JPH11314037A - ゼオライトnu―85、nu―86及びnu―87から成るグル―プの中から選択されたゼオライトを含む触媒、及び炭化水素石油供給原料の水素化変換率におけるその使用 - Google Patents

ゼオライトnu―85、nu―86及びnu―87から成るグル―プの中から選択されたゼオライトを含む触媒、及び炭化水素石油供給原料の水素化変換率におけるその使用

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JPH11314037A
JPH11314037A JP11050836A JP5083699A JPH11314037A JP H11314037 A JPH11314037 A JP H11314037A JP 11050836 A JP11050836 A JP 11050836A JP 5083699 A JP5083699 A JP 5083699A JP H11314037 A JPH11314037 A JP H11314037A
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Marchal Nathalie George
ジョルジュ マルシャル ナタリー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼオライトNU−85、NU−86及びNU
−87から成るグループの中から選択されたゼオライト
を含む触媒を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つのマトリックス、ゼオラ
イトNU−85、NU−86及びゼオライトNU−87
の中から選ばれた少なくとも1つのゼオライトを含有す
る担体を含む触媒において、元素の周期表のVIB族の金
属及び VIII 族の金属から成る群から選ばれた少なくと
も1つの金属をさらに含む触媒であって、助触媒とし
て、珪素及びホウ素から成るグループの中から選ばれた
少なくとも1つの元素を含んでいることを特徴とする触
媒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素供給原料
の水素化クラッキング触媒において、酸化物タイプの非
晶質又は低結晶化度マトリックス及びゼオライトNU−
85、NU−86及びNU−87から成る群から選ばれ
たゼオライトを含む担体に結合した、第VIB族及びVIII
族の金属(新周期表の表記:Handbook of Chemistry an
d Physics,第76版、1995〜1996に従うと6族
及び/又は8、9及び10族)から成る群から選ばれた
少なくとも1つの金属を含む触媒に関する。触媒のマト
リックスは、助触媒として、ホウ素及び珪素の中から選
ばれた少なくとも1つの元素、そして場合によってリン
及び場合によって少なくとも1つの VIIA族元素(ハロ
ゲンの17族)特にフッ素、そして場合によって少なく
とも1つの第VII B族元素を含んでいる。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】重質石油留分の水素
化クラッキングは、過剰に存在し有効利用が難しい供給
原料から、需要の構造に対して自らの生産を適合させる
べく石油精製業者が求めているガソリン、ジェット燃料
及び軽油のようなより軽質留分を生成できるようにす
る、きわめて重要な精製方法である。いくつかの水素化
クラッキング方法は、同様に、油のための優れたベース
を構成しうる高度に精製された残渣油を得ることも可能
にする。接触クラッキングに比べ、接触水素化クラッキ
ングの利点は、きわめて良質の中間蒸留物、ジェット燃
料及び軽油を提供するということにある。生成されたガ
ソリンは、接触クラッキングから生み出されるものに比
べはるかに低いオクタン価を示す。
【0003】水素化クラッキングで使用される触媒は、
一般に、酸性機能を水素化機能に結びつける二元機能タ
イプのものである。酸性機能は、水素化されたアルミナ
(特に塩素化又はフッ素化されたもの)、非晶質シリカ
−アルミナ及びゼオライトのような、表面的酸性度を呈
する大きな表面積(一般に150〜800m2 ・g-1
の担体によってもたらされる。
【0004】水素化機能は、鉄、コバルト、ニッケル、
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ
ジウム及び白金のような元素周期表のVIII族の単数又は
複数の金属によってか、又はモリブデン、タングステ
ン、クロムのような周期表のVI族の少なくとも1つの金
属とVIII族の少なくとも1つの金属の組合せによっても
たらされる。
【0005】酸性及び水素化の2つの機能の間の平衡
は、触媒の活性及び選択性を支配する根本的なパラメー
タである。弱い酸性機能及び強い水素化機能は、一般に
高い温度(390℃以上)でかつ低い液空間速度(触媒
体積単位及び時間あたりの処理すべき供給原料の体積で
表わされたLHSV一般に2以下である)で作用するもの
の、中間蒸留物のきわめて優れた選択性が備わった、活
性の低い触媒を提供する。反対に、強い酸性機能と弱い
水素化機能は、活性が高いものの中間蒸留物の選択性が
さほど良くない触媒を提供する。従って適切な触媒を探
究する焦点は、触媒の活性/選択性のバランスを調整す
るべく各々の機能を適切に選択することにある。
【0006】かくして、水素化クラッキングがもつ大き
な利点の1つは、さまざまなレベルにおいて大きな柔軟
性、すなわち、処理対象供給原料の柔軟性と生成物レベ
ルの柔軟性をもたらす、使用触媒のレベルでの柔軟性を
示すということにある。制御が容易なパラメータは、触
媒の担体の酸性度である。
【0007】接触水素化クラッキングの従来の触媒は、
その大部分が、例えば非晶質シリカ−アルミナのような
酸性度の低い担体で構成されている。これらの系は、よ
り具体的に言うと、非常に質の良い中間蒸留物を生成す
るため、そしてさらにその酸性度が非常に低い場合には
油系泥水を生成するために使用される。
【0008】酸性度の低い担体の中には、非晶質シリカ
−アルミナが見られる。水素化クラッキングの市販の触
媒の多くは、VIII族の金属か、又は好ましくは処理すべ
き供給原料のヘテロ原子毒含有量が0.5重量%を超え
る場合にはVIB族とVIII族の金属の硫化物の組合せに結
合したシリカ−アルミナベースのものである。これらの
系の中間蒸留物の選択性はきわめて高く、形成された製
品は非常に質が良い。これらの触媒は、その中でも最も
酸性度の低いものについては、潤滑油系を生成すること
もできる。これらの非晶質担体ベースの触媒系全てがも
つ欠点は、すでに述べたとおり、その活性が低いことに
ある。
【0009】例えばFAU構造型のゼオライトYを含む
触媒又は、例えばベータ型ゼオライトを含む触媒は、非
晶質シリカ−アルミナの触媒活性を上回る触媒活性を呈
するが、より高い軽質生成物選択性を示す。
【0010】
【課題を解決するための手段】数多くのゼオライト及び
結晶化されたミクロポア性固体について出願人が行なっ
た研究作業から、出願人は、驚くべきことに、ゼオライ
トNU−85、NU−86及びNU−87から成る群か
ら選択されたゼオライト、周期表のVIB族及びVIII族の
金属から成る群から選択された少なくとも1つの金属、
ホウ素及び珪素の中から選ばれた少なくとも1つの元
素、場合によってはリン、場合によってはVII A族の少
なくとも1つの元素、場合によってはVII B族の少なく
とも1つの元素を含む触媒が、先行技術において知られ
ていた触媒よりも高い活性つまり変換率レベルを提供す
る、ということを発見した。
【0011】水素化機能は、鉄、コバルト、ニッケル、
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ
ジウム及び白金のようなVII 族の金属の中から、及びモ
リブデン、タングステン及びクロムのようなVIB族の金
属の中から選ばれる。
【0012】場合によるVII A族の元素は、フッ素、塩
素、臭素及びヨウ素の中から(好ましくはフッ素及び塩
素)選ばれる。VII B族の元素は、マンガン及びレニウ
ムの中から選ばれる。
【0013】より厳密に言うと、本発明の対象は、少な
くとも1つのマトリックス及びゼオライトNU−85、
NU−86及びNU−87から成る群から選ばれるゼオ
ライトを含む組成物にある。
【0014】本特許の中で使用されるゼオライトNU−
85は、この言及のみで本発明に内含される特許である
EP−A2−462745号の中で記述されている。
【0015】本発明による組成物の一部を構成するゼオ
ライトNU−85は、合成で得られる珪素及びアルミニ
ウム含有量で使用される。
【0016】本発明による方法の中で使用される合成ゼ
オライトNU−86の焼成及び/又はイオン交換によっ
て得られH−NU−86と呼称される水素形態又は部分
的に水素形態であるゼオライトNU−86及び前記合成
ゼオライトの合成様式は、特許EP−0463768A
2の中で記述されている。
【0017】このゼオライトの構造型はまだ、IZA
(国際ゼオライト協会)の合成委員会により公式に認め
られていなかった。しかしながら、第9回ゼオライト国
際会議でJ. L.Casci, P.A. Box, 及び M.D. Shannon
により発表された研究の後(「第9回ゼオライト国際会
議議事録、1992モントリオール,Butterworth 著、
1993年,R.Von Ball moos et al 編)、次のことが
わかっている: − ゼオライトNU−86は3次元ミクロポア系を有す
る: − この3次元ミクロポア系は、11のT原子(4面体
原子:Si、Al、Ga、Fe..)により境界画定され
た孔開口部をもつ直線流路、10〜12個のT原子をも
つ開口部により交互に境界画定された直線流路及び同じ
く10〜12個のT原子をもつ開口部により交互に境界
画定された正弦波形流路で構成されている。
【0018】10、11又は12個の4面体原子(T)
をもつ孔の開口部というのは、10、11、又は12の
面で構成された開口部のことである。
【0019】本発明による組成物の中で使用されるゼオ
ライトNU−86は、少なくとも一部分、好ましくは事
実上完全に酸形態すなわち水素(H+ )形態をしてい
る。Na/Tの原子比は一般に90%未満、好ましくは
50%未満、さらに一層好ましくは10%未満である。
【0020】同様に本発明において使用されているNE
S構造型のゼオライトNU−87に関していうと、これ
については特許EP−A1−377291及びW. M.M
eier, OH, Olson 及び Ch. Baerlocher の「ゼオライ
ト構造型地図」1996年改訂版第4版、Elsevierとい
う文献の中で記述されている。
【0021】好ましくは、少なくとも一部分が酸形態
(好ましくは全てがH形態)であるか又は部分的にアル
カリ土類金属の陽イオンのような金属陽イオンで交換さ
れたゼオライトNU−85、NU−86及びNU−87
を使用する。
【0022】本発明の組成物の一部を構成するゼオライ
トNU−85、NU−86及びNU−87は、合成によ
り得られた珪素及びアルミニウム含有量で使用される。
【0023】従って、本発明の触媒は同様に酸化物タイ
プの非晶質又は低結晶化度の少なくとも1つの多孔質鉱
物マトリックスをも含んでいる。制限的でない一例とし
ては、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナを挙げるこ
とができる。同様にアルミン酸塩を選択することもでき
る。好ましくは、当業者にとって既知のそのあらゆる形
態でのアルミナ、さらにより好ましくはガンマアルミナ
のような複数のアルミナを含むマトリックスが使用され
る。
【0024】− 触媒は同様に、ホウ素及び珪素の中か
ら選ばれた少なくとも1つの元素及び場合によってはリ
ン、場合によってはVII A族の少なくとも1つの元素、
好ましくはフッ素、そしてさらに場合によってはVII B
族の少なくとも1つの元素を含んでいることを特徴とす
る。触媒はさらに、水素化機能も含んでいる。以上で定
義付けされたとおりの水素化機能すなわちVIB族及びVI
II族の金属から成る群から選ばれた少なくとも1つの金
属である。
【0025】本発明の触媒は一般に、触媒の合計重量と
の関係における重量%で表わして以下の含有量で、以下
の群から選ばれた少なくとも1つの金属を含んでいる: − 0.1〜60%、好ましくは0.1〜50%そして
さらに一層好ましくは0.1〜40%の、VIB族及びVI
II族の金属から成る群から選ばれた少なくとも1つの金
属、 − 触媒はさらに触媒全体に対する重量による含有量が
0.1〜99%まで、好ましくは1〜99%まで変動す
る酸化物タイプの少なくとも1つの非晶質又は低結晶化
度の鉱物マトリックスを含んでいる。
【0026】− 触媒はさらに、ゼオライトNU−8
5、NU−86及びNU−87から成る群から選ばれた
ゼオライトを、0.1〜90%、好ましくは0.1〜8
0%、さらに一層好ましくは0.1〜70%含んでい
る。
【0027】前記触媒は、 − 0.1〜20%、好ましくは0.1〜15%、さら
に一層好ましくは0.1〜10%の、ホウ素及び珪素の
中から選ばれた少なくとも1つの助触媒元素、そして場
合によっては、 − 0〜20%、好ましくは0〜15%、さらに一層好
ましくは0.1〜10%のリン、そしてさらに場合によ
っては、 − 0〜20%、好ましくは0.1〜15%、さらに一
層好ましくは0.1〜10%の、VII A族の中から選ば
れた少なくとも1つの元素、好ましくはフッ素、そして
さらに場合によっては、 − 0〜20%、好ましくは0.1〜15%、さらに一
層好ましくは0.1〜10%の、VII B族の中から選ば
れた少なくとも1つの元素、を含んでいることを特徴と
する。
【0028】本発明の触媒のVIB族、VIII族及びVII B
族の金属は、全体的に又は部分的に金属及び/又は酸化
物及び/又は硫化物の形で存在し得る。
【0029】本発明による触媒は、適切ないかなる方法
によってでも調製することができる。好ましくは、珪素
及びホウ素の中から選ばれた少なくとも1つの元素が、
ゼオライトNU−85、NU−86及びNU−87から
成る群から選ばれたゼオライト、以上で定義付けされて
いるような少なくとも1つのマトリックス、及びVIB族
の単数又は複数の金属及び/又はVIII族の少なくとも1
つの元素そして場合によってはリンをすでに含有する担
体上に導入される。好ましくは、担体は、ホウ素及び珪
素の中から選ばれた少なくとも1つの元素の少なくとも
1つの水溶液の含浸を受けている。
【0030】触媒が珪素を含む場合、本発明による担体
上に導入された珪素は、主として担体のマトリックス上
に局在化させられ、Castaing マイクロプローブ(さま
ざまな元素の分布プロフィール)、触媒の成分のX線分
析と結合させた透過型電子顕微鏡のような技術、又は電
子マイクロプローブによる触媒中に存在する元素の分布
のシンチグラフィの作成によって特徴付けされ得る。こ
れらの局所的分析は、さまざまな元素の局在化、特に本
発明による珪素の導入に起因する担体のマトリックス上
の非晶質シリカの局在化を提供する。担体内に含まれた
ゼオライトの骨組の珪素の局在化も同様に明らかにされ
る。なお、珪素及びその他の元素の局所的含有量の定量
も行なうことができる。
【0031】一方、マジック角度回転による29Siの固
体のNMRは、本発明において記述された作業様式に従
って触媒中に導入された非晶質シリカの存在を検出する
ことを可能にする。
【0032】より具体的に言うと、本発明の触媒の調製
方法には、以下の段階が含まれる: a) 少なくとも1つのマトリックス、ゼオライトNU
−85、NU−86及びNU−87の中から選ばれた1
つのゼオライト、VIB族及びVIII族の金属から成る群か
ら選ばれた少なくとも1つの元素というコンパウンド即
ち配合物(好ましくは全体が成形された状態にある)を
少なくとも含む前駆物質と呼ぶ固体を乾燥させ秤量する
段階; b) ホウ素及び珪素の中から選ばれた少なくとも1つ
の元素、場合によってはリン及び場合によってはVII A
族の少なくとも1つの元素、好ましくはフッ素(F)そ
して場合によってはVII B族の少なくとも1つの元素、
を含有する少なくとも1つの水溶液を、段階a)で規定
された前駆物質固体に含浸させる段階、 c) 10〜80℃の間に含まれる温度で湿潤雰囲気下
に湿潤固体を放置する段階; d) 60〜150℃の間に含まれる温度で段階c)で
得られた湿潤固体を乾燥させる段階、 e) 150〜800℃の間に含まれる温度で段階d)
で得られた固体を焼成する段階。
【0033】上述の段階bは、当業者の従来の方法に従
って実施することができる。
【0034】触媒がホウ素を含有する本発明の一実施形
態においては、好ましい方法は、過酸化水素水の存在下
でアルカリ性媒質内での二ホウ酸アンモニウム又は五ホ
ウ酸アンモニウムのような少なくとも1つのホウ酸塩の
水溶液を調製すること及び、前駆物質の孔の体積をホウ
素を含有する溶液で満たすいわゆる乾式含浸(dry impre
gnation)を行うことから成る。Siを沈殿させる場合に
は、シリコーンタイプの珪素化合物の溶液を使用するも
のとする。
【0035】触媒がホウ素及び珪素を含有する本発明の
もう1つの実施形態においては、ホウ素及び珪素の沈殿
は、シリコーンタイプの珪素化合物とホウ素の塩を含有
する溶液を使用することにより同時に行なうことができ
る。かくして、例えば前駆物質がアルミナ上に担持され
たニッケル−モリブデンタイプの触媒である場合、Rhon
e Poulenc 社の RhodorsilE1Pシリコーンと二ホウ酸
アンモニウムの水溶液によりこの前駆物質を含浸させ、
例えば80℃で乾燥させ、次にフッ化アンモニウム溶液
を含浸させ、例えば80℃で乾燥させ、好ましくは例え
ば500℃で4時間、移動床状の空気の下で例えば焼成
することが可能である。
【0036】ホウ素及び珪素の中から選ばれた元素、場
合によってはリン、場合によってはハロゲン化物イオン
のVII A族の中から選ばれた少なくとも1つの元素、好
ましくはF、場合によってはVII B族の中から選ばれた
少なくとも1つの元素を、調製のさまざまなレベルにお
いて、さまざまなやり方で、例えば焼成された前駆物質
上の過剰の溶液を用いた1回又は複数回の含浸作業によ
って、触媒中に導入することができる。
【0037】マトリックスの含浸は好ましくは、当業者
にとっては周知のいわゆる「乾式」含浸方法によって実
施される。含浸は、最終的触媒の構成要素全体を含有す
る溶液によって単一の段階で実施することができる。
【0038】かくして、例えは、Rhone Poulenc 社の R
hodorsilE1Pシリコーン又は二ホウ化アンモニウムの
水溶液により前駆物質を含浸させ、例えば80℃で乾燥
させ、次にフッ化アンモニウム溶液で含浸させ、例えば
80℃で乾燥させ、例えば4時間500℃で好ましくは
移動床状空気の下で、例えば焼成することが可能であ
る。
【0039】本発明の触媒を得るためには、その他の含
浸シーケンスも実施することができる。
【0040】前駆物質を、リンを含有する溶液で含浸さ
せ、乾燥させ、焼成させ、次にホウ素を含有する溶液を
用いて得られた固体を含浸させ、乾燥させ、焼成させる
ことが可能である。同様に、リンを含有する溶液を用い
て前駆物質を含浸させ、乾燥させ、焼成させ、次に珪素
含有溶液で得られた固体を含浸させ、乾燥させ、次に最
終的焼成することも可能である。
【0041】場合によってVII B族の少なくとも1つの
元素例えばモリブデンを含浸させる作業は、パラモリブ
デン酸アンモニウム溶液内にリン酸を添加し、これによ
り触媒活性を促進するような形でリンを導入できるよう
にすることによって容易に行うことができる。その他の
リン化合物も同様に、当業者にとって周知のとおりに使
用することができる。
【0042】金属が、対応する前駆物質塩の複数回にわ
たる含浸の形で導入される場合、触媒の中間乾燥段階が
一般に60℃と250℃の間に含まれる温度で行なわれ
る。
【0043】元素が、対応する前駆物質塩の複数回にわ
たる含浸の形で導入される場合、250〜600℃の間
に含まれる温度で、触媒の中間焼成段階が実施されなく
てはならない。
【0044】本発明による触媒の組成物の一部を構成す
る上述の段階a)に規定された前駆物質は、少なくとも
1つのマトリックス、ゼオライトNU−85、NU−8
6及びNU−87から成る群から選択されたゼオライ
ト、VIB族の少なくとも1つの元素及び場合によっては
VIII族の少なくとも1つの元素、場合によってはホウ素
又は珪素、場合によってはリンのようなコンパウンド即
ち配合物(好ましくは全体が成形された状態にある)を
少なくとも含んでいる。
【0045】この前駆物質は、当業者にとって周知のあ
らゆる方法によって調製され得る。有利には、これは、
マトリックスとゼオライトの混合とそれに続く成形によ
り得られる。水素化元素は、混合の際又は、成形の後
(この方が好ましい)に導入される。成形の後には焼成
が続き、水素化元素は、この焼成の前又は後に導入され
る。あらゆる場合において、調製は、250〜600℃
の温度での焼成で終結する。本発明において好まれてい
る方法の1つは、約数十分間、アルミナ湿潤ゲルの中
に、ゼオライトNU−85、NU−86及びNU−87
から成る群から選ばれた少なくとも1つのゼオライトを
混練りし、次にこのようにして得られたペーストをダイ
ス型の中に通して0.4〜4mmの間の直径をもつ押出
成形物を形成することから成る。
【0046】水素化機能は、その一部のみを(例えばVI
B 及びVIII族の金属の酸化物の組合せの場合)又はその
全てを、ゼオライト、すなわちゼオライトNU−85、
NU−86及びNU−87から成る群から選ばれた少な
くとも1つのゼオライトとマトリックスとして選ばれた
酸化物ゲルの混練りの時点で導入することができる。こ
れは、VIII族に属している場合の選択された金属の前駆
物質塩を含有する溶液を用いて、選択されたマトリック
ス内に分散されたゼオライトNU−85、NU−86、
及びNU−87から成る群から選ばれた少なくとも1つ
のゼオライトで構成された焼成された担体の上での1回
又は複数回のイオン交換作業によって導入することもで
きる。これは、VIB族の金属(特にモリブデン又はタン
グステン)の酸化物の前駆物質が予め担体の混練りの時
点で導入された場合、VIII族の金属(特にコバルト及び
ニッケル)の酸化物の前駆物質の溶液を用いて、成形及
び焼成済みの担体を1回又は複数回含浸させる作業によ
って導入することもできる。最後にこれは、VI族及び/
又はVIII族の金属の酸化物の前駆物質を含有する溶液を
用いて、(VIII族の金属の酸化物の前駆物質は好ましく
はVI族のものの後又はそれと同時に導入される)ゼオラ
イトNU−85、NU−86及びNU−87から成る群
から選択された少なくとも1つのゼオライト及びマトリ
ックスで構成された焼成済み担体を含浸させる1回又は
複数回の作業によっても導入できる。
【0047】使用可能なVIB族の元素の供給源は、当業
者にとっては周知のものである。例えば、モリブデン及
びタングステンの供給源のうち、酸化物及び水酸化物、
モリブデン酸及びタングステン酸及びそれらの塩、特に
アンモニウム塩、例えばモリブデン酸アンモニウム、ヘ
プタモリブデン酸アンモニウム、タングステン酸アンモ
ニウム、りんモリブデン酸、りんタングステン酸及びそ
れらの塩、珪モリブデン酸、珪タングステン酸及びそれ
らの塩を使用することができる。好ましくは、酸化物及
びアンモニウム塩、例えばモリブデン酸アンモニウム、
ヘプタモリブデン酸アンモニウム及びタングステン酸ア
ンモニウムが使用される。
【0048】本発明の触媒は、鉄、コバルト、ニッケ
ル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム又は白金のようなVIII族の元素を含むことが
できる。VIII族の金属の中では、非貴金属である鉄、コ
バルト、ニッケルを使用することが好ましい。有利に
は、ニッケル−モリブデン、コバルト−モリブデン、鉄
−モリブデン、鉄−タングステン、ニッケル−タングス
テン、コバルト−タングステンのような金属の組合せが
使用され、好ましい組合せは、ニッケル−モリブデン、
コバルト−モリブデンである。同様に、例えばニッケル
−コバルト−モリブデンのような3つの金属の組合せを
使用することも可能である。
【0049】使用され得るVIII族の元素の供給源は、当
業者にとっては周知である。例えば、非貴金属について
は、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物例えば塩
化物、臭化物及びフッ化物、カルボン酸塩例えば酢酸塩
及び炭酸塩が使用される。貴金属については、ハロゲン
化物、例えば塩化物、硫酸塩、酸、例えば第2塩化白金
酸のような酸、アンモニアオキシ塩化ルテニウムが使用
される。
【0050】数多くの珪素供給源を使用することが可能
である。かくしてオルト珪酸エチルSi(OEt)4
シロキサン、ポリシロキサン、シリコーン、シリコーン
エマルジョン、フルオロ珪酸アンモニウム(NH4 2
SiF6 又はフルオロ珪酸ナトリウムNa2 SiF6
ような珪酸ハロゲン化物を使用することができる。シリ
コモリブデン酸及びその塩、シリコタングステン酸及び
その塩も同様に有利に使用することができる。珪素は例
えば、水/アルコール混合物中に溶解した状態の珪酸エ
チルの含浸によって添加されうる。珪素は例えば、水中
に懸濁されたシリコーンタイプの珪素化合物の含浸によ
って添加することもできる。
【0051】ホウ素の供給源は、ホウ酸、好ましくはオ
ルトホウ酸H3 BO3 、二ホウ酸又は五ホウ酸アンモニ
ウム、ホウ素酸化物、ホウ酸エステルであってよい。ホ
ウ素は、例えば、ホウ酸と、過酸化水素水、及びアンモ
ニア水、第1級及び第2級アミン、環状アミン、ピリジ
ン族及びキノリン化合物及びピロール化合物のような含
窒素塩基性有機化合物との混合物の形で導入され得る。
【0052】好ましいリンの供給源は、オルトリン酸H
3 PO4 であるが、リン酸アンモニウムのようなその塩
及びエステルも同様に適している。リンは、例えば、リ
ン酸と、アンモニア水、第1級及び第2級アミン、環状
アミン、ピリジン族及びキノリン化合物及びピロール化
合物のような含窒素塩基性有機化合物との混合物の形で
導入され得る。
【0053】使用可能なVII A族の元素の供給源は、当
業者にとって周知のものである。例えば、フッ化物陰イ
オンは、フッ化水素酸又はその塩の形で導入され得る。
これらの塩はアルカリ金属、アンモニウム又は有機化合
物と共に形成される。後者の場合、塩は有利には、有機
化合物とフッ化水素酸の間の反応により、反応混合物の
中で形成される。同様に、フルオロ珪酸アンモニウム
(NH4 2 SiF6 、四フッ化珪素SiF4 又は四フ
ッ化ナトリウム、Na2 SiF6 のような、水中でフッ
化物陽イオンを遊離することのできる加水分解性化合物
を使用することも可能である。フッ素は、例えば、フッ
化水素酸又はフッ化アンモニウムの水溶液の含浸によっ
て導入されうる。
【0054】使用可能なVII B族の元素の供給源は、当
業者にとって周知のものである。好ましくは、アンモニ
ア塩、硝酸塩及び塩化物が使用される。
【0055】かくして酸化物の形で得られる触媒は、場
合によって少なくとも一部分金属又は硫化物の形に導く
ことができる。
【0056】本発明により得られる触媒は、異なる形状
及び寸法粒子の形に成形される。これらは一般に、直線
形又は撚り合わせた形の2葉、3葉、多葉のような多葉
形の又は円筒形の押出し成形物の形で使用されるが、場
合によっては、細砕粉末、タブレット、リング、球、ホ
イールの形で使用される。BET法(Brunauer、 Emmet
t, Teller, J. Am. Chem, Soc., 第60巻、309〜3
16(1938))に従った窒素吸着により測定された
比表面積は、50〜600m2 /gの間に含まれ、水銀
の多孔度測定によって測定された多孔質体積は、0.2
〜1.5cm3/gの間に含まれ、及び孔のサイズ分布
は単一モード、2モード又は多モードでありうる。
【0057】本発明により得られる触媒は、石油留分の
ような炭化水素供給原料の水素化クラッキングのために
使用される。この方法において使用される供給原料は、
ガソリン、灯油、ガス油、真空ガス油、大気残留物、真
空残留物、大気蒸留物、真空蒸留物、重油、油、ろう及
びパラフィン、使用済み油、脱アスファルト原油又は残
留物、熱又は接触変換方法に由来する供給原料及びそれ
らの混合物である。これは、硫黄、酸素及び窒素のよう
なヘテロ原子そして場合によっては金属を含有する。
【0058】かくして得られた触媒は、有利には、特に
真空蒸留物、脱アスファルト残留物又は水素化処理され
た残留物又はその等価物のようなタイプの重質炭化水素
留分の水素化クラッキングのために使用される。重質留
分は、好ましくは、沸点が少なくとも350℃、好まし
くは350〜580℃である化合物で少なくともその8
0体積%が構成されている(すなわち、少なくとも15
〜20炭素原子を含む化合物に対応する)。これらの留
分は一般に、硫黄及び窒素のようなヘテロ原子を含有す
る。窒素含有量は通常、1〜5000重量ppm の間に含
まれ、硫黄含有量は、0.01〜5重量%の間に含まれ
る。
【0059】温度、圧力、水素再循環率、液空間速度の
ような水素化クラッキング条件は、供給原料の性質、望
まれる生成物の品質及び精製業者が保持している設備に
応じて非常に可変的でありうる。温度は一般に、200
℃を上回り、通常は250〜480℃の間である。圧力
は0.1MPaを上回り、通常は1MPaを上回る。水
素再循環率は、供給原料1リットルにつき水素が最低5
0、通常は80〜5000標準リットルである。液空間
速度は一般に、触媒1体積1時間あたり0.1〜20の
供給原料体積である。
【0060】本発明の触媒は好ましくは、処理すべき供
給原料との接触の前に硫化物の形へ金属種を少なくとも
部分的に変換することを可能にする硫化処理に付され
る。この硫化による活性化処理は、当業者にとって周知
のものであり、すでに文献中に記述されたあらゆる方法
によって実施され得る。
【0061】当業者にとって周知のものである従来の硫
化方法は、一般に移動床反応ゾーン内で、150〜80
0℃、好ましくは250〜600℃の間に含まれる温度
で硫化水素の存在下で加熱を行なうことから成る。
【0062】本発明の触媒は、有利には、硫黄及び窒素
が高レベルで充てんされた真空蒸留物タイプの留分の水
素化クラッキングのために使用され得る。
【0063】第1の実施形態つまりマイルド水素化クラ
ッキングとも呼ばれる部分的水素化クラッキング形態に
おいては、変換率レベルは55%未満である。本発明に
よる触媒はこのとき、230℃以上、好ましくは300
℃以上、一般には480℃未満、通常は350℃〜45
0℃の間の温度で使用される。圧力は一般に2MPa、
好ましくは3MPaを上回り、12MPa以下、好まし
くは、10MPa以下である。水素量は、供給原料1リ
ットルあたり水素が最低100標準リットル、そして通
常は供給原料1リットルあたり水素200〜3000標
準リットルの間にある。液空間速度は、一般に0.1〜
10h-1である。これらの条件下で、本発明の触媒は、
従来技術の触媒に比べより優れた変換率、水素化脱硫及
び水素化脱窒素化活性を呈する。
【0064】第2の実施形態においては、本発明の触媒
は、穏やかな水素圧力条件下で、予め水素化処理された
硫黄及び窒素充てんレベルの高い真空蒸留物タイプの留
分を部分的に水素化クラッキングするために使用するこ
とができる。この水素化クラッキング形態では、変換率
レベルは55%未満である。この場合、石油留分変換方
法は、2段階で展開され、本発明による触媒は、第2の
段階において使用される。
【0065】第1段階の触媒は、技術的現状の中に含ま
れるあらゆる水素化処理用触媒であってよい。この水素
化処理触媒は有利には、好ましくはアルミナベースのマ
トリックス及び水素化機能を有する少なくとも1つの金
属を含んで成る。水素化処理機能は、特にニッケル、コ
バルト、モリブデン及びタングステンのようなVIII族及
びVIB族の金属の中から選ばれる単独又は組合わさった
形での少なくとも1つの金属又は金属化合物によって確
保される。その上この触媒は、場合によってリン又はホ
ウ素を含有することができる。
【0066】第1段階は、一般に、350〜460℃、
好ましくは360〜450℃の温度、少なくとも2MP
a好ましくは3MPaの合計圧力、0.1〜5h-1好ま
しくは0.2〜2h-1の液空間速度で、又1標準リット
ルの供給原料あたり少なくとも100標準リットル好ま
しくは260〜3000標準リットルの水素量で展開さ
れる。
【0067】本発明による触媒での変換段階(又は第2
段階)については、温度は一般に230℃以上で、通常
は300℃〜480℃の間に含まれ、好ましくは330
℃〜450℃である。圧力は一般に2MPa以上好まし
くは3MPa以上、12MPa以下好ましくは10MP
a以下である。水素量は、供給原料1リットルあたり最
低100リットルで通常は200〜3000リットルで
ある。液空間速度は、一般に0.15〜10h-1の間に
含まれる。これらの条件下で、本発明の触媒は、従来技
術の触媒に比べ優れた変換、水素化脱硫、水素化脱窒素
化活性及び、より優れた中間蒸留物選択度を呈する。触
媒の寿命は同様に、中庸の圧力範囲内で改善される。
【0068】もう1つの実施形態においては、本発明の
触媒は、5MPa以上の高い水素圧力条件下での水素化
クラッキングのために使用できる。処理される留分は、
例えば、予め水素化処理された硫黄及び窒素が強く充て
んされた真空蒸留物タイプのものである。この水素化ク
ラッキング形態においては、変換率レベルは55%を上
回る。この場合、石油留分の変換方法は2段階で展開さ
れ、本発明による触媒は第2段階で用いられる。
【0069】第1段階の触媒は、技術的現状に含まれる
あらゆる水素化処理触媒であってよい。この水素化処理
触媒は、有利にはアルミナベースのマトリクスそして水
素化機能をもつ少なくとも1つの金属を含んで成る。水
素化処理機能は、特にニッケル、コバルト、モリブデン
及びタングステンのようなVIII族及びVIB族の金属の中
から選ばれた単独又は組合わせた形での少なくとも1つ
の金属又は金属化合物によって確保される。その上、こ
の触媒は場合により、リン及びホウ素を含有できる。
【0070】第1段階は一般に、350〜460℃、好
ましくは360〜450℃の温度、3MPaを上回る温
度、液空間速度0.1〜5h-1、好ましくは0.2〜2
-1の速度、及び供給原料1リットルにつき少なくとも
100リットル、好ましくは260〜3000リットル
の水素量で展開する。
【0071】本発明による触媒を用いた変換段階(つま
り第2段階については、温度は一般に230℃以上、通
常は300℃〜480℃の間、好ましくは300〜44
0℃の間にある。圧力は一般に5MPa好ましくは7M
Paを上回る。水素量は、供給原料1リットルあたり最
低100リットルで通常は200〜3000リットルで
ある。液空間速度は一般に0.15〜10h-1の間であ
る。
【0072】これらの条件下で、本発明の触媒は、先行
技術の触媒のものに比べてはるかに低いゼオライト含有
量についてさえ、従来技術の触媒に比べ優れた変換活性
及び中間蒸留物選択度を示す。
【0073】
【発明の実施の形態】以下の実施例は、本発明を制限す
ることなく例示している。
【0074】実施例1:ゼオライトNU−85を含有す
る水素化クラッキング用触媒担体の調製 ゼオライトNU−85を含有する水素化クラッキング用
触媒担体を、同じ担体をベースとする異なる触媒を調製
できるような形で、大量に製造した。使用される原料
は、特許EP462,745A2の実施例4に従って調
製され、13.1に等しい包括的原子比Si/Al及び
0.23に等しい原子比Na/Alを有する。
【0075】このゼオライトNU−85はまず最初に、
20時間、乾燥空気流束下で550℃のいわゆる乾式焼
成を受ける。その後、得られた固体は、各交換について
4時間ずつ約100℃で、NH4 NO3 10Nの溶液
中の4回のイオン交換に付される。かくして得られた固
体はNH4 −NU−85/1と呼称され、Si/Al比
=13.8及びNa/Al比=0.005を有する。そ
の他の物理化学的特性は、表1にまとめられている。
【0076】
【表1】
【0077】先に調製した18.6グラムのゼオライト
H−NU−85を第1段階で混合し、Condea Chemie Gm
bh社によりSB3の名で市販されているアルミナゲル又
は超微細平板状ベーマイトから成るマトリックス81.
4グラムと混練りする。この粉末混合物をその後、66
%の硝酸を含む水溶液(乾燥ゲル1グラムあたり7重量
%の酸)に混合し、次に15分間混練りした。この混練
りが終った時点で、得られたペーストを1.4mmに等
しい直径の円筒形オリフィスをもつダイス型に通す。そ
の後、押出し成形物を、乾燥空気下で2時間500℃で
乾燥、焼成する。
【0078】実施例2:ゼオライトNU−85を含有す
る水素化クラッキング用触媒の調製 実施例1で調製された担体押出し成形物を、ヘプタモリ
ブデン酸アンモニウムと硝酸ニッケルの混合物の溶液で
乾式含浸させ、最後に、反応装置内で装置内にて550
℃の空気の下で焼成させる。
【0079】実施例1の担体押出し成形物を、ヘプタモ
リブデン酸アンモニウム、硝酸ニッケル及びオルトリン
酸混合物の溶液で乾式含浸させ、最後に反応装置内で装
置内にて550℃の空気の下で焼成させる。
【0080】約1.8%のB2 3 を沈殿させるような
形で二ホウ酸アンモニウム(ammonium biborate)を含む
水溶液で、上述の触媒NU85NiMoの試料を含浸さ
せた。水が飽和した大気内で大気温での熟成の後、含浸
した押出し成形物を一晩120℃で乾燥させ、その後乾
燥空気下で、2時間550℃で焼成させる。NU85N
iMoPBという名前の触媒が得られる。触媒NU85
NiMoPSiは、上述の触媒NU85NiMoPBと
同じ手順で、ただし、含浸溶液中、ホウ素前駆物質をシ
リコーンエマルジョン Rhodorsil EP1に置き換え、
約1.6%のSiO2 を沈殿させるような形で得られ
た。最後に、上述の触媒と同じ手順により、ただし二ホ
ウ酸アンモニウム及びシリコーンエマルジョン Rhodors
il EP1を含む水溶液を使用して、約1.8%のB2
3 及び1.6%のSiO2 を沈殿させるような形で、
触媒NU85NiMoPBSiを得た。その後この触媒
に対し、約1重量%のフッ素を沈殿させるような形で希
フッ化水素酸水溶液の含浸によりフッ素を添加する。1
20℃で一晩乾燥させ乾燥空気下で2時間550℃で焼
成させた後、触媒NU85NiMoPBSiFを得る。
【0081】実施例1のゼオライトNU−85を含有す
る担体押出し成形物を、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ムの水溶液で乾式含浸させ、一晩120℃で空気の下で
乾燥させ、最後に550℃で空気下で焼成させる。
【0082】触媒NU85Moの試料についても、触媒
NU85MoB、NU85MoSi及び NU85Mo
Bsiを得るような形で、同じ含浸を行なう。触媒NU
85Moの最終酸化物含有量は表2に示されている。
【0083】
【表2】
【0084】その後、触媒NU85NiMoPを、約2
%のMnO2 を沈殿させるような形で、硝酸マンガンを
含む水溶液で含浸させた。水が飽和した大気の中で大気
温で熟成させた後、含浸された押出し成形物を一晩12
0℃で乾燥させ、その後2時間乾燥空気下で550℃で
焼成させた。こうしてNU85NiMoPMnという名
の触媒が得られる。その後、二ホウ酸アンモニウム及び
シリコーンエマルジョン Rhodorsil EP1(Rhone-Pou
lenc) を含む水溶液で、1 .8%のB2 3 と1.6%
のSiO2 を沈殿させるような形でこの触媒を含浸させ
る。次に、含浸された押出し成形物を一晩120℃で乾
燥させ、その後550℃で2時間乾燥空気下で焼成し、
触媒NU85NiMoPMnBSiを得る。その後、約
1重量%のフッ素を沈殿させるような形で、この触媒に
対しフッ素を添加する。1晩120℃での乾燥及び乾燥
空気下で2時間550℃での焼成の後、触媒NU85N
iMoPMnBSiFを得る。これらの触媒の重量含有
率が表3に示されている。
【0085】
【表3】
【0086】電子マイクロプローブにより触媒 NU8
5NiMoPSi、NU85NiMoPBSi、NU8
5NiMoPBSiF(表2)及び触媒 NU85Ni
MoPMnBSi、NU85NiMoPMnBSiF
(表4)、触媒 NU85Mo、NU85MoB、NU
85MoSi、NU85MoBSi(表2)を分析する
と、本発明による触媒に添加された珪素が主としてマト
リックス上に局在化され、非晶質シリカの形をしている
ことがわかる。
【0087】実施例3:ゼオライトNu−85及びシリ
カ−アルミナを含有する担体の調製 2%のSiO2 及び98%のAl2 3 の組成物をもつ
共沈によるシリカ−アルミナ粉末を製造した。このシリ
カ−アルミナ及び実施例1のゼオライト Nu−85を
含有する水素化クラッキングの触媒担体を次に製造し
た。そのためには、実施例1のゼオライトNu−85を
19.1重量%使用し、これを上述のとおり調製された
シリカ−アルミナから成る80.9重量%のマトリック
スに混合する。その後この粉末混合物を、66%の硝酸
を含む水溶液(乾燥ゲル1グラムにつき7重量%の酸)
に混合し、その後15分間混練りした。この混練りが終
わった時点で、得られたペーストを、1.4mmに等し
い直径の円筒形オリフィスをもつダイス型の中に通す。
押出し成形物を次に一晩120℃で乾燥させ、その後空
気下で2時間550℃に焼成させる。
【0088】実施例4:ゼオライトNU−85及びシリ
カ−アルミナを含有する水素化クラッキング用触媒の調
製 実施例3のゼオライトNu−85及びシリカ−アルミナ
を含有する担体の押出し成形物を、ヘプタモリブデン酸
アンモニウム、硝酸ニッケル及びオルトリン酸の混合物
の水溶液で乾式含浸させ、一晩120℃で空気乾燥さ
せ、最後に空気下で550℃で焼成させる。得られた触
媒NU85−SiAl−NiMoPの酸化物重量含有率
は、表4に示されている。
【0089】触媒NU85−SiAl−NiMoPの試
料を、1.8重量%のB203 を含浸させるような形で二
ホウ酸アンモニウムを含む水溶液で含浸させた。水が飽
和した大気中で大気温での熟成の後、含浸させた押出し
成形物を一晩120℃で乾燥させ、次に2時間、乾燥空
気下で550℃で焼成させる。従ってシリカ−アルミナ
マトリックス内に珪素を含有するNU85−SiAl−
NiMoPBという名の触媒が得られる。
【0090】触媒NU85−SiAl−NiMoの特性
は表4にまとめられている。
【0091】
【表4】
【0092】実施例5:ゼオライトNU−86を含有す
る担体の調製 ゼオライトNU−86を含有する水素化クラッキング用
触媒担体を、同じ担体をベースとする異なる触媒を調製
できるような形で、大量に製造した。使用される原料
は、特許EP0,463,768A2の実施例2に従っ
て調製され、10.2に等しいSi/Al包括的原子比
及び0.25に等しいNa/Al原子比を有するゼオラ
イトNU−86である。
【0093】合成後未加工のこのゼオライトNU−86
はまず最初に、9時間、乾燥空気流束下で550℃のい
わゆる乾式焼成を受ける。その後、得られた固体は、各
交換について4時間ずつ約100℃で、NH4 NO3
10Nの溶液中の4回のイオン交換に付される。かくし
て得られた固体はNH4 −NU−86/1と呼称され、
Si/Al比=10.4及びNa/Al比=0.013
を有する。その他の物理化学的特性は、表5にまとめら
れている。
【0094】
【表5】
【0095】ゼオライトNU−86のクリスタライト
は、サイズが0.4μm〜2μmと変動する結晶の形を
呈する。
【0096】その後、19.5gのゼオライトNH4
NU−86/2を、Condea ChemieGmbh社によりSB3
の名で市販されているアルミナゲル又は超微細平板状ベ
ーマイトから成るマトリックス80.5gに混合する。
この粉末混合物をその後、66%の硫酸を含む水溶液
(乾燥ゲル1グラムあたり7重量%の酸)に混合し、次
に15分間混練りした。混練りしたペーストを次に直径
1.2mmのダイス型を通して押出しする。押出し成形
物を次に500℃で空気下で2時間焼成する。
【0097】実施例6:ゼオライトN−86を含有する
水素化クラッキング用触媒の調製 実施例2に記述されているものと同じ調製を再現する
が、ただしここでは実施例5のゼオライトNU−86を
含有する担体押出し成形物が使用される。
【0098】得られた触媒NU86NiMo及びNU−
86Moの酸化物の重量含有率は、表6に示されてい
る。
【0099】
【表6】
【0100】触媒NU86NiMoMnの重量含有率は
表7に示されている。
【0101】
【表7】
【0102】電子マイクロプローブにより触媒NU86
NiMoPSi、NU86NiMoPBSi、NU86
NiMoPBSiF(表6)及び触媒NU86NiMo
PMnBSi、NU86NiMoPMnBSiF(表
7)を分析すると、本発明による触媒に添加された珪素
が主としてマトリックス上に局在化され、非晶質シリカ
の形をしていることがわかる。
【0103】実施例7:ゼオライトNU−86及びシリ
カ−アルミナを含有する担体の調製 実施例3に記述されているものと同じ調製を再現する
が、ここでは実施例5のゼオライトNU−86が使用さ
れる。
【0104】実施例8:ゼオライトNU86及びシリカ
−アルミナを含有する水素化クラッキング用触媒の調製 実施例4に記述されているものと同じ調製を再現する
が、ここではシリカ−アルミナ及び実施例7のゼオライ
トNU−86を含有する担体押出し成形物が使用され
る。
【0105】触媒NU86−SiAl−NiMoの特性
は表8にまとめられている。
【0106】
【表8】
【0107】実施例9:ゼオライトNU−87を含有す
る水素化クラッキング用触媒担体の調製 使用される原料は、17.2に等しいSi/Alの包括
的原子比、0.144に等しいNa/Alの原子比に対
応するナトリウム重量含有率を有するゼオライトNU−
87である。このゼオライトNU−87は欧州特許EP
−A−0, 377, 291号の出願に従って合成され
た。
【0108】このゼオライトNU−87はまず最初に、
6時間、乾燥空気流束下で550℃のいわゆる乾式焼成
を受ける。その後、得られた固体は、各交換について4
時間ずつ約100℃で、NH4 NO3 10Nの溶液中
に4回のイオン交換に付される。かくして得られた固体
はNH4 −NU−87と呼称され、Si/Al比=1
7.4及びNa/Al比=0.002を有する。その他
の物理化学的特性は、表9にまとめられている。
【0109】
【表9】
【0110】ゼオライトNU−87を含有する水素化ク
ラッキング用触媒担体は、次の要領で製造される:すな
わち、20重量%のゼオライトNU−87を使用し、こ
れをCondea 社により供給されるSB3タイプの80重
量%のアルミナに混合する。その後、混練りされたペー
ストを、直径1.4mmのダイス型を通して押し出し成
形する。押出し成形物を次に、一晩120℃で空気乾燥
させ、その後空気下で550℃で焼成する。
【0111】実施例10:ゼオライトNU−87を含有
する水素化クラッキング用触媒の調製 実施例9のゼオライトNU−87を含有する担体押出し
成形物を使用しながら、実施例2に記述されたものと同
じ調製を再現する。
【0112】触媒NU87NiMo及びNU87Moの
最終的酸化物含有量は表10に示されている。
【0113】
【表10】
【0114】触媒NU87NiMoMnの重量含有率は
表11に示されている。
【0115】
【表11】
【0116】電子マイクロプロープにより触媒NU87
NiMoPSi、NU86NiMoPBSi、NU86
NiMoPBSiF(表10)及び触媒NU87NiM
oPMnBSi、NU87NiMoPMnBSiF(表
11)を分析すると、本発明による触媒に添加された珪
素が主としてマトリックス上に局在化され、非晶質シリ
カの形をしていることがわかる。
【0117】実施例11:ゼオライトNU−87及びシ
リカ−アルミナを含有する担体の調製 実施例3に記述されているものと同じ調製を再現する
が、ここではゼオライトNU−87が使用される。
【0118】実施例12:ゼオライトNU87及びシリ
カ−アルミナを含有する水素化クラッキング用触媒の調
製 実施例4に記述されているものと同じ調製を再現する
が、ここではシリカ−アルミナ及び実施例11のゼオラ
イトNU−87を含有する担体押出し成形物が使用され
る。
【0119】触媒NU87−SiAl−NiMoの特性
は表12にまとめられている。
【0120】
【表12】
【0121】実施例13:部分的変換の真空下の軽油の
水素化クラッキングにおける触媒比較 前述の実施例においてその調製が記述されている触媒
は、以下のような主要特性をもつ石油供給原料につい
て、適度な圧力での水素化クラッキングの条件において
使用される。
【0122】 密度(20/4) 0.921 硫黄(重量%) 2.46 窒素(重量ppm) 1130 蒸留シミュレーション 初留点 365℃ 10%点 430℃ 50%点 472℃ 90%点 504℃ 終留点 539℃ 降伏点 +39℃
【0123】触媒試験ユニットには、供給原料上昇循環
(up-flow)式固定床反応装置2基が含まれている。第1
の反応装置すなわち、供給原料がまず最初に通過する反
応装置の中に、アルミナ上に沈殿させられたVI族及びVI
II族の元素を含む Procatalyse社から販売されている水
素化処理の第1段階用の触媒HTH548を導入する。
第2の反応装置すなわち供給原料が最後に通る反応装置
の中に上述の水素化クラッキング用触媒を導入する。各
々の反応装置の中に、40mlの触媒を導入する。2基
の反応装置は同じ温度及び同じ圧力で作動する。試験ユ
ニットの作業条件は次の通りである: 合計圧力 5MPa 水素化処理用触媒 40cm3 水素化クラッキング用触媒 40cm3 温度 400℃ 水素流量 20リットル/時 供給原料流量 40cm3 /時
【0124】2つの触媒は、反応の前に装置内での硫化
段階を受ける。装置内又は装置外での全ての硫化方法が
適しているということに留意されたい。硫化がひとたび
実現されると、上述の供給原料を加工することができ
る。
【0125】触媒性能は、400℃での総変換率(C
B)、中間蒸留物の総選択度(SB)及び水素化脱硫
(HDS)及び水素化脱窒素化(HDN)での変換によ
って表わされる。これらの触媒性能は、一般に少なくと
も48時間の安定化期間が遵守された後に触媒について
測定される。
【0126】総変換率CBは、次のようにとられる: CB=流出液の380℃以下の留分の重量%
【0127】中間蒸留物の総選択度SBは、次のように
とられる:
【数1】
【0128】水素化脱硫変換率HDSは、次のようにと
られる:
【数2】
【0129】水素化脱窒素化変換率HDNは、次のよう
にとられる:
【数3】
【0130】以下の表では、複数の触媒についての40
0℃での総変換率CB、総選択度SB、水素化脱硫変換
率HDS及び水素化脱窒素化変換率HDNについて報告
した。
【0131】
【表13】
【0132】表13の結果は、触媒NiMo及びNiM
oPに対するB及び/又はSiの添加が、NU−85、
NU−86及びNU−87の群のゼオライトの如何に関
わらず変換における触媒の性能の改善をもたらすという
ことを示している。実際、本発明による触媒NiMo
B、NiMoSi、NiMoPBSiは、これに適合し
ない触媒NiMo及びNiMoPに比べて同じ400℃
の温度反応についてより大きな活性すなわち、より高い
て変換率を示す。従って、ホウ素及び/又は珪素を含む
本発明の触媒は、適当な水素圧力下で窒素を含む真空蒸
留物タイプの供給原料の部分的水素化クラッキングにと
ってきわめて有利である。その上、表13の結果は、シ
リカ−アルミナから得られた珪素を含む担体(SiAl
−NiMo及びSiAl−NiMoシリーズ)の形では
なくむしろすでに調製された触媒上の珪素を導入するこ
とが有利であることを示している。従って、VIB及び/
又はVIII族の元素を、又場合によっては元素P、B及び
Fの少なくとも1つの元素を含有する前駆物質上に珪素
を導入することが特に有利である。
【0133】実施例14:高レベル変換率の真空下の軽
油の水素化クラッキングにおける触媒比較 前述の実施例においてその調製が記述されている触媒
は、高い変換率(60〜100%)での水素化クラッキ
ングの条件において使用される。石油供給原料は、以下
の主要な特性をもつ水素化処理された真空下の蒸留物で
ある: 密度(20/4) 0.869 硫黄(重量ppm) 502 窒素(重量ppm) 10 蒸留シミュレーション 初留点 298℃ 10%点 369℃ 50%点 427℃ 90%点 481℃ 終留点 538℃
【0134】この供給原料は、アルミナ上に沈殿された
VIB族及びVIII族の元素を含む Procatalyse社によって
販売されている触媒HR360上での真空蒸留物の水素
化処理によって得られる。
【0135】第2の水素化クラッキング段階において存
在するH2 S及びNH3 の部分圧をシミュレートするべ
く0.6重量%のアニリン及び2重量%の二硫化ジメチ
ルを供給原料に添加する。このようにして調製された供
給原料を、中に80mlの触媒が導入される供給原料上
昇循環(「up-flow 」)式固定床反応装置を含む水素化
クラッキング試験ユニットの中に射出する。触媒は、3
20℃に至るまでn−ヘキサン/DMDS+アニリンの
混合物により硫化する。装置内又は装置外の全ての硫化
方法が適切であるということに留意されたい。ひとたび
硫化が実施されると、上述の供給原料を加工することが
できる。試験ユニットの作業条件は次の通りである: 合計圧力 90Mpa 触媒 80cm3 温度 360〜410℃ 水素流量 80リットル/時 供給原料流量 80cm3 /時
【0136】触媒性能は、70%という総変換レベルに
達することを可能にする温度及び150〜380℃での
中間蒸留物の総選択度によって表わされる。これらの触
媒性能は、一般に少なくとも48時間の安定化期間が遵
守された後に媒について測定される。
【0137】総変換率CBは、次のようにとられる: CB=流出液の380℃以下の留分の重量%
【0138】380℃以下の留分というのは、380℃
以下の温度で蒸留された留分を表わす。
【0139】中間蒸留物の総選択度SBは、次のように
とられる:
【数4】
【0140】反応温度は、70重量%に等しい総変換率
CBに達するような形で固定される。以下の表14で
は、反応温度と総選択度を報告した。
【0141】
【表14】
【0142】NU−85、NU−86及びNU−87群
のゼオライトを含有する触媒に対するホウ素及び/又は
珪素の添加により、70%の変換率を達成するのに必要
な反応温度の低下という形で現われる変換活性の改善が
可能となる。その上、マンガン及び/又はフッ素を添加
すると、同様に、中間蒸留物の総選択度の著しい改善を
伴う変換活性の改善も確認される。この効果は、ドーピ
ング剤Mn及び/又はFにより高められる水素化機能に
起因するものと考えられる。
【0143】従って、ゼオライトNU−85、NU−8
6又はNU−87を含みかつホウ素及び/又は珪素を含
む本発明の触媒は、適度の水素圧力下で真空蒸留物タイ
プの供給原料の高い変換率の水素化クラッキングにとっ
てきわめて有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナタリー ジョルジュ マルシャル フランス国 サン ジュニ ラヴァル ア レ デ カロラーンジェーン 15 (72)発明者 スラヴィク カズトゥラン フランス国 リイル マルメゾン リュ クノー 27

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのマトリックス、ゼオラ
    イトNU−85、NU−86及びゼオライトNU−87
    の中から選ばれた少なくとも1つのゼオライトを含有す
    る担体を含む触媒において、元素の周期表のVIB族の金
    属及び VIII族の金属から成る群から選ばれた少なくと
    も1つの金属をさらに含む触媒であって、助触媒とし
    て、珪素及びホウ素から成るグループの中から選ばれた
    少なくとも1つの元素を含んでいることを特徴とする触
    媒。
  2. 【請求項2】 ゼオライトNU−85を含んで成る請求
    項1に記載の触媒。
  3. 【請求項3】 ゼオライトNU−86を含んで成る請求
    項1に記載の触媒。
  4. 【請求項4】 ゼオライトNU−87を含んで成る請求
    項1に記載の触媒。
  5. 【請求項5】 さらにリンを含んでいることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の触媒。
  6. 【請求項6】 元素の周期表の VIIA族の中から選択さ
    れた少なくとも1つの元素をさらに含んでいることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の触媒。
  7. 【請求項7】 元素の周期表の VIIB族の中から選択さ
    れた少なくとも1つの元素をさらに含んでいることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の触媒。
  8. 【請求項8】 珪素が非晶質形態で導入されることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の触媒。
  9. 【請求項9】 ゼオライトが水素形態であることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の触媒。
  10. 【請求項10】 触媒との関係における重量%で、 ・0.1〜60%の、VIB族及びVIII族の金属から成る
    群から選択された少なくとも1つの金属; ・0.1〜90%の、ゼオライトNU−85、NU−8
    6、及びNU−87の中から選択された少なくとも1つ
    のゼオライト; ・0.1〜99%の、少なくとも1つの非晶質又は低結
    晶化度の鉱物マトリックス ・0.1〜20%の、ホウ素及び珪素から成る群から選
    ばれた少なくとも1つの助触媒元素、 ・0〜20%のリン ・0〜20%の、VII A族の中から選択された少なくと
    も1つの元素、 ・0〜20%の、VII B族の中から選択された少なくと
    も1つの元素 を含んでいる、を特徴とする請求項1〜9のいずれか1
    項に記載の触媒。
  11. 【請求項11】 a) 少なくとも1つのマトリック
    ス、ゼオライトNU−85及びNU−87の中から選ば
    れた少なくとも1つのゼオライト、VIB族及びVIII族の
    元素から成る群のうちの少なくとも1つの元素、という
    コンパウンド(好ましくは全体が成形された状態にあ
    る)を少なくとも含む前駆物質と呼ぶ固体を乾燥させ秤
    量し、 b) ホウ素及び珪素の中から選択した少なくとも1つ
    の元素を含有する少なくとも1つの水溶液を、段階a)
    で規定された前駆物質固体に含浸させ; c) 10〜80℃の間に含まれる温度で湿潤雰囲気下
    で段階b)において得られた湿潤固体を放置し、 d) 60〜150℃の間に含まれる温度で段階(c)
    で得られた固体を乾燥させ、 e) 150〜800℃の間に含まれる温度で段階d)
    で得られた固体を焼成する、請求項1〜10のいずれか
    1項に記載の触媒の調製方法。
  12. 【請求項12】 さらに段階b)で、リン、VII A族の
    元素及びVII B族の元素の中から選ばれた少なくとも1
    つの元素を導入する、請求項11に記載の触媒の調製方
    法。
  13. 【請求項13】 1つの元素の各含浸の間に焼成及び乾
    燥を行なう、請求項11〜12のいずれか1項に記載の
    触媒の調製方法。
  14. 【請求項14】 炭化水素供給原料の水素化クラッキン
    グ方法における、請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の又は請求項11〜12のいずれか1項に記載の方法に
    従って調製された触媒の使用。
  15. 【請求項15】 沸点が350℃以上の化合物で供給原
    料の80体積%が構成されているような、請求項14に
    記載の使用。
  16. 【請求項16】 0.1〜20h-1の間のLHSVで、0.
    1MPaより大きい圧力下で、供給原料1リットルあた
    り水素50標準リットルを上回る水素還流率で、温度が
    200℃を上回るような、請求項14〜15のいずれか
    1項に記載の使用。
  17. 【請求項17】 変換率レベルが55%未満である、部
    分水素化クラッキング方法における、請求項14〜16
    のいずれか1項に記載の使用。
  18. 【請求項18】 液空間速度(LHSV)が0.1〜10h
    -1の間にあり、供給原料1リットルあたり水素100標
    準リットルを上回る水素量で、2MPaを上回る圧力下
    で、温度が230℃を上回るような、請求項17に記載
    の使用。
  19. 【請求項19】 変換率レベルが55%を上回る水素化
    クラッキング方法における、請求項14〜16のいずれ
    か1項に記載の使用。
  20. 【請求項20】 液空間速度(LHSV)が0.15〜10
    -1の間にあり、供給原料1リットルあたり水素100
    標準リットルを上回る水素量で、5Mpaを上回る圧力下
    で、温度が230℃を上回るような、請求項19に記載
    の使用。
  21. 【請求項21】 水素化処理用触媒の存在下で液空間速
    度(LHSV)が0.1〜5h-1の間にあり、供給原料1リ
    ットリあたり水素100標準リットルを上回る水素量
    で、3Mpaを上回る圧力下で、350〜460℃の間に
    含まれる温度での予備水素化処理段階が実施される、請
    求項14〜20のいずれか1項に記載の使用。
JP11050836A 1998-02-26 1999-02-26 ゼオライトnu―85、nu―86及びnu―87から成るグル―プの中から選択されたゼオライトを含む触媒、及び炭化水素石油供給原料の水素化変換率におけるその使用 Withdrawn JPH11314037A (ja)

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FR9802313 1998-02-26
FR9802441 1998-02-27
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JPH11315287A (ja) 少なくとも1つのゼオライトnu―85、nu―86またはnu―87を含む触媒の存在下での炭化水素石油仕込物の水素化クラッキング方法
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