JPH11322643A - クロロアルキン類およびアルキニルアミン類の製造方法 - Google Patents

クロロアルキン類およびアルキニルアミン類の製造方法

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JPH11322643A
JPH11322643A JP11070471A JP7047199A JPH11322643A JP H11322643 A JPH11322643 A JP H11322643A JP 11070471 A JP11070471 A JP 11070471A JP 7047199 A JP7047199 A JP 7047199A JP H11322643 A JPH11322643 A JP H11322643A
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chloroalkyne
copper catalyst
cuprous
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JP11070471A
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Renee Caroline Roemmele
レネ・キャロライン・ロエメール
Andrew William Gross
アンドリュー・ウィリアム・グロス
David Wayne Mosley
デービッド・ウェイン・モーズレー
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/38Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C17/383Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by distillation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロロアルキン類およびアルキニルアミン類
の製造方法を提供する。 【解決手段】 無水塩化カルシウムまたは塩化カルシウ
ム2水和物、および銅触媒の存在下で、アルキニルアル
コールを濃塩酸と反応させ、クロロアルキンを製造する
ことを含むクロロアルキンの製造方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は3級アルキニルアルコール類から
の3級クロロアルキン類の製造方法を改良することに関
する。3級クロロアルキン類は、生物学的に活性な材料
の製造に役立つ3級アルキニルアミン類を製造するため
に用いることができる。
【0002】現行のクロロアルキン類を製造する方法
は、低温での大過剰量の塩化水素の使用を必要とし、さ
らに、多数の副生成物を同時に形成し、所望の生成物の
中程度の収率を与えるだけである。現行のアルキニルア
ミン製造方法は高圧またはアンモニア水溶液のどちらか
の使用を必要とする。前者は簡便でなくしかも高価であ
るが、後者は多量のアルコール副生成物を形成する。本
発明の方法は、より経済的に実行可能な方法であり、さ
らにより経済的な形で市場にその後の農薬生成物を提供
することができる。
【0003】本発明は、アルキニルアルコールからのク
ロロアルキン合成で現在使用される発煙塩酸または塩化
チオニル溶液を、過剰な塩化カルシウム含有塩酸水溶液
に置き換える。これは、反応の危険を減少させ、さらに
副生成物の形成をせず、または大きく減少させる。さら
に、本発明の方法は、触媒として銅ブロンズ粉末(co
pper bronze powder)の使用を要求
せず、さらに、従来技術と比較して塩化第1銅の使用量
を非常に減少させることができる。減少された量の銅
は、その材料のリサイクルまたは環境中でのその処分の
必要をなくす。クロロアルキンをアルキニルアミンに変
換するためには、高収率かつアルコール副生成物の形成
なしに生成物を得るために、低温または中程度の圧力
で、苛性アルカリの存在下で、無水アンモニアまたはア
ミンが使用される。
【0004】アルキニルアルコール類からのクロロアル
キン類の合成方法は、Kopkaらにより、J.Or
g.Chem.,45,4616(1980)に、およ
び、Hennionらにより、J.Org.Che
m.,26,725(1961)に記載されている。ク
ロロアルキン類のアミノ化の方法は、Michelot
tiらにより、米国特許第5254584号に、Hen
nionらにより、J.Am.Chem.Soc.,7
5,1653(1953)に、Kopkaらにより、
J.Org.Chem.,45,4616(1980)
に、さらに、Yokoyamaらにより、特開昭第50
−121207号に記載されている。しかしながら、こ
れら開示のいずれも、本発明の方法で提示される、経済
および環境に望ましい総合的な利点を提供しない。
【0005】本発明の1つの態様においては、無水塩化
カルシウムまたは塩化カルシウム2水和物、および銅触
媒の存在下で、アルキニルアルコールを濃塩酸と反応さ
せ、クロロアルキンを製造することを含むクロロアルキ
ンの製造方法を提供する。
【0006】より具体的には、この態様は、約0.25
〜約4当量の無水塩化カルシウムまたは塩化カルシウム
2水和物、および約0.001〜約0.5当量の銅触媒
の存在下で、式
【化6】 を有するアルキニルアルコールを約0.5〜約10当量
の濃塩酸と反応させ、式
【化7】 〔式中、Rは水素原子、アルキル、シクロアルキル、シ
クロアルキルアルキル、またはアルアルキルであり、さ
らに、RおよびRはそれぞれ独立してアルキル、シ
クロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルアルキル
であるか、または、これらが結合している炭素原子と一
緒になって、シクロアルキルを形成する〕を有するクロ
ロアルキンを製造することを含む製造方法を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様においては、Rは水
素原子または低級アルキルであり、RおよびRはそ
れぞれ独立して低級アルキルであるか、または、それら
が結合している炭素原子と一緒になって、シクロペンチ
ルまたはシクロヘキシルを形成する。約0.5〜約2当
量の無水塩化カルシウムまたは塩化カルシウム2水和
物、および約0.005〜約0.1当量の銅触媒の存在
下で、約2〜約4当量の濃塩酸が使用される。この好ま
しい態様においては、銅触媒は第1銅塩または銅粉末で
ある。
【0008】本発明のより好ましい態様においては、R
は水素原子であり、RおよびRは独立してメチルま
たはエチルであり、さらに銅触媒はハロゲン化第1銅ま
たは酸化第1銅である。このより好ましい態様において
は、約0.75〜約1.5当量の塩化カルシウム2水和
物、および約0.01〜約0.075当量のハロゲン化
第1銅または酸化第1銅が使用される。
【0009】本発明のさらにより好ましい態様において
は、Rはメチルであり、Rはメチルまたはエチルで
あり、さらに銅触媒は約0.05当量の塩化第1銅であ
る。
【0010】本発明の上述の態様においては、好適な反
応温度は約−20℃〜約50℃、好ましくは約−5℃〜
約30℃である。
【0011】本発明の第2の態様においては、第1工程
で、無水塩化カルシウムまたは塩化カルシウム2水和
物、および銅触媒の存在下で、アルキニルアルコールを
濃塩酸と反応させ、クロロアルキンを製造し、続いて、
クロロアルキンの任意の蒸留によって純度98%以上に
し、さらに、次いで第2工程で、強塩基の存在下で、ク
ロロアルキンを無水アンモニアまたはアミンと反応させ
ることを含むアルキニルアミンの製造方法を提供する。
【0012】より具体的には、この態様は、(i)約
0.25〜約4当量の無水塩化カルシウムまたは塩化カ
ルシウム2水和物、および約0.001〜約0.5当量
の銅触媒の存在下で、式
【化8】 を有するアルキニルアルコールを約0.5〜約10当量
の濃塩酸と反応させ、式
【化9】 を有するクロロアルキンを製造し、続いて、クロロアル
キンの任意の蒸留により純度98%以上にし、さらに、
(ii)水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リチウム
アミドおよびナトリウムアミドからなる群から選択され
る強塩基約1.0〜約1.5当量の存在下で、クロロア
ルキンを約1〜約20体積当量の無水アンモニアまたは
式、HNRを有するアミンと反応させ、式
【化10】 〔式中、Rは水素原子、アルキル、シクロアルキル、シ
クロアルキルアルキルまたはアルアルキルであり、R
およびRはそれぞれ独立してアルキル、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、アルアルキルであるか、
または、これらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、シクロアルキルを形成し、さらに、RおよびR
はそれぞれ独立して水素原子、低級アルキルであるか、
または、これらが結合している窒素原子と一緒になっ
て、ピロリジニルまたはピペリジニルを形成する〕を有
するアルキニルアミンを製造することを含むアルキニル
アミンの製造方法を提供する。
【0013】本発明の第2の態様の好ましい態様におい
ては、Rは水素原子または低級アルキルであり、R
よびRはそれぞれ独立して低級アルキルであるか、ま
たは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、
シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成し、さら
に、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子または
低級アルキルである。約0.5〜約2当量の無水塩化カ
ルシウムまたは塩化カルシウム2水和物、および、約
0.005〜約0.1当量の銅触媒の存在下で、約2〜
約4当量の濃塩酸が使用される。この第2の態様の好ま
しい態様の第1工程においては、銅触媒は第1銅塩また
は銅粉末である。さらに、約35℃〜約140℃の温度
および約2.6キロパスカル〜約102キロパスカルの
圧力を用いて、クロロアルキンを純度98%以上にする
蒸留が好ましい。本発明の第2の態様の好ましい態様の
第2工程においては、約1〜約10体積当量の無水アン
モニアまたはアミンの存在下で、約1.0〜約1.25
当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはリチウ
ムアミドが使用される。
【0014】本発明の第2の態様のより好ましい態様に
おいては、Rは水素原子であり、R およびRはそれ
ぞれ独立してメチルまたはエチルであり、さらに銅触媒
はハロゲン化第1銅または酸化第1銅である。本発明の
第2の態様のより好ましい態様の第1工程では、約0.
75〜約1.5当量の塩化カルシウム2水和物および約
0.01〜約0.075当量のハロゲン化第1銅または
酸化第1銅が使用される。クロロアルキンの蒸留は、約
40℃〜約80℃の温度および約2.6キロパスカル〜
約27キロパスカルの圧力を用いて行われる。本発明の
第2の態様のより好ましい態様の第2工程では、R
よびRは両方とも水素原子であり、さらに、約1〜約
6体積当量の無水アンモニアの存在下で、約1.05当
量の水酸化ナトリウムが使用される。
【0015】本発明の第2の態様のさらにより好ましい
態様においては、Rはメチルであり、Rはメチルま
たはエチルであり、さらに、銅触媒は約0.05当量の
塩化第1銅である。クロロアルキンの蒸留は、約45℃
〜約75℃の温度および約7.5キロパスカル〜約21
キロパスカルの圧力を用いて行われる。
【0016】上述した、本発明の第2の態様において
は、第1工程では、好適な反応温度は約−20℃〜約5
0℃、好ましくは約0℃〜約30℃である。第2工程で
は、反応は約−33℃〜約50℃の温度、および約2.
6キロパスカル〜約102キロパスカルの圧力、好まし
くは約−33℃〜約10℃の温度および約2.6キロパ
スカル〜約27キロパスカルの圧力で好適に行われる。
【0017】本発明においては、アルキルは直鎖または
分岐鎖(C−C)アルキルであり、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−アミル、イソアミル、n−ヘキシルおよびn−オク
チルを含む。低級アルキルは直鎖または分岐鎖(C
)アルキルである。シクロアルキルとしては、例え
ば、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを含む。シク
ロアルキルアルキルとしては、例えば、シクロペンチル
メチル、シクロヘキシルエチル、3−シクロペンチルプ
ロピル、4−シクロヘキシルブチルなどを含む。
【0018】アルアルキルに関しては、部位のアリール
部分はフェニル、または、ハロゲンおよびアルキルから
独立して選択される1または2の置換基で置換されたフ
ェニルとして定義され;部位のアルキル部分は直鎖(C
−C)アルキルとして定義される。アルアルキルの
例としては、ベンジル、フェネチル、4−クロロベンジ
ル、4−メチルベンジルおよび2−クロロフェネチルを
含む。
【0019】1体積当量(volume equiva
lent)は、体積で等しい量として定義される。例え
ば、15ミリリットルのクロロアルキンが存在する場合
は、1体積当量の無水アンモニアは15ミリリットルで
あり;2体積当量は30ミリリットルである。
【0020】第1の態様の反応は、銅触媒を濃塩酸水溶
液(約37%HCl)に添加することによって容易に行
われる。より希釈された塩酸溶液は、所望のクロロアル
キンの収率および純度を減少させる。得られた反応混合
物は所望の反応温度に冷却され、さらに無水塩化カルシ
ウムまたは塩化カルシウム2水和物が添加される。混合
しながら、アルキニルアルコールが適切な時間の間に添
加され、さらに、アルコールがクロロアルキンに転化さ
れるまで、混合物は撹拌される。
【0021】第2の態様の第1工程は上述の第1の態様
のように行われる。最も普通には、クロロアルキンは、
第2工程の前に、既述したような蒸留によって精製され
る。第2工程では、クロロアルキンは液体で無水アンモ
ニアに添加され、次いで強塩基を添加する。しかしなが
ら、溶液が凝固するため、強塩基およびアンモニア溶液
へのクロロアルキンの添加は困難である。反応混合物は
暖められて、アンモニアが蒸発させられる。形成される
塩化ナトリウム副生成物をちょうど溶解するのに十分な
水が反応に添加される。最も単純な生成物を得るための
方法では、層が分離され、そして有機相がアルキニルア
ミン生成物である。しかしながら、アルキニルアミンが
蒸留によってさらに精製されるときには、水が添加され
塩化ナトリウム副生成物を溶解した後で、アルキニルア
ミンを抽出することがより好ましい。好適な抽出剤とし
ては、ペンタン、ヘキサンまたはヘプタンのような脂肪
族(C−C)炭化水素、ベンゼンまたはトルエンの
ような芳香族炭化水素、ジクロロメタンのような1以上
の塩素で置換された脂肪族炭化水素、およびクロロベン
ゼンを含むが、これらに限定されない。この抽出方法
は、所望のアルキニルアミンの収率をより高くする。さ
らに、所望の生成物以外の多数の不純物を含む、約88
−90℃の水共沸混合物が取り除かれるので、その後
の、超高純度のアルキニルアミンを製造するための蒸留
方法が非常に単純化される。
【0022】次の表Iの化合物は本発明をさらに説明す
るものである。表Iに示されたクロロアルキン類は実施
例1および2における次の方法を用いて製造された。
【0023】実施例1:アルキニルアルコール類からク
ロロアルキン類を合成するために使用された方法 添加漏斗、熱電対、攪拌機および外部冷却ジャケットを
取り付けた1リットル樹脂製ケトル内で、375ミリリ
ットル(449グラム、4.56モル)の濃塩酸が7.
52グラム(76ミリモル)の塩化第1銅に添加され
た。反応系は10℃まで冷却され、そこで168グラム
(1.14モル)の塩化カルシウム2水和物が添加さ
れ、さらに冷却は0℃まで続けられた。アルキニルアル
コール(1.52モル)が、3時間かけて、ディップチ
ューブ(dip tube)を通じて添加され、さらに
1時間撹拌が続けられた。反応系は15℃に暖められ、
層が分離され、有機相は水および飽和炭酸水素ナトリウ
ムで洗浄され、飽和塩化ナトリウムで乾燥され、クロロ
アルキン生成物を表Iに示される収率および純度で得
た。生成物は真正の標準品と比較することにより同定さ
れた。
【0024】実施例2:クロロアルキン類からアルキニ
ルアミンを合成するために使用された方法 およそ40ミリリットルの無水アンモニアが、−33℃
で、100ミリモルのクロロアルキンに添加され、続い
て、105ミリモルの50重量%水酸化ナトリウムの滴
下添加が5分間かけて行われた。反応系は室温まで暖め
られ、そしてアンモニアが蒸発させられた。生じる塩化
ナトリウムをちょうど溶解させるに十分な量の水が反応
に添加された。層が分離され、有機相がアルキニルアミ
ン生成物であった。収率および純度は表1に示される。
生成物は真正の標準品と比較することによって同定され
た。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3:蒸留によってクロロアルキン類
を精製するために使用された方法 全量342グラムの、純度84%のクルードクロロアル
キンが、温度計、還流スプリッター(reflux s
plitter)を取り付けた凝縮器に取り付けられた
5トレイ1インチオールダーショウ(Oldersha
w)カラムを取り付けられた500ミリリットルの3ッ
口丸底フラスコに充填された。系は空気が抜かれ、圧力
は16キロパスカルまでゆっくりと減少させられた。ポ
ット温度は55℃まで上げられ、次いで、還流が行わ
れ、スプリット比が3:1にセットされて、さらに、第
1フラクションが40−48℃のヘッド温度で回収され
た。次いで、圧力が12.7キロパスカルまでゆっくり
と減少させられ、生成物は45℃のヘッド温度で回収さ
れた。全量240グラムの純度97%生成物が回収さ
れ、これはクロロアルキンの85%の収率を意味する。
次の試験はクロロアルキンの90%の収率であった。
【0027】実施例4:蒸留によってアルキニルアミン
類を精製するために使用された方法 実施例2におけるように、水を添加し、塩化ナトリウム
を溶解後に、系はヘキサン類(0.56ミリリットル
ヘキサン類/クルード塩化物のグラム)で抽出され、層
が分離される。水相はもとのヘキサン類の容量の3分の
2でもう1回抽出され、層が分離され、ヘキサン抽出物
が一緒にされた。次いで、生成物のヘキサン類溶液はデ
ィーンスタークトラップ(Dean Stark tr
ap)を用いて共沸により乾燥された。生成物の蒸留は
大気圧で、10トレイ1インチ真空ジャケット付オール
ダーショウカラムを用いて行われる。ヘキサン類は80
℃で除去され、フォアカット(forecut)は80
−103℃で行われた。純度99.3%の生成物(化合
物2)が104−106℃で回収され、クルード塩化物
を使用する方法で、出発アルコールからの全体としての
収率は75%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー・ウィリアム・グロス アメリカ合衆国ペンシルバニア州19040, ハットボーロ,イースト・ミル・ロード・ 104 (72)発明者 デービッド・ウェイン・モーズレー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19044, ホーシャム,パロミノ・コート・84

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水塩化カルシウムまたは塩化カルシウ
    ム2水和物、および銅触媒の存在下で、アルキニルアル
    コールを濃塩酸と反応させ、クロロアルキンを製造する
    ことを含むクロロアルキンの製造方法。
  2. 【請求項2】 約0.25〜約4当量の無水塩化カルシ
    ウムまたは塩化カルシウム2水和物、および約0.00
    1〜約0.5当量の銅触媒の存在下で、式 【化1】 を有するアルキニルアルコールを約0.5〜約10当量
    の濃塩酸と反応させ、式 【化2】 〔式中、 Rは水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアル
    キルアルキルまたはアルアルキルであり、さらに、 RおよびRはそれぞれ独立してアルキル、シクロア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、アルアルキルである
    か、または、これらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、シクロアルキルを形成する〕を有するクロロアル
    キンを製造することを含む請求項1記載のクロロアルキ
    ンの製造方法。
  3. 【請求項3】 Rが水素原子または低級アルキルであ
    り、RおよびRがそれぞれ独立して低級アルキルで
    あるか、または、それらが結合している炭素原子と一緒
    になって、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成
    し、さらに約0.5〜約2当量の無水塩化カルシウムま
    たは塩化カルシウム2水和物、および約0.005〜約
    0.1当量の銅触媒の存在下で、約2〜約4当量の濃塩
    酸が使用される、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 銅触媒が第1銅塩または銅粉末である、
    請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 Rが水素原子であり、RおよびR
    独立してメチルまたはエチルであり、銅触媒はハロゲン
    化第1銅または酸化第1銅であり、さらに、約0.75
    〜約1.5当量の塩化カルシウム2水和物、および約
    0.01〜約0.075当量の銅触媒が使用される、請
    求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 Rがメチルであり、Rがメチルまた
    はエチルであり、さらに銅触媒が塩化第1銅である、請
    求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 約0.05当量の塩化第1銅が使用され
    る、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 第1工程で、無水塩化カルシウムまたは
    塩化カルシウム2水和物、および銅触媒の存在下で、ア
    ルキニルアルコールを濃塩酸と反応させ、クロロアルキ
    ンを製造し、続いて、クロロアルキンの任意の蒸留によ
    って純度98%以上にし、さらに、次いで第2工程で、
    強塩基の存在下で、クロロアルキンを無水アンモニアま
    たはアミンと反応させることを含むアルキニルアミンの
    製造方法。
  9. 【請求項9】(i)約0.25〜約4当量の無水塩化カ
    ルシウムまたは塩化カルシウム2水和物、および約0.
    001〜約0.5当量の銅触媒の存在下で、式 【化3】 を有するアルキニルアルコールを約0.5〜約10当量
    の濃塩酸と反応させ、式 【化4】 を有するクロロアルキンを製造し、続いて、クロロアル
    キンの任意の蒸留によって純度98%以上にし、さら
    に、(ii)水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リチ
    ウムアミドおよびナトリウムアミドからなる群から選択
    される強塩基約1.0〜約1.5当量の存在下で、クロ
    ロアルキンを約1〜約20体積当量の無水アンモニアま
    たは式、HNRを有するアミンと反応させ、式 【化5】 〔式中、 Rは水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアル
    キルアルキルまたはアルアルキルであり、 RおよびRはそれぞれ独立してアルキル、シクロア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、アルアルキルである
    か、または、これらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、シクロアルキルを形成し、さらに、 RおよびRはそれぞれが独立して水素原子、低級ア
    ルキルであるか、または、これらが結合している窒素原
    子と一緒になって、ピロリジニルまたはピペリジニルを
    形成する〕を有するアルキニルアミンを製造することを
    含む、請求項8記載のアルキニルアミンの製造方法。
  10. 【請求項10】 Rが水素原子または低級アルキルであ
    り、RおよびRがそれぞれ独立して低級アルキルで
    あるか、または、これらが結合している炭素原子と一緒
    になって、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成
    し、さらに、R およびRがそれぞれ独立して水素原
    子または低級アルキルであり;工程(i)では、約0.
    5〜約2当量の無水塩化カルシウムまたは塩化カルシウ
    ム2水和物の存在下で、約2〜約4当量の濃塩酸が使用
    され、さらに、約0.005〜約0.1当量の銅触媒が
    使用され、続いて、約35℃〜約140℃の温度および
    約2.6キロパスカル〜約102キロパスカルの圧力を
    用いて、クロロアルキンを純度98%以上にする蒸留が
    行われ;工程(ii)では、約1〜約10体積当量の無
    水アンモニアまたはアミンの存在下で、約1.0〜約
    1.25当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまた
    はリチウムアミドが使用される、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 銅触媒が第1銅塩または銅粉末であ
    る、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 Rが水素原子であり、RおよびR
    がそれぞれ独立してメチルまたはエチルであり、R
    よびRが両方とも水素原子であり、さらに銅触媒がハ
    ロゲン化第1銅または酸化第1銅であり、工程(i)で
    は、約0.75〜約1.5当量の塩化カルシウム2水和
    物および約0.01〜約0.075当量のハロゲン化第
    1銅または酸化第1銅が使用され、続いて、約40℃〜
    約80℃の温度および約2.6キロパスカル〜約27キ
    ロパスカルの圧力を用いて、クロロアルキンを純度98
    %以上にする蒸留が行われ;さらに、工程(ii)で
    は、約1〜約6体積当量の無水アンモニアの存在下で、
    約1.05当量の水酸化ナトリウムが使用される、請求
    項10記載の方法。
  13. 【請求項13】 Rがメチルであり、Rがメチルま
    たはエチルであり、さらに、銅触媒が塩化第1銅であ
    る、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 約0.05当量の塩化第1銅が使用さ
    れる、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程(ii)において、水を添加し、
    副生成物の塩化ナトリウム塩を溶解した後で、脂肪族
    (C−C)炭化水素、芳香族炭化水素、1以上の塩
    素で置換された脂肪族炭化水素、およびクロロベンゼン
    から選択される抽出剤を用いたアルキニルアミンの抽出
    をさらに含む、請求項8ないし14記載の方法。
  16. 【請求項16】 抽出剤がペンタン、ヘキサン、ヘプタ
    ン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタンまたはクロロ
    ベンゼンである、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 抽出に続いて、アルキニルアミンの蒸
    留をさらに含む、請求項15記載の方法。
JP11070471A 1998-03-16 1999-03-16 クロロアルキン類およびアルキニルアミン類の製造方法 Withdrawn JPH11322643A (ja)

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