JPH11335258A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
- Publication number
- JPH11335258A JPH11335258A JP10153732A JP15373298A JPH11335258A JP H11335258 A JPH11335258 A JP H11335258A JP 10153732 A JP10153732 A JP 10153732A JP 15373298 A JP15373298 A JP 15373298A JP H11335258 A JPH11335258 A JP H11335258A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cosmetic
- cosmetics
- pentanediol
- butylene glycol
- present
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】１，３−ブチレングリコール単独で配合した場
合に比べ画期的に防腐性が高まり、且つ安全性と使用性
に優れた化粧料を提供する。 【解決手段】１，２−ペンタンジオールと１，３−ブチ
レングリコールを含有する。
合に比べ画期的に防腐性が高まり、且つ安全性と使用性
に優れた化粧料を提供する。 【解決手段】１，２−ペンタンジオールと１，３−ブチ
レングリコールを含有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は使用性と安全性と
防腐性に優れた化粧料に関するものである。
防腐性に優れた化粧料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、化粧料中には、防腐防黴性を確保
して保存性を向上させることを目的として防腐剤や多価
アルコール類が配合される。そして、代表的な化粧料に
おける防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル
（通称、パラベン類）、及び２−フェノキシエタノール
を、多価アルコール類としては１，３−ブチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール等を挙げることができ
る。このパラベン類、及び２−フェノキシエタノールは
化粧料中において使用時に刺激感を伴う場合がみられ
る。また、防腐防黴性を確保するために多価アルコール
類を化粧料中に高配合することにより使用時に刺激感を
伴う場合や、使用性を損なう傾向がみられる。
して保存性を向上させることを目的として防腐剤や多価
アルコール類が配合される。そして、代表的な化粧料に
おける防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル
（通称、パラベン類）、及び２−フェノキシエタノール
を、多価アルコール類としては１，３−ブチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール等を挙げることができ
る。このパラベン類、及び２−フェノキシエタノールは
化粧料中において使用時に刺激感を伴う場合がみられ
る。また、防腐防黴性を確保するために多価アルコール
類を化粧料中に高配合することにより使用時に刺激感を
伴う場合や、使用性を損なう傾向がみられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】１，２−ペンタンジオ
ールは、化粧料の基剤成分として、保湿効果を発揮する
ために配合される。また、１，２−ペンタンジオールと
２−フェノキシエタノ−ルを含有する外用組成物が、防
腐性確保の上で有効であると提案されている（特開平１
０−５３５１０号公報）。しかし、１，２−ペンタンジ
オール単独で、または他の成分とともに配合しても、化
粧料として効果を発揮するまでには至らなかった。
ールは、化粧料の基剤成分として、保湿効果を発揮する
ために配合される。また、１，２−ペンタンジオールと
２−フェノキシエタノ−ルを含有する外用組成物が、防
腐性確保の上で有効であると提案されている（特開平１
０−５３５１０号公報）。しかし、１，２−ペンタンジ
オール単独で、または他の成分とともに配合しても、化
粧料として効果を発揮するまでには至らなかった。
【０００４】そこでこの発明は、こうした課題に鑑み鋭
意研究を重ねた結果、１，３−ブチレングリコール単独
で配合した場合に比べ画期的に防腐性が高まり、且つ安
全性と使用性に優れた化粧料を提供し、上記課題を解決
しようとするものである。
意研究を重ねた結果、１，３−ブチレングリコール単独
で配合した場合に比べ画期的に防腐性が高まり、且つ安
全性と使用性に優れた化粧料を提供し、上記課題を解決
しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、使
用性と安全性と防腐性に優れた化粧料であり、１，２−
ペンタンジオールと１，３−ブチレングリコールを配合
してなる化粧料とした。
用性と安全性と防腐性に優れた化粧料であり、１，２−
ペンタンジオールと１，３−ブチレングリコールを配合
してなる化粧料とした。
【０００６】
【実施の形態例】以下、この発明の実施の形態例を詳細
に説明する。この発明に用いる１，２ペンタンジオール
は二価の脂肪族アルコールの一種で公知の物質であり、
以下の性質を有する。 分子量：１０４ 分子式：Ｃ↓５Ｈ↓１２Ｏ↓２ 外観：無色透明の液体 本物質は、保湿成分として化粧料中に使用されており、
容易に入手しこの発明の化粧料中への配合が可能である
が、公知の方法により合成したものをこの化粧料中に配
合することも出来る。
に説明する。この発明に用いる１，２ペンタンジオール
は二価の脂肪族アルコールの一種で公知の物質であり、
以下の性質を有する。 分子量：１０４ 分子式：Ｃ↓５Ｈ↓１２Ｏ↓２ 外観：無色透明の液体 本物質は、保湿成分として化粧料中に使用されており、
容易に入手しこの発明の化粧料中への配合が可能である
が、公知の方法により合成したものをこの化粧料中に配
合することも出来る。
【０００７】上記１，２−ペンタンジオールと共にこの
発明化粧料中に配合される１，３−ブチレングリコール
は、以下の性質を有する。 分子量：９０．１２ 分子式：Ｃ４Ｈ１０Ｏ２ 外観：無色透明な粘性の液 沸点：２０７．５°Ｃ 比重：１．００４〜１．００７ 本物質は、通常保湿剤として化粧料中に配合されている
成分である。
発明化粧料中に配合される１，３−ブチレングリコール
は、以下の性質を有する。 分子量：９０．１２ 分子式：Ｃ４Ｈ１０Ｏ２ 外観：無色透明な粘性の液 沸点：２０７．５°Ｃ 比重：１．００４〜１．００７ 本物質は、通常保湿剤として化粧料中に配合されている
成分である。
【０００８】前記１，２−ペンタンジオールの配合量
は、目的とする抗菌効果を発揮させるためには、０．５
〜２０重量％が一般的には好ましく、１〜１０重量％の
配合が特に好ましい。また、１，３−ブチレングリコー
ルの配合量は、一般的に０．５〜２０重量％が配合され
る。１５重量％以上配合すると使用感がべたつき、好ま
しくない。
は、目的とする抗菌効果を発揮させるためには、０．５
〜２０重量％が一般的には好ましく、１〜１０重量％の
配合が特に好ましい。また、１，３−ブチレングリコー
ルの配合量は、一般的に０．５〜２０重量％が配合され
る。１５重量％以上配合すると使用感がべたつき、好ま
しくない。
【０００９】両成分の配合量が上記の範囲にあると、こ
の発明の目的とする効果が得られる。以上のように、
１，２−ペンタンジオール及び１，３−ブチレングリコ
ールを組み合わせて配合することにより防腐性を保ちな
がら、使用感と安全性に優れたこの発明の化粧料が提供
可能となった。
の発明の目的とする効果が得られる。以上のように、
１，２−ペンタンジオール及び１，３−ブチレングリコ
ールを組み合わせて配合することにより防腐性を保ちな
がら、使用感と安全性に優れたこの発明の化粧料が提供
可能となった。
【００１０】この発明は、化粧料、医薬部外品など広く
応用することができる。例えば、皮膚化粧料のローショ
ン類、乳液類、クリーム類、パック類、ジェル類、美容
液類等に適用することができる。更に、メーキャップ化
粧料のファンデーション類や頭髪化粧料のシャンプー
類、リンス類、養毛化粧料類など、多様な剤型に広く適
用出来る。医薬部外品も同様で、水系、乳化系、可溶化
系等の広い剤型に応用が可能である。なお、この発明の
化粧料には上記の他に色素、香料、防腐剤、界面活性
剤、顔料、抗酸化剤等をこの発明の目的を達成する範囲
内で適宜配合することができる。
応用することができる。例えば、皮膚化粧料のローショ
ン類、乳液類、クリーム類、パック類、ジェル類、美容
液類等に適用することができる。更に、メーキャップ化
粧料のファンデーション類や頭髪化粧料のシャンプー
類、リンス類、養毛化粧料類など、多様な剤型に広く適
用出来る。医薬部外品も同様で、水系、乳化系、可溶化
系等の広い剤型に応用が可能である。なお、この発明の
化粧料には上記の他に色素、香料、防腐剤、界面活性
剤、顔料、抗酸化剤等をこの発明の目的を達成する範囲
内で適宜配合することができる。
【００１１】
【実施例】次に実施例及び比較例に基づいてこの発明を
詳述する。また、この発明に使用した使用テスト、防腐
力テストは以下の通りである。
詳述する。また、この発明に使用した使用テスト、防腐
力テストは以下の通りである。
【００１２】〔使用テスト〕化粧品や化学物質や外部環
境の変化に対して肌トラブルを起こしやすい敏感肌の女
子被験者（３５〜５５歳）２０人にこの発明の化粧料及
び比較例の化粧料を１日２回（朝・夕）連続１週間使用
させて、皮膚刺激性と使用感を評価した。試験結果の皮
膚刺激性は皮膚刺激を訴えた人数で示し、使用感は皮膚
の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤
いが生じた、皮膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じ
たと回答した人数で示した。
境の変化に対して肌トラブルを起こしやすい敏感肌の女
子被験者（３５〜５５歳）２０人にこの発明の化粧料及
び比較例の化粧料を１日２回（朝・夕）連続１週間使用
させて、皮膚刺激性と使用感を評価した。試験結果の皮
膚刺激性は皮膚刺激を訴えた人数で示し、使用感は皮膚
の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤
いが生じた、皮膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じ
たと回答した人数で示した。
【００１３】〔防腐力テスト〕試料２０ｇに菌液を接種
後、混釈法により菌数の変化を調べた。なお、接種菌は
細菌、真菌を用いて、４週間経過時までに菌数変化によ
り防腐力を評価し、得られた結果を以下の３段階の基準
に分類した。なお、以下の分類のうち◎ないし○のもの
を合格と判定した。
後、混釈法により菌数の変化を調べた。なお、接種菌は
細菌、真菌を用いて、４週間経過時までに菌数変化によ
り防腐力を評価し、得られた結果を以下の３段階の基準
に分類した。なお、以下の分類のうち◎ないし○のもの
を合格と判定した。
【００１４】 ◎：顕著な菌数の減少が認められる。 ○：菌数の減少が認められる。 ×：ほとんど菌数が減少しないか、全く菌数が減少しな
い。
い。
【００１５】［比較例１〜８及び実施例１〜１０］表１
記載の組成の化粧液、比較例１〜８及び表２記載の化粧
液、実施例１〜１０をそれぞれ常法に従って調製し、前
記諸試験を実施し、結果を表３、及び表４に記載する。
記載の組成の化粧液、比較例１〜８及び表２記載の化粧
液、実施例１〜１０をそれぞれ常法に従って調製し、前
記諸試験を実施し、結果を表３、及び表４に記載する。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】
【表３】
【００１９】
【表４】
【００２０】これらの結果から、基本となる比較例１の
化粧液に１，２−ペンタンジオール、１，３−ブチレン
グリコールをそれぞれ単独に配合した化粧液、即ち、比
較例２〜８に比べ、１，２−ペンタンジオールと１，３
−ブチレングリコールを組み合わせて配合した化粧液、
即ち、実施例１〜１０が皮膚刺激テストにおいて刺激性
が低く、また使用感テストにおいては評価が高く、防腐
力テストにおいては防腐効果が高いことが示された。
化粧液に１，２−ペンタンジオール、１，３−ブチレン
グリコールをそれぞれ単独に配合した化粧液、即ち、比
較例２〜８に比べ、１，２−ペンタンジオールと１，３
−ブチレングリコールを組み合わせて配合した化粧液、
即ち、実施例１〜１０が皮膚刺激テストにおいて刺激性
が低く、また使用感テストにおいては評価が高く、防腐
力テストにおいては防腐効果が高いことが示された。
【００２１】［比較例９〜１６及び実施例１１〜２０］
表５記載の組成の乳液、比較例９〜１６及び表６記載の
乳液、実施例１１〜２０をそれぞれ常法に従って調製
し、前記諸試験を実施し、結果を表７及び表８に記載す
る。
表５記載の組成の乳液、比較例９〜１６及び表６記載の
乳液、実施例１１〜２０をそれぞれ常法に従って調製
し、前記諸試験を実施し、結果を表７及び表８に記載す
る。
【００２２】
【表５】
【００２３】
【表６】
【００２３】
【表７】
【００２４】
【表８】
【００２５】これらの結果から、基本となる比較例９の
乳液に１，２−ペンタンジオールと１，３−ブチレング
リコールをそれぞれ単独に配合した乳液、即ち、比較例
１０〜１６に比べ、１，２−ペンタンジオールと１，３
−ブチレングリコールを組み合わせて配合した乳液、即
ち、実施例１１〜２０が皮膚刺激テストにおいて刺激性
が低く、また使用感テストにおいては評価が高く、防腐
力テストにおいては防腐効果が高いことが示された。
乳液に１，２−ペンタンジオールと１，３−ブチレング
リコールをそれぞれ単独に配合した乳液、即ち、比較例
１０〜１６に比べ、１，２−ペンタンジオールと１，３
−ブチレングリコールを組み合わせて配合した乳液、即
ち、実施例１１〜２０が皮膚刺激テストにおいて刺激性
が低く、また使用感テストにおいては評価が高く、防腐
力テストにおいては防腐効果が高いことが示された。
【００２６】
【発明の効果】以上記載のごとく、この発明は、使用性
と安全性と防腐性に優れた化粧料を提供することができ
る。
と安全性と防腐性に優れた化粧料を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 直美 神奈川県小田原市曽比1611番地１号
Claims (1)
- 【請求項１】 １，２−ペンタンジオールと１，３−ブ
チレングリコールを含有することを特徴とする、化粧
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10153732A JPH11335258A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10153732A JPH11335258A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11335258A true JPH11335258A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15568895
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10153732A Pending JPH11335258A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11335258A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000204017A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-07-25 | Pola Chem Ind Inc | 美白用化粧料 |
| JP2002308720A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Pola Chem Ind Inc | 皮膚保護化粧料 |
| JP2003292433A (ja) * | 2002-02-01 | 2003-10-15 | Masayoshi Kachi | 化粧料 |
| JP2008056609A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Mandom Corp | クレンジング化粧料 |
| US7582681B2 (en) | 2002-02-19 | 2009-09-01 | Symrise Gmbh & Co. Kg | Synergistic mixtures of 1,2-alkane diols |
| JP2009234970A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Kose Corp | メイクアップリムーバー |
| JP2015063485A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | ロート製薬株式会社 | 外用組成物 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07330505A (ja) * | 1994-06-08 | 1995-12-19 | Masato Suzuki | 抗菌性組成物 |
| WO1997030692A1 (fr) * | 1996-02-21 | 1997-08-28 | Stoa S.A. | Compositions cosmetiques, dermopharmaceutiques ou veterinaires pour le traitement aseptisant de la peau humaine ou animale |
| JPH1045558A (ja) * | 1996-08-02 | 1998-02-17 | Noevir Co Ltd | 抗菌性低刺激化粧料 |
| JPH1053510A (ja) * | 1996-05-27 | 1998-02-24 | Shiseido Co Ltd | 外用組成物 |
| JPH11193208A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-07-21 | Shiseido Co Ltd | 香料可溶化組成物及びこれを配合した外用組成物 |
| JPH11302151A (ja) * | 1998-04-22 | 1999-11-02 | Nikko Seiyaku Kk | 化粧料 |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP10153732A patent/JPH11335258A/ja active Pending
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| JP2002308720A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Pola Chem Ind Inc | 皮膚保護化粧料 |
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| JP2015063485A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | ロート製薬株式会社 | 外用組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050117 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050118 |