JPH1171202A - 粉末状殺菌剤組成物およびその製造方法 - Google Patents

粉末状殺菌剤組成物およびその製造方法

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JPH1171202A
JPH1171202A JP10148381A JP14838198A JPH1171202A JP H1171202 A JPH1171202 A JP H1171202A JP 10148381 A JP10148381 A JP 10148381A JP 14838198 A JP14838198 A JP 14838198A JP H1171202 A JPH1171202 A JP H1171202A
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Japan
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water
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fungicide
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JP10148381A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamada
康博 山田
Katsumi Shinoda
克巳 篠田
Risa Matsumura
理佐 松村
Yoshimi Kataoka
良美 片岡
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 畜舎、鶏舎の殺菌消毒に水への溶解速度が速
く、溶解液に沈降物が無い高濃度の粉末状殺菌剤組成物
を得る。 【解決手段】 殺菌剤と可溶性デンプンの重量比が10
/90〜90/10で殺菌剤と可溶性デンプンの合計量
が粉末状殺菌剤組成物中の80〜100重量%であり、
かつ組成物中の水の含有量が5重量%以下である粉末状
殺菌剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状殺菌剤組成
物に関し、更に詳しくは、畜舎、鶏舎等で使用される粉
末状殺菌剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畜舎、鶏舎等においては床、壁、
設備の殺菌消毒のために殺菌剤としてジデシルジメチル
アンモニウムクロライド、メチルドデシルベンジルトリ
メチルアンモニウムクロライド等の殺菌剤が有効成分
で、通常5〜20%の水溶液またはアルコ−ルを含む溶
液で供給され、使用時50〜2000倍に水道水で溶解
されて用いられている。しかしながら、高濃度液体消毒
剤は溶解するときなど皮膚に付着すると皮膚腐食性があ
るため、安全性に問題があった。また、缶、ドラムなど
の容器処理に関しても容器処理業者が少なく、コストも
高いなどの問題がある。これらの問題点を解決するため
に、粉末化することが検討されており、粉末化基剤とし
てゼオライト(特開平4−214025号公報)、炭酸
マグネシウム(特開平1−129854号公報)を用い
ることが提案されているが、ゼオライトでは溶解液にし
た際、粉末化基剤が溶解せず沈降物となり溶解液を散布
するための配管等を詰める恐れがある。また、炭酸マグ
ネシウムでは溶解に長時間を要するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水へ
の溶解速度が速く、溶解液に沈降物が無い高濃度の粉末
状殺菌剤組成物を得ることである。
【0004】すなわち本発明は、下記一般式(1)で表
される化合物(a1)、両性界面活性剤型殺菌剤(a
2)、ビグアナイド化合物(a3)からなる群より選ば
れる1種以上の殺菌剤(A)と可溶性デンプン(B)、
ならびに必要により可溶性デンプンに対して非溶媒であ
る有機溶剤(C)および/または水(D)からなり、
(A)/(B)の重量比が10/90〜90/10で、
(A)と(B)の合計量が粉末状殺菌剤組成物中の80
〜100重量%であり、かつ組成物中の(D)の含有量
が5重量%以下である粉末状殺菌剤組成物;ならびにそ
の製造法である。 一般式 [式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、(置換)アリール基、(置
換)アラルキル基またはシクロアルキル基;X-はアニ
オンを表す。]
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の粉末状殺菌剤組成物は、
下記一般式(1)で表される化合物(a1)、両性界面
活性剤型殺菌剤(a2)、ビグアナイド化合物(a3)
からなる群より選ばれる1種以上の殺菌剤(A)、可溶
性デンプン(B)、および必要により可溶性デンプンに
対して非溶媒である有機溶剤(C)および/または水
(D)からなる。そして、(A)/(B)の重量比が1
0/90〜90/10で、(A)と(B)の合計量が粉
末状殺菌剤組成物中の80〜100重量%であり、かつ
組成物中の水(D)の含有量は5重量%以下である粉末
状殺菌剤組成物である。 一般式 [式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、(置換)アリール基、(置
換)アラルキル基またはシクロアルキル基;X-はアニ
オンを表す。]
【0006】本発明で用いられる殺菌剤(A)のうちの
化合物(a1)は上記一般式(1)で表される第4級ア
ンモニウム塩化合物であり、式中のR1、R2、R3およ
びR4はそれぞれ同一または異なる炭素数が1〜22の
直鎖または分岐鎖のアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、(置換)アリール基、(置換)アラルキル基または
シクロアルキル基である。これらのうち、R1、R2、R
3およびR4が炭素数1〜22の直鎖または分岐鎖のアル
キル基である場合は、具体的には、下記[1]と[2」
があげられる。 [1]R1とR2が炭素数6〜12の直鎖または分岐鎖の
アルキル基で、R3とR4は炭素数1〜3のアルキル基 [2]R1が炭素数6〜22の直鎖または分岐鎖のアル
キル基で、R2、R3およびR4が炭素数が1〜3のアル
キル基 [1]と[2]のうち、[1]が好ましく、更に好まし
くは[1]の場合のR1とR2がともにデシル基で、R3
とR4がともにメチル基である。具体例にはそれぞれ以
下の化合物があげられる。 [1]ジメチルオクチルデシルアンモニウム、ジメチル
ジオクチルアンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウ
ム、ジメチルジドデシルアンモニウム、メチルエチルオ
クチルデシルアンモニウム、メチルエチルジオクチルア
ンモニウム、メチルエチルジデシルアンモニウム、メチ
ルエチルジドデシルアンモニウム、メチルプロピルジデ
シルアンモニウム、エチルプロピルジドデシルアンモニ
ウムなど [2]トリメチルドデシルアンモニウム、トリメチルテ
トラデシルアンモニウム、トリメチルヘキサデシルアン
モニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウム、トリ
メチルヤシ油アルキルアンモニウム、ジメチルエチルド
デシルアンモニウム、ジメチルエチルテトラデシルアン
モニウム、ジメチルエチルヘキサデシルアンモニウム、
ジメチルエチルオクタデシルアンモニウム、ジメチルエ
チルヤシ油アルキルアンモニウム、メチルジエチルドデ
シルアンモニウム、メチルジエチルテトラデシルアンモ
ニウム、メチルジエチルヘキサデシルアンモニウム、メ
チルジエチルオクタデシルアンモニウム、メチルジエチ
ルヤシ油アルキルアンモニウムなど
【0007】また炭素数が1〜22の直鎖または分岐鎖
のアルキル基以外の場合としては、ヒドロキシアルキル
基(ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロ
キシプロピル基など);アリール基(フェニル基、ナフ
タレン基など);置換アリール基(ヒドロキシエチルフ
ェニル基、ニトロフェニル基など);アラルキル基(ベ
ンジル基など);置換アラルキル基(ノニルベンジル
基、メチルドデシルベンジル基など);シクロアルキル
基(シクロヘキシル基など)などがあげられる。具体的
には、セチルヒドロキシエチルジメチルアンモニウム、
ラウリルジヒドロキシエチルベンジルアンモニウム、ラ
ウリルジメチルベンジルアンモニウム、ドデシルジメチ
ルフェニルアンモニウム、メチルドデシルベンジルトリ
メチルアンモニウム、ジメチルドデシルシクロヘキシル
アンモニウムなどがあげられる。
【0008】本発明の化合物(a1)を表す一般式
(1)中のX-で表されるアニオンとしては、塩素、臭
素、ヨウ素等のハロゲン原子、アルキル炭酸、アルキル
硫酸、リン酸、リン酸エステル、カルボン酸アニオン
(セバシン酸、グルコン酸、アジピン酸、乳酸、酢酸な
ど)、スルホン酸アニオンなどがあげられる。好ましく
は塩素、カルボン酸アニオンであり、特に好ましくはカ
ルボン酸アニオンである。
【0009】本発明の両性界面活性剤型殺菌剤(a2)
としては、通常、アミノ酸型両性界面活性剤とベタイン
型両性界面活性剤である。アミノ酸型両性界面活性剤と
しては、具体的にはアルキルアミノエチルグリシンまた
はその塩、ミリスチルジアミノエチルグリシンまたはそ
の塩、ラウリルジアミノエチルグリシンまたはその塩等
があげられる。ベタイン型両性界面活性剤としては、ア
ルキルベタイン型活性剤、アミドプロピルベタイン型界
面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型界面活性剤、ス
ルホベタイン型界面活性剤およびホスホベタイン型界面
活性剤などがあげられる。これらのうち好ましいのはア
ミノ酸型両性界面活性剤である。
【0010】本発明のビグアナイド化合物(a3)とし
ては、ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、グルコ
ン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン等があげ
られる。
【0011】本発明の殺菌剤(A)は、化合物(a
1)、両性界面活性剤型殺菌剤(a2)およびビグアナ
イド化合物(a3)を単独で使用してもよいし、併用し
てもよい。これらのうち、好ましいのは(a1)と(a
3)であり、更に好ましいのは(a1)である。
【0012】本発明の可溶性デンプン(B)は、水に可
溶性のデンプン変性物で、例えば、デンプン糊に塩酸、
シュウ酸等の酸、α−アミラ−ゼ等の酵素を単独または
併用し作用させると最初に生ずる分解生成物であり、具
体的にはアミロデキストリン、エリスロデキストリン、
アクロデキストリン、マルトデキストリンなどのデキス
トリン等があげられる。
【0013】本発明における可溶性デンプンに対して非
溶媒である有機溶剤(C)とは、可溶性デンプンに対す
る溶解度が0.1g/溶剤100g以下のものである。
具体的には、低級アルコール類(メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなど)、ケトン類(アセトン、メ
チルエチルケトンなど)、カルビトール類(エチルカル
ビトール、ブチルカルビトールなど)、グリコール類
(エチレングリコール、プロピレングリコールなど)が
あげられる。また、前述したように可溶性デンプンは常
圧もしくは減圧下、脱溶剤時、加熱により変質しやすい
ため、本発明の有機溶剤(C)の沸点は100℃以下の
有機溶剤が好ましい。
【0014】本発明の粉末状殺菌剤組成物中に含まれる
殺菌剤(A)と可溶性デンプン(B)の重量比(A)/
(B)は、通常10/90〜90/10で、好ましくは
30/70〜70/30である。(A)/(B)の重量
比が10/90未満では、殺菌剤成分当たりのコストが
高くなり、また90/10を超えると水への溶解に長時
間を要するためともに好ましくない。従来のゼオライ
ト、炭酸マグネシウムなどを用いて粉末状殺菌剤を製造
する場合は、殺菌剤が低濃度でないと粉末状とはならな
い。しかし、本発明の可溶性デンプン(B)を用いて粉
末状殺菌剤を製造する場合は、殺菌剤が高濃度でも粉末
状となる。(A)と(B)の合計量は通常、組成物中の
80〜100重量%で、好ましくは90〜100重量%
であり、特に好ましくは95〜100重量%である。
(A)と(B)の合計量が、組成物中の80%未満であ
ると可溶性デンプンに対して不溶の有機溶剤(C)が多
く含まれるため、外観が粉末状とならず好ましくない。
組成物中の水(D)の含有量は、通常5重量%以下で、
好ましくは3重量%以下で、特に好ましくは1重量%以
下である。組成物中の水(D)の含有量が5重量%を越
えると組成物の外観が粉末状とならず、水への溶解時間
も長くなり好ましくない。
【0015】本発明の粉末状殺菌剤組成物の製造に用い
られる殺菌剤(A)は、市販されている殺菌剤をそのま
ま用いることができる。しかし、化合物(a1)タイプ
の市販殺菌剤は通常、水を80〜10%含有しているた
め、その水含量に応じて最終の粉末状殺菌剤での水分が
5重量%以下となるよう添加量を調整する。また有効成
分が高濃度の粉末状殺菌剤を得るためには、市販殺菌剤
を脱水して得られたより高濃度の殺菌剤(a1)に可溶
性デンプンとの均一な混合可能とするため、可溶性デン
プンに対して非溶媒である有機溶剤(C)を添加するこ
とができる。また、殺菌剤(a1)を最初から合成製造
する際には、水の代わりに可溶性デンプンに対して非溶
媒である有機溶剤(C)中で反応させて製造して得られ
た殺菌剤(a1)を用いることもできる。殺菌剤(A)
と可溶性デンプンに対して非溶媒である有機溶剤(C)
を必要により予め混和し、次いで可溶性デンプン(B)
を混合して得られた粉末状殺菌剤組成物中の可溶性デン
プンに対して不溶の有機溶剤(C)と水との合計の含有
量が、例えば20重量%を超える場合は、脱溶剤を通常
行う。この時、脱水も同時に行なってもよい。10重量
%以下でも更に脱溶剤および脱水することが好ましい。
なお、殺菌剤(A)が例えば市販殺菌剤を用いるため、
予め水を含有している場合は、脱水と脱溶剤を同時に行
う。脱水と脱溶剤は常圧でも減圧でもよい。可溶性デン
プン(B)は、加熱により変質(着色、固化など)しや
すいため、混合時あるいは脱溶剤時の温度はできるだけ
低温、通常60℃以下で、好ましくは40℃以下であ
る。
【0016】本発明の粉末状殺菌剤組成物には、必要に
より本発明の効果を妨げない量の洗浄性付与を目的とす
るアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤を加え
ることもでき、また溶解液の皮膚刺激性の緩和を目的と
する刺激緩和剤、溶解液の消泡を目的とする消泡剤(シ
リコーン系エマルションなど)、溶解液の耐硬水性を目
的とするキレ−ト化剤を含有させることもできる。更
に、溶解液の粘度調整を目的とする水溶性高分子や着
色、着臭を目的とする低分子化合物を含有させることも
できる。
【0017】アニオン性界面活性剤としては、アルキル
硫酸エステルアルカリ塩、アルキルリン酸エステルアル
カリ塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステルア
ルカリ塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステ
ルアルカリ塩、モノアルキルスルホサクシネ−トアルカ
リ塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル酢酸アルカ
リ塩、および動植物油の硫酸化物などがあげられ、塩と
しては金属塩でもアミン塩でもよい。
【0018】非イオン性界面活性剤としては、炭素数4
〜18の1価アルコールのアルキレンオキサイド付加
物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、
高級脂肪酸のソルビタンエステル、高級脂肪酸のソルビ
タンエステルのアルキレンオキサイド付加物、ポリエチ
レングリコールの高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコ−ルのブロック共重合
物およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリ
コ−ルのランダム共重合物などがあげられる。
【0019】刺激緩和剤としてはグルコン酸、ピロリド
ンカルボン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、
ソルビト−ル、乳酸、乳酸のアルカリ金属塩などがあげ
られる。
【0020】キレ−ト化剤としてはエチレンジアミン四
酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸など
があげられる。
【0021】水溶性高分子としてはポリオキシエチレン
グリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドンなどがあげられ、低分子化合物としては乳糖、しょ
糖、メチレンブルー、食用青色1号、食用黄色4号、食
用赤色2号、各種香料などがあげられる。
【0022】混合の際に使用する機械は、例えば回転容
器型混合機の他、スクリュー型混合機、リボン型混合機
および回転混合機などを用いることができる。
【0023】本発明の粉末状殺菌剤組成物は、畜舎、鶏
舎などの殺菌消毒剤として水道水などで溶解して使用さ
れる。床、壁、装置、器具等の殺菌消毒には有効成分と
して10〜5000ppm程度、好ましくは50〜20
00ppm程度になるように溶解して散布する。また、
得られた粉末状殺菌剤組成物を水溶性フィルム、水溶紙
に一定量充填することができ、一回の使用量を内容量と
して包装することにより水溶性フィルムごと水中に投入
することができ、使用時に手指皮膚などに直接触れるこ
とがないため安全であり、かつ秤量誤差も無くなる。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明するが
本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部
は重量部、%は重量%を示す。
【0025】実施例1 ジデシルメチルアミンとジメチル炭酸をメタノール中で
反応させ、さらにアジピン酸と反応させて得られた水分
が0.3%のジデシルジメチルアンモニウムアジペート
の80%メタノール溶液500部と、水分が0.5%で
あるパインフロ−S(松谷化学工業株式会社製デキスト
リン)500部を混合したのち、減圧下30〜50℃で
溶剤を除き、本発明の殺菌剤組成物[1]ジデシルジメ
チルアンモニウムアジペートとしての46%粉末を得
た。[1]は、粉末状で蒸発残分は96%で、水分含量
は0.3%であった。
【0026】実施例2 ジデシルメチルアミンとジメチル炭酸をメタノール中で
反応させ、さらにグルコン酸と反応させて得られた水分
が1.0%のジデシルジメチルアンモニウムグルコネー
トの80%メタノール溶液500部と、パインフローS
500部を混合したのち、減圧下40〜50℃で溶剤を
除き、本発明の殺菌剤組成物[2]ジデシルジメチルア
ンモニウムグルコネートとしての42%粉末を得た。
[2]は、粉末状で蒸発残分は95%で、水分含量は
0.4%であった。
【0027】実施例3 トリメチルヘキサデシルアミンとメチルクロライドを水
6重量部/メタノール14重量部中で反応して得られた
トリメチルヘキサデシルアンモニウムクロライドの80
%水/メタノール溶液500部と、パインフロ−S50
0部を混合し、本発明の殺菌剤組成物[3]トリメチル
ヘキサデシルアンモニウムクロライドとしての40%粉
末を得た。[3]は粉末状で蒸発残分は93%で、水分
含量は3%であった。
【0028】実施例4 塩化ベンザルコニウム80%水溶液400部にエチルア
ルコール50部を混ぜた後にパインフローS550部を
混合し、減圧下30〜50℃で溶剤と水を除き、本発明
の殺菌剤組成物[4]塩化ベンザルコニウムの35%粉
末を得た。[4]は粉末状で蒸発残分は96%で、水分
含量は3%であった。
【0029】実施例5 メチルドデシルベンジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド80%水溶液400部にエチルアルコール50部を
混ぜた後にパインフローS550部を混合し、減圧下3
0〜50℃で溶剤と水を除き、本発明の殺菌剤組成物
[5]メチルドデシルベンジルトリメチルアンモニウム
クロライドの35%粉末を得た。[5]は粉末状で蒸発
残分は96%で、水分含量は3%であった。
【0030】実施例6 ポリヘキサメチレンビグアニジン80%イソプロピルア
ルコール溶液800部とパインフローS200部を混合
し、減圧下30〜50℃で溶剤を除き、本発明の殺菌剤
組成物[6]ポリヘキサメチレンビグアニジンの70%
粉末を得た。[6]は粉末状で蒸発残分は91%で、水
分含量は0.3%であった。
【0031】比較例1 80%ジデシルジメチルアンモニウムクロライド水溶液
100部とパインフロ−S100部を混合し、減圧下3
0〜50℃で溶剤と水を除き、殺菌剤組成物[比1]ジ
デシルジメチルアンモニウムクロライドの42%粉末を
得た。[比1]は、蒸発残分は93%で、水分含量は7
%であった。
【0032】比較例2 ジデシルメチルアミンとジメチル炭酸をメタノール中で
反応させ、さらにアジピン酸と反応させて得られた水分
が0.3%のジデシルジメチルアンモニウムアジペート
のメタノール80%溶液200部とゼオライト800部
を混合したのち減圧下30〜50℃で溶剤を除き、[比
2]ジデシルジメチルアンモニウムアジペートとしての
16%粉末を得た。[比2]は、蒸発残分は96%で、
水分含量は0.6%であった。
【0033】比較例3 80%ジデシルジメチルアンモニウムクロライドの水1
0重量部/エタノール10重量部溶液200部と炭酸マ
グネシウム800部を混合し、減圧下40〜50℃で水
および溶剤を除き、殺菌剤組成物[比3]ジデシルジメ
チルアンモニウムクロライドの18%混合物を得た。
[比3]は、蒸発残分は97%で、水分含量は1.5%
であった。
【0034】実施例1〜6、比較例1〜3で得られた殺
菌剤組成物自体の外観、1000ppm水溶液の外観、
水への溶解性(溶解速度)を評価した。結果を表1に示
す。
【0035】[殺菌剤組成物自体の外観の評価] ○:粉末状 ×:ペ−スト状 [1000ppm水溶液の外観と水への溶解性(溶解速
度)の評価] ○:透明溶液で沈降物なし ×:沈降物有り [水への溶解性(溶解速度)の評価方法]1Lのビーカ
ーに水道水を入れ、5℃に温調する。その中に溶解後、
殺菌剤含量が1000ppmとなるよう実施例1〜5お
よび比較例1〜3の粉末状殺菌剤組成物を加え、完全に
溶解するのに要する時間(分)を測定した。
【0036】
【表1】
【0037】表1から、本発明の殺菌剤組成物は高濃度
の粉末状殺菌剤であるにもかかわらず、低温(5℃)の
水を使用して1000ppm溶解液を作成する際、溶解
に要する時間はいずれも1〜3分以内であり、水への溶
解速度が速いことが解る。また、1000ppm溶解液
の外観は沈降物が無く、透明液状であり、配管等を詰め
る恐れがないものであることが解る。
【0038】
【発明の効果】本発明の抗菌剤組成物は下記の効果を有
する。 (1)高濃度の粉末状である。 (2)溶解液は沈降物が無く、配管等に詰まる恐れがな
い。 (3)水への溶解速度が速い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 25/12 AJA A01N 25/12 AJA 101 101 37/44 37/44 47/44 47/44 A61L 9/01 A61L 9/01 K 9/14 9/14 (72)発明者 片岡 良美 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物(a
    1)、両性界面活性剤型殺菌剤(a2)、ビグアナイド
    化合物(a3)からなる群より選ばれる1種以上の殺菌
    剤(A)と可溶性デンプン(B)、ならびに必要により
    可溶性デンプンに対して非溶媒である有機溶剤(C)お
    よび/または水(D)からなり、(A)/(B)の重量
    比が10/90〜90/10で、(A)と(B)の合計
    量が粉末状殺菌剤組成物中の80〜100重量%であ
    り、かつ組成物中の(D)の含有量が5重量%以下であ
    る粉末状殺菌剤組成物。 一般式 [式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
    異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル
    基、ヒドロキシアルキル基、(置換)アリール基、(置
    換)アラルキル基またはシクロアルキル基;X-はアニ
    オンを表す。]
  2. 【請求項2】 該有機溶剤(C)と水の合計の含有量が
    組成物中10重量%以下である請求項1記載の粉末状殺
    菌剤組成物。
  3. 【請求項3】 該有機溶剤(C)の沸点が100℃以下
    である請求項1または2記載の粉末状殺菌剤組成物。
  4. 【請求項4】 該殺菌剤(A)もしくはその水溶液と該
    有機溶剤(C)の混合物に可溶性デンプン(B)を混合
    し、必要により脱溶剤および/または脱水して、(D)
    の含有量が5重量%以下である粉末状殺菌剤組成物を製
    造することからなる、請求項1〜3のいずれか記載の粉
    末状殺菌剤組成物の製造方法。 一般式 [式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
    異なる炭素数が1〜22の直鎖または、分岐鎖のアルキ
    ル基、ヒドロキシアルキル基、(置換)アリール基、
    (置換)アラルキル基またはシクロアルキル基;X-
    アニオンを表す。]
  5. 【請求項5】該有機溶剤(C)の一部もしくは全部を常
    圧もしくは減圧下で除去させる請求項4記載の粉末状殺
    菌剤組成物の製造方法。
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