JPH11318623A - 劇場用椅子 - Google Patents

劇場用椅子

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JPH11318623A
JPH11318623A JP12512098A JP12512098A JPH11318623A JP H11318623 A JPH11318623 A JP H11318623A JP 12512098 A JP12512098 A JP 12512098A JP 12512098 A JP12512098 A JP 12512098A JP H11318623 A JPH11318623 A JP H11318623A
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JP
Japan
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user
use posture
posture
chair
data
Prior art date
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Application number
JP12512098A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Nansho
幸彦 南庄
Noboru Yoshikawa
登 吉川
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SUMISHO FINE GOODS KK
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
SUMISHO FINE GOODS KK
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座の高さ、背の角度、肘掛け高さ等の使用姿勢
を各使用者が自分の好みに応じて設定でき、しかも、各
使用者が自分に合わせて設定した使用姿勢を簡単に再現
できる劇場用椅子を提供する。 【解決手段】椅子本体5と、座の高さ、背の角度、肘掛
け高さ等の椅子本体の5の使用姿勢Aを種々に変更可能
な姿勢駆動手段1と、使用者がこの姿勢駆動手段1を介
して使用姿勢Aを手動で調整するための手動調整手段2
と、各使用者が調整した使用姿勢Aを使用者毎の使用姿
勢データとして少なくとも記憶する記憶媒体3と、各使
用者が使用する際、該使用者の過去の使用時において記
憶媒体3に記憶させた使用姿勢データに基づき姿勢駆動
手段1を介して使用姿勢Aを自動で調整する自動調整手
段4とを具備させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映画館や演奏会場
等の劇場で設置して使用される劇場用椅子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】劇場等に設置される従来の劇場用椅子
は、体の小さい人や子供等が観覧しやすいように、座の
高さのみを手動で段階的に変えられるように構成したも
のも知られているが、通常は座の高さ、背の角度、肘掛
け高さ等の使用姿勢を、基本的に変えることができず、
その使用姿勢を、平均的な体躯を有する使用者に合わせ
て設定してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな劇場用椅子は、老男若女を問わず不特定多数の人が
使用し、しかもその着席時間が比較的長い。したがっ
て、従来のものでは、老人や子供には、長時間の着席が
苦痛となりやすい。また、座の高さ調節を行えるように
したものでも、単に座の高さが変わるのみで、十分に快
適な座り心地を提供できるものではない上、その操作を
常に手動で行わなければならず、使い勝手に問題があ
る。さらに、同様な体躯を有する人でも、好みの着座姿
勢は異なり、一つの使用姿勢が好みと一致するとは限ら
ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点を考慮するとともに、現代社会が高齢化社会を向か
えつつあるという点をも考慮して、老人を含め各人が利
用しやすく快適な劇場用椅子を提供することを目的とし
たものである。そして、その手段として、座の高さ、背
の角度、肘掛け高さ等の使用姿勢を各使用者が自分の好
みに応じて設定でき、しかも、使い勝手をより良好なも
のとするために、各使用者が自分に合わせて設定した使
用姿勢を簡単に再現できるような構成を採用している。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係る劇場用椅
子は、図1に示すように、椅子本体5と、座の高さ、背
の角度、肘掛け高さ等の椅子本体の5の使用姿勢Aを種
々に変更可能な姿勢駆動手段1と、使用者がこの姿勢駆
動手段1を介して使用姿勢Aを手動で調整するための手
動調整手段2と、各使用者が調整した使用姿勢Aを使用
者毎の使用姿勢データとして少なくとも記憶する記憶媒
体3と、各使用者が使用する際、該使用者の過去の使用
時において記憶媒体3に記憶させた使用姿勢データに基
づき姿勢駆動手段1を介して使用姿勢Aを自動で調整す
る自動調整手段4とを具備することを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、各使用者は、手
動調整手段2を操作することにより、自分の身長や体
重、あるいは好みに応じて使用姿勢Aを調整し着席でき
るだけでなく、着席中でも疲れ等に応じて使用姿勢Aを
調整できる。したがって、座り心地が非常に快適にな
り、長時間の着席による座り疲れも軽減できる。さら
に、自分用の使用姿勢Aに一旦調整した後は、自動調整
手段4により、各使用者が過去において自分用に調整し
た使用姿勢Aに自動調整されるので、使用者は使用の度
にいちいち使用姿勢Aを手動調整する必要がなく、その
使い勝手が極めて良好なものとなる。
【0007】また、記憶媒体3に各使用者毎の使用姿勢
データが記憶されているので、その椅子において設定さ
れた使用姿勢Aの履歴を分析しその傾向を把握すること
が容易にできる。さらに、記憶媒体3には着席回数等も
併せて記憶させることが容易にできるので、劇場内の椅
子毎の使用頻度データ等を取得することができる。した
がって、椅子メーカにとっては、設定される使用姿勢A
の傾向を椅子の設計にフィードバックしてより快適な椅
子を提供することや、あるいは着座回数から判断して効
率的に保守メンテナンスを行うことができるようにな
る。また、劇場にとってもこれらデータから椅子間の間
隔や椅子の配置レイアウトをより良く設定することが可
能になる。さらに、記憶媒体3に使用者の体躯や年齢等
をも記憶させるようにすることによって、より細やかな
データ分析が可能となり、上述の効果をより顕著にする
ことや、種々の副次的効果を得ることが可能になる。
【0008】記憶媒体3は、椅子本体に内蔵させてもよ
いが、この場合であれば使用者は使用時に自分を認識さ
せるためにID番号等を入力する必要がある。したがっ
て、このような入力の手間が要らず、使い方も老人等に
理解のしやすくするには、この記憶媒体3を、前記椅子
本体と分離して、各使用者毎に持ち運び可能な例えばカ
ード式のものにすることが好ましい。さらに、記憶媒体
3がこのようなカード式のものであれば、クレジットカ
ード等の各種提携カードと連携させることも可能にな
り、1つの劇場のみならず、提携している複数の劇場な
らばどの劇場でも好みの使用姿勢Aを再現させることが
容易にできるようになる。
【0009】上述した手動調整手段2等の使用方法がわ
からない老人に対し、特に使用姿勢Aを変更しなくても
快適な座り心地を提供するには、基本となる使用姿勢A
を老人用に設定しておくことが好ましい。特に上述した
種々のデータの収集分析を効率的に行うには、記憶媒体
3に記憶されているデータを、別に設けたデータ集中処
理手段に転送するためのデータ転送手段を具備させるこ
とが望ましい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図2は、本発明を適用した劇場用椅子を示す
正面図であり、図3は側面図である。この劇場用椅子
は、映画館や演奏会場等に複数設置されるもので、その
椅子本体5は、脚体50と、座52と、背51と、左右
に配設した一対の肘掛け53とから構成されている。そ
して、図3に示すように、座52が略水平となる使用姿
勢Aと、図6に示すように座52が略鉛直に起立した不
使用時の姿勢Bとの2形態をとることができるものであ
る。
【0011】脚体50は、床に固定して配置されるもの
である。背7と座5とはこの脚体50の上端部において
それぞれ傾動可能に支持されている。肘掛け53は、脚
体50の上端部から左右に延出した角パイプ状の肘掛け
支持部材54の各延出端においてそれぞれ支持されてい
る。しかして本実施例においては、各劇場用椅子に、図
5に示すように、椅子本体5に内蔵され使用姿勢Aであ
る背51の角度、座52の高さ、肘掛け53の高さ、左
右の肘掛け53間の寸法を種々に変更可能な姿勢駆動手
段1と、使用者が手動で使用姿勢Aを調整するための釦
等に代表される操作要素8と、使用姿勢Aを検出する検
出手段9と、各使用者が調整した使用姿勢Aを使用者毎
の使用姿勢データとして少なくとも記憶する記憶媒体た
る磁気カード3と、各使用者が使用する際、過去の使用
時に記憶媒体3に記憶させた使用姿勢データに基づいて
姿勢駆動手段1を介して使用姿勢Aを自動設定する機能
を少なくとも有するコントローラ6とを具備させてい
る。
【0012】姿勢駆動手段1は、図2〜図5に示すよう
に、背51を略鉛直に起立させた起立位置とこの起立位
置より後方に傾動させた傾動位置との間で傾動させ、こ
の間の任意の位置で保持する機能を有する背傾動機構1
1と、座52を上下に移動させ任意の位置で保持する機
能を有する座上下駆動機構12と、各肘掛け53を左右
方向に水平に移動させ任意の位置で保持する機能を有す
る肘掛け左右駆動機構13と、各肘掛け53の上端部に
設けた肘掛け本体53aを上下に移動させ任意の位置で
保持する機能を有する肘掛け上下駆動機構14とを具備
する。これら姿勢駆動手段1を構成する各機構11、1
2、13、14は、各々コントローラ6から出力される
作動信号b1、b2、b3、b4によりそれぞれ作動す
る。なお、本実施例における座上下駆動機構12は、図
2に示すように、座52のみならず、背51および肘掛
け53を同時に上下動させる構成にしている。
【0013】検出手段9は、例えば、背51の角度を検
出し、検出した角度に応じた電圧値(電流値)の背角度
信号c1を出力する背角度検出センサ91と、座52の
高さを検出し、検出した高さに応じた電圧値(電流値)
の座高信号c2を出力するする座高検出センサ92と、
左右の肘掛け53間の寸法を検出し、検出した寸法に応
じた電圧値(電流値)の肘掛け間寸法信号c3を出力す
るする肘掛け間寸法検出センサ93と、各肘掛け53の
高さを検出し、検出した高さに応じた電圧値(電流値)
の肘掛け高信号c4を出力する肘掛け高検出センサ94
とから構成している。これら各センサ91、92、9
3、94には、例えばポテンショを利用したものを採用
し、各信号c1、c2、c3、c4はコントローラ6に
入力されるようにしている。
【0014】操作要素8は、上述したように使用者が手
動で使用姿勢Aを調整するためのもので、本実施例では
この操作要素8が操作されると操作信号eが出力され、
コントローラ6によって作動信号b1、b2、b3、b
4に変換され、姿勢駆動手段1の各機構11、12、1
3、14を作動させるようにしている。したがって本実
施例では、この操作要素8とコントローラ6の一部機能
が、手動調整手段2に相当することになる。さらにこの
操作要素8に付随させて、本実施例では図示しない表示
装置を設けている。なお、操作要素8は、釦や、ジョイ
スティック、あるいはスイッチのようなものでよい。操
作要素8の設ける位置は図示していないが、例えば肘掛
け53の上面など使用者の操作できる部位であればよ
い。
【0015】磁気カード3は、磁性体を利用して種々の
データを静的に記憶可能な周知のものであり、本実施例
では、図3、図4、図5に示すように一方の肘掛け53
に内蔵させたカード読み書き装置7により、この磁気カ
ード3に対してデータの書き込みと読み込みを行わせる
ようにしている。このカード読み書き装置7は、コント
ローラ6に接続しており、読み書き信号dにより、磁気
カード3のデータ内容をコントローラ6に送信し、ある
いはコントローラ6からの指令で磁気カード3のデータ
内容を変更するためのものである。
【0016】コントローラ6は、図5に示すように、本
実施例では例えばマイコンと称されるものを用いている
が、この他にシーケンサなどでもよい。このコントロー
ラ6は、前記各位置センサ91、92、93、94や、
カード読み書き装置7、姿勢駆動手段1等と電気的に接
続されたもので、内部に記憶部63と、この記憶部63
に記憶させたプログラムにしたがって所定シーケンス行
うための指令信号を出力する処理部63とを有してい
る。したがってこのコントローラ6とカード読み書き装
置が自動調整手段4に相当することになる。
【0017】このように構成した本実施例の劇場用椅子
は上記所定シーケンスにしたがって、次のように作動す
る。すなわち、図7に示すように、使用者がカード読み
書き装置7に磁気カード3を挿入する(ステップS1)
と、カード読み書き装置7を介してコントローラ6はこ
の磁気カード3に既に使用姿勢データが書き込まれてい
るかどうかを判定する(ステップS2)。そして、デー
タが書き込まれていれば、その内容をカード読み書き装
置7を介してコントローラ6が読み取る(ステップS
3)。コントローラ6は、読み取ったデータ内容、すな
わちその使用者が前に設定した使用姿勢Aとなるよう
に、各位置センサ91、92、93、94からの位置信
号c1、c2、c3、c4を読み取りつつ、作動信号b
1、b2、b3、b4を出力して姿勢駆動手段1の各機
構11、12、13、14を駆動する(ステップS
4)。
【0018】一方、挿入された磁気カード3に全くデー
タが書き込まれていなかった場合、使用者に所望の使用
姿勢Aのデータの入力を促す(ステップS5)。これに
は、例えば、図示しない表示装置にその趣旨のメッセー
ジを表示し、何種類か用意した標準的な使用姿勢Aを選
ばせるようにしてもよい。そして所望の使用姿勢Aが設
定されると上述したステップS4に進み、設定した使用
姿勢Aとなるように、コントローラ6が自動的に姿勢駆
動手段1の各機構11、12、13、14を駆動する。
【0019】この後、設定された使用姿勢Aで良いかど
うかのメッセージを前記表示装置に表示し、確認入力を
使用者に促す(ステップS6)。使用者がそれでよいと
判断して確認入力を行うと、各位置センサ91、92、
93、94により検出されている使用姿勢データがカー
ド読み書き装置7を介して磁気カード3に書き込まれる
(ステップS9)。
【0020】一方、使用者が使用姿勢Aの微調整を行い
たい場合は、確認入力を行わず、上述の操作要素8を操
作する(ステップS7)。そして、姿勢駆動手段1の各
機構11、12、13、14が駆動され(ステップS
8)、所望の使用姿勢Aになった後、前述同様各位置セ
ンサ91、92、93、94により検出されている使用
姿勢データがカード読み書き装置7を介して磁気カード
3に書き込まれる(ステップS9)。なお、使用者はこ
の操作要素8を随時操作して使用姿勢Aを調整すること
ができるようにしており、その操作の度に使用姿勢デー
タを磁気カード3に書き込むようにしている。したがっ
て、磁気カード3を抜いて席を離れた際の使用姿勢Aが
磁気カード3に最終的に記憶されることになる。
【0021】さらに、本実施例では、記憶部62に、基
本となる使用姿勢Aとして、一般的な老人の体躯に合わ
せたものを記憶させてあり、劇場を開場した際などの初
期状態では、各椅子本体5がこの基本となる使用姿勢A
となるようにしている。このようにして、上述した手動
要素8等の使用方法がわからない老人に対し、特に使用
姿勢Aを変更しなくても快適な座り心地を提供できるよ
うにしている。
【0022】また、図8に示すように、各劇場用椅子の
コントローラ6にデータ転送手段100を設けており、
このデータ転送手段100を介して、磁気カード3に記
憶されている使用姿勢データ、使用者データ等や、記憶
部62に記憶させている各椅子の固有データ等を、別に
設けたデータ集中処理手段101に信号fを介して転送
するようにしている。
【0023】このように構成した本実施例の劇場用椅子
によれば、各使用者は、操作要素8を操作することによ
り、好みに応じて使用姿勢Aを調整し着席できるだけで
なく、着席中でも疲れ等に応じて使用姿勢Aを調整でき
る。したがって、座り心地が非常に快適になり、長時間
の着席による座り疲れも軽減できる。さらに、次回の使
用時においては、自分用の磁気カード3を挿入するだけ
で、各使用者が前回自分用に調整した使用姿勢Aに自動
設定されるので、使用者は着席の度にいちいち使用姿勢
Aを手動調整する必要がなく、その使い勝手が極めて良
好なものとなる。
【0024】また、磁気カード3に各使用者毎の使用姿
勢データが記憶されているので、その椅子において設定
された使用姿勢Aの履歴を分析しその傾向を把握するこ
とが容易にできる。さらに、磁気カード3に着席回数等
も併せて記憶させることで、劇場内の椅子毎の使用頻度
データ等を取得することができる。したがって、椅子メ
ーカにとっては、設定される使用姿勢Aの傾向を椅子の
設計にフィードバックしてより快適な椅子を提供するこ
とや、あるいは着座回数から判断して効率的に保守メン
テナンスを行うことができるようになる。また、劇場に
とってもこれらデータから椅子間の間隔や椅子の配置レ
イアウトをより良く設定することが可能になる。特に本
実施例では、データ転送手段100を介して、各データ
を一括的にデータ集中処理手段101に転送できるよう
にしているので、上述したデータの収集分析を効率的に
行うことができる。
【0025】なお、本発明は上述した実施例に限られる
ものではない。例えば、磁気カードの他にICカードを
用いることもできる。また、この磁気カードをクレジッ
トカード等の各種提携カードと連携させることも可能で
ある。このようにすれば、使用者は種々のカードを必要
とすることがないうえ、1つの劇場のみならず、提携し
ている複数の劇場ならばどの劇場でも好みの使用姿勢A
を再現させることが容易にできるようになる。さらに、
磁気カードに使用者の体躯や年齢等をも記憶させるよう
にすることによって、より細やかなデータ分析が可能と
なり、上述の効果をより顕著にすることや、種々の副次
的効果を得ることが可能になる。また、記憶媒体は上述
した磁気カードに限らず、例えば、椅子本体に内蔵した
ものにし、使用者には自分を認識させるためのID番号
等を入力するようにしてもよい。
【0026】さらに椅子本体の回転角度や座の傾動角度
を変更できるようにして、より細やかに使用姿勢の設定
が行えるようにしてもよい。また、データ集中処理手段
を利用して各椅子本体の使用姿勢をリモートコントロー
ルできるように構成するなどしてもよい。姿勢駆動手段
を機械的な外部操作でも作動できるようにするととも
に、操作要素をレバー等にし、手動調整手段が、コント
ローラを介さず、機械的連結で直接的に姿勢駆動手段を
駆動できるように構成してもよい。
【0027】その他、図示例に限られず本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
各使用者は、手動調整手段を操作することにより、自分
の身長や体重、あるいは好みに応じて使用姿勢を調整し
着席できるだけでなく、着席中でも疲れ等に応じて使用
姿勢を調整できる。したがって、座り心地が非常に快適
になり、長時間の着席による座り疲れも軽減できる。さ
らに、自分用の使用姿勢に一旦調整した後は、自動調整
手段により、各使用者が過去において自分用に調整した
使用姿勢に自動調整されるので、使用者は使用の度にい
ちいち使用姿勢を手動調整する必要がなく、その使い勝
手が極めて良好なものとなる。
【0029】また、記憶媒体に各使用者毎の使用姿勢デ
ータが記憶されているので、これを読み出して分析する
ことにより、その椅子において設定された使用姿勢の傾
向が容易に把握できる。さらに、記憶媒体には着席回数
等も併せて記憶させることが容易にできるので、劇場内
の椅子毎の使用頻度データ等を取得することができる。
したがって、椅子メーカにとっては、設定される使用姿
勢の傾向を椅子の設計にフィードバックしてより快適な
椅子を提供することや、あるいは着座回数から判断して
効率的に保守メンテナンスを行うことができるようにな
る。また、劇場にとってもこれらデータから椅子間の間
隔や椅子の配置レイアウトをより良く設定することが可
能になる。さらに、記憶媒体に使用者の体躯や年齢等を
も記憶させるようにすることによって、より細やかなデ
ータ分析が可能となり、上述の効果をより顕著にするこ
とや、種々の副次的効果を得ることが可能になる。
【0030】記憶媒体は、椅子本体に内蔵させたもので
もよいが、この場合であれば使用者は自分を認識させる
ためにID番号等を入力する必要がある。したがって、
この記憶媒体を、各使用者毎に持ち運び可能な例えばカ
ード式のものにしておけば、上述した入力の手間が要ら
ず、使い方も老人等に理解のしやすいものとなる。さら
に、記憶媒体がこのようなカード式のものであれば、ク
レジットカード等の各種提携カードと連携させることも
可能になり、1つの劇場のみならず、提携している複数
の劇場ならばどの劇場でも好みの使用姿勢を再現させる
ことが容易にできるようになる。
【0031】また、基本となる使用姿勢を老人用に設定
しておけば、上述した手動調整手段等の使用方法のわか
らない老人に対し、特に使用姿勢を変更しなくても快適
な座り心地を提供することができ、老人に対して特に好
適なものにできる。記憶媒体に記憶されているデータ
を、別に設けたデータ集中処理手段に転送するためのデ
ータ転送手段を具備するものであれば、特に上述した種
々のデータの分析を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る劇場用椅子の模式的全体構成図。
【図2】本発明の一実施例を示す劇場用椅子の正面図。
【図3】図1における劇場用椅子の側面図。
【図4】同実施例における劇場用椅子の作動説明図。
【図5】同実施例における劇場用椅子の全体構成図。
【図6】同実施例における劇場用椅子の不使用時の姿勢
を示す側面図。
【図7】同実施例における劇場用椅子の作動を説明する
フローチャート。
【図8】同実施例におけるデータ処理に係る構成を示す
模式的構成図。
【符号の説明】
1…姿勢駆動手段 2…手動調整手段 3…記憶媒体 4…自動調整手段 5…椅子本体 100…データ転送手段 101…データ集中処理手段 A…使用姿勢

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】椅子本体と、座の高さ、背の角度、肘掛け
    高さ等の椅子本体の使用姿勢を種々に変更可能な姿勢駆
    動手段と、使用者がこの姿勢駆動手段を介して使用姿勢
    を手動で調整するための手動調整手段と、各使用者が調
    整した使用姿勢を使用者毎の使用姿勢データとして少な
    くとも記憶する記憶媒体と、各使用者が使用する際、該
    使用者の過去の使用時において記憶媒体に記憶させた使
    用姿勢データに基づき前記姿勢駆動手段を介して使用姿
    勢を自動で調整する自動調整手段とを具備することを特
    徴とする劇場用椅子。
  2. 【請求項2】記憶媒体が、前記椅子本体と分離して、各
    使用者毎に持ち運び可能なものである請求項1記載の劇
    場用椅子。
  3. 【請求項3】基本となる使用姿勢が老人用に設定されて
    いる請求項1又は2記載の劇場用椅子。
  4. 【請求項4】記憶媒体に記憶されているデータを、別に
    設けたデータ集中処理手段に転送するためのデータ転送
    手段を具備している請求項1、2または3記載の劇場用
    椅子。
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