JPH11334931A

JPH11334931A - 給紙搬送装置

Info

Publication number: JPH11334931A
Application number: JP10162954A
Authority: JP
Inventors: Masao Otsuka; 正雄大塚
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1998-05-26
Filing date: 1998-05-26
Publication date: 1999-12-07

Abstract

(57)【要約】【課題】用紙側端の基準位置合わせ並びに斜行補正が
適正に行われ、特に、連続画像の高速処理面で好適な給
紙搬送装置を提供する。【解決手段】搬送経路の途中に配置した上下の給紙ガ
イド板２７，２８の幅方向一側に、用紙ａの側端を案内
するサイドガイド２９を、ガイド板２７，２８の幅方向
に位置変更可能に設け、このサイドガイド２９に向けて
用紙ａを斜めに搬送するための斜め搬送ローラ４０を設
け、かつ、ガイド板２７，２８の側端とサイドガイド２
９との隙間Ｌを閉じるためのカバー３３，３４を、導電
性のフイルム製にし、ガイド板２７，２８とサイドガイ
ド２９の少なくとも一方を、装置本体２にボデイアース
される金属製にして、この金属製のガイド板２７，２８
またはサイドガイド２９に、カバー３３，３４を電気的
に導通させている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、静電写真複写機、
プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置に装備さ
れる給紙搬送装置に関し、具体的には、用紙の側端を搬
送経路横一側の基準位置に位置合わせして、用紙を給紙
搬送するように構成された給紙搬送装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】上記の給紙搬送装置として、搬送経路の
途中に上下の給紙ガイド板を配置し、このガイド板の幅
方向一側に、用紙側端を基準位置に位置決めするための
サイドガイドを設けると共に、このサイドガイドに向け
て用紙を斜めに搬送するための斜め搬送ローラを設け
て、用紙をサイドガイド側に幅寄せさせつつ給紙搬送す
ることで、用紙の側端をサイドガイドに当て付けて、用
紙が斜行していても、この斜行を補正すると同時に、用
紙側端を搬送経路横一側の基準位置に位置合わせするも
のがある。

【０００３】更に、前記サイドガイドをガイド板の幅方
向に位置変更可能に設ける一方、前記ガイド板の側端と
サイドガイドとの隙間を閉じるために、上下のガイド板
に、非導電性のＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）
製のフイルムによるカバーを設けたものがある（例えば
特開平２−２８４４８号公報を参照）。

【０００４】かゝる構成の給紙搬送装置によれば、サイ
ドガイドの位置変更により、用紙側端の基準位置決め並
びに斜行補正の微調整を行うことができ、更に、サイド
ガイドと上下のガイド板との隙間をカバーで閉じている
ので、この隙間に用紙が入り込むことによる給紙不良や
ジャムの発生が効果的に防止される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のカバ
ーは、機能的に隙間への用紙の入り込みを防止すること
から、上下のガイド板間を通過する用紙は、このカバー
に接触して搬送されることになる。

【０００６】一方、上記の技術では、カバーを非導電性
のＰＥＴ製フイルムとしていることから、このカバーに
用紙が接触して搬送される際に、カバーが静電気を帯び
るようになり、このため、用紙がサイドガイド側に寄り
難くなったり、用紙側端の搬送遅れが生じたりして、用
紙側端の基準位置決めはもとより、斜行補正が適正に行
われなくなることがあった。

【０００７】特に、高速機による連続画像の形成では、
先行する用紙後端と後続する用紙先端との紙間寸法が小
さいことから、静電気のために用紙がスリップした際
に、先行用紙の後端に後続用紙の先端が重なり合って、
ジャムが発生する不具合もあった。

【０００８】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、極めて簡単な改良技術でありながら、用紙
側端の基準位置決め並びに斜行補正が適正に行われる給
紙搬送装置、特に、連続画像の高速処理面で好適な給紙
搬送装置を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即
ち、搬送経路の途中に上下の給紙ガイド板を配置し、こ
のガイド板の幅方向一側に、用紙側端を基準位置に位置
決めするためのサイドガイドを、ガイド板の幅方向に位
置変更可能に設けると共に、このサイドガイドに向けて
用紙を斜めに搬送するための斜め搬送ローラを設け、か
つ、前記ガイド板の側端とサイドガイドとの隙間を閉じ
るためのカバーを、導電性のフイルム製にし、前記ガイ
ド板とサイドガイドの少なくとも一方を、装置本体にボ
デイアースされる金属製にして、この金属製のガイド板
またはサイドガイドに、前記カバーを電気的に導通させ
て設けた点に特徴がある。

【００１０】上記の特徴構成によれば、サイドガイドを
位置変更可能に設けているので、用紙側端の基準位置決
め並びに斜行補正の微調整を行えることは勿論、隙間を
カバーで閉じているので、給紙不良やジャムの発生が効
果的に防止される。

【００１１】そして、隙間を閉じるためのカバーを導電
性のフイルム製にして、これを金属製のガイド板または
サイドガイドを介して装置本体にボデイアースさせてい
るので、用紙がカバーに接触して搬送される際に生じる
静電気が装置本体に流れるようになり、従って、カバー
が静電気を帯びることがないので、用紙はサイドガイド
側に寄り易くなり、かつ、用紙側端の搬送遅れも生じな
いことから、用紙側端の基準位置決め並びに斜行補正が
適正に行われるのであり、特に、高速機による連続画像
の形成に際しても、用紙の重なり合いに繋がるスリップ
が生じないことから、ジャムも発生しなくなる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は両面画像の形成が可能に構
成された静電写真複写機（画像形成装置の一例）を示
し、上部に原稿の自動送り装置１を備えた装置本体２
に、感光体ドラム３を横架すると共に、この感光体ドラ
ム３のまわりに、帯電装置４と、現像装置５と、転写装
置６と、用紙分離装置７と、クリーニング装置８とを、
その順に配置し、かつ、装置本体２の上部空間に光学系
移動式の露光装置９を配置している。

【００１３】そして、上下に複数段の給紙カセット１０
を備えた２台の給紙デッキ１１，１２から繰り出される
用紙を、一方の給紙デッキ１１が備える合流用の給紙搬
送装置１３に取り出すように構成して、この給紙搬送装
置１３から給紙される用紙を転写装置６に搬送するため
の搬送装置１４と、画像形成後の用紙を定着装置１５に
搬送するための搬送装置１６と、定着処理用紙を装置外
の排紙トレイ１７に排出する排紙ローラ対１８とを、装
置本体２内に配置すると共に、更に、定着処理用紙をス
イッチバックにより表裏を反転させて、この用紙を転写
装置６に再給紙するための給紙搬送装置１９と、経路切
り換え手段２０とを配置して、定着処理用紙を排紙トレ
イ１７と給紙搬送装置１９とに切り換え給紙できるよう
にしている。

【００１４】上記の各種搬送装置１３，１４，１６，１
９は、用紙の幅方向一側端を搬送経路横一側の基準位置
に位置合わせした状態で、用紙を給紙搬送するものであ
って、給紙デッキ１１が備える給紙搬送装置１３と、ス
イッチバック用の給紙搬送装置１９とは、それぞれ用紙
の一側端を基準位置に位置決めするための位置決め手段
２１，２２を備えている。

【００１５】この用紙側端の位置決め手段２１，２２
は、構成が同じであることから、一方の給紙搬送装置１
３が備える位置決め手段２１について説明する。

【００１６】即ち、図２〜図４に示すように、それぞれ
用紙ａをニップして搬送する第１及び第２のフィードロ
ーラ２３，２４、２５，２６を、所定の間隔を隔てて搬
送経路の上流側と下流側とに配置すると共に、このフィ
ードローラ間の搬送経路途中に、上下の給紙ガイド板２
７，２８を配置し、かつ、このガイド板２７，２８の幅
方向一側に、用紙の一側端を案内するサイドガイド２９
を、ガイド板２７，２８の幅方向に位置変更可能に設け
ると共に、このサイドガイド２９に向けて用紙を斜めに
搬送するために、斜め搬送手段３０，３０を搬送経路方
向に二組設けている。

【００１７】そして、前記サイドガイド２９の搬送経路
側の面部に、上面部を下部側ガイド板２８の上面部とほ
ゞ面一にする下部側のブロック部材３２と、下面部を上
部側ガイド板２７の下面部よりもやゝ上方に位置させる
上部側のブロック部材３１とを設け、かつ、前記ガイド
板２７，２８の側端とサイドガイド２９との隙間Ｌを閉
じるために、前記ガイド板２７，２８の幅方向一側部に
カバー３３，３４を設けている。

【００１８】上記の構成によれば、サイドガイド２９を
位置調整することで、用紙側端の基準位置決め並びに斜
行補正の微調整を行うことができ、かつ、前記隙間Ｌを
カバー３３，３４で閉じるように構成しているので、給
紙不良やジャムの発生が効果的に防止される。

【００１９】上記のサイドガイド２９に向けて用紙ａを
斜めに搬送するための斜め搬送手段３０は、次のように
構成されている。即ち、ユニバーサルジョイント３６を
介して駆動される回転軸３７を、その軸遊端側を搬送経
路の上流側にやゝ傾けて、装置本体２側のブラケット３
８に保持させ、この回転軸３７にアーム３９を枢着し、
かつ、このアーム３９の先端部に、斜め搬送ローラ４０
を回転可能に備えた支軸４１を、前記回転軸３７と平行
に設けている。

【００２０】そして、斜め搬送ローラ４０のローラ軸３
７と回転軸３７とにわたって、回転伝達手段４２を設け
る一方、上部側のガイド板２７に、斜め搬送ローラ４０
の通過開口４３を形成して、この開口４３を通して斜め
搬送ローラ４０を下部側のガイド板２８に付勢当接させ
るスプリング４４と、このスプリング４４の付勢力に抗
して斜め搬送ローラ４０を持ち上げるソレノイド４５と
を、前記ブラケット３８に設けている。

【００２１】上記構成の位置決め手段２１を備えた給紙
搬送装置１３において、第１フィードローラ２３，２４
のうち、下部側の遊転ローラ２４は、アクチュエータ４
６によって昇降可能に構成されており、かつ、第１フィ
ードローラ２３，２４の直上流側には、用紙検知センサ
ー４７が配置されている。

【００２２】そして、センサー４７が用紙ａの先端を検
知し、かつ、その後の時間経過に基づいて、用紙先端が
上流側の斜め搬送ローラ４０に到達したことが検知され
ると、その検知情報に基づいて、前記アクチュエータ４
６が第１フィードローラ２３，２４のニップを解除する
ように構成されている。

【００２３】一方、二組の斜め搬送手段３０，３０にお
いては、それぞれソレノイド４５が消磁されて、スプリ
ング４４の付勢力によってアーム３９が揺動し、斜め搬
送ローラ４０，４０のそれぞれが給紙姿勢に切り換えら
れるようになっている。

【００２４】従って、フィードローラ２３，２４による
ニップが解除された用紙ａは、上流側の斜め搬送ローラ
４０によって、その一側端がサイドガイド２９側に幅寄
せされつつ搬送されるのであり、この後、下流側の斜め
搬送ローラ４０によっても、用紙ａの一側端がサイドガ
イド２９側に幅寄せされつつ搬送されるのであって、フ
ィードローラ２３，２４によって搬送されてきた用紙ａ
が斜行していても、その一側端がサイドガイド２９に当
て付けられることで、用紙ａの斜行が補正されると同時
に、用紙側端が基準位置に位置決めされるのである。

【００２５】用紙側端の基準位置決め並びに斜行補正が
成された用紙ａは、第２フィードローラ２５，２６によ
って搬送されるのであり、一方、前記センサー４７が用
紙後端を検知すると、用紙後端が第１フィードローラ２
３，２４を通過する時間の経過後に、アクチュエータ４
６が作動して、第１フィードローラ２３，２４が用紙ニ
ップ状態に切り換えられ、かつ、ソレノイド４５，４５
も作動して、斜め搬送ローラ４０，４０が持ち上げられ
るのであって、第１フィードローラ２３，２４ならびに
斜め搬送手段３０，３０は、次の用紙ａの搬送に備える
のである。

【００２６】上記構成の給紙搬送装置１３において、前
記ガイド板２７，２８を、装置本体２にボデイアースさ
れる金属製にし、かつ、前記隙間Ｌを閉じるための上下
のカバー３３，３４を、導電性のフイルム（例えば大日
精化工業株式会社の商品名；ネオコンＰＥ−ＭＡ−７
５０ブラック：表面抵抗９．３×１０²Ｏｈｍ）製に
して、このカバー３３，３４を、導電性の両面テープに
よる接合体３５を用いて、前記ガイド板２７，２８の上
面部に接合している。

【００２７】即ち、前記隙間Ｌを閉じるためのカバー３
３，３４を、導電性のフイルム製にして、このカバー３
３，３４を、装置本体２にボデイアースされる金属製の
ガイド板２７，２８に電気的に導通させて、用紙ａがカ
バー３３，３４に接触して搬送される際に生じる静電気
を、装置本体２に流すようにしているのである。

【００２８】従って、カバー３３，３４は静電気を帯び
ることがないので、用紙ａはサイドガイド２９側に寄り
易くなり、かつ、用紙側端の搬送遅れも生じないことか
ら、用紙側端の基準位置決め並びに斜行補正が適正に行
われるのであり、特に、高速機による連続画像の形成に
際しても、用紙の重なり合いに繋がるスリップが生じな
いことから、ジャムも発生しなくなる。

【００２９】尚、上記の実施の形態では、ガイド板２
７，２８を、装置本体２にボデイアースされる金属製に
して、このガイド板２７，２８にカバー３３，３４を電
気的に導通させるように設けているが、サイドガイド２
９とこれに付設のブロック部材３１，３２を、装置本体
２にボデイアースされる金属製にして、前記カバー３
３，３４をブロック部材３１，３２に電気的に導通させ
るように設けてもよい。

【００３０】また、上部側のカバー３３を上部側のガイ
ド板２７に設ける一方、下部側のカバー３４を下部側の
ブロック部材３２に設け、或いは、逆の付設形態をとっ
て、このカバー付設側の部材を、装置本体２にボデイア
ースされる金属製にしてもよいのであり、更に、接合体
３５として、導電性の両面テープを用いているが、導電
性の接着剤を接合体３５として用いてもよい。

【００３１】また、斜め搬送手段３０を搬送経路方向に
二組設けているが、一組だけを配置するようにしたり、
更に一組を加えて、斜め搬送手段３０を三組にするなど
の変更が可能である。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極めて簡単な改良技術でありながら、静電気による影響
を一切受けることがなくて、用紙側端の基準位置決め並
びに斜行補正が適正に行われる給紙搬送装置、特に、連
続画像の高速処理面で好適な給紙搬送装置が提供され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】給紙デッキと共に示す静電写真複写機の概略縦
断面図である。

【図２】給紙搬送装置の平面図である。

【図３】給紙搬送装置の正面図である。

【図４】斜め搬送手段の詳細図である。

【符号の説明】

２…装置本体、２７，２８…ガイド板、２９…サイドガ
イド、３３，３４…カバー、３５…接合体、４０…斜め
搬送ローラ、ａ…用紙、Ｌ…隙間。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送経路の途中に上下の給紙ガイド板を
配置し、このガイド板の幅方向一側に、用紙側端を基準
位置に位置決めするためのサイドガイドを、ガイド板の
幅方向に位置変更可能に設けると共に、このサイドガイ
ドに向けて用紙を斜めに搬送するための斜め搬送ローラ
を設け、かつ、前記ガイド板の側端とサイドガイドとの
隙間を閉じるためのカバーを、導電性のフイルム製に
し、前記ガイド板とサイドガイドの少なくとも一方を、
装置本体にボデイアースされる金属製にして、この金属
製のガイド板またはサイドガイドに、前記カバーを電気
的に導通させて設けたことを特徴とする給紙搬送装置。
【請求項２】前記カバーを前記金属製のカバーまたは
サイドガイドに電気的に導通させる接合体が、導電性の
両面テープである請求項１に記載された給紙搬送装置。
【請求項３】前記カバーを前記金属製のカバーまたは
サイドガイドに電気的に導通させる接合体が、導電性の
接着剤である請求項１に記載された給紙搬送装置。