JPH11305725A - ガス放電パネル - Google Patents

ガス放電パネル

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Publication number
JPH11305725A
JPH11305725A JP10113152A JP11315298A JPH11305725A JP H11305725 A JPH11305725 A JP H11305725A JP 10113152 A JP10113152 A JP 10113152A JP 11315298 A JP11315298 A JP 11315298A JP H11305725 A JPH11305725 A JP H11305725A
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JP
Japan
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display
interval
gas discharge
gradation
panel
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Withdrawn
Application number
JP10113152A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shiokawa
塩川  晃
Katsumi Adachi
克己 足達
Atsushi Sasaki
厚 佐々木
Keisuke Koga
啓介 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10113152A priority Critical patent/JPH11305725A/ja
Publication of JPH11305725A publication Critical patent/JPH11305725A/ja
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  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー表示のために行うアドレス期間が非常
に長く、パネル発光時間が低減しているが、輝度を向上
させるとともに、疑似輪郭低減のためのパネル構造及び
駆動方法を提供すること。 【解決手段】 表示側基板上に少なくとも表示のための
発光場所を限定するための二次元的な制御電極として二
次元的スイッチング素子1(または二次元的な記憶素子
もしくはこれらの両方)を各パネル画素または各画素内
の各色成分に対応してフロントパネルガラス2に配し、
これら各素子を誘電体膜6で覆い、放電維持電極対の第
一極性電極4、第二極性電極5に対して電気的に絶縁す
ることを特徴とし、放電維持電極対と独立して駆動して
マトリックス表示を行い、アドレス期間のほとんどない
ガス放電パネルを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアドレス期間の短い
ガス放電パネル及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の面放電型ガス放電パネルの電極構
造を図4の模式図を用いて説明する。従来のガス放電パ
ネルは、フロントパネルガラス61に形成された互いに
平行な複数対の表示電極62と表示電極63とバックパ
ネルガラス64に形成されたこれら表示電極62,63
に直交する複数のアドレス電極65より構成される。
【0003】表示電極62と表示電極63の各々一つの
1対とその間の放電間隙を含み、バックパネルの隔壁6
6で区分された放電空間が1セルに当たり、セル内での
表示電極の間隙は隣り合うセル間で隣り合う電極同士の
間隙よりも十分狭くされている。
【0004】これらの表示電極は誘電体膜67で被覆さ
れ、されに保護膜68で覆われる。また、アドレス電極
65も誘電体膜69で被覆されている。通常のRGBで
カラー表示を行う場合には、表示電極に平行な方向に連
続した3つのセルに三種の蛍光体70,71、72をバ
ックパネル表面に塗布して各々のセルでRGB発光を行
い、この3セルで1画素を形成している。主に表示に寄
与する面放電は表示電極の間隙で行われ、このうちの一
方はアドレス電極との放電によって、点灯、消灯の選択
を行うために1本毎の独立した駆動ができるが、他方は
全てのラインを同時に駆動する構成をとる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電極構成では、
表示フレームを時間的にサブフレームに分解して各サブ
フレーム毎に点灯するセルとしないセルを区別するため
のアドレス期間と呼ばれる期間を設け、マトリックス表
示を行っている。アドレス期間は表示のための発光を積
極的に行わない期間であるが、表示の階調を多く取ろう
とするとサブフレームの数が増え、結果的に各アドレス
期間の1フレーム内の合計時間が大きくなり、発光でき
る時間が減少して発光輝度等が低下する等の問題等が指
摘されている。
【0006】本発明は上記の課題を解決し、放電維持電
極対と独立して駆動でき、二次元的に特定の位置に特定
の時刻に信号を入力することのできるスイッチング素子
を含んだパネル構造およびその駆動方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、本発明は、マトリックス表示を行うガス放電パネル
において、表示側基板上に少なくとも表示のための発光
場所を限定するための二次元的な制御電極として二次元
的スイッチング素子または二次元的な記憶素子もしくは
これらの両方を各パネル画素または各画素内の各色成分
に対応して表示面側基板に配し、これら各素子を誘電体
層で覆い放電維持電極対に対して電気的に絶縁し、放電
維持電極対が独立して駆動している時刻に必要なセルの
みに信号を入力することによって放電を起こし、所定の
時間放電発光を行った後、すべての放電維持電極対の駆
動を止めて次のサブフレームまたはフレームまでの期間
全面に亘って消去状態をつくり、これらを繰り返してマ
トリックス表示を行い、アドレス期間のほとんどないガ
ス放電パネルを実現する。
【0008】本発明において上記構成によれば、アドレ
ス期間を非常に短くすることが可能となり、輝度の大幅
な向上が期待できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のガス放電パネルは、各パ
ネル画素または各画素内の各色成分に対応して二次元的
スイッチング素子を配したことを特徴とする。
【0010】また、二次元的な制御電極と独立して放電
維持電極対に電位差を与えることによって駆動すること
を特徴とする。
【0011】また、マトリックス表示を行うガス放電パ
ネルであって、表示側基板上に少なくとも表示のための
発光場所を限定するための二次元的な制御電極として二
次元的スイッチング素子または二次元的な記憶素子もし
くはこれらの両方を各パネル画素または各画素内の各色
成分に対応して表示面側基板に配し、これら各素子を誘
電体層で覆い放電維持電極対に対して電気的に絶縁する
ことを特徴とする。
【0012】また、マトリックス表示を行うガス放電パ
ネルにおいて、表示面と逆側基板上に少なくとも表示の
ための発光場所を限定するための二次元的な制御電極と
して二次元的スイッチング素子または二次元的な記憶素
子もしくはこれらの両方を各パネル画素または各画素内
の各色成分に対応して表示面側基板に配し、これら各素
子を誘電体層で覆い放電維持電極対に対して電気的に絶
縁することを特徴とする。
【0013】また、本発明のプラズマディスプレイ装置
は、1bit単位のデータ線と、垂直走査線と、前記デ
ータ線のデータを前記垂直走査線のタイミングで取り込
むフリップフロップと、前記フリップフロップの出力で
時間間隔が異なるサブフィールド信号線の時間データを
取り込むラッチを備え、プラズマ発光間隔を変えて階調
表示を行う画素を、マトリクス状に配置したことを特徴
とする。
【0014】また、本発明のプラズマディスプレイ駆動
方法は、アドレスと発光が同時に行え、サブフィールド
間隔を変えて階調表示を行うプラズマディスプレイ装置
を駆動する方法であって、LSB発光期間単位でアドレ
スを行うことを特徴とする。
【0015】また、アドレスと発光が同時に行え、サブ
フィールド間隔を変えて階調表示を行うプラズマディス
プレイ装置を駆動する方法であって、アドレス間隔がフ
ィールド期間全般を階調ビットで等分した期間であるこ
とを特徴とする。
【0016】また、アドレスと発光が同時に行え、サブ
フィールド間隔を変えて階調表示を行うプラズマディス
プレイ装置を駆動する方法であって、アドレス間隔がフ
ィールド期間全般を階調ビットで等分した期間よりも短
くかつLSB発光間隔よりも長いことを特徴とする。
【0017】また、本発明のプラズマディスプレイ装置
は、複数bit単位のデータ線と、垂直走査線と、前記
データ線のデータを前記垂直走査線のタイミングで取り
込むフリップフロップと、前記フリップフロップの出力
で時間間隔が異なるサブフィールド信号線の時間データ
へデコードするデコーダを有し、プラズマ発光間隔を変
えて階調表示を行う画素を、マトリクス状に配置したこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明のプラズマディスプレイ駆動
方法は、アドレスと発光が同時に行え、サブフィールド
間隔を変えて階調表示を行うプラズマディスプレイ装置
を駆動する方法であって、複数ビットを2以上の複数グ
ループに分けてアドレスすることを特徴とする。
【0019】また、上記複数ビットのグループ分けがM
SBとLSB群と、中位ビット群の2つであることを特
徴とする。
【0020】また、本発明の画像表示装置は、1bit
単位のデータ線と、垂直走査線と、前記データ線のデー
タを前記垂直走査線のタイミングで取り込むフリップフ
ロップと、前記フリップフロップの出力で時間間隔が異
なるサブフィールド信号線の時間データを取り込むラッ
チを有し、表示間隔を変えて階調表示を行う画素を、マ
トリクス状に配置したことを特徴とする。
【0021】また、本発明の画像表示装置は、アドレス
と表示が同時に行え、サブフィールド間隔を変えて階調
表示を行う画像表示装置であって、LSB表示期間単位
でアドレスを行うことを特徴とする。
【0022】また、本発明の画像表示装置は、アドレス
と表示が同時に行え、サブフィールド間隔を変えて階調
表示を行う画像表示装置であって、アドレス間隔がフィ
ールド期間全般を階調ビットで等分した期間であること
を特徴とする。
【0023】また、本発明の画像表示装置は、アドレス
と表示が同時に行え、サブフィールド間隔を変えて階調
表示を行う画像表示装置であって、アドレス間隔がフィ
ールド期間全般を階調ビットで等分した期間よりも短く
かつLSB表示間隔よりも長いことを特徴とする。
【0024】また、本発明の画像表示装置は、複数bi
t単位のデータ線と、垂直走査線と、前記データ線のデ
ータを前記垂直走査線のタイミングで取り込むフリップ
フロップと、前記フリップフロップの出力で時間間隔が
異なるサブフィールド信号線の時間データへデコードす
るデコーダを備え、表示間隔を変えて階調表示を行う画
素を、マトリクス状に配置したことを特徴とする。
【0025】(第1の実施例)以下本発明の第1の実施
例を、図1を用いて説明する。まず、ガス放電パネルに
おいて、表示面側ガラス等透明基板上にTFT等で代表
される二次元的スイッチング素子1または二次元的な記
憶素子もしくはこれらの両方を表示面側基板のフロント
パネルガラス2に配し、周辺部の電極取り出し部を除き
誘電体等の透明不導体3で覆い、さらに、金属製電極ま
たは透明電極またはこれらの組み合わせで作成された導
体電極である第一極性電極4、第二極性電極5を設け、
誘電体膜6によってさらに被覆する。
【0026】さらに、誘電体膜6上には、MgO膜等の
保護膜7を設けてもよい。表示側と逆側基板のバックパ
ネルガラス8には、導体電極を一面にまたは部分的に形
成した下面電極9上に誘電体等の不導体層である誘電体
膜10を設け、さらに第一極性電極4、第二極性電極5
の延長方向と垂直方向に伸びる隔壁11を設ける。
【0027】12、13、14は隔壁間に順次形成され
た赤色、緑色、青色の蛍光体である。
【0028】ここで、一組の隔壁11に囲まれ、少なく
とも一組の第一第二極性電極対が含まれるマトリックス
表示の最小単位をセルとする。ここで、この一つのセル
内において、二次元的スイッチング素子または二次元的
な記憶素子もしくはこれらの両方を少なくとも一つづつ
配置する。
【0029】ここで、ある時刻で点灯させるセルに配置
された二次元的スイッチング素子に電位を印加し、下面
電極に接地電位等の二次元的スイッチング素子によって
印加される電位以下の電位を与えて微弱な放電を起こ
し、それと同時または直前または直後に第一第二電極間
に矩形波等の周期的に変化する電位差をあたえ、この電
位差をこの電位差だけでは自己放電しないが、二次元的
スイッチング素子によって印加される電位によって放電
を開始するようにする。このときに、隔壁は各セルを二
次元的に遮蔽するように設けてもよい。
【0030】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を、図2を用いて説明する。まず、ガス放電パネル
において、フロントパネル20を構成する表示面側ガラ
ス等透明基板であるフロントパネルガラス21上にTF
T等で代表される二次元的スイッチング素子22または
二次元的な記憶素子もしくはこれらの両方を配し、周辺
部の電極取り出し部を除き誘電体等の透明不導体である
誘電体膜23で被覆する。24は保護膜である。
【0031】表示側と逆側の基板であるバックパネルガ
ラス25には、金属製電極または透明電極、またはこれ
らの組み合わせで作成された導体電極である第一極性電
極26、第二極性電極27を設け、誘電体膜28によっ
てさらに被覆する。さらに、誘電体膜28の上には、M
gO膜等の保護層を設けてもよい。さらに第一第二極性
電極の延長方向と垂直方向または平行方向に伸びる隔壁
29を設ける。隔壁間には、それぞれ赤色の蛍光体3
0、緑色の蛍光体31、青色の蛍光体32を順次形成す
る。
【0032】ここで、一組の隔壁に囲まれ、少なくとも
一組の第一第二極性電極対が含まれるマトリックス表示
の最小単位をセルとする。ここで、この一つのセル内に
おいて、二次元的スイッチング素子または二次元的な記
憶素子もしくはこれらの両方を少なくとも一つづつ配置
する。
【0033】ここで、ある時刻で点灯させるセルに配置
された二次元的スイッチング素子に電位を印加し、第一
極性電極または第二極性電極または両方の電極に接地電
位等の二次元的スイッチング素子によって印加される電
位以下の電位を与えて微弱な放電を起こし、それと同時
または直前または直後に第一第二電極間に矩形波等の周
期的に変化する電位差をあたえ、この電位差をこの電位
差だけでは自己放電しないが、二次元的スイッチング素
子によって印加される電位によって放電を開始するよう
にする。このときに、隔壁は各セルを二次元的に遮蔽す
るように設けてもよい。また、第一第二極性電極は、隔
壁に取り付けてもよい。また、この際に蛍光体は表示基
板側につけてもよい。
【0034】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を、図3を用いて説明する。まず、ガス放電パネル
において、表示面逆側ガラス等透明基板であるバックパ
ネルガラス41上にTFT等で代表される二次元的スイ
ッチング素子42または二次元的な記憶素子もしくはこ
れらの両方を配し、周辺部の電極取り出し部を除き誘電
体等の不導体である誘電体膜43で被覆する。さらに表
示側基板を構成するフロントパネル44の第一極性電極
45、第二極性電極46の延長方向と垂直方向および直
交方向に伸びる隔壁47を設ける。
【0035】表示側基板のフロントパネルガラス48に
は、金属製電極または透明電極またはこれらの組み合わ
せで作成された導体電極である第一極性電極45、第二
極性電極46を設け、誘電体膜49によってさらに被覆
する。さらに、誘電体膜49の上には、MgO膜等の保
護層50を設けてもよい。隔壁間には、それぞれ赤色の
蛍光体51、緑色の蛍光体52、青色の蛍光体53を順
次形成する。
【0036】ここで、一組の隔壁に囲まれ、少なくとも
一組の第一第二極性電極対が含まれるマトリックス表示
の最小単位をセルとする。ここで、この一つのセル内に
おいて、二次元的スイッチング素子または二次元的な記
憶素子もしくはこれらの両方を少なくとも一つづつ配置
する。
【0037】ここで、ある時刻で点灯させるセルに配置
された二次元的スイッチング素子42に電位を印加し、
第一極性電極45または第二極性電極46または両方の
電極に接地電位等の二次元的スイッチング素子によって
印加される電位以下の電位を与えて微弱な放電を起こ
し、それと同時または直前または直後に第一第二電極間
に矩形波等の周期的に変化する電位差をあたえ、この電
位差をこの電位差だけでは自己放電しないが、二次元的
スイッチング素子によって印加される電位によって放電
を開始するようにする。このときに、隔壁は各セルを二
次元的に遮蔽するように設けてもよい。また、第一第二
極性電極は、隔壁に取り付けてもよい。
【0038】次に本発明の動作を図5と共に説明する。
図5は階調表示をサブフィールドによる時間幅で行う場
合の一画素あたりの二次元的スイッチング素子の回路構
成図を示したものである。
【0039】図5において、101は画像情報が入力さ
れるデータ線、102は1ラインの書き込みを制御する
信号が加わる垂直走査線、103は階調制御の時間間隔
を決めるパルス信号が加わるサブフィールド信号線、1
04はデータ線101の信号を垂直走査線102のタイ
ミングで取り込み、そのデータを保持するDタイプのフ
リップフロップである。105はフリップフロップ10
4の保持されたデータに応じてサブフィールド信号線1
03からのタイミングで出力を制御するラッチである。
以上の回路は、例えば薄膜TFT(Thin Film Transist
or)等で構成する。これらの薄膜TFTは液晶アクティ
ブマトリクスパネル等で既に実用化されており、内部の
個々の回路までは図示はしない。
【0040】次に動作タイミングの一例を図6に示し、
図と共に説明する。図6は、データ書き込みアドレス期
間(以下アドレス期間と略す)をサブフィールド発光の
最小単位であるLSBに合わせ、全期間の発光を可能と
する方法を示す図である。
【0041】図面の便宜上、4bit、16階調の場合
で説明する。基本的に各画素にデータを書き込む時間は
一定であるので、一画面分の書き込みのアドレス期間も
一定であり、この書き込み終了後そのデータの出力が可
能となる。そのため書き込みと発光はアドレス期間分だ
けずれることになる。この方法は全期間発光するので発
光効率は良いが、アドレス期間が短くなる欠点がある。
【0042】具体例を挙げれば、縦480ラインのパネ
ルを一般的な16.6ms間隔のフィールド期間で16
階調画像を表示する場合、1ラインあたり約2μsのア
ドレスとなる。この程度なら実用化されている非晶質シ
リコン薄膜TFTでも動作可能と言えるが、一般的な自
然画である256階調になれば0.13μsとなり、非
晶質シリコン薄膜TFTでは困難となる。実用化途上の
特性の良い多結晶シリコンTFTが必要となる。
【0043】次の動作例を図7に示す。こちらは1フィ
ールド期間を全てアドレス期間に当て、アドレス時間を
延ばしたものである。これにより16階調では約8.5
μsを、256階調で約4.3μsと実用的な値とな
る。しかし発光期間の割合が16階調では約47%、2
56階調で約25%と短く発光効率が悪くなる欠点が生
じる。しかしこれでも現行の3電極AC−PDPよりは
効率が良い。
【0044】アドレスを大幅に高速化することなく発光
期間の割合を改善した方法の一例を図8に示す。図8で
は16階調時において、図7に比べアドレス期間を10
0%からわずかに80%減少さす、つまりアドレスを
1.25倍の高速に留める替わりに、発光期間の割合を
約47%から75%と60%も向上することが可能とな
るのである。256階調でも各種動作が考えられるが、
一例をあげるとアドレス1.25倍の高速化で発光期間
約66%と2.6倍もの高効率化が得られ、高階調ほど
その効果が大きくなり、実用上極めて有用である。
【0045】本発明の他の構成例を図9に示し、図と共
に説明する。図9は1ビットずつアドレスするのでな
く、複数のビットにわたるデータを一度に画素を制御す
る回路へ転送し、そのデータからサブフィールドで階調
表示するものである。
【0046】図9において、201は複数のデータ線
で、この例では4本であり、16階調の情報が一度に書
き込める。202は図5の垂直走査線102と同様の構
成の垂直走査線、203はサブフィールド信号線103
と同様の構成のサブフィールド信号線、204はDタイ
プのフリップフロップであるが、図5のDタイプのフリ
ップフロップ104と比べて複数ビット構成である点が
異なっている。205はフリップフロップ204の出力
によりサブフィールド信号線203のどのパルス幅を決
定するデコーダである。以上図5の構成例よりは構成す
るトランジスタ数が多数になるが、一度に階調データを
書き込めるので前述のようなアドレスと発光時間の相反
する現象はない。
【0047】このような動作例を図10に示す。1フィ
ールド期間全部を使いアドレスし、全期間の発光が可能
となる。よってアドレス期間は階調数に関わらず480
ラインのパネル、16.6msフィールド期間で約34
μsと極めて長時間となり、薄膜TFTの特性が多少悪
くとも使用可能となる。
【0048】他の動作例を図11に示す。これは例えば
256階調、8bitのデータ線では配線幅とフリップ
フロップとデコーダの構成が複雑になるために複数回、
この例では2回に分けてアドレスし、その分だけデータ
線数と回路構成を半減化するものである。これをLSB
から分けてもよいが、図11ではMSBとLSB側、そ
してその他の中位ビットの群に分けることを提案するも
のである。これにより各アドレス期間は平均化されて最
小アドレス期間は長くなり、各回路の動作が遅くともよ
いという利点が生ずる。
【0049】尚、本実施例では、階調表示を行うために
サブフィールドを用いて行うプラズマディスプレイを一
例に説明したが、プラズマ以外の他の発光原理を使う画
像表示装置にも適用できるものである。例えば、反射鏡
の反射をオンオフすることによって、階調表示を行うD
MA等の構成の画像表示装置や、シャッタ構造等を用い
て発光間隔や透過間隔をデジタル的に制御して階調表示
を行う画像表示装置にも適用できるものである。
【0050】
【発明の効果】以上のように発明は、サブフィールドの
時間間隔に階調表示を行う構成によって、1bit単位
の簡単な回路構成で動作可能となる利点がある。その場
合、LSB期間にアドレス期間を合わすことにより全期
間発光の高効率発光が可能となる。また、アドレス期間
をフィールド期間を均等に分割することにより低速なデ
バイスでも構成可能とする利点がある。さらに、アドレ
ス期間をフィールド期間よりも若干短くすることで発光
効率を大幅に改善することが可能となる。
【0051】本発明の他の構成例では、多bitのデー
タを一度に処理することにより、低速アドレスと発光期
間のアップを同時に実現することができる。さらに複数
回によるアドレスによって、より回路を簡単にすること
が可能となる。その際MSBとLSB群と中位bitの
構成に分けることにより、アドレス期間を平均化し、ア
ドレスの高速化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるガス放電ディス
プレイの構造を示す模式図
【図2】本発明の第2の実施例におけるガス放電ディス
プレイの構造を示す模式図
【図3】本発明の第3の実施例におけるガス放電ディス
プレイの構造を示す模式図
【図4】従来のガス放電ディスプレイの構造を示す模式
【図5】本実施例にかかる二次元的スイッチング素子の
回路構成の一例を示す図
【図6】図5の動作の第1の例を示す図
【図7】図5の動作の第2の例を示す図
【図8】図5の動作の第3の例を示す図
【図9】本実施例にかかる二次元的スイッチング素子の
回路構成の他の例を示す図
【図10】図9の動作の第1の例を示す図
【図11】図9の動作の第2の例を示す図
【符号の説明】
1 二次元的スイッチング素子 2 フロントパネルガラス 3 透明不導体 4 第一極性電極 5 第二極性電極 6 誘電体膜 7 保護膜 8 バックパネルガラス 9 下面電極 10 誘電体膜 11 隔壁 12 蛍光体(R) 13 蛍光体(G) 14 蛍光体(B)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 啓介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックス表示を行うガス放電パネルに
    おいて、少なくとも表示のための発光場所を限定するた
    めの制御電極を表示面側基板に配したことを特徴とする
    ガス放電パネル。
  2. 【請求項2】マトリックス表示を行うガス放電パネルに
    おいて、少なくとも表示のための発光場所を限定するた
    めの二次元的な制御電極を表示面側基板に配したことを
    特徴とするガス放電パネル。
  3. 【請求項3】マトリックス表示を行うガス放電パネルに
    おいて、少なくとも表示のための発光場所を限定するた
    めの二次元的な制御電極を表示面と逆側基板のみに配し
    たことを特徴とするガス放電パネル。
  4. 【請求項4】マトリックス表示を行うガス放電パネルに
    おいて、少なくとも表示のための発光場所を限定するた
    めの二次元的な制御電極として表示面と逆側基板のみで
    成り立つ二次元的スイッチング素子または二次元的な記
    憶素子もしくはこれらの両方を配したことを特徴とする
    ガス放電パネル。
  5. 【請求項5】マトリックス表示を行うガス放電パネルに
    おいて、少なくとも表示のための発光場所を限定するた
    めの二次元的な制御電極として二次元的スイッチング素
    子または二次元的な記憶素子もしくはこれらの両方を表
    示面側基板に配したことを特徴とするガス放電パネル。
  6. 【請求項6】各パネル画素または各画素内の各色成分に
    対応して二次元的スイッチング素子を配したことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載のガス放電パネ
    ル。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のガス放電
    パネルであって、二次元的な制御電極と独立して放電維
    持電極対に電位差を与えることによって駆動することを
    特徴とするガス放電パネル。
  8. 【請求項8】マトリックス表示を行うガス放電パネルで
    あって、表示側基板上に少なくとも表示のための発光場
    所を限定するための二次元的な制御電極として二次元的
    スイッチング素子または二次元的な記憶素子もしくはこ
    れらの両方を各パネル画素または各画素内の各色成分に
    対応して表示面側基板に配し、これら各素子を誘電体層
    で覆い放電維持電極対に対して電気的に絶縁することを
    特徴とするガス放電パネル。
  9. 【請求項9】マトリックス表示を行うガス放電パネルに
    おいて、表示面と逆側基板上に少なくとも表示のための
    発光場所を限定するための二次元的な制御電極として二
    次元的スイッチング素子または二次元的な記憶素子もし
    くはこれらの両方を各パネル画素または各画素内の各色
    成分に対応して表示面側基板に配し、これら各素子を誘
    電体層で覆い放電維持電極対に対して電気的に絶縁する
    ことを特徴とするガス放電パネル。
  10. 【請求項10】1bit単位のデータ線と、垂直走査線
    と、前記データ線のデータを前記垂直走査線のタイミン
    グで取り込むフリップフロップと、前記フリップフロッ
    プの出力で時間間隔が異なるサブフィールド信号線の時
    間データを取り込むラッチを備え、プラズマ発光間隔を
    変えて階調表示を行う画素を、マトリクス状に配置した
    ことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】アドレスと発光が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行うプラズマディスプレ
    イ装置を駆動する方法であって、LSB発光期間単位で
    アドレスを行うことを特徴とするプラズマディスプレイ
    駆動方法。
  12. 【請求項12】アドレスと発光が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行うプラズマディスプレ
    イ装置を駆動する方法であって、アドレス間隔がフィー
    ルド期間全般を階調ビットで等分した期間であることを
    特徴とするプラズマディスプレイ駆動方法。
  13. 【請求項13】アドレスと発光が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行うプラズマディスプレ
    イ装置を駆動する方法であって、アドレス間隔がフィー
    ルド期間全般を階調ビットで等分した期間よりも短くか
    つLSB発光間隔よりも長いことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイ駆動方法。
  14. 【請求項14】複数bit単位のデータ線と、垂直走査
    線と、前記データ線のデータを前記垂直走査線のタイミ
    ングで取り込むフリップフロップと、前記フリップフロ
    ップの出力で時間間隔が異なるサブフィールド信号線の
    時間データへデコードするデコーダを有し、プラズマ発
    光間隔を変えて階調表示を行う画素を、マトリクス状に
    配置したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】アドレスと発光が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行うプラズマディスプレ
    イ装置を駆動する方法であって、複数ビットを2以上の
    複数グループに分けてアドレスすることを特徴とするプ
    ラズマディスプレイ駆動方法。
  16. 【請求項16】複数ビットのグループ分けがMSBとL
    SB群と、中位ビット群の2つであることを特徴とする
    請求項15記載のプラズマディスプレイ駆動方法。
  17. 【請求項17】1bit単位のデータ線と、垂直走査線
    と、前記データ線のデータを前記垂直走査線のタイミン
    グで取り込むフリップフロップと、前記フリップフロッ
    プの出力で時間間隔が異なるサブフィールド信号線の時
    間データを取り込むラッチを有し、表示間隔を変えて階
    調表示を行う画素を、マトリクス状に配置したことを特
    徴とする画像表示装置。
  18. 【請求項18】アドレスと表示が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行う画像表示装置であっ
    て、LSB表示期間単位でアドレスを行うことを特徴と
    する画像表示装置。
  19. 【請求項19】アドレスと表示が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行う画像表示装置であっ
    て、アドレス間隔がフィールド期間全般を階調ビットで
    等分した期間であることを特徴とする画像表示装置。
  20. 【請求項20】アドレスと表示が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行う画像表示装置であっ
    て、アドレス間隔がフィールド期間全般を階調ビットで
    等分した期間よりも短くかつLSB表示間隔よりも長い
    ことを特徴とする画像表示装置。
  21. 【請求項21】複数bit単位のデータ線と、垂直走査
    線と、前記データ線のデータを前記垂直走査線のタイミ
    ングで取り込むフリップフロップと、前記フリップフロ
    ップの出力で時間間隔が異なるサブフィールド信号線の
    時間データへデコードするデコーダを備え、表示間隔を
    変えて階調表示を行う画素を、マトリクス状に配置した
    ことを特徴とする画像表示装置。
  22. 【請求項22】アドレスと表示が同時に行え、サブフィ
    ールド間隔を変えて階調表示を行う画像表示装置であっ
    て、複数ビットを2以上の複数グループに分けてアドレ
    スすることを特徴とする画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100490528B1 (ko) * 2000-02-08 2005-05-17 삼성에스디아이 주식회사 3-전극 플라즈마 디스플레이 패널
JP2009180928A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Noritake Co Ltd 画像表示装置

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