JPH08199149A - ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法

Info

Publication number
JPH08199149A
JPH08199149A JP7007061A JP706195A JPH08199149A JP H08199149 A JPH08199149 A JP H08199149A JP 7007061 A JP7007061 A JP 7007061A JP 706195 A JP706195 A JP 706195A JP H08199149 A JPH08199149 A JP H08199149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
resin
polyurethane adhesive
adhesive
curved surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7007061A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Mochizuki
幸一 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP7007061A priority Critical patent/JPH08199149A/ja
Publication of JPH08199149A publication Critical patent/JPH08199149A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J175/00Adhesives based on polyureas or polyurethanes; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J175/04Polyurethanes
    • C09J175/06Polyurethanes from polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/02Organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials
    • C08L2666/14Macromolecular compounds according to C08L59/00 - C08L87/00; Derivatives thereof
    • C08L2666/16Addition or condensation polymers of aldehydes or ketones according to C08L59/00 - C08L61/00; Derivatives thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期接着性、常態接着強度、耐熱性に優れた
ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用して曲面又は
凹凸面を有する化粧シート被覆材料を得る。 【構成】 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂に粘着
付与剤としてt−ブチルフェノールとビスフェノールA
とホルムアルルデヒドを反応させてなるノボラック型樹
脂を配合しこれを溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシア
ネート硬化剤とからなるポリウレタン接着剤及び上記ポ
リウレタン接着剤を化粧シートの裏面に塗布し乾燥さ
せ、これを曲面又は凹凸面を有する芯材に被覆し接着さ
せることを特徴とする化粧シート被覆材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン接着剤及
びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を
溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシアネート硬化剤とか
らなるポリウレタン接着剤は、常態接着強度や耐熱性に
優れ、プラスチック、金属、木材など各種材料の接着に
広く使用されている。
【0003】しかし、この種のポリウレタン接着剤は、
初期接着性が充分でない。例えば、この接着剤を使用し
て、化粧シートを曲面又は凹凸面を有する芯材に被覆し
接着させて化粧シート被覆材料を製造する場合には、化
粧シートの反発により、貼り合わせ直後に化粧シートと
芯材の曲面又は凹凸面との間に浮きが発生し、品質の良
好な製品を得ることが困難である。
【0004】ポリウレタン接着剤の初期接着性を改良す
るために、粘着付与剤を配合することは知られている。
この粘着付与剤としては、テルペン樹脂、フェノール樹
脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹
脂が挙げられている(例えば、昭和62年9月25日
日刊工業新聞社発行「ポリウレタン樹脂ハンドブック」
441〜445頁参照)。又、初期接着性を更に改良す
るため、粘着付与剤として、フェノール変性キシレンホ
ルムアルデヒド樹脂、フェノール変性メシチレンホルム
アルデヒド樹脂が提案されている(特開平6−2002
29号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な粘着付与剤を配合したポリウレタン接着剤を使用して
も、化粧シートを曲面又は凹凸面を有する芯材に被覆し
接着させる場合には、貼り合わせ直後に化粧シートと芯
材の曲面又は凹凸面との間に浮きが依然として発生し、
初期接着性はまだ充分でない。又、このような粘着付与
剤を配合すると、ポリウレタン接着剤の耐熱性が低下す
るという問題もある。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するもの
で、その目的とするところは、初期接着性、常態接着強
度、耐熱性がともに優れたポリウレタン接着剤、及びこ
の接着剤を使用して、曲面又は凹凸面を有する化粧シー
ト被覆材料を製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のポリウレタン接着剤は、熱可塑性ポリエス
テル系ウレタン樹脂に粘着付与剤としてt−ブチルフェ
ノールとビスフェノールAとホルムアルルデヒドを反応
させてなるノボラック型樹脂を配合しこれを溶剤に溶解
した主剤と、ポリイソシアネート硬化剤とからなる。
【0008】又、本発明の化粧シート被覆材料の製造方
法は、上記のポリウレタン接着剤を化粧シートの裏面に
塗布し乾燥させ、これを曲面又は凹凸面を有する芯材に
被覆し接着させるものである。
【0009】本発明に用いる熱可塑性ポリエステル系ウ
レタン樹脂とは、多塩基酸と多価ヒドロキシル化合物と
の縮合反応によって得られる末端水酸基を有する飽和ポ
リエステル樹脂の活性水酸基と、ジイソシアネート化合
物のイソシアネート基とを、ほぼ当量で反応させて得ら
れるもので、分子鎖中にウレタン結合を有する線状高分
子からなるエラストマー樹脂である。その平均分子量
は、一般に1万〜50万のものが用いられる。
【0010】この場合、多塩基酸としては、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、フタル酸、コハク酸などの飽和ジカルボン酸が
用いられる。又、多価ヒドロキシル化合物としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等の飽和二価アルコールが用いられる。
【0011】又、飽和ポリエステル樹脂の活性水酸基と
反応させるジイソシアネート化合物としては、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート
等が用いられる。特に、多塩基酸としてアジピン酸を用
い、多価ヒドロキシル化合物として1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオールを用いた熱可塑性ポリ
エステル系ウレタン樹脂は、結晶速度が早いため初期接
着性の点で優れており、好適である。
【0012】本発明においては、上記の熱可塑性ポリエ
ステル系ウレタン樹脂に、粘着付与剤としてt−ブチル
フェノールとビスフェノールAとホルムアルルデヒドを
反応させてなるノボラック型樹脂を適量配合し、これを
適当な溶剤に溶解して主剤が調製される。
【0013】上記のt−ブチルフェノールとビスフェノ
ールAとホルムアルルデヒドを反応させてなるノボラッ
ク型樹脂は、t−ブチルフェノールとビスフェノールA
及びホルムアルデヒドとを付加縮合させて得られるオリ
ゴマーである。この場合、t−ブチルフェノールとビス
フェノールAとの比率は、一般に重量比で4:6〜9:
1である。又、その重量平均分子量は、一般に、100
0〜50000のものが用いられる。
【0014】このようなt−ブチルフェノールとビスフ
ェノールAとホルムアルルデヒドを反応させてなるノボ
ラック型樹脂は市販されており、容易に入手することが
できる。t−ブチルフェノールとビスフェノールAとホ
ルムアルルデヒドを反応させてなるノボラック型樹脂
は、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂100重量部
に対して10〜200重量部、好ましくは30〜150
重量部が配合される。この配合量が10重量部未満では
常態接着強度が低下し、200重量部を超えると初期接
着性が低下する。又、必要に応じて、t−ブチルフェノ
ールとビスフェノールAとホルムアルルデヒドを反応さ
せてなるノボラック型樹脂以外の粘着付与樹脂を添加し
てもよい。
【0015】これ等の樹脂配合物を溶解する溶剤として
は、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、トル
エン、キシレン、ジクロルメタン、1,1,1−トリク
ロルエタン等が単独で或いは二種以上を混合して用いら
れる。これ等の溶剤は、一般に樹脂配合物100重量部
に対して50〜5000重量部の範囲で用いられる。
【0016】又、本発明で用いるポリイソシアネート硬
化剤としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート等の芳香族
ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポ
リイソシアネートが用いられる。これ等のポリイソシア
ネート硬化剤は単独で或いは二種以上を混合して用いら
れる。
【0017】本発明のポリウレタン接着剤は、通常、前
記の主剤と硬化剤とからなる二液混合型接着剤であり、
使用する直前に主剤と硬化剤とを混合する。硬化剤は、
前記主剤中の熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂10
0重量部に対して、一般に1〜200重量部の範囲で混
合して用いられる。猶、必要に応じて、無機充填剤、着
色剤、安定剤、反応促進剤等を添加してもよい。
【0018】こうして得られる本発明のポリウレタン接
着剤は、初期接着性、常態接着強度、耐熱性、耐水性等
に優れ、プラスチック、金属、木材等各種材料の接着に
広く使用される。特に、強い初期接着性が要求される曲
面又は凹凸面を有する化粧シート被覆材料の製造に好適
に用いられる。
【0019】以下に、曲面又は凹凸面を有する化粧シー
ト被覆材料の製造方法について、説明する。化粧シート
と曲面又は凹凸面を有する芯材とが用意される。化粧シ
ートとしては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン
樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン
樹脂等の合成樹脂からなる無地又は文字や模様が印刷さ
れたシート、木材のつき板シート、合成樹脂を含浸させ
たつき板シート、アルミ箔等の金属箔、紙、布等が用い
られる。
【0020】曲面又は凹凸面を有する芯材としては、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂等の合成樹
脂、天然木材、合板、パーティクルボード、硬質ファイ
バーボード、半硬質ファイバーボード、集成材等の木
材、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属からなる横
断面が異形の成形体が用いられる。
【0021】先ず、化粧シートが供給され、この化粧シ
ートの裏面に本発明のポリウレタン接着剤が塗布され、
その後熱風等で乾燥される。接着剤の塗布は、ナイフコ
ーター、ロールコーター、カーテンフローコーター、ス
プレー等で行われ、通常、塗布膜厚が1〜500μm、
好ましくは5〜300μmとなるように塗布される。乾
燥は、一般に常温〜100℃、好ましくは40〜60℃
程度で1秒〜30分、好ましくは5秒〜1分間程度行わ
れる。
【0022】次いで、この化粧シートが曲面又は凹凸面
を有する芯材の表面に沿って被覆され、ロール等で圧着
されるか或いは真空成形機のゴム板等で圧着される。圧
力は、一般に0.1〜10 kg/cm(線圧)程度で瞬
時に行われる。化粧シートと芯材との組み合わせは何ら
制限されないが、特に好適な組み合わせは、合成樹脂シ
ートと木材、合成樹脂シートと金属、合成樹脂シートと
合成樹脂、つき板シートと木材である。こうして、曲面
又は凹凸面を有する化粧シート被覆材料が製造される。
【0023】
【作用】本発明は、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹
脂を溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシアネート硬化剤
とからなるポリウレタン接着剤に配合される各種粘着付
与剤について詳細に検討した結果、粘着付与剤としてt
−ブチルフェノールとビスフェノールAとホルムアルル
デヒドを反応させてなるノボラック型樹脂が含有される
と、初期接着性、接着強度、耐熱性がともに優れた接着
剤が得られることを見出したものであるが、その理由は
明らかでない。このような粘着付与剤は、従来のポリウ
レタン接着剤には用いられておらず、この点で特異であ
る。
【0024】又、上記のポリウレタン接着剤を化粧シー
トの裏面に塗布し乾燥させ、これを曲面又凹凸面を有す
る芯材に被覆し接着させると、この接着剤は初期接着性
が優れているので、貼り合わせ直後の化粧シートと芯材
の曲面又は凹凸面との間に化粧シートの反発による浮き
が発生しない。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。 (実施例1)アジピン酸とヘキサンジオールとトリレン
ジイソシアネートを反応させてなる熱可塑性ポリエステ
ル系ウレタン樹脂(デスモコール500:バイエル社
製)100重量部と、粘着付与剤としてt−ブチルフェ
ノ−ルとビスフェノールAとホルムアルルデヒドを反応
させてなるノボラック型樹脂(ショウノールCKM24
00:昭和高分子社製)80重量部とを、ジクロルメタ
ン500重量部に溶解して主剤を調製した。この主剤1
00重量部に、硬化剤として粗製ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(スミジュール44V20:住友バイエル
社製)5重量部を混合してポリウレタン接着剤を製造し
た。
【0026】プロフィールラミネーター(PL−30
0:丸仲商事社製)を用い、厚さ170μmの塩化ビニ
ル樹脂シートを15m/分の速度で供給し、その片面に
ナイフコーターで上記接着剤を100μmの厚さの塗布
し、40℃の熱風乾燥炉を通過させて乾燥させ、これを
断面異形の半硬質ファイバーボードからなる芯材の表面
から裏面の両縁部にかけて包み込むように被覆しなが
ら、圧着ローラーで圧着して化粧シート被覆材料(建
材)を製造した。猶、上記芯材は、長さ2m、幅100
mm、厚さ20mmで、その表面に、深さと幅が約5m
m、角のRが2mmの二本のU字状の溝が70mm間隔
で長さ方向に設けられたものである。
【0027】又、上記のプロフィールラミネーターは、
化粧シートを連続的に送り出す供給ロールと、接着剤を
化粧シートに塗布するナイフコーターと、塗布された接
着剤を乾燥する熱風乾燥器と、一定長さの芯材を供給す
る芯材供給器と、化粧シートを芯材に被覆しながら化粧
シートを芯材の曲面又は凹凸面に沿って圧着する圧着ロ
ールと、化粧シートを芯材の長さに合わせて切断するカ
ッターとを備えている。この化粧シート被覆建材につい
て、下記の方法で、初期接着性、常態剥離接着強さ、耐
熱クリープ性を測定した。その結果を表1に示す。
【0028】(1) 初期接着性 製造直後の化粧シート被覆建材の平面部を長さ100m
m×幅25mmの寸法に切断し、予め化粧シートの一端
部を剥離し、垂直に保持し、芯材の上端を固定して化粧
シートの一端部に100gの錘を取り付け、30℃の雰
囲気で1時間経過後の180°剥離長さを測定した。
【0029】(2) 常態剥離強度 化粧シート被覆建材の平面部を長さ100mm×幅25
mmの寸法に切断し、予め化粧シートの一端部を剥離
し、これを20℃で2日間保持した後、芯材と化粧シー
トの一端部をチャックに固定し、温度20℃、湿度60
%RHの雰囲気でオートグラフを用い200mm/分の
引張速度で、180度剥離強度を測定した。
【0030】(3) 耐熱クリープ性 化粧シート被覆建材の平面部を長さ100mm×幅25
mmの寸法に切断し、予め化粧シートの一端部を剥離
し、これを20℃で2日間保持した後、垂直に保持し芯
材の上端を固定して化粧シートの一端部に500gの錘
を取り付け、60℃の雰囲気で24時間経過後の180
度剥離長さを測定した。
【0031】(実施例2)実施例1において、粘着付与
剤の添加量80重量部を30重量部に変更した。それ以
外は実施例1と同様である。その結果を表1に示す。
【0032】(実施例3)実施例1において、粘着付与
剤の添加量80重量部を150重量部に変更した。それ
以外は実施例1と同様である。その結果を表1に示す。
【0033】(比較例1)実施例1において、粘着付与
剤をt−ブチルフェノ−ル変成キシレンホルムアルデヒ
ド樹脂(ニカノールHP100:三菱ガス化学社製)に
変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結果
を表2に示す。
【0034】(比較例2)実施例1において、粘着付与
剤をt−ブチルフェノ−ルとホルムアルデヒドを反応さ
せてなるノボラック型樹脂(ショウノールCKM243
2:昭和高分子社製)に変更した。それ以外は実施例1
と同様である。その結果を表2に示す。
【0035】(比較例3)実施例1において、粘着付与
剤をオクチルフェノ−ルとホルムアルデヒドを反応させ
てなるノボラック型樹脂(ヒタノール1501:日立化
成社製)に変更した。それ以外は実施例1と同様であ
る。その結果を表2に示す。
【0036】(比較例4)実施例1において、粘着付与
剤をt−ブチルフェノ−ルとホルムアルデヒドを反応さ
せてなるレゾール型樹脂(ヒタノール643KN:日立
化成社製)に変更した。それ以外は実施例1と同様であ
る。その結果を表2に示す。
【0037】(比較例5)実施例1において、粘着付与
剤をテルペンフェノ−ル樹脂(タマノール803:荒川
化学社製)に変更した。それ以外は実施例1と同様であ
る。その結果を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】上述の通り、本発明のポリウレタン接着
剤は、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂に、粘着付
与剤としてt−ブチルフェノ−ルとビスフェノールAと
ホルムアルルデヒドを反応させてなるノボラック型樹脂
を配合し、これを溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシア
ネート硬化剤とからなり、特に、粘着付与剤としてt−
ブチルフェノ−ルとビスフェノールAとホルムアルルデ
ヒドを反応させてなるノボラック型樹脂を配合すること
により、従来のポリウレタン接着剤に較べ、初期接着
性、常態接着強度、耐熱性がともに優れる。又、耐水性
も優れる。従って、本発明のポリウレタン接着剤は、プ
ラスチック、金属、木材など各種材料の接着に広く使用
される。
【0041】又、本発明の化粧シート被覆材料の製造方
法は、上記のポリウレタン接着剤を化粧シートの裏面に
塗布し乾燥させ、これを曲面又凹凸面を有する芯材に被
覆して接着させるものであり、接着剤の有する優れた初
期接着性により、化粧シートが芯材の曲面又は凹凸面か
ら浮くのが防止され、作業性に優れ、且つ常態接着強
度、耐熱性及び耐水性に優れた曲面又は凹凸面を有する
化粧シート被覆材料が得られる。このようにして得られ
る化粧シート被覆材料は、建材や自動車内装材などに好
適に使用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂に
    粘着付与剤としてt−ブチルフェノールとビスフェノー
    ルAとホルムアルルデヒドを反応させてなるノボラック
    型樹脂を配合しこれを溶剤に溶解した主剤と、ポリイソ
    シアネート硬化剤とからなるポリウレタン接着剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリウレタン接着剤を化
    粧シートの裏面に塗布し乾燥させ、これを曲面又は凹凸
    面を有する芯材に被覆し接着させることを特徴とする化
    粧シート被覆材料の製造方法。
JP7007061A 1995-01-20 1995-01-20 ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法 Pending JPH08199149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7007061A JPH08199149A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7007061A JPH08199149A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08199149A true JPH08199149A (ja) 1996-08-06

Family

ID=11655560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7007061A Pending JPH08199149A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08199149A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6306942B1 (en) 2000-04-05 2001-10-23 3M Innovative Properties Company Low temperature thermally activated water-dispersed adhesives
US6310125B1 (en) 2000-04-05 2001-10-30 3M Innovative Properties Company Water-dispersed adhesive compositions
US6444737B1 (en) 2000-04-05 2002-09-03 3M Innovative Properties Company Water-dispersed polymer stabilizer
US6541550B1 (en) 2000-04-05 2003-04-01 3M Innovative Properties Company Low temperature thermally activated water-dispersed adhesive compositions
CN102277119A (zh) * 2010-06-09 2011-12-14 日本聚氨酯工业株式会社 聚氨酯系粘接剂

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6306942B1 (en) 2000-04-05 2001-10-23 3M Innovative Properties Company Low temperature thermally activated water-dispersed adhesives
US6310125B1 (en) 2000-04-05 2001-10-30 3M Innovative Properties Company Water-dispersed adhesive compositions
US6444737B1 (en) 2000-04-05 2002-09-03 3M Innovative Properties Company Water-dispersed polymer stabilizer
US6541550B1 (en) 2000-04-05 2003-04-01 3M Innovative Properties Company Low temperature thermally activated water-dispersed adhesive compositions
CN102277119A (zh) * 2010-06-09 2011-12-14 日本聚氨酯工业株式会社 聚氨酯系粘接剂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999006209A1 (en) Low temperature lamination of wood
CA2253069A1 (en) Reactive hot melt adhesive and adhesive composite sheet material
JPH10140126A (ja) 接着剤組成物、それを用いた接着方法ならびに化粧シート被覆材料の製造方法
JPH08199149A (ja) ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
JP4220609B2 (ja) ポリウレタン系接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
JPH10287857A (ja) 接着剤組成物、それを用いた接着方法ならびに化粧シート被覆材料の製造方法
JPH0445184A (ja) 粘接着フォームシートおよびその製造方法
JP2000248249A (ja) 反応性ホットメルト接着剤およびその用途
JPH06200229A (ja) ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
JPH09241606A (ja) ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
JPH05320614A (ja) ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
JPS61287977A (ja) 水性ポリウレタン接着剤組成物
JP2000328037A (ja) ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法
JP4182573B2 (ja) 反応性ホットメルト接着剤および接着性複合シート材料
JPH1192743A (ja) 水系接着剤組成物及びそれを用いた積層体
JP3352553B2 (ja) 内装材の製造方法
JPS63256676A (ja) ポリウレタン樹脂設着剤
JPH10286931A (ja) 化粧シート被覆材料の製造方法
JP3508233B2 (ja) 化粧シート
JPH05148371A (ja) 車両用複合パネルの製造方法及びそれに用いられる水系接着剤
JPH0531848A (ja) 複合パネルの製造方法
JP2000053938A (ja) 接着剤組成物
JPH0848962A (ja) 一液型接着剤およびそれを用いた積層体
JP4137855B2 (ja) Vカット化粧造作部材、並びにその製造方法
JPH09267440A (ja) 木質単板貼り化粧板の製造方法