JPH10329248A - ハニカムサンドイッチ構造パネルの製造方法 - Google Patents

ハニカムサンドイッチ構造パネルの製造方法

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JPH10329248A
JPH10329248A JP15457897A JP15457897A JPH10329248A JP H10329248 A JPH10329248 A JP H10329248A JP 15457897 A JP15457897 A JP 15457897A JP 15457897 A JP15457897 A JP 15457897A JP H10329248 A JPH10329248 A JP H10329248A
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JP
Japan
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adhesive
honeycomb
reinforcing plate
isocyanate
core
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Application number
JP15457897A
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English (en)
Inventor
Shigeji Yamada
成志 山田
Tomiichi Fukaya
富一 深谷
Shin Takahashi
伸 高橋
Osahiro Nakagawa
修太 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤による公害及び火災の危険性、ホットメ
ルト接着剤を使用した場合の耐熱性不足等の問題を発生
させることなく、接着強度の向上した構造強度の要求さ
れるハニカムサンドイッチ構造パネルを、作業性と生産
性良く製造する方法の提供。 【解決手段】 イソシアネート末端ポリウレタン系ホッ
トメルト接着剤を用い高温加熱して接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハニカムサンドイ
ッチ構造パネル、特にハニカムコアの芯材と表面板との
間に補強板の設けられたハニカムサンドイッチ構造パネ
ルの製造方法に関するものであり、更に詳説すれば、イ
ソシアネート末端ポリウレタン系ホットメルト接着剤が
溶融塗工されたハニカムコアの芯材、補強板および表面
板を積層した後当該積層体を高温下に加熱、特には接着
界面の温度が100〜150℃になる様に加熱して接着
することを特徴とするハニカムサンドイッチ構造パネル
の製造方法に関するものである。したがって、本発明は
ハニカムサンドイッチ構造パネルを製造する建材、構造
材製造技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】ハニカムサンドイッチ構造パネルは軽量
で、強度、断熱性、防音機能に優れているので、室内外
の間仕切り、ドア等の建材や、家具、黒板、事務用機器
のハウジング等に多用されている。その構造は、紙、プ
ラスチックシート、金属箔をハニカム状、あるいは六角
形以外の複雑な形状に成形して成るロールコア状の、い
わゆるハニカムシートを芯材として、その両面に各種の
表面板、例えば、金属板、プラスチック板、木質板を接
着して製造されている。これらのハニカムサンドイッチ
構造パネルは、一般に表面板の厚みが0.3〜5mmと薄
いため、外部からの衝撃や押し圧により変形を受けやす
く、また釘の打ち付けや、ネジによる取り付けが困難な
為、取り付けに適合したブラケットを用意する必要があ
った。このような、外部からの衝撃や応力に対する構造
強度を向上させ、かつ取り付けに合わせたブラケットな
どの必要性を低減させたハニカムサンドイッチ構造パネ
ルにハニカムコアを芯材とし、その上下に表面板の補強
板を1枚以上積層して成るものがある。補強板として
は、ベニア板、パーティクルボード等の木質ボードや、
プラスチックボード、セラミックボード等が挙げられ
る。また、補強板の枚数は、一般にはハニカムサンドイ
ッチ構造パネルの生産性を考慮してハニカムコアの上下
に各1枚だけ積層されることが多い。一方、ハニカムサ
ンドイッチ構造パネルの製造に用いられる接着剤は、ハ
ニカムコア側および、または補強板および、または表面
板に塗布されて用いられており、その塗布方法は通常、
スプレー塗布やロールコータ法が採用されている。それ
らの接着剤として代表的なものはクロロプレン系などの
溶剤型接着剤であるが、それらは溶剤による公害および
火災の危険性を有しているものである。
【0003】これらの欠点のない接着剤として、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体やスチレンブタジエン共重合体
を主成分とするホットメルト接着剤がある。しかしなが
ら、当該接着剤は塗布接着時に140〜200℃の高温
を必要とする一方で、接着強度は60〜80℃で急激に
低下するので、ハニカムサンドイッチ構造パネルの表面
材あるいはプライマー処理後の表面材にウレタン系塗料
を焼き付け塗装する場合、その条件すなわち130℃前
後の温度での焼き付けにより、表面材、補強板の表面に
浮きが生じるという問題を発生させる。また、直射日光
の当たるドアパネルに使用された場合、構成する材料あ
るいは塗装色によっては、表面材温度は100℃前後ま
で上昇することがある。したがって、耐熱信頼性の面か
ら、ホットメルト接着剤をハニカムサンドイッチ構造パ
ネル用接着剤に適用することは難しい。無溶剤形で、耐
熱性や耐久性に優れた接着剤として、常温で液状の1液
型ウレタン系接着剤、2液型ウレタン系接着剤、1液型
エポキシ系接着剤、および2液型エポキシ系接着剤など
いわゆる湿気硬化型接着剤や熱硬化性接着剤が提案され
ている。これらは、常温で液状であるため、塗布装置は
クロロプレン系接着剤と同様に安価な設備を適用できる
が、接着剤が塗布された構成材料の取り扱いが難しい。
すなわち、ハニカムコアの両面に接着剤を塗布した後、
下面に塗布された接着剤が、ハニカムコアの移動時、あ
るいは仮置き時に、作業場および装置等に付着し、その
清掃作業に時間と手間を要し、作業性と生産性が問題に
なっている。これらの問題を解消するものとしてイソシ
アネート末端ポリウレタン系ホットメルト接着剤も提案
されているが、構造強度を必要とされる、補強板の併用
されたハニカムサンドイッチ構造パネルにおける接着強
度を満足させることが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明等は、上記した
様な問題点のない、構造強度を必要とされる補強板の併
用されたハニカムサンドイッチ構造パネルの製造方法を
提供すべく種々検討したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題を解決するために鋭意検討した結果、ハニカムコアを
芯材とし、その上下に表面板の補強板を1枚以上積層し
て成る、ハニカムサンドイッチ構造パネルにおいて、芯
材であるハニカムコアの上下または一方に補強板を介し
て表面材を接着して成るサンドイッチ構造パネルの製造
に際して、接着剤として、イソシアネート末端ポリウレ
タン系ホットメルト接着剤を使用し、当該接着剤を高温
に加熱して接着することにより上記の問題を解決できる
ことを見いだし本発明を完成したのである。すなわち、
本発明はイソシアネート末端ポリウレタン系ホットメル
ト接着剤が溶融塗工されたハニカムコアの芯材、補強板
および表面板を積層した後当該積層体を高温下に加熱し
て接着することを特徴とするハニカムサンドイッチ構造
パネルの製造方法に関するものであり、特には上記加熱
が接着界面の温度が100〜150℃になる様な加熱で
あることを特徴とするハニカムサンドイッチ構造パネル
の製造方法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
〇 イソシアネート末端ポリウレタン系ホットメルト接
着剤 本発明で使用されるイソシアネート末端ポリウレタン系
ホットメルト接着剤としては以下に示すものである。イ
ソシアネート末端ポリウレタン系ホットメルト接着剤は
湿気反応性型接着剤に属するものであり、接着剤の主成
分としては、分子内に2個以上の水酸基を有するポリオ
ール1種以上と分子内に2個以上のイソシアネート基を
有するポリイソシアネート1種以上とを反応させた、末
端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーが
挙げられ、当該ウレタンプレポリマーは単独で、あるい
は2種以上併用されて用いられる。本発明の接着剤とし
て好ましいものは、前記ウレタンプレポリマーを主成分
とし融点が40℃以上の接着剤である
【0007】〇 ポリオール ウレタンプレポリマーの原料として使用される分子内に
2個以上の水酸基を有するポリオールとしては、従来よ
り公知のものが使用可能であり、本発明にとり好ましい
ものの具体例を以下に示す。まず1種以上のポリカルボ
ン酸と1種以上のポリオールとをランダム共縮重合させ
て得られるポリエステルポリオールが挙げられる。該ポ
リエステルポリオールの原料としてのポリカルボン酸と
してはコハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、アイコ
酸二酸、ε-カプロラクトン、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、無水フタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、ト
リメリット酸、パラオキシ安息香酸などが挙げられる
が、これらに限られるものでく、分子内に2個以上のカ
ルボキシル基を有する化合物が本発明に用いられる。ま
た、ポリオールはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,
4-シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、1,2,6-ヘキサントリオール
などが挙げられるが、これらに限られるものでく、分子
内に2個以上の水酸基を有するも化合物が本発明に用い
られる。次にポリエーテルポリオールが挙げられ、具体
的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げられ
るが、これらに限られるものでく、分子内にエーテル結
合を1個以上有する化合物が本発明に用いられる。第三
にポリオレフィンポリオールが挙げられ、具体的には、
水素化ポリブタジエンポリオール、水素化ポリイソプレ
ンポリオールなどのポリアルキレンポリオールの水素化
物、およびα−オレフィンの共重合物が挙げられるが、
これらに限られるものではない。本発明のポリオールと
しては、上記に限定されることなくポリブタジエンポリ
オール、ポリイソプレンポリオール等のポリアルキレン
ポリオールおよびポリカーボネートポリオール等も本発
明に用いられるウレタンポリマーの原料として挙げられ
る。
【0008】〇 ポリイソシアネート ウレタンプレポリマーの原料として使用される分子内に
2個以上のイソシアネート基有するポリイソシアネート
にも、従来より公知のものが使用可能であり、具体的に
は、p-フェニレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニル
メタンジイソシアネート、カルボジイミド変性4,4'-ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、4,4'-ジフェニレンジイソシアネート、1,5-オ
クチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイネシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、1,3-シクロペンタンジイソシアネート、1,4-シクロ
ヘキサンジイソシアネート、4,4'-メチレンビス(シクロ
ヘキシルイソシアネート)、メチル2,4-シクロヘキサン
ジイソシアネート、メチル2,6-シクロヘキサンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,4-ビ
ス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3-ビス
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジ
イソシアネート、およびカルボジイミド変性4,4'-ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等が挙げられるが、これ
らに限られるものではない。
【0009】〇 接着剤の調製法 本発明に用いられる接着剤の主成分としてのウレタンプ
レポリマーとしては、該ポリマーを製造する際のポリオ
ールに対するポリイソシアネートの量が、基−NCO/
基−OHの当量比で1〜5となる範囲で製造されたもの
が好ましく、より好ましくは1.2〜3の範囲で製造さ
れたものである。また、本発明の接着剤としては、湿気
硬化反応性を高めるために、三級アミン系や錫系などの
触媒、粘着付与剤、充填剤、可塑剤、ワックス、安定
剤、酸化防止剤などの各種の添加剤が必要に応じて添加
されたものが好ましい。本発明の接着剤としてより具体
的には、イソシアネート末端ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して熱可塑性ポリマーを0〜40重量部、
粘着性付与剤を0〜100重量部、可塑剤を0〜30重
量部、充填剤を0〜70重量部およびその他の配合剤を
適量範囲で配合して成る組成物が例示される。通常接着
剤の調製方法としては、上記各種成分を一括混合する方
法で格別に問題は生じないが、ポットライフや作業効率
上2分割以上に分割して調整し、塗布直前に混合機を用
いて混合するか、あるいはロールコータ塗布の塗布機上
で混合することも可能である。すなわち、各種成分を予
め、加熱真空乾燥等の方法により、脱水、脱湿した後、
加熱可能な通常の攪拌機から成る混合機、プラネタリ
ー、およびニーダーなどを用いて、80〜150℃で、
乾燥窒素ガスをパージするなどの方法で、湿気を含んだ
外気を遮断して混合することにより接着剤が製造され
る。
【0010】○ 接着剤の融点と溶融粘度 本発明に用いられる接着剤としては、融点が40℃以上
のものであることが好ましく、融点が40℃未満の場
合、常温で粘着性を有し、本発明が目的とする接着剤塗
工時および塗工後の接着組立作業時の生産性と作業性を
改善することができない。また、本発明の接着剤は、加
熱溶融により塗工するに適する粘度、すなわち、80〜
150℃で1,000〜50,000mPa・s 程度の溶融粘
度を有するホットメルト接着剤であるのが好ましい。
【0011】○ ハニカムサンドイッチ構造パネルの調
製方法 接着剤の塗布 ハニカムサンドイッチ構造パネルの製造における、接着
剤の塗布箇所と塗布量としては、ハニカムコアと補強板
または表面板の接着に関しては、塗布面の少ないハニカ
ムコア側のみの塗布でよく、それにより十分な接着強さ
を得ることができる。塗布量はコアの大きさによって左
右されるが、10g/m2以上、好ましくは30g/m2以上
の塗布量であれば必要な接着特性を得ることができる。
補強板と補強板(複数の補強板が用いられた場合)および
補強板と表面板の接着に関しては、補強板、表面板のい
ずれに塗布しても良いが、補強板を1枚だけ使用すると
きは表面板の表面に、複数の補強板を使用する場合は2
枚目以降の補強板の両面に塗布するのが好ましい。従っ
て、ハニカムコア、2枚の補強板および表面板という4
層構造の場合は、ハニカムコアの表面、2枚目の補強板
の両面に塗布して接着するのが好ましい。それら補強板
および表面板の表面への接着剤の塗布量は30g/m2
上、好ましくは50g/m2以上であり、その塗布量であ
れば必要な接着特性を得ることが容易である。接着剤の
塗布方法としては、ロールコーター塗工、スプレー塗
工、スパイラル塗工、ドット塗工、ビード等の通常ホッ
トメルト接着剤で使用される塗工方法を適用することが
できる。この内、ハニカム側の接着はロールコーター塗
工が好ましく、補強板と補強板および補強板と表面板の
接着は限定されない。接着剤の塗布温度としては80〜
150℃が好ましく、また前記した様に接着剤もこの温
度で適切な溶融粘度になるものが選択される。塗布され
た接着剤はホットメルトであるため、数秒〜数10分以
内に固化するが、生産性を考慮した場合、数秒〜数分の
間に固化するものが好ましい。すなわち、固化時間が速
い方が片面を塗布してから反転させて、もう一方の面に
塗工できる時間を短縮することができ、両面を同時に塗
工する場合も、塗工後短時間で塗工済み材料を重ね合わ
せて載置することができ生産性等が良好になる。
【0012】接着方法 接着剤が塗工されたハニカムコア、補強板、表面板は、
ローラーコンベア、やハンガーコンベアー等で接着作業
場に搬送され、積層後加熱される。加熱は、接着方法で
一般的に行われているように、被着材固定のために軽い
加圧下に行われ、そのためには加熱プレスを用いるのが
好ましい。加熱温度、一般的には加熱プレスの温度は、
イソシアネート末端ポリウレタン系ホットメルト接着剤
の融点を超える温度で高い温度ほど好ましいが、余り高
温になると、ハニカムコアの接着においては接着剤の粘
度が下がり過ぎ、良好なフィレットが形成されない、ま
たハニカムコア、補強板、表面板の接着においては界面
の水分と急激に反応して短時間で多量のCO2 が発生し
接着剤層を破壊し、接着強度を低下させ、更には、表面
板のコート材を劣化させる等の問題が発生する恐れがあ
るので、接着界面の温度が100〜150℃、特に12
0〜150℃になる様に加熱することが好ましい。ハニ
カムコア、補強板および表面板の接着は、例えば接着剤
の塗布されたハニカムコアと表面板の間に補強板を挟
み、プレス加熱することにより一体的に行うことも、ハ
ニカムコアの両側に接着剤を塗布し、それをサンドイツ
チする形で補強板を積層接着し、その後で接着剤の塗布
された表面板を両面に積層し接着するという様に分割し
て接着することもでき、接着工程の分割は、補強板と表
面板を接着してからハニカムコアを積層し接着するとい
うことでも可能である。接着に際しての加熱温度は前記
したとおりであり、接着時間は通常10秒〜5分間であ
る。接着に際して、ハニカムコア、補強板および表面板
等の積層体の接着を良好に達成するために、積層体は加
圧されるが、その加圧は固定が主体であるから強く行う
必要はなく、また強い加圧はハニカムコアを変形させる
恐れがあるため、1kg/cm2以下、好ましくは0.5kg/
cm2程度で行う。加熱終了後、当該プレスの温度を40
℃以下に冷却するか、あるいは他の冷却専用のプレスに
移し、積層体を冷却固化させる。接着剤の冷却固化段階
にあるハニカムサンドイッチ構造パネルはたい積、梱
包、運搬等に必要な強度を十分に有している。接着剤の
ウレタン化反応により硬化は、空気中の水分あるいはハ
ニカム、補強板、表面板の接着界面に存在する水分によ
り進行し、23℃,65%RHで1日間養生で十分な接
着強度に達する。
【0013】
【作用】湿気硬化型であるイソシアネート末端ポリウレ
タン系ホットメルト接着剤を高温に加熱することによ
り、接着剤の接着界面との濡れ性および接着剤の反応性
が向上したことに起因するものと思われるが、本発明の
方法では、従来の方法が有していた問題を発生させるこ
となく、求められる構造体としての接着強度を有するハ
ニカムサンドイッチ構造パネルを提供し得るのである。
【0014】
【実施例】以下に本発明に用いられる接着剤の調製方法
と具体的な実施例に基づいて本発明をより詳細に説明す
【0015】接着剤の調製例1 アジピン酸と1,4-ブタンジオールを主成分とするポリエ
ステルポリオール(OH価=60.0mg/KOH)1000g
とジフェニルメタンジイソシアネート187gを混合攪
拌しながら、80℃で4時間反応させてウレタンプレポ
リマー(120℃溶融粘度27,200mPa・s)を得た。得
られたプレポリマーにジブチルチンジラウレートを1wt
% 配合し、イソシアネート末端ポリウレタン系ホットメ
ルト接着剤Aを得た。この接着剤の融点は50℃であっ
た。 接着剤の調製例2 アジピン酸と1,6-ヘキサンジオールを主成分とするポリ
エステルポリオール(OH価=22.5mg/KOH)1000
g とジフェニルメタンジイソシアネート117g を混合
攪拌しながら、80℃で4時間反応させてウレタンプレ
ポリマー(120℃溶融粘度12,800mPa・s)を得た。
得られたプレポリマーにジブチルチンジラウレートを1
wt% 配合し、イソシアネート末端ポリウレタン系ホット
メルト接着剤Bを得た。この接着剤の融点は55℃であ
った。 接着剤の調製例3 アジピン酸と1,6-ヘキサンジオールを主成分とするポリ
エステルポリオール(OH価=20.5mg/KOH)700g
とポリエチレングリコール(OH価=122mg/KOH)3
00g ジフェニルメタンジイソシアネート228.4g
を混合攪拌しながら、80℃で4時間反応させてウレタ
ンプレポリマー(120℃溶融粘度29,000mPa・s)を
得た。得られたプレポリマーにジブチルチンジラウレー
トを1wt% 配合し、イソシアネート末端ポリウレタン系
ホットメルト接着剤Cを得た。この接着剤の融点は54
℃であった。
【0016】実施例1 フェノール含浸ペーパーハニカムコア(厚み41mm,幅
75mm,長さ100mm)の片面に接着剤Aを120℃で
60g/m2塗布した。3分後にもう一方の面に、同様に
接着剤Aを塗布したが、既塗布面は冷却固化されてお
り、作業性に問題はなかった。その次に、前記ハニカム
コアを補強板(ベニア板)上に設置し、その上にもう一枚
の補強板を重ね合わせて、140℃に調整されたヒート
プレス装置で0.5kg/cm2で4分間プレスした。この
際、接着界面温度は、加熱プレス4分後に115℃に達
した。その次に、直ちに冷却水を通したコールドプレス
装置で0.5kg/cm2で1分間プレスした。塗装鋼板の裏
面(接着面)に接着剤Aを120℃で70g/m2塗布し
た。その次に、前行程で作成した補強板にサンドイツチ
されたハニカムパネルを塗装鋼板上に設置し、その上に
もう一枚の接着剤を塗布した塗装鋼板を重ね合わせて、
120℃に調整されたヒートプレス装置で0.5kg/cm2
で2分間プレスした。この際、接着界面温度は、加熱プ
レス2分後に110℃に達した。その次に、直ちに冷却
水を通したコールドプレス装置で0.5kg/cm2で1分間
プレスした。23℃,65%RHで24時間接着養生し
【0017】実施例2 フェノール含浸ペーパーハニカムコア(厚み41mm,幅
75mm,長さ100mm)の片面に接着剤Bを120℃で
60g/m2塗布した。30秒後にもう一方の面に、同様
に接着剤を塗布したが、既塗布面は冷却固化されてお
り、作業性に問題はなかった。その次に、前記ハニカム
コアを補強板(ベニア板)上に設置し、その上にもう一枚
の補強板を重ね合わせて、140℃に調整されたヒート
プレス装置で0.5kg/cm2で4分間プレスした。この
際、接着界面温度は、加熱プレス4分後に115℃に達
した。その次に、直ちに冷却水を通したコールドプレス
装置で0.5kg/cm2で1分間プレスした。塗装鋼板の裏
面(接着面)に接着剤Bを120℃で70g/m2塗布し
た。その次に、前行程で作成した補強板にサンドイツチ
されたハニカムパネルを塗装鋼板上に設置し、その上に
もう一枚の接着剤を塗布した塗装鋼板を重ね合わせて、
120℃に調整されたヒートプレス装置で0.5kg/cm2
で2分間プレスした。この際、接着界面温度は、加熱プ
レス2分後に110℃に達した。その次に、直ちに冷却
水を通したコールドプレス装置で0.5kg/cm2で1分間
プレスした。23℃,65%RHで24時間接着養生し
【0018】実施例3 フェノール含浸ペーパーハニカムコア(厚み41mm,幅
75mm,長さ100mm)の片面に接着剤Cを120℃で
60g/m2塗布した。30秒後にもう一方の面に、同様
に接着剤を塗布したが、既塗布面は冷却固化されてお
り、作業性に問題はなかった。その次に、前記ハニカム
コアを補強板(ベニア板)上に設置し、その上にもう一枚
の補強板を重ね合わせて、140℃に調整されたヒート
プレス装置で0.5kg/cm2で4分間プレスした。この
際、接着界面温度は、加熱プレス4分後に115℃に達
した。その次に、直ちに冷却水を通したコールドプレス
装置で0.5kg/cm2で1分間プレスした。塗装鋼板の裏
面(接着面)に接着剤Cを120℃で70g/m2塗布し
た。その次に、前行程で作成した補強板にサンドイツチ
されたハニカムパネルを塗装鋼板上に設置し、その上に
もう一枚の接着剤を塗布した塗装鋼板を重ね合わせて、
120℃に調整されたヒートプレス装置で0.5kg/cm2
で2分間プレスした。この際、接着界面温度は、加熱プ
レス2分後に110℃に達した。その次に、直ちに冷却
水を通したコールドプレス装置で0.5kg/cm2で1分間
プレスした。23℃,65%RHで24時間接着養生し
【0019】ハニカムサンドイッチ構造パネルの接着強
度の測定 上記実施例1〜3で得られたハニカムサンドイッチ構造
パネルの接着強度を以下の方法で測定し、その結果を表
1に示した。 接着強度の測定方法 幅75mm、長さ100mmの接着面を有するハニカムサン
ドイッチ構造パネルを調製して試験体とし、両面の鋼板
(表面板)を20mm剥離して90度に折り曲げ、この部分
の両側を掴み、所定の温度環境下、ストログラフで20
0mm/分の速度で剥離させて、その強度を測定した。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明のハニカムサンド
イッチ構造パネルの製造方法により、本件に関する従来
技術の問題であった、溶剤による公害及び火災の危険
性、ホットメルト接着剤を使用した場合の耐熱性不足、
作業性と生産性不良等を解決するとともに、特に構造強
度の要求されるハニカムサンドイッチ構造パネルに十分
な接着強度を付与することを可能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 修太 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート末端ポリウレタン系ホッ
    トメルト接着剤が溶融塗工されたハニカムコアの芯材、
    補強板および表面板を積層した後当該積層体を高温下に
    加熱して接着することを特徴とするハニカムサンドイッ
    チ構造パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 接着界面の温度が100〜150℃にな
    る様に加熱することを特徴とする請求項1記載のハニカ
    ムサンドイッチ構造パネルの製造方法。
JP15457897A 1997-05-28 1997-05-28 ハニカムサンドイッチ構造パネルの製造方法 Pending JPH10329248A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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