JPH11334507A - 車両用ドアの衝撃吸収構造 - Google Patents

車両用ドアの衝撃吸収構造

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JPH11334507A
JPH11334507A JP10144782A JP14478298A JPH11334507A JP H11334507 A JPH11334507 A JP H11334507A JP 10144782 A JP10144782 A JP 10144782A JP 14478298 A JP14478298 A JP 14478298A JP H11334507 A JPH11334507 A JP H11334507A
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JP
Japan
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shock absorbing
absorbing member
door
vehicle
occupant
Prior art date
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Pending
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JP10144782A
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English (en)
Inventor
Shuji Noda
修二 野田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衝撃吸収部材に対して乗員が斜め上方または斜
め下方から当接した場合においても、衝撃吸収量を効率
良く増加させる。 【解決手段】インナパネル14の車室内側(ドア外側)
の上部には、衝撃吸収部材20が設けられている。衝撃
吸収部材20は金属製板材で構成されており、ドア前後
方向から見た断面形状は、開口部を車室外側へ向けた略
円弧状とされている。衝撃吸収部材20の車室内側へ最
も膨出した部位には、前後方向に延びる凹部22が形成
されており、この凹部22の断面形状はU字状となって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃荷重を吸収す
るための車両用ドアの衝撃吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のサイドドアには、乗員が
サイドドアの車室内側部に当接した場合に、乗員の衝撃
を和らげる衝撃吸収構造が適用されているものがあり、
その一例として特開平8−282279号が知られてい
る。
【0003】図7に示される如く、この車両用ドアの衝
撃吸収構造では、ドア70のインナパネル72から車室
内方へ間隔74をおいてドアトリム76を配設し、間隔
76内にエネルギ吸収部材78を配設している。エネル
ギ吸収部材78は変形可能な板材から成り、自動車の前
方から見た断面において、車幅内方へ向けて凸となった
2つの初期変形部80、82と、車幅外方へ向けて凸と
なった末期変形部分84とを有しており、末期変形部分
84は衝突荷重を受けた時に、インナパネル72に突き
当たり可能となっている。この結果、この車両用ドアの
衝撃吸収構造では、ドア70の剛性に関係なく、エネル
ギ吸収部材78に必要とされる要件に従ってエネルギ吸
収部材78を設計、配設できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両用ドアの衝撃吸収構造では、初期変形部80が円弧状
に膨出しているため、例えば、衝突時のドア70の倒れ
等によって、乗員からの衝突荷重の作用方向が、斜め下
方(図7の矢印F方向)となった場合には、初期変形部
80が二点鎖線で示され如く、上方に倒れ込むため、初
期変形部80による衝撃吸収量が充分に得られない。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、衝撃吸収部材
に対して乗員が斜め上方または斜め下方から当接した場
合においても、衝撃吸収量を効率良く増加させることが
できる車両用ドアの衝撃吸収構造を得ることが目的であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ドアインナパネルの車室内側に衝撃吸収部材を備え
た車両用ドアの衝撃吸収構造であって、前記衝撃吸収部
材はドア前後方向から見た断面形状が車室内側に膨出し
た略円弧状の金属製板材で構成されており、少なくとも
車室内側へ最も膨出した部位に、前後方向に延びる凹部
を形成したとを特徴とする。
【0007】従って、乗員がドア内側部に当接する際
に、サイドドアの倒れ等によって、衝撃吸収部材に対し
て乗員が斜め上方または斜め下方から当接した場合にお
いても、衝撃吸収部材の凹部と上端又は凹部と下端とが
それぞれ上下の屈曲点となって、凹部と上端又は凹部と
下端との間の部位が荷重の作用方向に確実に座屈する。
この結果、衝撃吸収部材が上方又は下方に倒れ込むこと
が無く、荷重の作用方向に確実に潰れる。従って、衝撃
吸収部材に対して乗員が斜め上方または斜め下方から当
接した場合においても初期荷重を充分に吸収できる。こ
のため、衝撃吸収量を効率良く増加させることができ
る。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用ドアの衝撃吸収構造において、前記凹部の断面形
状をU字状としたことを特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の内容に加えて、凹
部の断面形状をU字状としたため、衝撃吸収部材の加工
が容易である。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
車両用ドアの衝撃吸収構造において、前記衝撃吸収部材
はシートに着座した乗員の胸部と対向する部位に配設さ
れていることを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の内容に加えて、衝
撃吸収部材がシートに着座した乗員の胸部と対向する部
位に配設されているため、衝突時に乗員の胸部が衝撃吸
収部材に当接し易く、衝撃吸収部材により乗員胸部の衝
撃を少なくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の車両用ドアの衝撃吸収構
造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0013】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車両上方方向を示
す。
【0014】図1に示される如く、フロントサイドドア
10は、フロントサイドドア10の車室外側部を構成す
るフロントサイドドアアウタパネル12(以下、単にア
ウタパネル12という)とフロントサイドドア10の車
室内側部を構成するフロントサイドドアインナパネル1
4(以下、単にインナパネル14という)とを備えてい
る。アウタパネル12のドア内側には、ベルトラインに
沿って、ドアアウタリインフォースメント16が設けら
れており、インナパネル14のドア内側には、ベルトラ
インに沿って、ドアインナリインフォースメント18が
設けられている。
【0015】また、インナパネル14の車室内側(ドア
外側)の上部には、衝撃吸収部材20が設けられてい
る。
【0016】衝撃吸収部材20は金属製板材で構成され
ており、ドア前後方向から見た断面形状は、開口部を車
室外側へ向けた略円弧状とされている。衝撃吸収部材2
0の上端部には上方へ向けてフランジ20Aが形成され
ており、このフランジ20Aが、インナパネル14の上
端縁部14Aの車室内側面に溶着されている。なお、イ
ンナパネル14の上端縁部14Aの車室外側面には、ド
アインナリインフォースメント18の上端縁部18Aが
溶着されている。
【0017】衝撃吸収部材20の下端部には下方へ向け
てフランジ20Bが形成されており、このフランジ20
Bが、インナパネル14の中間部14Bの車室内側面に
溶着されている。なお、インナパネル14の中間部14
Bの車室外側面には、ドアインナリインフォースメント
18の下端縁部18Bが溶着されている。また、衝撃吸
収部材20の車室内側へ最も膨出した部位には、前後方
向に延びる凹部22が形成されており、この凹部22の
断面形状はU字状となっている。
【0018】なお、インナパネル14の車室内側にはド
アトリム26が配設されており、衝撃吸収部材20は、
インナパネル14とドアトリム26との間に配設されて
いる。
【0019】図2に示される如く、衝撃吸収部材20は
フロントシート(図示省略)に着座した乗員30の胸部
30Aと対向する部位に前後方向に延設されている。な
お、図3では、衝撃吸収部材20の前部が若干絞られた
形状になっているが、衝撃吸収部材20は前後方向に一
定断面でも良い。
【0020】なお、各図の符号32、34はインパクト
ビームを示しており、符号36はインナパネル14に穿
設された作業穴を示しており、符号40はドアガラスを
示している。
【0021】次に本実施形態の作用について説明する。
【0022】本実施形態の車両用ドアの衝撃吸収構造で
は、他車との側突等によって、乗員が衝撃吸収部材20
に対して略水平方向(図1の矢印A方向)から当接した
場合には、乗員による衝突荷重が、ドアトリム26を介
して、衝撃吸収部材20の凹部22近傍に作用する。こ
の際、衝撃吸収部材20は、フランジ20Aの近傍を上
側の屈曲点、フランジ20Bの近傍を下側の屈曲点とし
て図1に二点鎖線で示すように座屈変形する。従って、
乗員衝突時の初期荷重を充分に吸収できるため、充分な
衝撃吸収量が得られる。
【0023】一方、図4に示される如く、他車との側突
等によって、フロントサイドドア10が傾き、乗員30
が衝撃吸収部材20に対して例えば、斜め下方(図1の
矢印B方向)から当接した場合には、乗員30による衝
突荷重が、ドアトリム26を介して、衝撃吸収部材20
の凹部22の下方に作用する。この際、衝撃吸収部材2
0の下部が、図4に二点鎖線で示す位置から凹部22を
上側の屈曲点、フランジ20Bの近傍を下側の屈曲点と
して図4に実線で示すように座屈変形を開始する。
【0024】その後、図5に示される如く、乗員30に
よる衝突荷重が、ドアトリム26を介して、衝撃吸収部
材20の凹部22の上方にも作用すると、衝撃吸収部材
20の上部が、凹部22を下側の屈曲点、フランジ20
Aの近傍を上側の屈曲点として図5に示すように座屈変
形を開始する。
【0025】そして、最終的には、図6に示される如
く、衝撃吸収部材20の上部及び下部が座屈変形する。
【0026】従って、乗員30が衝撃吸収部材20に対
して斜め下方(図4の矢印B方向)から当接した場合に
おいても、初期に衝撃吸収部材20の下部が、凹部22
を上側の屈曲点、フランジ20Bの近傍を下側の屈曲点
として図4に実線で示すように座屈変形するため、従来
構造の様に衝撃吸収部材が倒れ込むことがない。この結
果、乗員30が衝撃吸収部材20に対して斜め下方(図
1の矢印B方向)から当接した場合においても、衝撃吸
収部材20によって初期荷重を充分に吸収できる。この
ため、衝撃吸収量を効率良く増加させることができる。
なお、乗員30が衝撃吸収部材20に対して斜め上方
(図4の矢印C方向)から当接した場合には、衝撃吸収
部材20の上部が、凹部22を下側の屈曲点、フランジ
20Aの近傍を上側の屈曲点として座屈変形を開始する
ため、この場合も同様に、乗員衝突時の初期荷重を充分
に吸収できるため、充分な衝撃吸収量を得られる。
【0027】また、本実施形態では、衝撃吸収部材20
がフロントシートに着座した乗員30の胸部30Aと対
向する部位に配設されているため、衝突時に乗員30の
胸部30Aが衝撃吸収部材20に当接し易く、衝撃吸収
部材20により乗員30の胸部30Aの衝撃を少なくす
ることができる。
【0028】また、本実施形態では、凹部22の断面形
状をU字状としたため、衝撃吸収部材20の加工が容易
である。
【0029】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
あり、例えば、上記実施形態では、凹部22の断面形状
はU字状としたが、凹部22の断面形状はV字状等の他
の形状としても良い。また、上記実施形態では、凹部2
2を衝撃吸収部材20の車室内側へ最も膨出した部位に
一本形成したが、凹部22を衝撃吸収部材20の車室内
側へ最も膨出した部位の他の部位にも形成し、複数本と
しても良い。
【0030】また、上記実施形態では、衝撃吸収部材2
0をフロントシートに着座した乗員30の胸部30Aと
対向する部位に配設したが、衝撃吸収部材20はフロン
トシートに着座した乗員30の胸部以外と対向する部位
に配設しても良い。また、本発明はリヤサイドドア等の
他のドアにも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、ドアインナパ
ネルの車室内側に衝撃吸収部材を備えた車両用ドアの衝
撃吸収構造であって、衝撃吸収部材はドア前後方向から
見た断面形状が車室内側に膨出した略円弧状の金属製板
材で構成されており、少なくとも車室内側へ最も膨出し
た部位に、前後方向に延びる凹部を形成したため、衝撃
吸収部材に対して乗員が斜め上方または斜め下方から当
接した場合においても、衝撃吸収量を効率良く増加させ
ることができるという優れた効果を有する。
【0032】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用ドアの衝撃吸収構造において、凹部の断面形状を
U字状としたため、請求項1記載の効果に加えて、衝撃
吸収部材の加工が容易であるという優れた効果を有す
る。
【0033】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
車両用ドアの衝撃吸収構造において、衝撃吸収部材はシ
ートに着座した乗員の胸部と対向する部位に配設されて
いるため、請求項1記載の効果に加えて、衝撃吸収部材
により乗員胸部の衝撃を少なくすることができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用ドアの衝撃吸
収構造が適用されたフロントサイドドアを示すドアトリ
ムを除いた側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る車両用ドアの衝撃吸
収構造が適用されたフロントサイドドアを示すドアトリ
ムを除いた車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両用ドアの衝撃吸
収構造の作用説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用ドアの衝撃吸
収構造の作用説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る車両用ドアの衝撃吸
収構造の作用説明図である。
【図7】従来の実施形態に係る車両用ドアの衝撃吸収構
造を示す前方から見た断面図である。
【符号の説明】
10 フロントサイドドア 14 フロントサイドドアインナパネル 20 衝撃吸収部材 22 衝撃吸収部材の凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアインナパネルの車室内側に衝撃吸収
    部材を備えた車両用ドアの衝撃吸収構造であって、 前記衝撃吸収部材はドア前後方向から見た断面形状が車
    室内側に膨出した略円弧状の金属製板材で構成されてお
    り、少なくとも車室内側へ最も膨出した部位に、前後方
    向に延びる凹部を形成したとを特徴とする車両用ドアの
    衝撃吸収構造。
  2. 【請求項2】 前記凹部の断面形状をU字状としたこと
    を特徴とする請求項1記載の車両用ドアの衝撃吸収構
    造。
  3. 【請求項3】 前記衝撃吸収部材はシートに着座した乗
    員の胸部と対向する部位に配設されていることを特徴と
    する請求項1記載の車両用ドアの衝撃吸収構造。
JP10144782A 1998-05-26 1998-05-26 車両用ドアの衝撃吸収構造 Pending JPH11334507A (ja)

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