JPH11320886A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

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JPH11320886A
JPH11320886A JP15375898A JP15375898A JPH11320886A JP H11320886 A JPH11320886 A JP H11320886A JP 15375898 A JP15375898 A JP 15375898A JP 15375898 A JP15375898 A JP 15375898A JP H11320886 A JPH11320886 A JP H11320886A
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JP
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ink jet
jet recording
ink
recording head
element substrates
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JP15375898A
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Tamon Itaya
多門 板屋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】良好なインク吐出の行えるインクジェット記録
ヘッドおよびインクジェット記録装置。 【解決手段】インクに与える吐出エネルギーを発生する
複数のエネルギー発生素子101が配列された複数の素
子基板100と、素子基板100にインク吐出口203
及び溝が形成された溝付部材を接合することによりエネ
ルギー発生素子100に対応した複数のインク流路を構
成してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、素子基
板の相互に隣接する一方の素子基板100の端部に突起
物を形成し、突起物を溝付部材に設けられ圧接部により
押圧して素子基板同士の継ぎ目を覆うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用の物質(イ
ンクなど)を飛翔体として吐出口から吐出させ、被記録
媒体に付着させることによって記録を行なうインクジェ
ット記録へッドおよびインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録ヘッドは、イ
ンクを吐出する吐出口と、インクタンクからのインクを
吐出口に供給するためのインク流路と、インク流路に配
置されインク流路内のインクに与える吐出エネルギーを
発生するためのエネルギー発生素子とを備えたものが知
られている。そして、その構造としては、吐出口および
インク流路を構成する溝が形成された溝付部材を、エネ
ルギー発生素子が設けられた基板上に接合した構成のも
のが一般的である。この他に、エネルギー発生素子を設
けた基板上にネガ型ドライフィルムを貼り付け、所定の
形状に露光・現像してインク流路の隔壁とし、最後に板
を載せてインク流路を形成する場合もある。
【0003】その中でも特に、ラインタイプのインクジ
ェット記録ヘッド等、長尺のインクジェット記録ヘッド
の場合は、数千個といった多数個のエネルギー発生素子
を必要とし、その中の1つでも不具合があると、基板全
体が不良品となり基板の歩留りが悪くなってしまう。そ
こで、64個あるいは128個といった比較的少ない数
のエネルギー発生素子を設けた素子基板を用い、それを
基体上に精度よく並べることによって、歩留りを向上さ
せたものがある。そして、この基体上に、各素子基板を
覆うようにして溝付部材を接合することで、インクジェ
ット記録ヘッドを製造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、基体上に複数の素子基板を並べて固定したイ
ンクジェット記録ヘッドでは、隣り合う素子基板を確実
に密着して固定することは難しく、素子基板間には隙間
が生じてしまう。この隙間は非常に小さいものである
が、微細な構造であるインクジェット記録ヘッドには無
視できないものであり、素子基板の境界部においては、
溝付部材の溝間の壁が2つの素子基板をまたぐように溝
付部材が接合されないと、素子基板間の隙間からインク
が漏れ、インクの吐出不良を起こしてしまう。
【0005】これを防止するために、特開平07−30
9012号公報に示されたような素子基板間の隙間に対
応する溝付部材の壁の幅を大きくし、壁が、素子基板間
の隙間にまたがりやすいようにする構成が考えられる。
また、特開平08−118639号公報に示されたよう
に、インク流路の壁と素子基板との接合面に関して、壁
側に2本のリブをつけ、段差や隙間を埋める方法があ
る。しかし、溝付部材の壁209の幅を大きくしても、
図5に示すように、溝付部材の壁209が、隙間の上部
から外れる場合がある。印字の際に、インクがこの隙間
に流出するため、吐出性能に悪影響を及ぼすことが考え
られる。
【0006】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、素子基板間の隙間を簡単な構成により
容易に塞ぐことができ、良好なインク吐出の行えるイン
クジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、インクジェット記録ヘッドおよびインクジ
ェット記録装置を、つぎのように構成したことを目的と
している。すなわち、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドは、インクに与える吐出エネルギーを発生する複数の
エネルギー発生素子が配列された複数の素子基板と、前
記複数の素子基板にインク吐出口及び溝が形成された溝
付部材を接合することにより前記エネルギー発生素子に
対応した複数のインク流路を構成してなるインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、前記複数の素子基板の相互に隣
接する部分のうち一方の素子基板の端部に突起物を形成
し、該突起物を前記溝付部材の基板当接部により押圧す
ることで座屈させ前記素子基板同士の継ぎ目を覆うよう
にしたことを特徴としている。また、本発明のインクジ
ェット記録ヘッドは、前記突起物の先端部分下面に、前
記溝付部材の基板当接部による押圧により密着性を高め
るための突起が形成されていることを特徴としている。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドは、突起物が
形成されている素子基板と隣接する他方の素子基板上面
端部に、前記突起物が収容される空間が設けられている
ことを特徴としている。また、本発明のインクジェット
記録ヘッドは、前記エネルギー発生素子は、インクを吐
出するために利用される熱エネルギーを発生するための
電気熱変換体であることを特徴としている。また、本発
明のインクジェット記録装置は、記録信号に基づいてイ
ンクを前記インクジェット記録ヘッドの吐出口から吐出
して記録を行なうインクジェット記録装置において、上
記したいずれかの本発明のインクジェット記録ヘッドを
備えていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】上記のとおり構成された本発明の
インクジェット記録ヘッドでは、エネルギー発生素子が
設けられた複数の素子基板が基体上に固定され、さらに
各素子基板を覆うようにして、吐出口および溝が形成さ
れた溝付部材が接合されることで、エネルギー発生素子
に対応した複数のインク流路が構成される。この際、溝
付部材の素子基板と接する部分には、その部分の形状に
沿って圧接される基板当接部を有し、この基板当接部が
素子基板に押圧される。ここで、上記基板当接部が素子
基板上の突起物を押圧することで、突起物は座屈し素子
基板間の隙間を覆うように塞ぐ。したがって、素子基板
間は隙間なく配列され、その結果、インク流路から隙間
を通ってインクが漏れることはなくなり、高品質なイン
クジェット記録ヘッドを得ることができる。また、組み
立て工程についても従来と同様の工程でよく、高品質の
インクジェット記録ヘッドを容易に得ることができる。
さらに、素子基板の数を多くすれば、長尺のインクジェ
ット記録ヘッドを容易に製造することができるので、本
発明のインクジェット記録ヘッドは、フルラインタイプ
のインクジェット記録ヘッド等のラインヘッドに適して
いる。また、本発明のインクジェット記録装置は、上述
した本発明のインクジェット記録ヘッドを備えることに
より、インクジェット記録ヘッドの素子基板同士が確実
に密着された、良好な記録が可能なインクジェット記録
装置を実現することができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [実施例1]図1は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの実施例1における主要な部品の構成を説明するため
の図である。本実施例では、吐出口の密度が360dp
i(70.5μmピッチ)、吐出口の数が3008個
(印字幅212mm)のインクジェット記録ヘッドにつ
いて説明する。図1において、ガラス、シリコン、セラ
ミックス、金属等からなる基体としてのベースプレート
300上には、素子基板である複数のヒータボード10
0が並べられて配置され、接着剤等により固定されてい
る。各ヒータボード100には、エネルギー発生素子1
01が所定の位置に360dpiの密度にて128個設
けられており、各ヒータボード100は、これらエネル
ギー発生素子101の配列方向に沿って、各エネルギー
発生素子101のピッチが等しくなるように精度よく並
べられている。
【0010】また、各ヒータボード100には、各エネ
ルギー発生素子101を駆動する電気信号や駆動電力を
供給するためのパッド102が設けられている。これら
パッド102は、ベースプレート300に接着されて固
定された配線基板400のパッド401とワイヤボンデ
ィング等により電気的に接続されている。配線基板40
0は、記録装置本体(不図示)に装着されることで記録
装置本体の制御基板(不図示)に電気的に接続されるコ
ネクター402を有し、制御基板からの記録信号および
駆動電力は、この配線基板400を介して各エネルギー
発生素子101に供給され、これにより各エネルギー発
生素子101は任意のタイミングで駆動される。
【0011】一方、ベースプレート300には、各エネ
ルギー発生素子101に対応して、インクを吐出するた
めの吐出口203および後述する溝202(図2参照)
が形成された溝付部材としての天板200が各ヒータボ
ード100を覆うようにして接合されている。ここで、
天板200について図2を参照して説明する。図2は、
図1に示した天板の上面図、正面図および底面図であ
る。図2に示すように、天板200は、各吐出エネルギ
ー発生素子101(図1参照)に対応して設けられた複
数の溝202と、各溝202に対応して各溝202に連
通して設けられた吐出口203と、各溝202に連通し
各溝202に流入されるインクを一時的に保持する液室
201とを有する。この天板200が、各ヒータボード
100を覆うようにしてベースプレート300に接合さ
れることで、天板200は各ヒータボード100に圧接
され、各溝202とヒータボード100とで囲まれる空
間がそれぞれインク流路となる。また、インク流路が構
成された状態では、各インク流路内に、エネルギー発生
素子101が位置することになる。
【0012】天板200を構成する材料としては、正確
に溝202を形成できる樹脂であればよいが、さらに機
械的強度、寸法安定性、耐インク性に優れたものである
ことが望ましい。このような材料としてはエポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ジクリコール、ジアルキルカーボネ
ート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、
尿素樹脂等が望ましく、特にポリサルフォンやポリエー
テルサルフォン等の樹脂がその成型性、耐液性等の観点
から望ましい。また、天板200には、図3の断面図に
示すように、外部のインクタンク(不図示)に収納され
たインクを液室201に供給するためのパイプ205が
挿入されている。パイプ205には、液室206に連通
する供給口206が開口しており、パイプ205内のイ
ンクは、この供給口206を通じて液室201に供給さ
れる。パイプ205は、天板200の熱膨張率を規制す
るために、ベースプレート300(図1参照)の材料と
同じステンレス鋼でできている。また、支持部材205
の外表面には、天板200とのブラスト加工、ローレッ
ト加工といった表面加工が施されており、天板200と
の密着度が向上するようになっている。これにより、そ
の機械的強度から天板200の熱膨張率はステンレス鋼
のそれにならうようになっており、しかも、天板200
とベースプレート300は同一の熱膨張率を持つことに
なる。その結果、エネルギー発生素子101(図1参
照)を駆動したときに発生する熱による、ヒータボード
100(図1参照)とのずれは発生しない。上記構成に
基づき、天板200をベースプレート300に接合する
と、天板200に形成された溝202を仕切る壁209
(図5参照)がヒータボード100に圧接され、ヒータ
ボード100と天板200の溝202とでインク流路が
構成される。
【0013】図4に示すように、互いに隣接するヒータ
ボード100間には、ヒータボード100の切断精度や
配列精度によって3〜5μm程度の隙間sが生じてい
る。また、ヒータボード同士の接合部では、一方のヒー
タボード100(a)の端部の上面に突起物210が、
隣接した他方のヒータボード100(b)の向かい合う
端部の上面を覆うよう、インク流路長手方向に渡って形
成されている。次に、突起物の生成方法について説明す
る。隙間を十分に塞ぐことができる程度の大きさを持っ
た平板を一方のヒータボード上面端部に接着し(不図
示)、図4に示すような突起物として形成した。平板の
形状や形状寸法は、隙間を覆うのに十分な条件であれば
よい。また、突起物の生成方法はこれに限定されるもの
ではなく、必要な形状が得られればいずれの方法でも良
い。
【0014】本実施例での突起物210の形状寸法は、
インク流路のピッチや吐出性能等の制約によって決めら
れるが、長さLは隙間sを十分に覆う程度の長さである
15[μm]、厚さwを2[μm]、ヒータボード10
0との水平面をなす角度θは15度とした。形状や形状
寸法は、隙間sを覆うのに十分な条件であるならば上記
数値に限定されるものでない。ここで、壁209でのヒ
ータボード100への圧接状態を考える。図5に、ヒー
タボード100とインク流路を仕切る壁209との圧接
状態を示す。隙間の上部に壁209が隙間を覆うように
正確に配置されるならば、突起物を用いなくても隙間s
は塞がれる。しかし、壁209の接触部分の厚さを12
μm、隙間sの幅を5μmとすれば、図5のようなイン
クが流出する隙間を完全に無くすためには、壁209と
ヒータボード100におけるノズルピッチ方向への許容
誤差は3.5[μm]以下となり、高精度な位置合わせ
作業が必要となる。
【0015】しかし、図6に示すように、壁209がヒ
ータボードを圧接する際に、壁209が突起物210を
押し下げることによって、隙間sの上部を覆うため、1
0μm程度のノズルピッチ方向誤差が生じでも十分に隙
間sを塞ぐことが可能である。こうしてヒータボード1
00間の隙間sは確実に封止され、ここからインクが漏
れることがなくなるので、インクの漏れによるインクの
吐出不良が発生しなくなった。しかも、天板200のベ
ースプレート300への接合に際しては、従来と同様の
工程で行えるので、インクジェット記録ヘッドの組み立
て工程を変えることなく、高品質のインクジェット記録
ヘッドを製造することができた。
【0016】[実施例2]つぎに本発明の実施例2につ
いて述べる。本実施例においては、図7に示すように、
突起物の先端部分の下面にさらに新たな突起物211を
つけた。この場合、圧接の際に突起物211がつぶれる
効果をねらった。その結果、覆われる側のヒータボード
との密着性を高められ、インクの吐出不良がなくなっ
た。突起物211の形状は、図7に示した形状にとらわ
れず、密着性を高めるものであればいずれでも良い。
【0017】[実施例3]つぎに本発明の実施例3につ
いて述べる。図8に示すように、覆われる側のヒータボ
ード100の上面端部に、突起物210を収容するのに
適した空間を設けた。突起物210の厚さwによって生
じる段差による影響が完全に無くなり、より密着性を高
められ、インクの吐出不良がなくなった。前述したよう
に、突起物210の先端部分にさらに突起物211をつ
けることも有効である。次に、図1に示したようなライ
ンタイプのインクジェット記録ヘッドを用いたインクジ
ェット記録装置について説明する。図9は、いわゆるフ
ルラインタイプのインクジェット記録装置の模式的概略
図である。
【0018】図9において、紙や布等の被記録媒体50
2は、互いに平行に配置された2つの搬送ローラ501
により、図示矢印方向に搬送される。被記録媒体502
に対向して、フルラインタイプのインクジェット記録ヘ
ッド503が、被記録媒体502と所定の間隔をおいて
配置される。このインクジェット記録ヘッド503に
は、被記録媒体502の記録幅の幅方向の全幅にわたっ
て吐出口(不図示)が形成されており、被記録媒体50
2を搬送しながら、記録信号に基づいてエネルギー発生
素子(不図示)を駆動し、吐出口からインクを吐出させ
ることで、被記録媒体502に記録が行われる。本発明
のインクジェット記録ヘッドは上述したように、エネル
ギー発生素子を設けたヒータボードを複数個並べて構成
され、長尺のものを容易に製造することができるので、
このようなフルラインタイプのインクジェッ卜記録ヘッ
ド503に特に適している。
【0019】本発明のインクジェット記録ヘッドの形態
としては、図1に示したようなラインタイプのインクジ
ェット記録ヘッドの他に、図10に示すようなインクジ
ェットカートリッジ600にも適用できる。インクジェ
ットカートリッジ600は、インクジェット記録ヘッド
601と、インクジェット記録ヘッド601に供給する
ためのインクを貯蔵するインクタンク602とを一体と
し、小型化を図ったものである。また、このようなイン
クジェットカートリッジ600は、インクタンク602
内のインクがなくなったらインクジェット記録ヘッド6
01ごと交換できるようになっており、インクタンク6
02とインクジェット記録ヘッド601との間の配管の
着脱が必要なくなるので、インクタンク602の交換が
容易に行える。
【0020】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。記録ヘッド
の構成としては、上述の各明細書に開示されているよう
な吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線
状液流路または直角液流路)の他に、熱作用部が屈曲す
る領域に配置されている構成を開示する米国特許第4,
558,333号明細書、米国特許第4,459,60
0号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59−138461号公報に基づいた構成としても
本発明は有効である。
【0021】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数個の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効
果を一層有効に発揮することができる。加えて、装置本
体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0022】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。さ
らに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色の
みの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構
成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異な
る色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少な
くとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、素子基
板の相互に隣接する一方の素子基板の端部に突起物を形
成し、該突起物を前記溝付部材の基板当接部により押圧
して前記素子基板同士の継ぎ目を覆うように構成するこ
とにより、素子基板の継ぎ目において、隣接する素子基
板間に隙間が生じていても、該突起物によって素子基板
同士の隙間を塞いで配列させることができるから、イン
ク流路から上記隙間へのインクの漏れのない高品質なイ
ンクジェット記録ヘッドを構成することができる。ま
た、組み立て工程についても従来と同様の工程でよく、
高品質のインクジェット記録ヘッドを容易に得ることが
できる。さらに、本発明のインクジェット記録ヘッド
は、素子基板の数を多くすれば、長尺のインクジェット
記録ヘッドを容易に製造することができるので、フルラ
インタイプに適したインクジェット記録ヘッドを実現す
ることができる。また、本発明のインクジェット記録装
置は、上述した本発明のインクジェット記録ヘッドを備
えることにより、インクジェット記録ヘッドの素子基板
同士が確実に密着され、良好な記録を行なうことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録ヘッドの主要部品の構成を
説明するための図である。
【図2】インクジェット記録ヘッドの天板の上面図、正
面図および底面図である。
【図3】図2に示した天板のX−X線断面図である。
【図4】ヒータボード端部上面に形成した本発明の実施
例である突起物の形状を説明する図である。
【図5】ヒータボードの接合部に生じた隙間からインク
が漏れる様子を説明する図である。
【図6】ヒータボードにインク流路を仕切る壁を圧接し
た状態を示す図である。
【図7】他の実施例である突起物の形状を示す図であ
る。
【図8】他の実施例でのヒータボードにインク流路を仕
切る壁を圧接した状態を示す図である。
【図9】本発明のインクジェット記録ヘッドを備えたフ
ルラインタイプのインクジェット記録装置の一例の模式
的概略構成図である。
【図10】本発明のインクジェット記録ヘッドを備えた
インクジェットカートリッジの一例の斜視図である。
【符号の説明】
100:ヒータボード 101:エネルギー発生素子 102、401:パッド 200:天板 201:液室 202:溝 203:吐出口 205:パイプ 206:供給口 209:壁 210:突起物 211:突起物 300:ベースプレート 400:配線基板 402:コネクター 501:搬送ローラ 502:被記録媒体 503:インクジェット記録ヘッド 600:インクジェットカートリッジ 602:インクタンク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクに与える吐出エネルギーを発生する
    複数のエネルギー発生素子が配列された複数の素子基板
    と、 前記複数の素子基板にインク吐出口及び溝が形成された
    溝付部材を接合することにより前記エネルギー発生素子
    に対応した複数のインク流路を構成してなるインクジェ
    ット記録ヘッドにおいて、 前記複数の素子基板の相互に隣接する部分のうち一方の
    素子基板の端部に突起物を形成し、該突起物を前記溝付
    部材の基板当接部により押圧することで座屈させ前記素
    子基板同士の継ぎ目を覆うようにしたことを特徴とする
    インクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】前記突起物が複数形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】前記突起物の先端部分下面に、前記溝付部
    材の基板当接部による押圧により密着性を高めるための
    突起が形成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】突起物が形成されている素子基板と隣接す
    る他方の素子基板上面端部に、前記突起物が収容される
    空間が設けられていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記エネルギー発生素子は、インクを吐出
    するために利用される熱エネルギーを発生するための電
    気熱変換体であることを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】記録信号に基づいてインクを前記インクジ
    ェット記録ヘッドの吐出口から吐出して記録を行なうイ
    ンクジェット記録装置において、請求項1〜請求項5の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを備え
    ていることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP15375898A 1998-05-19 1998-05-19 インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 Pending JPH11320886A (ja)

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