JPH11313476A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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Publication number
JPH11313476A
JPH11313476A JP11835898A JP11835898A JPH11313476A JP H11313476 A JPH11313476 A JP H11313476A JP 11835898 A JP11835898 A JP 11835898A JP 11835898 A JP11835898 A JP 11835898A JP H11313476 A JPH11313476 A JP H11313476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
linear motor
outer yoke
movable portion
base
Prior art date
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Pending
Application number
JP11835898A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yamamoto
秀夫 山本
Hiromi Shibuya
浩洋 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP11835898A priority Critical patent/JPH11313476A/ja
Priority to TW89114227A priority patent/TW453014B/zh
Priority to EP99102230A priority patent/EP0954086B1/en
Priority to DE69907801T priority patent/DE69907801T2/de
Priority to KR1019990003762A priority patent/KR100295178B1/ko
Priority to TW88101708A priority patent/TW419879B/zh
Priority to US09/245,408 priority patent/US6184597B1/en
Priority to SG1999000483A priority patent/SG71908A1/en
Priority to CNB991017803A priority patent/CN1136646C/zh
Publication of JPH11313476A publication Critical patent/JPH11313476A/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ効率を向上し、製造の簡易化したリニ
アモータを提供する。 【解決手段】 略長方形状で透磁率が高い薄板2を積み
重ねて形成した角柱状のインナヨーク1及びアウタヨー
ク3と、アウタヨーク3の軸方向5に異磁極を交互に形
成するように3個の磁極6,7,8の中央の磁極に巻き
付けたコイル12と、アウタヨーク3の磁極を有する面
をインナヨーク1に対向して所定空隙9を隔てて構成し
たヨークブロック10と、1組のヨークブロック10を
対向させて保持する平板状のベースと、一対の平板状永
久磁石14,15を磁化の向きが逆向きになるように軸
方向に所定間隔を設けてインナヨーク1とアウタヨーク
3間の空隙9内に保持した可動部13とから構成してい
る。従って、鉄損を低減し、モータ効率が向上すると共
に、モータの製造が簡易になり、コストも低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動磁石型のリニ
アモータに係わり、モータ効率の向上と製造の簡易化を
図るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、リニアモータの開発が活発に行わ
れつつある。従来から欧米では宇宙空間で用いるスター
リングエンジン用のリニアモータが研究されていた。近
年、米国SUNPOWER社は一般の環境下で用いるコ
ンプレッサ用の可動磁石型リニアモータを開発した(N
icholas R.van der Walt、Re
uven Unger:Linear compres
sors−amaturing technolog
y、International Appliance
Technical Conference,ppl
−6,1994)。
【0003】図8に従来のリニアモータの概要図を示
す。リニアモータ100は、円筒状のインナヨーク10
1と、2個の磁極102,103を有するアウタヨーク
104と、中心軸105の周りに巻いたコイル106
と、円筒状の永久磁石107を有する可動子108より
構成されている。
【0004】そして、コイル106に交流電流が供給さ
れると、磁極102,103に軸方向に異磁極が交互に
形成され、可動子108の永久磁石107との磁気的吸
引,反発作用により、コイル106電流の大きさと永久
磁石107の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子
108が交流電流の周波数に同期して往復動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】モータの効率向上を阻
害するのが渦電流損失,ヒステリシス損失等の鉄損であ
る。渦電流損失は、ヨーク材の板厚の2乗に比例する特
性を有しているため、ヨークを薄板を積層して構成する
ことが有効である。しかし、従来のリニアモータの構成
では、ヨークが円筒形状であり、製造において中心軸に
向けて薄板を積層することが非常に困難であるという課
題があった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解消するもので
あり、鉄損の中の渦電流損失を低減し、モータ効率を向
上すると共に、ヨークの製造が簡易なリニアモータを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のリニアモータは、略長方形状で透磁率が高い
薄板を多数積み重ねて形成したインナヨークと、略長方
形状で透磁率が高い薄板を多数積み重ねて形成すると共
に軸方向にスロットを切り欠いたアウタヨークと、前記
アウタヨークの軸方向に異磁極を交互に形成するように
3個の磁極の中央の磁極に巻き付けたコイルと、前記ア
ウタヨークの磁極を有する面をインナヨークに対向して
所定空隙を隔てて構成したヨークブロックと、1組のヨ
ークブロックをインナヨーク側を所定間隔を設けて対向
させて保持する平板状のベースと、前記インナヨークと
アウタヨークの対向する方向に磁化した一対の平板状永
久磁石を磁化の向きが逆向きになるように軸方向に所定
間隔を設けて前記インナヨークとアウタヨーク間の空隙
内に保持した可動部から構成している。
【0008】これにより、インナヨーク,アウタヨーク
の鉄損を低減してモータ効率を向上すると共に、リニア
モータの製造が簡易になる。
【0009】また、本発明は、前記アウタヨークを3つ
の磁極を分割した3個のブロックから構成し、中央の磁
極にコイルを挿入した後3個のブロックを合体して構成
している。
【0010】これにより、コイルの占積率が高まり、リ
ニアモータが小型化できる。また、本発明は、前記アウ
タヨークの磁極と反対面の角を切り落とした構成であ
る。
【0011】これにより、アウタヨークの不要な磁束が
減少し、鉄損を低減してモータ効率を向上する。
【0012】また、本発明は、前記ヨークブロックを保
持するベースを非磁性体で構成している。
【0013】これにより、ベースの鉄損を低減してモー
タ効率を向上する。また、本発明は、前記ヨークブロッ
クを保持するベースを非磁性体で且つ固有抵抗の高い素
材で構成している。
【0014】これにより、ベースの鉄損を更に低減して
モータ効率を向上する。また、本発明は、前記ベースに
前記インナヨークとアウタヨーク間の空隙幅に等しい幅
の凸部を設け、インナヨーク及びアウタヨークを凸部に
押し当てて固定して構成している。
【0015】これにより、インナヨークとアウタヨーク
間の空隙距離を精度良く確保できると共に、リニアモー
タの製造が簡易になる。
【0016】また、本発明は、前記可動部を非磁性体で
構成している。これにより、可動部の鉄損を低減してモ
ータ効率を向上する。
【0017】また、本発明は、前記可動部を非磁性体で
且つ固有抵抗の高い素材で構成している。
【0018】これにより、可動部の鉄損を更に低減して
モータ効率を向上する。また、本発明は、前記可動部を
口型の一対の可動部ベースと、前記可動部ベースを支え
て略立方体状に構成する複数の支柱と、略立方体状に構
成された相対向する2面において、一対の可動部ベース
に挟まれると共に所定間隔を設けて配置するためにスペ
ーサを間に設けた一対の永久磁石と、前記インナヨーク
間の空隙で可動部とシャフトを接続する支持部とから構
成している。
【0019】これにより、可動部の強度が確保され、リ
ニアモータの製造が簡易になる。また、本発明は、前記
可動部ベースとスペーサを非磁性体で且つ固有抵抗の高
い素材で構成し、支持部を非磁性体で構成している。
【0020】これにより、可動部の強度が確保され、リ
ニアモータの製造が簡易になると共に、可動部の鉄損を
更に低減してモータ効率を向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、略長方形状で透磁率が高い薄板を多数積み重ねて形
成した角柱状のインナヨークと、略長方形状で透磁率が
高い薄板を多数積み重ねて形成すると共に軸方向にスロ
ットを切り欠いたアウタヨークと、前記アウタヨークの
軸方向に異磁極を交互に形成するように3個の磁極の中
央の磁極に巻き付けたコイルと、前記アウタヨークの磁
極を有する面をインナヨークに対向して所定空隙を隔て
て構成したヨークブロックと、1組のヨークブロックを
インナヨーク側を所定間隔を設けて対向させて保持する
平板状のベースと、両インナヨークの中心に位置するよ
うにベースに取り付けた軸受けと、前記インナヨークと
アウタヨークの対向する方向に磁化した一対の平板状永
久磁石を磁化の向きが逆向きになるように軸方向に所定
間隔を設けて前記インナヨークとアウタヨーク間の空隙
内に保持した可動部と、前記可動部と一体化すると共に
前記軸受けに挿入したシャフトから構成したものであ
り、インナヨーク,アウタヨークの鉄損を低減してモー
タ効率を向上すると共に、リニアモータの製造が簡易に
なるという作用を有する。
【0022】請求項2に記載の発明は、前記アウタヨー
クを3つの磁極を分割した3個のブロックから構成し、
中央の磁極にコイルを挿入した後3個のブロックを合体
して構成したものであり、コイルの占積率が高まり、リ
ニアモータが小型化できるという作用を有する。
【0023】請求項3に記載の発明は、前記アウタヨー
クの磁極と反対面の角を切り落として構成したものであ
り、アウタヨークの不要な磁束が減少し、鉄損を低減し
てモータ効率を向上するという作用を有する。
【0024】請求項4に記載の発明は、前記ヨークブロ
ックを保持するベースを非磁性体で構成したものであ
り、ベースの鉄損を低減してモータ効率を向上するとい
う作用を有する。
【0025】請求項5に記載の発明は、前記ヨークブロ
ックを保持するベースを非磁性体で且つ固有抵抗の高い
素材で構成したものであり、ベースの鉄損を更に低減し
てモータ効率を向上するという作用を有する。
【0026】請求項6に記載の発明は、前記ベースに前
記インナヨークとアウタヨーク間の空隙幅に等しい幅の
凸部を設け、インナヨーク及びアウタヨークを凸部に押
し当てて固定して構成したものであり、インナヨークと
アウタヨーク間の空隙距離を精度良く確保できリニアモ
ータの推力バラツキが低減できると共に、リニアモータ
の製造が簡易になるという作用を有する。
【0027】請求項7に記載の発明は、前記インナヨー
ク及びアウタヨークのお互いに対向する面以外の面に密
着した非磁性体からなる保持部材でインナヨーク及びア
ウタヨークを各々ベースに固定して構成したものであ
り、インナヨークとアウタヨーク間の空隙距離を精度良
く確保できると共に、リニアモータの製造が簡易になる
という作用を有する。
【0028】請求項8に記載の発明は、前記可動部を非
磁性体で構成したものであり、可動部の鉄損を低減して
モータ効率を向上するという作用を有する。
【0029】請求項9に記載の発明は、前記可動部を非
磁性体で且つ固有抵抗の高い素材で構成したものであ
り、可動部の鉄損を更に低減してモータ効率を向上する
という作用を有する。
【0030】請求項10に記載の発明は、前記可動部を
口型の一対の可動部ベースと、前記可動部ベースを支え
て略立方体状に構成する複数の支柱と、略立方体状に構
成された相対向する2面において、一対の可動部ベース
に挟まれると共に所定間隔を設けて配置するためにスペ
ーサを間に設けた一対の永久磁石と、前記インナヨーク
間の空隙で可動部とシャフトを接続する支持部とから構
成したものであり、可動部の強度が確保され、リニアモ
ータの製造が簡易になるという作用を有する。
【0031】請求項11に記載の発明は、前記可動部ベ
ースとスペーサを非磁性体で且つ固有抵抗の高い素材で
構成し、支持部を非磁性体で構成したものであり、可動
部の強度が確保され、リニアモータの製造が簡易になる
と共に、可動部の鉄損を更に低減してモータ効率を向上
するという作用を有する。
【0032】請求項12に記載の発明は、前記可動部ベ
ース,支柱,スペーサ,支持部を非磁性体で且つ固有抵
抗の高いSUS等のネジ,ボルトで接続固定して構成し
たものであり、可動部の鉄損を更に低減してモータ効率
を向上するという作用を有する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、図1か
ら図20を用いて説明する。
【0034】(実施例1)図1は本発明によるリニアモ
ータの第1実施例を示す平面図であり、図2は図1にお
けるA−A断面図である。
【0035】1はインナヨークであり、略長方形状で透
磁率の高い多数の薄板2を多数積み重ねて角柱状に形成
している。3はアウタヨークであり、略長方形状で透磁
率の高い多数の薄板4を多数積み重ねて角柱状に形成す
ると共に軸方向5にスロット21,22を切り欠いて3
つの磁極6,7,8を形成している。アウタヨーク3の
磁極6,7,8を有する面をインナヨーク1に対向して
所定空隙9を隔ててヨークブロック10を構成してい
る。そして、1組のヨークブロックをインナヨーク側を
所定間隔を設けて対向させて平板状のベース11上に保
持している。
【0036】アウタヨーク3の3つの磁極6,7,8に
異磁極を交互に形成するように、中央の磁極7の周りに
コイル12が巻かれており、コイル12は2個のアウタ
ヨーク3に個別に巻かれており、各々のコイル12は並
列に接続されている。
【0037】ここで、インナヨーク1、アウタヨーク3
を構成する多数の薄板2,4は無方向性の電磁鋼帯(新
日本製鐡製35H440等)を使用しており、薄板方向
の飽和磁束密度が高く、鉄損が低い特性を有していると
共に、表面は絶縁皮膜が施されている。
【0038】可動部13は、インナヨーク1とアウタヨ
ーク3の対向する方向に磁化した一対の平板状永久磁石
14,15と、永久磁石支持体16、シャフト17から
構成している。永久磁石14,15はNd−Fe−B系
の希土類磁石が望ましく、磁化の向きが交互に逆向きに
なるように軸方向に所定間隔を設けて永久磁石支持体1
6で固定され、インナヨーク1とアウタヨーク3間の空
隙9内に配置されている。
【0039】シャフト17の往復動を円滑にする軸受1
8は、軸回転を規則すればどのような構成でも良いが、
従来からあるリニアボールベアリング、含油メタル軸受
等種々の構成が選択できる。
【0040】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0041】そして、コイル12に交流電流が供給され
ると、磁極6,7,8に軸方向に異磁極が交互に形成さ
れ、可動部13の永久磁石14,15との磁気的吸引,
反発作用により、コイル12電流の大きさと永久磁石1
4,15の磁束密度に比例した推力が発生し、可動部1
3と共にシャフト17が交流電流の周波数に同期して往
復動する。
【0042】ここで、永久磁石14,15から発生した
磁束19は、インナヨーク1、アウタヨーク3中では薄
板2,4の平面内を循環する。磁束19が薄板2,4の
平面内を循環する時に、磁束19と交差する方向に渦電
流20を発生しようとする。これは磁束密度の2乗に比
例しヨーク材の板厚の2乗に比例する電流である。イン
ナヨーク1及びアウタヨーク3を透磁率が高く表面が絶
縁された多数の薄板2を多数積み重ねて角柱状に形成し
たことにより、渦電流の発生を殆ど無くすことができ、
鉄損が大幅に低減する。従って、モータ効率を向上する
ことができる。
【0043】また、インナヨーク1及びアウタヨーク3
を薄板2,4を単純に多数積み重ねて角柱状に形成した
ことにより、リニアモータのヨークの製造が非常に簡易
になる。
【0044】また、Nd−Fe−B系の希土類磁石は加
工が難しく、円筒形状は加工が複雑になるためコストが
高い。加工の単純な平板状永久磁石14,15としたこ
とにより、磁石の製造が簡易になり、磁石コストの低
減、即ちモータの低コスト化が図れる。
【0045】また、以上の説明ではアウタヨーク3にコ
イル12を巻いた例で説明したが、インナヨーク1にコ
イル12を巻いた構成も可能である。
【0046】また、以上の説明では磁極が3個の例で説
明したが、ヨーク及び磁石、コイルを軸方向に更に直列
接続した構成も可能である。
【0047】以上のように本実施例のリニアモータは、
略長方形状で透磁率が高い薄板2を多数積み重ねて形成
した角柱状のインナヨーク1と、略長方形状で透磁率が
高い薄板4を多数積み重ねて形成すると共に軸方向にス
ロットを切り欠いたアウタヨーク3と、前記アウタヨー
ク3の軸方向5に異磁極を交互に形成するように3個の
磁極6,7,8の中央の磁極に巻き付けたコイル12
と、前記アウタヨーク3の磁極を有する面をインナヨー
ク1に対向して所定空隙9を隔てて構成したヨークブロ
ック10と、1組のヨークブロック10をインナヨーク
1側を所定間隔を設けて対向させて保持する平板状のベ
ースと、両インナヨークの中心に位置するようにベース
11に取り付けた軸受け18と、前記インナヨーク1と
アウタヨーク3の対向する方向に磁化した一対の平板状
永久磁石14,15を磁化の向きが逆向きになるように
軸方向に所定間隔を設けて前記インナヨーク1とアウタ
ヨーク3間の空隙9内に保持した可動部13と、前記可
動部13と一体化すると共に前記軸受け18に挿入した
シャフト17から構成している。
【0048】従って、鉄損の中の渦電流損失を低減し、
モータ効率が向上すると共に、モータの製造が簡易にな
り、コストも低減できる。
【0049】(実施例2)図3は本発明の第2実施例に
よるアウタヨークの分解図である。リニアモータとして
の全体構成は、前述の図1,図2と同様である。
【0050】図3において、アウタヨーク3は透磁率の
高い多数の薄板4を多数積み重ねて形成すると共に、3
つの磁極6,7,8を分割した3個のブロック23,2
4,25から構成している。中央のブロック24に別で
巻いたコイル26を挿入した後、3個のブロックを溶
接,勘合,カシメ等で合体する。
【0051】以上のように構成されたアウタヨーク3に
おいて、コイル26は別で機械を使って整列巻きで巻く
ため、占積率が向上するので、巻き数一定条件下でアウ
タヨーク3が小型になり、リニアモータが小型化でき
る。
【0052】尚、以上の説明ではヨークブロック10が
2個の構成で説明したが、ヨークブロック10は複数個
であればいくつでも良い。
【0053】また、インナヨーク1、アウタヨーク3が
円筒形状でも良い。以上のように本実施例のリニアモー
タは、アウタヨーク3を3つの磁極6,7,8を分割し
た3個のブロック23,24,25から構成し、中央の
磁極7にコイル26を挿入した後3個のブロックを合体
して構成している。
【0054】従って、コイル12の占積率が高まり、リ
ニアモータが小型化できる。(実施例3)図4は本発明
の第3実施例によるアウタヨークの斜視図である。リニ
アモータとしての全体構成は、前述の図1,図2と同様
である。
【0055】図4において、アウタヨーク3は磁極6,
7,8と反対面の上下の角40,41を切り落として構
成している。
【0056】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,5の平面内を循環する。
【0057】ここで、アウタヨーク3においては磁束2
7の主たる流れはアウタヨーク3の内部から中心付近を
流れるので、アウタヨーク3の上下の角28,29を切
り落としたことにより磁束の流れを阻害することはな
い。中心付近の磁束が1.0Tの時、通常上下の角2
8,29における磁束は0.1T以下であることを確認
している。また、上下の角28,29が存在すれば不要
な鉄損を生じるものであり、上下の角28,29を切り
落としたことによりアウタヨーク3で発生する鉄損を更
に低減する効果がある。
【0058】尚、以上の説明ではヨークブロック10が
2個の構成で説明したが、ヨークブロック10は複数個
であればいくつでも良い。
【0059】また、インナヨーク1、アウタヨーク3が
円筒形状でも良い。以上のように本実施例のリニアモー
タは、アウタヨーク3の磁極と反対面の角28,29を
切り落として構成している。
【0060】従って、アウタヨーク3の不要な磁束が減
少し、鉄損を低減してモータ効率が向上する。
【0061】(実施例4)本発明の第4実施例のリニア
モータの構成は、前述の図1,図2と同様である。
【0062】図1,図2において、インナヨーク1とア
ウタヨーク3を固定するためのベース11を非磁性体で
構成している。具体的には、比透磁率が1に近い素材が
望ましく、アルミ等が適当である。
【0063】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0064】インナヨーク1及びアウタヨーク3はベー
ス11と接しているが、ベース11を非磁性体で構成し
ているので、インナヨーク1及びアウタヨーク3を流れ
る磁束がベース11まで循環することはなく、ベース1
1において不要な渦電流による鉄損を発生することがな
い。
【0065】尚、以上の説明ではヨークブロック10が
2個の構成で説明したが、ヨークブロック10は複数個
であればいくつでも良い。
【0066】また、インナヨーク1、アウタヨーク3が
円筒形状でも良い。以上のように本実施例のリニアモー
タは、ヨークブロック10を保持するベース11を非磁
性体で構成している。
【0067】従って、ベース11で鉄損を発生せずモー
タ効率を向上する。 (実施例5)本発明の第5実施例のリニアモータの構成
は、前述の図1,図2と同様である。
【0068】図1,図2において、インナヨーク1とア
ウタヨーク3を固定するためのベース11を非磁性体で
且つ固有抵抗の高い素材で構成している。具体的には、
比透磁率が1に近く固有抵抗がアルミの10倍以上は大
きい素材が望ましく、SUS或いはセラミック等が適当
である。
【0069】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0070】インナヨーク1及びアウタヨーク3はベー
ス11と接しているが、ベース11を非磁性体で且つ固
有抵抗の高い素材で構成しているので、インナヨーク1
及びアウタヨーク3を流れる磁束がベース11まで循環
することはなく、ベース11において不要な渦電流によ
る鉄損を発生することがない。
【0071】また、ベース11の固有抵抗が高いので、
インナヨーク1及びアウタヨーク3で発生した渦電流が
ベース11へ漏洩しにくく、ベース11において不要な
渦電流による鉄損を発生することがない。
【0072】尚、以上の説明ではヨークブロック10が
2個の構成で説明したが、ヨークブロック10は複数個
であればいくつでも良い。
【0073】また、インナヨーク1、アウタヨーク3が
円筒形状でも良い。以上のように本実施例のリニアモー
タは、ヨークブロック10を保持するベース11を非磁
性体で且つ固有抵抗の高い素材で構成している。
【0074】従って、ベース11で鉄損を発生せずモー
タ効率を向上する。 (実施例6)図5は本発明の第6実施例によるリニアモ
ータの断面図である。
【0075】1はインナヨークであり、略長方形状で透
磁率の高い多数の薄板2を多数積み重ねて角柱状に形成
している。3はアウタヨークであり、略長方形状で透磁
率の高い多数の薄板4を多数積み重ねて角柱状に形成す
ると共に軸方向5に3つの磁極6,7,8を有してい
る。アウタヨーク3の磁極6,7,8を有する面をイン
ナヨーク1に対向して所定空隙9を隔ててヨークブロッ
ク10を構成している。そして、1組のヨークブロック
をインナヨーク側を所定間隔を設けて対向させて平板状
のベース11上に保持している。
【0076】ベース11にはインナヨーク1とアウタヨ
ーク3間の空隙9の幅に等しい幅の凸部30を設け、イ
ンナヨーク1及びアウタヨーク3を凸部30に押し当て
て固定して構成している。
【0077】アウタヨーク3の3つの磁極6,7,8に
異磁極を交互に形成するように、中央の磁極7の周りに
コイル12が巻かれており、コイル12は2個のアウタ
ヨーク3に個別に巻かれており、各々のコイル12は並
列に接続されている。
【0078】可動部13は、インナヨーク1とアウタヨ
ーク3の対向する方向に磁化した一対の平板状永久磁石
14,15と、永久磁石支持体16、シャフト17から
構成している。永久磁石14,15はNd−Fe−B系
の希土類磁石が望ましく、磁化の向きが交互に逆向きに
なるように軸方向に所定間隔を設けて永久磁石支持体1
6で固定され、インナヨーク1とアウタヨーク3間の空
隙9内に配置されている。
【0079】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0080】ここで、ベース11にインナヨーク1とア
ウタヨーク3間の空隙9の幅に等しい幅の凸部30を設
け、インナヨーク1及びアウタヨーク3を凸部30に押
し当てて固定して構成したことにより、インナヨーク1
とアウタヨーク3間の空隙9の距離を精度良く確保でき
る。永久磁石14,15による磁束19の磁気回路のバ
ラツキが低減されるため、磁束19のバラツキが低減さ
れ、リニアモータの推力の安定度が向上する。併せて、
インナヨーク1とアウタヨーク3間の空隙9の距離の精
度管理が容易になりリニアモータの製造が簡易になる。
【0081】以上のように本実施例のリニアモータは、
ベース11にインナヨーク1とアウタヨーク3間の空隙
9の幅に等しい幅の凸部30を設け、インナヨーク1及
びアウタヨーク3を凸部30に押し当てて固定して構成
している。
【0082】従って、インナヨーク1とアウタヨーク3
間の空隙9の距離を精度良く確保できリニアモータの推
力のバラツキが低減できると共に、リニアモータの製造
が簡易になる。
【0083】(実施例7)図6は本発明の第7実施例に
よるリニアモータの断面図である。
【0084】図6において、インナヨーク1及びアウタ
ヨーク3のお互いに対向する面以外の面に密着した非磁
性体からなる保持部材31,32でインナヨーク1及び
アウタヨーク3を各々ベース11に固定して、且つイン
ナヨーク1及びアウタヨーク3を凸部30に押し当てて
構成している。
【0085】リニアモータを組む際においては、インナ
ヨーク1及びアウタヨーク3を凸部30に押し当てて保
持部材30,31でボルト締め等の方法で各々ベース1
1に固定する。その後、軸受け18をベースに取り付
け、可動部13と一体化したシャフト17を、シャフト
17を軸受け18に挿入すると同時に可動部13をイン
ナヨーク1とアウタヨーク3間の空隙9に挿入して組み
立てる。
【0086】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、インナヨーク1とアウタヨーク3間の空隙9の距
離を精度良く確保できる。また、リニアモータを組む際
において、インナヨーク1及びアウタヨーク3は各々ベ
ース11に予め固定しているので、永久磁石14,15
の磁力により、インナヨーク1及びアウタヨーク3が傾
いたりすることはなく、リニアモータの製造が簡易にな
る。
【0087】以上のように本実施例のリニアモータは、
インナヨーク1及びアウタヨーク3のお互いに対向する
面以外の面に密着した非磁性体からなる保持部材31,
32でインナヨーク1及びアウタヨーク3を各々ベース
11に固定して構成している。
【0088】従って、インナヨーク1とアウタヨーク3
間の空隙距離を精度良く確保できると共に、リニアモー
タの製造が簡易になる。
【0089】(実施例8)本発明の第8実施例のリニア
モータの構成は、前述の図1,図2と同様である。
【0090】図1,図2において、可動部13は、イン
ナヨーク1とアウタヨーク3の対向する方向に磁化した
一対の平板状永久磁石14,15と、永久磁石支持体1
6、シャフト17から構成している。そして、可動部1
3の永久磁石支持体16を非磁性体で構成している。具
体的には、比透磁率が1に近い素材が望ましく、アルミ
等が適当である。
【0091】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0092】磁束19は一部可動部支持体16をも通過
しようとするが、可動部支持体16を非磁性体で構成し
ているので、磁束19は可動部支持体16を殆ど通過す
ることなく、可動部支持体16において不要な渦電流に
よる鉄損を発生することがない。
【0093】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動部13を非磁性体で構成したものである。
【0094】従って、可動部の鉄損を低減してモータ効
率を向上する。 (実施例9)本発明の第9実施例のリニアモータの構成
は、前述の図1,図2と同様である。
【0095】図1,図2において、可動部13は、イン
ナヨーク1とアウタヨーク3の対向する方向に磁化した
一対の平板状永久磁石14,15と、永久磁石支持体1
6、シャフト17から構成している。そして、可動部1
3の永久磁石支持体16を非磁性体で且つ固有抵抗の高
い素材で構成している。具体的には、比透磁率が1に近
く固有抵抗がアルミの10倍以上は大きい素材が望まし
い。また、可動部は軽量であることも求められるので、
軽量セラミック,ヤング率の高い樹脂材料等が適当であ
る。
【0096】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0097】磁束19は一部可動部支持体16をも通過
しようとするが、可動部支持体16を非磁性体で構成し
ているので、磁束19は可動部支持体16を殆ど通過す
ることなく、可動部支持体16において不要な渦電流に
よる鉄損を発生することがない。
【0098】また、可動部支持体16の固有抵抗が高い
ので、磁束19が一部可動部支持体16を通過したとし
ても鉄損を発生することがない。
【0099】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動部13を非磁性体で且つ固有抵抗の高い素材で構成
している。
【0100】従って、可動部の鉄損を更に低減してモー
タ効率を向上する。 (実施例10)図7は本発明の第10実施例による可動
部の斜視図である。リニアモータとしての全体構成は、
前述の図1,図2と同様である。
【0101】図7において、可動部13は口型の一対の
可動部ベース33,34と、前記可動部ベース33,3
4を支えて略立方体状に構成する複数の支柱35と、略
立方体状に構成された相対向する2面36,37におい
て、一対の可動部ベース33,34に挟まれると共に所
定間隔を設けて配置するためにスペーサ38を間に設け
た一対の永久磁石14,15と、両インナヨーク1間の
空隙で可動部13とシャフト17を接続する支持部39
とから構成している。
【0102】以上のように構成された可動部は構造的な
強度が確保され、且つ重量も軽いものであり、インナヨ
ーク1とアウタヨーク3間の空隙9内に、一対の平板状
永久磁石14,15を軸方向に所定間隔を設けて精度良
く保持できるものである。また、可動部13とシャフト
17を接続する支持部39を両インナヨーク1間の空隙
に設けているので、可動部が小型になる。
【0103】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動部13を口型の一対の可動部ベース33,34と、
前記可動部ベース33,34を支えて略立方体状に構成
する複数の支柱35と、略立方体状に構成された相対向
する2面36,37において、一対の可動部ベース3
3,34に挟まれると共に所定間隔を設けて配置するた
めにスペーサ38を間に設けた一対の永久磁石14,1
5と、前記インナヨーク1間の空隙で可動部13とシャ
フト17を接続する支持部39とから構成している。
【0104】従って、可動部の強度が確保され、リニア
モータの製造が簡易になるという作用を有する。
【0105】(実施例11)本発明の第11実施例の可
動部の構成は、前述の図7と同様であり、リニアモータ
としての全体構成も、前述の図1,図2と同様である。
【0106】図7において、可動部13は口型の一対の
可動部ベース33,34と、前記可動部ベース33,3
4を支えて略立方体状に構成する複数の支柱35と、略
立方体状に構成された相対向する2面36,37におい
て、一対の可動部ベース33,34に挟まれると共に所
定間隔を設けて配置するためにスペーサ38を間に設け
た一対の永久磁石14,15と、両インナヨーク1間の
空隙で可動部13とシャフト17を接続する支持部39
とから構成している。
【0107】ここで、永久磁石14,15に接する可動
部ベース33,34とスペーサ38を非磁性体で且つ固
有抵抗の高い素材で構成している。具体的には、比透磁
率が1に近く固有抵抗がアルミの10倍以上は大きい素
材が望ましい。また、可動部は軽量であることも求めら
れるので、軽量セラミック,ヤング率の高い樹脂材料等
が適当である。
【0108】また、永久磁石14,15に接しない支持
部39については、比透磁率が1に近いアルミ等の素材
が望ましい。
【0109】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束19は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
3、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク3中
では薄板2,4の平面内を循環する。
【0110】磁束19は一部可動部ベース33,34、
スペーサ38、支持部39をも通過しようとするが、可
動部ベース33,34、スペーサ38、支持部39を非
磁性体で構成しているので、磁束19は可動部ベース3
3,34、スペーサ38、支持部39を殆ど通過するこ
となく、可動部ベース33,34、スペーサ38、支持
部39において不要な渦電流による鉄損を発生すること
がない。
【0111】また、永久磁石14,15に接する可動部
ベース33,34、スペーサ38の固有抵抗が高いの
で、磁束19が一部可動部支持体16を通過したとして
も鉄損を発生することがない。
【0112】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動部ベース33,34とスペーサ38を非磁性体で且
つ固有抵抗の高い素材で構成し、支持部を非磁性体で構
成している。
【0113】従って、可動部の強度が確保され、リニア
モータの製造が簡易になると共に、可動部の鉄損を更に
低減してモータ効率を向上するという作用を有する。
【0114】(実施例12)本発明の第12実施例の可
動部の構成は、前述の図7と同様であり、リニアモータ
としての全体構成も、前述の図1,図2と同様である。
【0115】図7において、可動部13は口型の一対の
可動部ベース33,34と、前記可動部ベース33,3
4を支えて略立方体状に構成する複数の支柱35と、略
立方体状に構成された相対向する2面36,37におい
て、一対の可動部ベース33,34に挟まれると共に所
定間隔を設けて配置するためにスペーサ38を間に設け
た一対の永久磁石14,15と、両インナヨーク1間の
空隙で可動部13とシャフト17を接続する支持部39
とから構成している。
【0116】ここで、可動部ベース33,34、支柱3
5、スペーサ38、支持部39の接続固定に、非磁性体
で且つ固有抵抗の高いSUS等のネジ,ボルトを使用し
ている。
【0117】以上のように構成された可動部では、鉄損
を更に低減する。以上のように本実施例のリニアモータ
は、可動部ベース33,34、支柱35、スペーサ3
8、支持部39を非磁性体で且つ固有抵抗の高いSUS
等のネジ,ボルトで接続固定して構成している。
【0118】従って、可動部の鉄損を更に低減してモー
タ効率を向上するという作用を有する。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、略長方形状で透磁率が高い薄板を多数積み重ねて
形成した角柱状のインナヨークと、略長方形状で透磁率
が高い薄板を多数積み重ねて形成すると共に軸方向にス
ロットを切り欠いたアウタヨークと、前記アウタヨーク
の軸方向に異磁極を交互に形成するように3個の磁極の
中央の磁極に巻き付けたコイルと、前記アウタヨークの
磁極を有する面をインナヨークに対向して所定空隙を隔
てて構成したヨークブロックと、1組のヨークブロック
をインナヨーク側を所定間隔を設けて対向させて保持す
る平板状のベースと、両インナヨークの中心に位置する
ようにベースを取り付けた軸受けと、前記インナヨーク
とアウタヨークの対向する方向に磁化した一対の平板状
永久磁石を磁化の向きが逆向きになるように軸方向に所
定間隔を設けて前記インナヨークとアウタヨーク間の空
隙内に保持した可動部と、前記可動部と一体化すると共
に前記軸受けに挿入したシャフトから構成したことによ
り、インナヨーク,アウタヨークの鉄損を低減してモー
タ効率を向上すると共に、リニアモータの製造が簡易に
なる。
【0120】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、アウタヨークを3つの磁極
を分割した3個のブロックから構成し、中央の磁極にコ
イルを挿入した後3個のブロックを合体して構成したこ
とにより、コイルの占積率が高まり、リニアモータが小
型化できるという作用を有する。
【0121】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、アウタヨークの磁極と反対
面の角を切り落として構成したことにより、アウタヨー
クの不要な磁束が減少し、鉄損を低減してモータ効率を
向上する。
【0122】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、ヨークブロックを保持する
ベースを非磁性体で構成したことにより、ベースの鉄損
を低減してモータ効率を向上する。
【0123】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、ヨークブロックを保持する
ベースを非磁性体で且つ固有抵抗の高い素材で構成した
ことにより、ベースの鉄損を更に低減してモータ効率を
向上する。
【0124】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、ベースに前記インナヨーク
とアウタヨーク間の空隙幅に等しい幅の凸部を設け、イ
ンナヨーク及びアウタヨークを凸部に押し当てて固定し
て構成したことにより、インナヨークとアウタヨーク間
の空隙距離を精度良く確保できると共に、リニアモータ
の製造が簡易になる。
【0125】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
記載リニアモータにおいて、インナヨーク及びアウタヨ
ークのお互いに対向する面以外の面に密着した非磁性体
からなる保持部材でインナヨーク及びアウタヨークを各
々ベースに固定して構成したことにより、インナヨーク
とアウタヨーク間の空隙距離を精度良く確保できると共
に、リニアモータの製造が簡易になる。
【0126】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、可動部を非磁性体で構成し
たことにより、可動部の鉄損を低減してモータ効率を向
上する。
【0127】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
記載リニアモータにおいて、可動部を非磁性体で且つ固
有抵抗の高い素材で構成したことにより、可動部の鉄損
を更に低減してモータ効率を向上する。
【0128】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1記載リニアモータにおいて、可動部を口型の1組の可
動部上下ベースと、前記可動部上下ベースを支えて略立
方体状に構成する複数の支柱と、前記一対の永久磁石を
所定間隔を設けて配置するために永久磁石間に設けたス
ペーサと、両インナヨーク間の空隙で可動部とシャフト
を接続する支持部とから構成したことにより、可動部の
強度が確保され、リニアモータの製造が簡易になる。
【0129】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10記載リニアモータにおいて、可動部ベースとスペー
サを非磁性体で且つ固有抵抗の高い素材で構成し、支持
部を非磁性体で構成したことにより、可動部の強度が確
保され、リニアモータの製造が簡易になると共に、可動
部の鉄損を更に低減してモータ効率を向上する。
【0130】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10記載リニアモータにおいて、前記可動部ベース,支
柱,スペーサ,支持部を非磁性体で且つ固有抵抗の高い
SUS等のネジ,ボルトで接続固定して構成したことに
より、可動部の鉄損を更に低減してモータ効率を向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のリニアモータの断面図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明の第2実施例のアウタヨークの分解図
【図4】本発明の第3実施例のリニアモータの斜視図
【図5】本発明の第6実施例のリニアモータの断面図
【図6】本発明の第7実施例のリニアモータの断面図
【図7】本発明の第10実施例の可動部の斜視図
【図8】従来例のリニアモータの断面図
【符号の説明】
1 インナヨーク 2,4 薄板 3 アウタヨーク 5 軸 9 空隙 10 ヨークブロック 12 コイル 14,15 永久磁石 17 シャフト 18 軸受け

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略長方形状で透磁率が高い薄板を多数積
    み重ねて形成した角柱状のインナヨークと、略長方形状
    で透磁率が高い薄板を多数積み重ねて形成すると共に軸
    方向にスロットを切り欠いたアウタヨークと、前記アウ
    タヨークの軸方向に異磁極を交互に形成するように3個
    の磁極の中央の磁極に巻き付けたコイルと、前記アウタ
    ヨークの磁極を有する面をインナヨークに対向して所定
    空隙を隔てて構成したヨークブロックと、1組のヨーク
    ブロックをインナヨーク側を所定間隔を設けて対向させ
    て保持する平板状のベースと、両インナヨークの中心に
    位置するようにベースに取り付けた軸受けと、前記イン
    ナヨークとアウタヨークの対向する方向に磁化した一対
    の平板状永久磁石を磁化の向きが逆向きになるように軸
    方向に所定間隔を設けて前記インナヨークとアウタヨー
    ク間の空隙内に保持した可動部と、前記可動部と一体化
    すると共に前記軸受けに挿入したシャフトから構成した
    リニアモータ。
  2. 【請求項2】 前記アウタヨークを3つの磁極を分割し
    た3個のブロックから構成し、中央の磁極にコイルを挿
    入した後3個のブロックを合体した請求項1記載のリニ
    アモータ。
  3. 【請求項3】 前記アウタヨークの磁極と反対面の角を
    切り落とした請求項1記載のリニアモータ。
  4. 【請求項4】 前記ヨークブロックを保持するベースを
    非磁性体で構成した請求項1記載のリニアモータ。
  5. 【請求項5】 前記ヨークブロックを保持するベースを
    非磁性体で且つ固有抵抗の高い素材で構成した請求項1
    記載のリニアモータ。
  6. 【請求項6】 前記ベースに前記インナヨークとアウタ
    ヨーク間の空隙幅に等しい幅の凸部を設け、インナヨー
    ク及びアウタヨークを凸部に押し当てて固定した請求項
    1記載のリニアモータ。
  7. 【請求項7】 前記可動部を非磁性体で構成した請求項
    1記載のリニアモータ。
  8. 【請求項8】 前記可動部を非磁性体で且つ固有抵抗の
    高い素材で構成した請求項1記載のリニアモータ。
  9. 【請求項9】 前記可動部を口型の一対の可動部ベース
    と、前記可動部ベースを支えて略立方体状に構成する複
    数の支柱と、略立方体状に構成された相対向する2面に
    おいて、一対の可動部ベースに挟まれると共に所定間隔
    を設けて配置するためにスペーサを間に設けた一対の永
    久磁石と、前記インナヨーク間の空隙で可動部とシャフ
    トを接続する支持部とから構成した請求項1記載のリニ
    アモータ。
  10. 【請求項10】 前記インナヨーク及びアウタヨークの
    お互いに対向する面以外の面に密着した非磁性体からな
    る保持部材でインナヨーク及びアウタヨークを各々ベー
    スに固定した請求項6記載のリニアモータ。
  11. 【請求項11】 前記可動部ベースとスペーサを非磁性
    体で且つ固有抵抗の高い素材で構成し、支持部を非磁性
    体で構成した請求項9記載のリニアモータ。
  12. 【請求項12】 前記可動部ベース,支柱,スペーサ,
    支持部を非磁性体で且つ固有抵抗の高いSUS等のネ
    ジ,ボルトで接続固定した請求項9記載のリニアモー
    タ。
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