JPH11320697A - シール剤入りタイヤの製造方法 - Google Patents

シール剤入りタイヤの製造方法

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JPH11320697A
JPH11320697A JP10206471A JP20647198A JPH11320697A JP H11320697 A JPH11320697 A JP H11320697A JP 10206471 A JP10206471 A JP 10206471A JP 20647198 A JP20647198 A JP 20647198A JP H11320697 A JPH11320697 A JP H11320697A
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tire
sealant
inner liner
release sheet
chamber
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Toshio Yamagiwa
登志夫 山際
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生タイヤを加硫成形する際に、加硫接着され
る部分とされない部分との境界を明確にして正確な形状
のシール剤室を形成できるようにする。 【解決手段】 タイヤ本体1およびインナーライナー2
を重ね合わせた生タイヤ24を上型29および下型30
内にセットし、内側からブラザー31を空気圧で膨張さ
せて加硫成形を行う。このとき片面だけに離型性を有す
るフッ素樹脂シート等の離型シート9を、その離型性を
有する面をインナーライナー2に対向させてタイヤ本体
1との間に介在させることにより、インナーライナー2
がタイヤ本体1に加硫接着されるのを防止し、そこにシ
ール剤を充填するためのシール剤室を正確な形状に形成
することができる。離型シート9をシール剤に溶解する
材質で構成すれば、シール剤室に残留した離型シート9
によるシール性の低下を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドの内側に
インナーライナーにより区画された輪状のシール剤室を
有するシール剤入りタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ本体のトレッドの内側に、少なく
とも一部をインナーライナーにより区画されたシール剤
室を形成し、釘等によるトレッドの刺傷を前記シール剤
室に封入したシール剤で自封して刺傷からの空気の漏出
を遅らせるようにしたシール剤入りタイヤが、特開平8
−323875号公報により公知である。
【0003】上記従来のシール剤入りタイヤは、加硫成
形前のタイヤ本体にインナーライナーを重ね合わせると
きに、両者の接触面の一部に、あるいはインナーライナ
ーどうしの接触面の一部にタルク等の離型剤を塗布した
状態で加硫成形を行うことにより、タイヤ本体にインナ
ーライナーを一体化するとともに、前記離型剤を塗布し
た部分を非接着状態で残留させてシール剤室を形成する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タイヤ本体
およびインナーライナーより成る生タイヤを加熱型に挿
入して加硫成形するとインナーライナーが引き伸ばされ
るため、離型剤としてのタルクの密度が高い部分と低い
部分とが発生し、加硫接着される部分とされない部分と
の境界が不明確になって完全な形状のシール剤室が形成
されなくなる可能性がある。そのために、所望の形状の
シール剤室を形成することが難しくなり、シール剤室の
形状の設計自由度が制限されてしまう問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、生タイヤを加硫成形する際に、加硫接着される部分
とされない部分との境界を明確にして正確な形状のシー
ル剤室を形成できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、加硫成形前のタイヤ
本体の内面にインナーライナーを重ね合わせて加硫成形
することにより該インナーライナーの少なくとも一部を
タイヤ本体の内面に加硫接着し、トレッドの内側に前記
インナーライナーにより区画された輪状のシール剤室を
形成するシール剤入りタイヤの製造方法において、加硫
成形前にインナーライナーの前記シール剤室に臨む部分
に離型性を有する離型シートを配置することを特徴とす
る。
【0007】上記構成によれば、加硫成形前のタイヤ本
体の内面にインナーライナーを重ね合わせる際に、イン
ナーライナーのシール剤室に臨む部分に離型性を有する
離型シートを配置するので、加硫成形時にインナーライ
ナーのシール剤室に臨む部分が加硫接着されるのを確実
に防止するとともに、シール剤室に臨まない部分を確実
に加硫接着することができる。これにより、シール剤室
の形状の設計自由度が向上し、かつそのシール剤室を正
確な形状に形成することが可能となる。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、離型シートの一方の面の少なくとも
一部が離型性を有しており、離型シートの離型性を有さ
ない部分は加硫成形時にシール剤室の壁面に加硫接着さ
れることを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、離型シートは離型性を
有する部分と離型性を有さない部分とを備えているた
め、離型性を有する部分でインナーライナーの加硫接着
を防止してシール剤室を形成することができ、離型性を
有さない部分でインナーライナーをシール剤室の壁面に
加硫接着してインナーライナーの妄動を防止することが
できる。また離型性を有する部分を離型シートの一方の
面の一部とすれば、その部分でインナーライナーをタイ
ヤ本体の内面に接続してシール剤室の形状を安定させる
ことができる。
【0010】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、離型シートがシール剤に溶解可能な
材質で構成されていてシール剤室へのシール剤の注入に
より溶解することを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、シール剤室にシール剤
を注入すると離型シートがシール剤に溶解するので、離
型シートの残留によるシール性の低下を確実に防止する
ことができる。
【0012】また請求項4に記載された発明は、請求項
3の構成に加えて、離型シートが水溶紙あるいは不織布
からなることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、シール剤の注入により
離型シートを確実に溶解することができる。
【0014】また請求項5に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、複数枚の離型シートを積層して配置
することを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、加硫成形時にタイヤ本
体およびインナーライナーと共に離型シートが引き伸ば
されても、複数枚の離型シートがその接触面において相
互に滑って該離型シートの破断が防止されるため、タイ
ヤ本体およびインナーライナーの望ましくない加硫接着
を確実に回避することができる。
【0016】また請求項6に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、加硫成形前に離型シートは波形に折
り畳まれており、加硫成形時に前記離型シートは引き伸
ばされることを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、加硫成形時にタイヤ本
体およびインナーライナーと共に離型シートが引き伸ば
されても、波形に折り畳まれた離型シートが自由に伸び
て破断が防止されるため、タイヤ本体およびインナーラ
イナーの望ましくない加硫接着を確実に回避することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0019】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はタイヤを装着した車輪の横断面図、図2は
タイヤの製造工程図の第1分図、図3はタイヤの製造工
程図の第2分図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図
5は図3の5−5線拡大断面図である。
【0020】図1に示すように、自動二輪車用車輪のリ
ムRには、タイヤ本体1と、その内部に加硫接着された
インナーライナー2とからなるチューブレスタイヤTが
装着される。インナーライナー2は中央部を除く左右両
側部がタイヤ本体1の内面に加硫接着されており、その
内側に断面略円形の空気室5が画成され、またインナー
ライナー2の非接着部とタイヤ本体1の内面との間に断
面略円弧状のシール剤室6が画成される。シール剤室6
には公知の液状シール剤7が充填される。
【0021】リムRはタイヤTの円周方向に延びる環状
のリム本体部11と、リム本体部11の幅方向両端から
半径方向外側に延びてタイヤ本体1の内周を保持する一
対のフランジ部12,12とを備える。インナーライナ
ー2の内部に形成された空気室5に空気を充填する空気
弁13は、リム本体部11の円周方向1ヵ所に形成した
空気弁取付部14を貫通して支持される。
【0022】而して、インナーライナー2のシール剤室
6は空気室5の空気圧によりトレッド15の内側に沿っ
た形状に保持されるため、釘等により半径方向あるいは
側方からタイヤ本体1が刺傷を受けても、シール剤7が
その刺傷を直ちに埋めて補修し、空気室5からの空気の
漏出を遅らせる。また、シール剤7はシール剤室6に保
持されていて、空気室5側へ流出することがないから、
空気弁13やそれに当てがわれる圧力ゲージ等を詰まら
せることもない。
【0023】次に、図2および図3に基づいて前記タイ
ヤTの製造工程を説明する。
【0024】タイヤTの製造工程は、インナーライナー
巻付け工程、離型シート巻付け工程、生タイヤ巻付け工
程、金型セット工程、加硫工程、シール剤注入工程およ
び検査工程からなる。
【0025】先ず、インナーライナー巻付け工程で生ゴ
ムよりなる筒状のインナーライナー2をドラム23の外
周に嵌合させ、続く離型シート巻付け工程でインナーラ
イナー2の外周に離型シート9を巻き付ける。そして生
タイヤ巻付け工程でインナーライナー2および離型シー
ト9の外周にタイヤ本体1の各部の素材を巻き付けて生
タイヤ24を成形する。
【0026】図4はドラム23に巻き付けられた生タイ
ヤ24の横断面を示すもので、最も内側に位置するイン
ナーライナー2の幅W1 に対して、その外側に重ね合わ
せられた離型シート9の幅W2 は小さくなっており、従
って離型シート9の左右両端からインナーライナー2の
一部が突出している。離型シート9は厚さが50mμ以
下のフッ素樹脂シート(テフロンシート)やシリコン樹
脂シートから成り、市販品が入手可能である。例えば、
テフロンシートとしては、旭ガラス(株)のアフレック
ス(商品名)がある。
【0027】離型シート9は、その一方の面にコロナ放
電処理やCS処理が施されており、その処理が施された
面は離型性が消滅してゴムとの密着性が高められてい
る。そして前記処理が施された一方の面がタイヤ本体1
に接触し、未処理の離型性を有する他方の面がインナー
ライナー2に接触する。
【0028】コロナ放電処理は、表面をポリエステル、
ハイパロン、EPラバー等で被覆した金属ロールに沿っ
て被処理物である離型シート9を走行させながら、高電
圧発生機に接続された電極と前記金属ロールとの間に高
圧コロナ放電を起こさせるもので、コロナを生成したオ
ゾンや酸化窒素が離型シート9の表面と反応してカルボ
ニル基等が発生することにより該表面が親水化するもの
である。またCS処理は、前記コロナ放電の代わりに真
空下でプラズマ放電処理を施すものであり、コロナ放電
処理と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0029】インナーライナー2および離型シート9の
外周には生ゴムよりなるタイヤ本体1が巻き付けられて
生タイヤ24が構成される。前記タイヤ本体1は、イン
ナーライナー2および離型シート9の半径方向外側に巻
き付けられたコード部25と、コード部25の軸方向両
端に連なるようにインナーライナー2の外周に嵌合する
一対のビード部26,26と、コード部25およびビー
ド部26,26の半径方向外側を覆うように巻き付けら
れたトレッド部27とから構成される。
【0030】続いて、ドラム23から取り外した生タイ
ヤ24を金型セット工程で加硫成形用の上型29および
下型30間にセットする。更に図5に示す加硫工程で上
型29および下型30を加熱するとともに、生タイヤ2
4の内部に配置されたブラザー31を空気圧で膨張さ
せ、その圧力で生タイヤ24を上型29および下型30
の成形面に密着させて最終製品形状になるように加硫成
形する。この加硫成形において、タイヤ本体1にインナ
ーライナー2が一体化される。
【0031】このとき、離型シート9は膨張するブラザ
ー31の圧力でインナーライナー2とタイヤ本体1との
間に挟まれて圧縮されるが、離型シート9のインナーラ
イナー2に当接する他方の面(即ち、表面処理されてい
ない側の面)は該インナーライナー2に加硫接着される
ことはなく、タイヤ本体1に当接する一方の面(即ち、
表面処理されている側の面)が該タイヤ本体1に加硫接
着される。
【0032】このように離型シート9を用いたことによ
り、加硫接着が必要な部分を確実に加硫接着するととも
に、加硫接着してはならぬ部分を確実に未接着状態のま
ま残し、インナーライナー2およびタイヤ本体1間に正
確な形状のシール剤室6を形成することができる。また
離型シート9はタイヤ本体1の内面に加硫接着されて固
定されるため、その離型シート9がシール剤室6の内部
で妄動してシール剤7の自由な流動を阻害することがな
く、シール剤によるシール効果が確実に発揮される。
【0033】加硫成形を終えてタイヤ本体1およびイン
ナーライナー2が一体化されたものを金型から取り出し
た後に、シール剤注入工程で注射器等を用いてシール剤
室6の内部にシール剤7を注入してタイヤTを完成し、
最後の検査工程で完成品の検査を行って全工程を終了す
る。
【0034】次に、図6および図7に基づいて本発明の
第2実施例を説明する。
【0035】図6に示すように、第2実施例のタイヤT
は、タイヤ本体1の内面の半径方向外側部分に加硫接着
された第1インナーライナー21 と、タイヤ本体1の内
面の半径方向内側部分および前記第1インナーライナー
1 の左右両端部に加硫接着され、前記第1インナーラ
イナー21 との間にシール剤室6を画成する第2インナ
ーライナー22 とを備える。シール剤室6に臨む第1イ
ンナーライナー21 の壁面に離型シート9が加硫接着に
より固定される。
【0036】図7は第2実施例のタイヤTの生タイヤ巻
付け工程を示すもので、ドラム23の外周に巻き付けら
れた第2インナーライナー22 の外周に離型シート9が
巻き付けられ、更にその外側に第1インナーライナー2
1 が巻き付けられる。離型シート9は、第1インナーラ
イナー21 に対向する面がコロナ放電処理あるいはCS
処理を施されて該第1インナーライナー21 に加硫接着
され、また第2インナーライナー22 に対向する面が離
型性を発揮してシール剤室6を形成する。この第2実施
例によっても、前記第1実施例と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0037】次に、図8および図9に基づいて本発明の
第3実施例を説明する。
【0038】図8に示すように、第3実施例のタイヤT
は、第1実施例のタイヤTと同様に1枚のインナーライ
ナー2を備えており、このインナーライナー2の両端部
は第1実施例と同様にタイヤ本体1の内面に加硫接着さ
れているだけでなく、その中央部が所定幅(例えば、5
mm)に亘ってタイヤ本体1の内面に加硫接着されてい
る。従って、シール剤室6,6はインナーライナー2の
中央の接着部32を境にして左右2室に分離されてお
り、シール剤室6,6の形状を安定させるとともに、タ
イヤTが大型化した場合にシール剤室6,6内のシール
剤7の移動を最小限に抑えることができる。
【0039】図9は第3実施例のタイヤTの生タイヤ巻
付け工程を示すもので、ドラム23の外周に巻き付けら
れたインナーライナー2の外周に2枚の離型シート9,
9が相互に5mmの間隔を置いて巻き付けられ、更にそ
の外周にタイヤ本体1の各部の素材が巻き付けられて生
タイヤ24が構成される。離型シート9,9は、インナ
ーライナー2に対向する面が離型性を有しており、タイ
ヤ本体1に対向する面がコロナ放電処理あるいはCS処
理により離型性を除去されている。これにより、2室に
区画されたシール剤室6,6を正確な形状に形成するこ
とができる。
【0040】ところで、図8の構造のタイヤTを製造す
る際に、第3実施例では2枚の離型シート9,9を間隔
を置いて配置しているが、以下の2つの方法によれば1
枚の離型シート9で同様の効果を得ることができる。
【0041】第1の方法は、離型シート9のタイヤ本体
1に対向する面の全面をコロナ放電処理やCS処理で離
型性を消滅させ、更にインナーライナー2に対向する面
の一部をコロナ放電処理やCS処理で離型性を消滅させ
るものである。このようにすれば、タイヤ本体1に接着
された離型シート9の反対側の面の一部がインナーライ
ナー2に接着されるため、図8に示す構造のタイヤTを
得ることができる。インナーライナー2に対向する面の
離型性を消滅させる部分は、ライン状でも良いしスポッ
ト状でも良い。
【0042】第2の方法は、タイヤ本体1に対向する面
をコロナ放電処理やCS処理で離型性を消滅させた離型
シート9に、予めスリット状の開口やスポット状の開口
を形成するものである。このようにすれば、離型シート
9の前記開口を介してインナーライナー2がタイヤ本体
1に接触して加硫接着されるため、図8に示す構造のタ
イヤTを得ることができる。
【0043】次に、図10および図11に基づいて本発
明の第4実施例を説明する。
【0044】前記第1〜第3実施例では何れも1枚の離
型シート9を用いているが、図10に示すように、第4
実施例では生タイヤ24の状態で第1インナーライナー
1および第2インナーライナー22 間に3枚の離型シ
ート91 ,92 ,93 が積層状態で配置される。3枚の
離型シート91 ,92 ,93 は、水とエチレングリコー
ルとを主成分としたシール剤7に溶解する材質、例えば
水溶紙や不織布から構成されている。
【0045】このように3枚の離型シート91 ,92
3 を積層することにより、加硫工程で生タイヤ24を
上型29および下型30間にセットして加熱しながら最
終製品形状になるように加硫成形する際に、離型シート
1 ,92 ,93 の破断を回避して第1インナーライナ
ー21 および第2インナーライナー22 が相互に加硫接
着されるのを確実に防止することができる。なぜなら
ば、前記加硫成形時に生タイヤ24と共に離型シート9
1 ,92 ,93 は図11(A)の矢印a−a方向に引き
伸ばされるが、その際に3枚の離型シート91 ,92
3 が相互に滑り合って破断を防止されるため、破断部
において第1インナーライナー21 および第2インナー
ライナー22 が直接接触することがなくなるからであ
る。このとき中央の離型シート92 の両面にタルクを付
着させておけば、離型シート91 ,9 2 ,93 相互の滑
りを良好にして破断を一層確実に防止することができ
る。
【0046】而して、シール剤室6の内部にシール剤7
を注入すると、図11(B)に示すように、シール剤室
6に残留した離型シート91 ,92 ,93 が溶解するの
で、離型シート91 ,92 ,93 の残留よりシール剤7
のシール性が阻害されるのを確実に防止することができ
る。
【0047】次に、図12に基づいて本発明の第5実施
例を説明する。
【0048】第5実施例は、前記第4実施例における3
枚の離型シート91 ,92 ,93 のうちの1枚、例えば
中央の離型シート92 を予め波形に形成したものであ
る。このようにすれば、加硫工程で生タイヤ24を最終
製品形状になるように加硫成形する際に、生タイヤ24
と共に3枚の離型シート91 ,92 ,93 が引き伸ばさ
れたとき、仮に上下2枚の離型シート91 ,93 が破断
しても、前記波形の離型シート92 が直線状に伸長して
破断が防止されるので、第1インナーライナー2 1 およ
び第2インナーライナー22 が直接接触して相互に加硫
接着されるのを確実に防止することができる。
【0049】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0050】例えば、第1〜第3実施例および第5実施
例で離型シート9,91 ,92 ,9 3 をシール剤7に溶
解する材質で構成することができる。また第4、第5実
施例では離型シート91 ,92 ,93 を3枚積層してい
るが、それを2枚あるいは4枚以上積層することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、加硫成形前のタイヤ本体の内面にインナーラ
イナーを重ね合わせる際に、インナーライナーのシール
剤室に臨む部分に離型性を有する離型シートを配置する
ので、加硫成形時にインナーライナーのシール剤室に臨
む部分が加硫接着されるのを確実に防止するとともに、
シール剤室に臨まない部分を確実に加硫接着することが
できる。これにより、シール剤室の形状の設計自由度が
向上し、かつそのシール剤室を正確な形状に形成するこ
とが可能となる。
【0052】また請求項2に記載された発明によれば、
離型シートは離型性を有する部分と離型性を有さない部
分とを備えているため、離型性を有する部分でインナー
ライナーの加硫接着を防止してシール剤室を形成するこ
とができ、離型性を有さない部分でインナーライナーを
シール剤室の壁面に加硫接着してインナーライナーの妄
動を防止することができる。また離型性を有する部分を
離型シートの一方の面の一部とすれば、その部分でイン
ナーライナーをタイヤ本体の内面に接続してシール剤室
の形状を安定させることができる。
【0053】また請求項3に記載された発明によれば、
シール剤室にシール剤を注入すると離型シートがシール
剤に溶解するので、離型シートの残留によるシール性の
低下を確実に防止することができる。
【0054】また請求項4に記載された発明によれば、
シール剤の注入により離型シートを確実に溶解すること
ができる。
【0055】また請求項5に記載された発明によれば、
加硫成形時にタイヤ本体およびインナーライナーと共に
離型シートが引き伸ばされても、複数枚の離型シート
がその接触面において相互に滑って該離型シートの破断
が防止されるため、タイヤ本体およびインナーライナー
の望ましくない加硫接着を確実に回避することができ
る。
【0056】また請求項6に記載された発明によれば、
加硫成形時にタイヤ本体およびインナーライナーと共に
離型シートが引き伸ばされても、波形に折り畳まれた離
型シートが自由に伸びて破断が防止されるため、タイヤ
本体およびインナーライナーの望ましくない加硫接着を
確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤを装着した車輪の横断面図
【図2】タイヤの製造工程図の第1分図
【図3】タイヤの製造工程図の第2分図
【図4】図2の4−4線拡大断面図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】第2実施例に係るタイヤを装着した車輪の横断
面図
【図7】第2実施例に係る、前記図4に対応する図
【図8】第3実施例に係るタイヤを装着した車輪の横断
面図
【図9】第3実施例に係る、前記図4に対応する図
【図10】第4実施例に係る、前記図4に対応する図
【図11】第4実施例に係る、加硫工程完了時およびシ
ール剤注入工程完了時の状態を示す図
【図12】第5実施例に係る、前記図4に対応する図
【符号の説明】
1 タイヤ本体 2 インナーライナー 21 第1インナーライナー(インナーライナ
ー) 22 第2インナーライナー(インナーライナ
ー) 6 シール剤室 7 シール剤 9 離型シート 91 離型シート 92 離型シート 93 離型シート 15 トレッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫成形前のタイヤ本体(1)の内面に
    インナーライナー(2,21 ,22 )を重ね合わせて加
    硫成形することにより該インナーライナー(2,21
    2 )の少なくとも一部をタイヤ本体(1)の内面に加
    硫接着し、トレッド(15)の内側に前記インナーライ
    ナー(2,21 ,22 )により区画された輪状のシール
    剤室(6)を形成するシール剤入りタイヤの製造方法に
    おいて、 加硫成形前にインナーライナー(2,21 ,22 )の前
    記シール剤室(6)に臨む部分に離型性を有する離型シ
    ート(9,91 ,92 ,93 )を配置することを特徴と
    するシール剤入りタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 離型シート(9)の一方の面の少なくと
    も一部が離型性を有しており、離型シート(9)の離型
    性を有さない部分は加硫成形時にシール剤室(6)の壁
    面に加硫接着されることを特徴とする、請求項1に記載
    のシール剤入りタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】 離型シート(91 ,92 ,93 )がシー
    ル剤(7)に溶解可能な材質で構成されていてシール剤
    室(6)へのシール剤(7)の注入により溶解すること
    を特徴とする、請求項1に記載のシール剤入りタイヤの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 離型シート(91 ,92 ,93 )が水溶
    紙あるいは不織布からなることを特徴とする、請求項3
    に記載のシール剤入りタイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 複数枚の離型シート(91 ,92
    3 )を積層して配置することを特徴とする、請求項1
    に記載のシール剤入りタイヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 加硫成形前に離型シート(92 )は波形
    に折り畳まれており、加硫成形時に前記離型シート(9
    2 )は引き伸ばされることを特徴とする、請求項1に記
    載のシール剤入りタイヤの製造方法。
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