JPH11317009A - ディスク再生装置及び方法並びにカーオーディオシステム - Google Patents

ディスク再生装置及び方法並びにカーオーディオシステム

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JPH11317009A
JPH11317009A JP12069198A JP12069198A JPH11317009A JP H11317009 A JPH11317009 A JP H11317009A JP 12069198 A JP12069198 A JP 12069198A JP 12069198 A JP12069198 A JP 12069198A JP H11317009 A JPH11317009 A JP H11317009A
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JP
Japan
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data
rom
unit
digital
controller
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Application number
JP12069198A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okagaki
広之 岡垣
Satoru Kanazawa
悟 金沢
Sadafumi Hamashima
貞文 浜島
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクから読み出したオーディオデータ
を、それ以外のデジタルデータと同じ形式で出力する。 【解決手段】 ディスクから読み出されたデジタル形式
の情報は、デジタルデータであってもオーディオデータ
であっても、ATAPIデコーダ707によってATA
PI形式の出力データに変換される。データコンバータ
709は、DMAを使い、このように変換された出力デ
ータを、バッファの役割を果たすS−RAM710に蓄
積しておき、USBにおけるアイソクロナス転送のタイ
ミングに合わせて取り出して、USBコントローラ71
1に渡す。USBコントローラ711は、渡されたAT
API形式の出力データを、アップストリームコネクタ
714から出力することでメインユニットに送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスクを再生
する技術の改良に関するもので、より具体的には、ディ
スクから読み出したオーディオデータを、それ以外のデ
ジタルデータと同じ形式で出力するようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、カーオーディオシステムなど
の音響装置で、ディスク再生装置が使われている。ディ
スク再生装置は、CDなどの記録媒体から、オーディオ
データやデジタルデータを読み出す装置であり、ディス
ク再生装置で使われるCDには、主に、オーディオデー
タを記録した音楽CDと、デジタルデータを記録したC
D−ROMとがある。ここで、オーディオデータとは、
アナログ形式であるかデジタル形式であるかを問わず、
音楽のような音の情報を表すデータを意味し、デジタル
データとは、文字コードや映像のイメージデータのよう
に本来的にデジタル形式のデータを意味するものとす
る。また、音楽CDからオーディオデータを読み出すこ
とも、CD−ROMからデジタルデータを読み出すこと
も「再生」と呼ぶこととする。
【0003】このようなディスク再生装置としては、C
Dオートチェンジャなどと呼ばれる形式のものも増えて
いる。このCDオートチェンジャは、何枚ものディスク
を着脱自在なディスク容器(ディスクマガジン)などに
収納しておき、光学ピックアップなどを備えたディスク
再生部に、指定されたディスクをセットしてデータを読
み出すものである。
【0004】このようなディスク再生装置は、カーオー
ディオシステムに組み込んで使うことも多い。ここで、
カーオーディオシステムは、俗にカーステレオなどとも
呼ばれ、AMやFMのチューナー、カセットテープデッ
キ、CDやMDなどのディスク再生装置やオートチェン
ジャなどから送られてくる音を、アンプや車載スピーカ
などを使って車内に流すものである。
【0005】また、最近では、半導体技術の進歩に伴っ
て、カーナビゲーションシステム、自動車電話、ユーザ
の命令を認識する音声認識装置などの電子機器をカーオ
ーディオシステムと組み合わせることもある。このた
め、以下の説明では、これら各種の車載用の電子機器を
組み込んだ場合を含めて、「カーオーディオシステム」
と総称する。
【0006】ここで、カーナビゲーションシステムの機
能を持つカーオーディオシステムにディスク再生装置を
組み込む例を説明する。すなわち、この場合のディスク
再生装置としては、CD−ROMコンパチブルなCD−
ROMオートチェンジャを使うものとする。このCD−
ROMオートチェンジャは、音楽CDからオーディオデ
ータを再生することと、CD−ROMからデジタルデー
タを再生することの両方が可能なものである。この場
合、例えば、何枚かの音楽CDと、カーナビゲーション
システムのためのデジタルデータを記録してあるCD−
ROMとを、CD−ROMオートチェンジャにセットし
ておく。
【0007】そして、音楽を聞きたいときは、音楽CD
からオーディオデータを再生させ、カーナビゲーション
システムを使うときはCD−ROMから、カーナビゲー
ションシステムのプログラムや地図などのデジタルデー
タを読み出させ、それらに基づいて地図、文字、合成音
声といった情報を出力して道案内を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のディ
スク再生装置は、デジタルデータとオーディオデータと
をそれぞれ全く違った形式で別々に出力していた。すな
わち、従来のディスク再生装置は、CD−ROMなどか
ら読み出したデジタルデータはATAPI(AT Attachme
nt Packet Interface)規格で出力する一方、音楽CDな
どから読み出したオーディオデータは光ファイバーを使
ったデジタル出力回線から出力したり、デジタル形式か
らからアナログ信号にD/A変換したうえでアナログ信
号線から出力していた。
【0009】このように、従来では、デジタルデータと
オーディオデータとをそれぞれ全く違った形式で別々に
出力していたため、両者を別々に伝送したり処理しなけ
ればならず、ディスク再生装置や、そのようなディスク
再生装置を組み込むカーオーディオシステムの構成や動
作手順が複雑になるという問題があった。
【0010】この発明は、上に述べたような従来技術の
問題点を解決するために提案されたもので、その目的
は、ディスクから読み出したオーディオデータを、それ
以外のデジタルデータと同じ形式で出力することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上に述べた目的を達成す
るため、請求項1のディスク再生装置は、記録媒体から
オーディオデータ及びデジタルデータを読み出す手段
と、読み出されたオーディオデータとデジタルデータを
いずれも同じプロトコル形式の出力データに変換するデ
コーダと、を備えたことを特徴とする。請求項13のカ
ーオーディオシステムは、請求項1から12のいずれか
1つに記載のディスク再生装置を備えたことを特徴とす
る。請求項14のディスク再生方法は、請求項1の発明
を方法という見方からとらえたもので、記録媒体からオ
ーディオデータ及びデジタルデータを読み出すステップ
と、読み出されたオーディオデータとデジタルデータを
いずれも同じプロトコル形式の出力データに変換するス
テップと、を含むことを特徴とする。請求項1,13,
14の発明では、記録媒体からオーディオデータを読み
出す場合もデジタルデータを読み出す場合も、読み出さ
れたデータは同じプロトコル形式に変換されるので、オ
ーディオデータとデジタルデータの処理の全部又は一部
を、同じ手順や構成で実現することが可能になる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のディス
ク再生装置において、音楽CDから前記オーディオデー
タを読み出し、CD−ROMから前記デジタルデータを
読み出すように構成されたことを特徴とする。請求項2
の発明では、音楽CDからオーディオデータを、CD−
ROMからはデジタルデータを読み出すタイプのいわゆ
るコンパチブルなディスク再生装置を、音楽の再生と、
カーナビゲーションなどのデジタル情報処理の両方に使
うことができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
ディスク再生装置において、前記デコーダは、オーディ
オデータとデジタルデータをいずれもATAPI形式の
出力データに変換するように構成されたことを特徴とす
る。請求項15の発明は、請求項3の発明を方法という
見方からとらえたもので、請求項14記載のディスク再
生方法において、前記変換するステップは、オーディオ
データとデジタルデータをいずれもATAPI形式の出
力データに変換することを特徴とする。請求項3,15
の発明では、ディスク再生装置からATAPI形式の出
力データが出力される。このため、音楽CDから読み出
したオーディオデータについても、CD−ROMから読
み出したデジタルデータについても、どちらも同じID
Eインターフェースを使って、SCSIと同じようにコ
マンドパケットを使った通信を行って容易に処理するこ
とができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れか1つに記載のディスク再生装置において、前記オー
ディオデータから変換された出力データと、前記デジタ
ルデータから変換された出力データとを、いずれも同じ
インタフェース形式で出力するためのコントローラを備
えたことを特徴とする。請求項16の発明は、請求項4
の発明を方法という見方からとらえたもので、請求項1
4又は15記載のディスク再生方法において、前記オー
ディオデータから変換された出力データと、前記デジタ
ルデータから変換された出力データとを、いずれも同じ
インタフェース形式で出力するステップを含むことを特
徴とする。請求項4,16の発明では、オーディオデー
タから変換された出力データと、前記デジタルデータか
ら変換された出力データとが、どちらも同じインタフェ
ース規格で出力されるので、両者を同じケーブルで伝送
することが可能となる。
【0015】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れか1つに記載のディスク再生装置において、前記オー
ディオデータから変換された出力データと、前記デジタ
ルデータから変換された出力データとを、いずれも同じ
デイジーチェーン回線で出力するためのコントローラを
備えたことを特徴とする。請求項5の発明では、ディス
ク再生装置を含む複数の機器を、デイジーチェーン回線
で芋づる式に接続することで、配線のすっきりしたカー
オーディオシステムを構成することが容易になる。
【0016】請求項6の発明は、請求項5記載のディス
ク再生装置において、前記デイジーチェーン回線とし
て、ユニバーサルシリアルバスを使うことを特徴とす
る。請求項6の発明では、デイジーチェーン回線として
ユニバーサルシリアルバス(USB)を使うので、いろ
いろな種類の機器を多数接続することが容易になる。
【0017】請求項7の発明は、請求項4から6のいず
れか1つに記載のディスク再生装置において、前記コン
トローラは、前記出力データをアイソクロナス転送する
ように構成されたことを特徴とする。請求項7の発明で
は、バルク転送のようにデイジーチェーン回線の転送容
量がバスの使用率によって影響されず、常に一定の転送
容量と転送タイミングが保証されるので、複数の機器が
同時に連続したデータを転送することができる。
【0018】請求項8の発明は、請求項4から7のいず
れか1つに記載のディスク再生装置において、前記コン
トローラは、前記デジタルデータから変換された出力デ
ータをバルク転送するように構成されたことを特徴とす
る。請求項8の発明では、一定時間に一定量のデータ転
送が保証されなくてもよいデジタルデータの転送を、バ
ルク転送を使って行う。しかし、バルク転送では、転送
データに誤りが有った場合のデータの再送や誤り訂正が
行われることから、転送データの品質はアイソクロナス
転送よりもはるかに高い。
【0019】請求項9の発明は、請求項4から8のいず
れか1つに記載のディスク再生装置において、前記デコ
ーダによって変換された出力データを、前記コントロー
ラに渡すための制御手段を備えたことを特徴とする。請
求項17の発明は、請求項9の発明を方法という見方か
らとらえたもので、請求項16記載のディスク再生装置
において、前記変換するステップによって変換された出
力データを、前記出力するステップに、ダイレクトメモ
リアクセス及びパラレルビット数変換のうち少なくとも
一方を使って、渡すためのステップを含むことを特徴と
する。請求項9,17の発明では、制御手段によって、
受け渡されるデータのビット幅を変えたりDMA転送を
制御したりすることで、デコーダとコントローラとの間
で、組み合わせの自由度を増やしたり、データの受渡を
スムースに行うことが可能となる。
【0020】請求項10の発明は、請求項9記載のディ
スク再生装置において、前記制御手段は、ダイレクトメ
モリアクセスを制御するように構成されたことを特徴と
する。請求項10の発明では、ディスクから読み出した
データをダイレクトメモリアクセス(DMA)で高速に
転送できるので、音楽CDのようにデータ量が多く高音
質な媒体からのオーディオデータも容易に処理すること
ができる。
【0021】請求項11の発明は、請求項9又は10記
載のディスク再生装置において、前記制御手段は、前記
デコーダから前記コントローラに渡される出力データの
単位となるビット数を変換するように構成されたことを
特徴とする。請求項11の発明では、デコーダからコン
トローラに渡される出力データの単位となるビット数が
変換されるので、例えば、16ビットのATAPIデコ
ーダと8ビットのUSBコントローラのように、処理の
単位となるビット数が互いに違うデコーダとコントロー
ラとを組み合わせて使うことができる。
【0022】請求項12の発明は、請求項4から11の
いずれか1つに記載のディスク再生装置において、前記
コントローラを制御するためのプログラムを格納したR
OMと、前記コントローラからROMをアクセスするた
めのアドレスラッチとを備えたことを特徴とする。請求
項12の発明では、アドレスラッチのはたらきによっ
て、コントローラからROMをアクセスするためのアド
レスバスの一部とデータバスとを兼用することができ
る。例えば、コントローラから、16ビットすなわちビ
ット0〜15で指定するアドレスのデータが出力され、
ROMから8ビットでデータが送り返される場合、アド
レスバスのビット8〜15をラッチに保持させること
で、読み出した8ビットのデータをコントローラの同じ
ポートで受け取ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(以下
「実施形態」という)について、図面を参照して具体的
に説明する。この実施形態は、CDプレーヤなどのいろ
いろな機器を備えたカーオーディオシステムであり、オ
ーディオデータとデジタルデータのどちらも同じ形式で
出力するCD−ROMオートチェンジャを備えたもので
ある。
【0024】また、この実施形態は、ハンドヘルドパソ
コンで使うような汎用的なOSを備えたコンピュータを
備えていて、カーオーディオシステムの制御もこのコン
ピュータで行うものである。なお、以下の説明で使うそ
れぞれの図について、それより前で説明した図と同じ部
材や同じ種類の部材については同じ符号をつけ、説明は
省略する。
【0025】なお、この発明では、オーディオデータな
どの情報を処理する機能は、コンピュータを、ソフトウ
ェアで制御することによって実現することができる。こ
の場合、そのソフトウェアは、この明細書の記載にした
がった命令を組み合わせることで作られ、上に述べた従
来技術と共通の部分には従来技術で説明した手法も使わ
れる。また、そのソフトウェアは、プログラムコードだ
けでなく、プログラムコードの実行のときに使うために
予め用意されたデータも含む。
【0026】そして、そのソフトウェアは、カーオーデ
ィオシステムに組み込まれたいろいろな音響機器だけで
なく、CPU、各種チップセットといった物理的な処理
装置を活用することでこの発明の作用効果を実現する。
但し、この発明を実現する具体的なソフトウェアやハー
ドウェアの構成はいろいろ変更することができる。例え
ば、回路の構成やCPUの処理能力に応じて、ある機能
を、LSIなどの物理的な電子回路で実現する場合も、
ソフトウェアによって実現する場合も考えられる。ま
た、ソフトウェアを使う部分についても、ソフトウェア
の形式には、コンパイラ、アセンブラ、マイクロプログ
ラムなどいろいろ考えられる。
【0027】以上のように、コンピュータを使ってこの
発明を実現する態様はいろいろ考えられるので、以下で
は、この発明や実施形態に含まれる個々の機能を実現す
る仮想的回路ブロックを使って、この発明と実施形態と
を説明する。
【0028】〔1.構成〕 〔1−1.全体の構成〕まず、図1は、この実施形態の
全体構成を示すブロック図である。この実施形態は、こ
の発明のディスク再生装置を組み込んだカーオーディオ
システムであり、この図に示すように、メインユニット
1の他に、カーオーディオシステムを構成する各機器と
して、チューナーアンプユニット2と、マイクロホン3
と、GPSアンテナ4と、セキュリティコントロールユ
ニット5と、電話ユニット6と、CD−ROMオートチ
ェンジャ7(この発明のディスク再生装置にあたる)
と、電源バックアップ用の補助バッテリ9と、を備えて
いる。
【0029】このうちメインユニット1は、制御用のコ
ンピュータを内蔵していて、このコンピュータによって
システム全体を制御する部分である。また、チューナー
アンプユニット2は、AMとFMのアンテナ2aの他
に、図示はしないが、ラジオチューナーと、スピーカを
鳴らすためのアンプを備えた部分である。また、マイク
ロホン3は、音声認識による操作ができるように、ユー
ザの声を入力するためのものである。この音声認識の機
能は、上に述べたコンピュータのプログラムによって実
現される。
【0030】これらのうち、チューナーアンプユニット
2、マイクロホン3、GPSアンテナ4、セキュリティ
コントロールユニット5、電話ユニット6(自動車電
話)、CD−ROMオートチェンジャ7は、オーディオ
データとデジタルデータのうち少なくとも一方を提供す
るための機器である。
【0031】〔1−1−1.デイジーチェーン接続〕こ
こで、これらセキュリティコントロールユニット5、電
話ユニット6及びCD−ROMオートチェンジャ7は、
USB(Universal Serial Bus)回線によってメインユニ
ット1に接続されている。このUSBは、シリアルバス
の一種であり、複数の機器をデイジーチェーン形式で接
続するための接続手段を構成している。
【0032】この実施形態では、このようにUSBによ
って接続される機器は、外部とのデータのやり取りを、
このUSBの形式で行うように構成されている。例え
ば、CD−ROMオートチェンジャ7は、アップストリ
ーム用とダウンストリーム用のポートを持ったハブ(H
UB)を備え、このCD−ROMオートチェンジャ7の
内部では、音楽CDやCD−ROMから読み出されたオ
ーディオデータやデジタルデータは、どちらもATAP
Iデコーダによって、パラレル形式の1つであるATA
PI形式の出力データに変換され、さらに、コントロー
ラによって、シリアル形式であるUSB(Universal Ser
ial Bus)形式に変換されたうえでUSBに送り出され
る。
【0033】このような構成により、ユニット5,6、
CD−ROMオートチェンジャ7の結線がシリアル結線
となるので、それらユニット5,6,7をメインユニッ
ト1から離れた場所に設置する場合、その設置が容易と
なる。なお、図1ではユニット5、ユニット6、オート
チェンジャ7の順で接続されているが、接続順は任意で
あり、また、必要なもののみの接続としても良い。
【0034】〔1−1−2.CD−ROMオートチェン
ジャ〕次に、CD−ROMオートチェンジャ7の具体的
な構成を図2に示す。すなわち、このCD−ROMオー
トチェンジャ7は、複数の音楽CDやCD−ROMを自
動的にかけ替え、USB回線から送られてくるコマンド
にしたがって、音楽CDからはオーディオデータを、C
D−ROMからはデジタルデータを読み出し、読み出し
たデータをUSB回線に出力する装置である。
【0035】〔1−1−2−1.データを読み出すため
の構成〕具体的には、このCD−ROMオートチェンジ
ャ7は、メカ制御部701と、モータドライバ702
と、サーボドライバ703と、チェンジャ/読み取り機
構704と、RFアンプ705と、パタン変換部706
と、を備えている。
【0036】このうち、メカ制御部701は、マイクロ
コンピュータを使って、USBから送られてくるATA
PIコマンドを解釈し、コマンドの内容にしたがってモ
ータなどの各部分を制御する部分である。また、モータ
ドライバ702は、ディスクを搬送したり回転させるそ
れぞれのモータを駆動させるためのドライバであり、サ
ーボドライバ703は、サーボ機構を制御するドライバ
である。また、RFアンプは光ピックアップから送られ
てくる信号を増幅する回路であり、パタン変換部706
は、増幅された信号をデジタル形式のオーディオデータ
又はデジタルデータに変換する部分である。
【0037】〔1−1−2−2.データを変換して送る
ための構成〕また、このCD−ROMオートチェンジャ
7は、ATAPIデコーダ707と、D−RAM708
と、データコンバータ709と、S−RAM710(外
部メモリ)と、USBコントローラ711と、ROM7
12と、アドレスラッチ713と、アップストリームコ
ネクタ714と、ダウンストリームコネクタ715とを
備えている。
【0038】このうち、ATAPIデコーダ707は、
CDから読み出されたオーディオデータとデジタルデー
タをいずれも、同じプロトコル形式であるATAPI形
式の出力データに変換する部分であり、D−RAM70
8は、この変換に使うワークエリアを提供するRAMで
ある。
【0039】また、ATAPIデコーダ707とUSB
コントローラ711とでは、それぞれデータバスの幅が
16ビットと8ビットであるなどバス形式が違ってい
て、データコンバータ709は、両者の間で受け渡され
るデータの形式を変換する部分である。
【0040】特に、データコンバータ709は、ATA
PIデコーダ707からUSBコントローラ711に渡
される出力データの単位となるビット数を、データバス
の幅の違いに合わせて16ビットから8ビットに変換す
るほか、ATAPIデコーダ707によって変換された
出力データを、バッファの役割を果たすS−RAM71
0に蓄積し取り出すためのDMA転送を制御するように
構成されている。
【0041】また、USBコントローラ711は、オー
ディオデータから変換された出力データと、デジタルデ
ータから変換された出力データとを、いずれも、同じイ
ンタフェース形式であるUSBの形式に変換する部分で
あり、このUSBコントローラ711は、それら出力デ
ータをUSB経由でメインユニット1にアイソクロナス
/バルク転送するように構成されている。また、アップ
ストリームコネクタ714は、ホスト側のUSBケーブ
ルを接続するためのコネクタであり、ダウンストリーム
コネクタ715は、下位の機器側のUSBケーブルを接
続するためのコネクタである。
【0042】〔1−1−2−3.ROMとラッチの構
成〕また、ROM712は、USBコントローラ711
を制御するためのプログラムを格納している部分であ
り、アドレスラッチ713は、USBコントローラ71
1からROMをアクセスするときに、アドレスバスの一
部とデータバスとを兼用するためのラッチである。
【0043】ここで、USBコントローラ711と、R
OM712と、アドレスラッチ713との関係を図3の
概念図に示す。すなわち、USBコントローラ711は
ROM712に対して16ビットでアドレス指定をする
ようになっていて、アドレスの下位8ビットを出力する
ためのアドレス出力用ポートA0〜7と、アドレスの上
位8ビットを出力するためのアドレス出力用ポートA8
〜15と、を備えている。このうち、アドレス出力用ポ
ートA8〜15は、ROM712から送り返されてくる
8ビットのデータを受け取るためのデータ入力用ポート
D0〜7を兼ねている。
【0044】一方、ROM712は、アドレスの下位8
ビットを入力するためのアドレス入力用ポートA0〜7
と、アドレスの上位8ビットを入力するためのアドレス
入力用ポートA8〜15と、読み出した8ビットのデー
タを送り出すためのデータ出力用ポートD0〜7を備え
ている。
【0045】そして、USBコントローラ711のアド
レス出力用ポートA0〜7はROM712のアドレス出
力用ポートA0〜7に直接接続されているが、USBコ
ントローラ711のアドレス出力用ポートA8〜15
(兼データ入力用ポートD0〜7)は、途中で分岐し、
一方はアドレスラッチ713をはさんでROM712の
アドレス入力用ポートA0〜7に接続され、他方はRO
M712のデータ出力用ポートD0〜7に接続されてい
る。
【0046】また、USBコントローラ711は、アド
レスラッチ713を制御するストローブ信号を出力する
ための信号出力用ポートSTBを備えていて、読み出し
たいデータのアドレスをROM712に送るときは図3
の状態とし、データをROM712から受け取るときは
信号出力用ポートSTBからストローブ信号をアドレス
ラッチ713に送り出すことで図4の状態とするように
構成されている。
【0047】〔1−1−3.データコンバータの構成〕
続いて、図2に示したデータコンバータ709のさらに
具体的な構成を図5に示す。この図に示すように、デー
タコンバータ709は、ATAPIバス幅変換部791
と、バスインタフェースコントローラ792と、アドレ
スデコーダ793と、DMAアドレスカウンタ794
と、アドレスバススイッチ795と、データバススイッ
チ796と、を備えている。
【0048】ATAPIバス幅変換部791は、ATA
PIデコーダ707とUSBコントローラ711との間
でやり取りするパラレルデータのビット幅を、16ビッ
トから8ビットに変換する部分である。また、DMAア
ドレスカウンタ794は、DMA転送のときに、処理の
対象とするS−RAMのアドレスをカウントアップする
ためのカウンタであり、アドレスバススイッチ795及
びデータバススイッチ796は、DMA転送をするとき
とそれ以外のときなど、データコンバータ709の動作
モードに応じてデータの流れを変えるためのスイッチで
ある。
【0049】また、アドレスデコーダ793は、DMA
を使うかどうか、また、DMAによってS−RAM71
0にデータを書き込むのかS−RAM710からデータ
を読み出すのかといった指定をUSBコントローラ71
1から受け取ってバスインタフェースコントローラ79
2に渡す部分であり、バスインタフェースコントローラ
792は、この指定にしたがって、DMAアドレスカウ
ンタ794、アドレスバススイッチ795、データバス
スイッチ796を制御する部分である。
【0050】〔1−1−4.メインユニット〕また、メ
インユニット1は、コンパクトフラッシュカード13を
差し込むためのソケット13Sと、付け外しできるフェ
イスプレートユニット15と、を備えている(図1)。
コンパクトフラッシュカード13は、フラッシュメモリ
を使った記憶媒体で、メインユニット1に設けられたソ
ケット13Sに差し込むことで、メインユニット1から
データを読み書きすることができる。このコンパクトフ
ラッシュカード13は、データやプログラムなどを他の
コンピュータとやり取りしたり、このカーオーディオシ
ステムでのいろいろな設定データをバックアップしてお
くために使う。
【0051】また、付け外しできるフェイスプレートユ
ニット15は、ユーザにいろいろな情報を表示する表示
部と、ユーザがいろいろな操作をするための操作キーな
どを設けた操作部と、を備え、これら表示部と操作部と
をあわせて操作表示部と呼ぶ。この操作表示部は、処理
されたデジタルデータを出力するデジタル出力手段であ
る。このフェイスプレートユニット15は、DCP(Det
achable Control Panel)とも呼ばれるもので、このフェ
イスプレートユニット15の表示部は、例えば横256
ドット縦64ドットといった大型のカラーLCD(液晶
表示装置)などである。
【0052】このフェイスプレートユニット15は、車
を降りるときに取り外して持ち出せば、盗人がカーオー
ディオシステムを物色しても、肝心の表示部も操作部の
ないのを見て利用も転売もできないことをさとり、盗む
ことをあきらめるという盗難防止効果がある。取り外し
たフェイスプレートユニット15は、ケース15aに入
れて持ち歩けば、それ自体や周りのものなどを傷つける
ことがない。
【0053】また、このフェイスプレートユニット15
は、図1には示さないが、ハンドヘルドパソコン8とI
rDA(インフラレッドデータアソシエーション)など
の形式でデータをやり取りするための赤外線通信ユニッ
トを備えている。
【0054】〔1−1−5.他の機器〕また、GPSア
ンテナ4は、GPS衛星から電波を受け取るためのアン
テナである。このGPSアンテナ4からの信号は、GP
S受信機4aを経てメインユニット1内のGPSユニッ
トに送られる。このGPSユニットは、図1には示さな
いが、受信機のある地球上の位置を上記GPS衛星から
の電波に基づき計算するものである。また、上に述べた
コンピュータ上では、プログラムによってカーナビゲー
ションシステムの機能が実現され、計算結果はこのカー
ナビゲーションシステムの機能に渡される。
【0055】また、セキュリティコントロールユニット
5は、防犯用の警報システムであり、具体的には、振動
や衝撃を検出するセンサ5aで、盗難やいたずらなどを
検出すると、サイレン5bを鳴らすといった対応をする
部分である。また、電話ユニット6は、自動車電話の機
能を制御するユニットであり、電話アンテナ6aやハン
ドセット6bを使った通話を実現する部分である。
【0056】〔1−2.メインユニットの内部構成〕次
に、図6は、上に述べた各部分のうち主なものを示した
ブロック図であり、特に、メインユニット1内部の具体
的な構成を中心に説明するものである。この図の全体
は、破線で4つに区切ってあり、左寄りがCPUモジュ
ール11、中央がサポートモジュール12、右上が外部
ユニット30、右下がオプションユニット40になって
いる。このうち、CPUモジュール11とサポートモジ
ュール12は、メインユニット1の内部に設けられてい
る。
【0057】また、外部ユニット30とオプションユニ
ット40は、メインユニット1に接続されているいくつ
かずつの機器をまとめて指しているものである。なお、
図6では、説明の都合で、コンパクトフラッシュカード
13はCPUモジュール11の下の方に、フェイスプレ
ートユニット15は、外部ユニット30の上の方に示し
ている。
【0058】このうちCPUモジュール11とサポート
モジュール12は、カーオーディオシステム全体を制御
する制御用コンピュータを構成している。このうちCP
Uモジュール11は、CPU111を中心とした論理的
な演算処理をする部分であり、サポートモジュール12
は、カーオーディオシステムに含まれる他の機器との入
出力を行う部分である。
【0059】CPUモジュール11でデータの主な通り
道になっているのは、CPU111を中心として形成さ
れたローカルバスB1(第1のバス)である。一方、サ
ポートモジュール12でデータの主な通り道になってい
るのは、各機器を接続するためのPCI(Peripheral Co
mponent Interconnect) バスB2(第2のバス)であ
る。
【0060】〔1−2−1.CPUモジュールの構成〕
CPUモジュール11のローカルバスB1は、CPU1
11の形式に合わせたもので、このローカルバスB1に
は、DRAM112と、フラッシュROM113と、P
CIバスホストコントローラ114と、CPUホストA
SIC115と、PCMCIA・ASIC116が接続
されている。このうちDRAM112は、CPU111
がカーオーディオシステムの制御などの情報処理を行う
ときに、変数領域などのワークエリアを提供する部分で
ある。
【0061】また、フラッシュROM113は、書き換
え可能なROMで、ここでは、OS、BIOS、アプリ
ケーションプログラムといった広い意味でのソフトウェ
アを格納している部分である。ここに格納されているO
Sの機能は、コンピュータ上の資源を管理すること、ユ
ーザインタフェースを含む入出力を制御すること、予め
決められた形式のプログラムを実行することなどであ
り、例えば、Windows CE(マイクロソフト株
式会社の登録商標)をベースにしたものなどが考えられ
る。
【0062】また、PCIバスホストコントローラ11
4は、ローカルバスB1とPCIバスB2とを接続し、
これら2つのバスの間でやり取りするデータの形式を変
換する手段である。
【0063】また、CPUホストASIC115などの
「ASIC」は、Application Specific Integrated Ci
rcuit の略で、ROMやRAM、CPUといった汎用的
な集積回路に対して、特定の用途向けに作られたICや
LSIを指す。具体的には、このCPUホストASIC
115は、ローカルバスB1とPCIバスホストコント
ローラ114とのインタフェース用のASICである。
つまり、このCPUホストASIC115は、PCIバ
スB2とCPUモジュール11との間でやり取りされる
データの窓口になる部分であり、具体的には、アドレス
形式の変換、割り込み処理、バスアービトレーションな
どの処理を行う。また、CPUホストASIC115
は、CPUモジュール11と外部との入出力をCPU1
11に代わって行うほか、PCIバスB2から送られて
きたデータについて、CPU111に渡す種類のものか
どうかを見分ける。
【0064】そして、CPUホストASIC115は、
CPU111に渡すべきものはローカルバスB1を通じ
てCPU111に送るが、それ以外のもの、例えば送ら
れてきたデータに対してCPU111が演算をするまで
もなく、予め決められた反応を機械的に返せば足りるも
のについては、そのような反応を返す。
【0065】また、PCMCIA・ASIC116は、
コンパクトフラッシュカード13が、いわゆるPCカー
ドとしてPCMCIA(Personal Computer Memory Card
International Association) の規格に基づいているの
に対応したインタフェース用の部分であり、コンパクト
フラッシュカード13に対するデータの読み書きを制御
する部分である。
【0066】〔1−2−2.サポートモジュールにかか
わる構成〕次に、サポートモジュール12のPCIバス
B2は、カーオーディオシステムを構成するいろいろな
機器との間でデータをやり取りするためのバスであり、
機器からのオーディオデータ及びデジタルデータをデジ
タル形式で送るための伝達手段を構成している。ここ
で、このPCIバスB2に接続される機器としては、外
部ユニット30とオプションユニット40があり、これ
らはそれぞれ、いくつかの機器をまとめて指しているも
のである。
【0067】つまり、外部ユニット30は、図1に示し
たメインユニット1とは別のユニットになっているもの
で、この例では具体的には、メインユニット1から付け
外しできるフェイスプレートユニット15、チューナー
アンプユニット2内に設けられたチューナー21とアン
プ22、マイクロホン3である。このうちフェイスプレ
ートユニット15は、赤外線通信ユニット127を備え
ている。
【0068】また、オプションユニット40は、このカ
ーオーディオシステムにオプションとして組み込まれた
ユニットであり、この例では具体的には、GPSユニッ
ト16とCD−ROMオートチェンジャ7である。さら
に、メインユニット1の内部にはCD−ROMユニット
14があり、このCD−ROMユニット14もPCIバ
スB2に接続されている。このCD−ROMユニット1
4は、1枚の音楽CDやCD−ROMからオーディオデ
ータやデジタルデータを読み出すためのプレーヤであ
る。これらCD−ROMオートチェンジャ7とCD−R
OMユニット14はどちらも、いわゆる音楽CDからデ
ータを読み出す事もできるし、CD−ROMからデータ
を読み出す事もできるという互換性のある(コンパチブ
ルな)ものである。
【0069】サポートモジュール12において、PCI
バスB2がこれらの機器との間でデータをやり取りする
ためには、サポートASIC121、CODEC回路1
22、DSPユニット123、バッファメモリ124、
パラレル/PCIドライバ125、シリアル/PCIド
ライバ126が使われる。
【0070】このうちサポートASIC121は、サポ
ートモジュール12と各機器との間で、どこから来たど
のデータをどこへ送るかを決める手段であり、言い換え
ればデータの交通整理をする部分である。また、COD
EC回路122の「CODEC」とは「Coder/Decoder
」つまりデータの符号化復号化技術の略語であり、こ
のCODEC回路122は、例えば、与えられたデジタ
ル形式のデータをアナログ信号に変換するD/A変換を
したり、逆に、アナログ信号をデジタル形式のデータに
変換するA/D変換などを行う部分である。
【0071】すなわち、このCODEC回路122は、
機器から提供されるアナログ信号をデジタル形式のオー
ディオデータにA/D変換するA/D変換手段の役割
と、処理されたオーディオデータをアナログ信号にD/
A変換するD/A変換手段としての役割を持っている。
また、変換されたアナログ信号でスピーカを駆動するた
めのアンプ22と、このCODEC回路122は、処理
されたオーディオデータをアナログ信号として出力する
ためのオーディオ出力手段を構成している。
【0072】また、DSPユニット123の「DSP」
はデジタルサウンドプロセッサ、つまりデジタル形式の
音の信号を専門に処理する回路を意味する略語で、この
DSPユニット123は、音楽などを表わすオーディオ
データを与えられると、システムに設定されている左右
のバランス、ボリューム、フェイダー、サラウンド、イ
コライザといった項目が音の内容に反映されるように、
オーディオデータを処理する部分である。
【0073】また、バッファメモリ124は、CD−R
OMユニットなどの音響機器とPCIバスB2とではデ
ータを読み書きするサイクルが違うことから、データを
蓄えて少しずつ取り出すことでこの違いを埋めるための
バッファであり、SRAMなどで構成されている。
【0074】また、パラレル/PCIドライバ125
は、CD−ROMユニット14から送られてくるパラレ
ル形式のオーディオデータやデジタルデータを、PCI
バスB2のデータ形式に変換する部分である。また、シ
リアル/PCIドライバ126は、CD−ROMオート
チェンジャ7からUSBのデータ形式で送られてくるシ
リアル形式のオーディオデータ及びデジタルデータを、
PCIバスB2に対応したデータ形式に変換する形式変
換手段である。
【0075】なお、赤外線通信ユニット127を含むフ
ェイスプレートユニット15は、サポートASIC12
1に高速シリアル通信回路で接続され、GPSユニット
16はサポートASIC121に、UART(Universal
Asynchronous Receiver-Transitter)などの調歩同期シ
リアル通信回路で接続されている。また、CD−ROM
ユニット14はパラレル/PCIドライバ125に、A
TAPI(AT Attachment Packet Interface)などのパラ
レル通信回路で接続されている。また、図示はしない
が、赤外線通信ユニット127には、赤外線によるデー
タのやり取りを司るASICが設けられている。
【0076】なお、CPUモジュール11と、サポート
モジュール12のCODEC回路122、DSPユニッ
ト123及びバッファメモリ124は、デジタル形式の
オーディオデータ及びデジタルデータを処理するための
処理手段を構成している。
【0077】〔2.作用〕上に述べたように構成された
この実施形態は次のように働く。 〔2−1.全体的な作用〕 〔2−1−1.データの入力〕この実施形態では、各機
器から入力されてくるデータのうち、デジタル形式のデ
ータは、サポートモジュール12のサポートASIC1
21に直接入力される。例えば、フェイスプレートユニ
ット15からは、どのキーが押されたかというデータが
送られてくる。また、GPSユニット16からは、GP
S衛星からの電波を使って計算した緯度、経度といった
デジタルデータが送られてくる。また、フェイスプレー
トユニット15に設けられた赤外線通信ユニット127
からは、ハンドヘルドパソコン8から赤外線で転送され
たデジタルデータが送られてくる。
【0078】また、CD−ROMユニット14及びCD
−ROMオートチェンジャ7からは、音楽CDから読み
出した音のデータすなわちオーディオデータや、CD−
ROMから読み出したデジタルデータすなわちCD−R
OMデータが、パラレル/PCIドライバ125やシリ
アル/PCIドライバ126によってPCIバスB2の
データ形式に変換されたうえで、PCIバスB2経由で
サポートASIC121に送られてくる。
【0079】さらに、図6には示さないが、図1に示し
たセキュリティコントロールユニット5からは異常の発
生を知らせるデジタルデータが送られてくる。同様に、
図1に示した電話ユニット6からは、通話の着信や発信
元の電話番号などを知らせるデジタルデータ、すなわち
文字データが送られてくるし、通話中には、相手の話し
声を伝えるオーディオデータすなわち音声データがサポ
ートASIC121に送られてくる。
【0080】なお、これらセキュリティコントロールユ
ニット5や電話ユニット6は、シリアルバスB3にUS
BすなわちシリアルバスB3によってデイジーチェーン
接続されているので、セキュリティコントロールユニッ
ト5や電話ユニット6から送られてくる情報は、CD−
ROMオートチェンジャ7からのオーディオデータやデ
ジタルデータと同じように、シリアルバスB3を通して
メインユニット1に届いたうえ、シリアル/PCIドラ
イバ126によってPCIバスB2のデータ形式に変換
されたうえで、PCIバスB2経由で送られてくる。
【0081】一方、各機器から入力されてくるデータの
うち、アナログ信号は、一旦CODEC回路122に入
力され、このCODEC回路122によってデジタル形
式のデータに変換(A/D変換)されたうえで、サポー
トASIC121に渡される。例えば、マイクロホン3
からはユーザの声がアナログ信号で入力され、チューナ
ー21からは、チューニングの結果受信されたラジオの
放送内容がアナログ信号で入力されてくる。
【0082】〔2−1−2.CD−ROMオートチェン
ジャでの処理〕次に、CD−ROMオートチェンジャ7
が、音楽CDから読み出したオーディオデータやCD−
ROMから読み出したデジタルデータを、シリアルバス
B3すなわちUSBを通してメインユニット1に送ると
きの動作について説明する。
【0083】まず、CD−ROMオートチェンジャ7に
セットされている音楽CDやCD−ROMのデータを利
用しようとするとき、メインユニット1は、ATAPI
形式のコマンドパケットを、USB(シリアルバスB
3)を通してCD−ROMオートチェンジャ7に送信す
る。このコマンドパケットは、どのディスクのどの部分
のデータを読み出しせばよいかを指定するものである。
【0084】このコマンドパケットは、CD−ROMオ
ートチェンジャ7のアップストリームコネクタ714に
到着すると、USBコントローラ711、データコンバ
ータ709、ATAPIデコーダ707を経てメカ制御
部701に渡される。コマンドパケットを受け取ったメ
カ制御部701は、コマンドパケットの内容を解釈し、
モータドライバ702を制御することでチェンジャ/読
み取り機構704を作動させたりすることで、指定され
たディスクからデータを読み出す。
【0085】例えば、ディスクからデータを読み取るデ
ィスク再生部に、コマンドパケットで指定されているデ
ィスクがすでにセットされていれば、すぐにデータの読
み取りが開始されるが、そうでなければ、指定されたデ
ィスクがディスクマガジンやディスクホルダなどからデ
ィスク再生部に装填されたうえデータの読み取りが開始
される。
【0086】ディスクからデータを読み取るときは、R
Fアンプ705が光ピックアップからの出力信号を増幅
し、パタン変換部706が、増幅された信号のパタン
を、デジタル形式の情報であるデジタルデータやオーデ
ィオデータに変換する。
【0087】このように信号から変換されたデジタル形
式の情報は、デジタルデータであってもオーディオデー
タであっても、ATAPIデコーダ707によってAT
API形式の出力データに変換される。そして、データ
コンバータ709は、このように変換された出力データ
を、バッファの役割を果たすS−RAM710に蓄積し
ておき、USBにおけるアイソクロナス転送のタイミン
グに合わせて取り出して、USBコントローラ711に
渡す。なお、このようなデータの蓄積や取り出しは、デ
ータコンバータ709がDMA転送を制御することで行
われる。
【0088】そして、USBコントローラ711は、渡
されたATAPI形式の出力データを、アップストリー
ムコネクタ714からメインユニット1にアイソクロナ
ス転送する。アイソクロナス転送では、1msといった
一定の時間間隔にソフトウェアによって定めた一定量の
データを転送することを保証しており、一定時間に一定
量のデータを送らなければならないデータ転送を行う場
合に用いられる。
【0089】例えば、音楽CDから読み取られるオーデ
ィオデータは、1秒75フレームに分けられていて、1
フレーム毎のデータ量が2352バイトである。ここで
1秒/75フレーム=約13.3秒であるから、オーデ
ィオデータを転送するには、13msないし14msの
時間間隔毎なら一度に2352バイトを送信することに
なり、これは1msあたり177バイトの転送容量を使
う。一方、USBの最大転送容量は1msあたり102
4バイトなので、いくつかの機器から上に述べた1ms
あたり177バイトのデータを転送する場合でも、5種
類のオーディオデータを、音楽を途切れさせずに同時並
行的に転送できることになる。
【0090】〔2−1−3.データコンバータの作用〕
次に、データコンバータ709が、ATAPIデコーダ
707とUSBコントローラ711との間で、データの
形式を変換したりデータの流れる経路を変更する例を示
す。すなわち、図5に示したデータコンバータ709
は、以下に示すような3種類の動作モードを持ってい
て、USBコントローラ711がこれらの動作モードを
指定すると、アドレスデコーダ793が、指定されてい
る動作モードをバスインタフェースコントローラ792
に伝え、バスインタフェースコントローラ792が、D
MAアドレスカウンタ794、アドレスバススイッチ7
95、データバススイッチ796の動作状態を制御して
切り替えることで、指定される動作モードでの作用を実
現する。
【0091】すなわち、図7は、USBコントローラ7
11とATAPIデコーダ707との間で、S−RAM
710を使わずに対話的にデータをやり取りするための
データコンバータ709の状態を示す。この状態では、
データバススイッチ796が、USBコントローラ71
1のデータバスをATAPIバス幅変換部791に接続
し、アドレスバススイッチ795は、CPUのアドレス
バスをDMAアドレスカウンタ794から切り離す。
【0092】次に、図8は、ATAPIデコーダ707
からデータをDMAでS−RAM710に書き込むため
のデータコンバータ709の状態を示す。この状態で
は、データバススイッチ796が、S−RAM710を
読み書きするための外部データバスをATAPIバス幅
変換部791に接続し、アドレスバススイッチ795
は、S−RAM710を読み書きするための外部アドレ
スバスをDMAアドレスカウンタ794に接続する。
【0093】また、図9は、USBコントローラ711
が、S−RAM710からDMAでデータを読み出すた
めのデータコンバータ709の状態を示す。この状態で
は、データバススイッチ796が、S−RAM710を
読み書きするための外部データバスをUSBコントロー
ラ711のデータバスに接続し、アドレスバススイッチ
795は、S−RAM710を読み書きするための外部
データバスをDMAアドレスカウンタ794に接続す
る。
【0094】USBコントローラ711は、これらの動
作モードを切り替えて使い分けることで、アドレスデコ
ーダ793から提供されるATAPI形式の出力データ
を、DMAとS−RAM710を使って受け取り、US
Bに送り出す。
【0095】〔2−1−4.アドレスラッチの作用〕ま
た、USBコントローラ711は、このような動作を、
ROM712に記録されたプログラムを順次読み出して
解釈実行することで実現するが、ROM712からプロ
グラムをデータとして読み出すときは、アドレスラッチ
713を次のように利用する。
【0096】すなわち、図3に示すように、USBコン
トローラ711のアドレス出力用ポートA0〜7はRO
M712のアドレス入力用ポートA0〜7に直結されて
いるので、USBコントローラ711は、ROM712
に読み出したいデータのアドレスを送る場合、アドレス
の下位8ビットは、アドレス出力用ポートA0〜7から
ROM712のアドレス入力用ポートA0〜7に送る。
【0097】また、USBコントローラ711は、RO
M712に読み出したいデータのアドレスを送るとき
は、信号出力用ポートSTBからストローブ信号を出力
しない。この状態で、USBコントローラ711がアド
レスの上位8ビットをアドレス出力用ポートA8〜15
から出力すると、アドレスラッチ713は、図3に実線
で示すように、これら上位8ビットをROM712のア
ドレス入力用ポートA8〜15に伝える。
【0098】USBコントローラ711は、このように
アドレスをROM712に送り出した後、信号出力用ポ
ートSTBからストローブ信号を出力すると、アドレス
ラッチ713は、それまでUSBコントローラ711の
アドレス出力用ポートA8〜15から出力されていた上
位8ビットを保持し、ROM712のアドレス入力用ポ
ートA8〜15に対して出力し続ける。このため、US
Bコントローラ711のアドレス出力用ポートA8〜1
5からは上位8ビットを出力する必要がなくなり、US
Bコントローラ711は内部の回路を切り替えて、アド
レス出力用ポートA8〜15から上位8ビットを出力す
るのをやめ、このポートをデータ入力用ポートD0〜7
に切り替える。
【0099】この状態で、ROM712から読み出され
たデータは、ROM712のデータ出力用ポートD0〜
7から、USBコントローラ711のデータ入力用ポー
トD0〜7に送られる。
【0100】〔2−1−5.入力されたデータの行き
先〕CD−ROMオートチェンジャ7からは、上に述べ
たようにCDからデータが読み出され、読み出されたデ
ータはメインユニット1のサポートASIC121に送
られてくるが、サポートASIC121は、各部分から
そのように集まってくる情報に対して、どこからきたど
の情報をどこに送るかという交通整理の役割を果たす。
すなわち、サポートASIC121は、大まかには、音
のデータはDSPユニット123で処理したうえCOD
EC回路122を通してアンプ22に送り、音以外のデ
ータはCPUモジュール11に送る。但し、音のデータ
のなかでもマイクロホン3から入力されたデータは音声
認識のためにCPUモジュール11に送る。
【0101】アンプ22に送られる音のデータとして
は、例えば、チューナー21でチューニングされたラジ
オ放送の内容、CD−ROMユニット14やCD−RO
Mオートチェンジャ7で音楽CDから読み出された録音
内容、電話ユニット6から送られてきた通話相手の話し
声などが考えられる。
【0102】また、音以外のデータとしては、例えば、
フェイスプレートユニット15でどの操作キーが押され
たかのデータ、赤外線通信ユニット127から送られて
きたファイルなどのデータ、GPSユニット16から送
られてきた緯度、経度といったデジタルデータ、CD−
ROMユニット14やCD−ROMオートチェンジャ7
で、CD−ROMから読み出されたカーナビゲーション
システム用の地図の内容や地域ごとの情報の内容、セキ
ュリティコントロールユニット5から送られてくる異常
発生を知らせるデータ、電話ユニット6から送られてく
る通話着信や発信元の電話番号などを知らせるデータな
どが考えられる。
【0103】〔2−1−6.CPUモジュールでの情報
処理〕CPUモジュール11では、サポートASIC1
21からデジタル形式のデータが送られてくると、PC
Iバスホストコントローラ114が、送られてきたデー
タをローカルバスB1のデータ形式に変換したうえでC
PUホストASIC115に渡す。このCPUホストA
SIC115は、CPU111に代わって入出力を司
り、データを渡されると、そのデータがCPU111に
渡すべきものかそうでないかを、データの形式などから
判断する。
【0104】つまり、CPUホストASIC115は、
機械的に一定の反応を返せば足りるデータに対しては、
予め決められた反応を、PCIバスホストコントローラ
114を通してサポートモジュール12に返すが、それ
以外のデータはCPU111に渡す。
【0105】CPU111は、フラッシュROM113
に記録されているOSやプログラムのコードにしたがっ
て、渡されたデータを処理し、この処理の際に必要なワ
ークエリアなどの記憶領域としてはDRAM112を利
用する。例えば、マイクロホン3から入力されたユーザ
の声が送られてくると、CPU111は、予め用意して
いる命令語の特徴を表わすパラメータや波形などと、受
け取ったユーザの声とを比較し、一番似ている命令語を
ユーザが言ったものと推定し、その命令語にしたがって
動作を行う。
【0106】また、コンパクトフラッシュカード13の
読み書きは、CPUモジュール11において、CPU1
11からの依頼にしたがって、CPUホストASIC1
15がPCMCIA・ASIC116を制御することに
よって行われる。
【0107】そして、CPU111による情報処理の結
果は、PCIバスホストコントローラ114によってP
CIバスB2のデータ形式に変換されたうえで、サポー
トモジュール12に送られる。情報処理の結果としてサ
ポートモジュール12に送られるデータとしては、サポ
ートモジュール12の各部分や各機器に対する動作の指
令などであり、サポートモジュール12では、このよう
に送られてきたデータにしたがって入出力などの処理が
行われる。
【0108】〔2−1−7.サポートモジュールでの入
出力などの処理〕例えば、CDからのデータ読み出しや
ラジオのチューニングをさせる指令がCPUモジュール
11から届くと、CD−ROMユニット14、CD−R
OMオートチェンジャ7やチューナー21がそれにした
がった動作を行う。また、スピーカから出ている音の音
源を現在とは別の機器に切り替える指令がCPUモジュ
ール11から届くと、サポートASIC121はCOD
EC回路122に送り出すオーディオデータを、それま
での機器のものから、新しく指定された機器によるもの
に切り替える。
【0109】なお、デジタル形式になっているオーディ
オデータをアンプ22に出力する場合、アンプ22はア
ナログ信号しか受け付けないので、CODEC回路12
2は、デジタル形式のオーディオデータをアナログ信号
に変換(D/A変換)したうえでアンプ22に出力す
る。
【0110】また、例えばユーザに対する表示データ
が、CPUモジュール11やその他の機器からサポート
ASIC121に送られてくると、サポートASIC1
21は、この表示データを高速シリアル通信回路を通し
てフェイスプレートユニット15に転送する。この場
合、フェイスプレートユニット15では、転送されてき
た表示データにしたがって、ユーザに対する情報が表示
部に表示される。
【0111】続いて、上に述べたような各部分の働きに
よって、ユーザがこの実施形態のカーオーディオシステ
ムをどのように使うことができるのかを具体的に説明す
る。
【0112】〔2−2.操作と情報の表示〕この実施形
態のカーオーディオシステムを操作するときは、ユーザ
は、フェイスプレートユニット15に設けられている操
作キーを押してもよいし、操作の内用ごとに予め決めら
れている語句を発話してもよい。例えば、ユーザがCD
やFMチューナーを利用したいときは、CDに切り替え
る操作キーを押してもよいし、予め決められた語句とし
て例えば「しーでぃー」や「えふえむ」などとマイクロ
ホン3に向かって発話すればよい。
【0113】ユーザが操作キーを押したときは、そのデ
ータがサポートASIC121からCPUモジュール1
1に転送され、CPU111が新たな表示データをサポ
ートASIC121に送り、フェイスプレートユニット
15の表示部は、この表示データを使って、ラジオを操
作するための画面表示やCDを操作するための画面表示
などに切り替わる。
【0114】また、例えば、ユーザが「しーでぃー」と
いった語句を発話すると、マイクロホン3からアナログ
信号がCODEC回路122によってデジタル形式のオ
ーディオデータに変換され、このオーディオデータが、
サポートASIC121からPCIバスホストコントロ
ーラとCPUホストASIC115を経てCPU111
に送られ、CPU111は、このデジタル形式のオーデ
ィオデータに基づいて、ユーザがどの言葉を言ったのか
を認識し、認識結果に応じて、操作キーが押されたとき
と同じような対応をする。
【0115】なお、例えば、フェイスプレートユニット
15の表示部をタッチパネルにしておき、コンピュータ
のグラフィカルユーザインタフェースとして、例えばそ
の時点で使える機能をアイコンで表示部に表示し、ユー
ザが使いたい機能のアイコンを指で触るとその機能が働
くようにすることもできる。さらに、例えば、そのよう
なアイコンによる表示と音声認識を合わせて使えば、一
度にいくつかのアイコンが表示され、ユーザが「つぎ」
と発話すれば画面が切り替わって次のいくつかのアイコ
ンが表示され、ユーザが「もどる」と発話すれば画面が
1つ前の状態に戻る、といった使い方も可能である。
【0116】〔2−3.ラジオを聞く場合〕上に述べた
ような操作で、例えばユーザが「えふえむ」と発話して
ラジオのFM放送を選び、CPU111がそれを認識す
ると、サポートASIC121はCPU111からの命
令にしたがってチューナー21をFMの受信状態に切り
替え、また、アンプ22に送り出すデータのソースをチ
ューナー21からの音声のデータに切り替える。この場
合、チューナー21は、前回選局した周波数を受信して
もよいし、また、例えば、ユーザが「シークアップ」と
いった語句を発話することで、周波数を少しずつ変えな
がら受信状態のよい次の周波数を自動的に探す(自動掃
引)ようにしてもよい。
【0117】このようにラジオを聞く場合は、チューナ
ー21から送られてくる受信内容はアナログ信号なの
で、このアナログ信号はCODEC回路122に入力さ
れ、デジタル形式のオーディオデータに変換されたうえ
でサポートASIC121に送られる。サポートASI
C121は、CODEC回路122から受け取ったオー
ディオデータをDSPユニット123に渡し、DSPユ
ニット123は、予めシステムの上で設定されているバ
ランスやボリュームといった設定項目にしたがってこの
オーディオデータを処理し、サポートASIC121に
送り返す。
【0118】そして、サポートASIC121は、この
ように返ってきたオーディオデータをCODEC回路1
22に再び送り返し、CODEC回路122はこのデジ
タル形式のオーディオデータを再びアナログ信号に変換
して戻したうえで、今度はアンプ22に送ってスピーカ
から流れるようにする。
【0119】〔2−4.CDの再生〕また、ユーザは、
音楽CDを聞きたいときは、CD−ROMユニット14
やCD−ROMオートチェンジャ7に聞きたい音楽CD
をセットし、「すたーと」となどと音声などで再生を指
示したり、次の曲へ飛ぶといった指示をすればよい。例
えば、CD−ROMユニット14内の音楽CDを再生す
るときは、サポートASIC121からの指令によって
CD−ROMユニット14が作動し、CD−ROMユニ
ット14からはデジタル形式のオーディオデータが送ら
れてくる。
【0120】そして、パラレル/PCIドライバ125
は、このオーディオデータをPCIバスB2のデータ形
式に変換してサポートASIC121に送り、サポート
ASIC121は、PCIバスB2からオーディオデー
タを受け取ると、このオーディオデータを一旦DSPユ
ニット123に渡して処理させ、処理されたオーディオ
データを再びDSPユニット123から受け取ると、処
理されたオーディオデータをデジタル入出力ポートから
CODEC回路122に渡し、アナログ信号の形でアン
プ22に出力させる。
【0121】音楽CDを再生するのがCD−ROMオー
トチェンジャ7のとき、USBすなわちシリアルバスB
3からは、ATAPI形式のオーディオデータが、シリ
アル信号として送られてくるので、シリアル/PCIド
ライバ126がこのデータをPCIバスB2のデータ形
式に変換するが、それ以降の処理はCD−ROMユニッ
ト14の場合と同じように行われる。
【0122】なお、CD−ROMユニット14やCD−
ROMオートチェンジャ7と、CODEC回路122や
DSPユニット123とを相対的に比べると、前者は長
い時間のサイクルでまとまった量のデータを送ってくる
のに対して、後者は短い時間のサイクルでデータを少し
ずつ処理するため、両者の間にサイクルにずれがある。
このため、サポートASIC121は、CD−ROMユ
ニット14又はCD−ROMオートチェンジャ7がまと
めて送ってきたデジタル形式のオーディオデータをバッ
ファメモリ124に格納し、一番古い部分から次々と取
り出してはDSPユニット123に渡して処理させるこ
とで、上に述べたようなずれを埋めて再生が滑らかに行
われるようにする。
【0123】〔2−5.CD−ROMとカーナビゲーシ
ョンの利用〕また、ユーザが例えばカーナビゲーション
システムの機能を使いたいときは、CD−ROMオート
チェンジャ7やCD−ROMユニット14に、カーナビ
ゲーションシステム用のデータ(アプリケーションソフ
ト、地図等)が記録されたCD−ROMをセットしたう
えで、カーナビゲーションシステムの機能を起動する。
このようなカーナビゲーションシステムの機能は、例え
ばコンピュータのプログラムとしてCPUモジュール1
1のフラッシュROM113に記録しておき、CPU1
11にこのようなプログラムを実行させることによって
実現することができる。
【0124】このようなカーナビゲーションシステム
が、CD−ROMに記録された地図のデータや地域ごと
のいろいろな情報などを読み出そうとするときは、CD
−ROMオートチェンジャ7やCD−ROMユニット1
4から読み出されたデジタルデータがパラレル/PCI
ドライバ125、PCIバスホストコントローラ11
4、CPUホストASIC115を経てCPU111に
渡される。CPU111は、このように受け取った地図
などのデータに基づいてフェイスプレートユニット15
の表示部に表示するためのビットマップイメージをDR
AM112上に作成したうえ、サポートモジュール12
に送り出す。
【0125】また、このようにカーナビゲーションシス
テムを使うときは、図1に示したGPSアンテナ4でG
PS衛星からの電波を受信し、図6のGPSユニット1
6がこの電波から緯度や経度などを計算し、このデータ
がCPU111に送られてくる。すると、CPU111
は、これらの緯度や経度などのデータから、このカーオ
ーディオシステムを積んだ車が現在どこを走っているの
かを地図上で特定する事ができる。この結果、ユーザが
入力しなくても出発地点として現在地を設定したり、現
在の地点が中心となるような大まかな地図を表示した
り、次の右折や左折を指示する図形を表示したりするこ
とができる。
【0126】なお、ナビゲーション用のデータは、コン
パクトフラッシュカード13(又はDRAM112)、
又はフラッシュROM113に記憶しておいても良い。
【0127】また、すでに説明したような音声認識によ
る操作の仕方は、このようにカーナビゲーションシステ
ムの機能を使うときにも利用することができ、例えば、
曲がり角ごとに右折や左折といった指示を出すカーナビ
ゲーションシステムを使う場合、1つ前の指示や1つ先
の指示をユーザが見たいときは、「つぎ」とか「もど
る」といった語句を発話することで次々と表示を切り替
えることもできる。
【0128】さらに、このような道案内はアンプ22を
通して合成音声を出力することでユーザに知らせること
もでき、このようにすれば、次にどこを曲がるか知るた
めに表示部に視線を移す必要がなくなる。
【0129】〔2−6.電話の利用〕また、ユーザは、
電話ユニット6を使って通話するとき、次のようにコン
ピュータの利点とカーオーディオシステムの利点を活か
すことができる。例えば、ユーザは、コンピュータのプ
ログラムを使って、自分の知っている人の電話番号と名
前をシステムの、例えばDRAM112、コンパクトフ
ラッシュカード13に予め登録しておく。
【0130】電話が着信すると、図6には図示しない
が、電話ユニット6からシリアルバスB3とシリアル/
PCIドライバ126を通じて、電話が着信したことを
知らせるデジタルデータと、発信元の電話番号を表わす
デジタルデータがサポートASIC121に送られる。
これらのデータはさらに、CPUモジュール11のCP
U111に送られ、CPU111は、予め登録された電
話番号の中に、今かかってきている発信元の電話番号が
登録されているかどうか検索する。
【0131】予め登録された電話番号の中に、今かかっ
てきている発信元の電話番号があったときは、CPU1
11はその電話番号に対応する名前をサポートモジュー
ル12に送り返すことで、フェイスプレートユニット1
5に電話をかけてきている人の名前を表示させたり、合
成音声による「○○さんからです」といった案内を車載
スピーカから流すことで、誰が電話をかけてきているの
かをユーザに知らせることができる。
【0132】このような表示や案内、また呼び出し音な
どで電話がかかってきていることを知ったユーザが、予
め決められた語句を発話して電話をつなぐように指示す
ると、相手の声がスピーカから流れると同時に、マイク
ロホン3から入力されるユーザの声がCODEC回路1
22によってデジタル形式のオーディオデータに変換さ
れ、サポートASIC121、シリアル/PCIドライ
バ126、シリアルバスB3を経て電話ユニット6に送
られ、ユーザは手を使わずにいわゆるハンズフリーの状
態で通話を行うことができる。
【0133】なお、呼び出し音が一定の回数だけ鳴った
ところで、例えば電話ユニット6やCPUモジュール1
1に用意された留守番電話機能などが電話に応答する。
【0134】また、ユーザの側から発信しようとすると
きも、例えば、予め登録してある電話番号と名前を表示
画面の上でつぎつぎに表示させ、電話を掛けたい相手が
表示されたところで発信のアイコンなどを指でタッチす
ると、その電話番号がCPUモジュール11からデジタ
ルデータとして電話ユニット6に転送されて自動的に電
話がかかり、相手が出ればそのまま話すことができる。
【0135】また、ユーザが登録した名前を発話し、C
PUモジュール11がこれを認識することでその名前に
対応する電話番号に自動的に発信したり、掛けたい電話
番号を1桁ずつ発話して認識させたり、ユーザが「りだ
いやる」と発話したことを認識して電話を掛ける先を決
めるようにすることもできる。
【0136】〔2−7.セキュリティコントロールユニ
ットの利用〕また、セキュリティコントロールユニット
5は、単独で使うこともできるし、上に述べた電話ユニ
ット6と連動させて使うこともできる。例えば(図
1)、ユーザは車を離れるときに、セキュリティコント
ロールユニット5を作動させ、送信機5cを持って降り
る。車両のユーザと何ら関係のない第三者がドアノブに
触れたり、鍵穴をいじったり、ドアやトランクをこじ開
けようとしたり、車を無断で移動させようとすると、そ
れによる衝撃や振動をセンサ5aが感じ取り、センサ5
aからの信号を受けたセキュリティコントロールユニッ
ト5は、例えばサイレン5bを大音量で鳴らす。これに
より車外の環境に対し警報の効果がもたらされる。
【0137】ユーザ自身は、車に戻ってきたとき、持っ
ている送信機5cを操作すれば、予め決められた暗号が
セキュリティコントロールユニット5に送られ、セキュ
リティコントロールユニット5の機能は解除されるの
で、鍵を使ったり車を動かしてもサイレンが鳴ったりす
ることはない。
【0138】このようなセキュリティコントロールユニ
ット5は、電話ユニット6と連動させて使えばさらに効
果がある。つまり、センサ5aが異常を感知したとき、
セキュリティコントロールユニット5は、サイレンを鳴
らすだけでなく、割り込み信号を送ってCPUモジュー
ル11及びサポートモジュール12を含むカーオーディ
オシステムを起動させる。このような起動を可能にする
ためには、カーオーディオシステムの電源と起動スイッ
チに接続した電子回路を用意し、割り込み信号が来てい
ないかをこの電子回路に常に監視させておき、割り込み
信号が来るとただちに電源と起動スイッチをオンにして
カーオーディオシステムを起動させればよい。
【0139】このように起動されたCPU111は、セ
キュリティコントロールユニット5から異常発生を知ら
せるデータを受け取ると、電話ユニット6に指令を送る
ことで電話を掛けさせる。このときに電話を掛ける先
は、異常時の通報先として予め設定しておけばよく、例
えば、警察、ユーザの持っている携帯電話、警備会社な
どとすればよい。そして、掛けた先に電話がつながる
と、合成音声や予め録音したアナウンスを相手に聞かせ
ることで異常を知らせる。このようにすれば、知らせを
受けた者が現場に急行できる。
【0140】〔2−8.ユーティリティプログラムの利
用〕また、通常のハンドヘルドパソコンと同じように、
OSやアプリケーションプログラムの機能として、アド
レス帳、カレンダー、スケジュール管理、音声録音、時
計、電卓、ゲームといった機能を利用すれば、車の中で
もいろいろな情報処理を行うことが可能となる。さら
に、これらの機能を実現するアプリケーションプログラ
ムを削除したり、新しいものに入れ替えたり、追加する
ことで、個々のユーザが自分にあった情報処理の環境を
整えることができる。
【0141】〔2−9.コンパクトフラッシュカードの
利用〕また、この実施形態のカーオーディオシステムで
は、コンパクトフラッシュカード13を使うことで、他
のハンドヘルドパソコンや他のカーオーディオシステム
などとの間で情報をやり取りすることができる。
【0142】例えば、コンパクトフラッシュカード13
から新しいアプリケーションプログラムやOSをフラッ
シュROM113に読み込ませることで、新しい機能を
追加したりOSを更新することが容易になる。特に、汎
用のOSを使うことによって、一般のソフトウェアメー
カーがアプリケーションプログラムやOSの機能モジュ
ールなどを作りやすくなるので、それを記録したコンパ
クトフラッシュカード13も出回って手に入れやすくな
り、ユーザはこのカーオーディオシステムを、コンピュ
ータとしても、より便利に使えるようになる。
【0143】また、他のパソコンやハンドヘルドパソコ
ンで作ったアドレス帳のような個人的なデータを、コン
パクトフラッシュカード13でこのカーオーディオシス
テムに持ち込めば、それまでの作業をこのカーオーディ
オシステム上で続けることができる。さらに、これとは
逆に、このカーオーディオシステムで作ったデータをコ
ンパクトフラッシュカード13で他のパソコンやハンド
ヘルドパソコンに移して作業を続けることもできる。
【0144】また、上に述べたようなユーティリティプ
ログラムを使って自分が作ったデータを、コンパクトフ
ラッシュカード13にバックアップコピーしておけば、
カーオーディオシステムの不調や他人が使ったためにデ
ータが消えたような場合でも、コンパクトフラッシュカ
ード13からデータを再びメインユニット1に読み込ま
せて情報処理を続けることができる。
【0145】また、自分に合ったカーオーディオシステ
ムのいろいろな設定をコンパクトフラッシュカード13
にバックアップコピーしておけば、たとえ家族の他の誰
かが設定を変えても、自分が車を使うときは自分の持っ
ていたコンパクトフラッシュカード13をメインユニッ
ト1に差し込んで内容を読み込ませることで、自分にと
って使い勝手のよい元通りの設定でカーオーディオシス
テムを使うことができる。
【0146】〔2−10.ハンドヘルドパソコンとの通
信〕さらに、この実施形態では、赤外線通信ユニット1
27を使うことで、ハンドヘルドパソコン8との間で、
コンパクトフラッシュカード13を抜き差ししたりケー
ブルなどで接続するといった手間をかけずに、容易にデ
ータをやり取りすることができる。このため、ハンドヘ
ルドパソコン8内に記録しておいたファイルなどを使っ
てOSやアプリケーションプログラムを更新したり、カ
ーオーディオシステム上で作った個人的なデータをハン
ドヘルドパソコン8に直接移し替えたり、そのような個
人的なデータのバックアップを、ハンドヘルドパソコン
8の持っている比較的大きな記憶領域に保存しておいた
り、カーオーディオシステムの設定などをハンドヘルド
パソコン8を通して他の車のカーオーディオシステムに
移し替えたり、といったいろいろな使い方も可能にな
る。
【0147】〔3.効果〕以上に説明したようなこの実
施形態では、記録媒体からオーディオデータを読み出す
場合もデジタルデータを読み出す場合も、読み出された
データはATAPIデコーダ707によって同じプロト
コル形式であるATAPI形式に変換されるので、オー
ディオデータとデジタルデータの処理の全部又は一部
を、同じ手順や構成で実現することが可能になる。
【0148】また、この実施形態は、音楽CDからオー
ディオデータを、CD−ROMからはデジタルデータを
読み出すタイプの、いわゆるコンパチブルなCD−RO
Mオートチェンジャ7を備えているので、このCD−R
OMオートチェンジャ7を、音楽の再生と、カーナビゲ
ーションなどのデジタル情報処理の両方に使うことがで
きる。
【0149】また、この実施形態では、ディスク再生装
置からATAPI形式の出力データが出力される。この
ため、音楽CDから読み出したオーディオデータについ
ても、CD−ROMから読み出したデジタルデータにつ
いても、どちらも同じIDEインターフェースを使っ
て、SCSIと同じようにコマンドパケットを使った通
信を行って容易に処理することができる。
【0150】また、この実施形態では、オーディオデー
タから変換された出力データと、前記デジタルデータか
ら変換された出力データとが、USBコントローラ71
1によって、どちらも同じインタフェース形式であるU
SBに合わせた形式で出力される。このため、両者を同
じシリアルバスB3すなわちUSBケーブルで伝送する
ことが可能となる。
【0151】また、この実施形態では、CD−ROMオ
ートチェンジャ7を含む複数の機器を、デイジーチェー
ン回線で芋づる式に接続することで、配線のすっきりし
たカーオーディオシステムを構成することが容易にな
る。特に、この実施形態では、デイジーチェーン回線と
してユニバーサルシリアルバス(USB)を使うので、
いろいろな種類の機器を多数接続することが容易にな
る。
【0152】また、この実施形態では、オーディオデー
タは、アイソクロナス転送を使い、一定間隔に一定量の
データ転送が保証されたデータ転送を行い、デジタルデ
ータは、バルク転送のような、データの誤り訂正やデー
タの再送が行われるため高品質なデータ転送を行うこと
ができる。USBを用いたデータ転送では、デイジーチ
ェーン回線に接続された複数の機器が、ホストコントロ
ーラの指示に従って、同時並行的にデータを転送でき
る。
【0153】また、この実施形態では、制御手段である
データコンバータ709によって、受け渡されるデータ
のビット幅を変えたりDMA転送を制御したりすること
で、ATAPIデコーダ707とUSBコントローラ7
11との間で、組み合わせの自由度を増やしたり、デー
タの受渡をスムースに行うことが可能となる。
【0154】また、この実施形態では、ディスクから読
み出したデータをデータコンバータ709の作用によっ
て、DMA(ダイレクトメモリアクセス)で高速に転送
できるので、音楽CDのようにデータ量が多く高音質な
媒体からのオーディオデータも容易に処理することがで
きる。
【0155】また、この実施形態では、ATAPIデコ
ーダ707からUSBコントローラ711に渡される出
力データの単位となるビット数が変換されるので、16
ビットのATAPIデコーダと8ビットのUSBコント
ローラというように、処理の単位となるビット数が互い
に違うデコーダとコントローラとを組み合わせて使うこ
とができる。
【0156】また、この実施形態では、アドレスラッチ
のはたらきによって、コントローラからROMをアクセ
スするためのアドレスバスの一部とデータバスとを兼用
することができる。
【0157】なお、この実施形態では、カーオーディオ
システムを制御するコンピュータが汎用的なOSを備え
ていて、この汎用的なOSは、CPUやメモリといった
資源を管理することでコンピュータの能力を最大限発揮
させ、また、プログラムに依存しない統一的で使いやす
いユーザインタフェースを提供し、さらに、予め決めら
れた形式のプログラムを追加したり変更することで機能
の追加や変更も容易にする。このため、ディスク再生装
置から読み出したオーディオデータやデジタルデータを
効果的に処理することが容易になる。
【0158】また、この実施形態では、オーディオデー
タであるかデジタルデータであるかといったデータの種
類とは関係なく、どのようなデータもUSBなどを通し
てデジタル形式でやり取りされ、処理されるので、環境
変化やノイズの影響を受けにくく、オーディオ特性も安
定する。
【0159】〔4.他の実施の形態〕なお、この発明は
上に述べた実施形態に限定されるものではなく、次に例
示するような他の実施の形態も含むものである。例え
ば、上に述べた実施形態では、CD−ROMオートチェ
ンジャ7をカーオーディオシステムに組み込んだ例を示
したが、この発明のディスク再生装置又は方法を単体で
実施することもこの発明の実施であることはもちろんで
ある。
【0160】また、この発明のディスク再生装置は、カ
ーオーディオシステムだけでなく据え置き型のオーディ
オシステムに使うこともできて、その場合も、全体の構
成を単純化できるという利点が得られる。また、記録媒
体としてはCDだけでなくMDを使うこともできる。ま
た、ATAPI、USB、PCIバスといった具体的な
形式や規格は例示に過ぎず、同じような使い方ができる
ほかの形式や規格に置き換えることもできる。
【0161】また、CD−ROMオートチェンジャ7な
どのディスク再生装置からメインユニット1などの処理
装置にオーディオデータやデジタルデータを送るとき、
デコーダと同じビット幅のバスを使えば、データコンバ
ータ709などの制御手段にビット数変換の機能を持た
せる必要はない。また、コントローラからROMをアク
セスするとき、アドレスバスの一部とデータバスとを共
有させないときはアドレスラッチは不要である。
【0162】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ディ
スクから読み出したオーディオデータを、それ以外のデ
ジタルデータと同じ形式で出力できるので、出力された
データを単純な構成や手順で伝送及び処理することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の全体構成を示すブロック
図。
【図2】この発明の実施形態におけるCD−ROMオー
トチェンジャの構成を示す機能ブロック図。
【図3】この発明の実施形態におけるアドレスラッチを
説明する概念図(ストローブ信号が出力されていない状
態)
【図4】この発明の実施形態におけるアドレスラッチを
説明する概念図(ストローブ信号が出力されている状
態)
【図5】この発明の実施形態におけるデータコンバータ
の具体的な構成を示すブロック図。
【図6】この発明の実施形態について、メインユニット
の内部構成を中心に示したブロック図。
【図7】この発明の実施形態におけるデータコンバータ
について、USBコントローラがATAPIデコーダと
対話的にアクセスするための状態を示す図。
【図8】この発明の実施形態におけるデータコンバータ
について、ATAPIデコーダからS−RAMにデータ
をDMA転送で書き込むための状態を示す図。
【図9】この発明の実施形態におけるデータコンバータ
について、S−RAMからUSBコントローラに、デー
タをDMA転送で読み出すための状態を示す図。
【符号の説明】
1…メインユニット1 11…CPUモジュール 111…CPU 112…DRAM 113…フラッシュROM 114…PCIバスホストコントローラ 115…CPUホストASIC 116…PCMCIA・ASIC 12…サポートモジュール 121…サポートASIC 122…CODEC回路 123…DSPユニット 124…バッファメモリ 125…パラレル/PCIドライバ 126…シリアル/PCIドライバ 127…赤外線通信ユニット 13…コンパクトフラッシュカード 13S…ソケット 14…CD−ROMユニット 15…フェイスプレートユニット 15a…ケース 16…GPSユニット 2…チューナーアンプユニット 2a…アンテナ 21…チューナー 22…アンプ 3…マイクロホン 4…GPSアンテナ 4a…受信機 5…セキュリティコントロールユニット 5a…センサ 5b…サイレン 5c…送信機 6…電話ユニット 6a…アンテナ 6b…ハンドセット 7…CD−ROMオートチェンジャ 701…メカ制御部 702…モータドライバ 703…サーボドライバ 704…チェンジャ/読み取り機構 705…RFアンプ 706…パタン変換部 707…ATAPIデコーダ 708…D−RAM 709…データコンバータ 791…ATAPIバス幅変換部 792…バスインタフェースコントローラ 793…アドレスデコーダ 794…DMAアドレスカウンタ 795…アドレスバススイッチ 796…データバススイッチ 710…S−RAM(外部メモリ) 711…USBコントローラ 712…ROM 713…アドレスラッチ 714…アップストリームコネクタ 715…ダウンストリームコネクタ 8…ハンドヘルドパソコン 9…補助バッテリ 30…外部ユニット 40…オプションユニット

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体からオーディオデータ及びデジ
    タルデータを読み出す手段と、 読み出されたオーディオデータとデジタルデータをいず
    れも同じプロトコル形式の出力データに変換するデコー
    ダと、 を備えたことを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 音楽CDから前記オーディオデータを読
    み出し、 CD−ROMから前記デジタルデータを読み出すように
    構成されたことを特徴とする請求項1記載のディスク再
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記デコーダは、オーディオデータとデ
    ジタルデータをいずれもATAPI形式の出力データに
    変換するように構成されたことを特徴とする請求項1又
    は2記載のディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記オーディオデータから変換された出
    力データと、前記デジタルデータから変換された出力デ
    ータとを、いずれも同じインタフェース形式で出力する
    ためのコントローラを備えたことを特徴とする請求項1
    から3のいずれか1つに記載のディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 前記オーディオデータから変換された出
    力データと、前記デジタルデータから変換された出力デ
    ータとを、いずれも同じデイジーチェーン回線で出力す
    るためのコントローラを備えたことを特徴とする請求項
    1から4のいずれか1つに記載のディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前記デイジーチェーン回線として、ユニ
    バーサルシリアルバスを使うことを特徴とする請求項5
    記載のディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 前記コントローラは、前記オーディオデ
    ータから変換された出力データをアイソクロナス転送す
    るように構成されたことを特徴とする請求項4から6の
    いずれか1つに記載のディスク再生装置。
  8. 【請求項8】 前記コントローラは、前記デジタルデー
    タから変換された出力データをバルク転送するように構
    成されたことを特徴とする請求項4から7のいずれか1
    つに記載のディスク再生装置。
  9. 【請求項9】 前記デコーダによって変換された出力デ
    ータを、前記コントローラに渡すための制御手段を備え
    たことを特徴とする請求項4から8のいずれか1つに記
    載のディスク再生装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、ダイレクトメモリア
    クセスを制御するように構成されたことを特徴とする請
    求項9記載のディスク再生装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記デコーダから前
    記コントローラに渡される出力データの単位となるビッ
    ト数を変換するように構成されたことを特徴とする請求
    項9又は10記載のディスク再生装置。
  12. 【請求項12】 前記コントローラを制御するためのプ
    ログラムを格納したROMと、 前記コントローラからROMをアクセスするためのアド
    レスラッチとを備えたことを特徴とする請求項4から1
    1のいずれか1つに記載のディスク再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1つに記
    載のディスク再生装置を備えたことを特徴とするカーオ
    ーディオシステム。
  14. 【請求項14】 記録媒体からオーディオデータ及びデ
    ジタルデータを読み出すステップと、 読み出されたオーディオデータとデジタルデータをいず
    れも同じプロトコル形式の出力データに変換するステッ
    プと、 を含むことを特徴とするディスク再生方法。
  15. 【請求項15】 前記変換するステップは、オーディオ
    データとデジタルデータをいずれもATAPI形式の出
    力データに変換することを特徴とする請求項14記載の
    ディスク再生方法。
  16. 【請求項16】 前記オーディオデータから変換された
    出力データと、前記デジタルデータから変換された出力
    データとを、いずれも同じインタフェース形式で出力す
    るステップを含むことを特徴とする請求項14又は15
    記載のディスク再生方法。
  17. 【請求項17】 前記変換するステップによって変換さ
    れた出力データを、前記出力するステップに、ダイレク
    トメモリアクセス及びパラレルビット数変換のうち少な
    くとも一方を使って、渡すためのステップを含むことを
    特徴とする請求項16記載のディスク再生方法。
JP12069198A 1998-04-30 1998-04-30 ディスク再生装置及び方法並びにカーオーディオシステム Pending JPH11317009A (ja)

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