JPH113087A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH113087A
JPH113087A JP9152559A JP15255997A JPH113087A JP H113087 A JPH113087 A JP H113087A JP 9152559 A JP9152559 A JP 9152559A JP 15255997 A JP15255997 A JP 15255997A JP H113087 A JPH113087 A JP H113087A
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Kanehisa Tsurumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の良くかつ妥当な採点結果を算出するこ
とができるカラオケ装置を提供する。 【解決手段】 マイク47aからの歌唱音声信号V1と
マイク47bからの歌唱音声信号V2を選択または合成
するセレクタ48から、歌唱音声信号が出力されると、
データ抽出部502a,502bは歌唱音声信号の音量
データおよび音高データを抽出する。比較部503a,
503bが上記音量データおよび音高データとリファレ
ンスガイドメロディデータ#A,#Bを比較すると、そ
れらの比較結果がフィルタ504a,504bを介して
差分データDiffa,Diffbとして出力される。合成部50
Cが、差分データDiffa,Diffbの平均値を算出すると、
評価部50Dは合成差分データDiffcに基づいて採点結
果を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、利用者の歌唱力
を採点する機能を有するカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歌い手の歌唱力を採点する機
能を備えたカラオケ装置が各種開発されている。一般
に、この種のカラオケ装置においては、歌い手の歌唱音
声とカラオケの楽曲情報に含められたボーカルパートの
リファレンスとの間で音量や音程(ピッチ)等を比較
し、その一致の程度に応じて歌唱力を採点するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のカラ
オケ装置において、デュエット曲のように複数のボーカ
ルパートからなる曲が歌唱される場合、その歌唱力の採
点は、複数のマイクロホン(以下、マイクという)から
入力される歌唱音声を混合した信号を、ボーカルパート
のリファレンス(通常、メインボーカルの基準値)と比
較して行われる。したがって、各パートの歌唱音声につ
いて正当な評価をすることができず、正確な採点結果を
得ることができなかった。
【0004】このような場合に歌唱力の採点を、各歌唱
音声を各パートのガイドメロディと比較し、両者の採点
結果の合計で行うことも考えられるが、二人の協調の程
度を加味した総合的な採点を行う場合には、以下の問題
がある。まず、一方の歌い手が正しく歌唱して、他方の
歌い手が歌唱しなかった場合、単純に両者の採点結果を
加算して総合的な採点としたのでは、歌唱しなっかた他
方の歌い手の影響を受けて、正しく歌唱した歌い手者の
歌唱力が採点結果に正当反映されない。また、デュエッ
ト曲には、男性と女性が同時に歌唱する混成歌唱区間の
他、男性のみが歌唱する男性歌唱区間や女性のみが歌唱
する女性歌唱区間があるが、一方の歌い手のみが歌唱す
る区間において、両者の採点結果の合計を取ると、本来
歌唱すべきでない他方の歌唱音声も採点対象となり、正
確な採点結果を得ることができない。
【0005】さらに、上記したデュエット曲に対応する
カラオケ装置においては、各パートを同時に採点する必
要があるため、採点機を2系統用意することが前提とな
る。一方、カラオケ装置で歌唱される曲は、デュエット
曲ばかりでなく、むしろ単独のボーカルパートからなる
通常の曲の方が多い。この場合に、一方の採点機を用い
れば歌唱力の採点を行うことができるが、他方の採点機
を利用して採点の精度を高めることができれば便利であ
る。
【0006】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、デュエット曲のように複数のボーカルパート
が歌唱される場合に、各パートの歌唱音声について正当
な評価をし正確な採点結果を得ることができるカラオケ
装置を提供することを目的とする。また、他の目的は歌
唱力の採点精度を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、利用者によって設定さ
れた曲データに基づいて演奏を行うカラオケ装置におい
て、第1のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号
と第2のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号と
を混合または選択して第1の出力端子と第2の出力端子
から出力する選択手段と、前記第1の出力端子から出力
される前記歌唱音声信号に基づいて音楽要素の特徴量を
抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段の抽出
結果と前記曲データの示す第1の基準値を比較する第1
の比較手段と、前記第2の出力端子から出力される前記
歌唱音声信号に基づいて音楽要素の特徴量を抽出する第
2の抽出手段と、前記第2の抽出手段の抽出結果と前記
曲データの示す第2の基準値を比較する第2の比較手段
と、前記第1の比較手段の比較結果と前記第2の比較手
段の比較結果の平均値を算出し、当該平均値に基づいて
歌唱力を採点する採点手段と、前記利用者によって設定
された前記曲データに基づいて、前記選択手段の切換と
前記第1,第2の基準値の設定とを同期して制御する制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、前記制御
手段は、前記曲データが一人の歌い手によって歌唱され
るものであることを検知すると、混合した前記歌唱音声
信号を前記第1,第2の出力端子から出力するように前
記選択手段を制御し、前記第1,第2の基準値として同
一の値が設定されるように制御することを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、前記制御
手段は、前記曲データが二人の歌い手によって歌唱され
る混成歌唱区間と一方の歌い手によって歌唱される単独
歌唱区間から構成されるものであることを検知すると、
前記混成歌唱区間において、混合した前記歌唱音声信号
を前記第1,第2の出力端子から出力するように前記選
択手段を制御するとともに前記第1,第2の基準値とし
て同一の値が設定されるように制御し、前記単独歌唱区
間において、前記第1のマイクロホンからの前記歌唱音
声信号を第1の出力端子から出力するとともに第2のマ
イクロホンからの前記歌唱音声信号を前記第2の出力端
子から出力しするように前記選択手段を制御し、前記第
1,第2の基準値として各パートに応じた値を設定する
ように制御することを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、前記第1
の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に基づい
て、歌い手が歌唱していない非歌唱期間を検出する第1
の検出手段と、前記第2の出力端子から出力される前記
歌唱音声信号に基づいて、歌い手が歌唱していない非歌
唱期間を検出する第2の歌唱期間検出手段とを備え、前
記採点手段は、前記第1の検出手段によって前記非歌唱
期間であることが検出されると、前記第2の比較手段の
比較結果に基づいて歌唱力を採点し、前記第2の検出手
段によって前記非歌唱期間であることが検出されると、
前記第1の比較手段の比較結果に基づいて歌唱力を採点
することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。 A:実施形態の全体構成 図1は、この発明の一実施形態によるカラオケ装置の全
体構成を示すブロック図である。同図において、30は
装置各部を制御するCPUである。このCPU30に
は、バスBUSを介してROM31、RAM32、ハー
ドディスク装置(HDD)37、通信制御部36、リモ
コン受信部33、表示パネル34、パネルスイッチ3
5、音源装置38、音声データ処理部39、効果用DS
P40、文字表示部43、LDチェンジャ44、表示制
御部45および音声処理用DSP49が接続されてい
る。
【0012】ROM31には、当該カラオケ装置を起動
するために必要なイニシャルプログラムが記憶されてい
る。装置の電源がオンされると、このイニシャルプログ
ラムによってHDD37に記憶されたシステムプログラ
ムおよびアプリケーションプログラムがRAM32にロ
ードされる。HDD37には、上記システムプログラム
およびアプリケーションプログラムのほか、カラオケ演
奏時に再生される約1万曲分の楽曲データを記憶する楽
曲データファイル370が記憶されている。
【0013】ここで、図2〜図4を参照し、楽曲データ
の内容について説明する。図2は、1曲分の楽曲データ
のフォーマットを示す図である。また、図3、図4は楽
曲データの各トラックの内容を示す図である。図2にお
いて、楽曲データは、ヘッダ、楽音トラック、ガイドメ
ロディトラック、歌詞トラック、音声トラック、効果ト
ラックおよび音声データ部からなっている。ヘッダに
は、その楽曲データに関する種々の情報が書き込まれて
おり、例えば曲番号、曲名、ジャンル、発売日、曲の演
奏時間(長さ)等のデータが書き込まれている。
【0014】楽音トラックないし効果トラックの各トラ
ックは、図3および図4に示すように、複数のイベント
データと各イベント間の時間間隔を示すデュレーション
データΔtからなるシーケンスデータで構成されてい
る。CPU30は、カラオケ演奏時にシーケンスプログ
ラム(カラオケ演奏のためのアプリケーションプログラ
ム)によって各トラックのデータを並行して読み出すよ
うになっている。各トラックのシーケンスデータを読み
出す場合、所定のテンポクロックによりΔtをカウント
し、カウントを終了したしたときこれに続くイベントデ
ータを読み出し、所定の処理部へ出力する。楽音トラッ
クには、図3に示すように、メロディトラック、リズム
トラックをはじめとして種々のパートのトラックが形成
されている。
【0015】また、図4に示すように、ガイドメロディ
トラックには、このカラオケ曲のボーカルパートのメロ
ディすなわち歌唱者が歌うべきメロディのシーケンスデ
ータが書き込まれている。CPU30は、このデータに
基づきリファレンスの音高データ、音量データを生成
し、歌唱音声と比較する。デュエット曲のように複数の
ボーカルパート(例えば、メインメロディとコーラスメ
ロディ)がある場合には、各パートに対応してガイドメ
ロディトラックが存在する。
【0016】また、歌詞トラックは、モニタ46上に歌
詞を表示するためのシーケンスデータからなっている。
このシーケンスデータは、楽音データではないが、イン
プリメンテーションの統一を図り作業工程を容易にする
ため、このトラックもMIDIデータ形式で記述され
る。データの種類は、システムエクスクルーシブメッセ
ージである。歌詞トラックは、通常はモニタに表示され
る1行分の歌詞に相当する文字コード、そのモニタ画面
上の表示座標、表示時間、およびワイプシーケンスデー
タからなっている。ワイプシーケンスデータとは、曲の
進行に合わせて歌詞の表示色を変更していくためのシー
ケンスデータであり、表示色を変更するタイミング(こ
の歌詞が表示されてからの時間)と変更位置(座標)が
1行分の長さにわたって順次記録されているデータであ
る。
【0017】音声トラックは、音声データ部に記憶され
ている音声データn(n=1,2,3,……)の発生タ
イミング等を指定するシーケンストラックである。音声
データ部には、音源装置38では合成し難いバックコー
ラス等の人声が記憶されている。音声トラックには、音
声指定データと、音声指定データの読み出し間隔、すな
わち、音声データを音声データ処理部39に出力して音
声信号を形成するタイミングを指定するデュレーション
データΔtが書き込まれている。音声指定データは、音
声データ番号、音程データおよび音量データからなって
いる。音声データ番号は、音声データ部に記録されてい
る各音声データの識別番号nである。音程データ、音量
データは、形成すべき音声データの音程や音量を指定す
るデータである。すなわち、言葉を伴わない「アー」や
「ワワワワッ」等のバックコーラスは、音程や音量を変
化させれば何度も利用できるため、基本的な音程、音量
で1つ記憶しておき、このデータに基づいて音程や音量
をシフトして繰り返し使用する。音声データ処理部39
は、音量データに基づいて出力レベルを設定し、音程デ
ータに基づいて音声データの読み出し間隔を変えること
によって音声信号の音程を設定する。
【0018】効果トラックには、効果用DSP40を制
御するためのDSPコントロールデータが書き込まれて
いる。効果用DSP40は、音源装置38、音声データ
処理部39から入力される信号に対してリバーブなどの
残響系の効果を付与する。DSPコントロールデータ
は、このような効果の種類を指定するデータおよびディ
レータイム、エコーレベル等の効果付与の程度を指定す
るデータからなっている。
【0019】このような楽曲データは、カラオケの演奏
開始時にHDD37から読み出され、RAM32にロー
ドされる。
【0020】次に、図5を参照し、RAM32のメモリ
マップの内容を説明する。同図に示すように、RAM3
2には、ロードしたシステムプログラムやアプリケーシ
ョンプログラムを記憶するプログラム記憶エリア324
のほか、カラオケ演奏のための楽曲データを記憶する実
行データ記憶エリア323、ガイドメロディを一時記憶
するMIDIバッファ320、このガイドメロディから
抽出されたリファレンスデータを記憶するリファレンス
データレジスタ321、およびリファレンスと歌唱音声
を比較することによって求められた差分データを蓄積記
憶する差分データ記憶エリア322が設定されている。
リファレンスデータレジスタ321は、音高データレジ
スタ321aおよび音量データレジスタ321bからな
っている。また、差分データ記憶エリア322は、音高
差分データ記憶エリア322a、音量差分データ記憶エ
リア322bからなっている。
【0021】さて、再び図1を参照し、当該カラオケ装
置の構成の説明を進める。同図において、通信制御部3
6は、ISDN回線を介して図示しないホストコンピュ
ータから楽曲データ等をダウンロードし、内部のDMA
コントローラによって受信した楽曲データをCPU30
を介さずに直接HDD37へ転送する。リモコン受信部
33は、リモコン51から送られてくる赤外線信号を受
信して入力データを復元する。リモコン51は、選曲ス
イッチなどのコマンドスイッチやテンキースイッチ等を
備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとそ
の操作に応じたコードで変調された赤外線信号を送信す
る。表示パネル34は、このカラオケ装置の前面に設け
られており、現在演奏中の曲コードや予約曲数などを表
示するものである。パネルスイッチ35は、カラオケ装
置の前面に設けられており、曲コード入力スイッチやキ
ーチェンジスイッチ等を含んでいる。また、リモコン5
1またはパネルスイッチ35によって採点機能のオン/
オフが指定できるようになっている。
【0022】音源装置38は、楽曲データの楽音トラッ
クのデータに基づいて楽音信号を形成する。楽曲データ
は、カラオケ演奏時にCPU30によって読み出され、
楽音トラックとともに比較用データであるガイドメロデ
ィトラックも並行して読み出される。音源装置38は、
楽音トラックの各トラックのデータを並行して読み出
し、複数パートの楽音信号を同時に形成する。
【0023】音声データ処理部39は、楽曲データに含
まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定され
た音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコ
ーラス等の音源装置38で電子的に発生し難い信号波形
をそのままADPCMデータ化して記憶したものであ
る。音源装置38が形成した楽音信号および音声データ
処理部39が形成した音声信号がカラオケ演奏音であ
り、これらは、効果用DSP40に入力される。効果用
DSP40は、このカラオケ演奏音に対してリバーブや
エコー等の効果を付与する。効果を付与されたカラオケ
演奏音は、D/Aコンバータ41によってアナログ信号
に変換された後、アンプスピーカ42へ出力される。
【0024】また、47a,47bは各々歌唱用のマイ
クであり、各マイク47a,47bから入力される歌唱
音声信号V1,V2は、図示せぬプリアンプで増幅され
た後、アンプスピーカ42およびセレクタ48に各々入
力される。
【0025】セレクタ48は、CPU30の制御の下、
各歌唱音声信号V1,V2を選択して音声処理用DSP
49を出力する。この場合、セレクタ48の切換には、
入力端子X1に供給される歌唱音声信号V1を出力端子
Y1から、入力端子X2に供給される歌唱音声信号V2
を出力端子Y2から各々出力するストレートモードと、
入力端子X1,X2に供給される歌唱音声信号V1,V
2を混合した後、出力端子Y1,Y2に出力するミック
スモードがある。ここで、モードの選択は楽曲データお
よびリモコン51の操作の組み合わせによって決定され
る。例えば、楽曲によっては、ハモリパートのデータを
有するものがあるが、ハモリ機能を用いるか否かは、利
用者の判断に委ねられている。具体的には、利用者がハ
モリ機能を利用して歌唱したい場合には、リモコン51
を操作してその旨を入力すると、ハモリパートとメイン
ボーカルパートの演奏が行われ、一方、特に操作の行わ
ない場合には、メインボーカルパートのみによる演奏が
行われる。この場合に、ハモリ機能を利用する場合には
ストレートモードとされ、それを利用しない場合にはミ
ックスモードとされる。換言すれば、各種の効果を含
め、利用者によって設定された楽曲データによってモー
ドの選択が行われる。
【0026】音声処理用DSP49に入力された各歌唱
音声信号V1,V2は、各々ディジタル信号に変換され
た後、採点処理のための信号処理が施される。この音声
処理用DSP49とCPU30を含む構成によって採点
処理部50の機能が実現される。これについては後述す
る。アンプスピーカ42は、入力されたカラオケ演奏音
および各歌唱音声信号を増幅し、かつ、各歌唱音声信号
にエコー等の効果を付与した後、スピーカから放音す
る。
【0027】文字表示部43は、文字コードが入力され
るとこれに対応する曲名や歌詞等のフォントデータを内
部のROM(図示略)から読み出し、該データを出力す
る。また、LDチェンジャ44は、入力された映像選択
データ(チャプタナンバ)に基づき、対応するLDの背
景映像を再生する。映像選択データは、当該カラオケ曲
のジャンルデータに基づいて決定される。このジャンル
データは、楽曲データのヘッダに書かれており、カラオ
ケ演奏スタート時にCPU30によって読み出される。
CPU30は、ジャンルデータに基づいてどの背景映像
を再生するかを決定し、その背景映像を指定する映像選
択データをLDチェンジャ44に対して出力する。LD
チェンジャ44には、5枚程度のレーザディスクが内蔵
されており、約120シーンの背景映像を再生すること
が可能である。映像選択データによってこの中から1つ
の背景映像が選択され、映像データとして出力される。
この映像データと文字表示部43から出力される歌詞等
のフォントデータは、表示制御部45にてスーパーイン
ポーズされ、その合成画像がモニタ46に表示される。
また、採点処理部50によって採点結果が算出される
と、これに応じたキャラクタが文字表示部43から出力
され、モニタ46に表示されるようになっている。
【0028】B:採点処理部50について 次に、本実施形態の採点処理部50について説明する。
この採点処理部50は、上述した音声処理用DSP4
9、CPU30等のハードウェアと採点用のソフトウェ
アによって構成される。図6は、採点処理部50の構成
を示すブロック図である。同図において、採点処理部5
0は、第1の採点部50A、第2の採点部50B、合成
部50Cおよび評価部50Dからなる。第1,第2の採
点部50A,50Bは、一対のA/Dコンバータ501
a,501b、データ抽出部502a,502b、比較
部503a,503b、およびフィルタ504a,50
4bによって構成される。
【0029】A/Dコンバータ501a,501bは、
セレクタ48から出力される歌唱音声信号を各々ディジ
タル信号に変換する。データ抽出部502a,502b
は、ディジタル化された各歌唱音声信号から100ms
毎に音高データと音量データを抽出する。比較部503
a,503bは、各歌唱音声信号から抽出された音高デ
ータおよび音量データとリファレンスメロディデータ#
A,#Bの音高データおよび音量データとを各々比較
し、それらの差分を算出して、差分データDiffa,Diffb
として出力する。
【0030】ここで、差分データDiffa,Diffbは、以下
のデータから構成される。 Ti:計測時刻データ(演奏クロックの相対時間で計
測) ΔT:持続時間データ(前回の計測時刻からの時間) Mi:リファレンスメロディ状態データ(歌唱が必要な
区間か否か、歌唱区間で「1」、非歌唱区間で「0」) Si:歌唱状態データ(歌唱の有無、歌唱中で「1」、
非歌唱中で「0」) Fi:音高差データ(音高の差分をログスケール(cent
単位)で指示) Li:音量差データ(音量の差分をログスケール(dB単
位)で指示) ただし、「i」は、i番目のサンプルであることを示し
ている。
【0031】この場合、音高差データFiと音量差デー
タLiはログスケールで表されているので、後段にある
合成部50Cの演算を簡略化することができる。また、
リファレンスメロディ状態データMiは、ガイドメロデ
ィトラックに記録されている各パートに対応した楽曲デ
ータに基づいて、CPU30が生成する。具体的には、
当該楽曲データ中のノートオンステータス、ノートオフ
ステータスから生成される。また、歌唱状態データSi
は、データ抽出部502a,502bから供給される各
音量データを予め定められた閾値と比較することによっ
て、各比較部503a,503bが生成する。この場
合、閾値は、利用者が歌唱しているか否かを判別可能な
レベルに設定される。
【0032】ここで、図7を参照し、歌唱音声データ、
リファレンスデータ、差分データDiffについて説明す
る。図7(A),(B)はリファレンスであるガイドメ
ロディの例を示す図である。同図(A)はガイドメロデ
ィを五線譜によって示したもので、同図(B)はこの五
線譜の内容を約80パーセントのゲートタイムで音高デ
ータ、音量データ化したものを示している。音量はmp
→クレッシェンド→mpの指示に従って上下している。
これに対し、同図(C)は歌唱音声の例を示している。
音高、音量ともリファレンスが示す値から若干変動して
いる。この場合の歌唱状態データSiは、図に示すよう
に音量データが、閾値を上回った場合に「1」となり、
それ以下の場合に「0」となる。後述する評価部50D
は、歌唱状態データSiが「0」となっているサンプル
については、有効なサンプルとして扱わないようにして
いる。このように音量の小さな部分を無視するのは、こ
の区間では、音高差データFiあるいは音量差データL
iに占めるノイズ成分の割合が大きくなるため、採点精
度が劣化してしまうからである。
【0033】ところで、音高差データFiと音量差デー
タLiは、ある範囲内で変動するのが通常であり、これ
らの値が突発的に変動する場合は、ノイズによる誤動作
等によって誤った演算が行われたと考えることができ
る。ノイズの影響を受けた音高差データFiと音量差デ
ータLiとに基づいて歌唱力の採点を行ったのでは、歌
い手の歌唱力を正当に評価することはできない。フィル
タ504a,504bは、このような場合の音高差デー
タFiと音量差データLiとを無効にするために設けら
れたものである。
【0034】フィルタ504a,504bは、その内部
にバッファ、減算器およびコンパレータを有している。
バッファには、1つ前のサンプルで算出された音高差デ
ータFi-1,音量差データLi-1が格納される。そし
て、現在のサンプルに対応した音高差データFi,音量
差データLiが入力されると、減算器において、ΔLi
=|Li−Li-1|、ΔFi=|Fi−Fi-1|が算出
される。コンパレータは、ΔLi、ΔFiを予め定めら
れた閾値Lr、Frと各々比較して、各閾値を上回る場
合に「1」となり、下回る場合」に「0」となる制御信
号を出力する。ここで、各閾値は、各種の実測データか
ら無効なサンプルと判定できるように定める。そして、
フィルタ504a,504bは、制御信号が「1」の場
合に、現在の音高差データFiと音量差データLiと無
効とする。これにより、前回のサンプルと比較して変化
の大きいサンプルを無効にして、歌い手の歌唱力を正当
に評価することが可能となる。
【0035】次に、合成部50Cは、計測時刻データT
iを参照することにより、同時刻の差分データDiffa,D
iffbを合成し、合成差分データDiffcを生成する。合成
差分データDiffcは、計測時刻データTi、持続時間デ
ータΔTの他、合成リファレンスメロディ状態データM
i’、合成歌唱状態データSi’、合成音高差データF
i’および合成音量差データLi’から構成される。
【0036】ここで、差分データDiffaを構成する各デ
ータに添字「1」、差分データDiffbに係わる各データ
に添字「2」を付して表すこととすると、合成リファレ
ンスメロディ状態データMi’はMi1とMi2の論理和
として、合成歌唱状態データSi’はSi1とSi2の論
理和として算出される。また、合成音高差データFi’
と合成音量差データLi’は、Mi1とMi2、Si1と
Si2に応じて以下に示す式に従って算出される。
【0037】1)Mi1*Mi2*Si1*Si2=1の場
合 この場合は、いずれの採点部で行われる採点にあって
も、有効な歌唱区間であって、かつ歌い手が歌唱してい
る期間である。このため、差分データの平均値を算出す
る。 Fi’=(Fi1+Fi2)/2 Li’=(Li1+Li2)/2
【0038】2)Mi1*Si1=1、Mi2*Si2=0 この場合、第2の採点部50Bで行われる採点は、非歌
唱区間かあるいは歌唱中でない。一方、第1の採点部5
0Aで行われる採点は、有効歌唱区間において歌い手が
歌唱中である期間である。このため、差分データDiffb
は無視される。 Fi’=Fi1 Li’=Li1
【0039】3)Mi1*Si1=0、Mi2*Si2=1 この場合、第1の採点部50Aで行われる採点は、非歌
唱区間かあるいは歌唱中でない。一方、第2の採点部5
0Bで行われる採点は、有効歌唱区間において歌い手が
歌唱中である期間である。このため、差分データDiffa
は無視される。 Fi’=Fi2 Li’=Li2
【0040】このよう合成手段50Cを構成することに
よって、例えば、デュエット曲の混成歌唱区間で、男子
の歌い手が正しく歌唱して、女性の歌い手が歌唱しなか
った場合、女性の歌い手が歌唱しなっかた部分について
は採点の対象外とされ、正しく歌唱した男性の歌い手の
歌唱力をもって両者の歌唱力とすることが可能となる。
また、デュエット曲の単独歌唱区間において、本来歌唱
すべきでない歌唱音声は採点対象とならず、本来予定さ
れている歌唱音声のみに基づいて、正確な採点結果を得
ることができる。
【0041】次に、評価部50Dは、記憶部等(図示せ
ず)から構成されており、差分データDiffa,Diffbまた
は合成差分データDiffcに基づいて 、採点結果を算出す
る。差分データDiffa,Diffbまたは合成差分データDiff
cが入力されると、記憶部(すなわち、RAM32の差
分データ記憶エリア322)に蓄積記憶される。この場
合、Diffa,DiffbまたはDiffcのうちどのデータを記憶
部に蓄積するかは、CPU30によって制御される。こ
の蓄積は曲の演奏中随時行われる。
【0042】曲の演奏が終了すると、評価部50Dは、
記憶部に蓄積された差分データを順次読み出してこれら
を音高、音量の各音楽要素毎に累算し、各累算値に基づ
いて各々採点のための減算値を求める。そして、各減算
値を満点(100点)から減算して各音楽要素毎の得点
を求め、これらの平均値を採点結果として出力する。
【0043】C:実施形態の採点動作 次に、本実施形態による採点動作(すなわち、採点処理
部50の動作)について説明する。なお、この例におい
ては、特に断らない限り、歌い手は歌唱すべき区間で歌
唱中であり、歌唱状態データSi=1であったものとす
る。 C−1:バトル曲を歌唱する場合の採点動作 まず、二人の歌い手が、バトル曲を歌唱する場合につい
て説明する。この場合には、セレクタ48はストレート
モードに設定され、第1の採点部50Aと第2の採点部
50Bには、同一のリファレンスメロディデータ#Aが
供給される。これにより、第1,第2の採点部50A,
50Bに各歌唱音声信号V1,V2が入力されると、第
1の採点部50Aと第2の採点部50Bは、差分データ
Diffa,Diffbを生成する。この場合の採点は各歌い手毎
に行う必要があるので、評価部50Dは、差分データDi
ffaに基づく採点結果と差分データDiffbに基づく採点結
果を各々生成する。
【0044】C−2:通常の曲を歌唱する場合の採点動
作 次に、一人の歌い手が通常の曲を歌唱する場合について
説明する。この場合には、いずれか一方の採点部によっ
て、差分データを生成してもよいが、本実施形態では、
ノイズの低減を図るために、第1,第2の採点部50
A,50Bで同時に処理を行い、その平均値に基づいて
採点を行うようにしている。このため、セレクタ48は
ミックスモードに設定され、第1の採点部50Aと第2
の採点部50Bには、同一のリファレンスメロディデー
タ#Aが供給される。そして、合成部50Cは差分デー
タDiffaと差分データDiffbの平均値を算出し、合成差分
データDiffcとして出力する。
【0045】一般に、ノイズ成分はランダムノイズであ
るから、平均をとることによってその成分は3dB減少す
る。これに対して、信号成分は平均をとっても変化しな
い。したがって、合成差分データDiffc中の合成音高差
データFi’および合成音量差データLi’のSN比
は、差分データDiffa,差分データDiffbのそれと比較し
て、3dB改善される。これにより、A/Dコンバータ5
01a,501bにおいて、量子化する際に発生する誤
差や、音高を検出する際の誤差等によって生じるノイズ
成分を低減して、歌唱力を精度の良く採点することが可
能となる。
【0046】C−3:デュエット曲を歌唱する場合の採
点動作 次に、男女の歌い手がデュエット曲を歌唱する場合につ
いて説明する。デュエット曲中には、一般に、男性のみ
が歌唱する男性歌唱区間、女性のみが歌唱する女性歌唱
区間、男性と女性が同時に歌唱する混成歌唱区間、およ
び両者がともに歌唱しない前奏・間奏区間がある。混成
区間にあっては、両者が同時に歌唱するため、歌唱力の
採点は、第1,第2の採点部50A,50Bの各々で行
う必要がある。これに対して、男性歌唱区間あるいは女
性歌唱区間では、いずれか一方で差分データを生成すれ
ば、採点を行うことができるが、本実施形態にあって
は、採点精度を向上させる目的で、この場合にも両方の
採点部を用いて差分データを生成し、これを合成部50
Cで平均して合成差分データを得ている。
【0047】この点について、図8を参照しつつ具体的
に説明する。なお、この例では、男性がマイク47aで
歌唱し、女性がマイク47bで歌唱するものとする。図
8(A)は、デュエット曲の進行の一例を示したもので
ある。この例のデュエット曲は、前奏区間T1→男性歌
唱区間T2→女性歌唱区間T3→混成歌唱区間T4→間
奏区間T4の順に進行する。また、図8(B)はセレク
タ48のモードを示したものであり、図8(C)は第1
の採点部50Aに供給されるリファレンスメロディデー
タを、図8(D)は第2の採点部50Bに供給されるリ
ファレンスメロディデータを示したものである。なお、
#Mは男性パート、#Wは女性パートに各々対応したリ
ファレンスメロディデータを示している。
【0048】まず、前奏区間T1と間奏区間T5は、本
来の歌唱区間でないから、図8(B),(C)に示すよ
うにガイドメロディは存在しておらず、採点の対象外と
される。このため、セレクタ48の切換モードは、スレ
ートモード、ミックスモードのどちらであってもよい。
【0049】次に、男性歌唱区間T2にあっては、セレ
クタ48はミックスモードに設定される。この場合、C
PUは、セレクタ48の入力端子X1と出力端子Y1,
Y2を接続状態にし、セレクタ48の入力端子X2を開
放状態にするように制御する。このため、マイク47a
から出力される男性の歌唱音声信号V1は、第1の採点
部50Aと第2の採点部50Bに供給される。この区間
にあっては、第1,第2の採点部50A,50Bに、リ
ファレンスメロディデータ#Mが供給されているので、
男性の歌唱音声信号V1と男性パートのリファレンスメ
ロディデータ#Mが二つの採点部50A,50Bによっ
て比較され、その平均値が合成部50Cにおいて生成さ
れる。評価部50Dは合成部50Cからの合成差分デー
タDiffcに基づいて当該区間の採点を行う。この場合の
合成差分データDiffcは、差分データDiffat,Diffbと比
較してSN比が改善されたものとなる。
【0050】次に、女性歌唱区間T3にあっては、男性
歌唱区間T2と同様にセレクタ48はミックスモードに
設定される。ただし、セレクタ48の内部の接続状態は
男性歌唱区間T2と相違する。この場合、CPUは、セ
レクタ48の入力端子X2と出力端子Y1,Y2を接続
状態にし、セレクタ48の入力端子X1を開放状態にす
るように制御する。このため、男性の歌唱音声信号V1
は、セレクタ48から出力されない。二人の歌い手のう
ち一方のみが歌唱すべき区間において、両方の歌唱音声
信号を混合して出力端子Y1,Y2に出力せず、他方の
マイクからの入力を開放としたのは、例えば、女性歌唱
区間T3において、男性が手拍子を行うと、それがノイ
ズとして混入され、女性の歌唱力を正当に評価すること
ができないからである。
【0051】こうして、女性の歌唱音声信号V2が第
1,第2の採点部50A,50Bに供給されると、第
1,第2の採点部50A,50Bは、リファレンスメロ
ディデータ#Wに基づいて比較を行なう。この比較結果
が合成部50Cによって平均化され、合成差分データDi
ffcとして出力されると、評価部50Dは合成差分デー
タDiffcに基づいて当該区間の採点を行う。この場合
も、男性歌唱区間Tと同様に、合成差分データDiffc
は、差分データDiffat,Diffbと比較してSN比が改善さ
れたものとなる。
【0052】次に、混成歌唱区間にあっては、セレクタ
48はストレートモードに設定される。この場合、CP
U30は、セレクタ48の入力端子X1と出力端子Y1
を接続状態にし、その入力端子X2を出力端子Y1を接
続状態にするように制御する。このため、男性の歌唱音
声信号V1が第1の採点部50Aに、女性の歌唱音声信
号V2が第2の採点部50Bに供給される。この区間に
あっては、第1,第2の採点部50A,50Bに、リフ
ァレンスメロディデータ#M,#Wが各々供給されてい
るので、第1,第2の採点部50A,50Bからは、異
なる差分データDiffa,Diffbが出力される。合成部50
Cは、両者の平均値を算出して合成差分データDiffcを
生成する。
【0053】ここで、当該区間の一部(T4’)におい
て、女性が歌唱しなっかたとすると、第2の採点部50
Bに係る歌唱状態データSi2は、図8(E)に示すも
のとなる。このため、当該期間T4’にあっては、合成
部50Cは、平均値を算出するのではなく、第1の採点
部50Aによって生成された音高差データFi1、音量
差データLi1を合成差分データDiffcとして出力する
から、男性の歌唱力によって総合的な採点を行うことが
できる。
【0054】このように、本実施形態によれば、楽曲デ
ータとリモコン51の操作の組み合わせに基づいて、C
PU30は、セレクタ48の切換と第1,第2の採点部
50A,50Bに供給するリファレンスガイドメロディ
データを制御するので、第1,第2の採点部50A,5
0Bを有効に活用して、精度の良くかつ妥当な採点結果
を算出することが可能となる。すなわち、一人の歌い手
が歌唱する場合には、SN比を改善した合成差分データ
Diffcに基づいて採点結果を得ることができ、デュエッ
ト曲においては、歌唱区間の性質に応じて、合成部50
Cの動作を切り替えることによって精度の良くかつ妥当
な採点結果を算出することができる。
【0055】D:変形例 なお、本発明は、上述した実施形態には限定されず、以
下のような各種の変形が可能である。 (1)例えば、実施形態では、デュエット曲をカラオケ
演奏する場合を例としたが、これに限らず、3つ以上の
ボーカルパートからなるコーラスの歌唱に対応すべく拡
張することも可能である。この場合、採点処理部50を
パートの数に対応した系統に拡張し、ガイドメロディも
パートの数に対応したトラック数だけ用意すればよい。 (2)また、実施形態のように、採点結果として各音楽
要素の平均値を求めるのではなく、音高、音量あるいは
リズムの得点を各音楽要素毎の採点結果として出力して
もよい。 (3)また、採点処理は、曲が終了した後にまとめて採
点を行っているが、フレーズ単位、音符単位で基本評価
を行い、曲終了後にそれを集計するようにしてもよい。
さらに、フレーズ単位毎に採点結果をモニタ46に表示
し、曲終了後に最終的な採点結果を表示してもよい。 (4)また、実施形態では、デュエット曲においてボー
カルのパート毎に得られる得点の平均値を出力したが、
個別に出力するようにしてもよいし、あるいは、両方を
出力するようにしてもよい。個別に出力する場合は、差
分データDiffa,Diffb各々に基づいて採点結果を評価部
50Dで算出すればよい。 (5)その他、複数の歌唱音声のうち採点結果の最も高
い者の点数を強調表示するなど、種々の表示態様を採用
することによって利用者の楽しみをさらに増すことがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、例えばデュエット曲のように複数のボーカルパート
が歌唱される場合に、総合的な歌唱力を採点することが
でき、しかも、単独歌唱期間の採点について、その採点
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態によるカラオケ装置の
構成を示すブロックである。
【図2】 同実施形態における楽曲データのデータフォ
ーマットを示す図である。
【図3】 同楽曲データの楽音トラックの構成を示す図
である。
【図4】 同楽曲データの楽音トラック以外のトラック
の構成を示す図である。
【図5】 同カラオケ装置におけるRAMのメモリマッ
プの内容を示す図である。
【図6】 同カラオケ装置における採点処理部の構成を
示すブロック図である。
【図7】 (A)は同実施形態におけるガイドメロディ
の例を五線譜で示す図、(B)は同ガイドメロディに基
づくリファレンスの音高データおよび音量データを示す
図、(C)は歌唱音声の音高データ、音量データおよび
歌唱状態データを示す図である。
【図8】 同カラオケ装置においてデュエット曲を歌唱
する場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
30…CPU(制御手段、採点手段)、31…ROM、
32…RAM、37…ハードディスク装置、38…音源
装置、47a,47b…マイク(第1,第2のマイクロ
ホン)、49…音声処理用DSP、50…採点処理部、
501a,501b…A/Dコンバータ、502a,5
02b…データ抽出部(第1,第2の抽出手段)、50
3a,503b…比較部(第1,第2の比較手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者によって設定された曲データに基
    づいて演奏を行うカラオケ装置において、 第1のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号と第
    2のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号とを混
    合または選択して第1の出力端子と第2の出力端子から
    出力する選択手段と、 前記第1の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に
    基づいて音楽要素の特徴量を抽出する第1の抽出手段
    と、 前記第1の抽出手段の抽出結果と前記曲データの示す第
    1の基準値を比較する第1の比較手段と、 前記第2の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に
    基づいて音楽要素の特徴量を抽出する第2の抽出手段
    と、 前記第2の抽出手段の抽出結果と前記曲データの示す第
    2の基準値を比較する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段の比較結果と前記第2の比較手段の
    比較結果の平均値を算出し、当該平均値に基づいて歌唱
    力を採点する採点手段と、 前記利用者によって設定された前記曲データに基づい
    て、前記選択手段の切換と前記第1,第2の基準値の設
    定とを同期して制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記曲データが一人の
    歌い手によって歌唱されるものであることを検知する
    と、混合した前記歌唱音声信号を前記第1,第2の出力
    端子から出力するように前記選択手段を制御し、前記第
    1,第2の基準値として同一の値が設定されるように制
    御することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記曲データが二人の
    歌い手によって歌唱される混成歌唱区間と一方の歌い手
    によって歌唱される単独歌唱区間から構成されるもので
    あることを検知すると、前記混成歌唱区間において、混
    合した前記歌唱音声信号を前記第1,第2の出力端子か
    ら出力するように前記選択手段を制御するとともに前記
    第1,第2の基準値として同一の値が設定されるように
    制御し、前記単独歌唱区間において、前記第1のマイク
    ロホンからの前記歌唱音声信号を第1の出力端子から出
    力するとともに第2のマイクロホンからの前記歌唱音声
    信号を前記第2の出力端子から出力しするように前記選
    択手段を制御し、前記第1,第2の基準値として各パー
    トに応じた値を設定するように制御することを特徴とす
    る請求項1に記載のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の出力端子から出力される前記
    歌唱音声信号に基づいて、歌い手が歌唱していない非歌
    唱期間を検出する第1の検出手段と、 前記第2の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に
    基づいて、歌い手が歌唱していない非歌唱期間を検出す
    る第2の歌唱期間検出手段とを備え、 前記採点手段は、前記第1の検出手段によって前記非歌
    唱期間であることが検出されると、前記第2の比較手段
    の比較結果に基づいて歌唱力を採点し、前記第2の検出
    手段によって前記非歌唱期間であることが検出される
    と、前記第1の比較手段の比較結果に基づいて歌唱力を
    採点することを特徴とする請求項3に記載のカラオケ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001155031A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Alpine Electronics Inc 曲検索システムの入力データ処理方法及びデータ入力装置
JP2017173655A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 ヤマハ株式会社 音評価装置および音評価方法

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