JPH11325917A - 振動子、振動型ジャイロスコ―プ、直線加速度計および回転角速度の測定方法 - Google Patents

振動子、振動型ジャイロスコ―プ、直線加速度計および回転角速度の測定方法

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JPH11325917A
JPH11325917A JP11032571A JP3257199A JPH11325917A JP H11325917 A JPH11325917 A JP H11325917A JP 11032571 A JP11032571 A JP 11032571A JP 3257199 A JP3257199 A JP 3257199A JP H11325917 A JPH11325917 A JP H11325917A
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菊池  尊行
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庄作 郷治
Yukihisa Osugi
幸久 大杉
Takao Soma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感度が高く、S/N比が良好な、新しい原理に
基づく振動型ジャイロスコープおよび振動子を提供す
る。 【解決手段】振動子1Aは、環状振動系2と、環状振動
系2とは独立して振動する他の振動系3A、5A、5B
と、環状振動系2と他の振動系とを連結する連結部4
A、4Bとを備えている。振動子1Aに対して駆動振動
を励振する励振手段を、環状振動系と他の振動系との一
方に設け、振動子の回転によって振動子に発生した検出
振動を検出する検出手段を、環状振動系と他の振動系と
の他方に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転系内の回転角
速度を検出するために使用される角速度センサに用いら
れる振動子、振動型ジャイロスコープ、直線加速度計、
および回転角速度の測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転系内の回転角速度を検出
するための角速度センサとして、圧電体を用いた振動型
ジャイロスコープが、航空機や船舶、宇宙衛星などの位
置の確認用として利用されてきた。最近では、民生用の
分野としてカーナビゲーションや、VTRやスチルカメ
ラの手振れの検出などに使用されている。
【0003】このような圧電振動型ジャイロスコープ
は、振動している物体に角速度が加わると、その振動と
直角方向にコリオリ力が生じることを利用している。そ
して、その原理は力学的モデルで解析される(例えば、
「弾性波素子技術ハンドブック」、オーム社、第491
〜497頁)。そして、圧電型振動ジャイロスコープと
しては、これまでに種々のものが提案されている。例え
ば、スペリー音叉型ジャイロスコープ、ワトソン音叉型
ジャイロスコープ、正三角柱型音片ジャイロスコープ、
円筒型音片ジャイロスコープ等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした振動型ジャイ
ロスコープにおいては、円盤形状の振動子を使用したも
のが、例えば、米国特許第5540094号公報に開示
されている。この特許においては、円盤形状の平板状の
振動子に対して、例えば4つのノード(節)を持つ駆動
振動を励起し、この振動子に対して垂直な回転軸を中心
とする回転を振動子に加え、振動子に励起される検出振
動の振幅を検出している。ここで励起される検出振動も
4つのノード(節)を有している。
【0005】しかし、こうした振動子においては、感度
は必ずしも高くなかった。また、駆動振動に付随して発
生する種々のノイズの中に検出振動が含まれてしまい、
検出振動の振幅の寄与を検出信号から正確に分離するこ
とが困難であり、この観点からも感度が低く、また信号
/雑音比率が低かった。
【0006】また、本発明者は、振動型ジャイロスコー
プの応用について種々検討を進めており、例えば自動車
の車体回転速度フィードバック式の車両制御方法に用い
る回転速度センサーに振動型ジャイロスコープを使用す
ることを検討した。こうしたシステムにおいては、操舵
輪の方向自身は、ハンドルの回転角度によって検出す
る。これと同時に、実際に車体が回転している回転速度
を振動ジャイロスコープによって検出する。そして、操
舵輪の方向と実際の車体の回転速度を比較して差を求
め、この差に基づいて車輪トルク、操舵角に補正を加え
ることによって、安定した車体制御を実現する。
【0007】従来の圧電振動型ジャイロスコープは、ほ
とんどの場合、振動子を回転軸に対して平行に配置(い
わゆる縦置き)しなければ、回転角速度を検出すること
ができない。しかし、通常、測定したい回転系の回転軸
は、装着部に対して垂直である。従って、このような圧
電振動型ジャイロスコープを実装する際、圧電振動型ジ
ャイロスコープの低背化を達成すること、即ち、振動型
ジャイロスコープを回転軸方向に見たときの寸法を減少
させることができなかった。
【0008】本発明の課題は、感度が高く、S/N比が
良好な、新しい原理に基づく振動型ジャイロスコープお
よび振動子を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る振動子は、
環状振動系と、この環状振動系とは独立して振動する他
の振動系と、環状振動系と他の振動系とを連結する連結
部とを備えていることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、回転系の回転角速度を検
出するための振動型ジャイロスコープであって、前記の
振動子と、この振動子に対して駆動振動を励振する励振
手段であって、環状振動系と他の振動系との一方に設け
られている励振手段と、振動子の回転によって振動子に
発生した検出振動を検出する検出手段であって、環状振
動系と他の振動系との他方に設けられている検出手段と
を備えていることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記振動子を用いて回転
系の回転角速度を検出する方法であって、環状振動系と
他の振動系との一方に励振手段を設け、環状振動系と他
の振動系との他方に検出手段を設け、励振手段によって
振動子に駆動振動を励振し、振動子の回転によって振動
子に発生した検出振動を、検出手段によって検出するこ
とを特徴とする。
【0012】また、本発明は、直線加速度を検出するた
めの直線加速度計であって、前記振動子と、この振動子
に直線加速度が加わったときに振動子に加わるニュート
ンの力による振動子の変形を検出するための検出手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】本発明者は、振動型ジャイロスコープに使
用できる振動子の振動原理について基礎研究を行ってき
たが、この過程で、まったく新しい原理に基づく振動子
および振動型ジャイロスコープを開発することに成功し
た。
【0014】即ち、環状振動系と、この環状振動系とは
独立して振動する他の振動系と、環状振動系と他の振動
系とを連結する連結部とを設けることによって、環状振
動系の振動と他の振動系との振動を独立させ、これらの
一方に駆動振動を励振し、他方に検出振動を励振するこ
とを想到した。例えば、環状振動系に駆動振動を励振し
たとき、ある回転軸を考えたときに、この回転軸を中心
として回転していない時(回転角速度が0のとき)に
は、他の振動系が実質的に振動しないようにする。回転
時には、環状振動系内において、駆動振動に対応してコ
リオリ力が作用し、この結果、振動子に検出振動が励振
される。この検出振動のうち、他の振動系内に現れる検
出振動成分のみを検出する。
【0015】このとき、検出振動系が実質的に振動しな
いとは、例えば駆動振動を励起したときの検出振動系の
振動の振幅が、駆動振動の最大振幅の1/1000以下
である場合を含む。
【0016】従来の振動型ジャイロスコープにおいて
は、いずれも駆動振動アームの駆動振動が、何らかの形
で検出アームにも歪みとして影響を及ぼし、検出信号に
ノイズを発生させていた。また、円盤状振動子を使用し
ていた前記の従来技術においても、駆動振動による円盤
状振動子の歪みのために、検出振動の感度低下、S/N
比低下を招いていた。本発明によれば、このような、検
出信号に不可避的に発生していたノイズを、抑制ないし
防止することができる。この点で、本発明は、振動型ジ
ャイロスコープに内在していた根本的な問題点を解決し
たものである。
【0017】本発明においては、環状振動系と他の振動
系とが、所定面内に延びていることが特に好ましい。こ
れは厳密に幾何学的意味で所定面内に延びていることを
言うものではなく、本技術分野において常識的な値、即
ち、厚さにして1mm以下の範囲内に環状振動系と他の
振動系とが形成されていることを意味する。この際、環
状振動系および他の振動系以外の部分は、所定面から突
出することもありえるが、振動子の全体が所定面内に形
成されていることが好ましい。
【0018】環状振動系とは、完全に円環状であること
を意味しておらず、幾何学的には閉曲線をなしておれば
よい。しかし、この閉曲線は、楕円形状、真円形状であ
ることが好ましい。また、環状振動系の振動の重心が、
振動子の全体の重心上か、またはその近傍(振動子の全
体の重心から直径1mmの円内)に存在していることが
好ましい。これによって、環状振動系における駆動振動
が互いに相殺し合い、検出振動を検出するための他の振
動系に対する駆動振動の影響が一層小さくなる。
【0019】本発明の一実施形態では、他の振動系が、
環状振動系の内側に設けられている内側振動系を含み、
この内側振動系は、環状振動系に連結されている基部
と、振動子の重心から見たときに基部の外周縁部から環
状振動系に向かって延びている屈曲振動片とを備えてい
る。この場合には、環状振動系と屈曲振動片との一方に
励振手段を設け、他方に検出手段を設ける。図1−図9
は、この実施形態に係るものである。
【0020】図1(a)は、振動子1Aを示す斜視図で
あり、図1(b)は、振動子1Aの駆動振動1Bを示す
正面図であり、図2は、振動子1Aの検出振動1Cを示
す正面図である。図1、図2の実施形態では、所定面に
対して垂直な回転軸Zを中心とする回転の回転角速度を
検出する。
【0021】振動子1Aの環状振動系2は、本例では円
環形状をなしている。環状振動系2の内側に、例えば正
方形状の基部3Aが設けられており、基部3Aの相対向
する二片に、それぞれ直線状の細長い屈曲振動片5A、
5Bが設けられている。基部3Aと環状振動系2とは、
連結部4A、4Bによって連結されている。この結果、
環状振動系2の内側に中空部6A、6Bが形成されてい
る。Oは、回転軸Zと振動子の所定面との交点(回転中
心)である。GOは振動子の全体の重心(非振動時)で
あり、GDは駆動振動の重心である。3aは基部3の外
周縁部である。
【0022】図1(b)に示すように、環状振動系2に
駆動振動を励振する。ここで、2c、2gの振幅が小さ
く、2a、2b、2hがAYのように屈曲し、2d、2
e、2fもこれと同様にAYのように屈曲する。振動子
1Aに対して、回転軸Zを中心とする回転を加えると、
図2に示す検出振動1Cが励振される。ここで例えば2
a、2eの部分はBXのように逆位相で振動する。これ
に応じて、各屈曲振動片5A、5Bには、所定面内の屈
曲振動成分CXが励振される。CXによる歪みを、公知
の手段によって、電気信号として検出する。
【0023】このような振動子および振動型ジャイロス
コープによれば、振動子の駆動振動および検出のための
振動が、いずれも所定面内で行われ、振動子が回転軸に
対して交差する方向に延びるように、振動子を設置した
場合にも、振動子から回転軸の方向に向かって一定重量
の突出部を設けることなく、十分に高い感度で回転角速
度を検出できる。なお、これは後述する各振動子におい
ても、回転軸Zを中心とする回転の角速度を検出する場
合に当てはまる。
【0024】基部から環状振動系へと向かって突出する
屈曲振動片は、一つであっても良いが、複数あることが
好ましく、複数の屈曲振動片が、振動子の重心GOを中
心として回転対称の位置にあることが特に好ましい。例
えば、図1、図2においては、屈曲振動片5A、5B
が、振動子の重心GOを中心として二回対称の位置に設
けられている。
【0025】ここで、各屈曲振動片が重心GOを中心と
して回転対称の位置にあるとは、重心GOを中心とし
て、問題とする複数の屈曲振動片が、それぞれ所定面内
で同じ所定角度離れている状態を意味する。従って、一
つの屈曲振動片について、GOを中心として、所定面内
で所定角度回転させる操作を行うと、他の屈曲振動片の
位置に位置する。例えば、図1においては、屈曲振動片
5Aと5Bとは、180°離れているので、屈曲振動片
5Aを180°回転させる操作を行うと、屈曲振動片5
Bの位置にくる。回転対称は、具体的には2回対称、3
回対称、4回対称であることが好ましい。
【0026】駆動振動の重心GDは、振動子の全体の重
心GO上か、または重心GOの近傍(振動子の全体の重
心から直径1mmの円内)に存在していることが好まし
い。これによって、環状振動系における駆動振動が互い
に相殺し合い、内側振動系に対する駆動振動の影響が一
層小さくなる。
【0027】なお、現実の振動型ジャイロスコープにお
いては、回転軸と所定面とが直交しておらず、交差して
いることがある。この場合にも、所定面に垂直な回転軸
Zを中心とする回転成分の角速度について、前記の検出
方法は有効である。しかし、所定面と実際の回転軸との
交差角度が大きくなり過ぎると、測定感度が低下するの
で、所定面と回転軸とがなす角度は、60−120度と
することが好ましく、85−95度とすることが好まし
く、直交していることが一層好ましい。
【0028】また、図1においては、回転中心(回転軸
と所定面との交点)Oが、振動子の重心GOおよび駆動
振動の全体の重心GDと一致しているが、必ずしもその
必要はない。なぜなら、回転中心Oが振動子の重心GO
とは一致していない場合も、更には回転中心Oが振動子
の外部に位置している場合も、基本的に本願発明の振動
子は有用であり、本発明の振動型ジャイロスコープに使
用できるからである。
【0029】この理由を述べる。振動子が回転している
ときに、回転中心Oと振動子の重心GOとが一致してい
ない場合の振動子の各部分の変位速度は、回転中心Oが
振動子の重心GOと一致している場合の振動子の各部分
の変位速度(回転による振動子の各部分の変位速度)
と、振動子の各部分の並進運動による変位速度とのベク
トル和となる。そして、振動子の各部分の並進運動によ
る変位速度については、コリオリ力は働かないので、振
動型ジャイロスコープによって検出することなく消去で
きるからである。
【0030】ここで、一般的に、本発明の振動子の材質
等について述べる。本発明の振動子の全体を、同一の圧
電単結晶によって形成することができる。この場合に
は、まず圧電単結晶の薄板を作製し、この薄板をエッチ
ング、研削により加工することによって、振動子を作製
できる。振動子の各部分は、別の部材によってそれぞれ
形成することもできるが、一体で構成することが好まし
い。
【0031】平板形状の材料、例えば水晶等の圧電単結
晶の平板状の材料から、エッチングプロセスによって振
動子を形成する場合には、振動子の各屈曲振動片等の各
構成片に特定形状の突起、例えば細長い突起が生成する
ことがある。このような突起は、厳密には設計時に予定
された振動子の対称性を低下させる原因となる。しか
し、この突起は存在していても良く、突起の高さは小さ
い方が好ましいが、突起の高さが振動子の構成片の幅の
1/5以下であれば一般に問題なく使用できる。他の製
造上の原因による突起以外の非対称部分が振動子に存在
する場合にも同様である。
【0032】なお、このように突起などが振動子に存在
する場合には、エッチング加工後に、この突起の一部を
レーザー加工等によって削除することによって、または
振動子の突起以外の部分をレーザー加工等によって削除
することによって、調整できる。これによって、環状振
動系の重心、屈曲振動片の重心、駆動振動の重心、検出
振動の重心の各位置を調整し、これらが、振動子の全体
の重心GOの近傍領域内に位置するようにできる。
【0033】振動子の材質は特に限定するものでない
が、水晶、LiNbO3 、LiTaO3 、ニオブ酸リチ
ウム−タンタル酸リチウム固溶体(Li(Nb,Ta)
3 )単結晶、ホウ酸リチウム単結晶、ランガサイト単
結晶等からなる圧電単結晶を使用することが好ましい。
【0034】前記した単結晶の中では、LiNbO3
結晶、LiTaO3 単結晶、ニオブ酸リチウム−タンタ
ル酸リチウム固溶体単結晶が、電気機械結合係数が特に
大きい。また、LiNbO3 単結晶とLiTaO3 単結
晶とを比較すると、LiTaO3 単結晶の方がLiNb
3 単結晶よりも電気機械的結合係数が一層大きく、か
つ温度安定性も一層良好である。
【0035】圧電単結晶を使用すると、検出感度を良好
にすることができるとともに、検出ノイズを小さくでき
る。しかも、圧電単結晶を使用すると、温度変化に対し
て特に鈍感な振動子を作製でき、このような振動子は、
温度安定性を必要とする車載用として好適である。この
点について更に説明する。
【0036】音叉型の振動子を使用した角速度センサと
しては、例えば特開平8−128833号公報に記載さ
れた圧電振動型ジャイロスコープがある。しかし、こう
した振動子においては、振動子が2つの方向に向かって
振動する。このため、振動子を特に圧電単結晶によって
形成した場合には、圧電単結晶の2方向の特性を合わせ
る必要がある。しかし、現実には圧電単結晶には異方性
がある。
【0037】一般に圧電振動型ジャイロスコープでは、
測定感度を良好にするために、駆動の振動モードの固有
共振周波数と検出の振動モードの固有共振周波数との間
に、一定の振動周波数差を保つことが要求されている。
しかし、圧電単結晶は異方性を持っており、結晶面が変
化すると、振動周波数の温度変化の度合いが異なる。例
えば、ある特定の結晶面に沿って切断した場合には、振
動周波数の温度変化がほとんどないが、別の結晶面に沿
って切断した場合には、振動周波数が温度変化に敏感に
反応する。従って、振動子が2つの方向に向かって振動
すると、2つの振動面のうち少なくとも一方の面は、振
動周波数の温度変化が大きい結晶面になる。
【0038】従って、振動子の全体を所定面内で振動す
るようにし、かつ振動子を圧電単結晶によって形成した
場合には、単結晶の最も温度特性の良い結晶面のみを振
動子において利用できるようになった。
【0039】即ち、この場合には、振動子の全体が所定
平面内で振動するように設計されていることから、圧電
単結晶のうち振動周波数の温度変化がほとんどない結晶
面のみを利用して、振動子を製造することができる。こ
れによって、きわめて温度安定性の高い振動型ジャイロ
スコープを提供できる。
【0040】本発明の振動子を圧電性材料によって形成
した場合には、この振動子に駆動電極および検出電極を
設ける。圧電性材料としては、圧電単結晶の他に、PZ
T等の圧電セラミックスがある。
【0041】また、本発明の振動子を、エリンバー等の
恒弾性金属によって形成することもできる。この場合に
は、振動子の所定箇所に圧電体を取り付ける必要があ
る。
【0042】本発明の振動子は、圧電材料や恒弾性合金
の他に、シリコンマイクロマシンにおいて使用されるよ
うに、シリコン半導体プロセスによって形成することも
できる。この場合には、振動子を駆動する際には、静電
力等を利用する。
【0043】具体的には静電検出電極を利用できる。ま
た、静電検出電極のかわりに、特定の金属がドープされ
た半導体ドーピング領域を設け、この半導体ドーピング
領域によってピエゾ抵抗素子を構成できる。この場合に
は、振動子が回転するときに、各屈曲振動片の各ピエゾ
抵抗素子に加わる応力による抵抗値の変化を測定し、回
転角速度の指標として検出する。
【0044】図3は、振動子11A(駆動振動)を示す
斜視図であり、図4は、図3の振動子の検出振動11B
を示す斜視図である。図3、図4の実施形態では、軸Z
を中心とする回転の回転角速度成分を検出する。
【0045】振動子11Aの環状振動系12は、本例で
は曲折形状をなしている。環状振動系12の内側に基部
3Aが設けられており、基部3Aの相対向する二片に、
それぞれ直線状の細長い屈曲振動片5A、5Bが設けら
れており、各屈曲振動片の先端側に重量部9が設けられ
ている。基部3Aと環状振動系12とは、連結部4A、
4Bによって連結されている。この結果、環状振動系1
2の内側に中空部6C、6Dが形成されている。
【0046】連結部4A、4Bの先端側には、それぞれ
屈曲振動片12b、12c、12g、12fが設けられ
ており、これらの各屈曲振動片は、各連結部に対してほ
ぼ直交している。7は、環状振動系と連結部との接続部
分を示す。これらの各屈曲振動片は、更に屈曲振動片1
2a、12h、12d、12eによって互いに連結され
ている。10は、各屈曲振動片の接続部分を示してい
る。
【0047】図3に示すように、環状振動系12に駆動
振動AX、Dを励振する。ここで、各屈曲振動片12b
と12cとの一組、12fと12gとの一組は、それそ
れ、AXのように互いに順位相で屈曲振動する。この振
動の結果、Dで示す振動が引き起こされる。
【0048】この振動子に対して、回転軸Zを中心とす
る回転成分を加えると、図4に示す検出振動11Bが励
振される。連結部4A、4Bは、矢印BYで示すよう
に、互いに逆位相で振動する。これに応じて、各屈曲振
動片5A、5Bには、所定面内の屈曲振動成分CXが励
振される。
【0049】図5−図7の実施形態においては、図1−
図4で説明したプロセスに加えて、更に、所定面に対し
て平行な回転軸XまたはYを中心とする回転の回転角速
度を検出できる。この際には、回転軸XまたはYを中心
とする回転に応じて振動子21Aに加わるコリオリ力に
よって励起される検出振動のうち、所定面に対して垂直
な面垂直振動成分を検出する必要がある。また、この場
合には、同じ振動子を使用して、回転軸Xを中心とする
回転の回転角速度成分と、回転軸Yを中心とする回転の
回転角速度成分との双方を検出できる。
【0050】図5は、振動子21Aを示す斜視図であ
る。振動子21Aの環状振動系22は円環形状をなして
いる。環状振動系22の内側に例えば正方形状の基部3
Aが設けられており、基部3Aの四片に、それぞれ直線
状の細長い屈曲振動片5A、5B、5C、5Dが設けら
れている。基部3Aと環状振動系22とは、例えば4列
の連結部4C、4D、4E、4Fによって連結されてい
る。この結果、環状振動系22の内側に中空部6E、6
F、6G、6Hが形成されている。
【0051】図6(a)に示すように、環状振動系22
に駆動振動21Bを励振する。この駆動振動において
は、22a、22eがAYのように振動し、22c、2
2gがAXのように振動し、22b、22d、22f、
22hがノードとなる。振動子21Aに対して、回転軸
Zを中心とする回転を加えると、図6(b)に示す検出
振動21Cが励振される。即ち、駆動振動の振動方向と
は直交する方向に向かってコリオリ力が働き、BX、B
Yのように振動が現れる。これに応じて、各屈曲振動片
5A、5Bには、所定面内の屈曲振動成分CXが励振さ
れる。また、各屈曲振動片5C、5Dには、所定面内の
屈曲振動成分CYが励振される。振動CX、CYによる
歪みを、電気信号として検出する。
【0052】また、振動子21Aに対して、図7(a)
に示すように、回転軸Yを中心とする回転を加えると、
検出振動21Dが励振される。即ち、図6(a)に示す
駆動振動21Bのうち、Y軸方向の振動成分AYはこの
回転に対して中立的であり、X軸方向の振動成分AXに
応じてコリオリ力が作用する。この結果、図7(a)、
(b)に示すように、環状振動系22の特に22c、2
2g付近に、EZで示すZ軸方向の振動成分が励振さ
れ、これに応じて、屈曲振動片5C、5DにZ軸方向の
検出振動成分FZが励振される。振動FZによる歪み
を、電気信号として検出する。
【0053】図7の例では、Y軸を中心とする回転の角
速度を検出したが、この系では、X軸とY軸とは等価で
あるので、X軸を中心とする回転成分の角速度を測定す
ることもできる。また,X軸を中心とする回転成分の角
速度と、Y軸を中心とする回転成分の角速度とを、同じ
振動子によって測定できる。
【0054】図8、9の実施形態においては、所定面に
対して平行な回転軸Yを中心とする回転の回転角速度を
検出できる。図8(a)は、振動子31Aを示す斜視図
であり、図8(b)は、振動子31Aの駆動振動31B
を示す正面図であり、図9(a)は、振動子31Aの検
出振動31Cを示す斜視図であり、図9(b)は図9
(a)の上面図である。
【0055】振動子31Aの環状振動系2は円環形状を
なしている。環状振動系2の内側に、例えば正方形状の
基部3Aが設けられている。基部3Aの相対向する二辺
の各端部に、それぞれ直線状の細長い屈曲振動片5E、
5F、5G、5Hが設けられている。
【0056】図8(b)に示すように、環状振動系2の
各部分をAX、AYのように振動させる。振動子31A
に対して、回転軸Yを中心とする回転を加えると、図9
(b)に示す検出振動31Cが励振される。即ち、駆動
振動31Bのうち、Y軸方向の振動成分AYはこの回転
に対して中立的であり、X軸方向の振動成分AXに応じ
てコリオリ力が作用する。この結果、図9(a)、
(b)に示すように、環状振動系2に、EZで示すZ軸
方向の振動成分が励振され、これに応じて、屈曲振動片
5E、5F,5G、5HにZ軸方向の検出振動成分FZ
が励振される。基部の同じ辺上にある各屈曲振動片の振
動の位相は逆相になる。
【0057】本発明の他の実施形態においては、内側振
動系が平板状振動系からなり、この平板状振動系に駆動
振動を励振するか、あるいは平板状振動系に検出振動を
励起させる。この場合には、平板状振動系を第二の環状
振動系とすることができ、この場合には第二の環状振動
系は屈曲振動する。あるいは、平板状振動系を盤状振動
体とすることができ、この場合は盤状振動体は伸縮振動
する。
【0058】また、環状振動系に、振動子の重心から見
たときに環状振動系の外周縁部から径方向へと向かって
延びている屈曲振動片、および/または、環状振動系の
内周縁部から振動子の重心へと向かって延びている屈曲
振動片を設けることができる。こうした屈曲振動片は、
振動子の重心を中心として互いに回転対称の位置に設け
ることが好ましい。この「回転対称」については、前述
したとおりである。
【0059】図10は、振動子41を示す正面図であ
る。振動子41の環状振動系42は円環形状をなしてい
る。環状振動系42の内側に、円盤形状の平板状振動系
14が設けられている。平板状振動系14と環状振動系
42とは、例えば4列の連結部4C、4D、4E、4F
によって連結されており、環状振動系42の内側に中空
部6E、6F、6G、6Hが形成されている。環状振動
系42の内側へと向かって延びるように、4本の屈曲振
動片15A、15B、15C、15Dが形成されてい
る。各屈曲振動片は、振動子の重心GOを中心として4
回の回転対称の位置にある。
【0060】本例では、平板状振動系14を駆動振動体
として使用している。即ち、平板状振動系14にAX、
AYで示すような駆動振動を励振する。この駆動振動に
おいては、例えば円盤状振動体14を周方向に4分割し
たときに、各領域16A、16CをY軸方向に振動さ
せ、各領域16B、16DをX軸方向に振動させる。各
領域の境界がノードとなる。平板状振動系14の振動は
伸縮振動となる。
【0061】振動子41に対して、回転軸Zを中心とす
る回転を加えると、図11に示すように、駆動振動の振
動方向とは直交する方向に向かってコリオリ力が働き、
平板状振動系14にBX、BYのように振動が現れる。
図10に示す領域16A−16Dを45度回転させた位
置に相当する各領域17A、17B、17C、17Dの
各境界付近にノードが現れる。これに応じて、各屈曲振
動片15A、15Cには、所定面内の屈曲振動成分CX
が励振され、各屈曲振動片15B、15Dには、所定面
内の屈曲振動成分CYが励振される。振動CX、CYに
よる歪みを、電気信号として検出する。
【0062】また、振動子41に対して、図12に示す
ように、回転軸Yを中心とする回転を加えると、これに
応じて検出振動が励振される。即ち、図10に示す駆動
振動のうち、Y軸方向の振動成分AYは、この回転に対
して中立的であり、X軸方向の振動成分AXに応じてコ
リオリ力が作用する。この結果、図12に示すように、
平板状振動系14のうち、X方向の駆動振動成分AXの
振幅が大きかった領域に、EZで示すZ軸方向の振動成
分が励振され、これに応じて、屈曲振動片15B、15
DにZ軸方向の検出振動成分FZが励振される。
【0063】図12の例では、Y軸を中心とする回転の
角速度を検出したが、この系では、屈曲振動片15A、
15Bに現れる振動成分を検出することによって、X軸
を中心とする回転成分の角速度を検出できる。また,X
軸を中心とする回転成分の角速度と、Y軸を中心とする
回転成分の角速度とを、同じ振動子によって測定でき
る。
【0064】図13は、振動子51を示す正面図であ
る。振動子51の環状振動系42、連結部4A−4D、
屈曲振動片15A−15Dの形態およびその動作は、図
10−図12に示したものと同じである。
【0065】本実施形態においては、第二の環状振動系
24を駆動振動体として使用している。即ち、第二の環
状振動系24に、AX、AYで示すような駆動振動を励
振する。この駆動振動は、各連結部との接続部分を始点
とする屈曲振動となる。振動子51に対して、回転軸Z
を中心とする回転を加えると、駆動振動の振動方向とは
直交する方向に向かってコリオリ力が働き、第二の環状
振動系24に、BX、BYのように振動が現れる。
【0066】これに応じて、各屈曲振動片15A、15
Cには、所定面内の屈曲振動成分CXが励振され、各屈
曲振動片15B、15Dには、所定面内の屈曲振動成分
CYが励振される。
【0067】また、振動子51に対して、回転軸Yを中
心とする回転を加えると、環状振動系24のうち、X方
向の駆動振動成分AXの振幅が大きかった領域に、EZ
で示すZ軸方向の振動成分が励振される。これに応じ
て、屈曲振動片15C、15DにZ軸方向の検出振動成
分FZが励振される。
【0068】図14は、振動子61を示す正面図であ
る。振動子61の環状振動系42、連結部4A−4D、
平板状振動系14の形態およびその動作は、図10−図
12に示したものと同じである。
【0069】本実施形態においては、屈曲振動片15
E、15F、15G、15Hを、それぞれ、振動子の重
心GOから離れる方向へと向かって延びるように形成す
る。これらの屈曲振動片の動作は、前述した屈曲振動片
15A−15Dと同じである。
【0070】なお、図10−図14のような各実施形態
において、環状振動系の外側と内側との双方に屈曲振動
片を設けることもできる。また、各屈曲振動片の位置と
個数とは、種々変更できるが、2−4個設け、かつ重心
GOを中心として2−4回対称の位置に設けることが特
に好ましい。
【0071】本発明においては、屈曲振動片を用いず、
前記した環状振動系において、または前記した第二の環
状振動系や平板状振動系において、検出振動を検出する
ことができる。図15−図20は、この実施形態に係る
ものである。
【0072】図15は、振動子71を示す正面図であ
る。振動子71の環状振動系19は円環形状をなしてい
る。環状振動系19の内側に、円盤形状の平板状振動系
14が設けられている。平板状振動系14と環状振動系
19とは、例えば4列の連結部4C、4D、4E、4F
によって連結されている。
【0073】本例では、平板状振動系14にAX、AY
で示すような駆動振動を励振する。振動子41に対し
て、回転軸Zを中心とする回転を加えると、図16に示
すように、駆動振動の振動方向とは直交する方向に向か
ってコリオリ力が働き、平板状振動系14に、BX、B
Yのように振動が現れる。これに応じて、環状振動系1
9には、所定面内の屈曲振動成分CXと、所定面内の屈
曲振動成分CYとが励振される。この際、所定面内の屈
曲振動成分CX、CYは、いずれも、環状振動系がその
長さ方向(周方向)へと向かって伸縮する伸縮振動とし
て現れる。
【0074】振動子71に対して、図17に示すよう
に、回転軸Yを中心とする回転を加えると、図15に示
す駆動振動のうち、Y軸方向の振動成分AYは、この回
転に対して中立的である。X軸方向の振動成分AXに応
じて、振動子にコリオリ力が作用する。この結果、図1
7に示すように、平板状振動系14のうち、X方向の駆
動振動成分AXの振幅が大きかった領域に、EZで示す
Z軸方向の振動成分が励振される。これに応じて、環状
振動系19には、Z軸方向の検出振動成分FZが励振さ
れる。このFZの振動は、環状振動系の屈曲振動となる
ので、伸縮振動よりも感度が高い可能性がある。むろ
ん、この方法によって、X軸を中心とする回転成分の角
速度を検出することもできる。
【0075】図18は、振動子81を示す正面図であ
る。振動子81の環状振動系19、連結部4A−4Dの
形態およびその動作は、図15−図17に示したものと
同じである。ただし、本例では第二の環状振動系24を
駆動振動体として使用している。即ち、第二の環状振動
系24に、AX、AYで示すような駆動振動を励振す
る。この駆動振動は、各連結部との接続部分を始点とす
る屈曲振動となる。
【0076】また、外側の環状振動系に駆動振動を励振
し、内側振動系、特に平板状振動系において検出振動を
検出することができる。図19は、この実施形態にも係
るものである。
【0077】即ち、環状振動系19に、AX、AYで示
すような駆動振動を励振する。この駆動振動は、各連結
部との接続部分を始点とする屈曲振動となる。振動子9
1に対して、回転軸Zを中心とする回転を加えると、駆
動振動の振動方向とは直交する方向に向かってコリオリ
力が働き、環状振動系19に、BX、BYのように振動
が現れる。これに応じて、第二の環状振動系24には、
所定面内の屈曲振動成分CX、CYが励振される。
【0078】また、振動子91に対して、回転軸Yを中
心とする回転を加えると、駆動振動成分のうち、Y軸方
向の振動成分AYは、この回転に対して中立的であり、
X軸方向の振動成分AXに応じてコリオリ力が作用す
る。この結果、環状振動系19のうち、X方向の駆動振
動成分AXの振幅が大きかった領域に、EZで示すZ軸
方向の振動成分が励振され、これに応じて、環状振動系
24に、Z軸方向の検出振動成分FZが励振される。
【0079】本発明においては、環状振動系を3つ以上
設けることができる。この場合には、いずれの環状振動
系に駆動振動を励振してもよいが、少なくとも駆動振動
を励振していない環状振動系において検出振動を検出す
る必要がある。環状振動系の個数の上限は特に限定され
ないが、製造上の観点からは4個以下とすることが好ま
しい。
【0080】この際、特に好ましくは、検出振動を行う
環状振動系を2以上設け、各環状振動系において、それ
ぞれ異なる軸を中心とする回転成分の角速度を検出する
ことができる。これによって、同じ振動子を使用して、
相異なる軸を中心とする回転成分の角速度を検出するこ
とができ、しかも、各角速度の値のS/N比を一層向上
させることかできる。
【0081】この場合には、X軸またはY軸を中心とす
る回転成分の角速度を、一つの環状振動系において検出
し、Z軸を中心とする回転成分の角速度を、これとは別
の環状振動系において検出することができる。更には、
3つの環状振動系において、それぞれ、X軸、Y軸、Z
軸をそれぞれ中心とする各回転成分の角速度をそれぞれ
別個に検出することができる。図20は、三つの環状振
動系を有する振動子に係るものである。
【0082】振動子101は、環状振動系19と、第二
の環状振動系24と、外側環状振動系34とを備えてい
る。環状振動系19、24、34は、例えば円環形状を
なしている。環状振動系19と第二の環状振動系24と
は、例えば4列の連結部4C、4D、4E、4Fによっ
て連結されている。環状振動系19と外側環状振動系3
4とは、例えば4列の連結部4G、4H、4I、4Jに
よって連結されており、これらの間に中空部6I、6
J、6K、6Lが形成されている。
【0083】本例では、環状振動系19に、AX、AY
で示すような駆動振動を励振する。振動子101に対し
て、回転軸Zを中心とする回転を加えると、駆動振動の
振動方向とは直交する方向に向かってコリオリ力が働
き、環状振動系19に、BX、BYのように振動が現れ
る。これに応じて、環状振動系24には、所定面内の屈
曲振動成分CXと、所定面内の屈曲振動成分CYとが励
振される。外側の環状振動系34には、所定面内の屈曲
振動成分CXと、所定面内の屈曲振動成分CYとが励振
される。
【0084】振動子101に対して、回転軸Yを中心と
する回転を加えると、Y軸方向の振動成分AYは、この
回転に対して中立的である。X軸方向の振動成分AXに
応じて、振動子にコリオリ力が作用する。この結果、環
状振動系19のうち、X方向の駆動振動成分AXの振幅
が大きかった領域に、EZで示すZ軸方向の振動成分が
励振される。これに応じて、第二の環状振動系24と外
側の環状振動系34には、それぞれ、Z軸方向の検出振
動成分FZが励振される。
【0085】そして、例えば内側の第二の環状振動系2
4において、Z軸を中心とする回転成分の角速度を検出
し、外側の環状振動系34において、X軸および/また
はY軸を中心とする回転成分の角速度を検出する。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、感
度が高く、S/N比が良好な、新しい原理に基づく振動
型ジャイロスコープおよび振動子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、振動子1Aを示す斜視図であり、
(b)は、振動子1Aの駆動振動1Bを示す正面図であ
る。
【図2】振動子1Aの検出振動1Cを示す正面図であ
る。
【図3】振動子11Aの駆動振動の状態を示す斜視図で
ある。
【図4】振動子11Aの検出振動11Bを示す斜視図で
ある。
【図5】振動子21Aを示す斜視図である。
【図6】(a)は、振動子21Aの駆動振動21Bを示
す正面図であり、(b)は、振動子21Aの検出振動2
1Cを示す正面図である。
【図7】(a)は、振動子21Aの検出振動21Dを示
す斜視図であり、(b)は検出振動21Dの上面図であ
る。
【図8】(a)は、振動子31Aを示す斜視図であり、
(b)は、振動子31Aの駆動振動31Bを示す正面図
である。
【図9】(a)は、振動子31Aの検出振動31Cを示
す斜視図であり、(b)は検出振動31Cの上面図であ
る。
【図10】振動子41およびその駆動振動を示す正面図
である。
【図11】振動子41をZ軸を中心として回転させたと
きの検出振動を示す正面図である。
【図12】振動子41をY軸を中心として回転させたと
きの検出振動を示す正面図である。
【図13】振動子51およびその動作状態を説明するた
めの正面図である。
【図14】振動子61およびその動作状態を説明するた
めの正面図である。
【図15】振動子71およびその駆動振動を示す正面図
である。
【図16】振動子71をZ軸を中心として回転させたと
きの検出振動を示す正面図である。
【図17】振動子71をY軸を中心として回転させたと
きの検出振動を示す正面図である。
【図18】振動子81およびその動作状態を説明するた
めの正面図である。
【図19】振動子91およびその動作状態を説明するた
めの正面図である。
【図20】振動子101およびその動作状態を説明する
ための正面図である。
【符号の説明】
1A、11A、21A、31A、41、51、61、7
1、81、91、101 振動子,1B、11B、21
A、31B 駆動振動,1C、11B、21C、31C
検出振動,2、12、19、22、42 環状振動
系,3A 基部,4A−4J 連結部,5A、5B、5
C、5D、5E、5F、5G、5H 基部から突出する
屈曲振動片,14 平板状振動系(円盤状振動体),1
5A、15B、15C、15D 環状振動系から重心G
Oの方へと向かって延びる屈曲振動片,15E、15
F、15G、15H 環状振動系から外側へと向かって
延びる屈曲振動片,24 平板状振動系(円環形状の振
動体),34 外側環状振動系,AX 駆動振動のうち
X軸方向の振動成分,AY 駆動振動のうちY軸方向の
振動成分,BX Z軸を中心とする回転成分によって駆
動振動系に引き起こされた振動のX軸方向の成分,BY
Z軸を中心とする回転成分によって駆動振動系に引き
起こされた振動のY軸方向の成分,CX Z軸を中心と
する回転成分による検出振動のうちX軸方向の成分,C
Y Z軸を中心とする回転成分による検出振動のうちY
軸方向の成分,EZ Y軸を中心とする回転成分によっ
て駆動振動系に引き起こされた振動のZ軸方向の成分,
FZ Y軸を中心とする回転成分によって検出振動系に
引き起こされた振動のZ軸方向の成分,O 回転中心,
GD 駆動振動の重心,GO 振動子の全体の重心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 隆雄 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状振動系と、この環状振動系とは独立し
    て振動する他の振動系と、前記環状振動系と前記他の振
    動系とを連結する連結部とを備えていることを特徴とす
    る、振動子。
  2. 【請求項2】前記環状振動系と前記他の振動系とが、所
    定面内に延びていることを特徴とする、請求項1記載の
    振動子。
  3. 【請求項3】前記他の振動系が、前記環状振動系の内側
    に設けられている内側振動系を含むことを特徴とする、
    請求項1または2記載の振動子。
  4. 【請求項4】前記内側振動系が、前記環状振動系に連結
    されている基部と、前記振動子の重心から見たときに前
    記基部の外周縁部から前記環状振動系に向かって延びて
    いる屈曲振動片とを備えていることを特徴とする、請求
    項3記載の振動子。
  5. 【請求項5】前記内側振動系が平板状振動系からなるこ
    とを特徴とする、請求項3記載の振動子。
  6. 【請求項6】前記平板状振動系が第二の環状振動系から
    なることを特徴とする、請求項5記載の振動子。
  7. 【請求項7】前記環状振動系が、前記振動子の重心から
    見たときに前記環状振動系の外周縁部から径方向へと向
    かって延びている屈曲振動片を備えていることを特徴と
    する、請求項1−6のいずれか一つの請求項に記載の振
    動子。
  8. 【請求項8】前記環状振動系が、前記環状振動系の内周
    縁部から前記振動子の重心へと向かって延びている屈曲
    振動片を備えていることを特徴とする、請求項1−7の
    いずれか一つの請求項に記載の振動子。
  9. 【請求項9】前記屈曲振動片が、前記振動子の重心を中
    心として互いに回転対称の位置に設けられていることを
    特徴とする、請求項4、7または8記載の振動子。
  10. 【請求項10】前記他の振動系が、前記環状振動系の外
    側を包囲するように設けられている外側環状振動系を含
    むことを特徴とする、請求項1−9のいずれか一つの請
    求項に記載の振動子。
  11. 【請求項11】前記環状振動系の振動の全体の重心が、
    前記振動子の重心の近傍領域内にあることを特徴とす
    る、請求項1記載の振動子。
  12. 【請求項12】回転系の回転角速度を検出するための振
    動型ジャイロスコープであって、請求項1−11のいず
    れか一つの請求項に記載の振動子と、この振動子に対し
    て駆動振動を励振する励振手段であって、前記環状振動
    系と前記他の振動系との一方に設けられている励振手段
    と、前記振動子の回転によって前記振動子に発生した検
    出振動を検出する検出手段であって、前記環状振動系と
    前記他の振動系との他方に設けられている検出手段とを
    備えていることを特徴とする、振動型ジャイロスコー
    プ。
  13. 【請求項13】前記環状振動系と前記他の振動系との一
    方を駆動したときに、前記振動子が回転していないとき
    には、前記環状振動系と前記他の振動系との他方が実質
    的に振動しないことを特徴とする、請求項12記載の振
    動型ジャイロスコープ。
  14. 【請求項14】回転系の回転角速度を検出するための振
    動型ジャイロスコープであって、請求項4または9記載
    の振動子と、この振動子に対して駆動振動を励振する励
    振手段であって、前記環状振動系と前記内側振動系の前
    記屈曲振動片との一方に設けられている励振手段と、前
    記振動子の回転によって前記振動子に発生した検出振動
    を検出する検出手段であって、前記環状振動系と前記屈
    曲振動片との他方に設けられている検出手段とを備えて
    いることを特徴とする、振動型ジャイロスコープ。
  15. 【請求項15】回転系の回転角速度を検出するための振
    動型ジャイロスコープであって、請求項5または6記載
    の振動子と、この振動子に対して駆動振動を励振する励
    振手段であって、前記環状振動系と前記平板状振動系と
    の一方に設けられている励振手段と、前記振動子の回転
    によって前記振動子に発生した検出振動を検出する検出
    手段であって、前記環状振動系と前記平板状振動系との
    他方に設けられている検出手段とを備えていることを特
    徴とする、振動型ジャイロスコープ。
  16. 【請求項16】回転系の回転角速度を検出するための振
    動型ジャイロスコープであって、請求項7または8記載
    の振動子と、この振動子に対して駆動振動を励振する励
    振手段であって、前記他の振動系と前記屈曲振動片との
    一方に設けられている励振手段と、前記振動子の回転に
    よって前記振動子に発生した検出振動を検出する検出手
    段であって、前記他の振動系と前記屈曲振動片との他方
    に設けられている検出手段とを備えていることを特徴と
    する、振動型ジャイロスコープ。
  17. 【請求項17】回転系の回転角速度を検出するための振
    動型ジャイロスコープであって、請求項10記載の振動
    子と、この振動子に対して駆動振動を励振する励振手段
    であって、前記環状振動系と前記外側環状振動系との一
    方に設けられている励振手段と、前記振動子の回転によ
    って前記振動子に発生した検出振動を検出する検出手段
    であって、前記環状振動系と前記外側環状振動系との他
    方に設けられている検出手段とを備えていることを特徴
    とする、振動型ジャイロスコープ。
  18. 【請求項18】前記前記他の振動系が前記内側振動系を
    含んでおり、前記駆動手段が、前記環状振動系と前記内
    側振動系との一方に設けられており、前記検出手段が、
    前記環状振動系と前記内側振動系との他方に設けられて
    いることを特徴とする、請求項17記載の振動型ジャイ
    ロスコープ。
  19. 【請求項19】前記環状振動系と前記他の振動系とが所
    定面内に延びており、前記振動型ジャイロスコープが、
    前記所定面に対して垂直な回転軸を中心とする回転の回
    転角速度を検出するものであり、前記所定面に対して垂
    直な回転軸を中心とする回転に応じて前記振動子に加わ
    るコリオリ力によって励起される検出振動のうち、前記
    所定面内の面内振動成分を検出することを特徴とする、
    請求項12−18のいずれか一つの請求項に記載の振動
    型ジャイロスコープ。
  20. 【請求項20】前記環状振動系と前記他の振動系とが所
    定面内に延びており、前記振動型ジャイロスコープが、
    前記所定面に対して平行な回転軸を中心とする回転の回
    転角速度を検出するものであり、前記所定面に対して平
    行な回転軸を中心とする回転に応じて前記振動子に加わ
    るコリオリ力によって励起される検出振動のうち、前記
    所定面に対して垂直な面垂直振動成分を検出することを
    特徴とする、請求項12−18のいずれか一つの請求項
    に記載の振動型ジャイロスコープ。
  21. 【請求項21】前記振動型ジャイロスコープが、前記所
    定面に対して平行な二つの回転軸であって、各回転軸が
    互いに垂直である各回転軸を中心とする各回転の各回転
    角速度を検出するものである、請求項20記載の振動型
    ジャイロスコープ。
  22. 【請求項22】前記環状振動系と前記他の振動系とが所
    定面内に延びており、前記振動型ジャイロスコープが、
    前記所定面に対して垂直な回転軸を中心とする回転の回
    転角速度と、前記所定面に対して平行な回転軸を中心と
    する回転の回転角速度とを検出するものであり、前記所
    定面に対して垂直な回転軸を中心とする回転に応じて前
    記振動子に加わるコリオリ力によって励起される検出振
    動から、前記所定面内の面内振動成分を検出し、かつ前
    記所定面に対して垂直な面垂直振動成分を検出すること
    を特徴とする、請求項12−18のいずれか一つの請求
    項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  23. 【請求項23】前記振動型ジャイロスコープが、前記所
    定面に対して平行な二つの回転軸であって、各回転軸が
    互いに垂直である各回転軸を中心とする各回転の各回転
    角速度を検出するものである、請求項22記載の振動型
    ジャイロスコープ。
  24. 【請求項24】請求項1−11のいずれか一つの請求項
    に記載の振動子を用いて回転系の回転角速度を検出する
    方法であって、前記環状振動系と前記他の振動系との一
    方に励振手段を設け、前記環状振動系と前記他の振動系
    との他方に検出手段を設け、前記励振手段によって前記
    振動子に駆動振動を励振し、前記振動子の回転によって
    前記振動子に発生した検出振動を、前記検出手段によっ
    て検出することを特徴とする、回転角速度の検出方法。
  25. 【請求項25】請求項2−11のいずれか一つの請求項
    に記載の振動子を用いて、前記所定面に対して垂直な回
    転軸を中心とする回転の回転角速度を検出する方法であ
    って、前記所定面に対して垂直な回転軸を中心とする回
    転に応じて前記振動子に加わるコリオリ力によって励起
    される検出振動のうち、前記所定面内の面内振動成分を
    検出することを特徴とする、回転角速度の測定方法。
  26. 【請求項26】請求項2−11のいずれか一つの項に記
    載の振動子を用いて、前記所定面に対して平行な回転軸
    を中心とする回転の回転角速度を検出する方法であっ
    て、前記所定面に対して平行な回転軸を中心とする回転
    に応じて前記振動子に加わるコリオリ力によって励起さ
    れる検出振動のうち、前記所定面に対して垂直な面垂直
    振動成分を検出することを特徴とする、回転角速度の測
    定方法。
  27. 【請求項27】前記所定面に対して平行な二つの回転軸
    であって、各回転軸が互いに垂直である各回転軸を中心
    とする各回転の各回転角速度を検出することを特徴とす
    る、請求項26記載の回転角速度の測定方法。
  28. 【請求項28】請求項2−11のいずれか一つの請求項
    に記載の振動子を用いて、前記所定面に対して垂直な回
    転軸を中心とする回転の回転角速度と、前記所定面に対
    して平行な回転軸を中心とする回転の回転角速度とを検
    出する方法であって、前記所定面内に対して垂直な回転
    軸を中心とする回転に応じて前記振動子に加わるコリオ
    リ力によって励起される検出振動から、前記所定面内の
    面内振動成分を検出し、かつ前記所定面に対して垂直な
    面垂直振動成分を検出することを特徴とする、回転角速
    度の測定方法。
  29. 【請求項29】前記所定面内に対して平行な二つの回転
    軸であって、各回転軸が互いに垂直である各回転軸を中
    心とする各回転の各回転角速度を検出することを特徴と
    する、請求項28記載の回転角速度の測定方法。
  30. 【請求項30】直線加速度を検出するための直線加速度
    計であって、請求項1−11のいずれか一つの請求項に
    記載の振動子と、この振動子に直線加速度が加わったと
    きに前記振動子に加わるニュートンの力による前記振動
    子の変形を検出するための検出手段とを備えることを特
    徴とする、直線加速度計。
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