JPH11335989A - 化学的パルプ化法 - Google Patents

化学的パルプ化法

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JPH11335989A
JPH11335989A JP13162499A JP13162499A JPH11335989A JP H11335989 A JPH11335989 A JP H11335989A JP 13162499 A JP13162499 A JP 13162499A JP 13162499 A JP13162499 A JP 13162499A JP H11335989 A JPH11335989 A JP H11335989A
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wood chips
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cooking liquor
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JP13162499A
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Richard Frederick Burow
フレデリック バーロウ リチャード
Russell Allen Elms
アレン エルムズ ラッセン
Kenneth Christopher Fey
クリストファー フエイ ケネス
Kathleen Ann Goudie
アン ゴウディ キャサリン
James Habermehl
ハバーメル ジェームズ
Randal Myron Hill
マイロン ヒル ランドール
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/003Pulping cellulose-containing materials with organic compounds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/22Other features of pulping processes
    • D21C3/222Use of compounds accelerating the pulping processes

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  • Paper (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木材チップ、蒸煮液又は蒸解器への添加剤を
改良することにより、化学的パルプ化法でパルプ収率を
増大し、リグニン含有量を低下し、蒸煮洗浄したパルプ
の強度を改良する。 【解決手段】 (I)木材チップ、水性蒸煮液、少なく
とも一種類のオキシアルキレン変性有機ポリシロキサン
及び少なくとも一種類のアルキル化スルホン化ジフェニ
ルオキシド表面活性剤からなる混合物を形成し、(II)
工程(I)の混合物を少なくとも150℃の温度に木材
チップを実質的に脱リグニン化する時間加熱し、それか
らパルプを形成し、(III)工程(II)の加熱した混合物
を工程(II)の間水性蒸煮液の沸騰を防ぐ圧力に維持
し、そして(IV)前記混合物からパルプを回収する諸工
程からなる化学的パルプ化法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材チップをパル
プ化するのに有用な添加剤に関する。詳しくは、本発明
は、水性蒸煮液で木材チップを蒸解処理するための添加
剤として、少なくとも一種類のオキシアルキレン変性有
機ポリシロキサン及び少なくとも一種類のアルキル化ス
ルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤を使用すること
に関する。
【0002】
【従来の技術】化学的パルプ化は、木材チップ等を化学
的に処理し、そこからかなりの量のリグニンを除去する
ことである。これらは、更にパルプの脱リグニン化を含
めた漂白及び漂白プラントでの精製操作にかけることが
屡々ある。
【0003】リグニンは、木材の主要な非炭水化物成分
であり、化学的にパルプ化する前は、通常原料の約1/4
を占め、セルロース繊維の結合剤としての機能を果たし
ている。リグニンは、木材パルプ製造中、蒸煮液によっ
て溶解される。製造されたパルプの特性は、木材チップ
からリグニンを除去する程度、従って、最終パルプの残
留リグニン含有量に依存する。
【0004】繊維状パルプを形成する化学的パルプ化
中、かなりの量のリグニンが除去される。しかし、慣用
的化学的パルプ化法が完了した後、一般にパルプの2〜
6重量%のかなりの量のリグニンが屡々残留している。
化学的には、リグニンは複雑な構造体であり、その構造
体は、木材の種類に依存して変化し、反復フェノールプ
ロパン単位が存在することを特徴とする。
【0005】木材パルプを製造するための慣用的方法で
は、アルカリ土類金属塩、弱酸、又は硫酸のような種々
の薬品を水溶液にしたもので木材を処理してもよいこと
が知られている。これらの方法は幾つかの欠点を有し、
特にリグニン蒸解を完結させるためには、木材チップを
6〜12時間連続的に蒸煮する必要がある。チップの脱
リグニン化を促進するため、150℃〜180℃の温度
で数気圧の圧力で操作することが必要である。
【0006】化学的パルプ化の慣用的方法では、アント
ラキノン及びアントラキノン誘導体のような化学物質を
水溶液としたもので木材を処理してもよいことも知られ
ている。
【0007】硫酸塩パルプ法によって木材パルプを製造
するのに表面活性剤を用いることができることも報告さ
れている。例えば、パーカー(Parker)その他は、米国特
許第3,909,345号明細書で、一般式、R{(C
24 O)n(C36 O)m y H(式中、Rは種々のグ
リコール、ジオール、アミン、ピペラジン、アミド及び
酸から選択された反応性水素化合物の核である)を有す
る表面活性剤を、与えられた木材チップ導入物からパル
プの一層大きな収率を得る目的で硫酸塩蒸煮液への添加
剤として用いることができること、及びこれらの表面活
性剤により、その発明前にはパルプ化できない拒絶物と
考えられていたチップに対して蒸煮工程の効果性を一層
大きくすることができることを教示している。
【0008】ブラックストーン(Blackstone)その他は、
米国特許第4,906,331号明細書に、一般式、H
O(C24 O)a(C36 O)b(C24 O)cH(式
中、a、b及びcは、少なくとも1の値を有する)を有
する化合物が、化学的パルプ化法の収率を増大し、拒絶
物の含有量を低下することを記載している。チェン(Che
n)その他は、米国特許第4,952,277号明細書
に、紙又はライナーボード(linerboard)を製造する方法
を記載しており、その方法は、クラフトパルプを形成す
るためにクラフト液中で木材チップを蒸煮することから
なり、その液体はアントラキノンを排除し、一般式、C
n2n+1−C64 −O(C24 O)xH(式中、nは
8〜12の整数であり、xは1〜100の正の整数であ
る)を有する表面活性剤を含有し、その表面活性剤は、
パルプの収率を増大するのに有効な量で蒸煮液中に存在
する。リング(Ling)その他は、米国特許第5,250,
152号明細書中で、クラフトパルプを形成するのに木
材チップ中への蒸煮液の浸透を促すため、エトキシル化
ジアリルフェノール及びエトキシル化アルコールのよう
な特定の表面活性剤を蒸煮液に添加することからなる方
法を教示している。
【0009】ピーゼ(Pease)は、米国特許第5,46
4,502号明細書で、パルプからリグニン及び使用済
み蒸煮用化学物質を除去する方法において、洗浄操作中
に、陰イオン性スルホネート表面活性剤をパルプ1部当
たり0.1〜1000ppm部添加することからなる方
法を教示しており、この場合リグニン及び使用済み蒸煮
用化学物質の除去は30〜100℃の温度で行われてい
る。
【0010】木材パルプを生ずる化学的パルプ化法で
は、木材は蒸解装置へ添加する前に種々のシリコーン又
はシロキサンで処理してもよく、或は蒸解装置に木材チ
ップ及び液体を満たす前又は後に直接蒸解装置へ添加し
てもよいことも報告されている。例えば、シモンズ(Sim
mons)その他は、米国特許第3,147,179号明細
書に、クラフト、ソーダ又は亜硫酸塩による化学的パル
プ化法で蒸解助剤として種々のシリコーン及びシロキサ
ンが有用であることを記載している。
【0011】ドイツ特許出願No.DE4440186
には、繊維材料からパルプを得る方法が記載されてお
り、この場合オキシアルキレン変性有機ポリシロキサン
を化学的パルプ化法で添加しており、それら繊維材料を
それら有機珪素化合物の存在下で化学的パルプ化用液と
反応させている。
【0012】WO96/41915には、改良されたパ
ルプ化法が記載されており、それは木材チップを、エチ
レンオキシド及び場合によりプロピレンオキシド基を有
するポリメチルアルキルシロキサン、シリコーン及び多
価アルコールの共重合体及び三元重合体、アルコキシル
化アリールホスフェート、アルコキシル化分岐鎖アルキ
ルホスフェート、アルコキシル化分岐鎖アルコール、ア
ルキルポリグリコシド、アルコキシル化アルキルポリグ
リコシド、アルキル芳香族サルフェートのアルカリ金属
塩の混合物、スルホスクシネート及びシリコーン及びそ
れらの組合せからなる群から選択された少なくとも一種
類の表面活性剤と白液とからなる液体混合物と、セルロ
ースの実質的な劣化を起こすこととなく、樹脂状成分を
抽出するのに有効な滞留時間接触させ、然る後、得られ
た混合物及び木材チップの少なくとも一部分を加熱する
ことからなる。しかし、上に挙げた文献の中で、本発明
の特定のオキシアルキレン変性有機ポリシロキサンを少
なくとも一種類のアルキル化スルホン化ジフェニルオキ
シド表面活性剤と組合せたものが、そのような化学的パ
ルプ化法で蒸解助剤として有用であることを記載又は示
唆しているものはない。
【0013】本発明は、水性蒸煮液の中で木材チップを
蒸解処理するために、少なくとも一種類のオキシアルキ
レン変性有機ポリシロキサン及び少なくとも一種類のア
ルキル化スルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤を添
加剤として用いることに関する。
【0014】液中で木材チップを蒸解することを含む化
学的パルプ化法では、木材パルプの後の性質が、もし少
量の少なくとも一種類のオキシアルキレン変性有機ポリ
シロキサン及び少なくとも一種類のアルキル化スルホン
化ジフェニルオキシド表面活性剤を蒸解処理で用いる液
に添加すると、改良されることが発見された。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、木材
チップ、蒸煮液又は蒸解器に、少なくとも一種類のオキ
シアルキレン変性有機ポリシロキサン及び少なくとも一
種類のアルキル化スルホン化ジフェニルオキシド表面活
性剤を添加することにより、化学的パルプ化法でパルプ
収率を増大し、リグニン含有量を低下し、蒸煮洗浄した
パルプの強度を改良することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、
(I)(A)木材チップ、(B)水性蒸煮液、(C)少
なくとも一種類のオキシアルキレン変性有機ポリシロキ
サン、及び(D)少なくとも一種類のアルキル化スルホ
ン化ジフェニルオキシド表面活性剤からなる混合物を形
成し、(II)工程(I)の混合物を少なくとも150℃
の温度に木材チップ(A)を実質的に脱リグニン化する
時間加熱し、それからパルプを形成し、(III)工程(I
I)の加熱した混合物を工程(II)の間水性蒸煮液
(B)の沸騰を防ぐ圧力に維持し、そして(IV)前記混
合物からパルプを回収する、諸工程からなる化学的パル
プ化法に関する。
【0017】本発明は、(I)(A)木材チップ、
(B)水性蒸煮液、(C)式、R12SiO(R2
iO)a(RXSiO)bSiR21 〔式中、Rは1〜2
0個の炭素原子を有する一価炭化水素基であり、Xは、
−R2(OC24)c OR3 、−R 2(OC24)c(OC3
6)d OR3 、−R2(OC24)c(OC48)e OR
3 、−R2(OC36)d(OC48)e OR3 及び−R
2(OC24)c(OC36)d(OC48)e OR3 (式
中、R1 はR又はXであり、R2 は1〜20個の炭素原
子を有する炭化水素基及び酸素を含む炭化水素基から選
択された二価の基であり、R3 は水素原子、アルキル
基、アリール基、又はアシル基から選択され、aは1〜
500の平均値を有し、bは1〜500の平均値を有
し、c、d及びeは、独立に1〜150の平均値を有す
る)からなる群から選択されたポリオキシアルキレン基
である〕を有する少なくとも一種類のオキシアルキレン
変性有機ポリシロキサン化合物、及び(D)アルキル化
スルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤からなる混合
物を形成し、(II)工程(I)の混合物を少なくとも1
50℃の温度に実質的に木材チップ(A)を脱リグニン
化する時間加熱し、そこからパルプを形成し、(III)工
程(II)の加熱した混合物を工程(II)中の水性蒸煮液
(B)の沸騰を防ぐ圧力に維持し、そして(IV)前記混
合物からパルプを回収する、諸工程からなる化学的パル
プ化法に関する。
【0018】ここで用いる用語「化学パルプ」とは、主
に化学的手段により原料木材から木材パルプを製造した
その生成物を指す。
【0019】木材チップ(A)は、樹皮、枝、広葉樹チ
ップ、針葉樹チップ、ノコギリ屑、又はそれらの組合せ
を含めた全部の木のチップの形をしていてもよい。木材
チップは、材木から樹皮を除去し、次にそれら材木を適
当な小さな大きさのチップへ寸断又は切断してそれらの
蒸解を促進するようにする樹皮除去操作により製造して
もよい。全木チップは、寸断或は破断する前に樹皮を取
る必要はない。本発明の木材チップ(A)は「予め水蒸
気処理」されていてもよい。予め水蒸気処理した木材チ
ップは、水蒸気浸透容器中で木材チップを予め加熱し、
空気を追い出し、チップの木材気孔を開き、水性蒸煮液
(B)が、下に記載するように、木材中に一層容易に浸
透できるようにすることにより調製される。この水蒸気
処理法工程は、連続蒸煮操作で、又はバッチ式蒸解操作
のためのバッチ式方式で行うことができる。
【0020】水性蒸煮液、成分(B)は、クラフト蒸煮
液、ソーダ蒸煮液、及び亜硫酸塩蒸煮液からなる群から
選択することができる。水性蒸煮液(B)は、黒液、ポ
リスルフィド及びアントラキノン含有化合物からなる群
から選択された少なくとも一種類の成分を更に含有して
いてもよい。例えば、これらの任意的成分の二種類以上
の組合せを用いることもできる。アントラキノン含有化
合物の例は、アントラキノン、アントラキノン−2−カ
ルボン酸、アントラキノン−1,5−ジスルホン酸二ナ
トリウム塩水和物、アントラキノン−2,6−ジスルホ
ン酸二ナトリウム塩、及びアントラキノン−2−スルホ
ン酸ナトリウム塩一水和物である。アントラキノン含有
化合物を水性蒸煮液へ添加すると、リグニンの除去に大
きく貢献すると考えられる。
【0021】クラフト蒸煮液は、一般に水酸化ナトリウ
ム及び硫化ナトリウムを蒸煮液の活性成分として含んで
いる。水性蒸煮液対木材比は2:1〜6:1であるのが
好ましい。水性蒸煮液(B)中の全活性アルカリの%
は、パルプ化すべき木材の種類及び木材の希望の脱リグ
ニン化度に依存する。例えば、中程度に脱リグニンされ
たパルプの「広範」な等級のものが望まれる場合、又は
セルロース成分をひどく劣化することなく、出来るだけ
多くの脱リグニンを行なったパルプの「漂白用」級のも
のが望まれる場合には、全活性アルカリの濃度は一般に
12〜25%の範囲にあり、好ましくは木材チップの炉
乾燥重量に基づきNa2Oとして10〜30%の範囲に
ある。Na2Oは使用されるNaOH及びNa2Sの量の
両方を表す。使用したNa2Sは全Na2Oの15〜25
%を占め、残りはNaOHによって与えられる。実際の
プラントで実施した場合、水性蒸煮液の幾らかは循環さ
れるので、全Na2O含有量には、炭酸ナトリウム、ヒ
ドロ硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、及びチオ硫酸ナ
トリウムのような塩が含まれるであろう。これは、新し
く調製した水性蒸煮液に、それを木材チップへ添加する
前に、幾らかの黒液を添加したことによるものである。
黒液は、新しく導入された木材チップに添加された水性
蒸煮液の10〜50%を占める。水性蒸煮液(B)の硫
化物含有量は、硫化度、即ち全活性アルカリに対するN
2Oとして表したNa2Sの%として表され、それは1
0〜40%であるのが好ましい。
【0022】ここで成分(C)のオキシアルキレン変性
有機ポリシロキサンについて述べる場合、種々のシロキ
サン単位及びオキシエチレン、オキシプロピレン及びオ
キシブチレン単位が、夫々の鎖全体に亙って無作為的に
分布しているか、又はそのような単位の夫々のブロック
として分布しているか、又は無作為的分布とブロック分
布の組合せとして分布していてよいことは理解されると
ころであろう。
【0023】当業者は、用語「オキシアルキレン変性有
機ポリシロキサン化合物」とは、それだけで、環式、分
岐及び樹脂状シロキサン化合物に基づくものを含めた多
数の化合物を包含することを認めるであろう。環式、分
岐鎖及び樹脂状オキシアルキレン変性シロキサンはアル
キル化スルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤と組合
せて用いることができるが、それらは比較的高価である
ので、本発明に従って用いられる特定のオキシアルキレ
ン変性有機ポリシロキサン化合物程コスト的に効果的で
はない。
【0024】成分(C)についての上の式中、Rは1〜
20個の炭素原子を有する一価炭化水素基であり、その
例はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オ
クチル及びデシルのようなアルキル基、シクロヘキシル
のような脂環式基、フェニル、トリル及びキシリルのよ
うなアリール基、及びベンジル及びフェニルエチルのよ
うなアラルキル基である。Rはメチル又はフェニルから
選択されるのが好ましい。幾つかのR基は、希望に応
じ、同じでも異なっていてもよい。
【0025】基R2 は、1〜20個の炭素原子を有する
二価の炭化水素基であり、その例は、メチレン、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、トリメチレ
ン、2−メチルトリメチレン、ペタンメチレン、ヘキサ
メチレン、3−エチル−ヘキサメチレン、オクタメチレ
ン、−CH2(CH3)CH−、−CH2 CH(CH3)CH
2 −、−(CH2)18−によって例示されるアルキレン
基、シクロヘキシレンのようなシクロアルキレン基、フ
ェニレンのようなアリーレン基、ベンジレン(−C 6
4 CH2 −)のような二価炭化水素基の組合せであり、
或はR2 は−CH2OCH2 −、−CH2 CH2 CH2
OCH2 −、−CH2 CH2 OCH2 CH2−、−CO
OCH2 CH2 OOC−、−CH2 CH2 OCH(CH
3)CH2 −、及び−CH2 OCH2 CH2 OCH2 CH
2 −のような酸素を含有する二価炭化水素基である。好
ましいアルキレン基は2〜8個の炭素原子を有する。
【0026】基R3 は、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、又はアシル基にすることができる。アルキル基の
例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、
オクチル及びデシルである。アリール基の例は、フェニ
ル、トリル及びキシリルである。アシル基は1〜20個
の炭素原子を有し、それにはアセチル、プロピオニル、
ブチリル、イソブチリル、ラウロイル、ミリストイル及
びステロイル3−カルボキシペンタデカノイルのような
基が含まれる。アシル基は、式、−C(O)R 4 (式
中、R4 は一価炭化水素基を示す)を有する基であるの
が好ましい。R4の一価炭化水素基は、Rについて上で
述べたものと同じである。R4 はメチル、エチル又はブ
チルのような低級アルキル基であるのが好ましい。
【0027】成分(C)についての上の式では、好まし
くは、aは20〜500の平均値を有し、bは1〜50
0の平均値を有し、c、d及びeは、独立に1〜50の
平均値を有する。aが100〜300の平均値を有し、
bが5〜50の平均値を有し、c、d及びeが、独立に
1〜36の平均値を有するのが特に好ましい。aが15
0〜200の平均値を有するのが極めて好ましい。
【0028】成分(C)は、式、Me3 SiO(Me2
SiO)a(MeXSiO)bSiMe 3 〔式中、Xは、−
(CH2)n(OC24)c OH、−(CH2)n(OC24)
c(OC36)d OH、−(CH2)n(OC24)c OCH
3 、−(CH2)n(OC24) c(OC36)d OCH3
−(CH2)n(OC24)c OC(O)CH3 、及び−
(CH2)n(OC24)c(OC36)d OC(O)CH3
からなる群から選択され、ここでMeはメチルを表し、
aは100〜300の平均値を有し、bは1〜50の平
均値を有し、nは2〜10の値を有し、cは1〜36の
平均値を有し、dは1〜36の平均値を有する〕を有す
るオキシアルキレン変性有機ポリシロキサン化合物であ
る。本発明の好ましい態様では、aは150〜200の
値を有する。成分(C)は、上で述べたオキシアルキレ
ン変性有機ポリシロキサンの混合物からなっていてもよ
い。
【0029】本発明の成分(D)は、アルキル化スルホ
ン化ジフェニルオキシドからの少なくとも一種類の表面
活性剤である。適当なアルキル化スルホン化ジフェニル
オキシド表面活性剤の例は、式:
【0030】
【化2】
【0031】(式中、各R5 は、独立に、飽和アルキル
基、置換飽和アルキル基、不飽和アルキル基、及び置換
不飽和アルキル基からなる群から選択され、各m及びn
は、独立に、0、1又は2であり、各Mは、独立に、水
素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム及
び置換アンモニウムからなる群から選択され、各x及び
yは、夫々0、1又は2である。)を有する化合物、又
は前記式を有する化合物からなる混合物である。各R5
基は、独立に3〜24個の炭素原子、好ましくは10〜
20個の炭素原子、最も好ましくは12〜16個の炭素
原子を有するアルキル基にすることができ、16個の炭
素原子が特に好ましい。アルキル基は直鎖、分岐鎖、又
は環式でもよく、直鎖又は分岐鎖基が好ましい。アンモ
ニウムイオン基は式(R′)3NH(式中、各R′は、独
立に水素、C1 〜C4 アルキル、又はC1 〜C4 ヒドロ
キシアルキル基である)を有する。C1 〜C4 アルキル
又はヒドロキシアルキル基の例には、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、ヒドロキシメチル、
及びヒドロキシエチルが含まれる。典型的なアンモニウ
ムイオン基には、アンモニウム(NH4)、メチルアンモ
ニウム(CH3 NH3)、エチルアンモニウム(C25
NH3)、ジメチルアンモニウム((CH3)2 NH2)、メ
チルエチルアンモニウム(CH3 NH225)、トリ
メチルアンモニウム((CH3)3 NH)、ジメチルブチ
ルアンモニウム((CH3)2 NHC49)、ヒドロキシ
エチルアンモニウム(HOCH2 CH2 NH3)、及びメ
チルヒドロキシエチルアンモニウム(CH3NH2 CH2
CH2 OH)が含まれる。好ましくは、各Mは、水
素、ナトリウム、カリウム又はアンモニウムからなる群
から選択される。
【0032】アルキル化ジフェニルオキシドスルホネー
ト及びそれらの製造方法はよく知られており、本発明の
目的のため文献を参照する。スルホネートの代表的製造
方法は、米国特許第3,264,242号、第3,63
4,272号及び第3,945,437号明細書に記載
されている。アルキル化ジフェニルオキシドスルホネー
トの商業的製造方法は、一般に、排他的にモノアルキル
化、モノスルホン化、ジアルキル化、又はジスルホン化
されたものを生じない。商業的に入手できるものは、主
に(90%より多くのものが)ジスルホン化されてお
り、モノ及びジアルキル化されたものの混合物であり、
ジアルキル化%は15〜25であり、モノアルキル化%
は75〜85%である。最も典型的には、市販のものは
80%がモノアルキル化されており、20%がジアルキ
ル化されている。
【0033】成分(D)として、適切な市販材料の例
は、濃度45%の液体陰イオン性表面活性剤であるヘキ
シルジフェニルオキシドジスルホン酸ナトリウム(ミシ
ガン州ミッドランドのダウ・ケミカル社(Dow Chemical
Co.)からダウファックス(Dowfaxs)(登録商標名)C6L
として入手できる)、濃度45%の液体陰イオン性表面
活性剤であるデシルジフェニルオキシドジスルホン酸ナ
トリウム(ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル社
からダウファックスC10Lとして入手できる)、濃度
45%の16.7のHLBを有する液体陰イオン性表面
活性剤であるドデシルジフェニルオキシドジスルホン酸
ナトリウム(ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル
社からダウファックス2A1又はダウファックス2EP
として入手できる)、濃度92%の16.7のHLBを
有する粉末陰イオン性表面活性剤であるドデシルジフェ
ニルオキシドジスルホン酸ナトリウム(ミシガン州ミッ
ドランドのダウ・ケミカル社からダウファックス2A1
−Dとして入手できる)、濃度45%の17.8のHL
Bを有する液体陰イオン性表面活性剤であるn−デシル
ジフェニルオキシドジスルホン酸ナトリウム(ミシガン
州ミッドランドのダウ・ケミカル社からダウファックス
3B2として入手できる)、濃度92%の17.8のH
LBを有する粉末陰イオン性表面活性剤であるn−デシ
ルジフェニルオキシドジスルホン酸ナトリウム(ミシガ
ン州ミッドランドのダウ・ケミカル社からダウファック
ス3B2−Dとして入手できる)、濃度36%の専売特
許の液体陰イオン性表面活性剤であるダウファックス2
000(ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル社か
ら入手できる)、濃度35%の14.4のHLBを有す
る液体陰イオン性表面活性剤であるn−ヘキサデシルジ
フェニルオキシドジスルホン酸ナトリウム(ミシガン州
ミッドランドのダウ・ケミカル社からダウファックス8
390溶液表面活性剤として入手できる)、濃度92%
の14.4のHLBを有する粉末陰イオン性表面活性剤
であるn−ヘキサデシルジフェニルオキシドジスルホン
酸ナトリウム(ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカ
ル社からダウファックス8390−Dとして入手でき
る)である。
【0034】木材チップ(A)、水性蒸煮液(B)、オ
キシアルキレン変性有機ポリシロキサン化合物(C)及
びアルキル化スルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤
(D)は、どのような順序で蒸解器に添加してもよい。
例えば、本発明のオキシアルキレン変性有機ポリシロキ
サン化合物(C)及びアルキル化スルホン化ジフェニル
オキシド表面活性剤(D)を、チップ及び液を蒸解器に
入れる前又は後に直接蒸解器へ添加してもよく、或は液
又はチップを蒸解器へ添加する前に、その液又はチップ
へ添加してもよい。好ましくは、オキシアルキレン変性
有機ポリシロキサン(C)及びアルキル化スルホン化ジ
フェニルオキシド表面活性剤(D)を、蒸煮液(B)
へ、それを蒸解器中の木材チップ(A)を通って循環す
る前に添加する。
【0035】ここで用いる用語「蒸解器」とは、主に製
紙のための木材チップを製造するのに用いられ、化学的
手段によりセルロースからリグニンを分離するための円
筒状金属容器を指す。標準的商業的蒸解器は、2インチ
の肉厚を持つ直径12フィート、高さ45フィートの大
きさを持つ。これらの型の蒸解器は、20コード(cord)
の木材が入る。出来るだけ完全に溶解することにより木
材のセルロース繊維から含有されるリグニンを分離する
ため、上昇させた圧力及び温度を混合物に適用する。通
常、蒸解器を加熱及び加圧するために水蒸気を、蒸解器
へのパイプを通って供給する(直接水蒸気注入)。循環
する水蒸気及び熱交換器により熱を供給してもよい。オ
キシアルキレン変性有機ポリシロキサン(C)及びアル
キル化スルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤(D)
は、連続的又はバッチ式蒸解器を用いたクラフトパルプ
化、段階的アルカリ添加及び向流最終蒸煮を用いた拡張
脱リグニン化を行う連続的蒸解クラフトパルプ化、迅速
な液体置換及び低温吹き込み法を用いた拡張脱リグニン
化を用いたバッチ式蒸解クラフトパルプ化、又は向上し
た脱リグニン化を達成するための、連続的又はバッチ式
蒸解段階を用いたクラフト・アントラキノンパルプ化で
用いることができる。
【0036】オキシアルキレン変性有機ポリシロキサン
化合物(C)及びアルキル化スルホン化表面活性剤
(D)の濃度は、通常(木材チップの乾燥重量に基づ
き)50〜1,000ppm(重量)、一層好ましくは
50〜500ppm、最も好ましくは50〜300pp
mの範囲にある。
【0037】本発明の好ましい態様として、オキシアル
キレン変性有機ポリシロキサン化合物(C)の量は、1
0〜90重量部の範囲にあり、アルキル化スルホン化ジ
フェニルオキシド表面活性剤、成分(D)の量は、90
〜10重量部の範囲にあり、それらはいずれも(C)及
び(D)を一緒にした量、100重量部当たりの量であ
る。本発明の方法において、(C)及び(D)を一緒に
した量、100重量部当たり、成分(C)の量は25〜
75重量部の範囲、成分(D)の量は75〜25重量部
の範囲にあるのが尚一層好ましい。
【0038】当業者は、市販のアルキル化スルホン化ジ
フェニルオキシド表面活性剤は、屡々実質的にかなりの
量の水(50重量%まで)で希釈されていることを認め
るであろう。上に記載した成分(C)及び(D)の好ま
しい使用範囲は、そのような水含有量を除いた「固体」
含有量に基づくものである。
【0039】製造操作では、蒸解中における液と添加剤
との混合を促進するために、オキシアルキレン変性有機
ポリシロキサン化合物(C)及びアルキル化スルホン化
ジフェニルオキシド表面活性剤(D)を水溶液として添
加することが好ましい。工程(I)の混合物は、一般に
80℃より低い温度で形成される。
【0040】本発明の化学的パルプ化法の工程(II)
は、工程(I)の混合物を少なくとも150℃の温度
に、木材チップ(A)を実質的に脱リグニン化する時間
加熱し、そこからパルプを形成することからなる。好ま
しくは、工程(I)の混合物は150〜180℃の温度
に加熱する。次にこの温度を、木材チップ(A)を実質
的に脱リグニン化し、そこからパルプを形成する時間、
一般に0.5時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3
時間維持する。
【0041】本発明の化学的パルプ化法の工程(III)
は、工程(II)の加熱した混合物を工程(II)中の水性
蒸煮液(B)の沸騰を防ぐ圧力に維持することからな
る。一般に、100〜150psiの最大圧力に到達す
るまで、蒸解器に水蒸気を導入する。次にこの圧力を
0.5時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間維
持する。
【0042】本発明の化学的パルプ化法の工程(IV)
は、前記混合物からパルプを回収することからなる。パ
ルプは、当業者に既知のどのような方法によって回収し
てもよい。典型的には、パルプは、機械的力が木材チッ
プを個々の繊維に破壊する加圧蒸解器から蒸煮チップを
放出し、繊維及び色の黒い使用済み液を含んだパルプを
生成し、その黒液をパルプから洗浄し、次にパルプをス
クリーニングして未蒸煮チップ及び他の大きな破片を除
去することからなる方法により回収する。
【0043】或るクラフトパルプ製造の洗浄段階では発
泡を抑制するためにも有機ポリシロキサンが用いられて
いることも指摘しておきたい。そのようなものとして、
通常の黒液再循環法の故に、微量の有機ポリシロキサン
が再循環黒液と共に蒸解器中へ図らずも入ってしまうこ
とがあることが知られている。微量の有機ポリシロキサ
ンはクラフトパルプに認め得る程の利点は与えないの
で、本発明に従って用いられる少量の有機ポリシロキサ
ン化合物は、それら方法のパルプ洗浄段階で発泡抑制の
ため或る有機シリコーン化合物を通常使用していること
により蒸解器へ図らずも入ってしまう微量のものとは区
別されるものである。
【0044】オキシアルキレン変性有機ポリシロキサン
化合物(C)とアルキル化スルホン化ジフェニルオキシ
ド表面活性剤(D)との組合せは、それで処理されたパ
ルプの物理的特性、特に生成するパルプの抗張力及び引
裂き強度を向上する。
【0045】脱リグニン化されたパルプに伴われるカッ
パー価は、残留リグニン含有量の尺度である。カッパー
価は、一般にTAPPI古典的方法T236cm−85
に従って測定される。与えられた化学的パルプ化法に望
ましい脱リグニン化度は、直接希望の最終生成物に関係
していることを当業者は認めるであろう。例えば、もし
希望の最終生成物が未漂白クラフトライナであるなら
ば、目的のカッパー価は、一般にかなり高水準の残留リ
グニンを示す65〜115の範囲にある。それに対し、
筆記紙のような精製紙で用いるのに適した漂白クラフト
パルプでは、目標とする希望のカッパー価は、はるかに
高度の脱リグニン化を示す25〜35である。従って、
本発明による加熱工程(II)は、木材チップ(A)を実
質的に脱リグニン化して、そこからパルプを形成する時
間、混合物を150℃を越える温度に加熱するように限
定されている。ここで用いられる用語「実質的に脱リグ
ニン化する」とは、希望の最終生成物により希望の程度
まで脱リグニン化を行うことを意味する。
【0046】
【実施例】本発明の化学的パルプ化法の性能を、アント
ラキノンを用いた場合と用いない場合について完了した
クラフト蒸煮の性能と比較した。それら試験蒸煮は、温
度及び圧力監視装置を具えた実験室的規模の蒸解器を用
いて典型的なクラフトパルプ蒸煮条件で行なった。各場
合について2度の蒸解器操作を完了し、本発明の方法の
効果性を測定した。
【0047】この研究で用いた木材チップは、商業的パ
ルプ化操作で得られた慣用的南方松針葉樹チップであっ
た。これらチップの水分含有量を測定し、乾燥重量に基
づき木材チップを実験室用蒸解器中へ導入した。然る
後、上に記載した表し方に従い、16.5重量%の(N
2Oとして表した)効果的アルカリ含有量及び29.
9重量%の(Na2Oとして表した)硫化度を有する白
液の形の水性蒸煮液を蒸解器へ添加した。蒸煮液対木材
チップの重量比は3.7:1であった。
【0048】第一実験シリーズ(RUN1)では、白液
にオキシアルキレン変性有機ポリシロキサン、アルキル
化スルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤、又はアン
トラキノン又はその誘導体は添加しなかった。第二実験
シリーズ、RUN2では、実験室用蒸解器へ入れる前
に、白液へアントラキノン(600ppm)を添加し
た。第三及び第四の実験シリーズ、RUN3及びRUN
4では、蒸解器へ入れる前の白液に、45重量部のオキ
シアルキレン変性有機ポリシロキサン、45重量部のア
ルキル化ジスルホン化ジフェニルオキシド表面活性剤、
及び10重量部の水からなる混合物を500ppmの水
準で添加した。
【0049】RUN3で用いたオキシアルキレン変性有
機ポリシロキサンは、一般式、Me 3 SiO(Me2
iO)a(MeXSiO)bSiMe3 〔式中、Meはメチ
ルを表し、今後同じ意味で用いるものとし、aは15
7、bは21であり、Xは、−C36 −(OC24)c
−(OC36)d −OH(式中、cは18であり、d
は18である)を有するポリオキシアルキレン基であ
る〕を有するランダムレーキ(rake)共重合体であった。
【0050】RUN4で用いたオキシアルキレン変性有
機ポリシロキサンは、一般式、Me 3 SiO(Me2
iO)a(MeXSiO)bSiMe3 〔式中、aは25、
bは6であり、Xは、−C36 −(OC24)c
(OC36)d −OH(式中、cは10であり、dは4
である)を有するポリオキシアルキレン基である〕を有
するランダムレーキ(rake)共重合体であった。
【0051】アルキル化ジスルホン化ジフェニルオキシ
ド表面活性剤は、ダウファックス8390溶液表面活性
剤(ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル社から
の、濃度35%の14.4のHLBを有する液体陰イオ
ン性表面活性剤であるn−ヘキサデシルジフェニルオキ
シドジスルホン酸ナトリウム)であった。
【0052】実施例で報告する蒸解器蒸煮は、171℃
の蒸煮温度で全て完了した。特定の蒸煮温度に達するま
での時間は60分であり、一度び到達したならば、実験
室蒸煮の各々についてH因子が1450になるように、
80分間その蒸煮温度を一定に維持した。各蒸解器蒸煮
中の圧力は最大110psiに到達した。蒸煮条件は、
木材チップを実質的に脱リグニン化し、それからパルプ
を形成するものであった。蒸煮が完了した後、蒸解器を
通気して圧力を大気圧条件へ低下した。パルプを洗浄
し、脱水し、標準8分級実験室用平坦スクリーンで篩分
けた。篩分けたパルプの収率、パルプ拒絶物%、及び全
パルプ収率を決定した。使用済み液の残留有効アルカリ
及び残留活性アルカリを測定した。これらの結果を表1
に報告する。
【0053】各実験シリーズからの篩分けたパルプを一
緒にして複合パルプを形成した。然る後、各複合パルプ
試料の一部分を、725、675、575、425、3
00及び250ミルのカナダ標準ろ水度値が得られるま
で、TAPPI古典的試験法T248cm−85に従っ
て機械的処理(叩解)にかけた。TAPPI公認試験法
T205om−88に従って各ろ水度値で各パルプ部分
から五つの標準60g/m2 ハンドシートを注型した。
次にそれらハンドシートを調製し、TAPPI公認試験
法T220om−88に従って抗張力及び引裂き抵抗に
ついて試験した。表2〜5に報告した強度指数は、ハン
ドシートの調整重量から計算し、5枚のハンドシートか
ら得られた数平均を表す。
【0054】
【表1】 表1 RUN1 RUN2 RUN3 RUN4 残留有効アルカリ (NaOHとしてg/l) 13.64 11.78 11.78 13.33 残留活性アルカリ (NaOHとしてg/l) 17.05 17.36 16.12 17.67 全収率(%) 44.02 44.01 43.68 43.40 篩分け収率(%) 43.45 43.45 43.05 42.65 カッパー価 30.4 25.60 28.95 27.80
【0055】
【表2】 表2 RUN1 PFI回転 0 2000 4000 8000 10000 12000 カナダ標準ろ水度(ミル) 736 674 587 444 353 246 引裂き指数(mN・m2/g) 23.7 18.8 16.7 14.9 13.5 13.1 抗張力指数(N・m/g) 39.8 71.4 79.9 83.6 87.5 90.3
【0056】
【表3】 表3 RUN2 PFI回転 0 2000 4000 8000 10000 12000 カナダ標準ろ水度(ミル) 734 674 596 487 320 256 引裂き指数(mN・m2/g) 24.9 17.6 14.7 14.0 12.6 12.5 抗張力指数(N・m/g) 38.6 73.7 85.4 81.5 91.4 86.1
【0057】
【表4】 表4 RUN3 PFI回転 0 2000 4000 8000 10000 12000 カナダ標準ろ水度(ミル) 734 684 580 430 290 205 引裂き指数(mN・m2/g) 27.2 19.1 16.9 14.4 14.4 13.8 抗張力指数(N・m/g) 41.7 66.8 79.2 80.8 93.0 94.9
【0058】
【表5】 表5 RUN4 PFI回転 0 2000 4000 8000 10000 12000 カナダ標準ろ水度(ミル) 722 683 602 388 304 232 引裂き指数(mN・m2/g) 23.7 17.1 15.6 13.2 12.6 12.4 抗張力指数(N・m/g) 41.2 66.6 70.3 85.7 95.6 94.2
【0059】RUN1、RUN2、RUN3及びRUN
4からの複合パルプの残りを、一連のパルプ漂白法で処
理し、86の最小目標TAPPI白色度(GE白色度と
しても知られている)を得た。TAPPI白色度は、4
5°の入射角で457nmの光で標準ハンドシートを照
射し、0°での反射%を測定することにより決定され
る。補正方法及びTAPPI白色度測定方法は、TAP
PI公認試験法T452om−92に記載されている。
漂白手順は、酸素処理段階、次の二酸化塩素段階、更に
続く酸素及び過酸化物を適用する抽出段階、そして最後
の付加的二酸化塩素段階からなっていた。この漂白手順
のための工業的記号は、OD1op2 である。各最終
漂白パルプのCED粘度も、TAPPI古典的試験法T
254cm−85により測定した。GE白色度及びCE
D粘度の結果を表6に報告する。
【0060】
【表6】 表6 RUN1 RUN2 RUN3 RUN4 GE白色度 87.4 88.1 88.3 87.8 CED粘度(センチポアズ) 18.5 17.2 19.0 18.6
【0061】然る後、各実験シリーズからの漂白したパ
ルプの一部分を、725、675、550、425、3
00及び250ミルのカナダ標準ろ水度値が夫々得られ
るまで、TAPPI古典的試験法T248cm−85に
従って機械的処理(叩解)にかけた。TAPPI公認試
験法T205om−88に従って各ろ水度値でパルプの
一部から五つの標準60g/m2 ハンドシートを注型し
た。次にそれらハンドシートを調製し、TAPPI公認
試験法T220om−88に従って抗張力及び引裂き抵
抗について試験した。表7〜10に報告した漂白強度指
数は、ハンドシートの調整重量から計算し、5枚のハン
ドシートから得られた数平均を表す。
【0062】
【表7】 表7 RUN1 PFI回転 0 2000 4000 6000 8000 10000 カナダ標準ろ水度(ミル) 724 626 497 430 319 231 引裂き指数(mN・m2/g) 25.7 16.7 14.0 13.5 12.3 13.1 抗張力指数(N・m/g) 33.0 81.0 86.8 93.6 96.1 99.0
【0063】
【表8】 表8 RUN2 PFI回転 0 2000 4000 6000 8000 10000 カナダ標準ろ水度(ミル) 732 618 529 403 374 200 引裂き指数(mN・m2/g) 21.9 15.8 14.3 12.9 12.8 12.5 抗張力指数(N・m/g) 24.5 74.4 81.4 90.8 87.9 94.9
【0064】
【表9】 表9 RUN3 PFI回転 0 2000 4000 6000 8000 120000 カナダ標準ろ水度(ミル) 722 627 538 408 348 272 引裂き指数(mN・m2/g) 27.2 19.1 16.9 14.4 14.4 13.8 抗張力指数(N・m/g) 26.1 80.4 86.7 88.1 88.4 97.1
【0065】
【表10】 表10 RUN4 PFI回転 0 2000 4000 6000 8000 10000 カナダ標準ろ水度(ミル) 722 632 544 455 368 279 引裂き指数(mN・m2/g) 21.4 16.2 13.6 12.5 13.2 13.3 抗張力指数(N・m/g) 26.1 76.4 82.8 87.3 90.5 93.2
【0066】ここで表1に関し、本発明の化学的パルプ
化法(RUN3及びRUN4)は、従来法の化学的パル
プ化法(RUN1)により生成したパルプと比較する
と、一層低いカッパー価を有するパルプを生ずることが
分かる。
【0067】表2〜5に関し、本発明の化学的パルプ化
法(RUN3及びRUN4)は、従来法の化学的パルプ
化法(RUN1及びRUN2)により生成したパルプと
比較すると、改良された繊維強度を有するパルプを生ず
ることが分かる。特に、本発明の化学的パルプ化法によ
り生成した、表4に報告する(RUN3)パルプの測定
引裂き強度指数は、カナダ標準ろ水度の全てのレベル
で、従来法の化学的パルプ化法により生じた表2(RU
N1)及び表3(RUN2)に報告したパルプの引裂き
強度指数よりも測定できる程大きい。更に、本発明の化
学的パルプ化法により生成した、表5(RUN4)に報
告するパルプの測定された抗張力指数は、300〜50
0のカナダ標準ろ水度で、従来法の化学的パルプ化法に
より生じた表2(RUN1)及び表3(RUN2)に報
告したパルプの抗張力指数よりも測定できる程大きい。
【0068】表7〜10に関し、パルプを漂白した後に
生成パルプの繊維強度特性が測定されているが、表9
(RUN3)の本発明の化学的パルプ化法は、表7(R
UN1)及び表8(RUN2)の従来法の化学的パルプ
化法により生じたパルプと比較して、改良された引裂き
強度指数を有するパルプを生じたことが分かる。更に、
表9(RUN3)の本発明の化学的パルプ化法で与えら
れた抗張力指数と引裂き強度指数との間の関係には、表
7(RUN1)及び表8(RUN2)の従来法の化学的
パルプ化法による抗張力・引裂き強度指数関係と比較し
て、特に有利な結果が認められる。特定の抗張力指数の
いずれでも、表9(RUN3)の本発明の化学的パルプ
化法によるパルプで得られた引裂き強度指数は、表7
(RUN1)及び表8(RUN2)の従来法の化学的パ
ルプ化法のいずれからのパルプについて、同じ抗張力指
数で得られた引裂き強度指数よりも測定できる程大き
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス クリストファー フエイ アメリカ合衆国 ミシガン,ミドランド, デイロウエイ 2605 (72)発明者 キャサリン アン ゴウディ アメリカ合衆国 ミシガン,ミドランド, ホイスパリング オーク サークル 5020 (72)発明者 ジェームズ ハバーメル アメリカ合衆国 ミシガン,ミドランド, バーレル コート 15 (72)発明者 ランドール マイロン ヒル アメリカ合衆国 ミシガン,ミドランド, イー.ワッカリイ ロード 4674

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的パルプ化法において、 (I)(A) 木材チップ、 (B) 水性蒸煮液、 (C) 式、R12 SiO(R2 SiO)a(RXSi
    O)bSiR2 1 〔式中、Rは1〜20個の炭素原子を
    有する一価炭化水素基であり、Xは、−R2(OC24)
    c OR3 、−R2(OC24)c(OC36)d OR3 、−
    2(OC 24)c(OC48)e OR3 、−R2(OC3
    6)d(OC48)e OR3 及び−R 2(OC24)c(OC3
    6)d(OC48)e OR3 (式中、R1 はR又はXであ
    り、R2 は1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基及
    び酸素を含む炭化水素基から選択された二価の基であ
    り、R3 は水素原子、アルキル基、アリール基、又はア
    シル基から選択され、aは1〜500の平均値を有し、
    bは1〜500の平均値を有し、c、d及びeは、独立
    に1〜150の平均値を有する)からなる群から選択さ
    れたポリオキシアルキレン基である〕を有する少なくと
    も一種類のオキシアルキレン変性有機ポリシロキサン化
    合物、及び (D) アルキル化スルホン化ジフェニルオキシドから
    の少なくとも一種類の表面活性剤、からなる混合物を形
    成し、 (II) 工程(I)の混合物を少なくとも150℃の温
    度に、木材チップ(A)を実質的に脱リグニン化する時
    間加熱し、そこからパルプを形成し、 (III) 工程(II)の加熱した混合物を工程(II)中の
    水性蒸煮液(B)の沸騰を防ぐ圧力に維持し、そして (IV) 前記混合物からパルプを回収する、諸工程から
    なる化学的パルプ化法。
  2. 【請求項2】 木材チップ(A)が、予め水蒸気に通し
    た木材チップである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 (B)が、クラフト蒸煮液、ソーダ蒸煮
    液、および亜硫酸塩蒸煮液からなる群から選択される、
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 (B)が、黒液、ポリスルフィド、及び
    アントラキノン含有化合物からなる群から選択された少
    なくとも一種類の成分を更に含む、請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 (C)が、式、Me3 SiO(Me2
    iO)a(MeXSiO)bSiMe3 〔式中、Meはメチ
    ルを意味し、Xは、−(CH2)n(OC24) c OH、−
    (CH2)n(OC24)c(OC36)d OH、−(CH2)
    n(OC24) c OCH3 、−(CH2)n(OC24)c(O
    36)d OCH3 、−(CH2)n(OC24)c OC
    (O)CH3 、及び−(CH2)n(OC24)c(OC3
    6)d OC(O)CH3 からなる群から選択され、aは1
    00〜300の平均値を有し、bは1〜50の平均値を
    有し、nは2〜10の値を有し、cは1〜36の平均値
    を有し、dは1〜36の平均値を有する〕を有するオキ
    シアルキレン変性有機ポリシロキサン化合物である、請
    求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 (D)が、式: 【化1】 (式中、各R5 は、独立に、飽和アルキル基、置換飽和
    アルキル基、不飽和アルキル基、及び置換不飽和アルキ
    ル基からなる群から選択され、各m及びnは、独立に、
    0、1又は2であり、及びMは、独立に、水素、アルカ
    リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、及び置換ア
    ンモニウムからなる群から選択され、各x及びyは、夫
    々0、1又は2である。)を有する化合物、又は前記式
    を有する化合物からなる混合物である、請求項1に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 (D)が、ヘキシルジフェニルオキシド
    ジスルホン酸ナトリウム、デシルジフェニルオキシドジ
    スルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルオキシドジ
    スルホン酸ナトリウム、n−デシルジフェニルオキシド
    ジスルホン酸ナトリウム、n−ヘキサデシルジフェニル
    オキシドジスルホン酸ナトリウムからなる群から選択さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(II)が、工程(I)の混合物を、
    150〜180℃の温度で0.5時間〜6時間加熱する
    ことからなる、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(III)の圧力が、100〜150p
    siである、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    方法により得ることができるパルプ。
JP13162499A 1998-05-12 1999-05-12 化学的パルプ化法 Withdrawn JPH11335989A (ja)

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