JPH11329460A - 燃料電池のセパレータの製造方法 - Google Patents

燃料電池のセパレータの製造方法

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JPH11329460A
JPH11329460A JP10125569A JP12556998A JPH11329460A JP H11329460 A JPH11329460 A JP H11329460A JP 10125569 A JP10125569 A JP 10125569A JP 12556998 A JP12556998 A JP 12556998A JP H11329460 A JPH11329460 A JP H11329460A
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electrode
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gas
separator
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Masanori Matsukawa
政憲 松川
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガス通路の深さのバラツキ低減に有利で、加工
電極の摩耗の問題も解消でき、硬質の材質である場合で
もガス通路を容易に形成でき、複数の深さやグラデーシ
ョンをもつガス通路を容易に形成できる燃料電池のセパ
レータの製造方法を提供する。 【解決手段】活物質を含むガスが流れる凹状のガス通路
をもつ燃料電池のセパレータを製造する方法である。セ
パレータとなる導電性をもつ導電部材3と、ガス通路3
0を掘る電極突起20をもつ加工電極16とを用意す
る。導電部材3と加工電極16との間に給電し電解加工
を行ない、導電部材3にガス通路30を掘る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池のセパレー
タの製造方法に関し、特に導電部材を基材とするセパレ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料ガスを供給して発電を行う燃料電池
が提供されている。燃料電池は、一般に、多数個の電池
セルを積層して構成されている。燃料電池の性能を一層
向上させるため、各電池セルごとの発電、電圧のバラツ
キを低減させることが要請されている。このバラツキの
要因としては、活物質を含むガス流れの均一性不充分、
各電極の触媒活性の均一性不充分、接触電気抵抗の均一
性不充分、温度分布の制御不足等が挙げられる。セパレ
ータのガス通路の深さのバラツキによるガス流れの均一
性不充分も大きな要因の一つと考えられている。
【0003】ところで産業界では、セパレータに溝状の
ガス通路を形成するにあたり、従来より、セパレータと
なる金属板に刃具による機械加工を施して溝状のガス通
路を切削する方法、セパレータとなる金属板にプレス加
工を施して溝状のガス通路を曲げ成形する方法、セパレ
ータとなる金属板にエッチング加工を施して溝状のガス
通路を化学的に掘る方法が知られている。エッチング加
工でガス通路を形成する方法は、特開平4−26706
2号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刃具に
よる機械加工でガス通路を切削する従来方法では、精密
に制御すれば、ガス通路の深さを高精度にできるもの
の、ガス通路を少しずつ機械加工する関係上、加工速度
が遅く、生産性が低い。特に、切削が容易ではない硬質
材料を基材とするセパレータの場合には、加工時間が長
くなり、生産性が低くなる。また、ガス通路が複雑なパ
ターン形状を描く場合にも、加工時間が長くなり、生産
性が低くなる。しかも刃具による機械加工では、刃具が
消耗する問題もある。更に導電性等の不均一化の要因と
なり得る加工変質層、経年寸法変化の要因となり得る残
留応力層が発生し易い。
【0005】またプレス成形でガス通路を成形する従来
方法では、セパレータにスプリングバックが発生し易
い。そのため燃料電池の組み付けを高い精度でおこなっ
ても、スプリングバックに起因してガス通路やセパレー
タの寸法精度が低下するおそれがある。電池セルととも
にセパレータを多数個積層する燃料電池の場合には、セ
パレータのスプリングバックに起因する寸法変化が重合
するおそれがある。更にガス通路のパターン形状は、プ
レス成形性に依存するため、ガス通路のパターン形状の
設計がプレス成形性に制約を受ける。従ってガス通路の
パターン形状を設計するにあたり、ガス流れの均一化の
観点の他に、プレス成形容易性を考慮しなければならな
い。更にまたプレス型が長期間にわたり使用されると、
プレス型の摩耗が生じるため、ガス通路の深さが変動す
るおそれがある。
【0006】またエッチング加工でガス通路を形成する
従来方法では、ガス通路の深さはバラツキ易い。更に、
複数の深さ寸法をもつガス通路の場合、あるいは、傾斜
であるグラデーションを底面に形成したガス通路の場合
には、エッチング加工では容易に形成できず、複雑な工
程が必要とされる。本発明は上記した実情に鑑みなされ
たものであり、ガス通路の深さのバラツキ低減に有利で
あり、更に、加工電極の摩耗の問題も解消でき、更にま
た、セパレータが切削加工しにくい硬質の材質を基材と
する場合であっても容易にガス通路を形成でき、しかも
加工速度も確保でき、加えて、複数の深さやグラデーシ
ョン的な深さをもつガス通路を容易に形成できるといっ
た数々の効果を備えた燃料電池のセパレータの製造方法
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は燃料電池のセ
パレータのガス通路の形成について鋭意開発を進めた。
そして電解加工に基づいてガス通路を形成すれば、上記
した課題を達成するのに有利であることを知見し、試験
で確認し、本発明方法を完成した。本発明の燃料電池の
セパレータの製造方法は、活物質を含むガスが流れる凹
状のガス通路をもつ燃料電池のセパレータを製造する方
法であって、セパレータとなる導電性をもつ導電部材
と、ガス通路のパターン形状に対応する形状を備えた電
極突起をもつ加工電極とを用意する工程と、導電部材と
加工電極の電極突起とを対向させ、その両者間に電解液
を介在させた状態で、導電部材と加工電極との間に給電
し、導電部材を溶出させて電解加工を行ない、導電部材
にガス通路を掘る工程とを含むことを特徴とするもので
ある。
【0008】導電部材と加工電極との間に給電すれば、
導電部材が電気化学的に溶出する電解加工が行われ、導
電部材の表面に溝状のガス通路が掘られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明方法で用いるセパレータと
なる導電部材の材質は、導電性をもつものであり、従来
より使用されている材質を採用でき、一般的には、炭素
鋼系、ステンレス鋼系、アルミ系、チタン系、銅系など
を採用できる。ステンレス鋼系としてはオーステナイト
系、フェライト系、マルテンサイト系を問わない。導電
部材の形状は特に限定されないが、一般的には板状のも
のを採用できる。
【0010】本発明方法で用いる加工電極は、ガス通路
を電気化学的に掘る電極突起をもつものであり、その材
質としては導電性をもつものであれば良く、例えば銅系
を採用できる。電極突起の突出量は適宜選択できるもの
の、例えば、その上限値は0.5mm,1mm,3m
m,10mmにでき、下限値は0.1mm,0.2mm
にできるが、これらに限定されるものではない。
【0011】本発明方法では、導電部材と加工電極とを
対向させ、その両者間に電解液を介在させた状態で、導
電部材と加工電極との間に給電し、導電部材を溶出させ
て電解加工を行ない、導電部材にガス通路を形成する。
本発明方法では、導電部材と加工電極との間に給電す
る。この場合には一般的には、加工電極を陰極にセット
し、被加工物である導電部材を陽極にセットする。電流
密度は、導電部材の種類などに応じて適宜選択できるも
のの、例えば0.1〜200A/cm2にできるが、こ
れに限定されるものではないことはもちろんである。電
解液としては、電解加工で一般的に用いるものを採用で
き、例えばNaNo3溶液を採用できる。電解液の温度
は適宜選択できるが、例えば10〜40℃にできるが、
これに限定されるものではない。
【0012】本発明方法によれば、電解加工の際の少な
くとも一時期に、電解生成物を除去する除去操作を行う
ことができる。このように電解生成物を除去すれば、電
解加工の均一化に一層有利である。除去操作としては、
パルス波形電流を給電するときには、パルス波形電流の
谷部のときのように給電を停止したときに行っても良い
し、あるいは、給電中に行っても良い。除去操作として
は、例えば、ポンプなどの噴出手段を用いて電解液を噴
出することにより行ない得る。パルスの山部の時間と谷
部の時間、これらの割合は必要に応じて適宜選択でき
る。
【0013】本発明方法によれば、加工電極の電極突起
の突出量を、ガス通路の位置に応じて調整できる。これ
によれば、複数の深さをもつガス通路を容易に形成でき
る。従って本発明方法によれば、加工電極の電極突起の
突出量は、ガス通路の底面にグラデーションを形成する
ように、調整できる。また、加工電極の電極突起の突出
量は、ガス通路の底面において部分的に浅い部分あるい
は深い部分を形成するように、調整できる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を図面を参照して説明する。ま
ず図1を参照して、電解加工装置1について説明する。
電解加工装置1は、電解液10が貯留された加工槽11
と、加工槽11の底部に配置され設置面12aをもつベ
ース12と、ベース12に対して昇降可能な昇降ヘッド
13と、昇降ヘッド13を昇降させる駆動源14と、駆
動源14を制御する制御部15と、昇降ヘッド13に着
脱可能に装備された加工電極16と、加工電源17(直
流電源)と、電流制御部18と、電解液10を噴出する
噴出口19aをもつ噴出部19とを備えている。
【0015】電解液10は硝酸ナトリウム溶液(濃度:
40重量%)である。ベース12は陽極側に接続されて
いる。加工電極16は陰極側に接続されている。加工電
極16には、ガス通路30のパターン形状に実質的に対
応するパターン形状をもつ電極突起20が形成されてい
る。電極突起20の先端面には、耐食性を向上させるた
めの導電メッキ被膜21(白金系)が被覆されている。
図2に模式的に示すように、加工電極16の天井面16
a、電極突起20の側面20aにはマスキング被膜22
(厚み:3〜10μm)が被覆されている。マスキング
被膜22は電気絶縁性を有するとともに、電解液10に
対する耐久性を有する。従って加工電極16では、電極
突起20の先端面20cに集中的に電流が流れる。
【0016】本実施例では、金属板であるオーステナイ
ト系のステンレス鋼(JIS−SUS304)で形成し
た導電板3(厚み:1mm)を導電部材として用いる。
図2に示すように、導電板3の表面3sのうち、ガス通
路30となる部位以外の部位には、マスキング被膜23
を被覆している。なお図3に模式的に示す例のように、
加工電極16の天井面16a、電極突起20の側面20
aにはマスキング被膜22を被覆するものの、マスキン
グ被膜を導電板3の表面3sに被覆しない方式とするこ
ともできる。
【0017】電解加工にあたっては、上記した導電板3
を、陽極側のベース12の設置面12aにセットする。
この場合には、ベース12に導電板3を密着させる。従
って導電板3は陽極となる。この状態では導電板3の全
体は電解液10に浸漬されている。なお導電板3を陽極
端子に直接つないでも良い。導電板3と加工電極16と
を対向させた状態で、加工電極16の高さ位置を精密制
御しながら、微小ギャップ、一般的には0.2〜0.3
mmのギャップを保つように次第に下降させる。導電板
3と加工電極16とは接近するものの、非接触とする。
導電板3と加工電極16との間に給電し、陽極側の導電
板3のうちガス通路30となる部分を溶出させて電解加
工を行なう。電解加工により、加工電極16の電極突起
20に相応するパターン形状をもつガス通路30(目標
深さ:0.4mm)が形成される。
【0018】図2はガス通路30の形態を推察して模式
的に示す。ガス通路30は底面30eと側面30fとを
もつ。本実施例では電解加工にあたり、電解液10の温
度は約20℃であり、40A/cm2以上の電流密度を
もつパルス電流Iを流した。パルス電流Iは、山部Im
(20msec)と谷部Iv(5sec)とを備えたパ
ルス状の波形を呈する。山部Imのとき電流密度は約4
0A/cm2とした。谷部Ivのとき、電流が実質的に給
電されていない。
【0019】谷部Ivのときに、ポンプなどの噴出駆動
手段19cを作動させて噴出部19の噴出口19aから
電解液10を噴出する。これにより電解生成物を除去す
る除去操作を行う。本実施例では、必要に応じて、電解
生成物を除去性を向上させるべく、導電板3と加工電極
16との隙間を大きくするように、加工電極16を適宜
上昇させることもできる。
【0020】(実施例の主効果)電解加工でガス通路3
0を形成する本実施例によれば、導電板3に形成したガ
ス通路30の深さのバラツキを抑えるのに有利である。
本発明者による試験によれば、ガス通路30の目標深さ
寸法が0.4mmの場合、プラスマイナス0.005m
m、つまり約1.25%という極めて高い精度で、ガス
通路30の深さのバラツキ低減が可能であった。そのた
め、多数個の電池セルが積層される燃料電池であって
も、各電池セルにおいて、活物質を含むガス流れのバラ
ツキを低減できる。よって各電池セルにおける発電、電
圧のバラツキを低減でき、燃料電池の性能の向上に有利
である。
【0021】プレス成形でガス通路30を成形する場合
には、プレス型の摩耗が生じるため、摩耗に起因するガ
ス通路30の深さのバラツキの問題がある。しかし本実
施例によれば、加工電極16と導電板3とは非接触状態
とされるため、高い機械的負荷が加工電極16には作用
せず、加工電極16の消耗や損傷を抑え得るため、加工
電極16の電極突起20を長期にわたり使用できる。例
えば半永久的に使用できる。この意味においても、ガス
通路30の深さのバラツキを抑えるのに有利である。
【0022】更に本実施例では、ガス通路30の溝幅の
精度も向上させ得る。例えば、ガス通路30の目標溝幅
が1.2mmのときプラスマイナス0.005mmにで
きる。機械加工でガス通路30を切削する場合には、複
雑なパターン形状をもつガス通路30をまとめて形成で
きず、複雑なパターン形状をもつガス通路30を少しず
つ形成するため、加工時間が長くなる。しかし電解加工
を施す本実施例によれば、複雑なパターン形状をもつガ
ス通路30であっても、ガス通路30のパターン形状に
対応する電極突起20をもつ加工電極16により、ガス
通路30の全体をまとめて形成できるため、ガス通路3
0を加工する時間の短縮に有利であり、生産性の向上に
貢献できる。
【0023】電解加工では、加工速度は電流値に影響を
受けるため、電流値を大きくすれば、ガス通路30の形
成時間の短縮に一層有利である。本発明者による試験に
よれば、200mm×200mmの平板形状の導電板3
に、0.4mmの深さをもつガス通路30を形成するに
あたり、上記したパルス電流を給電したとき、1枚当た
りの所要時間は数分と短時間であった。
【0024】加えて本実施例によれば、ガス通路30の
深さがガス通路30の位置に応じて異なる場合であって
も、例えば、ガス通路30が複数の深さをもつ場合であ
っても、あるいは、ガス通路30の底面30eがグラデ
ーションをもつ場合であっても、少ない電解加工操作
で、通常は1回の電解加工操作で、ガス通路30を形成
できるため、生産性の向上を図り得る。
【0025】更に電解加工でガス通路30を形成する本
実施例によれば、ガス通路30の底面30eを平滑化
し、底面30eの表面粗さを小さくするのにも有利であ
る。更にガス通路30の表面が非常滑らかとなるため、
導電板3がステンレス鋼であっても、粒界腐食が発生し
にくくなる。本発明者による試験によれば、ガス通路3
0の底面30eの表面粗さRzは1μm以下と極めて小
さかった。本発明者による試験によれば、加工電極16
の電極突起20の表面粗さRzに対して、ガス通路30
の底面30eの表面粗さRzは1桁減少すること、つま
り約1/8〜1/15になることが確認された。
【0026】加えて本実施例によれば、加工電極16の
天井面16a、電極突起20の側面20aには電気絶縁
性をもつマスキング被膜22が被覆されている。そのた
めガス通路30の側面30fを延長した仮想線PWを、
導電板3の表面3sに対して立設状態とするのに有利で
ある。導電板3の表面3sのうち、ガス通路30となる
部位以外の部位に、マスキング被膜23を被覆している
ため、なおさらである。
【0027】(表面粗さ試験)導電板3に電解加工でガ
ス通路30を形成した場合について、ガス通路30の底
面30eの表面粗さを測定する試験を行った。この試験
では、加工電極16の表面粗さはRzで3.2μmであ
り、導電板3はオーステナイト系のステンレス鋼とし、
ガス通路30の目標深さは現状品に対応するべく0.4
mmとした。試験結果を図4に示す。図4の縦軸は表面
粗さを示し、横軸は距離を示す。図4に示すように、表
面粗さ特性を示す特性線は、平坦で平滑なものであっ
た。表面粗さとしては、極めて小さく、Ra=0.08
61μm、Rmax=0.5320μm、Rz=0.30
00μmであった。これらはJIS規格に基づき、Ra
は中心線平均粗さを意味し、Rmaxは最大高さを意味
し、Rzは10点平均粗さを意味する。このように電解
加工で形成したガス通路30の底面30eの表面粗さは
極めて小さく、しかもRzでは加工電極16の表面粗さ
の1/10程度であった。
【0028】比較例として、同種の導電板を用い、同様
の深さをもつガス通路をエッチング加工で形成した。比
較例についても、同様に、表面粗さを測定する試験を行
った。試験結果を図5に示す。図5の縦軸は表面粗さを
示し、横軸は距離を示す。図5に示すように、表面粗さ
特性を示す特性線は凹凸が大きかった。表面粗さとして
は、電解加工に比較してかなり大きく、Ra=0.48
65μm、Rmax=3.8160μm、Rz=2.84
40μmであった。
【0029】上記した試験結果に基づけば、電解加工に
よるRaとエッチングによるRaとの比率は、0.08
61μm/0.4865μm≒0.18(約18%)で
あった。電解加工によるRmaxとエッチングによるR
maxとの比率は、0.5320μm/3.81610
μm≒0.14(約14%)であった。電解加工による
RzとエッチングによるRzとの比率は、0.3000
μm/2.8440μm≒0.11(約11%)であっ
た。このように電解加工による表面粗さは、エッチング
による表面粗さに比較して10〜20%となり、極めて
小さくなることがわかった。
【0030】(適用例)上記した導電板3から形成した
セパレータの平面図を図6に示す。この例では、上記し
た導電板3に、シール突起50rをもつゴム層50を被
覆してセパレータ5が構成されている。セパレータ5で
は、厚み方向に貫通する燃料ガス入口51、燃料ガス出
口52が対角位置で形成されている。更に、厚み方向に
貫通する空気入口53、空気出口54が対角位置で形成
されている。更に、厚み方向に貫通する冷却媒体通路5
5、冷却媒体通路56が対角位置で形成されている。燃
料ガス入口51から導入された燃料ガスは、基本的に
は、矢印K1,K2,K3,K4,K5の方向に沿って
燃料ガス出口52に向かって流れるようにされている。
【0031】図7は図6のW7−W7矢視を示す。図8
は組みつけたときにおけるW8−W8矢視を示す。図8
に示すように、プロトン透過性をもつ高分子材料を基材
とする固体電解質膜60に正極61及び負極62を挟装
することにより電池セル6が構成されている。そして電
池セル6の両側にセパレータ5が積層されている。これ
により正極61に対面する正極室61cが形成され、負
極62に対面する負極室62cが形成されている。負極
室62cには負極活物質を含むガス(水素含有ガス)が
流れる。正極室61cには正極活物質を含むガス(空
気)が流れる。このような電池セル6とセパレータ5と
が多数個積層されて燃料電池が構成される。
【0032】燃料ガス入口51に直接つながる入口側の
ガス通路30wは深さは、他のガス通路30よりも深く
されている。また燃料ガス出口52に直接つながる出口
側のガス通路30xは深さは、他のガス通路30よりも
深くされている。そのため図9に示すように、電解加工
を行なう加工電極16のうち、ガス通路30x、30w
を形成するための電極突起20rの突出量H2を、他の
電極突起20の突出量H1よりも大きくしている。これ
により2段掘り込みが可能となる。
【0033】本適用例では、ガス通路30の深さとして
は、図10に示す態様としても良いし、あるいは、図1
1に示す態様としても良いし、あるいは、図12に示す
態様としても良いし、あるいは、図13に示す態様とし
ても良い。図10〜図13では特性線S1,S2,S
3,S4はガス通路30の深さを示し、特性線M1,M
2,M3,M4は加工電極16の電極突起20の突出量
を意味する。
【0034】図10に示す態様では、特性線S1に示す
ように、ガス通路30の位置が変わっても、ガス通路3
0の底面30eの深さは同一である。この場合には、特
性線M1に示すように、ガス通路30の位置が変わって
も、加工電極16の電極突起20の突出量は同一であ
る。図11に示す態様では、特性線S2に示すように、
ガス通路30の底面30eにグラデーションが形成され
ている。この態様では、燃料ガス入口51から燃料ガス
出口52に向かうにつれてつまり矢印K1,K2,K
3,K4,K5の方向に沿って、換言すれば、ガス流れ
の上流側から下流側にかけて、ガス通路30の底面30
eの深さが次第に浅くなるようグラデーションが形成さ
れている。すなわち、図11の特性線S2から理解でき
るように、図6に示す位置a1,a2,a 3→位置b1,b
2,b3→位置c1,c2,c3→位置d1,d2,d3→位置
1,e2,e3→位置f1,f2,f3の順に、ガス通路3
0の底面30eの深さが浅くなる。
【0035】この場合には、加工電極16の電極突起2
0にグラデーションが形成されている。すなわち、図1
1の特性線M2から理解できるように、位置a1,a2
3→位置b1,b2,b3→位置c1,c2,c3→位置
1,d2,d3→位置e1,e2,e3→位置f1,f2,f
3の順に、加工電極16の電極突起20の突出量が小さ
くなる。
【0036】図12に示す態様では、特性線S3に示す
ように、ガス通路30の底面30eにグラデーションが
形成されている。この態様では、燃料ガス入口51から
燃料ガス出口52に向かうにつれてつまり矢印K1,K
2,K3,K4,K5の方向に沿って、換言すれば、ガ
ス流れの上流側から下流側にかけて、ガス通路30の底
面30eの深さが次第に深くなるようグラデーションが
形成されている。すなわち、図12の特性線S3から理
解できるように、位置a1,a2,a3→位置b1,b2
3→位置c1,c2,c3→位置d1,d2,d3→位置
1,e2,e3→位置f1,f2,f3の順に、ガス通路3
0の底面30eの深さが深くなる。
【0037】この場合には、加工電極16の電極突起2
0にグラデーションが形成されている。すなわち、図1
2の特性線M3から理解できるように、位置a1,a2
3→位置b1,b2,b3→位置c1,c2,c3→位置
1,d2,d3→位置e1,e2,e3→位置f1,f2,f
3の順に、加工電極16の電極突起20の突出量が大き
くなる。
【0038】図13に示す態様では、特性線S4に示す
ように、ガス通路30において部分的に浅い部分を形成
している。この場合には、特性線M4に示すように、ガ
ス通路30の浅い部位に対応する加工電極16の電極突
起20の突出量を、他の突出量よりも小さくする。エッ
チング加工と異なり、電解加工によれば、加工電極16
の電極突起20の突出量をガス通路30の位置に応じて
変化させれば、上記したようにガス通路30の深さを種
々の態様で容易に変更できる。
【0039】ところで、活物質を含むガスがガス通路3
0を流れるにつれて、上流側よりも下流側の方が、活物
質が消費されているため、活物質の濃度が低下する傾向
があると考えられる。この点、図11に示すように、上
流側から下流に向かうにつれてガス通路30が浅くなる
グラデーションを形成すれば、ガス通路30を流れるガ
スにおける活物質の濃度の低下に対応する効果を期待で
きる。
【0040】またガス通路30に生成物が生じることが
ある。例えば、ガス通路30が空気を流す通路である場
合には、ガス通路30に生成水が生じることがあり、そ
のため下流側の通路ボリュームを大きくすることがあ
る。この点、図12に示すように上流側から下流に向か
うにつれてガス通路30が深くなるグラデーションを形
成すれば、ガス通路30の幅を変更することなく、下流
側の通路ボリュームを大きくできる。
【0041】更に図13に示す態様では、ガス通路30
に浅い部分を局部的に形成している。浅い部分では通路
断面積が部分的に減少する。従って、通路断面積の減少
に伴なう流速変動を期待できるため、生成物の排出を期
待することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明方法によれば、ガス通路の深さの
バラツキを低減できる。よってセパレータの製造枚数が
増加したとしても、ガス通路の深さのバラツキを抑え得
る。従って、多数個の電池セルを積層して燃料電池を形
成する場合であっても、各電池セルにおいて、活物質を
含むガスの流れの均一化に有利となる。そのため各電池
セルにおける発電、電圧のバラツキを低減するのに有利
となり、燃料電池の性能向上に貢献できる。
【0043】本発明方法によれば、ガス通路を形成する
際に、プレス成形でガス通路を成形する場合とは異な
り、大きな負荷が加工電極に作用することがなく、加工
電極自体の消耗を抑え得る。そのため、加工電極をいっ
たん製作すれば、加工電極を長期にわたり使用できる。
例えば半永久的に加工電極を使用できる。従って加工電
極の摩耗に起因するガス通路の変動を抑え得る。
【0044】更に、電解加工を採用した本発明方法によ
れば、ガス通路を形成するにあたり、セパレータとなる
導電部材の硬さの影響を低減または回避できる。そのた
め、硬質の導電部材であってもガス通路を精度よく形成
できる。よって耐食性が良好でありセパレータの材質と
して好ましいものの、プレス成形や機械加工が必ずしも
容易ではない合金材料(例えばステンレス鋼)で形成し
た導電部材にガス通路を形成するのに有利である。
【0045】更に本発明方法によれば、加工電極の電極
突起の突出量を、ガス通路の位置に応じて調整できる。
この場合には、ガス通路の位置に応じてガス通路の深さ
を変えることができる。即ち、エッチング加工でガス通
路を形成する場合に比較して、複数の深さをもつガス通
路、あるいは、グラデーションをもつガス通路を容易に
例えば一工程で、形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解加工している状態を示す構成図である。
【図2】加工電極の電極突起の付近の拡大図である。
【図3】他の形態に係る加工電極の電極突起の付近の拡
大図である。
【図4】電解加工で形成したガス通路の表面粗さを示す
グラフである。
【図5】比較例であるエッチング加工で形成したガス通
路の表面粗さを示すグラフである。
【図6】適用例にかかり、セパレータの平面図である。
【図7】図6のW7−W7線に沿った矢視図である。
【図8】図6のW8−W8線に沿った矢視図である。
【図9】多段のガス通路付近を電解加工する状態を模式
的に示す要部断面図である。
【図10】ガス通路の深さ及び電極突起の突出量の態様
を示すグラフである。
【図11】ガス通路の深さ及び電極突起の突出量の他の
態様を示すグラフである。
【図12】ガス通路の深さ及び電極突起の突出量の他の
態様を示すグラフである。
【図13】ガス通路の深さ及び電極突起の突出量の他の
態様を示すグラフである。
【符号の説明】
図中、16は加工電極、20は電極突起、3は導電板、
30はガス通路を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活物質を含むガスが流れる凹状のガス通路
    をもつ燃料電池のセパレータを製造する方法であって、 セパレータとなる導電性をもつ導電部材と、前記ガス通
    路のパターン形状に対応する形状を備えた電極突起をも
    つ加工電極とを用意する工程と、 前記導電部材と前記加工電極の電極突起とを対向させ、
    その両者間に電解液を介在させた状態で、前記導電部材
    と前記加工電極との間に給電し、前記導電部材を溶出さ
    せて電解加工を行ない、前記導電部材に前記ガス通路を
    掘る工程とを含むことを特徴とする燃料電池のセパレー
    タの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記電解加工の際の少
    なくとも一時期に、電解生成物を除去する除去操作を行
    うことを特徴とする燃料電池のセパレータの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記加工電極
    の電極突起の突出量は前記ガス通路の位置に応じて調整
    されており、前記ガス通路の位置に応じて前記ガス通路
    の深さを変えることを特徴とする燃料電池のセパレータ
    の製造方法。
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