JPH11321169A - 偽造防止印刷物 - Google Patents
偽造防止印刷物Info
- Publication number
- JPH11321169A JPH11321169A JP13883498A JP13883498A JPH11321169A JP H11321169 A JPH11321169 A JP H11321169A JP 13883498 A JP13883498 A JP 13883498A JP 13883498 A JP13883498 A JP 13883498A JP H11321169 A JPH11321169 A JP H11321169A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価に、且つ本物を知らない人でも複写（複
製）されていることが容易に判別できる様な印刷物であ
り、更に、偽造防止を施されている箇所が容易に判らな
いような印刷物を提供する。 【解決手段】偽造防止の役目をするパターンが波状線で
潜像部１１と非潜像部１２に於ける波状線の線幅、ピッ
チ、間隔、振幅のうち少なくとも一つが異なる偽造防止
印刷物。
製）されていることが容易に判別できる様な印刷物であ
り、更に、偽造防止を施されている箇所が容易に判らな
いような印刷物を提供する。 【解決手段】偽造防止の役目をするパターンが波状線で
潜像部１１と非潜像部１２に於ける波状線の線幅、ピッ
チ、間隔、振幅のうち少なくとも一つが異なる偽造防止
印刷物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止が施され
ている印刷物に関する。とりわけ、小切手、手形、商品
券、株券等の有価証券の偽造防止に有効な手段となる印
刷物に関するものである。
ている印刷物に関する。とりわけ、小切手、手形、商品
券、株券等の有価証券の偽造防止に有効な手段となる印
刷物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、複写機の精度向上は著しく、特に
カラー複写機の普及は著しく各種の有価証券類の偽造を
容易にしている。偽造を防止する手段は、物品そのもの
を複製することが困難なものとするか、或いは真似する
ことが困難なものをものを本物であることの証明として
物品に貼りつけることにより本物と偽物を区別できるよ
うにする方法がある。
カラー複写機の普及は著しく各種の有価証券類の偽造を
容易にしている。偽造を防止する手段は、物品そのもの
を複製することが困難なものとするか、或いは真似する
ことが困難なものをものを本物であることの証明として
物品に貼りつけることにより本物と偽物を区別できるよ
うにする方法がある。
【０００３】前者の複製を困難にする方法としては、複
写機等の光学機器が解像しない細かな文字やパターンを
印刷したり、金属光沢インキ或いは蛍光インキ等で印刷
する方法がある。しかし、この方法では本物を知らない
人が本物と偽物を区別して認識することは容易でない。
また、後者の真似をすることが困難なものを貼りつける
方法として、ホログラムを用いるものがある。ホログラ
ムは、偽造することは困難であり偽造防止効果は高い
が、ホログラムを作製するには高度の技術、高価な設備
が必要であり製造コストが高くなる。
写機等の光学機器が解像しない細かな文字やパターンを
印刷したり、金属光沢インキ或いは蛍光インキ等で印刷
する方法がある。しかし、この方法では本物を知らない
人が本物と偽物を区別して認識することは容易でない。
また、後者の真似をすることが困難なものを貼りつける
方法として、ホログラムを用いるものがある。ホログラ
ムは、偽造することは困難であり偽造防止効果は高い
が、ホログラムを作製するには高度の技術、高価な設備
が必要であり製造コストが高くなる。
【０００４】また、複写機で複写した場合に文字、パタ
ーン等が浮かびあがり本物を知らない人でも容易に偽物
であると認識できる印刷物として図５に示す潜像部（１
１）と非潜像部（１２）のパターンを縦線、横線の組み
合わせで構成した印刷物、或いは図６に示す潜像部（１
１）と非潜像部（１２）のパターンが網点の大小及び線
数を変えた組み合わせで構成した印刷物が知られてい
る。しかし、これらのものは、潜像部と非潜像部の凝視
すると、比較的容易に区別ができ、どの部分に偽装防止
を施しているか判ってしまい偽造防止効果が弱められる
ことになる。
ーン等が浮かびあがり本物を知らない人でも容易に偽物
であると認識できる印刷物として図５に示す潜像部（１
１）と非潜像部（１２）のパターンを縦線、横線の組み
合わせで構成した印刷物、或いは図６に示す潜像部（１
１）と非潜像部（１２）のパターンが網点の大小及び線
数を変えた組み合わせで構成した印刷物が知られてい
る。しかし、これらのものは、潜像部と非潜像部の凝視
すると、比較的容易に区別ができ、どの部分に偽装防止
を施しているか判ってしまい偽造防止効果が弱められる
ことになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
安価に、且つ本物を知らない人でも複写（複製）されて
いることが容易に判別できる様な印刷物であり、更に、
偽造防止を施されている箇所が容易に判らないような印
刷物を提供することである。
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
安価に、且つ本物を知らない人でも複写（複製）されて
いることが容易に判別できる様な印刷物であり、更に、
偽造防止を施されている箇所が容易に判らないような印
刷物を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、偽造防止の役目をするパターンが波状線で潜像部と
非潜像部に於ける波状線の線幅、ピッチ、間隔、振幅の
うち少なくとも一つが異なることを特徴とする偽造防止
印刷物である。
は、偽造防止の役目をするパターンが波状線で潜像部と
非潜像部に於ける波状線の線幅、ピッチ、間隔、振幅の
うち少なくとも一つが異なることを特徴とする偽造防止
印刷物である。
【０００７】また、請求項２に記載の本発明は、前記パ
ターンにランダム形状の模様を重ね刷りしたことを特徴
とする請求項１の偽造防止印刷物である。
ターンにランダム形状の模様を重ね刷りしたことを特徴
とする請求項１の偽造防止印刷物である。
【０００８】また、請求項３に記載の本発明は、前記ラ
ンダム形状の模様が砂目であることを特徴とする請求項
２に記載の偽造防止印刷物である。
ンダム形状の模様が砂目であることを特徴とする請求項
２に記載の偽造防止印刷物である。
【０００９】ここで記載してある潜像部とは、複写（複
製）することにより偽造防止を施した部分のパターンが
顕在化する部分を指し、非潜像部とは、これ以外の部分
を指すものとする。また、波状線パターンは図４に示す
ように波を表現する時に使用される一般的な用語を用い
た。
製）することにより偽造防止を施した部分のパターンが
顕在化する部分を指し、非潜像部とは、これ以外の部分
を指すものとする。また、波状線パターンは図４に示す
ように波を表現する時に使用される一般的な用語を用い
た。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図５、図６に示すような直線或いは規則
的な網点で偽造防止パターンを形成した場合、凝視する
と印刷物のどの場所に偽造防止パターンが設けられてい
るか比較的認識し易い。波状線のパターンを用いると偽
造防止パターンが認識出来にくくなることを利用して偽
造防止策を計る。
細に説明する。図５、図６に示すような直線或いは規則
的な網点で偽造防止パターンを形成した場合、凝視する
と印刷物のどの場所に偽造防止パターンが設けられてい
るか比較的認識し易い。波状線のパターンを用いると偽
造防止パターンが認識出来にくくなることを利用して偽
造防止策を計る。
【００１１】図１は請求項１に記載した本発明の偽造防
止を施した一実施例印刷物の概略拡大図である。本実施
例は、複写した場合に「ＣＯＰＹ」と言うパターンが浮
き上がり、本物を知らない人にも容易に判別できるよう
にしてある。図１は、非潜像部（１２）に潜像部（１
１）より大きなピッチＰ、振幅、間隔ｄでパターンを形
成し、潜像部（１１）の「ＣＯＰＹ」部分は小さなピッ
チＰ、振幅、間隔でパターンを形成する。この図におい
て「ＣＯＰＹ」の点線で示した輪郭線は実際には描画さ
れていなく、本図では説明し易いように描画したもので
ある。
止を施した一実施例印刷物の概略拡大図である。本実施
例は、複写した場合に「ＣＯＰＹ」と言うパターンが浮
き上がり、本物を知らない人にも容易に判別できるよう
にしてある。図１は、非潜像部（１２）に潜像部（１
１）より大きなピッチＰ、振幅、間隔ｄでパターンを形
成し、潜像部（１１）の「ＣＯＰＹ」部分は小さなピッ
チＰ、振幅、間隔でパターンを形成する。この図におい
て「ＣＯＰＹ」の点線で示した輪郭線は実際には描画さ
れていなく、本図では説明し易いように描画したもので
ある。
【００１２】潜像部、非潜像部のいずれか一方には、複
写機の解像力より小さな間隔ｄにしておく必要がある。
複写した場合、解像力より小さい間隔で作成されたパタ
ーンは潰れるので、「ＣＯＰＹ」のパターンが顕在化す
る。複写機等の光学機器の解像力は、約１０Ｌｉｎｅｓ
／ｍｍであるので、これ以上の細かな間隔で波状線パタ
ーンを形成する。図２の実施例は、潜像部（１１）のパ
ターンがピッチＰ，振幅、間隔を変えた場合を示す他の
実施例である。
写機の解像力より小さな間隔ｄにしておく必要がある。
複写した場合、解像力より小さい間隔で作成されたパタ
ーンは潰れるので、「ＣＯＰＹ」のパターンが顕在化す
る。複写機等の光学機器の解像力は、約１０Ｌｉｎｅｓ
／ｍｍであるので、これ以上の細かな間隔で波状線パタ
ーンを形成する。図２の実施例は、潜像部（１１）のパ
ターンがピッチＰ，振幅、間隔を変えた場合を示す他の
実施例である。
【００１３】偽造防止の役目をする潜像部と非潜像部の
パターンは、有価証券類のデザインを考慮して、ピッチ
Ｐ，線の太さ、間隔、振幅の少なくとも一つ、あるいは
二以上を組み合わせて両者を異なるパターンにすると良
い。
パターンは、有価証券類のデザインを考慮して、ピッチ
Ｐ，線の太さ、間隔、振幅の少なくとも一つ、あるいは
二以上を組み合わせて両者を異なるパターンにすると良
い。
【００１４】図３の実施例は、請求項２に記載の潜像部
と非潜像部のパターン全面にランダムパターンを重ね合
わせて、よりどの場所に偽造防止策が施されているか判
らないようにして偽造防止対策を高めた印刷物である。
ランダムパターンとして、砂目、水玉模様等の規則性が
ないものが用いられる。この図において、砂目パターン
は説明のために大きく描画してあるが、実際には、細か
な砂目パターンの密度が高い状態になっている。ランダ
ムパターンによって、認識する視覚能力を劣化させどの
場所に偽造防止パターンが施されているか判りずらくし
ている。
と非潜像部のパターン全面にランダムパターンを重ね合
わせて、よりどの場所に偽造防止策が施されているか判
らないようにして偽造防止対策を高めた印刷物である。
ランダムパターンとして、砂目、水玉模様等の規則性が
ないものが用いられる。この図において、砂目パターン
は説明のために大きく描画してあるが、実際には、細か
な砂目パターンの密度が高い状態になっている。ランダ
ムパターンによって、認識する視覚能力を劣化させどの
場所に偽造防止パターンが施されているか判りずらくし
ている。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、複写（複製）によって
偽造すると複写物には、潜像部に偽造防止パターンが浮
かび上がり、本物を知らない人でも容易に偽物と判別す
ることができる。また、印刷物のどの場所に偽造防止策
が施されているか判りずらくなるため、偽造防止効果が
向上する。また、ホログラムのような高価な設備、高度
の技術を用いなくとも偽造防止ができ、コストが安価で
ある。
偽造すると複写物には、潜像部に偽造防止パターンが浮
かび上がり、本物を知らない人でも容易に偽物と判別す
ることができる。また、印刷物のどの場所に偽造防止策
が施されているか判りずらくなるため、偽造防止効果が
向上する。また、ホログラムのような高価な設備、高度
の技術を用いなくとも偽造防止ができ、コストが安価で
ある。
【図１】本発明の請求項１の一実施例を示す印刷物の概
略拡大平面図である。
略拡大平面図である。
【図２】本発明の請求項１の一実施例を示す印刷物の概
略拡大平面図である。
略拡大平面図である。
【図３】本発明の請求項２の一実施例を示す印刷物の概
略拡大平面図である。
略拡大平面図である。
【図４】波状線パターンを説明する図である。
【図５】従来の偽造防止パターンを示す印刷物の概略拡
大平面図である。
大平面図である。
【図６】従来の偽造防止パターンを示す印刷物の概略拡
大平面図である。
大平面図である。
１０…印刷物 １１…潜像部 １２…非潜像部 １３…砂目パターン Ｐ…波状パターンのピッチ ｄ…間隔 ａ…振幅
Claims (3)
- 【請求項１】偽造防止の役目をするパターンが波状線で
潜像部と非潜像部に於ける波状線の線幅、ピッチ、間
隔、振幅のうち少なくとも一つが異なることを特徴とす
る偽造防止印刷物。 - 【請求項２】前記パターンにランダム形状の模様を重ね
刷りしたことを特徴とする請求項１に記載の偽造防止印
刷物。 - 【請求項３】前記ランダム形状の模様が砂目であること
を特徴とする請求項２に記載の偽造防止印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13883498A JPH11321169A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 偽造防止印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13883498A JPH11321169A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 偽造防止印刷物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11321169A true JPH11321169A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15231315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13883498A Pending JPH11321169A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 偽造防止印刷物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11321169A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002248847A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-03 | Toppan Printing Co Ltd | 複写牽制画像を有する画像形成体 |
| JP2006205625A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Toppan Printing Co Ltd | コピー牽制印刷物 |
| JP2007229967A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Oji Packaging Kk | ホログラム調の特殊表面光沢を有する印刷物とその製造方法 |
| JP2016147439A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 小林クリエイト株式会社 | 偽造防止帳票 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP13883498A patent/JPH11321169A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002248847A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-03 | Toppan Printing Co Ltd | 複写牽制画像を有する画像形成体 |
| JP2006205625A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Toppan Printing Co Ltd | コピー牽制印刷物 |
| JP4701730B2 (ja) * | 2005-01-31 | 2011-06-15 | 凸版印刷株式会社 | コピー牽制印刷物 |
| JP2007229967A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Oji Packaging Kk | ホログラム調の特殊表面光沢を有する印刷物とその製造方法 |
| JP2016147439A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 小林クリエイト株式会社 | 偽造防止帳票 |
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