JPH11335215A - ぬめり防止剤成形物 - Google Patents

ぬめり防止剤成形物

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JPH11335215A
JPH11335215A JP14453298A JP14453298A JPH11335215A JP H11335215 A JPH11335215 A JP H11335215A JP 14453298 A JP14453298 A JP 14453298A JP 14453298 A JP14453298 A JP 14453298A JP H11335215 A JPH11335215 A JP H11335215A
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JP
Japan
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acid
iodoglycine
molded article
molding
complex
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JP14453298A
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English (en)
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Tatsuo Kaiho
龍夫 海宝
Naoki Asashige
朝重  直樹
Mitsuo Nakamura
光雄 中村
Ryoichi Seki
亮一 関
Hideyuki Yamaguchi
秀幸 山口
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨードグリシン錯体を有効成分とし、成形さ
れてなるぬめり防止剤であって、その製造条件や貯蔵環
境等に影響されることなく、変色や着色をおこすことの
ないぬめり防止剤成形物を提供すること。 【解決手段】 無機系吸湿剤や吸湿性ポリマー等の吸湿
剤成分をも含有してなる成形物とすることにより、上記
課題が解決された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所や流し場、ま
たは浴場等のような、水をよく使用する場所での、ぬめ
りの発生を防止するためのぬめり防止剤成形物に関す
る。より詳しくは、ぬめり発生防止のための有効成分に
ヨードグリシン錯体を使用するものであって、かつ貯蔵
安定性も十分に優れるぬめり防止剤成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】台所、流し場または浴場等のような、水
を使用する場所においては、その底、壁ないしは床部等
がぬるぬるするような、ぬめりが発生しやすい。このよ
うなぬめりの発生することを防ぐ上において、本発明者
らはすでに、ヨードグリシン錯体が有効成分として含ま
れ成形されてなるぬめり防止剤成形物が、非常に有用で
あることを見いだし、特許出願している(特願平8-3265
91号)。
【0003】そして上記したぬめり防止剤成形物におい
ては、ぬめり発生防止に的確な効果があるとともに、従
前に知られていたぬめり防止剤成形物と比し、極めて安
全性が高く、しかも長期の効果持続性にも優れるという
特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、有効
成分としてヨードグリシン錯体が使用され成形されてな
るぬめり防止剤成形物においては、従来にはない種々の
長所をもったものではあるが、その後の本発明者らの更
なる研究において、製造条件または貯蔵環境等によって
は、得られた成形物自身がわずかずつながらも変色、あ
るいはそれを包装している材料が少しずつ変色すること
がある、といったことが判明した。
【0005】しかして例えこのような現象が現れたにし
ても、その成形物が現す実質的な効果においては何ら変
化があるものではないが、しかしながらこのような成形
物であるものは、場合によりその現象が商品価値低下の
印象を与えてみたりし、さらには使用される性格上から
も、上記したような現象のないものであることが要望さ
れる。
【0006】本発明は、ヨードグリシン錯体が含まれ成
形されてなるぬめり防止剤成形物の、上記したような現
象を皆無とするためになされたものであって、目的とす
るところは、製造条件や貯蔵環境等に影響されずに変色
することがなく、また包装材料等にも何ら着色を与える
ことのない、ぬめり防止剤成形物を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の問題
点を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、前記
変色や包装物の着色等といった現象は、特に水分や湿
度、例えばその製造時に原料から持ち込まれる水分や、
各成分の混合および成形操作時の環境、更には製品貯蔵
時の湿度条件等にかなり依存するものであるという知見
を得た。
【0008】更なる研究の結果、有効成分としてヨード
グリシン錯体を含有してなるぬめり防止剤組成物に、更
に吸湿剤を加え、成形してなる成形物は、実使用にあた
り成形物の溶解傾向、遊離ヨウ素の発生傾向、およびぬ
めり防止効果等には何ら悪影響を与えることがなく、そ
れ自身の変色や包装材料の着色等といった現象の発生を
顕著に抑制することができ、これによって品質は何ら変
化せず、長期間極めて安定に保存することができるもの
であることを見いだした。
【0009】更に、吸湿剤成分として特定の無機系吸湿
剤を配合した場合は、実使用時に使用期間の全般に渡っ
て一定量ずつの遊離ヨウ素をコンスタントに発生する効
果をも付与する特徴を示すものであることを見いだし、
また吸湿剤成分として吸湿性ポリマーを用いたものは、
更なるバインダー効果が付与され、成形性がより改善さ
れるものであることをも見いだし、本発明を完成するに
到った。
【0010】すなわち、本発明は、(1) ヨードグリシン
錯体および吸湿剤成分が含有されてなることを特徴とす
るぬめり防止剤成形物であり、また、(2) ヨードグリシ
ン錯体、吸湿剤成分、およびこれに加え、安息香酸、p
−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、アジピン酸、コハ
ク酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、クエン
酸、フマル酸、リンゴ酸および酒石酸よりなる群から選
ばれる少なくとも一種の有機酸を含有し、加圧成形して
なることを特徴とするぬめり防止剤成形物であり、ま
た、(3) 吸湿剤成分が、シリカゲル、硫酸ナトリウム、
モレキュラーシーブ、ゼオライト、およびホワイトカー
ボンの群から選ばれる一種または二種以上のものであ
る、上記(1) または(2) 記載のぬめり防止剤成形物であ
り、また、(4) 吸湿剤成分が、ポリビニルピロリドン、
ポリアミノ酸、ポリアミノ酸ナトリウム、ポリビニルア
セトアミド、およびカルボキシメチルセルロースの群か
ら選ばれる一種または二種以上のものである、上記(1)
または(2) 記載のぬめり防止剤成形物であり、また、
(5) ヨードグリシン錯体が、テトラグリシンヒドロパー
アイオダイド、ポタシウムテトラグリシントリアイオダ
イドまたはジグリシンヒドロパーアイオダイドである、
上記(1) 〜(4) のいずれかに記載のぬめり防止剤成形物
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のぬめり防止剤成形物にお
いて、有効成分であるヨードグリシン錯体とは例えば、
一般名グロバリンで呼称されている下記式(1)[化
1]
【0012】
【化1】 で表されるテトラグリシンヒドロパーアイオダイド(以
下、グロバリンと称する)、一般名ポタジンで呼称され
ている下記式(2)[化2]
【0013】
【化2】 で表されるポタシウムテトラグリシントリアイオダイド
(以下、ポタジンと称する)、および下記式(3)[化
3]
【0014】
【化3】 で表されるジグリシンヒドロパーアイオダイドなどを挙
げることができる。これらは従来より野外での飲料水の
消毒剤などとして用いられたりすることのある公知の化
学物質であり(INDUSTRIAL AND ENGINEERING CHEMISTRY
Vol.45 No.5 1013〜1015)、また製法としては例え
ば、J.Am.Chem.74,1346(1952) に記載されている。
【0015】本発明のぬめり防止剤成形物に用いられる
有機酸としては常温にて固体状であるものが使用され、
例えば安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、サリチル
酸、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸および酒
石酸などを挙げることができ、この群から選ばれる一種
または二種以上を混合し使用することができる。
【0016】また、本発明のぬめり防止剤成形物中に配
合される吸湿剤成分としては、吸湿性があってかつ粉状
あるいは固体状のものであれば、その広い範囲のものが
少なからず有用であるが、その使用形態の性格上、より
好ましいものとして下記に示す無機吸湿剤および吸湿性
ポリマーが例示される。
【0017】無機吸湿剤としては、シリカゲル、硫酸ナ
トリウム、モレキュラーシーブ、ゼオライト、およびホ
ワイトカーボン等が挙げられる。そして本発明の成形物
中にこれらを含ませた場合は、前記した目的が達成され
るものとなることはもとより、その実使用に際し、更な
るヨウ素の徐放性および成形物の遅溶性といった効果が
加味され、終始ほぼ一貫して極めて定量的な遊離ヨウ素
を発生するぬめり防止剤成形物が提供される。
【0018】また、吸湿性ポリマーの具体例としては、
ポリビニルピロリドン、ポリアミノ酸、ポリアミノ酸ナ
トリウム、ポリビニルアセトアミド、およびカルボキシ
メチルセルロース等が挙げられる。そして本発明の成形
物中にこれらを含ませた場合は、前記した目的が達成さ
れるものとなることはもちろん、打錠性もさらに良好と
なり、かつ吸湿性ポリマーがヨードグリシン錯体に対し
バインダーの役割をしたものとなるので成形性がより向
上し、実使用に際して非常に崩壊しにくく、極めて安定
した成形物となる。
【0019】本発明の成形物において、吸湿剤成分とし
て含まれる上記した無機吸湿剤および吸湿性ポリマー
は、それら一種のみならず二種以上が用いられても構わ
なく、更にまた、無機吸湿剤および吸湿性ポリマーの両
者を同時に用い、上記した複数の効果を併せ持つ成形物
としてもよい。本発明において、それに含有される吸湿
剤成分の割合は、成形物中に通常0.05〜5重量%の範
囲、より好ましくは 0.2〜2重量%の範囲である。
【0020】本発明のぬめり防止剤成形物において、ヨ
ードグリシン錯体と有機酸の混合比率は特に制限がな
く、使用時において希望の溶解速度となるよう、それら
の比率を任意に選択することができる。通常は、ヨード
グリシン錯体の1重量部あたり、有機酸を1〜50重量部
程度の範囲として多用されるが、より好ましくは2〜20
重量部の範囲である。
【0021】また、本発明におけるぬめり防止剤成形物
の水中での溶解速度を、より遅溶性としたい場合は、ス
テアリン酸、シリコンオイル、ポリプロピレングリコー
ル、または蜜蝋等を添加することによりその効果が得ら
れる。添加する場合は通常、本成形物中 0.1〜5重量%
の範囲である。
【0022】さらに本発明のぬめり防止剤成形物では、
目的または必要等に応じ、亜硝酸塩、桂酸塩、ポリリン
酸塩等の無機系腐食抑制剤、カルボン酸、金属石鹸、ス
ルホン酸、アミン、エステル、リン酸エステル等の有機
系腐食抑制剤、EDTA、グルコン酸、ニトリロトリ酢
酸塩等のキレート化合物等の腐食抑制剤を配合すること
で、金属の耐腐食性を向上させるようにすることも可能
である。
【0023】また、加圧成形をする際には、必要に応じ
てこれにステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、オルトほう酸等の滑沢剤を、ヨードグリシン錯体お
よび有機酸の混合物重量に対し、 0.5〜5重量%添加す
ることにより、加圧成形をより容易にすることができ
る。
【0024】本発明のぬめり防止剤成形物はいろいろな
形状に成形することができ、その形状および大きさには
何ら制限がなく、使用態様、条件または好み等により、
角状、顆粒状、球状、円柱状、穴空き円盤状等、任意な
形状の成形物を選択することができる。
【0025】本発明のぬめり防止剤成形物を製造する上
において、吸湿剤、ヨードグリシン錯体および有機酸は
粉末状あるいは顆粒状等、いずれの形態であってもよ
く、これら成分となるものをよく混合した後、打錠成形
する等の公知の方法により成形することができる。成形
する際の圧力は通常、 0.2〜3 ton/cm2 の範囲であ
り、より好ましくは 0.5〜2 ton/cm2 である。
【0026】
【実施例】以下、本発明のぬめり防止剤成形物を製造例
で例示すると共に、実施例および比較例で詳細に説明す
る。しかしながら本発明は何らこれらの例に限定される
ものではない。以下において、部および%は全て重量基
準である。また、以下で使用のヨードグリシン錯体は、
それぞれ次のようにして製造した。
【0027】グロバリンの製造 純水 950mlにグリシン75.1g(1.0モル)および56%濃度
のヨウ化水素水溶液 114.0g(0.5モル)を加え溶解す
る。次いで昇温しながら60℃にてグリシン 225g(3.0モ
ル)およびヨウ素80g(0.32モル)を加える。70℃に昇
温し、1時間この温度にて熟成した後、穏やかに5℃ま
で冷却する。析出した結晶をろ別し、減圧乾燥した。金
属光沢のある黒褐色針状結晶 170.9gが得られた。元素
分析の結果、得られたこのものは、 (NH2 CH2 COOH)4 ・HI・ 5/4 I2 であることが確認された。
【0028】ポタジンの製造 純水 950mlにグリシン75.1g(1.0モル)およびヨウ化カ
リウム83.1g(0.5モル)を加え溶解する。次いで昇温し
ながら60℃にてグリシン 225g(3.0モル)およびヨウ素
127g(0.5モル)を加える。70℃に昇温し、1時間この
温度にて熟成した後、穏やかに5℃まで冷却する。析出
した結晶をろ別し、減圧乾燥した。金属光沢のある黒褐
色針状結晶 318.2gが得られた。元素分析の結果、得ら
れたこのものは、 (NH2 CH2 COOH)4 ・KI3 であることが確認された。
【0029】ぬめり防止剤成形物の製造 製造例1 乳鉢を用い、これにグロバリン5部、フマル酸93部、シ
リコンオイル1部およびゼオライト1部の割合で入れ、
すりつぶしながらこれらをよく混合した。次いでこの混
合物の15gを面圧 500Kg/cm2 のプレス圧力で加圧成形
し、直径30mm、高さ13mmの円柱状の成形物を得た。
【0030】製造例2〜10 ヨードグリシン錯体、フマル酸、吸湿剤並びにシリコン
オイルをそれぞれ表1に示す種類および量の割合として
乳鉢を用いてよく混合し、以下上記製造例1記載と同様
に操作し成形物を得た。
【0031】比較製造例1 乳鉢を用い、これにグロバリン5部、フマル酸94部、お
よびシリコンオイル1部の割合で入れ、すりつぶしなが
らこれらをよく混合した。このものを以下上記製造例1
記載と同様に操作し成形物を得た。
【0032】以上の製造例1〜10、および比較製造例1
における成形物の各成分種類およびそれらの組成比を表
1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】試験例1(保存安定性試験) フマル酸 100重量部を乳鉢に入れ、水1重量部を噴霧し
ながら混合して強制的に吸湿させ、これをエバポレータ
ーにて常温で減圧乾燥しながら、途中カールフィッシャ
ー水分計で水分を測定しながら含水率2000ppm のフマル
酸を調製する。この強制的に吸湿させたフマル酸を用い
て、製造例1,4,6〜10、比較製造例1に示す要領
で、各々ぬめり防止剤成形物を調製する。各々の成形物
をポリエチレン製の袋に入れヒートシールした後、これ
を濾紙で作製した袋に入れ密封したものをさらにポリエ
チレン製の袋に入れてヒートシールして供試体とする。
これを温度15〜25℃、相対湿度30〜70%の室内に30日間
放置し、10日毎に成形物の着色状態、中袋(濾紙製袋)
の着色状態を観察する。また、30日間経過した時点でぬ
めり防止剤成形物中の有効ヨウ素濃度を測定しヨウ素残
存率を算出する。得られた結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】なお、上記表2中に記載の数値は下記表3
に記載した着色状態を示すものである。
【表3】
【0037】以上、表2記載の結果より、有効成分とし
てヨードグリシン錯体を含有してなるぬめり防止剤組成
物に、更に吸湿剤を加え、成形してなる本発明の成形物
は、原料由来等により成形物が吸湿したとしても吸湿剤
の効果によりヨードグリシン錯体の分解が抑えられるた
め、保存中に遊離ヨウ素を発生することがなく、従って
成形物自身の変色や包装材料の着色等といった現象の発
生を顕著に抑制することができ、また、有効成分である
ヨウ素分を損失する事もなく、長期間極めて安定に保存
することができることがわかる。
【0038】試験例2(溶解性・効果持続性試験) 前記製造例1〜6および比較製造例1で得られる成形物
をそれぞれ多数の***の開いたプラスチック容器に入
れ、これらをそれぞれ2リットルの三角フラスコに吊
す。なお、成形物を入れたプラスチック容器は底面より
約20mmの位置に設置する。この中にイオン交換水2リッ
トルを入れてスターラーにて撹拌して成形物を溶解させ
る。この状態で10時間溶解させた後に水中の有効ヨウ素
濃度を測定してヨウ素溶出率を算出する。また、溶解後
の成形物の重量を測定して成形物溶解率を算出する。さ
らにこの溶解処理後の成形物を1リットルのネジ口ビン
に入れキャップをして2時間静置後にビン内に揮発した
ヨウ素の濃度を北川式検知管を用いて測定する。これら
の測定を終了したのち、新たなイオン交換水を三角フラ
スコに入れ、成形物を容器に戻し再度三角フラスコに吊
り下げ、上記と同様の操作を行う。この一連の操作を成
形物が完全に溶解するまで繰り返す。得られた結果を表
4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】以上、表4記載の結果より、有効成分とし
てヨードグリシン錯体を含有してなるぬめり防止剤組成
物に、更に吸湿剤のうちゼオライト等の無機吸湿剤を加
え、成形してなる本発明の成形物は、吸湿剤を含有しな
いものと比し、特に溶解初期のヨウ素の溶出、成形物の
溶解が抑制されるため、ヨウ素の徐放性、成形物の遅溶
性の面での改善効果があり、さらに、ぬめり防止の直接
的な因子である揮発ヨウ素量が吸湿剤未含有のものと同
等であることから、実使用時においてもぬめり防止効果
を低減させるということは全くないことがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明における有効成分
としてヨードグリシン錯体を含有してなるぬめり防止剤
組成物に、更に吸湿剤を加え、成形してなる成形物は、
成形物の溶解傾向、遊離ヨウ素の発生傾向、およびぬめ
り防止効果等には何ら悪影響を与えることがなく、それ
自身の変色や包装材料の着色等といった現象の発生を顕
著に抑制することができ、長期間極めて安定に保存する
ことができるものである。
【0042】更に、吸湿剤成分として特定の無機系吸湿
剤を配合した場合は、実使用時に使用期間の全般に渡っ
て一定量ずつの遊離ヨウ素をコンスタントに発生する効
果をも付与する特徴を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 亮一 千葉県茂原市東郷1900番地 三井化学株式 会社内 (72)発明者 山口 秀幸 千葉県茂原市茂原1579−206

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨードグリシン錯体および吸湿剤成分が
    含有されてなることを特徴とするぬめり防止剤成形物。
  2. 【請求項2】 ヨードグリシン錯体、吸湿剤成分、およ
    びこれに加え、安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、サ
    リチル酸、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、テレフタ
    ル酸、イソフタル酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸お
    よび酒石酸よりなる群から選ばれる少なくとも一種の有
    機酸を含有し、加圧成形してなることを特徴とするぬめ
    り防止剤成形物。
  3. 【請求項3】 吸湿剤成分が、シリカゲル、硫酸ナトリ
    ウム、モレキュラーシーブ、ゼオライト、およびホワイ
    トカーボンの群から選ばれる一種または二種以上のもの
    である、請求項1または2記載のぬめり防止剤成形物。
  4. 【請求項4】 吸湿剤成分が、ポリビニルピロリドン、
    ポリアミノ酸、ポリアミノ酸ナトリウム、ポリビニルア
    セトアミド、およびカルボキシメチルセルロースの群か
    ら選ばれる一種または二種以上のものである、請求項1
    または2記載のぬめり防止剤成形物。
  5. 【請求項5】 ヨードグリシン錯体が、テトラグリシン
    ヒドロパーアイオダイド、ポタシウムテトラグリシント
    リアイオダイドまたはジグリシンヒドロパーアイオダイ
    ドである、請求項1〜4のいずれかに記載のぬめり防止
    剤成形物。
JP14453298A 1998-05-26 1998-05-26 ぬめり防止剤成形物 Pending JPH11335215A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012509A (ja) * 2000-04-26 2002-01-15 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 固形除草組成物
JP2011236248A (ja) * 2000-04-26 2011-11-24 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 固形除草組成物

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JP2002012509A (ja) * 2000-04-26 2002-01-15 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 固形除草組成物
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