JPH11328849A - データ記録装置 - Google Patents

データ記録装置

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JPH11328849A
JPH11328849A JP10133560A JP13356098A JPH11328849A JP H11328849 A JPH11328849 A JP H11328849A JP 10133560 A JP10133560 A JP 10133560A JP 13356098 A JP13356098 A JP 13356098A JP H11328849 A JPH11328849 A JP H11328849A
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Teruyoshi Komuro
輝芳 小室
Yasuhiro Takada
康弘 高田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】著作者など個人が、複写を規制したい著作物な
どの任意のデータを、実際に所望の状態で複写が規制さ
れるように、記録媒体に記録したい。 【解決手段】ＣＰＵ１６０は、インターフェイス部１３
０を介して入力される記録対象のデータに対して、その
データと一緒にインターフェイス部１３０を介して入力
されるコピー制御情報と、操作パネル１５０より別途指
定されるコピー制御情報のいずれ規制レベルの高い方の
レベルをそのデータに対するコピー制御情報として採用
する。そして、入力されるデータを、記録に適したフォ
ーマットに変換し、決定されたコピー制御情報などの付
加情報を付加して記録用データを生成し、記録再生部１
２０を介して記録メディア１１０の所望の箇所に記録す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば映像デー
タや音声データを有するビデオデータの記録に用いて好
適な、任意の記録対象のデータに対して、複写を許可す
る情報、換言すれば複写を規制する情報を付加して、記
録媒体に記録するデータ記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の記録技術の進展により、小型で大
量のデータを記憶できる種々の記録装置や、実際にデー
タを記録する記録媒体が開発されている。たとえば、テ
レビジョン番組や映画などのＡＶデータ（オーディオ・
ビジュアルデータ）は、ビデオテープや、コンパクトデ
ィスク（ＣＤ）、デジタルビデオディスク（ＤＶＤ）な
どに主に記録される。同じＡＶデータを含むデータであ
ってもゲームソフトなどは、ＣＤ、フロッピーディスク
（ＦＤ）などに記録される場合が多い。
【０００３】また、コンピュータなどにより処理される
ことにより、ＡＶデータやテキストデータを出力する処
理を含む所望の処理を行うプログラムデータや、その処
理に供される種々のデータなどは、ＦＤ、ハード磁気デ
ィスク（ＨＤ）、ＣＤ、光磁気ディスク（ＭＯ）、ＤＶ
Ｄなどに主に記録される。また、半導体メモリを記録媒
体として用いるメモリカード、ＩＣカードの記録媒体も
開発されている。もちろん、これらの記録データと記録
媒体の関係は例示であって、いずれの媒体も任意のデー
タを記録することができる。そして、このような種々の
記録媒体に、各々種々の形態、形式で所望のデータを記
録するための装置として、たとえばＡＶデータであれば
ビデオカムコーダやビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）、
磁気ディスク装置などが用いられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
種々のデータを種々のデータ記録装置を用いて種々の記
録媒体に記録することができる環境の特徴の１つとし
て、そのデータを簡単に複写できることが挙げられる
が、このことは一方で、たとえば著作物であるＡＶデー
タ、ゲームソフト、プログラムソフト、その他種々のデ
ータに対して、著作権を無視した複写を容易に可能とす
るという問題がある。特に、デジタル形式でデータを記
録する場合には、なんらデータの劣化なくこれらのデー
タの複写が行えるので、大量の未許諾の著作物が出回る
こととなる。
【０００５】記録フォーマットの中には、複写の許諾・
規制に関する情報を規定している記録方式もある。しか
し、そのような情報を利用して複写の制限を行っている
のは、そのような著作物を商品として頒布している業者
程度であり、しかも、商品としての記録媒体を製造する
ための専用の装置を用いて、そのような複写の許諾に関
する情報をその記録データ中に付加しているものであ
る。換言すれば、前述したようなビデオカムコーダ、Ｖ
ＴＲ、磁気ディスク装置などの既存のデータ記録装置に
おいて、複写の許可・規制の状態を考慮しながら、所望
の形態でデータを記録することのできる装置は存在しな
かった。したがって、たとえばその著作物の製作者が自
ら、複写を規制する形態でその製作著作物のデータを記
録媒体に記録することは実質的にできなかった。
【０００６】したがって、本発明の目的は、たとえば著
作者などが、複写を規制したい著作物のデータなどの任
意のデータを、実際に所望の状態で複写が規制されるよ
うに、記録媒体に記録することのできるデータ記録装置
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、既
に記録媒体に記録されている任意のデータに対して、た
とえばそのデータの著作者などが、そのデータの複写が
実際に所望の状態で規制されるような当該データの記録
に変更することのできるデータ記録装置を提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明のデ
ータ記録装置は、任意の記録媒体に任意のデータを記録
するデータ記録装置であって、記録対象のデータに対す
る複製許可の状態を指定する複製許可情報指定手段と、
前記指定された複製許可の状態で、前記記録対象のデー
タを前記記録媒体に記録する記録手段とを有する。
【０００８】このようなデータ記録装置においては、複
製許可情報指定手段において、記録対象のデータに対す
る複製許可の状態を指定し、その指定された状態出、記
録手段において、前記記録対象のデータを前記記録媒体
に記録する。
【０００９】好適には、前記記録手段は、前記指定され
た複製許可の状態を示す複製許可情報が、前記記録媒体
に所定のフォーマットで記録される前記記録対象のデー
タの、当該フォーマットの所定の複製許可情報のフィー
ルドに記録されるように、前記記録対象のデータを前記
記録媒体に記録する。
【００１０】また好適には、前記記録手段は、前記指定
された複製許可の状態に基づいて、前記記録対象のデー
タに対して所定の処理を行い、前記記録媒体に記録する
信号であって、記録媒体に記録された当該信号を再生し
た場合、前記複製許可の状態に基づいた形態の信号が再
生されるような信号を生成し、該生成された信号を前記
記録媒体に記録する。したがって、たとえば、指定され
た複製許可の状態が、複製の禁止であった場合に、前記
記録対象のデータに対して所定の処理を行い、前記記録
媒体に記録する信号であって、記録媒体に記録された当
該信号を再生し再記録した場合、当該再記録された信号
は適切に再生できないような信号を生成し、該生成され
た信号を前記記録媒体に記録する。
【００１１】また、本発明の他のデータ記録装置は、記
録媒体に記録されているデータに対する複製許可の状態
を指定する複製許可情報指定手段と、複製許可の情報の
フィールドを有する所定のフォーマットで任意のデータ
が記録された任意の記録媒体より、当該複製許可の情報
のフィールドに記録されている情報を再生する複製許可
情報再生手段と、前記再生された情報に基づいて、前記
記録媒体に記録されているデータに対して、前記指定さ
れた複製許可の状態を設定するか否かを決定する複製許
可制御手段と、前記指定された複製許可の状態を設定し
てよいと前記決定がなされた場合に、前記記録媒体に記
録されているデータの前記複製許可情報のフィールド
に、前記指定された複製許可の状態を示す複製許可情報
を記録する複製許可情報記録手段とを有する。
【００１２】このようなデータ記録装置においては、複
製許可情報指定手段を介して記録媒体に記録されている
データに対する複製許可の状態を指定する一方で、複製
許可情報再生手段において、記録媒体に既に記録されて
いるデータ中より、複製許可の情報のフィールドの情報
を再生し、所定のフォーマットで任意のデータが記録さ
れた任意の記録媒体より、当該複製許可の情報のフィー
ルドに記録されている情報を再生する。そして、この再
生された情報により示される複製許可の状態と、指定さ
れた複製許可の状態とを比べて、複製許可制御手段にお
いて、その記録されているデータの複写許可の状態を、
指定された複製許可の状態に変更してよいか否かを検討
する。この時、たとえば、複製許可制御手段は、前記指
定された複製許可の状態が、前記再生された情報が示す
複製許可の状態よりも、複製に対して厳しいレベルであ
った場合に、前記記録媒体に記録されているデータに対
して前記指定された複製許可の状態を設定してよいと決
定する。そして、指定された複製許可の状態を設定して
よいと前記決定がなされた場合には、複製許可情報記録
手段が、記録媒体に記録されているデータの複製許可情
報のフィールドに、指定された複製許可の状態を示す複
製許可情報を記録する。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明のデータ記録装置の実施の
形態について説明する。
【００１４】第１の実施の形態 コピー制限を与える対象となるデータ（以後、ソフトウ
ェアと言う場合もある。）は、大きく分けて、ソフトウ
ェアのデータ構造を決定するフォーマットの規定におい
てコピー制御の情報が含まれているソフトウェアと、そ
のフォーマットの規定においてコピー制御の情報が含ま
れていないソフトウェアとがある。本発明の第１の実施
の形態としては、前者、すなわち、ソフトウェアのデー
タ構造を決定するフォーマットの規定においてコピー制
御の情報が含まれているソフトウェアに対して、コピー
制限を与えるのに好適なデータ記録装置について説明す
る。
【００１５】まず、本実施の形態のデータ記録装置で用
いるコピー制御情報について説明する。コピー制御情報
は、記録メディアおよびその記録メディアに記録されて
いるデータのコピー（複写）行為に対して、そのメディ
アおよびソフトウェアの再生・記録装置がとり得る動作
を制限することを目的とした情報である。コピー制御情
報にはレベルがあり、レベルが上がると、コピー行為に
対しより厳しい制限を課すことになる。そして、コピー
制御情報を変更するときには、基本的にレベルの高いも
のからレベルの低いものへ変更することは禁止される。
本実施の形態においては、図１に示す３段階のレベルを
規定する。
【００１６】次に、本実施の形態のデータ記録装置の構
成について説明する。図２は、第１の実施の形態のデー
タ記録装置１００の構成を示すブロック図である。デー
タ記録装置１００は、記録メディア１１０、記録再生部
１２０、インターフェイス部１３０、メモリ部１４０、
操作パネル１５０およびＣＰＵ１６０を有する。
【００１７】記録メディア１１０は、ソフトウェアが記
録されるたとえばビデオテープなどの記録媒体である。
【００１８】記録再生部１２０は、記録メディア１１０
に対してデータの記録および再生を行う。記録再生部１
２０は、ＣＰＵ１６０から記録メディア１１０への書き
込み動作が指示され、書き込む場所と書き込むデータが
指定されると、記録メディア１１０上のその指定の場所
に指定のデータを書き込む。なお、書き込みデータは、
通常、ＣＰＵ１６０を介して入力される。また、記録再
生部１２０は、ＣＰＵ１６０から記録メディア１１０か
らの読み出し動作が指示され、読み出すデータが指定さ
れると、記録メディア１１０上よりその指定のデータを
読み出し、ＣＰＵ１６０に出力する。
【００１９】なお、記録再生部１２０は、ＣＰＵ１６０
からの制御により、既にデータの記録されている記録メ
ディア１１０に対して、その記録データ中の所定のデー
タのみの再生や、そのデータのみの更新なども行う。本
発明に係わるコピー許可情報の記録、更新、再生など
は、記録再生部１２０のこの一部のデータのみを再生、
更新する機能により行われる。
【００２０】インターフェイス部１３０は、記録対象の
ソフトウェアの入力、再生したソフトウェアの出力、お
よび、外部との制御情報などの通信などを行う。これら
のソフトウェアの入出力および、制御情報の通信など
は、データ記録装置１００が適用される装置の他の構成
部との間、またはその装置のさらに外部の装置との間で
行われる。
【００２１】メモリ部１４０は、ＣＰＵ１６０の動作時
のデータの記憶、および、データ記録装置１００が所望
の動作をするための種々のパラメータの記憶のためのメ
モリである。
【００２２】操作パネル１５０は、データ記録装置１０
０に対する操作を行うための操作部である。記録対象の
ソフトウェアまたは既に記録されているソフトウェアに
対する、図１に示したようなコピー制限のレベルの設定
は、この操作パネル１５０を介して行われる。
【００２３】ＣＰＵ１６０は、データ記録装置１００が
所望の動作を行うように、データ記録装置１００の各部
を制御する。たとえば、ＣＰＵ１６０は、インターフェ
イス部１３０を介して入力される記録対象のソフトウェ
アを、所定のフォーマットに変換し、さらに必要に応じ
て操作パネル１５０からの操作に基づいたパラメータ、
データなどを設定し、記録用データを生成して、記録再
生部１２０に出力する。なお、この記録対象のソフトウ
ェアのインターフェイス部１３０を介した入力の際に、
コピー制限の情報が付加されて来た場合には、ＣＰＵ１
６０はその情報に基づいてソフトウェアの記録動作を行
う。すなわち、その情報がコピーの禁止を示している場
合には、ＣＰＵ１６０は入力されたソフトウェアの記録
を行わない。
【００２４】また、ＣＰＵ１６０は、記録再生部１２０
より入力される再生されたソフトウェアを、記録用の形
式からそのソフトウェアに適した所定の形式のデータに
変換して、インターフェイス部１３０を介して出力す
る。この際に、記録されているデータ中に、コピー制限
に係わる情報があった時には、ＣＰＵ１６０は、この情
報をソフトウェアのデータに付加してインターフェイス
部１３０に出力する。
【００２５】次に、データ記録装置１００の動作につい
て説明する。まず、新たに入力される所望のソフトウェ
アを記録メディア１１０に記録する場合の動作について
図３のフローチャートを参照して説明する。まず、デー
タの記録が指示されたら（ステップＳ１０）、ＣＰＵ１
６０は、インターフェイス部１３０を介して入力される
記録対象のソフトウェアに対して、コピー制限の情報が
付加されているか否かをチェックする（ステップＳ１
１）。コピー制限の情報が付加されており（ステップＳ
１１）、かつその制限レベルがレベル３、すなわちコピ
ーを禁止するものであった場合には（ステップＳ１
２）、オペレータの操作に係わらずそのソフトウェアの
記録は行わなず、記録動作を中止する（ステップＳ２
３）。
【００２６】コピー制限の情報が付加されていないか、
付加されていてもレベル１またはレベル２であった場合
に、実際にソフトウェアの記録処理を開始するが、その
ためにまず、記録するソフトウェアに付与するコピー制
限情報を決定する。その決定方法は、入力されるソフト
ウェアにコピー制限の情報が付加されていない場合に
は、操作パネル１５０よりコピー制限の情報が指定され
ているか否かをチェックし（ステップＳ１３）、指定さ
れている場合にはその指定されたコピー制限の情報を記
録するデータのコピー制限の情報とする（ステップＳ１
４）。また、操作パネル１５０からコピー制限の情報の
指定がない場合には、記録するデータのコピー制限の情
報としてレベル１、すなわち自由にコピーできる状態を
設定する（ステップＳ１５）。
【００２７】また、入力されたソフトウェアにコピー制
限の情報が付加されていた場合には、そのレベルがレベ
ル２か否かを調べ（ステップＳ１６）、レベル２だった
場合にはそのレベルをレベル３に変更しておく（ステッ
プＳ１７）。レベル２は、コピーワンスの状態なので、
今回の記録動作により記録されたデータはもはやコピー
が禁止されるレベル３のデータとなるためである。
【００２８】そして、操作パネル１５０よりコピー制限
の情報が指定されているか否かをチェックし（ステップ
Ｓ１８）、指定されている場合には、その指定されるコ
ピー制限の情報とソフトウェアに付加されて入力される
コピー制限の情報とを比較し、いずれのコピー制限の情
報がレベルが高いかをチェックする（ステップＳ１
９）。そして、指定されたコピー制限の情報の方が大き
ければ、その指定されたコピー制限の情報を記録するデ
ータのコピー制限の情報とする（ステップＳ２０）。ま
た、付加されたコピー制限の情報の方がレベルが高い場
合（ステップＳ１９）、および、操作パネル１５０より
コピー制限の情報の指定がない場合（ステップＳ１８）
には、その付加されたコピー制限の情報を記録するデー
タのコピー制限の情報とする（ステップＳ２１）。
【００２９】このようにして、ステップＳ１４、ステッ
プＳ１５、ステップＳ２０およびステップＳ２１におい
て記録するデータのコピー制限の情報が決定されたら、
入力されるソフトウェアの記録を行う（ステップＳ２
２）。すなわち、入力されるソフトウェアを、ＣＰＵ１
６０において記録に適したフォーマットに変換し、さら
に決定されたコピー制御情報などの付加情報を付加して
記録用データを生成し、記録再生部１２０に出力する。
記録再生部１２０に出力された記録用データは、記録再
生部１２０により、記録メディア１１０の所望の箇所に
記録される。
【００３０】次に、記録メディア１１０に記録されてい
るソフトウェアを再生する動作について説明する。たと
えば、操作パネル１５０を介して再生するソフトウェア
が指定されたら、ＣＰＵ１６０は記録再生部１２０に対
してそのデータの再生を指示する。記録再生部１２０
は、その指示に基づいて、記録メディア１１０をアクセ
スして、指示されたデータを再生し、ＣＰＵ１６０に出
力する。ＣＰＵ１６０は、そのデータを、記録用のフォ
ーマットから、再生出力用の所望のフォーマットに変換
し、インターフェイス部１３０を介して出力する。また
この時に、ＣＰＵ１６０は、記録用のフォーマットのデ
ータより、コピー制限の情報を抽出し、これを付加情報
として再生データとともに出力する。
【００３１】次に、記録メディア１１０自体の、あるい
は、記録メディア１１０に記録されているデータの、コ
ピー制限の情報を変更する動作について図４のフローチ
ャートを参照して説明する。まず、コピー制限の情報の
変更の処理が指示されたら（ステップＳ３０）、操作パ
ネル１５０を介して指定されるコピー制限のレベルを獲
得する（ステップＳ３１）。次に、ＣＰＵ１６０からの
指示により記録再生部１２０が、コピー制限の情報の変
更対象の記録メディア１１０自体、あるいは、記録メデ
ィア１１０に記録されているデータの、そのコピー制限
の情報が記録されている領域をアクセスし、記録されて
いるデータを再生する（ステップＳ３２）。
【００３２】次に、その再生データが、コピー制限の情
報として有意な適切なデータであるか否かを吟味し（ス
テップＳ３３）、適切なデータでなかった場合には、指
定されたコピー制限の情報を変更すべきコピー制限の情
報として選択し（ステップＳ３５）、記録再生部１２０
を介して実際にそのコピー制限の情報を記録メディア１
１０に記録する（ステップＳ３６）。
【００３３】ステップＳ３３において、記録メディア１
１０から再生したコピー制限の情報が適切なデータであ
った場合には、指定されたコピー制限の情報と、再生し
て得られたコピー制限の情報とを比較し、いずれのコピ
ー制限の情報がレベルが高いかをチェックする（ステッ
プＳ３４）。そして、指定されたコピー制限の情報のレ
ベルの方が高ければ、その指定されたコピー制限の情報
を変更すべきコピー制限の情報として選択し（ステップ
Ｓ３５）、記録再生部１２０を介して実際にそのコピー
制限の情報を記録メディア１１０に記録する（ステップ
Ｓ３６）。一方、再生されたコピー制限の情報のレベル
の方が高い場合には、コピー制限の情報のレベルを低く
するような変更は行わないので、コピー制限の情報の変
更の動作は行わず、そのままコピー制限の情報の変更処
理を終了する（ステップＳ３７）。
【００３４】このように、本実施の形態のデータ記録装
置１００においては、コピー制限の情報を有しないソフ
トウェアが入力された場合には、そのソフトウェアにコ
ピー制限の情報を付加して記録メディア１１０に記録す
ることができる。また、既にコピー制限の情報が付加さ
れているソフトウェアが入力された場合には、そのコピ
ー制限の情報をそのまま付加してそのソフトウェアを記
録メディア１１０に記録することもできるし、コピー制
限の情報をより高いレベルに変更して、そのソフトウェ
アを記録メディア１１０に記録することもできる。ま
た、記録メディア１１０に記録されているソフトウェ
ア、あるいは、記録メディア１１０のそれ自体に対し
て、コピー制限の情報が付加されていなければコピー制
限の情報を付加することができるし、既にコピー制限の
情報が付加されていれば、より高いレベルのコピー制限
の情報に変更することもできる。また、もちろん、記録
メディア１１０に記録されているデータを再生し、付加
されているコピー制限の情報とともに出力することも可
能である。
【００３５】すなわち、新たに記録されるソフトウェア
および既に記録されたソフトウェアに対して、コピー制
限に関する情報を任意に変更・追加・削除する機能を持
つハードウェアを提供することができる。
【００３６】第２の実施の形態 第２の実施の形態としては、ソフトウェアのデータ構造
を決定するフォーマットの規定において、コピー制御の
情報が含まれていないソフトウェアに対して、コピー制
限を与えるのに好適なデータ記録装置について説明す
る。
【００３７】図５は、第２の実施の形態のデータ記録装
置１０１の構成を示すブロック図である。データ記録装
置１０１は、記録メディア１１０、記録再生部１２０、
エンコーダ１７０、インターフェイス部１３０、メモリ
部１４０、操作パネル１５０およびＣＰＵ１６０を有す
る。なお、図１と同一の機能を有する構成部には、図１
と同じ参照符号を付与し、その説明を省略する。
【００３８】図示のごとく、第２の実施の形態のデータ
記録装置１０１は、第１の実施の形態のデータ記録装置
１００の記録再生部１２０とＣＰＵ１６０との間に、エ
ンコーダ１７０が設けられた構成である。エンコーダ１
７０は、ＣＰＵ１６０より入力された記録メディア１１
０へ記録対象のデータに対して、ある種の信号を加え、
記録用信号を生成する。この機能は、これにより生成さ
れた記録用信号をビデオテープに記録することにより、
そのテープに関しては正常に再生することが可能だが、
その再生信号を他のＶＴＲで再録画した場合（ダビング
した場合）には、そのデータは正常に再生することがで
きないという、通常映画などのＡＶソフトを製品として
販売する際に用いられいているダビング防止機能と同じ
機能である。
【００３９】このようなデータ記録装置１０１におい
て、記録メディア１１０に新たなソフトウェアの記録を
する動作について説明する。まず、データの記録が指示
されたら、ＣＰＵ１６０は、インターフェイス部１３０
を介して入力される記録対象のソフトウェアに対して、
コピーを制限する旨の信号が付与されているか否かをチ
ェックする。また、操作パネル１５０より、コピーを制
限するように記録を行う旨の指示が行われているか否か
をチェックする。
【００４０】その結果、コピーを制限する旨の信号の付
与またはコピーを制限する旨の指示の少なくともいずれ
かがあった場合には、ＣＰＵ１６０はそのソフトウェア
をコピー不可能な状態で記録することに決定する。その
場合、ＣＰＵ１６０はエンコーダ１７０に記録対象のデ
ータをエンコードするように指示し、入力されるソフト
ウェアを記録に適したフォーマットに変換してエンコー
ダ１７０に出力する。エンコーダ１７０は、ＣＰＵ１６
０より入力される信号に前述したような所定の信号を加
えてエンコードし、記録用データを生成し、記録再生部
１２０に出力する。記録再生部１２０に出力された記録
用データは、記録再生部１２０により、記録メディア１
１０の所望の箇所に記録される。
【００４１】次に、記録メディア１１０に記録されてい
るソフトウェアを再生する動作について説明する。すな
わち、操作パネル１５０を介して再生するソフトウェア
が指定されたら、ＣＰＵ１６０は記録再生部１２０に対
してそのデータの再生を指示する。記録再生部１２０
は、その指示に基づいて、記録メディア１１０をアクセ
スして、指示されたデータを再生し、エンコーダ１７０
を介してＣＰＵ１６０に出力する。この時、エンコーダ
１７０は何ら有意な処理を行わず、入力された再生デー
タをスルーしてＣＰＵ１６０に出力する。ＣＰＵ１６０
は、そのデータを、記録用のフォーマットから、再生出
力用の所望のフォーマットに変換し、インターフェイス
部１３０を介して出力する。
【００４２】なお、この再生動作は、ＶＴＲ装置などの
通常の再生装置の動作となんら変わらない。しかしなが
ら、このようにして再生されたデータが、記録時にエン
コーダ１７０によりエンコードされたデータの場合に
は、その再生データを外部の装置で記録したとしても、
それを適切に再生することはできない。
【００４３】このように、第２の実施の形態のデータ記
録装置１０１においては、再生したソフトウェアを記録
することによるコピー行為では正常に再生できる複製を
得ることができないように、ソフトウェアを記録メディ
ア１１０に記録することができる。したがって、フォー
マットとしてコピー制御の情報が含まれていない形式の
ソフトウェアに対しても、適切にコピー制限の機能を持
たせて記録を行うことができる。
【００４４】具体例 このような第１および第２のデータ記録装置１００、１
０１は、種々の実際のデータ記録装置、再生装置に適用
可能である。以下に、具体的な適用例を示す。
【００４５】デジタルビデオカムコーダ 第１の実施の形態のデータ記録装置１０１は、デジタル
ビデオカムコーダに適用することができる。デジタルビ
デオテープ上にはデジタルＶＣＲフォーマットによって
映像が記録される。そして、デジタルＶＣＲフォーマッ
トでは、図６に示すように、そのフォーマット中に、コ
ピー制御情報が示されるフィールドが存在する。したが
って、このデジタルＶＣＲフォーマット中のコピー制御
情報を書き換えることにより、記録されたＡＶデータに
コピー制限を行うことができる。なお、図６において、
バイト列中の、ＣＧＭＳフィールド（２ビット）が、コ
ピー制御情報である。このバイト列は、オーディオデー
タに関するものと（ＡＡＵＸフィールド中に含まれ
る）、ビデオデータに関するものがあり（ＶＡＵＸフィ
ールドの中に含まれる）、それぞれオーディオデータの
コピー制御、ビデオデータのコピー制御を行う。
【００４６】ユーザーは、デジタルビデオカムコーダに
付属する操作パネルを使い、たとえば図１に示すよう
な、書き込みコピー制御情報を選択する。すると、たと
えばデジタルビデオカムコーダ内のデータ記録装置１０
０では、テープ上の、ＡＡＵＸフィールド内のＣＧＭＳ
フィールドとＶＡＵＸフィールド内のＣＧＭＳフィール
ド全てを、ユーザーが要求したコピー制御情報に対応す
る値で書き換えを試みる。この時、ユーザーが要求する
項目値と既に書き込まれていたコピー制御情報値を比較
し、前者の値が後者の値よりもレベルが高い時に書き換
えを実行する。
【００４７】アナログビデオ（ＶＨＳ）デッキ ＶＨＳ記録方式のフォーマットでは、コピー制御情報が
定義されていない。しかし、第２の実施の形態のデータ
記録装置１０１を適用し、正常に再生可能な映像・音声
信号にある種の信号処理を加えたものをテープに記録す
ることで、そのテープは正常に再生して鑑賞することが
可能だが、その再生信号を他のビデオデッキに入力して
録画したテープ（ダビングされたテープ）は正常に再生
することが出来ないように、データを記録することがで
きる。
【００４８】たとえば、ユーザーはコピー制御を行いた
いテープと、そのテープを再生するための再生ビデオデ
ッキを用意し、再生ビデオデッキにテープをセットす
る。また、再生ビデオデッキの出力をデータ記録装置１
０１の入力に接続する。記録ユニットの内部に含まれる
エンコーダ１７０部の動作をＯＮにし、ユーザーはコピ
ー制御を指定する。そして、再生ビデオデッキを再生
し、データ記録装置１０１での記録を始める。その結
果、データ記録装置１０１、すなわちこのＶＨＳビデオ
デッキで記録されたテープは、前述したようなコピー制
御が施されたものになる。
【００４９】デジタルビデオカムコーダ＆ＰＣ デジタルビデオカムコーダに、パーソナルコンピュータ
（ＰＣ）を接続し、その制御に基づいて、デジタルビデ
オテープ上にデジタルＶＣＲフォーマットによって記録
されているデータの、映像および音声データのコピー制
御情報を書き換えることができる。図６に示したよう
に、デジタルＶＣＲフォーマットにはコピー制御情報が
示されるフィールドが存在する。また、デジタルビデオ
カムコーダには、ＩＥＥＥ１３９４端子がついているも
のがある。したがって、このＩＥＥＥ１３９４端子を通
じてＰＣを接続し、ＰＣ上で動作するアプリケーション
により、ビデオテープ上のコピー制御情報をコントロー
ルする。
【００５０】ユーザーは、ＰＣ上で動作をしているアプ
リケーションを用い、図１に示したような書き込みコピ
ー制御情報を選択する。データ記録装置１０１は、ＰＣ
上のアプリケーションからの命令を、ＩＥＥＥ１３９４
インターフェイスを通じて受け取り、テープ上の、図６
で示される、ＡＡＵＸフィールド内のＣＧＭＳフィール
ドとＶＡＵＸフィールド内のＣＧＭＳフィールド全てに
対して、ユーザーが要求した項目に対応する値で書き換
えを試みる。この時、ユーザーが要求する項目値と既に
書き込まれていたコピー制御情報値を比較し、前者の値
が後者の値よりもレベルが高い時に書き換えを実行す
る。
【００５１】以上説明したように、本実施の形態のデー
タ記録装置によれば、著作者が自分で作成したソフトウ
ェアに対し著作権を主張する場合に好適な、ソフトウェ
アに対するコピー行為を制限する情報を記録メディアに
書き込む機能、および、再生したソフトウェアの記録に
よるコピー行為では正常に再生できる複製を得ることの
できない記録メディアを作成する機能を、一般消費者に
提供することができる。
【００５２】また、データ記録装置中にエンコーダを含
めることで、コピー制御の情報がフォーマット中で規定
されていないソフトウェアのコピーガードが、単一の機
器において可能となり、一般のユーザーが、特別な機器
一式をそろえて接続する作業を無くし、簡単な操作でコ
ピー制限のある記録メディアを作成することが可能とな
る。
【００５３】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たと
えば、前述した第１の実施の形態のデータ記録装置１０
０においては、入力されたコピー制限の情報と操作パネ
ル１５０より指定されたコピー制限の情報、あるいは、
記録メディア１１０より再生されたコピー制限の情報と
指定されたコピー制限の情報の間で、レベルの高いコピ
ー制限の情報を採用し、そのコピー制限の情報を記録メ
ディア１１０に記録するあるいは記録されているデータ
に付与していた。しかし、なんらかの条件を設定して、
操作パネル１５０より指定されたコピー制限の情報を優
先して採用するようにしてもよい。そのような構成のデ
ータ記録装置は、コピー制限の情報を削除する機能をも
有することとなり、場合によっては好適である。
【００５４】また、第１の実施の形態のデータ記録装置
１００においてはコピー制御情報を記録してコピー制限
を行う場合を、第２の実施の形態のデータ記録装置１０
１においてはコピー不可能な形態でデータを記録するこ
とによりコピー制限を行う場合を各々説明した。しか
し、これらの機能は別個に設けなければならないもので
はなく、この両方の機能を有するようにデータ記録装置
を構成してもよい。
【００５５】また、第２の実施の形態のデータ記録装置
１０１において、エンコーダ１７０は専用の構成部によ
り実施するものとしたが、たとえば、ＣＰＵ１６０上で
動きアプリケーションとして実施するようにしてもよ
い。その他、記録媒体、記録対象のデータ、データ記録
装置を適用する主装置などは任意のものでよい。
【００５６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ記
録装置によれば、たとえば著作者などが、複写を規制し
たい著作物のデータなどの任意のデータを、実際に所望
の状態で複写が規制されるように、記録媒体に記録する
ことができる。また、既に記録媒体に記録されている任
意のデータに対して、そのデータの複写が実際に所望の
状態で規制されるように、そのデータの記録状態を変更
することができる。その結果、記録媒体上のデータに対
して適切に複写の制御を行うことができ、強制力のある
著作権保護を行うことができる。また、複写の規制を行
うことができる種々の装置を流通させることを可能と
し、個人レベルで作成された著作物に対しても著作権保
護を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、コピー制限の情報のレベルの例を示す
図である。
【図２】図２は、本発明の第１の実施の形態のデータ記
録装置の構成を示すブロック図である。
【図３】図３は、図２に示したデータ記録装置におけ
る、入力されるデータを記録メディアに記録する動作を
説明するためのフローチャートである。
【図４】図４は、図２に示したデータ記録装置におけ
る、記録メディアに記憶されているデータのコピー制限
の情報を変更する動作を説明するためのフローチャート
である。
【図５】図５は、本発明の第２の実施の形態のデータ記
録装置の構成を示すブロック図である。
【図６】図６は、デジタルカムコーダで用いられるデジ
タルＶＣＲフォーマットにおけるコピー制限の情報の記
録フィールドを示すための図である。
【符号の説明】
１００，１０１…データ記録装置、１１０…記録メディ
ア、１２０…記録再生部、１３０…インターフェイス
部、１４０…メモリ部、１５０…操作パネル、１６０…
ＣＰＵ、１７０…エンコーダ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】任意の記録媒体に任意のデータを記録する
    データ記録装置であって、 記録対象のデータに対する複製許可の状態を指定する複
    製許可情報指定手段と、 前記指定された複製許可の状態で、前記記録対象のデー
    タを前記記録媒体に記録する記録手段とを有するデータ
    記録装置。
  2. 【請求項２】前記記録手段は、前記指定された複製許可
    の状態を示す複製許可情報が、前記記録媒体に所定のフ
    ォーマットで記録される前記記録対象のデータの、当該
    フォーマットの所定の複製許可情報のフィールドに記録
    されるように、前記記録対象のデータを前記記録媒体に
    記録する請求項１に記載のデータ記録装置。
  3. 【請求項３】前記記録手段は、 前記記録対象のデータを前記記録媒体に前記所定のフォ
    ーマットで記録するデータ記録手段と、 前記複製許可情報を、前記記録媒体に前記所定のフォー
    マットで記録されている前記記録対象のデータの、前記
    所定の複製許可情報のフィールドに記録する複製許可情
    報記録手段とを有する請求項２に記載のデータ記録装
    置。
  4. 【請求項４】前記記録手段は、 前記所定の複製許可情報のフィールドに前記複製許可情
    報を有する前記所定のフォーマットの記録対象のデータ
    である記録用データを生成する記録用データ生成手段
    と、 前記生成された記録用データを前記記録媒体に記録する
    データ記録手段とを有する請求項２に記載のデータ記録
    装置。
  5. 【請求項５】テープ状記録媒体に、映像データおよび音
    声データを有するデジタルビデオデータを記録する請求
    項２に記載のデータ記録装置。
  6. 【請求項６】前記記録手段は、前記指定された複製許可
    の状態に基づいて、前記記録対象のデータに対して所定
    の処理を行い、前記記録媒体に記録する信号であって、
    記録媒体に記録された当該信号を再生した場合、前記複
    製許可の状態に基づいた形態の信号が再生されるような
    信号を生成し、該生成された信号を前記記録媒体に記録
    する請求項１に記載のデータ記録装置。
  7. 【請求項７】前記記録手段は、前記指定された複製許可
    の状態が、複製の禁止であった場合に、前記記録対象の
    データに対して所定の処理を行い、前記記録媒体に記録
    する信号であって、記録媒体に記録された当該信号を再
    生し再記録した場合、当該再記録された信号は適切に再
    生できないような信号を生成し、該生成された信号を前
    記記録媒体に記録する請求項６に記載のデータ記録装
    置。
  8. 【請求項８】テープ状記録媒体に、映像データおよび音
    声データを有するアナログビデオデータを記録する請求
    項７に記載のデータ記録装置。
  9. 【請求項９】記録媒体に記録されているデータに対する
    複製許可の状態を指定する複製許可情報指定手段と、 前記記録媒体に記録されているデータより、複製許可の
    情報のフィールドに記録されている情報を再生する複製
    許可情報再生手段と、 前記再生された情報に基づいて、前記記録媒体に記録さ
    れているデータに対して、前記指定された複製許可の状
    態を設定するか否かを決定する複製許可制御手段と、 前記指定された複製許可の状態を設定してよいと前記決
    定がなされた場合に、前記記録媒体に記録されているデ
    ータの前記複製許可情報のフィールドに、前記指定され
    た複製許可の状態を示す複製許可情報を記録する複製許
    可情報記録手段とを有するデータ記録装置。
  10. 【請求項１０】前記複製許可制御手段は、前記指定され
    た複製許可の状態が、前記再生された情報が示す複製許
    可の状態よりも、複製に対して厳しいレベルであった場
    合に、前記記録媒体に記録されているデータに対して前
    記指定された複製許可の状態を設定してよいと決定する
    請求項９に記載のデータ記録装置。
  11. 【請求項１１】前記複製許可の状態は、複製を許可する
    第１の状態、複製を一度のみ許可する第２の状態、複製
    を禁止する第３の状態を含む状態である請求項１０に記
    載のデータ記録装置。
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