JPH11320805A - 化粧シート被覆材の製造方法 - Google Patents

化粧シート被覆材の製造方法

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JPH11320805A
JPH11320805A JP14014198A JP14014198A JPH11320805A JP H11320805 A JPH11320805 A JP H11320805A JP 14014198 A JP14014198 A JP 14014198A JP 14014198 A JP14014198 A JP 14014198A JP H11320805 A JPH11320805 A JP H11320805A
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JP
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decorative sheet
adhesive
pur
temperature
melt adhesive
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JP14014198A
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Kazusuke Kudo
一輔 工藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1種類のPURでも低速から高速の製造条件
において貼り合わせが可能であり、芯材に対する密着性
にすぐれ、しかも製造直後から充分な接着力を有する化
粧シート被覆材の製造方法を提供する。 【解決手段】 化粧シート裏面に湿気硬化型ホットメル
ト接着剤を塗布し、該接着剤面と芯材とを直ちにロール
プレスにて接着する化粧シートの製造方法において、化
粧シート裏面に湿気硬化型ホットメルト接着剤を塗布す
る際に、塗布部のバックアップ部を加温する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種家具表面材や
建築の内装材や外装材のような凹凸や曲面を有する部材
に化粧シートを貼り合わせた化粧シート被覆材の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧シート被覆材の製造において、溶剤
系接着剤を用いてプロフィールラッピング加工により化
粧シートを基材に接着する方法は従来から公知である
(特開平5−49148号)。一方、各種産業において
は昨今の環境問題のため脱溶剤化を目的とし、溶剤型の
接着剤から固形分100%であるホットメルト接着剤や
水系接着剤への切替えが検討されている。例えば、家
具、玄関ドア、室内の間仕切りパネル等に使用されてい
るサンドイッチ構造パネルの製造においてクロロプレン
系溶剤型接着剤からホットメルト接着剤又は湿気硬化型
ホットメルト接着剤での検討が早くからなされている
(特開平2−258243号公報)。
【0003】上記構造パネルに化粧シートを貼り合わせ
た化粧シート被覆材の製造においても、溶剤型ウレタン
系接着剤から湿気硬化型ホットメルト接着剤(以下「P
UR」と略記する)への変更が検討されており、PUR
用ラッピングマシンが各社から販売されている。
【0004】PUR用ラッピングマシンの塗布ヘッドは
ダイコーター、ナイフコーター、ロールコーター、スロ
ットスプレー等各種あり、また、シートに均一に塗布す
るために、塗布部のバックアップとして金属製もしくは
シリコーンゴム製のロールや板が配置され、更にシート
自体に張力を与えて塗布される。接着の際はPURのオ
ープンタイム中にピンチロールで圧着して接着する。
【0005】これらラッピングマシンとPURとを用い
て接着する場合には、ラッピングマシンの貼り合わせ速
度、作業雰囲気温度の条件がそれぞれ適切であることが
必要であり、これらいずれの条件が変わってもPURの
オープンタイムが変わるので、貼り合わせができなくな
ることが多い。
【0006】例えば、ライン速度が20m/分で貼り合
わせが可能なPURでも、ライン速度が遅くなるとPU
Rが固化して芯材に対して充分な濡れを示さず、接着力
が低下する。逆にライン速度が早くなるとPURの固化
が進まず、r部で凝集破壊による浮きが発生するという
トラブルが生じる。
【0007】即ち、従来技術では1種類のPUR接着剤
で化粧シート被覆材を安定して製造するためには稼働条
件の制限が多い。そのため、実際のラッピング時にはラ
イスター等の温風ヒーターで局所的にPURを再加熱し
て接着したり、あるいはスポットクーラー等で強制冷却
して接着したり、稼働条件によってPURのグレードを
使い分けるという煩わしい作業を伴っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解消し、1種類のPURでも低速から高速の製造条件
において貼り合わせが可能であり、芯材に対する密着性
にすぐれ、しかも製造直後から充分な接着力を有する化
粧シート被覆材の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来の
問題点を解決するべく鋭意検討した結果、上記問題点の
原因は次の(1) 、(2) により粘着性とオープンタイムが
影響を受けるためであると考えて本発明に至ったもので
ある。即ち、(1) PURを100〜120℃の溶融状態
でシートに塗布した際、シート裏面のバックアップ部が
常温であるために瞬間的にPURが冷却される。(2) バ
ックアップ部で温度が低下したPURが芯材に接触した
際に、芯材に熱が吸収されて更に冷却される。
【0010】即ち、本発明の化粧シート被覆材の製造方
法は、化粧シート裏面に湿気硬化型ホットメルト接着剤
を塗布し、該接着剤面と芯材とを直ちにロールプレスに
て接着する化粧シートの製造方法において、化粧シート
裏面に湿気硬化型ホットメルト接着剤を塗布する際に、
塗布部を加温することを特徴とする。
【0011】本発明で使用する湿気硬化型ホットメルト
接着剤としては、結晶性及び非晶性のポリオールを12
0℃に加熱溶融し、ジイソシアネート化合物と反応させ
て得られるジイソシアネートプレポリマーが多用され
る。この場合、NCO/OH比は1.2〜3.0が好ま
しく、より好ましくは1.5〜2.5である。
【0012】結晶性を有するポリオールとしては、ポリ
ウレタンの製造に通常用いられている従来より公知のポ
リオールを使用することができる。このようなポリオー
ルの例としてポリエステルポリオール、ポリカーボネー
トポリオール等が挙げられる。
【0013】上記ポリエステルポリオールの具体例とし
ては、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカメチレン
ジカルボン酸、ドデカメチレンジカルボン酸等のジカル
ボン酸と、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコ
ール、シクロヘキサンジオール等のジオールとの反応に
より得られる常温で結晶性固形のポリエステルポリオー
ルや、これ以外にε−カプロラクタムを開環重合して得
られるポリ−ε−カプロラクトンポリオール等が挙げら
れる。
【0014】非晶性のポリオールの例としては、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリアル
キレンポリオール等が挙げられる。より具体的には、上
記ポリエステルポリオールとして、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフ
タル酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸等のジカルボ
ン酸と、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、シクロヘキサンジオール等のジオ
ールとの反応により得られる常温で液状もしくは固形状
のポリエステルポリオール等が挙げられる。また、上記
以外にアビエチン酸類及びその変性物とそれらと反応し
うる官能基、例えばエポキシ基やアミノ基等を有するポ
リエステルやポリエーテル等との反応によって得られる
分子末端もしくは途中に分岐してロジン骨格が導入され
た常温で液状のポリオール等が挙げられる。上述したポ
リオールは単独で用いても、2種以上を混合して用いて
もよい。
【0015】前記ジイソシアネートとしては、例えばト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネートの液状変性物、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、シクロヘキサンフェ
ニレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソ
シアネート等が挙げられる。これらのジイソシアネート
のうち蒸気圧や毒性、扱い易さの面からジフェニルメタ
ンジイソシアネート及びその変性物が好ましい。
【0016】本発明で用いる湿気硬化型ホットメルト接
着剤には、上記の他にウレタンプレポリマー、熱可塑性
エラストマ−、粘着付与樹脂、可塑剤、触媒、充填剤、
染料、顔料等を添加してもよい。
【0017】次に、本発明で用いる化粧シートとして
は、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、AB
S樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂等の合成
樹脂からなり、無地もしくは文字や模様が印刷されたシ
ート、木材のつき板シート、合成樹脂が含浸されたつき
板シート、アルミ箔等の金属箔、紙、布等、それぞれ単
品もしくは2種以上のものが積層されたシートが用いら
れる。
【0018】また、本発明で用いる芯材としては、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、
天然木材、合板、パーティクルボード、硬質ファイバー
ボード、半硬質ファイバーボード、集成材などの木材、
アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属からなるもので
あり、その多くは異形の断面を有する成形体である。
【0019】次に、本発明の化粧シート被覆材の製造方
法を説明する。先ず、化粧シートを接着剤アプリケータ
に供給し、該化粧シートの裏面にPURを塗布する。P
URの塗布はギヤーポンプ式アプリケータ、プランジャ
ー式アプリケータ等を用いてPURを90〜130℃に
加熱溶融し、ナイフコーター、ロールコーター、スプレ
ー等で塗布する。
【0020】溶融温度が90℃よりも低いと塗布後の接
着性が低下するおそれがあり、130℃を超えると化粧
シートの素材によっては熱変形及び接着剤の熱安定性の
低下を招くおそれがある。
【0021】塗布厚みは通常10〜100μm、好まし
くは30〜70μmとなるようにする。10μmよりも
薄いと塗布後の接着性が低下するおそれがあり、100
μmを超える厚みは製造可能であるがコスト高となるの
で好ましくない。
【0022】本発明では化粧シートの裏面に前記温度で
溶融状態のPURを塗布する際に、シート裏面が接する
バックアップロールもしくはバックアップ板の温度を0
〜120℃に調整する。好ましくは20〜100℃であ
る。この温調により化粧シートに塗布したPURの温度
が維持され、化粧シートと接着剤との接着性が向上し、
更に芯材に貼り合わせるまで粘着性が維持されるので安
定した接着力が得られる。
【0023】上記バックアップ部の温度は使用するPU
Rの種類、化粧シートの種類、稼働時のライン速度等に
より適宜設定する。例えば、PURの塗布厚みが薄い場
合や、塗布温度が低い場合、雰囲気温度が低い場合など
はPURの固化が早くなる。このような場合はバックア
ップ部を60℃以上の高温に設定するのが好ましい。ま
た、PURの塗布厚みが厚い場合や、塗布温度が高い場
合、雰囲気温度が高い場合などはPURの固化が遅くな
る。このような場合はバックアップ部を40℃以下に設
定するのが好ましい。
【0024】化粧シートが塩化ビニル樹脂等の熱変形し
易い素材の場合はバックアップ部の温度を40℃以下に
設定するのが好ましく、紙や耐熱性のある合成樹脂素材
の場合は60℃以上に設定するのが好ましい。一方、ラ
イン速度が早い場合はバックアップ部の温度を低く、遅
い場合は設定温度を高くすることにより接着性の安定し
た製品を得ることができる。このようにPURの特性や
ライン速度、芯材の形状等によりバックアップ部の温度
を適宜設定すべきである。
【0025】次に、PURを塗布した化粧シートを曲面
もしくは凹凸面を有する芯材の表面に沿って被覆し、ロ
ール等で圧着する。圧着の圧力は一般に0.1〜10k
g/cm程度で瞬時に行う。この接着工程は熱による芯
材の変形やふくれを抑えるために、化粧シートにPUR
を塗布してから遅くとも60秒以内に行うのが好まし
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を詳細に説
明する。湿気硬化型ホットメルト接着剤Aの調製 セバシン酸303重量部と1,6−ヘキサンジオール1
77重量部をエステル化重縮合反応させて常温で乳白色
固形の結晶性ポリエステルポリオール(1) (水酸基価3
0)を得た。一方、アジピン酸30重量部とイソフタル
酸134重量部(モル比20:80)、エチレングリコ
ール10重量部とネオペンチルグリコール80重量部
(モル比20:80)をエステル化重縮合反応させて非
晶性ポリエステルポリオール(2) (水酸基価55,Tg
15℃)を得た。
【0027】上記結晶性ポリエステルポリオール(1) 4
00重量部と非晶性ポリエステルポリオール(2) 600
重量部の混合物を120℃で加熱溶融し、1mmHg以
下に減圧、脱水した。その後これを100℃に温度調節
し、窒素雰囲気下でジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)(三菱化学社製,商品名「Isonate1
25M」)202重量部を添加した。これを3時間反応
させ、常温で微結晶性固体状のウレタンプレポリマーを
得た。このウレタンプレポリマーをPUR接着剤Aとす
る。尚、上記MDIのイソシアネート基とポリオールの
水酸基との当量比〔NCO〕/〔OH〕は2.0であ
る。このPUR接着剤はJAI法に準じた120℃塗布
時のオープンタイムは約20〜25秒であった。また、
厚み100μmのポリエチレンテレフタレートシートに
120℃で塗布した際のオープンタイムは約10秒であ
った。
【0028】湿気硬化型ホットメルト接着剤Bの調製 アゼライン酸56重量部とイソフタル酸118重量部
(モル比30:70)及びエチレングリコール10重量
部とネオペンチルグリコール80重量部(モル比20:
80)に、触媒としてテトラブトキシチタン0.25重
量部を加え、窒素雰囲気下で200℃に昇温して1時間
エステル化反応を行い、さらに240℃まで昇温し、1
mmHg以下の減圧下で1時間重縮合反応を行って淡黄
色の非晶性ポリエステルポリオール(3) を得た。このポ
リエステルポリオール(3) の水酸基価は55、Tgは−
120℃であった。
【0029】上記非晶性ポリエステルポリオール(3) 3
00重量部と常温固体状のポリエステルポリオール(4)
(水酸基価30,商品名「ダイナコール7360」)7
00重量部の混合物を120℃で加熱溶融し、1mmH
g以下に減圧、脱水した。その後これを100℃に温度
調節し、窒素雰囲気下でジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)(三菱化学社製,商品名「Isonat
e 125M」)170重量部を添加した。これを3時
間反応させ、常温で微結晶性固体状のウレタンプレポリ
マーを得た。このウレタンプレポリマーをPUR接着剤
Bとする。尚、上記MDIのイソシアネート基とポリオ
ールの水酸基との当量比〔NCO〕/〔OH〕は2.0
である。このPUR接着剤BはJAI法に準じた120
℃塗布時のオープンタイムは約90〜120秒であっ
た。また、厚み100μmのポリエチレンテレフタレー
トシートに120℃で50μmの厚みに塗布した際のオ
ープンタイムは約50秒であった。
【0030】ラミネーター設備 丸仲商事社製ラミネーター(PL−300PUR/M)
のバックアップロールを0〜120℃に温調可能な誘電
加熱方式の金属製ロールに変更したものを使用した。
(ノードソン社製,スリットコーター使用) PUR接着剤の使用温度:アプリケーター,ホース,コ
ーターヘッドのいずれも120℃に設定した。
【0031】被着材 芯材:ホクシン社製MDF(スターウッドLM,60×
9×300mmの幅木) シート:厚み0.2mmのつき板
【0032】(実施例1〜3、比較例1)上記ラミネー
ターに化粧シートを10〜30m/分の速度で供給し、
上記PUR接着剤Aを120℃に加熱溶融し、ナイフコ
ーターで40μmの厚みで塗布した後、直ちにMDF芯
材の表面から裏面の両縁部にかけて、包み込むように被
覆しながら圧着ローラーで圧着して化粧シート被覆材を
製造した。このときバックアップロールを室温、40
℃、60℃、80℃にそれぞれ設定した。尚、雰囲気温
度は23℃であり、塗布から圧着完了までの時間は約1
2秒であった。
【0033】(実施例4、比較例2)PUR接着剤Bを
用いて、バックアップロールを10℃と室温に設定した
こと以外は実施例1と同様にして化粧シート被覆材を製
造した。
【0034】(実施例5、6;比較例3)上記ラミネー
ターに化粧シートを25m/分の速度で供給し、上記P
UR接着剤Aを120℃に加熱溶融し、スリットコータ
ーで40μmの厚みで塗布した後、直ちにMDF芯材の
表面から裏面の両縁部にかけて、包み込むように被覆し
ながら圧着ローラーで圧着して化粧シート被覆材を製造
した。このときバックアップロールを室温、40℃、6
0℃にそれぞれ設定した。尚、雰囲気温度を10℃、2
0℃、30℃とした。塗布から圧着完了までの時間は約
12秒であった。
【0035】(実施例7、8;比較例4)ライン速度を
15m/分とし、比較例2ではバックアップロール温度
を室温としたこと以外は実施例5と同様にして化粧シー
ト被覆材を製造した。
【0036】(比較例5)PUR接着剤Aの代りにPU
R接着剤Bを用いたこと以外は実施例5と同様にして化
粧シート被覆材を製造した。
【0037】上記実施例1〜8及び比較例1〜5で得た
化粧シート被覆材を製造直後及び20℃、60%RHで
72時間養生した後、以下の方法で評価し、その結果を
表1及び表2に示した。(1)外観:製造直後の被覆材
表面の剥がれを目視で評価した。 (2)初期接着性:製造直後に化粧シートの端部を剥離
し、オートグラフにより200mm/分の速度で180
度剥離したときの剥離強度を測定した。 (3)常態接着性:接着試料を20℃、60%RHで7
2時間養生後、(2)と同様にして剥離強度を測定し
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】 〔注〕界面・・・・MDFに接着剤が付かずに剥離し
た。 表層材破・・MDFの表面だけがむしり取られた。 凝集材破・・接着剤自体が破壊した。 材破・・・・MDFが破壊した。
【0040】表1及び表2で判るように、本発明による
実施例1〜3のものはいずれもライン速度に関係なく良
好な接着性能を示した。しかし、比較例1〜4ではバッ
クアップ部の温調を行わなかったのでライン速度が低速
になると接着性能が著しく低下し、PUR接着剤Bを用
いた比較例2、5のものはライン速度が高速になると曲
面部での接着性が悪くなった。
【0041】
【発明の効果】本発明の化粧シート被覆材の製造方法に
よれば、1種類のPURでも種々な条件で品質の安定し
たものを製造することが可能である。従って、年間を通
じて同一のPURの使用が可能であり、接着剤の入れ替
えやその都度の製造条件の調節が不要となり生産性が著
しく向上する。更に、製造初期から曲面及び凹凸面に対
して充分な接着性能を有する化粧シート被覆材が得られ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧シート裏面に湿気硬化型ホットメル
    ト接着剤を塗布し、該接着剤面と芯材とを直ちにロール
    プレスにて接着する化粧シート被覆材の製造方法におい
    て、化粧シート裏面に湿気硬化型ホットメルト接着剤を
    塗布する際に、塗布部のバックアップ部を加温すること
    を特徴とする化粧シート被覆材の製造方法。
  2. 【請求項2】 90〜130℃の範囲で加熱溶融された
    状態の湿気硬化型ホットメルト接着剤を10〜100μ
    mの厚みで化粧シートの裏面に塗布する際に、塗布部の
    バックアップ部の温度を0〜120℃の範囲とすること
    を特徴とする請求項1記載の化粧シート被覆材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 湿気硬化型ホットメルト接着剤のオープ
    ンタイムが30秒以内である請求項1又は2記載の化粧
    シート被覆材の製造方法。
JP14014198A 1998-05-21 1998-05-21 化粧シート被覆材の製造方法 Pending JPH11320805A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531610A (ja) * 2001-05-09 2004-10-14 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン 顆粒形態のホットメルト接着剤
AU2004200231B2 (en) * 2004-01-21 2005-08-18 Meinan Machinery Works, Inc. Method of bonding a water-activated adhesive sheet
JP2009172799A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Eidai Co Ltd 板材及びその板材を用いた化粧板並びにその化粧板の製造方法
JP2009234248A (ja) * 2008-03-05 2009-10-15 Kotobuki Kogyo Kk 複合化粧板

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