JPH08163850A - 単極形リニア直流モータ - Google Patents

単極形リニア直流モータ

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JPH08163850A
JPH08163850A JP31948094A JP31948094A JPH08163850A JP H08163850 A JPH08163850 A JP H08163850A JP 31948094 A JP31948094 A JP 31948094A JP 31948094 A JP31948094 A JP 31948094A JP H08163850 A JPH08163850 A JP H08163850A
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permanent magnet
pole
coil
facing
motor
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JP31948094A
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Yuichi Moriki
優一 森木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の間隙を隔て対向する固定子を構成する
第1の永久磁石と可動子を構成する第2の永久磁石との
それぞれの対向面を同一の極性を有する磁極面が対向す
るように構成し、単極形リニア直流モータの小型軽量
化、大推力化および低価格化を伴う長ストローク化を図
る。 【構成】 固定子21は、平板状を成すセンタ・ヨーク
22、バック・ヨーク24および第1の永久磁石23を
主に構成され、可動子26は、コイル27および第2の
永久磁石28を主に構成される。第1の永久磁石23と
第2の永久磁28とは、所定の間隙を隔て、それぞれS
極の極性を有する磁極面が対向するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型軽量化、大推力化
および低価格化が可能な長ストローク化を目的とした単
極形リニア直流モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニア直流モータは、可動子あ
るいは固定子を構成するコイルに流れる電流I[A]の
方向と可動子あるいは固定子を構成する永久磁石の形成
する磁界H[A/m]の方向との相対関係、即ち、コイ
ルに流れる電流I[A]の方向とコイルに鎖交する磁束
Φ[wb]の方向との相対関係により単極形リニア直流
モータと多極形リニア直流モータとに分類され、固定子
および可動子の形状により円筒形リニア直流モータと平
板形リニア直流モータとに分類され、更に、可動子の構
成要素によりコイル可動形リニア直流モータと永久磁石
可動形リニア直流モータとに大きく分類される。
【0003】単極形リニア直流モータは、可動子の位置
にかかわらず可動子あるいは固定子を構成する永久磁石
の形成する磁界H[A/m]の方向が常に一定である構
造に構成される。即ち、コイルに鎖交する磁束Φ[w
b]の方向が常に一定である構造に構成される。多極形
リニア直流モータは、可動子あるいは固定子を構成する
永久磁石の形成する磁界H[A/m]の方向が可動子の
移動に伴い所定のピッチをもって変化する構造に構成さ
れる。即ち、コイルに鎖交する磁束Φ[wb]の方向が
可動子の移動に伴い所定のピッチをもって変化する構造
に構成される。
【0004】単極形リニア直流モータは、他の形式のリ
ニア・モータ(多極形リニア直流モータ、リニア誘導モ
ータ、リニア同期モータあるいはリニア・パルスモータ
等)に対して、極めて優れた推力のリニアリティーを有
し、位置検出センサーを装着することにより全ストロー
クにわたっての位置制御、速度制御および推力制御を可
能にするものである。しかし、長ストローク化に際して
は、大型化、大重量化および高価格化を来すものであ
り、実用化されている単極形リニア直流モータの最長ス
トロークは100[mm]程度であり、300[mm]
を越えるストロークに対応することは実用上不可能とさ
れている。
【0005】図1および図2に示す単極形リニア直流モ
ータの従来例に基づいて、構造および動作を説明する。
【0006】図1は、磁気回路を形成する固定子1とコ
イルより成る可動子6とを主に構成されるコイル可動形
の単極形リニア直流モータの動作説明を目的とした断面
図である。
【0007】固定子1は、平板状を成すセンタ・ヨーク
2と、一対のサイド・ヨーク5と、センタ・ヨーク2に
サイド・ヨーク5を介して所定の間隔を隔て対向するよ
うに配置される平板状を成すバック・ヨーク4と、バッ
ク・ヨーク4のセンタ・ヨーク2への対向面に固着され
る平板状を成す永久磁石3とを主に構成され、永久磁石
3は、バック・ヨーク4への固着面とセンタ・ヨーク2
への対向面とがそれぞれ異なる極性を有する磁極面と成
るように構成される。
【0008】可動子6は、固定子1を構成するセンタ・
ヨーク2に所定の間隙を隔て巻装されるコイル7を主に
構成され、センタ・ヨーク2と永久磁石3とのそれぞれ
の対向面が形成する矩形状断面を有する空間8内を、矢
印A方向あるいは矢印B方向に円滑に移動し得る構造を
有するものである。
【0009】図1において、永久磁石3はセンタ・ヨー
ク2への対向面がN極の極性を有する磁極面に成り、バ
ック・ヨーク4への固着面がS極の極性を有する磁極面
に成るようにバック・ヨーク4に固着される。
【0010】永久磁石3より発生する磁束Φ[wb]
は、永久磁石3の可動子6の移動方向に対する長さの中
央部を基準に矢印A方向の磁束Φa[wb]と矢印B方
向の磁束Φb[wb]とに分流し、図示の方向に固定子
が構成する磁路を流れる。
【0011】可動子6は、コイル7に所定の大きさを有
する電流I[A]を図示の方向9に流すことにより、b
il則に従い所定の大きさを有する推力F[N]をもっ
て矢印A方向に移動し、コイル7に所定の大きさとを有
する電流I[A]を図示の方向10に流すことにより、
bil則に従い所定の大きさを有する推力F[N]をも
って矢印B方向に移動する。
【0012】図2は、磁路を形成する固定子1と永久磁
石より成る可動子6とを主に構成される永久磁石可動形
の単極形リニア直流モータの動作説明を目的とした断面
図である。
【0013】固定子1は、平板状を成すセンタ・ヨーク
2と、一対のサイド・ヨーク5と、センタ・ヨーク2に
サイド・ヨーク5を介して所定の間隔を隔て対向するよ
うに配置される平板状を成すバック・ヨーク4と、セン
タ・ヨーク2の周囲に巻装されるコイル11とを主に構
成される。
【0014】可動子6は、平板状を成す永久磁石12を
主に構成され、バック・ヨーク4とコイル11とのそれ
ぞれの対向面が形成する矩形状断面を有する空間8内
を、矢印A方向あるいは矢印B方向に円滑に移動し得る
構造を有するものであり、永久磁石12は、バック・ヨ
ーク4への対向面とコイル11への対向面とがそれぞれ
異なる極性を有する磁極面と成るように構成される。
【0015】図2において、永久磁石12はコイル11
への対向面がN極の極性を有する磁極面に成り、バック
・ヨーク4への対向面がS極の極性を有する磁極面に成
るように空間8内に配置される。永久磁石12より発生
する磁束Φ[wb]は、永久磁石12の可動子6の移動
方向に対する長さの中央部を基準に矢印A方向の磁束Φ
a[wb]と矢印B方向の磁束Φb[wb]とに分流
し、図示の方向に固定子が構成する磁路を流れる。
【0016】可動子6は、コイル11に所定の大きさを
有する電流I[A]を図示の方向9に流すことにより、
bil則に従い所定の大きさを有する推力F[N]をも
って矢印A方向に移動し、コイル11に所定の大きさを
有する電流I[A]を図示の方向10に流すことによ
り、bil則に従い所定の大きさを有する推力F[N]
をもって矢印B方向に移動する。
【0017】図1ないし図2に示す従来の単極形リニア
直流モータは、長ストローク化に際して、磁路を構成す
る各種ヨークの断面積を広くせねば成らず、大型化、大
重量化および高価格化を来す欠点を有するものであり、
ストロークの増加は、磁路長および永久磁石端部からの
漏洩磁束を増加させ、推力の減少と推力のリニアリティ
ーの悪化とを来す欠点をリニア直流モータに与えるもの
である。更に、推力増加を目的として、コイルに流れる
電流I[A]を増加させると、コイルの周囲に発生する
磁界H[A/m]あるいは磁束Φ[wb]により、可動
子の推力発生に関与する磁界H[A/m]あるいは磁束
Φ[wb]が、可動子の移動方向に対して変動し、推力
のリニアリティーを極端に低下させるものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の単極形リニア直流モータが長ストローク化
に対応できない点である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の単極形リニア直
流モータは、前記課題を解決するために、下記のように
構成することにより、小型軽量化、高推力化、低価格化
および推力のリニアリティーの向上を伴う長ストローク
化という目的を実現した。
【0020】図1に示すコイル可動形の単極形リニア直
流モータにあっては、固定子1を構成する永久磁石3
(第1の永久磁石)に対向する可動子6の対向面に、永
久磁石3(第1の永久磁石)の形成する第1の磁界Ha
[A/m]と同一方向の第2の磁界Hb[A/m]を形
成する永久磁石(第2の永久磁石)を装着する。即ち、
永久磁石3(第1の永久磁石)とのそれぞれの対向面が
同一の極性を有する磁極面に成るように可動子6に永久
磁石(第2の永久磁石)を装着する。
【0021】図2に示す永久磁石可動形の単極形リニア
直流モータにあっては、可動子6を構成する永久磁石1
2(第2の永久磁石)に対向する固定子1の対向面に、
永久磁石12(第2の永久磁石)の形成する第2の磁界
Hb[A/m]と同一方向の第1の磁界Ha[A/m]
を形成する永久磁石(第1の永久磁石)を装着する。即
ち、永久磁石12(第2の永久磁石)とのそれぞれの対
向面が同一の極性を有する磁極面に成るように固定子1
に永久磁石(第1の永久磁石)を装着する。
【0022】
【作用】本発明の単極形リニア直流モータは、固定子を
構成する第1の永久磁石と可動子を構成する第2の永久
磁石可動子とを、第1の永久磁石が形成する第1の磁界
Ha[A/m]と第2の永久磁石の形成する第2の磁界
Hb[A/m]とが、それぞれ同一方向に成るように所
定の間隙を隔て対向させ配置することにより、即ち、そ
れぞれの永久磁石の対向面が同一の極性を有する磁極面
に成るように所定の間隙を隔て対向させ配置することに
より、可動子あるいは固定子を構成するコイルに所定の
大きさを有する電流I[A]を所定の方向に流した際
に、コイルの周囲に発生する磁界Hco[A/m]によ
り、固定子を構成する第1の永久磁石と可動子を構成す
る第2の永久磁石との、それぞれの対向面が形成する空
間内の可動子の移動方向に電流の大きさに比例した磁気
勾配を発生させ、可動子に前記磁気勾配に比例した推力
F[N]を作用させるものである。
【0023】従って、本発明の単極形リニア直流モータ
によれば、可動子の位置にかかわらず推力F[N]の大
きさは常に一定であり、可動子の移動方向に対して垂直
方向に磁路を構成することが可能と成り、薄型化、小型
軽量化、大推力化および低価格化を伴う長ストローク化
を可能とするものである。即ち、単極形リニア直流モー
タの特性を活かした長ストローク化を可能とするもので
ある。
【0024】
【実施例】図3ないし図10に示す本発明の可動コイル
形の単極形リニア直流モータの実施例に基づいて構造お
よび動作を説明し、図11ないし図15に示す本発明の
永久磁石可動形の単極形リニア直流モータの実施例に基
づいて構造および動作を説明する。
【0025】図3は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第1の実施例の構造説明を目的とした斜視断面図であ
り、図4および図5は、図3に示す本発明の単極形リニ
ア直流モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断
面図である。
【0026】図3に示す本発明の単極形リニア直流モー
タの第1の実施例において、固定子21は、平板状を成
すセンタ・ヨーク22、平板状を成すバック・ヨーク2
4、センタ・ヨーク22とバック・ヨーク24との両端
部を磁気的かつ機械的に接続する一対のサイド・ヨーク
25およびセンタ・ヨーク22のバック・ヨーク24へ
の対向面に固着される平板状を成す第1の永久磁石23
を主に構成され、可動子26は、センタ・ヨーク22と
第1の永久磁石23との周囲に所定の間隙を隔て巻枠2
9を介して巻装されるコイル27およびコイル27の第
1の永久磁石23への対向面に固着される平板状を成す
第2の永久磁石28を主に構成される。
【0027】図4および図5において、固定子21を構
成する第1の永久磁石23は、センタ・ヨーク22のバ
ック・ヨーク24への対向面にN極の極性を有する磁極
面が固着され、可動子26を構成する第2の永久磁石
は、コイル27の第1の永久磁石23への対向面にN極
の極性を有する磁極面が固着される。即ち、第1の永久
磁石23と第2の永久磁石28とは、それぞれS極の極
性を有する磁極面が所定の間隙を隔て対向するように配
置される。
【0028】第1の永久磁石23より発生する磁束Φ
[wb]は、第1の永久磁石23の可動子26の移動方
向に対する長さの中央部を基準に磁束Φama[wb]
と磁束Φamb[wb]とに図示の方向に分流し、第2
の永久磁石28より発生する磁束Φ[wb]は、第2の
永久磁石28の可動子26の移動方向に対する長さの中
央部を基準に磁束Φbma[wb]と磁束Φbmb[w
b]とに図示の方向に分流する。
【0029】図4はコイル27に所定の大きさを有する
電流I[A]を方向29に流した際の磁束Φ[wb]の
分布を示すものであり、図5はコイル27に所定の大き
さを有する電流I[A]を方向30に流した際の磁束Φ
[wb]の分布を示すものである。
【0030】図4において、コイル27に図示の方向2
9に電流I[A]を流すと、コイル27の周囲に所定の
大きさを有する磁界H[A/m]が発生し、図示の方向
に磁束Φco[wb]が流れ、第1の永久磁石23と第
2の永久磁石28とのそれぞれの対向面が形成する空間
内の矢印A方向の端部と矢印B方向の端部の磁束分布が
変化し、第1の永久磁石23と第2の永久磁石28との
それぞれの対向面の形成する空間内の矢印A方向の端部
と矢印B方向の端部の磁界H[A/m]の大きさが変化
する。即ち、第1の永久磁石23と第2の永久磁石28
とのそれぞれの対向面間に磁気勾配が発生し、可動子に
は矢印B方向に所定の大きさを有する推力F[N]が作
用する。
【0031】図5において、コイル27に図示の方向3
0に電流I[A]を流すと、コイル27の周囲に所定の
大きさを有する磁界H[A/m]が発生し、図示の方向
に磁束Φco[wb]が流れ、第1の永久磁石23と第
2の永久磁石28とのそれぞれの対向面が形成する空間
内の矢印A方向の端部と矢印B方向の端部の磁束分布が
変化し、第1の永久磁石23と第2の永久磁石28との
それぞれの対向面の形成する空間内の矢印A方向の端部
と矢印B方向の端部の磁界H[A/m]の大きさが変化
する。即ち、第1の永久磁石23と第2の永久磁石28
とのそれぞれの対向面間に磁気勾配が発生し、可動子に
は矢印A方向に所定の大きさを有する推力F[N]が作
用する。
【0032】図6は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第2の実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【0033】図6に示す本発明の単極形リニア直流モー
タの第2の実施例において、固定子21は、平板状を成
すセンタ・ヨーク22、平板状を成すバック・ヨーク2
4、センタ・ヨーク22とバック・ヨーク24との両端
部を磁気的かつ機械的に接続する一対のサイド・ヨーク
25およびバック・ヨーク24のセンタ・ヨーク22へ
の対向面に固着される平板状を成す第1の永久磁石23
を主に構成され、可動子26は、センタ・ヨーク22の
周囲に所定の間隙を隔て巻装されるコイル27およびコ
イル27の第1の永久磁石23への対向面に固着される
平板状を成す第2の永久磁石28を主に構成される。
【0034】固定子21を構成する第1の永久磁石23
は、バック・ヨーク24のセンタ・ヨーク22への対向
面にN極の極性を有する磁極面が固着され、可動子26
を構成する第2の永久磁石は、コイル27の第1の永久
磁石23への対向面にN極の極性を有する磁極面が固着
される。即ち、第1の永久磁石23と第2の永久磁石2
8とは、それぞれS極の極性を有する磁極面が所定の間
隙を隔て対向するように配置される。
【0035】図7は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第3の実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【0036】図7に示す本発明の単極形リニア直流モー
タの第3の実施例において、固定子21は、平板状を成
すセンタ・ヨーク22、平板状を成すバック・ヨーク2
4、センタ・ヨーク22とバック・ヨーク24との両端
部を磁気的かつ機械的に接続する一対のサイド・ヨーク
25、センタ・ヨーク22のバック・ヨーク24への対
向面に固着される平板状を成す第1の永久磁石23aお
よびバック・ヨーク24のセンタ・ヨーク22への対向
面に固着される平板状を成す第1の永久磁石23bを主
に構成され、可動子26は、センタ・ヨーク22と第1
の永久磁石23aとの周囲に所定の間隙を隔て巻装され
るコイル27、コイル27の第1の永久磁石23aへの
対向面に固着される平板状を成す第2の永久磁石28a
およびコイル27の第1の永久磁石23bへの対向面に
固着される平板状を成す第2の永久磁石28bを主に構
成される。
【0037】固定子21を構成する第1の永久磁石23
aは、センタ・ヨーク22のバック・ヨーク24への対
向面にN極の極性を有する磁極面が固着され、固定子2
1を構成する第1の永久磁石23bは、バック・ヨーク
24のセンタ・ヨーク22への対向面にS極の極性を有
する磁極面が固着され、可動子26を構成する第2の永
久磁石28aは、コイル27の第1の永久磁石23aへ
の対向面にN極の極性を有する磁極面が固着され、可動
子26を構成する第2の永久磁石28bは、コイル27
の第1の永久磁石23bへの対向面にS極の極性を有す
る磁極面が固着される。即ち、第1の永久磁石23aと
第2の永久磁石28aとは、それぞれS極の極性を有す
る磁極面が所定の間隙を隔て対向するように配置され、
第1の永久磁石23bと第2の永久磁石28bとは、そ
れぞれN極の極性を有する磁極面が所定の間隙を隔て対
向するように配置される。
【0038】図8は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第4の実施例および第5の実施例の構造説明を目的と
した断面図である。
【0039】図8に示す本発明の単極形リニア直流モー
タの第4の実施例において、固定子21は、平板状を成
すセンタ・ヨーク22、平板状を成すバック・ヨーク2
4a、平板状を成すバック・ヨーク24b、センタ・ヨ
ーク22とバック・ヨーク24aおよびバック・ヨーク
24bとの両端部を磁気的かつ機械的に接続する一対の
サイド・ヨーク25、センタ・ヨーク22のバック・ヨ
ーク24aへの対向面に固着される平板状を成す第1の
永久磁石23aおよびセンタ・ヨーク22のバック・ヨ
ーク24bへの対向面に固着される平板状を成す第1の
永久磁石23bを主に構成され、可動子26は、センタ
・ヨーク22と第1の永久磁石23aおよび第1の永久
磁石23bとの周囲に所定の間隙を隔て巻装されるコイ
ル27、コイル27の第1の永久磁石23aへの対向面
に固着される平板状を成す第2の永久磁石28aおよび
コイル27の第1の永久磁石23bへの対向面に固着さ
れる平板状を成す第2の永久磁石28bを主に構成され
る。
【0040】固定子21を構成する第1の永久磁石23
aは、センタ・ヨーク22のバック・ヨーク24aへの
対向面にN極の極性を有する磁極面が固着され、固定子
21を構成する第1の永久磁石23bは、センタ・ヨー
ク22のバック・ヨーク24bへの対向面にN極の極性
を有する磁極面が固着され、可動子26を構成する第2
の永久磁石28aは、コイル27の第1の永久磁石23
aへの対向面にN極の極性を有する磁極面が固着され、
可動子26を構成する第2の永久磁石28bは、コイル
27の第1の永久磁石23bへの対向面にN極の極性を
有する磁極面が固着される。即ち、第1の永久磁石23
aと第2の永久磁石28aとは、それぞれS極の極性を
有する磁極面が所定の間隙を隔て対向するように配置さ
れ、第1の永久磁石23bと第2の永久磁石28bと
は、それぞれS極の極性を有する磁極面が所定の間隙を
隔て対向するように配置される。
【0041】図8に示す本発明の単極形リニア直流モー
タの第5の実施例において、固定子21は、円筒状を成
すセンタ・ヨーク22、円筒状を成すバック・ヨーク2
4、センタ・ヨーク22とバック・ヨーク24との両端
部を磁気的かつ機械的に接続する円板状を成す一対のサ
イド・ヨーク25およびセンタ・ヨーク22の外側円筒
面に固着される円筒状を成す第1の永久磁石23を主に
構成され、可動子26は、第1の永久磁石23の外側円
筒面に所定の間隙を隔て配置される円筒状を成す第2の
永久磁石28および第2の永久磁石28の外側円筒面に
巻装されるコイル27を主に構成される。
【0042】固定子21を構成する円筒状を成す第1の
永久磁石23は、センタ・ヨーク22の外側円筒面にN
極の極性を有する磁極面を構成する内側円筒面が固着さ
れ、可動子26を構成する円筒状を成す第2の永久磁石
28は、コイル27の内側円筒面にN極の極性を有する
磁極面を構成する外側円筒面が固着される。即ち、第1
の永久磁石23と第2の永久磁石28は、それぞれS極
の極性を有する磁極面が所定の間隙を隔て対向するよう
に配置される。
【0043】図8に示す本発明の単極形リニア直流モー
タの第5の実施例において、可動子26に作用する推力
F[N]は、円筒状を成すバック・ヨーク24の一部に
所定の幅をもって可動子26の移動方向に設けられた開
口を介して外部に伝達されるものである。
【0044】図9および図10は、本発明の単極形リニ
ア直流モータの第6の実施例の動作説明を目的とした断
面図である。
【0045】図9および図10に示す本発明の単極形リ
ニア直流モータの第6の実施例において、固定子21
は、平板状を成すセンタ・ヨーク22、コの字状を成す
バック・ヨーク24、センタ・ヨーク22のバック・ヨ
ーク24への1つの対向面に固着される平板状を成す第
1の永久磁石23aおよびセンタ・ヨーク22のバック
・ヨーク24への他の1つの対向面に固着される平板状
を成す第1の永久磁石23bを主に構成され、可動子2
6は、センタ・ヨーク22と第1の永久磁石23aおよ
び第1の永久磁石23bとの周囲に所定の間隔を隔て巻
装されるコイル27およびコイル27の第1の永久磁石
23bへの対向面に固着される平板状を成す第2の永久
磁石28を主に構成される。
【0046】固定子21を構成する第1の永久磁石23
aは、センタ・ヨーク22のバック・ヨーク24への1
つの対向面にS極の極性を有する磁極面が固着され、固
定子21を構成する第1の永久磁石23bは、センタ・
ヨーク22のバック・ヨーク24bへの他の1つの対向
面にN極の極性を有する磁極面が固着され、可動子26
を構成する第2の永久磁石28は、コイル27の第1の
永久磁石23bへの対向面にN極の極性を有する磁極面
が固着される。即ち、第1の永久磁石23bと第2の永
久磁石28は、それぞれS極の極性を有する磁極面が所
定の間隙を隔て対向するように配置される。
【0047】図9および図10において、第1の永久磁
石23aおよび第1の永久磁石23bより発生する磁束
Φam[wb]は、第1の永久磁石23aのN極の極性
を有する磁極面よりバック・ヨーク24、第1の永久磁
石23bおよびセンタ・ヨーク22を介して第1の永久
磁石23aのS極の極性を有する磁極面に流入する。第
2の永久磁石28より発生する磁束Φ[wb]は、第2
の永久磁石28の可動子26の移動方向に対する長さの
中央部を基準に磁束Φbma[wb]と磁束Φbmb
[wb]とに図示の方向に分流する。
【0048】コイル27に図示の方向に電流I[A]を
流すと、コイル27の周囲に所定の大きさを有する磁界
H[A/m]が発生し、図示の方向に磁束Φco[w
b]が流れ、第1の永久磁石23bと第2の永久磁石2
8とのそれぞれの対向面が形成する空間内の矢印A方向
の端部と矢印B方向の端部の磁束分布が変化し、第1の
永久磁石23bと第2の永久磁石28とのそれぞれの対
向面の形成する空間内の矢印A方向の端部と矢印B方向
の端部の磁界H[A/m]の大きさが変化する。即ち、
第1の永久磁石23bと第2の永久磁石28とのそれぞ
れの対向面間に磁気勾配が発生し、第1の永久磁石23
bとバック・ヨーク24のそれぞれの対向面が形成する
空間内に位置する可動子26には、矢印A方向に所定の
大きさを有する推力Fa[N]が作用する。更に、第1
の永久磁石23aとバック・ヨーク24のそれぞれの対
向面が形成する空間内に位置する可動子26には、bi
l則に従う所定の大きさを有する推力Fb[N]が矢印
A方向に作用する。
【0049】コイル27に図示の方向と異なる方向に電
流I[A]を流すと、第1の永久磁石23bと第2の永
久磁石28とのそれぞれの対向面間に、前記磁気勾配と
逆方向に磁気勾配が発生し、第1の永久磁石23bとバ
ック・ヨーク24のそれぞれの対向面が形成する空間内
に位置する可動子26には矢印B方向に所定の大きさを
有する推力Fa[N]が作用する。更に、第1の永久磁
石23bとバック・ヨーク24のそれぞれの対向面が形
成する空間内に位置する可動子26には、bil則に従
う所定の大きさを有する推力Fb[N]が矢印B方向に
作用する。
【0050】図11および図12は、本発明の単極形リ
ニア直流モータの第7の実施例の動作説明を目的とした
断面図である。
【0051】図11および図12に示す本発明の単極形
リニア直流モータの第7の実施例において、固定子31
は、平板状を成すセンタ・ヨーク32、平板状を成すバ
ック・ヨーク34、センタ・ヨーク32とバック・ヨー
ク34との両端部を磁気的かつ機械的に接続する一対の
サイド・ヨーク35、センタ・ヨーク32の周囲に巻装
されるコイル36およびコイル36のバック・ヨーク3
4への対向面に固着される平板状を成す第1の永久磁石
33を主に構成され、可動子37は、バック・ヨーク3
4と第1の永久磁石33とのそれぞれの対向面が形成す
る空間内に配置される平板状を成す第2の永久磁石38
を主に構成される。
【0052】固定子31を構成する第1の永久磁石33
は、コイル36のバック・ヨーク34への対向面にN極
の極性を有する磁極面が固着され、可動子37を構成す
る第2の永久磁石38は、バック・ヨーク34への対向
面がN極の極性を有する磁極面に成るようにバック・ヨ
ーク34と第1の永久磁石33のそれぞれの対向面が形
成する空間内に配置される。即ち、第1の永久磁石33
と第2の永久磁石38は、それぞれS極の極性を有する
磁極面が所定の間隙を隔て対向するように配置される。
【0053】第1の永久磁石33より発生する磁束Φ
[wb]は、第1の永久磁石33の可動子37の移動方
向に対する長さの中央部を基準に磁束Φama[wb]
と磁束Φamb[wb]とに図示の方向に分流し、第2
の永久磁石38より発生する磁束Φ[wb]は、第2の
永久磁石38の可動子37の移動方向に対する長さの中
央部を基準に磁束Φbma[wb]と磁束Φbmb[w
b]とに図示の方向に分流する。
【0054】図11において、コイル36に図示の方向
39に電流I[A]を流すと、コイル36の周囲に所定
の大きさを有する磁界H[A/m]が発生し、図示の方
向に磁束Φco[wb]が流れ、第1の永久磁石33と
第2の永久磁石38のそれぞれの対向面が形成する空間
内の矢印A方向の端部と矢印B方向の端部の磁束分布が
変化し、第1の永久磁石33と第2の永久磁石38との
それぞれの対向面の形成する空間内の矢印A方向の端部
と矢印B方向の端部の磁界H[A/m]の大きさが変化
する。即ち、第1の永久磁石33と第2の永久磁石38
とのそれぞれの対向面間に磁気勾配が発生し、可動子3
7には矢印A方向に所定の大きさを有する推力F[N]
が作用する。
【0055】図12において、コイル36に図示の方向
40に電流I[A]を流すと、コイル36の周囲に所定
の大きさを有する磁界H[A/m]が発生し、図示の方
向に磁束Φco[wb]が流れ、第1の永久磁石33と
第2の永久磁石38のそれぞれの対向面が形成する空間
内の矢印A方向の端部と矢印B方向の端部の磁束分布が
変化し、第1の永久磁石33と第2の永久磁石38との
それぞれの対向面の形成する空間内の矢印A方向の端部
と矢印B方向の端部の磁界H[A/m]の大きさが変化
する。即ち、第1の永久磁石33と第2の永久磁石38
とのそれぞれの対向面間に磁気勾配が発生し、可動子3
7には矢印B方向に所定の大きさを有する推力F[N]
が作用する。
【0056】図13は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第8の実施例および第9の実施例の構造説明を目的
とした断面図である。
【0057】図13に示す本発明の単極形リニア直流モ
ータの第8の実施例において、固定子31は、平板状を
成すセンタ・ヨーク32、平板状を成すバック・ヨーク
34a、平板状を成すバック・ヨーク34b、センタ・
ヨーク32とバック・ヨーク34aおよびバック・ヨー
ク34bとの両端部を磁気的かつ機械的に接続する一対
のサイド・ヨーク35、センタ・ヨーク32の周囲に巻
装されるコイル36、コイル36のバック・ヨーク34
aへの対向面に固着される平板状を成す第1の永久磁石
33aおよびコイル36のバック・ヨーク34bへの対
向面に固着される平板状を成す第1の永久磁石33bを
主に構成され、可動子37は、第1の永久磁石33aと
バック・ヨーク34aとのそれぞれの対向面が形成する
空間内に配置される平板状を成す第2の永久磁石38a
および永久磁石33bとバック・ヨーク34bとのそれ
ぞれの対向面が形成する空間内に配置される平板状を成
す第2の永久磁石38bを主に構成される。
【0058】固定子31を構成する第1の永久磁石33
aは、コイル36のバック・ヨーク34aへの対向面に
N極の極性を有する磁極面が固着され、固定子31を構
成する第1の永久磁石33bは、コイル36のバック・
ヨーク34bへの対向面にN極の極性を有する磁極面が
固着され、可動子37を構成する第2の永久磁石38a
は、バック・ヨーク34aへの対向面がN極の極性を有
する磁極面に成るように配置され、可動子37を構成す
る第2の永久磁石38bは、バック・ヨーク34bへの
対向面がN極の極性を有する磁極面に成るように配置さ
れる。即ち、第1の永久磁石33aと第2の永久磁石3
8aは、それぞれS極の極性を有する磁極面が所定の間
隙を隔て対向するように配置され、第1の永久磁石33
bと第2の永久磁石38bは、それぞれS極の極性を有
する磁極面が所定の間隙を隔て対向するように配置され
る。
【0059】図13に示す本発明の単極形リニア直流モ
ータの第9の実施例において、固定子31は、円筒状を
成すセンタ・ヨーク32、円筒状を成すバック・ヨーク
34、センタ・ヨーク32とバック・ヨーク34との両
端部を磁気的かつ機械的に接続する円板状を成す一対の
サイド・ヨーク35、センタ・ヨーク32の外側円筒面
に巻装されるコイル36およびコイル36の外側円筒面
に固着される円筒状を成す第1の永久磁石33を主に構
成され、可動子36は、第1の永久磁石33の外側円筒
面とバック・ヨーク34の内側円筒面とのそれぞれの対
向面が構成する円筒状断面を有する空間内に配置される
円筒状を成す第2の永久磁石38を主に構成される。
【0060】固定子31を構成する円筒状を成す第1の
永久磁石33は、コイル36の外側円筒面にN極の極性
を有する磁極面を構成する内側円筒面が固着され、可動
子37を構成する円筒状を成す第2の永久磁石38は、
バック・ヨーク34の内側円筒面にN極の極性を有する
磁極面を構成する外側円筒面が対向するように配置され
る。即ち、第1の永久磁石33と第2の永久磁石38と
は、それぞれS極の極性を有する磁極面が所定の間隙を
隔て対向するように配置される。
【0061】図13に示す本発明の単極形リニア直流モ
ータの第9の実施例において、可動子36に作用する推
力F[N]は、円筒状を成すバック・ヨーク24の一部
に所定の幅をもって可動子37の移動方向に設けられた
開口を介して外部に伝達されるものである。
【0062】図14および図15は、本発明の単極形リ
ニア直流モータの第10の実施例の構造説明を目的とし
た断面図である。
【0063】図14および図15に示す本発明の単極形
リニア直流モータの第10の実施例において、固定子3
1は、平板状を成すセンタ・ヨーク32、コの字状を成
すバック・ヨーク34、センタ・ヨーク32の周囲に巻
装されるコイル36およびコイル36のバック・ヨーク
34の一部への対向面に固着される平板状を成す第1の
永久磁石33を主に構成され、可動子37は、第1の永
久磁石33とバック・ヨーク34の一部とのそれぞれの
対向面が形成する空間内に配置される平板状を成す第2
の永久磁石38bおよびコイル36とバック・ヨーク3
4の他の一部とのそれぞれの対向面が形成する空間内に
配置される平板状を成す第2の永久磁石38aを主に構
成される。
【0064】固定子31を構成する第1の永久磁石33
は、コイル36のバック・ヨーク34の一部への対向面
にN極の極性を有する磁極面が固着され、可動子37を
構成する第2の永久磁石38bは、バック・ヨーク34
の一部にN極の極性を有する磁極面が所定の間隙を隔て
対向するように配置され、可動子37を構成する第2の
永久磁石38aは、バック・ヨーク34の他の一部にS
極の極性を有する磁極面が所定の間隙を隔て対向するよ
うに配置される。即ち、第1の永久磁石33と第2の永
久磁石38bは、それぞれS極の極性を有する磁極面が
所定の間隙を隔て対向するように配置される。
【0065】コイル36に図示の方向に電流I[A]を
流すことにより、第1の永久磁石33と第2の永久磁石
38bとのそれぞれの対向面が形成する空間内の矢印A
方向の端部と矢印B方向の端部の磁束分布が変化し、第
1の永久磁石33と第2の永久磁石38bとのそれぞれ
の対向面の形成する空間内の矢印A方向の端部と矢印B
方向の端部の磁界H[A/m]の大きさが変化する。即
ち、第1の永久磁石33と第2の永久磁石28bとのそ
れぞれの対向面間に磁気勾配が発生し、第1の永久磁石
33とバック・ヨーク34の一部とのそれぞれの対向面
が形成する空間内に位置する第2の永久磁石38bに
は、矢印A方向に所定の大きさを有する推力Fa[N]
が作用する。更に、コイル36とバック・ヨーク34の
他の一部とのそれぞれの対向面が形成する空間内に位置
する第2の永久磁石38aには、bil則に従う所定の
大きさを有する推力Fb[N]が矢印A方向に作用す
る。
【0066】コイル36に図示の方向と異なる方向に電
流I[A]を流すと、第1の永久磁石33と第2の永久
磁石38bとのそれぞれの対向面間に前記磁気勾配と異
なる方向に磁気勾配がが発生し、第1の永久磁石33と
バック・ヨーク34の一部とのそれぞれの対向面が形成
する空間内に位置する第2の永久磁石38bには、矢印
B方向に所定の大きさを有する推力Fa[N]が作用す
る。更に、コイル36とバック・ヨーク34の他の一部
とのそれぞれの対向面が形成する空間内に位置する第2
の永久磁石38aには、bil則に従う所定の大きさを
有する推力Fb[N]が矢印B方向に作用する。
【0067】一般に、図3ないし図15に示す本発明の
単極形リニア直流モータの第1の実施例ないし第10の
実施例において、固定子21、31の一部を構成するセ
ンタ・ヨーク22、32、バック・ヨーク24、24
a、24b、34、34a、34bおよびサイド・ヨー
ク25、35は、電磁軟鉄鋼、炭素鋼あるいは快削鋼等
の磁気特性の優れた各種磁性材料により形成され、通常
は、より優れた特性および小型軽量化を目的として焼鈍
等の熱処理が施される。固定子21、31を構成する第
1の永久磁石23、23a、23b、33、33a、3
3bおよび可動子を構成する第2の永久磁石28、28
a、28b、38、38a、38bは、複数の永久磁石
片により所定の長さに平板状あるいは円筒状に構成され
るものである。
【0068】図11ないし図15に示す本発明の単極形
リニア直流モータの第7の実施例ないし第10の実施例
において、固定子31を構成するコイル36は、複数の
コイルを列設して所定の長さに構成され、通常、図11
ないし図15に示す本発明の単極形リニア直流モータ
は、可動子37に対向するコイルのみに通電し運転され
る。
【0069】通常、コイル27、36は、軽量で優れた
機械的強度を有する非磁性材料であるアルミニュウムあ
るいは各種合成樹脂等により形成される巻枠に巻装さ
れ、巻枠には可動子を固定子に対して所定の間隙を隔て
円滑に移動させる構造を有する軸受装置の一部が装着さ
れる。小型軽量化を目的とする際には、自己融着線によ
りボビンレス構造に構成され、軸受装置および負荷の取
付部材はコイル27、36の一部に各種合成樹脂のイン
サート成型等により形成される。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコイル可動
形の単極型リニア直流モータは、従来のコイル可動形の
単極形リニア直流モータの可動子を構成するコイルの一
部に永久磁石を装着し、固定子を構成する永久磁石との
それぞれの対向面が同一の極性を有する磁極面と成るよ
うに構成され、本発明の永久磁石可動形の単極形リニア
直流モータは、従来の永久磁石可動形の単極形リニア直
流モータの固定子の一部に永久磁石を装着し、可動子を
構成する永久磁石とのそれぞれの対向面が同一の極性を
有する磁極面と成るように構成されるものであり、下記
のような効果を有するものである。 (1)従来の単極形リニア直流モータにおいて、コイル
に流れる電流の増加は、コイルの可動子の移動方向の両
端部に形成される磁気勾配が大きく成り、推力のリニア
リティーを低下させるが、本発明の単極形リニア直流モ
ータにあっては、磁気勾配は推力のリニアリティーに関
与せず、磁気勾配の大きさに比例して推力が増加するの
で大電流化が可能と成る。 (2)大電流化に伴い、推力のリニアリティーを低下さ
せずに推力の増加が容易に成り、小型軽量化および低価
格化が可能と成る。 (3)本発明の第6の実施例および第10の実施例に示
すように、可動子の移動方向に対して直角方向に磁路を
構成することにより、無限に近い長ストローク化が可能
と成る。 (4)振動を伴わない、超低速度運転および高速度運転
が可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来のコイル可動形の単極形リニア直
流モータの動作説明を目的とした断面図である。
【図2】図2は、従来の永久磁石可動形の単極形リニア
直流モータの動作説明を目的とした断面図である。
【図3】図3は、本発明の単極形リニア直流モータの第
1の実施例の構造説明を目的とした斜視断面図である。
【図4】図4は、図3に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図5】図5は、図3に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図6】図6は、本発明の単極形リニア直流モータの第
2の実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【図7】図7は、本発明の単極形リニア直流モータの第
3の実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【図8】図8は、本発明の単極形リニア直流モータの第
4の実施例および第5の実施例の構造説明を目的とした
断面図である。
【図9】図9は、本発明の単極形リニア直流モータの第
6の実施例の動作説明を目的とした断面図である。
【図10】図10は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第6の実施例の動作説明を目的とした断面図である。
【図11】図11は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第7の実施例の動作説明を目的とした断面図である。
【図12】図12は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第7の実施例の動作説明を目的とした断面図である。
【図13】図13は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第8の実施例および第9の実施例の構造説明を目的と
した断面図である。
【図14】図14は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第10の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【図15】図15は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第10の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【符号の説明】 1 固定子 2 センタ・ヨーク 3 永久磁石 4 バック・ヨーク 5 サイド・ヨーク 6 可動子 7 コイル 8 空間 9 方向 10 方向 21 固定子 22 センタ・ヨーク 23、23a、23b 第1の永久磁石 24、24a、24b バック・ヨーク 25 サイド・ヨーク 26 可動子 27 コイル 28、28a、28b 第2の永久磁石 29 巻枠 30 方向 31 固定子 32 センタ・ヨーク 33、33a、33b 第1の永久磁石 34、34a、34b バック・ヨーク 35 サイド・ヨーク 36 コイル 37 可動子 38、38a、38b 第2の永久磁石 39 方向 40 方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上のヨークおよび少な
    くとも1つ以上の第1の永久磁石を主に構成され、所定
    の間隔を隔て対向して配置される前記構成部材の一部
    の、それぞれの対向面が形成する少なくとも1つ以上の
    空間内に、前記対向面に対して垂直方向にそれぞれ所定
    の方向性を有する少なくとも1つ以上の第1の磁界を形
    成する固定子と、前記空間内に形成される前記第1の磁
    界内を円滑に移動し得る構造を成す少なくとも1つ以上
    のコイルを主に構成される可動子とにより成る単極形リ
    ニア直流モータにおいて、前記第1の磁界内に位置する
    前記コイルの一部に、前記第1の磁界と同一方向に少な
    くとも1つ以上の第2の磁界を形成する少なくとも1つ
    以上の第2の永久磁石を装着することを特徴とする単極
    形リニア直流モータ。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つ以上のヨークおよび前記
    ヨークの一部に巻装される少なくとも1つ以上のコイル
    を主に構成され、所定の間隔を隔て対向して配置される
    前記構成部材の一部の、それぞれの対向面が形成する少
    なくとも1つ以上の空間を介して磁路を形成する固定子
    と、前記対向面に対して垂直方向にそれぞれ所定の方向
    性を有する少なくとも1つ以上の第2の磁界を形成し、
    前記空間内を円滑に移動し得る構造を成す少なくとも1
    つ以上の第2の永久磁石を主に構成される可動子とによ
    り成る単極形リニア直流モータにおいて、前記第2の永
    久磁石の一部に対向する前記固定子の構成部材の一部
    に、前記第2の磁界と同一方向に少なくとも1つ以上の
    第1の磁界を形成する少なくとも1つ以上の第1の永久
    磁石を装着することを特徴とする単極形リニア直流モー
    タ。
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EP1001512A2 (en) * 1998-11-10 2000-05-17 Asm Lithography B.V. Actuator and transducer
KR20000058516A (ko) * 2000-06-08 2000-10-05 이예순 직류발전기
JP2007135350A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Shinko Electric Co Ltd アウタ可動型リニアアクチュエータ
WO2009154212A1 (ja) 2008-06-19 2009-12-23 味の素株式会社 加工食品及びその製造方法

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