JPH11315927A - 積層金属ガスケット - Google Patents

積層金属ガスケット

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JPH11315927A
JPH11315927A JP10123085A JP12308598A JPH11315927A JP H11315927 A JPH11315927 A JP H11315927A JP 10123085 A JP10123085 A JP 10123085A JP 12308598 A JP12308598 A JP 12308598A JP H11315927 A JPH11315927 A JP H11315927A
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Tetsuya Hida
哲也 飛弾
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雅幸 大河内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランクの種別がある2層の表面板とクラスの
種別がある1層の中間板との組み合わせによる積層金属
ガスケットのグレードを識別できるようにすると共に、
誤って上下表面板が互いに異なるランクのものにより構
成されたとき、これを検出できるようにする。 【解決手段】 表面板11、12及び中間板13が2種
のランク及びクラスを有するとき、各ランクの表面板は
ランクの順序数の2倍の数の切欠き、透孔等の透視標識
16を有し、該標識は他のランクの透視標識の位置と異
なる位置に配置され、クラス1の中間板はランク1及び
2の透視標識の位置に1個及び3個の透視標識を有し、
クラス2の中間板は各ランクの透視標識の位置全てに透
視標識を有する。重なり合った透視標識が貫通透視部1
7を形成し、その数がガスケットのグレードを表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のグレードを有
する積層金属ガスケットにおいて、グレードを容易に識
別できるようにしたガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層金属ガスケットの構成板の積層順序
の誤りや構成板の欠板等の誤積層を目視によりあるいは
光学的手段を用いて容易に検出できるように構成した積
層金属ガスケットは公知であり、例えば実公平2−37
326号公報及び特公平8−30537号公報に記載さ
れている。
【0003】一方、ピストンとシリンダヘッドとの間の
隙間いわゆるトップクリアランスがエンジンの出力や排
気ガスに影響を及ぼすことから、最近はトップクリアラ
ンスが厳しく管理されており、厚さだけが異なる数グレ
ードのガスケットを選択的に組付けるいわゆるセレクト
アッシーが採用されている。このような選択組付け用
のガスケットにおいてガスケットの厚さのグレードを表
示し、これを容易に識別できるようにした積層金属ガス
ケットが実開平1−173569号公報及び実開平4−
132264号公報に開示されている。これらのガスケ
ットは、厚さの種別がなく一定の厚さを有する定厚金属
板と厚さの種別がある調厚金属板とにより構成し、調厚
金属板の厚さを、従ってガスケットのグレードを切欠き
等の識別標識により識別できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上下2層の表面板とこ
れらの間に介在する中間板とからなるガスケットにおい
て、ガスケットの厚さに多数のグレードが要求される場
合には、表面板及び中間板双方とも数種類の厚さのラン
クもしくはクラスを持つようにし、これらの組み合わせ
によりガスケットが所望数の厚さのグレードを持つよう
にすることが必要になる。このように構成されたガスケ
ットのグレードは前記実開平1−173569号公報及
び実開平4−132264号公報に記載の考案の表示、
識別方式によりこれを表示、識別することは困難であ
る。
【0005】また、上下2層の表面板は同一ランクのも
のが用いられ、誤って上下何れか一方に他のランクのも
のを用いた場合に、誤積層を容易に検出し、判別できる
ことが必要であるが、前記実開平1−173569号公
報及び実開平4−132264号公報の表示、識別方式
に基づいて上記の誤積層を検出することはできないし、
また前記の公報等に記載の従来の誤積層検出手段によっ
ても検出、判別することはできない。
【0006】何故なら、従来の誤積層検出手段は前記の
とおり、構成板の積層順序の誤り、構成板の欠板等、一
個のガスケットを構成する構成板群の中での積層の誤り
を検出するものであり、構成板が第1板(上板)であれば
全て第1板の識別標識を有し、第1板に数種のランクが
ある場合も、ランクに関りなく第1板の識別標識を有す
ることになる。ランクの種別は想定されておらず、これ
を検出することはできない。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は上下2層の表面板と1層の中間板
とを有し、表面板及び中間板にそれぞれランク及びクラ
スの種別があり、ガスケットがこれらの組み合わせによ
るグレードを有する積層金属ガスケットにおいて、ガス
ケットのグレードの順序数を表示し、グレードを容易に
識別可能にすることにある。また本発明の他の目的は上
記積層金属ガスケットにおいて上下2層の表示板が互い
に異なるランクの表示板により構成されている誤積層を
容易に検出し、判別することを可能にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の積層金属ガスケットは上下2層の表面板と1層の中
間板とを有し、表面板及び中間板がともに2ランク及び
2クラスの種別を有し、ガスケットに4グレードの種別
があるとき、各ランクの表面板はランクの順序数の2倍
の数の切欠き、透孔等の透視標識を連続した位置に備
え、同一ランクの透視標識は同一の位置にかつ他のラン
クの透視標識と重ならない位置に配置され、クラス1の
中間板は、表面板のランク1の透視標識の位置に1個の
透視標識を、ランク2の透視標識の位置の連続した位置
に3個の透視標識を備え、クラス2の中間板は表面板の
各ランクの透視標識の位置の全部に透視標識を有するこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明は、一般的に表現すれば、上
下2層の表面板と1層の中間板とを有し、上下2層の表
面板にはm種のランクがあり、中間板にはn種のクラス
があり、ガスケットにm×n種のグレードがある積層金
属ガスケットであって、各ランクの表面板はランクの順
序数のn倍の数の切欠き、透孔等の透視標識を連続した
位置に備え、同一ランクの透視標識は同一の位置にかつ
他のランクの透視標識と重ならない位置に配置され、第
p(pは1〜nの整数)クラスの中間板は表面板の各ラン
クの透視標識の位置それぞれにおいて、各ランクの透視
標識の数から(n−p)を減じた数の透視標識を連続した
位置に有することを特徴とする。
【0010】上記構成を有する本発明による積層金属ガ
スケットにおいては、上下2層の表面板が同一ランクの
表面板であって、ガスケットが正しく積層されていると
きは、上下2層の表面板及び中間板の透視標識が重なり
合ってガスケットの厚さ方向(積層方向)に貫通する透視
部がガスケットのグレードの順序数と同じ数の連続した
位置に形成され、ガスケットのグレードの順序数が該透
視部の数により表示される。これによってガスケットの
グレードを容易に識別できる。
【0011】本発明によれば、前記のとおり、各ランク
の表面板の透視標識は他のランクの透視標識と重ならな
い位置に配置されているので、本発明の積層金属ガスケ
ットが誤って積層され、上下2層の表面板が異なるラン
クの表面板により構成されているときは、上下2層の表
面板の透視標識が重なり合わず、ランクを異にする表面
板により塞がれるので、ガスケットをその厚さ方向に貫
通する透視部は1個も形成されない。これによって上記
の上下2層の表面板をランクを異にする表面板により構
成した誤積層が容易に検出できる。
【0012】ただし、本発明は上下2層の表面板が同一
ランクの表面板により正しく構成されていながら、積層
の順序を誤り、上下の表面板が入れ換わっているような
誤積層すなわち一個のガスケットを構成する構成板群の
中での積層の誤りについてはこれを検出の対象としてい
ない。このような誤積層の検出は必要に応じガスケット
に別途に設置される前記公報等に記載の、従来の誤積層
検出手段により行われる。
【0013】これまでの説明では表面板及び中間板のラ
ンク及びクラスを表面板及び中間板の厚さの種別、ガス
ケットのグレードをガスケットの厚さの種別として説明
してきたが、ランク及びクラス並びにグレードは構成板
やガスケットの厚さの種別に限られるものではなく、例
えば表面板や中間板に被覆するふっ素ゴムやシリコーン
ゴム等のシール材層の被覆の有無をも含めた厚さの種別
やシール材層の材質の種別についても適用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の詳細並びに実施の形態を
図面に基づき以下に説明する。図1は本発明の第1実施
例のシリンダヘッドガスケットG1の平面図であり、図
2は該ガスケットG1の分解斜視説明図である。ただ
し、図1、図2ともに燃焼室穴15以外のボルト穴、水
穴、オイル穴等の図示を省略している。第1実施例のガ
スケットG1は上下2層の表面板11及び12とこれら
の間に配置された中間板13を互いに重なるように積層
して形成されている。表面板11、12及び中間板13
は何れもステンレス鋼板からなる。
【0015】ガスケットG1はセレクト アッシー用の
ガスケットであり、グレードにより厚さが異なる。これ
を構成する表面板11及び12には厚さを異にする2種
のランクがあり、中間板13にも厚さが異なる2種のク
ラスがある。そして、これらのランク, クラスの組み合
わせによりガスケットG1には4種のグレードがある。
表面板11と12には同じランクのものが用いられ、正
しく構成されている限り異なるランクのものが混用され
ることはない。
【0016】各ランクの表面板11及び12並びに各ク
ラスの中間板13はシール性能に影響を与えないその周
辺部に切欠き、透孔等の透視標識16を有する。各ラン
クの表面板はランクの順序数の2倍の数の透視標識を有
し、該透視標識16は連続する位置に、かつ他のランク
の透視標識と重ならない位置に配置されている。そし
て、同一ランクの標識は同一位置に配置されている。す
なわち、ランク1の表面板11及び12は、図3(イ)に
示すように、1及び2の位置に2個の透視標識16を有
し、ランク2の表面板は図3(ロ)に示すように3、4、
5及び6の位置に4個の透視標識16を有する。
【0017】クラス1の中間板13は、ランク1の表面
板の透視標識の位置の中の1個の位置と、ランク2の表
面板の透視標識の位置の中の連続する3個の位置に透視
標識16を有する。すなわち、図3(ハ)に示すように1
の位置(2の位置でもよい)と3、4及び5の位置(4、
5及び6の位置でもよい)とにそれぞれ透視標識16を
有する。クラス2の中間板13は図3(ニ)に示すよう
に1乃至6の全ての位置に透視標識16を有する。
【0018】従って、ランク1の表面板11及び12と
クラス1の中間板とからなるグレード1のガスケットに
おいては、1の位置の透視標識だけが重なり、1の位置
だけにガスケットの厚さ方向に貫通する透視部17が形
成され、他の位置の透視標識は塞がれる。貫通する1個
の透視部によりグレード1のガスケットであることが表
示される。図2はこのようなグレード1のガスケットG
1を示している。
【0019】ランク1の表面板とクラス2の中間板とか
らなるグレード2のガスケットG1においては、1及び
2の位置に2個の透視部が形成され、ランク2の表面板
とクラス1の中間板とからなるグレード3のガスケット
には3、4及び5(又は4、5及び6)の位置に3個の透
視部が形成され、ランク2の表面板とクラス2の中間板
とからなるグレード4のガスケットには3、4、5及び
6の位置に4個の透視部が形成され、それぞれ透視部の
数によりガスケットG1のグレードが表示され、グレー
ドが容易に識別される。
【0020】一方、ガスケットG1が、誤って互いにラ
ンクが異なる表面板11及び12により構成されている
とき、すなわち、一方の表面板がランク1で、他方の表
面板がランク2であるときは、図3から容易に理解され
るように、透視標識がランクを異にする他の表面板によ
り塞がれ、ガスケットの厚さ方向に貫通する透視部が1
個も形成されない。これらの正誤の状態は透視標識を光
学的手段により、もしくは検出ピンによりあるいは目視
により点検すれば容易に判別でき、ランクを誤った誤積
層が容易に検出できる。
【0021】ガスケットG1の表面板11、12及び中
間板13の各ランク及び各クラスの透視標識は図4及び
図5に示すように変形することもできる。図4はランク
1及びランク2の表面板の連続する透視標識を一体化し
たもので、図3(イ)の1及び2の位置それぞれに配置さ
れた透視標識を一体化し、図4(イ)に示すように1及び
2の位置にわたって形成された拡大透視標識18とし、
また、図3(ロ)の3、4、5及び6の位置それぞれに配
置された透視標識を一体化し、図4(ロ)に示すように
3、4、5及び6の位置にわたって形成された拡大透視
標識18としたものである。この場合、各クラスの中間
板の透視標識は、図4(ハ)及び(ニ)に示すように、図3
(ハ)及び(ニ)の透視標識と同じくそれぞれの位置に形成
される。図5では図4とは逆に、各クラスの中間板の透
視標識を一体化して拡大透視標識18とし、各ランクの
表面板の透視標識は図3(イ)及び(ロ)と同じく、それぞ
れの位置に個別に形成されている。
【0022】図6は本発明の第2実施例のガスケットに
ついての各ランクの表面板及び各クラスの中間板におけ
る透視標識の数と位置とを示す説明図である。第2実施
例のガスケットG2は上下2層の表面板と1層の中間板
とからなり、表面板には3種のランクがあり、中間板に
は2種のクラスがある。これらの組み合わせによりガス
ケットG2は6種のグレードを有する。
【0023】ランク1の表面板は図6(イ)に示すように
1及び2の位置に2個の透視標識16を有し、ランク2
の表面板は図6(ロ)に示すように、3、4、5及び6の
位置に4個の透視標識16を有し、ランク3の表面板は
図6(ハ)に示すように7〜12の位置に6個の透視標識
16を有する。クラス1の中間板は図6(ニ)に示すよう
に、ランク1の透視標識の位置中の1の位置(2の位置
でもよい)における透視標識16と、ランク2の透視標
識の位置中の3〜5(4〜6でもよい)の位置における3
個の透視標識16と、ランク3の標識の位置中の7〜1
1(8〜12でもよい)の位置における5個の透視標識1
6とを有する。クラス2の中間板は各ランクの透視標識
の位置の全て、すなわち1〜12の位置全てに透視標識
16を有する。
【0024】従って、各ランクの上下2層の表面板と各
クラスの1層の中間板との下記の表1に示す組み合わせ
により構成されるグレード1〜6のガスケットG2にお
いては、表1に示す数の透視部が表1に示す位置に形成
される。この透視部の数によりガスケットG2のグレー
ドが表示され、グレードを容易に識別することができ
る。
【0025】
【表1】
【0026】第2実施例のガスケットG2においても、
図4及び図5に示した第1実施例の変形例と同じく、各
ランクの表面板又は各クラスの中間板の透視標識の中の
連続する位置にある透視標識を一体化し、連続する位置
全体にわたり形成された拡大透視標識とすることができ
る。
【0027】本発明は、表面板のランク数及び中間板の
クラス数を更に拡張した、例えば2ランクの表面板と3
クラスの中間板とからなる6グレードのガスケット或は
3ランクの表面板と3クラスの中間板とからなる9グレ
ードのガスケット等にも適用でき、ガスケットのグレー
ドを表示する透視部を形成する透視標識を第1実施例、
第2実施例と同様な手法により構成することができる。
以下においては本発明を一般形式で表現し、これを説明
する。
【0028】本発明の積層金属ガスケットは一般形式で
表現すれば次の通りである。すなわち、本発明のガスケ
ットは、上下2層の表面板とこれらの間に積層された1
層の中間板とを有する。上下2層の表面板にはm種のラ
ンクの種別があり、中間板にはn種のクラスの種別があ
り、これらの組み合わせによりガスケットにはm×n種
のグレードがある。各ランクの表面板はランクの順序数
のn倍の数の切欠き、透孔等の透視標識を有し、各ラン
クの透視標識は1、2、3の位置のような連続した位置
に配置され、また、同一ランクの透視標識は同一の位置
に配置され、かつ他のランクの透視標識の位置に重なら
ないように異なる位置に配置されている。
【0029】クラスp(pは1〜nの整数)の中間板は、
表面板の各ランクの透視標識の位置のそれぞれにおい
て、各ランクの透視標識の数から(n−p)を減じた数の
透視標識を連続した位置に有する。例えばpが1のクラ
ス1の中間板においては、ランク1の透視標識の位置に
ランク1の透視標識の数nから(n−1)を減じた数すな
わち1個の透視標識を有し、ランク2の透視標識の位置
にランク2の透視標識の数2nから(n−1)を減じた数
すなわちn+1個の透視標識を有し、ランク3の標識の
位置に2n+1個の透視標識を有する。pが2のクラス
2の中間板においては、ランク1の標識の位置に2個の
透視標識を有し、ランク2の標識の位置にn+2個の透
視標識を有する。クラスnの中間板においては各ランク
の標識の位置全てに透視標識を有する。
【0030】一般形式では上記のとおりに表現できる本
発明の積層金属ガスケットにおいては、n(q−1)+p
の順序数のグレードのガスケットは該順序数と同数の、
ガスケットの厚さ方向に貫通する透視部を形成する。た
だし、qは1〜mの整数、pは1〜nの整数である。例
えばq=1、p=1のグレード1のガスケットは1個の
透視部を有し、q=1、p=2のグレード2のガスケッ
トは2個の透視部を有し、q=1、p=nのグレードn
のガスケットはn個の透視部を有し、q=2、p=1の
グレードn+1のガスケットはn+1個の透視部を有す
る。形成された透視部の数によりガスケットのグレード
を表示でき、グレードが容易に識別される。
【0031】各ランクの上下2層の表面板は他のランク
の透視標識の位置に重ならない異なる位置に透視標識を
有しているので、上下の表面板がランクを異にしている
場合は透視標識を互いに塞ぎ、ガスケットの厚さ方向に
貫通する透視部が1個も形成されない。これによって、
異なるランクの表面板を上下に混用した誤りを容易に検
出できる。
【0032】上記説明した実施例においては、ガスケッ
トは上下2層の表面板と1層の中間板とにより構成され
るものとして説明したが、本発明のガスケットは、上下
2層の表面板と同数のランクがある第二の中間板を追加
し、かつ該第二の中間板が各ランクの上下2層の表面板
と全く同じように透視標識を有するように構成すること
もできる。この場合、該第二の中間板と上下2層の表面
板とは同じランクであるようにガスケットが構成され
る。このような第二の中間板を追加してもガスケットの
グレード数は変わらず、また、形成される透視部の数も
変わらない。上下2層の表面板と第二の中間板との中の
何れかが誤って異なるランクのもので構成されている場
合には、透視部が1個も形成されず、その誤構成を容易
に検出できる。
【0033】上記説明したとおり、本発明においては、
上下2層の表面板及び第二の中間板には同じ数のランク
があり、本発明によるガスケットは上下2層の表面板
が、また第二の中間板が存るときは第二の中間板も同じ
ランク位のもので構成されるが、ランクが厚さの種別で
ある場合でも、同一ランク位の上下の表面板及び第二の
中間板が同じ厚さでなければならないことを意味するも
のではない。
【0034】
【発明の効果】上記説明したとおり本発明による積層金
属ガスケットにおいては、上下2層の表面板のランクと
1層の中間板のクラスとの組み合わせによるガスケット
のグレードが、各ランクの表面板、各クラスの中間板が
それぞれ備える透視標識の重なりによって形成されたガ
スケットの厚さ方向に貫通する透視部の数によって表示
され、ガスケットのグレードが容易に識別できる。ま
た、上下の表面板が誤って互いに異なるランクの表面板
により構成されているときは透視部が1個も形成されな
いので、ガスケットの構成の誤りを容易に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のガスケットの平面図であ
る。
【図2】第1実施例のガスケットの分解斜視説明図であ
る。
【図3】第1実施例のガスケットの各ランクの表面板及
び各クラスの中間板が有する透視標識の説明図である。
【図4】透視標識の変形例の説明図である。
【図5】透視標識の他の変形例の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例のガスケットの各ランクの
表面板及び各クラスの中間板が有する透視標識の説明図
である。
【符号の説明】
11、12 表面板 13 中間板 16 透視標識 17 透視部 18 拡大透視標識

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下2層の表面板と1層の中間板とを有
    し、上下2層の表面板には2種のランクがあり、中間板
    には2種のクラスがあり、ガスケットに4種のグレード
    がある積層金属ガスケットであって、各ランクの表面板
    はランクの順序数の2倍の数の切欠き、透孔等の透視標
    識を連続した位置に備え、同一ランクの透視標識は同一
    位置にかつ他のランクの透視標識と重ならない位置に配
    置され、クラス1の中間板は、表面板のランク1の透視
    標識の位置に1個の透視標識を、ランク2の透視標識の
    位置の連続した位置に3個の透視標識を備え、クラス2
    の中間板は表面板の各ランクの透視標識の位置の全部に
    透視標識を有することを特徴とする積層金属ガスケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 上下2層の表面板と1層の中間板とを有
    し、上下2層の表面板には3種のランクがあり、中間板
    には2種のクラスがあり、ガスケットに6種のグレード
    がある積層金属ガスケットであって、各ランクの表面板
    はランクの順序数の2倍の数の切欠き、透孔等の透視標
    識を連続した位置に備え、同一ランクの透視標識は同一
    位置にかつ他のランクの透視標識と重ならない位置に配
    置され、クラス1の中間板は、表面板のランク1の透視
    標識の位置に1個、ランク2の透視標識の位置の連続し
    た位置に3個、ランク3の透視標識の位置の連続した位
    置に5個の透視標識を有し、クラス2の中間板は表面板
    の各ランクの透視標識の位置の全部に透視標識を有する
    ことを特徴とする積層金属ガスケット。
  3. 【請求項3】 上下2層の表面板と1層の中間板とを有
    し、上下2層の表面板にはm種のランクがあり、中間板
    にはn種のクラスがあり、ガスケットにm×n種のグレ
    ードがある積層金属ガスケットであって、各ランクの表
    面板はランクの順序数のn倍の数の切欠き、透孔等の透
    視標識を連続した位置に備え、同一ランクの透視標識は
    同一の位置にかつ他のランクの透視標識に重ならない位
    置に配置され、第p(pは1〜nの整数)クラスの中間板
    は表面板の各ランクの透視標識の位置それぞれにおい
    て、各ランクの透視標識の数から(n−p)を減じた数の
    透視標識を連続した位置に有することを特徴とする積層
    金属ガスケット。
  4. 【請求項4】 表面板の各ランクの連続した位置にある
    透視標識が一体化され、連続する位置全体にわたる拡大
    透視標識に形成されている請求項1、2又は3に記載の
    積層金属ガスケット。
  5. 【請求項5】 中間板の各クラスの連続した位置にある
    透視標識が一体化され、連続する位置全体にわたる拡大
    透視標識に形成されている請求項1、2又は3に記載の
    積層金属ガスケット。
  6. 【請求項6】 更に、表面板と同数のランクがあり、表
    面板と同様に透視標識を有する第二の中間板を積層し、
    該第二の中間板と表面板とが同じランクである請求項
    1、2又は3に記載の積層金属ガスケット。
  7. 【請求項7】 ランク、クラス及びグレードが厚さの種
    別である請求項1、2又は3に記載の積層金属ガスケッ
    ト。
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