JPH11303847A - 疲労強度および靱性に優れたコンロッドおよびその製造方法 - Google Patents

疲労強度および靱性に優れたコンロッドおよびその製造方法

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JPH11303847A JP12674798A JP12674798A JPH11303847A JP H11303847 A JPH11303847 A JP H11303847A JP 12674798 A JP12674798 A JP 12674798A JP 12674798 A JP12674798 A JP 12674798A JP H11303847 A JPH11303847 A JP H11303847A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 疲労強度および靱性に優れたコンロッドを提
供する。 【解決手段】 Cr:0.2〜5重量%、Ni:1〜6
重量%、C:0.1〜1.0重量%を含有し、残りがF
eおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつマルテ
ンサイト、オーステナイトおよびパーライトの混合組織
からなる素地中にフェライト相が島状に分散している組
織を有する鉄基焼結合金で構成された表面から30〜2
00μmの深さの表層部の密度が7.6〜7.9g/c
cの範囲内にあり、表層部より内部の密度が6.8〜
7.4g/ccの範囲内にあることを特徴とするコンロ
ッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、従来よりも一層
疲労強度および靱性に優れたコンロッドおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンの往復運動を回転運動
に変換する部品であるコンロッドの1つとして、Ni:
1.5〜4.5重量%、Cu:0.5〜2.5重量%、
Mo:0.75〜2重量%、C:0.3〜0.6重量%
を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成
並びに密度:6.8〜7.4g/ccを有する鉄基焼結
合金からなるロッド部およびキャップ部からなる鉄基焼
結合金製コンロッドが知られており、さらにこの鉄基焼
結合金製コンロッドの表面から30〜200μmの深さ
の表層部が密度:7.6〜7.85g/ccの高密度層
となっているロッド部およびキャップ部からなる鉄基焼
結合金製コンロッドが知られている(特開平9−177
757号公報参照)。
【0003】この従来の鉄基焼結合金製コンロッドは、
原料粉末として、Fe−Mo粉末、Ni粉末、Cu粉末
および黒鉛粉末を用意し、これら原料粉末を金型成形時
の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛またはエチレンビスス
テアラミド粉末とともに混合し、プレス成形してコンロ
ッド形状圧粉体を作製し、コンロッド形状圧粉体を水素
を含む窒素雰囲気中、1100〜1300℃で焼結し、
得られたコンロッド形状焼結体をロッド部とキャップ部
に機械的に破断することにより製造される。さらに、得
られたコンロッド形状焼結体の表面にショットピーニン
グを施すことにより表面層の気孔を閉塞することにより
コンロッドの表面部を高密度にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、エンジンの低燃
費化のためにリーンバーンエンジンあるいは直噴エンジ
ンなどが開発されているが、これらエンジンに連結され
ているコンロッドには従来のエンジンよりも一層高い負
荷がかかり、したがって、従来よりも一層疲労強度およ
び靱性に優れたコンロッドが求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、一層優れた疲労強度および靱性
を有するコンロッドを得るべく研究を行った結果、
(a)原料粉末として、平均粒径の大きいFe粉末にN
i粉末およびCr3 2粉末を混合し、さらに必要に応
じてC粉末を添加して混合し、得られた混合粉末をコン
ロッド形状圧粉体に成形し、このコンロッド形状圧粉体
を1000〜1200℃で焼結すると、素地中にフェラ
イト相が島状に分散している組織を有するコンロッドが
得られ、このコンロッドは従来とほぼ同じ密度を有する
が、従来よりも疲労強度および靱性が一層向上する、
(b)このコンロッドの素地は、マルテンサイト、オー
ステナイトおよびパーライトの混合組織からなる、など
の知見を得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、(1)Cr:0.2〜5重量%、N
i:1〜6重量%、C:0.1〜1.0重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、かつ素地中にフェライト相が島状に分散している組
織を有する鉄基焼結合金で構成された疲労強度および靱
性に優れたコンロッド、(2)前記素地は、マルテンサ
イト、オーステナイトおよびパーライトの混合組織から
なる前記(1)記載の疲労強度および靱性に優れたコン
ロッド、(3)前記コンロッドは、密度が6.8〜7.
4g/ccの範囲内にある前記(1)または(2)記載
の疲労強度および靱性に優れたコンロッド、(4)前記
コンロッドは、表面から30〜200μmの深さの表層
部の密度が7.6〜7.9g/ccの範囲内にあり、表
層部より内部の密度が6.8〜7.4g/ccの範囲内
にある(1)または(2)記載の疲労強度および靱性に
優れたコンロッド、(5)Fe粉末、Ni粉末およびC
3 2 粉末を混合し、得られた混合粉末をコンロッド
形状圧粉体に成形し、このコンロッド形状圧粉体を10
00〜1200℃で焼結する前記(1)、(2)または
(3)記載の疲労強度および靱性に優れたコンロッドの
製造方法、(6)Fe粉末、Ni粉末、Cr3 2 粉末
およびC粉末を混合し、得られた混合粉末をコンロッド
形状圧粉体に成形し、このコンロッド形状圧粉体を10
00〜1200℃で焼結する前記(1)、(2)または
(3)記載の疲労強度および靱性に優れたコンロッドの
製造方法、(7)前記(6)または(7)記載の製造方
法で得られたコンロッドの表面にショットピーニングを
施す前記(4)記載の疲労強度および靱性に優れたコン
ロッドの製造方法、に特徴を有するものである。
【0007】Fe粉末にNi粉末およびCr3 2 粉末
を混合し、得られた混合粉末をコンロッド形状圧粉体に
成形し、このコンロッド形状圧粉体を1000〜120
0℃で焼結すると、マルテンサイト、オーステナイトお
よびパーライトの混合組織からなる素地中にフェライト
相が島状に分散している組織を有する疲労強度および靱
性に優れたコンロッドが得られるメカニズムは、下記の
理由によるものと考えられる。
【0008】すなわち、Fe粉末、Ni粉末およびCr
3 2 粉末を混合し、成形し、焼結すると、焼結中に大
部分のNi、CrおよびCはFe粉末に拡散してFeを
主成分とするFe−Cr−Ni−C合金相となり、この
Fe−Cr−Ni−C合金相はマルテンサイト、オース
テナイトおよびパーライトの混合組織となって合金の素
地を形成する。しかし、Fe粉末の平均粒径が大きい
と、Fe粉末、Ni粉末およびCr3 2 粉末からなる
混合粉末を焼結しても、大きな平均粒径を有するFe粉
末の中央部までNi、CrおよびCが十分に拡散せず、
Fe粉末の中央部はFe粉末本来の組織であるフェライ
ト相がそのまま残り、Fe粉末の周囲はFe−Cr−N
i−C合金相となってマルテンサイト、オーステナイト
およびパーライトに変態し素地を形成する。
【0009】このようにして得られたマルテンサイト、
オーステナイトおよびパーライトの混合組織からなる素
地中にフェライト相が島状に分散している組織を有する
コンロッドは、高疲労強度のマルテンサイト、オーステ
ナイトおよびパーライトの混合組織からなる素地に破壊
が発生しても柔らかいフェライト相で破壊の進行が阻害
され、靱性が向上するものと考えられる。
【0010】したがって、この発明の疲労強度および靱
性に優れたコンロッドの製造には、平均粒径の大きなF
e粉末を用いることが必要であり、さらに還元が難しい
CrをCr3 2 中のCにより容易に還元し、Fe中へ
拡散しやすくするためにCr3 2 粉末を用いることが
必要である。この場合、C含有量を調整するためにCr
3 2 粉末と共にC粉末を添加しても良い。
【0011】前述のごとく、この発明の疲労強度および
靱性に優れたコンロッドの製造には、平均粒径の大きな
Fe粉末を用いることが必要であり、そのFe粉末の平
均粒径は30〜90μmの範囲内にあることが好まし
く、このFe粉末に対して添加するNi粉末、Cr3
2 粉末およびC粉末の平均粒径はそれぞれNi粉末:1
〜8μm、Cr3 2 粉末:0.5〜15μmおよびC
粉末:1〜25μmの範囲内にあることが好ましい。
【0012】この発明の疲労強度および靱性に優れたコ
ンロッドの製造方法を一層具体的に述べると、原料粉末
として、Fe粉末、Ni粉末、Cr3 2 粉末および黒
鉛粉末を用意し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑剤
であるステアリン酸亜鉛粉末またはエチレンビスステア
ラミドとともにダブルコーンミキサーで混合し、プレス
成形してコンロッド形状圧粉体を作製し、コンロッド形
状圧粉体を水素を含む窒素雰囲気中、温度:1000〜
1200℃で焼結する。焼結温度は1110〜1150
℃が一層好ましい。温度:1000〜1200℃で焼結
すると、平均粒径:30〜90μmを有するFe粉末の
内でも粒径の大きい60μm以上のFe粉末の中央部ま
でNi、CrおよびCが十分に拡散せず、靱性に富むF
e粉末本来のフェライト相を維持できる。
【0013】つぎに、この発明の疲労強度および靱性に
優れたコンロッドの成分組成を上記のごとく限定した理
由について説明する。 (a)Cr Crは、靱性を低下させることなく疲労強度を向上させ
る効果があるが、その含有量が0.2重量%未満ではそ
の効果が十分でなく、一方、5重量%を越えてもそれ以
上の効果が望めない。したがって、Crの含有量は0.
2〜5重量%に定めた。Crの含有量の一層好ましい範
囲は2〜4重量%である。
【0014】(b)Ni Niは、Fe合金相の疲労強度および靱性を向上させる
作用があるが、その含有量が1重量%未満ではその効果
が十分でなく、一方6重量%を越えて含有してもそれ以
上の効果が少ない。したがって、Niの含有量は1〜6
重量%に定めた。Niの含有量の一層好ましい範囲は3
〜5重量%である。
【0015】(c)C Cは、疲労強度を向上させまた硬さを向上させる作用が
あるが、その含有量が0.1重量%未満では疲労強度向
上効果が十分でなく、一方、1.0重量%を越えて含有
する靱性を低下させるので好ましくない。したがって、
Cの含有量は0.1〜1.0重量%に定めた。Cの含有
量の一層好ましい範囲は0.3〜0.8重量%である。
【0016】
【発明の実施の形態】実施例1 原料粉末として、平均粒径:55μmのFe粉末、平均
粒径:5μmのNi粉末、平均粒径:10μmのCr3
2 粉末および平均粒径:17μmのC粉末を用意し、
これら原料粉末を表1〜表2に示される配合組成となる
ように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤であるステア
リン酸亜鉛粉末またはエチレンビスステアラミド粉末を
外掛けで0.8重量%に当たる量だけ添加し、ダブルコ
ーンミキサーで混合し、プレス成形して全長:140m
m、厚さ:20mm、大端部内径:40mm、小端部内
径:16mmの寸法を有するコンロッド形状圧粉体を作
製した。なお、ステアリン酸亜鉛粉末を潤滑剤として用
いる場合は常温で、エチレンビスステアラミド粉末を潤
滑剤として用いる場合は、混合する粉末および金型の温
度を135℃としてプレス成形した。
【0017】得られたコンロッド形状圧粉体をN2 −5
%H2 の混合雰囲気中、温度:1150℃、20分保持
の条件で焼結したのち、0.5℃/secの冷却速度で
冷却し、表1〜表2に示される成分組成を有する本発明
鉄基焼結合金製コンロッド(以下、本発明コンロッドと
いう)1〜7および比較鉄基焼結合金製コンロッド(以
下、比較コンロッドという)1〜6を作製した。さら
に、Ni:2.2重量%、Cu:2.4重量%、Mo:
1.9重量%、C:0.55重量%を含有し、残部がF
eからなる成分組成および密度:7.36g/ccを有
する従来鉄基焼結合金製コンロッド(以下、従来コンロ
ッドという)1を用意し、これらのコンロッドの密度を
測定し、その結果を表3に示した。
【0018】本発明コンロッド1〜7、比較コンロッド
1〜6および従来コンロッド1の組織を金属顕微鏡によ
り観察したところ、マルテンサイト、オーステナイトお
よびパーライトの混合組織からなる素地中にフェライト
相が島状に分散している組織を有することが分かった。
さらにこれら本発明コンロッド1〜7、比較コンロッド
1〜6および従来コンロッド1のそれぞれの大端部と小
端部に鋼製軸を圧入し、軸に20回/秒、平均応力−3
00kgfをかけながら応力振幅を負荷することにより
コンロッドの単軸疲労試験を行い、107 回の繰り返し
でも破損しない最大応力振幅を測定してその結果を表3
に示し、またJIS Z2242NI準じてコンロッド
からノッチなしのシャルピー衝撃試験片を切り出し、シ
ャルピー衝撃値を測定し、その結果を表3に示した。
【0019】さらに、この発明の疲労強度および靱性に
優れたコンロッドの組織を一層理解するために、表1に
示される本発明コンロッド3を切断し、研磨し、金属顕
微鏡による組織写真を取り、その組織写真を図1に示し
た。図2は本発明コンロッド3の金属組織の写生図であ
る。図1および図2において黒く見える部分は空孔3で
あり、1は素地、2はフェライト相である。図1の組織
写真および図2金属組織の写生図から明らかなように、
本発明コンロッド3はマルテンサイト、オーステナイト
およびパーライトの混合組織からなる素地1の中にフェ
ライト相2が島状に分散していることが分かる。
【0020】さらに、前記本発明コンロッド3の組織写
真の部分の成分含有量をEPMAにより測定した結果、
素地はNi、CrおよびCはFe粉末に拡散してFeを
主成分とするFe−Cr−Ni−C合金相となり、この
Fe−Cr−Ni−C合金相はマルテンサイト、オース
テナイトおよびパーライトの混合組織となって合金の素
地を形成し、この素地の中にNi、CrおよびCがほと
んど含まれないフェライト相2が島状に分散しているこ
とを確認した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】 表1〜表3に示される結果から、本発明コンロッド1〜
7と従来コンロッド1を比較すると、本発明コンロッド
1〜7は従来コンロッド1と比べて、最大応力振幅が向
上していることから疲労強度が改善しており、さらにシ
ャルピー衝撃値が高いことが分かる。しかし、この発明
の範囲から外れている成分組成を有する比較コンロッド
1〜6は、疲労強度およびシャルピー衝撃値のうちの少
なくともいずれかが劣ることが分かる。
【0024】実施例2 表1〜表2に示される成分組成および表3に示される密
度を有する本発明コンロッド1〜7、比較コンロッド1
〜6および従来コンロッド1の表面にショットピーニン
グを施して表面層の気孔を閉寒することにより本発明コ
ンロッド8〜14、比較コンロッド7〜12および従来
コンロッド2を作製した。これら本発明コンロッド8〜
14、比較コンロッド7〜12および従来コンロッド2
の表面から60μmの深さの表層部の密度を測定してそ
の測定結果を表4に示し、さらに実施例1と同じ条件の
単軸疲労試験を行い、107 回の繰り返しでも破損しな
い最大応力振幅を測定し、その結果を表4に示した。な
お、ショットピーニングを施してもシャルピー衝撃値は
変わらないのでシャルピー衝撃値の測定値の記載は省略
した。
【0025】
【表4】
【0026】表4に示される結果から、ショットピーニ
ングを施すことにより最大応力振幅が20%程度向上し
ていることから疲労強度が20%程度向上していること
が分かる。
【0027】
【発明の効果】上述のように、この発明のコンロッド
は、疲労強度およびシャルピー衝撃値が高い値を示すの
で疲労強度および靱性に優れ、自動車産業の発展に大い
に貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の疲労強度および靱性に優れたコンロ
ッドの金属顕微鏡による組織写真である。
【図2】この発明の疲労強度および靱性に優れたコンロ
ッドの組織の写生図である。
【符号の説明】
1 素地 2 フェライト相 3 空孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 38/00 304 C22C 38/40 38/40 B22F 5/00 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cr:0.2〜5重量%、Ni:1〜6
    重量%、C:0.1〜1.0重量%を含有し、残りがF
    eおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ素地中
    にフェライト相が島状に分散している組織を有する鉄基
    焼結合金で構成されたことを特徴とする疲労強度および
    靱性に優れたコンロッド。
  2. 【請求項2】 前記素地は、マルテンサイト、オーステ
    ナイトおよびパーライトの混合組織からなることを特徴
    とする請求項1記載の疲労強度および靱性に優れたコン
    ロッド。
  3. 【請求項3】 前記コンロッドは、密度が6.8〜7.
    4g/ccの範囲内にあることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の疲労強度および靱性に優れたコンロッド。
  4. 【請求項4】 前記コンロッドは、表面から30〜20
    0μmの深さの表層部の密度が7.6〜7.9g/cc
    の範囲内にあり、表層部より内部の密度が6.8〜7.
    4g/ccの範囲内にあることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の疲労強度および靱性に優れたコンロッド。
  5. 【請求項5】 Fe粉末、Ni粉末およびCr3 2
    末を混合し、得られた混合粉末をコンロッド形状圧粉体
    に成形し、このコンロッド形状圧粉体を1000〜12
    00℃で焼結することを特徴とする請求項1、2または
    3記載の疲労強度および靱性に優れたコンロッドの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 Fe粉末、Ni粉末、Cr3 2 粉末お
    よびC粉末を混合し、得られた混合粉末をコンロッド形
    状圧粉体に成形し、このコンロッド形状圧粉体を100
    0〜1200℃で焼結することを特徴とする請求項1、
    2または3記載の疲労強度および靱性に優れたコンロッ
    ドの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の製造方法で得ら
    れたコンロッドの表面にショットピーニングを施すこと
    を特徴とする請求項4記載の疲労強度および靱性に優れ
    たコンロッドの製造方法。
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