JPH11322961A - 摩擦材 - Google Patents
摩擦材Info
- Publication number
- JPH11322961A JPH11322961A JP13066398A JP13066398A JPH11322961A JP H11322961 A JPH11322961 A JP H11322961A JP 13066398 A JP13066398 A JP 13066398A JP 13066398 A JP13066398 A JP 13066398A JP H11322961 A JPH11322961 A JP H11322961A
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- Japan
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- cashew
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- silicone
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 制動により高温となっても鳴きの発生が抑え
られた摩擦材を提供すること。 【解決手段】 本発明の摩擦材は、繊維状基材と、結合
材と、充填材と、からなる摩擦材において、充填材は、
カシューナッツシェルリキッドの硬化物成分とシリコー
ンゴム成分あるいはシリコーン樹脂成分との複合体から
なるカシュー・シリコーン複合ダストを含有することを
特徴とする。本発明の摩擦材は、配合されたカシュー・
シリコーン複合ダストのシリコーン成分の耐熱性が高い
ため、摩擦材が摩擦熱により高温になっても振動減衰作
用が保たれ、振動を抑えることから鳴きの発生を抑える
効果を有する。
られた摩擦材を提供すること。 【解決手段】 本発明の摩擦材は、繊維状基材と、結合
材と、充填材と、からなる摩擦材において、充填材は、
カシューナッツシェルリキッドの硬化物成分とシリコー
ンゴム成分あるいはシリコーン樹脂成分との複合体から
なるカシュー・シリコーン複合ダストを含有することを
特徴とする。本発明の摩擦材は、配合されたカシュー・
シリコーン複合ダストのシリコーン成分の耐熱性が高い
ため、摩擦材が摩擦熱により高温になっても振動減衰作
用が保たれ、振動を抑えることから鳴きの発生を抑える
効果を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のブレーキ
パッドに使用される摩擦材に関する。
パッドに使用される摩擦材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両用のブレーキパッドに使用さ
れる摩擦材としては、制動力が大きくて耐磨耗性が良好
であること、温度、圧力等の変化による制動力の変化が
小さくて安定していること（耐フェード性など）、水や
油等に侵されず材料強度が大きいこと、などが求められ
ている。
れる摩擦材としては、制動力が大きくて耐磨耗性が良好
であること、温度、圧力等の変化による制動力の変化が
小さくて安定していること（耐フェード性など）、水や
油等に侵されず材料強度が大きいこと、などが求められ
ている。
【０００３】このような特性を比較的満足させる摩擦材
として、繊維状基材と、結合材と、充填材と、からなる
ものが一般的に使用されている。ここで、充填材として
は、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機質充填材、
グラファイト、二硫化モリブデン等の固体潤滑材、カシ
ューダスト、金属粉末、シリカ等のアブレッシブ材、あ
るいはその他の摩擦調整のための添加剤等が使用されて
いる。
として、繊維状基材と、結合材と、充填材と、からなる
ものが一般的に使用されている。ここで、充填材として
は、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機質充填材、
グラファイト、二硫化モリブデン等の固体潤滑材、カシ
ューダスト、金属粉末、シリカ等のアブレッシブ材、あ
るいはその他の摩擦調整のための添加剤等が使用されて
いる。
【０００４】そして、近年の車両の高速化、高級化など
の高性能指向化にともない、摩擦材においてもさまざま
な要求が高まってきている。その一つとして制動時に生
じる不快な音、すなわち鳴きの発生を抑えることがあげ
られる。この鳴きは、制動のために摩擦材をロータやド
ラムなどに押しつけたときに、互いに擦れあって発生す
るものである。
の高性能指向化にともない、摩擦材においてもさまざま
な要求が高まってきている。その一つとして制動時に生
じる不快な音、すなわち鳴きの発生を抑えることがあげ
られる。この鳴きは、制動のために摩擦材をロータやド
ラムなどに押しつけたときに、互いに擦れあって発生す
るものである。
【０００５】この鳴きの発生を抑えた摩擦材として、摩
擦材の添加剤に用いられているカシューダストの少なく
とも一部をカシューナッツシェルリキッドの硬化物成分
とゴム成分との複合体からなるカシュー・ゴム複合ダス
トで置換した摩擦材が特開平８−１２７７０号に開示さ
れている。
擦材の添加剤に用いられているカシューダストの少なく
とも一部をカシューナッツシェルリキッドの硬化物成分
とゴム成分との複合体からなるカシュー・ゴム複合ダス
トで置換した摩擦材が特開平８−１２７７０号に開示さ
れている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の摩擦材においても、摩擦熱で摩擦材が高温とな
った時には鳴きの発生を十分に抑えられていなかった。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、制動に
より高温となっても鳴きの発生が抑えられた摩擦材を提
供することを課題とする。
報記載の摩擦材においても、摩擦熱で摩擦材が高温とな
った時には鳴きの発生を十分に抑えられていなかった。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、制動に
より高温となっても鳴きの発生が抑えられた摩擦材を提
供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者らは、添加剤として摩擦材に含まれるカシュー
ダストについて検討を重ねた結果、シリコーンゴム成分
あるいはシリコーン樹脂成分とカシューナッツシェルリ
キッドの硬化物成分との複合体をカシューダストのかわ
りに混合することで鳴きの発生が抑えられた摩擦材とな
ることを見出した。
本発明者らは、添加剤として摩擦材に含まれるカシュー
ダストについて検討を重ねた結果、シリコーンゴム成分
あるいはシリコーン樹脂成分とカシューナッツシェルリ
キッドの硬化物成分との複合体をカシューダストのかわ
りに混合することで鳴きの発生が抑えられた摩擦材とな
ることを見出した。
【０００８】すなわち、本発明の摩擦材は、繊維状基材
と、結合材と、充填材と、からなる摩擦材において、充
填材は、カシューナッツシェルリキッドの硬化物成分と
シリコーンゴム成分あるいはシリコーン樹脂成分との複
合体からなるカシュー・シリコーン複合ダストを含有す
ることを特徴とする。
と、結合材と、充填材と、からなる摩擦材において、充
填材は、カシューナッツシェルリキッドの硬化物成分と
シリコーンゴム成分あるいはシリコーン樹脂成分との複
合体からなるカシュー・シリコーン複合ダストを含有す
ることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の摩擦材は、カシューナッ
ツシェルリキッドの硬化物成分とシリコーンゴム成分あ
るいはシリコーン樹脂成分との複合体からなるカシュー
・シリコーン複合ダストを充填材として含有している。
カシュー・シリコーン複合ダストを配合することで、複
合ダストの振動減衰作用により摩擦材の鳴きの発生を抑
えることができる。また、シリコーンゴム成分およびシ
リコーン樹脂成分は耐熱性が高いため、制動により摩擦
材が高温となっても振動減衰作用が保持されることか
ら、鳴きの発生を抑えることができる。
ツシェルリキッドの硬化物成分とシリコーンゴム成分あ
るいはシリコーン樹脂成分との複合体からなるカシュー
・シリコーン複合ダストを充填材として含有している。
カシュー・シリコーン複合ダストを配合することで、複
合ダストの振動減衰作用により摩擦材の鳴きの発生を抑
えることができる。また、シリコーンゴム成分およびシ
リコーン樹脂成分は耐熱性が高いため、制動により摩擦
材が高温となっても振動減衰作用が保持されることか
ら、鳴きの発生を抑えることができる。
【００１０】カシュー・シリコーン複合ダストは、カシ
ューナッツシェルリキッドの硬化物成分（カシュー成
分）とシリコーンゴム成分（Ｓｉゴム成分）あるいはシ
リコーン樹脂成分（Ｓｉ樹脂成分）とからなる複合体で
あり、カシュー成分とＳｉゴム成分あるいはＳｉ樹脂成
分との配合比は、カシュー成分／Ｓｉゴム成分（Ｓｉ樹
脂成分）比が９５／５〜９０／４０であることが好まし
い。
ューナッツシェルリキッドの硬化物成分（カシュー成
分）とシリコーンゴム成分（Ｓｉゴム成分）あるいはシ
リコーン樹脂成分（Ｓｉ樹脂成分）とからなる複合体で
あり、カシュー成分とＳｉゴム成分あるいはＳｉ樹脂成
分との配合比は、カシュー成分／Ｓｉゴム成分（Ｓｉ樹
脂成分）比が９５／５〜９０／４０であることが好まし
い。
【００１１】また、カシュー・シリコーン複合ダスト
は、鳴きの発生を抑えるために配合されるものであり、
その配合量は、１〜２０ｗｔ％であることが好ましい。
また、カシュー・シリコーン複合ダストは粉末状で配合
されることが好ましく、その平均粒子径は５０〜５００
μｍであることが好ましい。ここで、カシュー成分は、
カシューダストと同じ成分からなり、カシューナッツシ
ェルリキッド（カシューオイル）をフルフラール、ホル
ムアルデヒド等のアルデヒド類、あるいはヘキサメチレ
ンテトラミン等の硬化剤によって硬化したものであるこ
とが好ましい。
は、鳴きの発生を抑えるために配合されるものであり、
その配合量は、１〜２０ｗｔ％であることが好ましい。
また、カシュー・シリコーン複合ダストは粉末状で配合
されることが好ましく、その平均粒子径は５０〜５００
μｍであることが好ましい。ここで、カシュー成分は、
カシューダストと同じ成分からなり、カシューナッツシ
ェルリキッド（カシューオイル）をフルフラール、ホル
ムアルデヒド等のアルデヒド類、あるいはヘキサメチレ
ンテトラミン等の硬化剤によって硬化したものであるこ
とが好ましい。
【００１２】Ｓｉゴム成分は、直鎖状のポリジメチルシ
ロキサンを主原料とし、一部メチルビニルシラン、メチ
ルフェニルビニルシラン、フェニルシランを含んだもの
であることが好ましい。Ｓｉ樹脂成分は、分子骨格がシ
ロキサンからなり、有機基としてフェニル基、メチル基
を含むものであることが好ましい。なお、結合材に用い
られる変成フェノール樹脂のうち、シリコーン変成フェ
ノール樹脂はシリコーン樹脂成分とする。
ロキサンを主原料とし、一部メチルビニルシラン、メチ
ルフェニルビニルシラン、フェニルシランを含んだもの
であることが好ましい。Ｓｉ樹脂成分は、分子骨格がシ
ロキサンからなり、有機基としてフェニル基、メチル基
を含むものであることが好ましい。なお、結合材に用い
られる変成フェノール樹脂のうち、シリコーン変成フェ
ノール樹脂はシリコーン樹脂成分とする。
【００１３】カシュー・シリコーン複合ダストは、様々
な方法で製造することができる。たとえば、一つの方法
としては、カシューナッツシェルリキッドにシリコーン
成分粉末を混合、硬化させた後に粉砕して粉末とする方
法がある。本発明に用いられる繊維状基材としては、従
来の摩擦材に用いられるものが使用できる。たとえば、
ロックウール、ガラス繊維、シリケート繊維、アルミナ
繊維、カーボン繊維などの無機繊維、スチール繊維、ス
テンレススチール繊維、チタン繊維などの金属繊維、
麻、木綿、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維を用い
ることができる。
な方法で製造することができる。たとえば、一つの方法
としては、カシューナッツシェルリキッドにシリコーン
成分粉末を混合、硬化させた後に粉砕して粉末とする方
法がある。本発明に用いられる繊維状基材としては、従
来の摩擦材に用いられるものが使用できる。たとえば、
ロックウール、ガラス繊維、シリケート繊維、アルミナ
繊維、カーボン繊維などの無機繊維、スチール繊維、ス
テンレススチール繊維、チタン繊維などの金属繊維、
麻、木綿、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維を用い
ることができる。
【００１４】結合材としては、従来の摩擦材に用いられ
るものが使用できる。たとえば、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂などがあげられる。充填剤と
しては、カシューダスト以外は通常の摩擦材に用いられ
るものが使用できる。硫酸バリウム、炭酸カルシウム等
の体質充填材、グラファイト、二硫化モリブデン等の固
体潤滑剤、金属粉、シリカ等のアブレッシブ材や、その
他の摩擦調整のための添加剤等をあげることができる。
るものが使用できる。たとえば、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂などがあげられる。充填剤と
しては、カシューダスト以外は通常の摩擦材に用いられ
るものが使用できる。硫酸バリウム、炭酸カルシウム等
の体質充填材、グラファイト、二硫化モリブデン等の固
体潤滑剤、金属粉、シリカ等のアブレッシブ材や、その
他の摩擦調整のための添加剤等をあげることができる。
【００１５】本発明の摩擦材は、通常の摩擦材と同様の
方法で製造することができる。すなわち、繊維状基材、
結合材およびカシュー・シリコーン複合ダストを含む添
加剤からなる原料を十分に攪拌した後に予備成形を施
し、金型中で熱成形を行い、さらに結合材の硬化反応の
安定化のために熱処理を施す従来の製造方法を用いるこ
とができる。
方法で製造することができる。すなわち、繊維状基材、
結合材およびカシュー・シリコーン複合ダストを含む添
加剤からなる原料を十分に攪拌した後に予備成形を施
し、金型中で熱成形を行い、さらに結合材の硬化反応の
安定化のために熱処理を施す従来の製造方法を用いるこ
とができる。
【００１６】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。 （摩擦材の調整）本発明の摩擦材の実施例として、表１
に示される組成の原料を均一になるようにＶ型ブレンダ
ーで十分に混合し、予備成形型に投入して、常温下で２
００ｋｇ／ｃｍ2の圧力で１分間加圧する予備成形を行
い、この成型品を前処理した裏金とともに熱成形金型に
入れ、１６０℃で４００ｋｇ／ｃｍ2の圧力を１０分間
加える熱成形を行った後、２５０℃で１２０分間加熱す
る熱処理を施したブレーキパッドを作製した。
に示される組成の原料を均一になるようにＶ型ブレンダ
ーで十分に混合し、予備成形型に投入して、常温下で２
００ｋｇ／ｃｍ2の圧力で１分間加圧する予備成形を行
い、この成型品を前処理した裏金とともに熱成形金型に
入れ、１６０℃で４００ｋｇ／ｃｍ2の圧力を１０分間
加える熱成形を行った後、２５０℃で１２０分間加熱す
る熱処理を施したブレーキパッドを作製した。
【００１７】
【表１】
【００１８】ここで、実施例に配合された複合ダストは
表２に示される割合でカシュー成分とＳｉゴム成分およ
びＳｉ樹脂成分が配合された複合ダストが用いられてい
る。Ｓｉゴム成分が配合された複合ダストは、カシュー
に酸を加えて加熱重合したカシューポリマー１００部に
硬化剤であるフルフラールを１０部加えて混合した粘調
な溶液１００部と、シリコンゴムとを混合機（ニーダ
ー）にて混合し、シリコンゴム成分が均一に分散した混
合液を調整し、この混合液をステンレス製の容器にあ
け、２００℃に保たれた乾燥機の中に２４時間入れて加
熱硬化させ、これを粉砕機で所定の粒度に粉砕すること
により製造された。ここで、複合ダストの平均粒子径は
１００〜３００μｍであった。
表２に示される割合でカシュー成分とＳｉゴム成分およ
びＳｉ樹脂成分が配合された複合ダストが用いられてい
る。Ｓｉゴム成分が配合された複合ダストは、カシュー
に酸を加えて加熱重合したカシューポリマー１００部に
硬化剤であるフルフラールを１０部加えて混合した粘調
な溶液１００部と、シリコンゴムとを混合機（ニーダ
ー）にて混合し、シリコンゴム成分が均一に分散した混
合液を調整し、この混合液をステンレス製の容器にあ
け、２００℃に保たれた乾燥機の中に２４時間入れて加
熱硬化させ、これを粉砕機で所定の粒度に粉砕すること
により製造された。ここで、複合ダストの平均粒子径は
１００〜３００μｍであった。
【００１９】また、Ｓｉ樹脂成分が配合された複合ダス
トは、カシューに酸を加えて加熱重合したカシューポリ
マー１００部に硬化剤であるフルフラールを１０部加え
て混合した粘調な溶液１００部と、シリコン樹脂とを攪
拌混合して三成分が溶け合った溶液を調整し、この混合
液をステンレス製の容器にあけ、２００℃に保たれた乾
燥機の中に２４時間入れて加熱硬化させ、これを粉砕機
で所定の粒度に粉砕することにより製造された。ここ
で、複合ダストの平均粒子径は１００〜３００μｍであ
った。
トは、カシューに酸を加えて加熱重合したカシューポリ
マー１００部に硬化剤であるフルフラールを１０部加え
て混合した粘調な溶液１００部と、シリコン樹脂とを攪
拌混合して三成分が溶け合った溶液を調整し、この混合
液をステンレス製の容器にあけ、２００℃に保たれた乾
燥機の中に２４時間入れて加熱硬化させ、これを粉砕機
で所定の粒度に粉砕することにより製造された。ここ
で、複合ダストの平均粒子径は１００〜３００μｍであ
った。
【００２０】
【表２】
【００２１】なお、本発明の比較例として、複合ダスト
がカシューダストのみの比較例１およびカシューダスト
とニトリルゴム（ＮＢＲ）の複合ダストの比較例２を作
製した。この比較例２の複合ダストは、ＮＢＲと、硫黄
（加硫剤）と、カーボンブラックと、老化防止剤とを予
め混練し、さらに、カシューナッツシェルリキッドの重
合体と、フルフラールとを加えて混合し、加熱により重
合させたものを破砕して粉末としたダストである。
がカシューダストのみの比較例１およびカシューダスト
とニトリルゴム（ＮＢＲ）の複合ダストの比較例２を作
製した。この比較例２の複合ダストは、ＮＢＲと、硫黄
（加硫剤）と、カーボンブラックと、老化防止剤とを予
め混練し、さらに、カシューナッツシェルリキッドの重
合体と、フルフラールとを加えて混合し、加熱により重
合させたものを破砕して粉末としたダストである。
【００２２】（評価試験）実施例および比較例のブレー
キパッドを用いて、フェード性能評価試験および鳴きの
発生の調査を行い、結果を表３に示した。フェード性能
評価試験は、ＰＤ５１−１８Ｖのキャリパを用い、５．
０ｋｇｆｍｓ2のイナーシャの条件で、ＪＡＳＯ−Ｃ４
０６−８２により第１フェード時の最小摩擦係数（フェ
ード時最小μ）を測定することにより行われた。
キパッドを用いて、フェード性能評価試験および鳴きの
発生の調査を行い、結果を表３に示した。フェード性能
評価試験は、ＰＤ５１−１８Ｖのキャリパを用い、５．
０ｋｇｆｍｓ2のイナーシャの条件で、ＪＡＳＯ−Ｃ４
０６−８２により第１フェード時の最小摩擦係数（フェ
ード時最小μ）を測定することにより行われた。
【００２３】鳴きの発生の調査は、車速１０〜５０ｋｍ
／ｈ、ブレーキ液圧２〜４０ｋｇ／ｃｍ2、温度５０〜
２００℃におけるブレーキの鳴きの発生を調べた。な
お、調査結果における評価の基準は、鳴きの発生が全く
ないものは○、鳴きの発生が微小なものは□、鳴きの発
生がやや有るものは△、鳴きの発生が有るものは×とし
た。
／ｈ、ブレーキ液圧２〜４０ｋｇ／ｃｍ2、温度５０〜
２００℃におけるブレーキの鳴きの発生を調べた。な
お、調査結果における評価の基準は、鳴きの発生が全く
ないものは○、鳴きの発生が微小なものは□、鳴きの発
生がやや有るものは△、鳴きの発生が有るものは×とし
た。
【００２４】
【表３】
【００２５】表３より、本発明の実施例は鳴きの発生が
抑えられていることがわかる。また、フェード時最小μ
は低下していないことから、摩擦材としての性能を損ね
ることなく鳴きの発生を抑えていることがわかる。
抑えられていることがわかる。また、フェード時最小μ
は低下していないことから、摩擦材としての性能を損ね
ることなく鳴きの発生を抑えていることがわかる。
【００２６】
【発明の効果】本発明の摩擦材は、添加剤として配合さ
れたカシュー・シリコーン複合ダストのシリコーン成分
により鳴きの発生が抑えられている。シリコーン成分と
して配合されたシリコーンゴムおよびシリコーン樹脂は
耐熱性が高いため、摩擦材が摩擦熱により高温になって
も振動減衰作用が保たれ、振動を抑えることから鳴きの
発生を抑える。
れたカシュー・シリコーン複合ダストのシリコーン成分
により鳴きの発生が抑えられている。シリコーン成分と
して配合されたシリコーンゴムおよびシリコーン樹脂は
耐熱性が高いため、摩擦材が摩擦熱により高温になって
も振動減衰作用が保たれ、振動を抑えることから鳴きの
発生を抑える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三澤 紀雄 愛知県西加茂郡藤岡町大字飯野字大川ケ原 1141番地１ アイシン化工株式会社内 (72)発明者 近藤 浩 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 西村 幹夫 東京都品川区西五反田七丁目９番４号 東 北化工株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 繊維状基材と、結合材と、充填材と、か
らなる摩擦材において、 前記充填材は、カシューナッツシェルリキッドの硬化物
成分とシリコーンゴム成分あるいはシリコーン樹脂成分
との複合体からなるカシュー・シリコーン複合ダストを
含有することを特徴とする摩擦材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13066398A JPH11322961A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 摩擦材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13066398A JPH11322961A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 摩擦材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11322961A true JPH11322961A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15039644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13066398A Withdrawn JPH11322961A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 摩擦材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11322961A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009013276A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Nisshinbo Ind Inc | 摩擦材 |
| JP2013166888A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 摩擦調整材 |
| JP2014031414A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Nissin Kogyo Co Ltd | 摩擦材 |
| WO2018163256A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-13 | 日立化成株式会社 | 摩擦材組成物、摩擦材および摩擦部材 |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP13066398A patent/JPH11322961A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009013276A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Nisshinbo Ind Inc | 摩擦材 |
| JP2013166888A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 摩擦調整材 |
| JP2014031414A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Nissin Kogyo Co Ltd | 摩擦材 |
| WO2018163256A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-13 | 日立化成株式会社 | 摩擦材組成物、摩擦材および摩擦部材 |
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Effective date: 20050428 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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