JPH11311273A - ディスクブレーキパッド - Google Patents

ディスクブレーキパッド

Info

Publication number
JPH11311273A
JPH11311273A JP11983398A JP11983398A JPH11311273A JP H11311273 A JPH11311273 A JP H11311273A JP 11983398 A JP11983398 A JP 11983398A JP 11983398 A JP11983398 A JP 11983398A JP H11311273 A JPH11311273 A JP H11311273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
friction members
central part
friction member
disc brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11983398A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Ono
学 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP11983398A priority Critical patent/JPH11311273A/ja
Publication of JPH11311273A publication Critical patent/JPH11311273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクロータとディスクブレーキパッドの
摩擦界面に介在する有機成分を低減し、耐フェード性に
優れ、耐摩耗特性を維持できるディスクブレーキパッド
を提供する。 【解決手段】 裏金及び摩擦部材を含むディスクブレー
キパッドにおいて、摩擦部材を幅方向に対して3等分
し、その中央部にあたる摩擦部材の材料充填密度が、両
端の摩擦部材の材料充填密度に対して60〜97%であ
るディスクブレーキパッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、鉄道車
両、各種産業用機械等の制動に用いられるディスクブレ
ーキパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、鉄道車両、各種産業用機械等の
制動装置としてディスクブレーキが使用されており、そ
の制動部材として、ディスクブレーキパッドが使用され
ている。現在使用されているディスクブレーキパッド
は、特開平6−184525号公報などに示されるよう
にアラミド繊維、セラミック繊維、ゴム等を用いて、制
動時の鳴きが少ないNon・Asbestos・Organic(ノン・アス
ベストス・オーガニック)(以下NAO材と称する)系
のディスクブレーキパッドが主流である。
【0003】しかしながら、NAO材はスチール繊維を
主構成繊維としたセミメタリック材と比較して有機成分
が多いため、制動時の摩擦熱により分解又は液化した有
機成分がディスクロータとディスクブレーキパッドの摩
擦界面に介在しやすく、そのため耐フェード性に劣る場
合がある。また面取り加工を行うと耐摩耗特性が低下す
る傾向がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ディスクロ
ータとディスクブレーキパッドの摩擦界面に介在する有
機成分を低減し、耐フェード性に優れ、耐摩耗特性を維
持できるディスクブレーキパッドを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、裏金及び摩擦
部材を含むディスクブレーキパッドにおいて、摩擦部材
を幅方向に対して3等分し、その中央部にあたる摩擦部
材の材料充填密度が、両端の摩擦部材の材料充填密度に
対して60〜97%であるディスクブレーキパッドに関
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明になるディスクブレーキパ
ッドの中央部にあたる摩擦部材の材料充填密度は、両端
の摩擦部材の材料充填密度に対して60〜97%、好ま
しくは70〜90%の範囲とされ、材料充填密度が60
%未満ではディスクブレーキパッドの耐摩耗特性が低下
し、97%を超えると耐フェード性が低下する。中央部
の摩擦部材の材料充填密度を両端の材料充填密度に対し
て60〜97%にするには以下に示す材料の充填量を調
整して成形すればよい。本発明において、幅方向に対し
て3等分する摩擦部材は均一に3等分である必要はな
く、中央部の摩擦部材の表面積が摩擦部材の全表面積に
対して20〜45%、好ましくは30〜35%であれば
差し支えない。
【0007】摩擦部材の素材は、一般的に公知の材料が
用いられ、例えば黄銅繊維、銅繊維、アクリル繊維、ア
ラミド繊維、セラミック繊維、ロックウール、カーボン
繊維、珪酸カルシウムウイスカ、炭酸カルシウムウイス
カ、チタン酸カリウムウイスカ、炭酸マグネシウムウイ
スカ等の繊維状物質、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、ポリイミド等の熱硬化性樹脂やNBR、
SBR、IR等のゴム粉末を含む結合剤カシューダスト
等の有機質摩擦調整剤、三硫化アンチモン、二硫化モリ
ブデン、黒鉛等の無機質摩擦調整剤、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機充填剤、さら
に必要に応じて銅、黄銅、青銅、錫、亜鉛等の金属粉が
添加される。
【0008】中央部にあたる摩擦部材及び両端の摩擦部
材は同じ材質の材料を用いることが好ましい。なお上記
における繊維状物質の含有量は、全組成物中に25〜5
0重量%含有することが好ましく、30〜45重量%含
有することがさらに好ましい。結合剤の含有量は、全組
成物中に7〜20重量%含有することが好ましく、10
〜17重量%含有することがさらに好ましい。有機質摩
擦調整剤は、全組成物中に2〜10重量%含有すること
が好ましく、4〜8重量%含有することがさらに好まし
い。無機質摩擦調整剤は、全組成物中に2〜15重量%
含有することが好ましく、5〜10重量%含有すること
がさらに好ましい。無機充填剤は、全組成物中に20〜
50重量%含有することが好ましく、30〜40重量%
含有することがさらに好ましい。必要に応じて添加され
る金属粉は、全組成物中に1〜5重量%含有することが
好ましく2〜4重量%含有することがさらに好ましい。
これらの成分は、全組成物が100重量%となるように
配合される。上記の含有量は、中央部にあたる摩擦部材
及び両端の摩擦部材に共通した含有量を示す。
【0009】本発明になるディスクブレーキパッドは、
中央部にあたる摩擦部材及び両端の摩擦部材共通の構成
成分を所定量配合し、混合機で均一に混合して摩擦材組
成物を得る。この後中央部にあたる摩擦部材の材料充填
密度が両端の摩擦部材の材料充填密度に対して60〜9
7%になるように摩擦材組成物の充填量を調整して中央
部にあたる摩擦部材となる部分を所定の形状に予備成形
すると共にその両端の摩擦部材となる部分を所定の形状
に予備成形し、次いで金型内に裏金、さらに中央部にあ
たる摩擦部材となる予備成形体及びその両端に位置する
摩擦部材となる予備成形体を挿入した後、130〜18
0℃及び30〜70MPaの条件で加熱加圧成形法で成形
し、成形後200〜300℃の温度で加熱処理を行い、
冷却後、表面を研磨して得られる。なお必要に応じて、
加熱処理後さらに450〜800℃の高温で成形体の表
面を焼き付けてもよい。
【0010】以下、本発明の実施例の形態を図面により
詳述する。図1の(a)は本発明の実施例になるディス
クブレーキパッドの平面図及び(b)はその正面図であ
り、1は裏金、2は摩擦部材A、3は摩擦部材B及び4
は摩擦部材Cである。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1〜3、比較例1〜2 表1に示す成分を配合し、混合機内で均一に混合して摩
擦材組成物を得た。次に、表2に示す材料充填密度にな
るように摩擦材組成物の充填量を調整して中央部にあた
る摩擦部材となる部分及びその両端の摩擦部材となる部
分をそれぞれ所定の形状に予備成形し、次いで金型内に
裏金、さらに中央部にあたる摩擦部材となる予備成形体
及びその両端に位置する摩擦部材となる予備成形体を挿
入し、温度140±5℃、圧力60MPaの条件で10分
間加熱加圧成形後、次いで260℃で5時間加熱処理を
行い、冷却後研磨して図1の(a)及び(b)に示すよ
うに裏金1上に、(摩擦部材A)2とその両端に(摩擦
部材B)3及び(摩擦部材C)4を設けたディスクブレ
ーキパッドを得た。なお得られたディスクブレーキパッ
ドにおける(摩擦部材A)2の幅方向の寸法Yは32m
m、また(摩擦部材B)3及び(摩擦部材C)4の幅方
向の寸法X及びZは32mmであった。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】次に本発明になるディスクブレーキパッド
と比較例のディスクブレーキパッドについて、比較試験
を行った。その試験結果を表3に示す。なお試験条件
は、下記の通りである。 耐フェード特性 日産自動車(株)製、車種名:プリメーラ(P11)のブ
レーキユニットを用いてJASO C402−79に従
ってダイナモメータによる効力性能試験を行い、フェー
ド試験時の平均μ最低値と1制動時のμ最低値を求め
た。 パッド摩耗量 上記と同様の実車試験を行い、試験前と試験後のディス
クブレーキパッドの厚みの差から摩耗量を求めた。
【0015】
【表3】
【0016】試験の結果、本発明の実施例になるディス
クブレーキパッドは、耐フェード性に優れ、パッド摩耗
量も少ないことがわかる。これに対して比較例のディス
クブレーキパッドは、耐フェード性又はパッド摩耗量の
いずれかに欠点が生じた。
【0017】
【発明の効果】本発明のディスクブレーキパッドは、耐
フェード性に優れ、耐摩耗特性を維持することができ、
工業的に極めて好適なディスクブレーキパッドである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例になるディスクブレー
キパッドの平面図及び(b)はその正面図である。
【符号の説明】
1 裏金 2 摩擦部材A 3 摩擦部材B 4 摩擦部材C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏金及び摩擦部材を含むディスクブレー
    キパッドにおいて、摩擦部材を幅方向に対して3等分
    し、その中央部にあたる摩擦部材の材料充填密度が、両
    端の摩擦部材の材料充填密度に対して60〜97%であ
    るディスクブレーキパッド。
JP11983398A 1998-04-30 1998-04-30 ディスクブレーキパッド Pending JPH11311273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11983398A JPH11311273A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 ディスクブレーキパッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11983398A JPH11311273A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 ディスクブレーキパッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11311273A true JPH11311273A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14771397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11983398A Pending JPH11311273A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 ディスクブレーキパッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11311273A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107532655A (zh) * 2015-06-11 2018-01-02 舍弗勒技术股份两合公司 摩擦面

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107532655A (zh) * 2015-06-11 2018-01-02 舍弗勒技术股份两合公司 摩擦面

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4089509B2 (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JP2001247851A (ja) 非石綿系摩擦材
JP2004182870A (ja) 非石綿系摩擦材
JP6490942B2 (ja) 摩擦材組成物、摩擦材及び摩擦部材
JP2004067884A (ja) 非石綿系摩擦材
JP2000144104A (ja) 摩擦材
KR101035240B1 (ko) 로스틸계 마찰재 및 이를 포함하는 차량용 브레이크
JP4412475B2 (ja) 摩擦材
JPH11311273A (ja) ディスクブレーキパッド
JP2001247852A (ja) 非石綿系摩擦材
JP2001107027A (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JPH0711238A (ja) 摩擦材組成物
JP2884745B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦材
JP2000178538A (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JPH0873616A (ja) 非石綿系摩擦材
JP2000319635A (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JP2001107026A (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JPH09291954A (ja) 摩擦材
JP2696215B2 (ja) 無石綿摩擦材
JP2000074112A (ja) ディスクブレーキパッド
JP2765301B2 (ja) 非石綿系ディスクパッド
JPH11100568A (ja) ディスクブレーキパッド
JP2004010790A (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JPH02134426A (ja) 摩擦材及びその製造方法
JPH10226783A (ja) 摩擦材組成物及びそれを用いた摩擦材の製造法