JPH11299074A - 電力系統保護制御装置、電力系統監視制御システムおよびプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

電力系統保護制御装置、電力系統監視制御システムおよびプログラムを記憶した記憶媒体

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JPH11299074A
JPH11299074A JP10108255A JP10825598A JPH11299074A JP H11299074 A JPH11299074 A JP H11299074A JP 10108255 A JP10108255 A JP 10108255A JP 10825598 A JP10825598 A JP 10825598A JP H11299074 A JPH11299074 A JP H11299074A
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修 長谷川
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/02Details
    • H02H3/04Details with warning or supervision in addition to disconnection, e.g. for indicating that protective apparatus has functioned
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/26Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured
    • H02H7/261Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured involving signal transmission between at least two stations
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
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  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】CB動作状変とリレー動作状変との照合処理を
容易、迅速かつ正確に行なう。 【解決手段】各保護制御装置2−1〜2−nは、複数の
CB11a、11bの内の少なくとも1つが動作時に、
保護リレー回路21、CB制御回路22、再閉路回路2
3及びCB状態取込み回路24から送られた情報に基づ
き、動作したCB11aとその動作要因との照合を行な
う照合回路30と、この照合回路の照合処理により得ら
れた結果を伝送系3を介して系統監視装置4に送信する
照合結果送信回路31とを備え、系統監視装置は、照合
結果送信手段から伝送系を介して送信されてきた照合結
果を受信して表示する照合結果受信部35、組合わせメ
ッセージファイル保存部36及びCB動作表示部37を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統から入力
された状態量に基づいて遮断器等の開閉器を動作させて
電力系統を保護制御するための電力系統保護制御装置、
電力系統監視制御システムおよびプログラムを記憶した
記憶媒体に係わり、特に、保護リレー動作と開閉機器の
動作との照合処理を行なう機能を備えた電力系統保護制
御装置、電力系統監視制御システムおよびプログラムを
記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統監視制御システムは、例えば電
力系統を構成する各電気所に応じて配置され、電力系統
から取込んだ電流や電圧等の状態量に基づいて電力系統
の保護制御を行なう複数の保護制御装置と、これら複数
の保護制御装置から伝送系を介して送信された各種の電
力系統に係わる情報(電力系統情報:例えば遮断器の開
閉状態、母線電圧、送電線の潮流および周波数等)を受
信し、この受信した電力系統情報を表示することにより
上記電力系統の監視や制御を行なう系統監視装置とを備
えている。
【0003】図11は、従来の電力系統監視制御システ
ム10の回路ブロック構成の一例を示す図である。電力
系統監視制御システム10は、電力系統11の保護制御
を行なう複数の保護制御装置12−1〜12−nと、こ
れら複数の保護制御装置12−1〜12−nから伝送系
13を介して送信された各種の電力系統情報(例えば遮
断器の開閉状態等)を受信し、この受信した電力系統情
報を用いて電力系統11の監視や制御を行なう系統監視
装置14とを備えている。なお、図11では、一つの保
護制御装置12−1の回路ブロック構成のみを示し、他
の保護制御装置12−2…12−nのブロック構成は図
示を省略するが、その回路ブロック構成は保護制御装置
12−1と同様である。
【0004】図11によれば、保護制御装置12−1
は、一つ以上個(例えば3個)のリレー要素21a1 〜
21a3 (単にリレー、あるいはリレー単体ソフトウエ
アともいい、例えば21a1 :主保護地絡リレー、21
a2 :主保護短絡リレーおよび21a3 :後備短絡リレ
ー)を有し、電力系統11から入力された状態量に基づ
いて上記リレー要素21a1 〜21a3 が動作して電力
系統11の系統事故を検出する保護リレー回路21と、
この保護リレー回路21(リレー要素21a1 〜21a
3 )の動作に応じて電力系統11を構成する系統回路を
遮断するために送電線や母線等に設置された遮断器等の
開閉機器{以下、遮断器(CB)11aとする}に対し
て遮断・投入指令を出力するCB制御回路22と、保護
リレー回路21の動作に基づき、必要に応じてCB制御
回路22を介してCB11aの再閉路処理を行なう再閉
路回路23と、CB11aの開閉状態を取込むCB状態
取込み回路24と、保護リレー回路21のリレー要素2
1a1 〜21a3 の動作状態、再閉路回路23の動作状
態およびCB状態取込み回路24により取込まれたCB
11aの開閉状態を含む電力系統情報を伝送系13を介
して系統監視装置14に送信する系統状態送信回路25
とを備えている。
【0005】図11においては、保護制御装置12−1
は、複数個のリレー要素21a1 〜21a3 を用いて単
一のCB11aを遮断・投入動作させるように示されて
いるが、実際は複数個のリレー要素21a1 〜21a3
を用いて複数個(例えば2つ)のCB11a、11bを
それぞれ遮断・投入動作させるようになっており、例え
ばリレー要素21a1 →CB11a、リレー要素21a
2 、21a3 →CB11bをそれぞれ遮断・投入動作さ
せるようになっている。
【0006】系統監視装置14は、伝送系13を介して
複数の保護制御装置12−1〜12−nから送信されて
きた電力系統情報を受信し、この受信した電力系統情報
から電力系統11の状態に変化があったこと(以下、状
変と表記する)を検出し、検出した状変に基づいて検出
時刻を付加した状変データを作成して後述するCBリレ
ー照合部に送信する状変検出部41と、この状変検出部
41により作成された状変データをファイル形式で保存
する状変データファイル保存部42と、送信された状変
データに基づいてCB動作状変とリレー動作状変との照
合を行なうことによりCB動作状変(CB状変ともい
う)とリレー動作状変(リレー状変ともいう)とを組み
合わせたメッセージ(組み合わせ状変メッセージ;状変
メッセージともいう)を作成するCBリレー照合部43
と、このCBリレー照合部43により作成された組み合
わせ状変メッセージをファイル形式で保存する組み合わ
せ状変メッセージファイル保存部44と、ディスプレイ
等の表示機器(以下、ディスプレイとする)を有し、組
み合わせ状変メッセージファイル保存部に保存された組
み合わせ状変メッセージ(ファイル)を読み出してディ
スプレイ画面を介して表示するCB動作表示部45とを
備えている。
【0007】図12は、系統監視装置10が伝送系13
を介して受信する電力系統情報の伝送フォーマットの一
例を示すものである。図12によれば、各保護制御装置
12−1〜12−nから定周期で送信された電力系統情
報は、伝送系13により、伝送フォーマットに従って電
力系統11を構成する各変電所(A変電所、B変電所、
C変電所、…)毎に配列されたビット情報列BD1、B
D2、…から成る状態データSとして系統監視装置14
に送信される。
【0008】状態データSを構成する各変電所のビット
情報列BD1、BD2、…は、対応する変電所内の設備
機器を保護リレー動作対象・再閉路動作対象とする保護
リレー回路21・再閉路回路23の動作状態を表す1ビ
ット情報と、その設備機器に設けられたCBの開閉状態
を表す1ビット情報とから成る。
【0009】例えば、図12に示すように、XX送電線
1Lを保護動作対象とするリレー要素の1ビット情報が
“0”であれば、そのリレー要素はリレー復帰状態であ
ることを表し、XX送電線1Lに配設されたCBの1ビ
ット情報が“0”であれば、そのCBは開状態であるこ
とを表す。また、XX送電線1Lを保護動作対象とする
リレー要素の1ビット情報が“1”であれば、そのリレ
ー要素はリレー動作中であることを表し、XX送電線1
Lに配設されたCBの1ビット情報が“1”であれば、
そのCBは閉状態であることを表す。
【0010】上記伝送系13には、遠隔監視制御用テレ
コントロール(TC)装置やサイクリック伝送フォーマ
ットに基づく伝送を行なうサイクリックディジタルテレ
メータ(CDT)装置等が適用されており、各保護制御
装置12−1〜12−nから送信された電力系統情報
は、伝送系13を介して図12に示す伝送フォーマット
に従った状態データSに変換されて定周期毎に系統監視
装置14に送信されるようになっている。
【0011】次に従来の電力系統監視制御システムの全
体動作について説明する。
【0012】系統事故が発生していない平常時および系
統事故発生時を問わず、保護制御装置12−1の動作対
象となる電力系統11の例えばC変電所のCB11a、
11bの開閉状態は、定周期でCB状態取込み回路24
により取込まれて系統状態送信回路25に送信されてお
り、同様に、保護リレー回路21の各リレー要素21a
1 〜21a3 の動作状態(動作中または復帰)および再
閉路回路23の動作状態(再閉路実施中または復帰)
も、系統状態送信回路25に送信されている。
【0013】例えば、平常時においては、系統状態送信
回路25には、全てのCB11a、11b→閉、保護リ
レー回路21の全てのリレー要素21a1 〜21a3 →
復帰および再閉路回路23→復帰の状態がそれぞれ送信
されており、送信されたCB開閉状態(閉状態)および
保護リレー・再閉路動作状態(復帰)は、系統状態送信
回路25を介して伝送系13に送信され図12に示した
伝送フォーマットを有する状態データSに変換されて系
統監視装置14の状変検出部41に送られている。な
お、他の保護制御装置12−1〜12−nの系統状態送
信回路を介して伝送系13に送信されたCB開閉状態お
よび保護リレー・再閉路動作状態も同様に状態データS
として系統監視装置14の状変検出部41に送られてい
る。
【0014】このとき、電力系統11において系統事故
が発生し、電力系統11から入力された状態量が変化す
ると、その変化に応じて保護リレー回路21の所定のリ
レー要素21a1 が動作し、リレー動作信号がCB制御
回路22および再閉路回路23に送信される。また、リ
レー要素21a1 のリレー動作中の状態が系統状態送信
回路25に送られる。CB制御回路22では、送信され
たリレー動作信号に応じて動作リレー要素21a1 に対
応するCB11aに遮断指令が出力され、この結果、C
B11aが遮断(閉→開)する。
【0015】一方、CB状態取込み回路24には、CB
11a、11bの開閉状態が取込まれているため、所定
のCB11aの遮断に応じた動作状態(開状態)を含む
CB11a、11bの動作状態は、CB状態取込み回路
24を介して系統状態送信回路25および再閉路回路2
3に送信される。
【0016】系統状態送信回路25では、送信されたC
B開閉状態(CB11b閉、CB11a開)およびリレ
ー動作状態(所定のリレー要素21a1 動作中、他のリ
レー要素21a2 〜21a3 復帰)に基づいて、CB1
1aおよびリレー要素21a1 の状態が「閉と復帰」か
ら「開と動作中」に変更された状態データが伝送系13
を介して系統監視装置14の状変検出部41に送信され
る。
【0017】状変検出部41では、送信された状態デー
タに基づいてCB11aが遮断したこと、および保護リ
レー回路21のリレー要素21a1 が動作したことが検
出され、検出された時刻、変電所名、保護制御対象設備
機器名(リレー要素の場合)・CB配設設備機器名(C
Bの場合)、リレー要素名(リレー要素の場合)・CB
およびその動作状態を含む状変データが作成される。
【0018】例えば、図13に示すように、検出時刻
(1月19日22時01分15秒)、変電所名(C変電
所)、保護制御対象設備機器名(XX送電線1L)、リ
レー要素名{主保護地絡(リレー)}・および動作状態
(動作)を構成要素として含む状変データD1と、検出
日(1月19日22時01分15秒)、変電所名(C変
電所)、CB配設設備機器名(XX送電線1L)、CB
および動作状態(遮断)を構成要素として含む状変デー
タD2がそれぞれ作成される(図13参照、なお、図1
3では、他の変電所のリレー要素・CBの状変データD
x1〜Dx5も合わせて示されている)。
【0019】状変検出部41により作成された状変デー
タD1、D2は、CBリレー照合部43に送信されると
ともに、ファイル形式で状変データファイル保存部42
に保存される。
【0020】CBリレー照合部43は、送信されてきた
状変データD1、D2に基づいてCB動作状変とその要
因となったリレー動作状変との照合を行なう。今、XX
送電線1Lを保護制御対象とするリレー要素(主保護地
絡リレー)21a1 が動作して、そのXX送電線1Lに
配設されたCB11aが遮断しているので、そのリレー
要素(主保護地絡リレー)21a1 とCB11aとを一
つのメッセージに組み合わせた状変メッセージS{検出
時刻(1月19日22時01分15秒)、変電所名(C
変電所)、設備機器名(XX送電線1L)、CB、CB
の動作内容(事故遮断)、リレー要素名(主保護地絡)
・およびリレー要素の動作状態(動作)}を作成する
(図14参照、なお、図14では、他の状変メッセージ
S1〜S3も合わせて示されている)。
【0021】CBリレー照合部43により作成された状
変メッセージSは、ファイル形式で組み合わせ状変メッ
セージファイル保存部44に保存される。
【0022】そしてCB動作表示部45は、組み合わせ
状変メッセージファイル保存部44に保存された状変メ
ッセージ(ファイル)Sを読み出し、状変メッセージ一
覧画面(例えば図14に示すような表形式)としてディ
スプレイを介して表示するか、あるいは、予めディスプ
レイ画面に表示しておいた系統図上における上記組み合
わせ状変メッセージSの状変CBに対応するシンボルを
フリッカ表示し、かつそのフリッカ表示されたシンボル
に近接した位置にリレー動作を表すシンボルを重畳表示
すること等を行なう。
【0023】この結果、ディスプレイ画面を介して動作
状変したCBおよびその状変CBの状変の動作原因とな
ったリレー動作を組み合わせて表示することができるた
め、系統監視装置14の運転員は、ディスプレイ画面を
見ることにより系統事故の状況を容易かつ適格に把握す
ることができる。
【0024】また、ディスプレイ画面上にリレー動作が
表示されずにCB動作状変のみ表示された場合には、運
転員は、各保護制御装置12−1〜12−nの運転員や
電力系統現場作業員がCBを操作(機器操作)したこと
によるものと即座に認識することができる。
【0025】特に、系統監視装置14は、数十から数百
の電気所(変電所等)を監視制御しているため、系統事
故時には数十件の状変が同時に検出されることがある
が、上述した組み合わせ状変データに基づく表示処理を
行なうことにより、系統事故とは無関係の状変も「状変
メッセージ一覧画面」として同一画面上に一緒に表示す
ることができるため、電力系統監視・制御を効率よく行
なうことができる。
【0026】一方、保護制御装置2の再閉路回路23
は、保護リレー回路21から送信されたリレー動作信号
およびCB状態取込み回路24から送信されたCB11
a、11bの動作状態(CB11a開)を受信し、「C
B11a開状態」を受信してから予め定められた時間だ
け経過した後にCB制御回路22に再閉路実施信号を送
信し、系統状態送信回路25に「再閉路実施中」の状態
を送る。CB制御回路22では、送信された再閉路実施
信号に応じてCB11aに投入指令が出力され、この結
果、CB11aが投入(開→閉)する。
【0027】このとき、CB状態取込み回路24では、
常時CB11a、11bの開閉状態が取込まれているた
め、所定のCB11aの再閉路に応じた動作状態(閉状
態)を含むCB11a、11bの動作状態は、CB状態
取込み回路24を介して系統状態送信回路25および再
閉路回路23に送信される。
【0028】系統状態送信回路25では、送信されたC
B開閉状態(CB11a、11b閉状態)および再閉路
回路23の動作状態(再閉路動作中)に基づいて、CB
11aおよび再閉路回路23の状態が「開と復帰」から
「閉と実施中」に変更された状態データが伝送系13を
介して系統監視装置14の状変検出部41に送信され
る。
【0029】状変検出部41では、送信された状態デー
タに基づいてCB11aが投入したこと、および再閉路
回路23が再閉路実施中であることが検出され、検出さ
れた時刻、変電所名、保護制御対象設備機器名(再閉路
回路の場合)・CB配設設備機器名(CBの場合)、再
閉路回路名(再閉路回路の場合)・CBおよびその動作
状態を含む状変データが作成される。
【0030】状変検出部41により作成された状変デー
タは、CBリレー照合部43に送信されるとともに、状
変データファイル保存部42に保存される。
【0031】CBリレー照合部43は、送信されてきた
状変データに基づいてCB投入状変とその要因となった
再閉路実施中の状態との照合を行ない、この照合結果に
基づいて上記状変データメッセージMと同様に一つの状
変メッセージを作成する。CBリレー照合部43により
作成された状変メッセージは、組み合わせ状変メッセー
ジファイル保存部44に保存される。
【0032】そしてCB動作表示部45は、組み合わせ
状変メッセージファイル保存部44に保存された状変メ
ッセージを読み出し、状変メッセージ一覧画面や状変C
B・再閉路回路シンボルフリッカ表示等を行なう。
【0033】一方、再閉路回路23は、CB状態取込み
回路24を介して送信されてきた「CB閉」の状態を受
信すると、その受信後一定時間経過した後で「再閉路実
施中」信号を復帰する。この結果、電力系統11および
保護制御装置12−1は平常状態「全てのCB11a、
11b→閉、保護リレー回路21の全てのリレー要素2
1a1 〜21a3 →復帰および再閉路回路23→復帰」
となる。
【0034】しかしながら、上述した電力系統監視制御
システム10の動作処理においては、各電力系統情報が
状態データに変換される際の伝送フォーマット上での割
り付け方(ポジションと呼ぶ)や伝送系13の形態によ
って、系統監視装置14の状変検出部41がリレー動作
状変とCB動作状変とを検出する時刻に、数秒から数分
オーダーの大きなズレが生じることがある。また、実際
の保護制御装置12−1では、最初に保護リレー回路
(リレー要素)21が動作し、続いて、保護リレー回路
21の動作に応じてCB制御回路22を介してCB11
a、11bが遮断するが、この「リレー動作」→「CB
遮断」の順序は、上述した伝送フォーマット上のポジシ
ョン等の理由から系統監視装置14の状変検出部41に
おいては保証されず、CB遮断が先に検出されその後に
リレー動作が検出される、いわゆる逆転現象が生じるこ
ともあった。
【0035】このように、従来の電力系統監視制御シス
テム10では、リレー動作状変検出時刻とCB動作状変
検出時刻との間にズレが発生し、また「リレー動作」→
「CB遮断」の順序が逆転した場合において、CB動作
状変とその要因となったリレー動作状変とを照合するこ
とが難しかった。
【0036】そこで、上記リレー動作状変検出時刻とC
B動作状変検出時刻とのズレの最大値T1が各保護制御
装置から系統監視装置までの伝送系(伝送装置)の伝送
速度・接続形態や各保護制御装置および系統監視装置の
送受信処理内容に基づいて予め求めることができるこ
と、および各CB状変とそのCB状変の要因となるリレ
ー状変は限られていることを利用して上述した状変検出
時刻のズレや状変の順番に関係なくCB動作状変とリレ
ー動作状変との照合を実行するために、系統監視制御シ
ステム10は、電力系統11の各CBとその各CBの状
変に対応する保護リレー状変とを組み合わせたデータベ
ース(CBリレー照合データベース)を保存するCBリ
レー照合データベース保存部48を備えている。
【0037】CBリレー照合部43は、送信された状変
データに基づいてCBリレー照合データベース保存部4
8のCBリレー照合データベースを参照することにより
CB動作状変とリレー動作状変との照合を行ない、組み
合わせ状変メッセージを作成するようになっている。
【0038】CBリレー照合データベース保存部48に
保存されたCBリレー照合データベースには、図15に
示すように、全ての保護制御装置12−1〜12−nの
遮断・投入動作対象(照合対象)である電力系統11の
全てのCB(例えばC変電所XX送電線1Lに配設され
たCB、C変電所XX送電線2Lに配設されたCB等)
と、この各CBが状変{閉→開(遮断方向)、開→閉
(投入方向)}した際にその動作原因として考えられる
全ての保護リレー回路(リレー要素)および再閉路回路
とが予め組み合わされて保持されている。
【0039】すなわち、CBリレー照合部43は、状変
検出部41から送信された状変データ(例えば状変デー
タD2)がCB状変か否かを判断(チェック)し(図1
6;ステップS1)、このチェックの結果CB状変以外
であれば次の状変データ処理に移行して処理を終了す
る。
【0040】今、状変データD2はCB状変を表してい
るため、ステップS1のチェックの結果YESとなり、
CBリレー照合部43は、状変データのCB状変検出時
刻から上記ズレの最大時間T1が経過するまで処理を中
断して待機する(ステップS2)。
【0041】CB状変検出時刻から時間T1が経過する
と、CBリレー照合部43は、CB状変検出時刻から前
後T1時間の範囲において状変データファイル保存部4
2に保存された状変データ群(例えば状変データD1が
含まれるとする)を全て取り出し(ステップS3)、C
Bリレー照合データベース保存部48に保存されたCB
リレー照合データベースを参照して送信された状変デー
タD2のCB(C変電所XX送電線1Lに配設されたC
B)と組み合わせが成立するリレー状変が上記状変デー
タ群の中に存在するか否かを判断(チェック)する(ス
テップS4)。
【0042】今、CBリレー照合データベースにおい
て、C変電所XX送電線1LのCBに組み合わされるリ
レー要素の中に「C変電所XX送電線1L主保護(リレ
ー)」が含まれていれば、ステップS3の処理により取
り出した状変データにおける状変データD1における状
変したリレー要素は「C変電所XX送電線1L主保護地
絡(リレー)」であるため、CB状変とリレー状変との
組み合わせは成立し(ステップS4のチェックの結果Y
ES)、CBリレー照合部43は、状変CBおよび状変
リレー要素を組み合わせた状変メッセージ(前掲図14
参照)を作成する(ステップS6)。
【0043】一方、ステップS4のチェックがNO、す
なわち、CBリレー照合データベースを参照した結果、
CB状変に対応するリレー状変がステップS3の処理で
読み出した全ての状変データに存在しない場合には、C
Bリレー照合部43は、リレー要素の動作以外の要因、
すなわち、機器操作によるCB状変であることを認識し
てその機器操作によるCB状変を表すメッセージを状変
メッセージとして作成する(ステップS7)。
【0044】そして、CBリレー照合部43は、ステッ
プS6あるいはステップS7の処理により作成された状
変メッセージを組み合わせ状変メッセージファイル保存
部44に保存する(ステップS8)。
【0045】この結果、リレー動作状変検出時刻とCB
動作状変検出時刻との間にズレ(最大T1)があり、ま
た「リレー動作」→「CB遮断」の順序が保証されない
場合でも、CB状変を表す状変データと、この状変デー
タの検出時刻に対して前後T1時間の範囲内に存在する
全ての状変データとを照合することにより、CB状変と
このCB状変の要因となったリレー状変とを組み合わせ
た状変メッセージ(あるいは、機器操作によるCB状変
を表す状変メッセージ)を組み合わせ状変メッセージフ
ァイル保存部44に保存することができ、保存された状
変メッセージをCB動作表示部45の処理によりディス
プレイを介して表示することができる。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電力系統監視制御システムにおいては、各保護制御装
置で取得されたCB状変データとリレー状変データとを
系統監視装置へ送信することにより系統監視装置側でC
B動作状変とリレー動作状変との照合処理を行なってい
るため、リレー動作状変検出時刻とCB動作状変検出時
刻とが大きくズレたり、また前後する可能性があり、C
B動作状変とその要因となったリレー動作状変とを正確
かつ迅速に照合することが難しかった。
【0047】具体的に言えば、従来の電力系統監視制御
システムの系統監視装置のCBリレー照合部は、全ての
保護制御装置から送信されてきたCB状変データ毎に、
そのCB状変データ検出時に対して前後T1時間の範囲
内に存在する全ての状変データ(全ての保護制御装置の
状変データ;全状変データ)を状変データファイル保存
部から取り出し、全状変データとの照合処理を各CB状
変データ毎に行なわなければならないため、CBリレー
照合部が扱うデータ量が非常に多くなり、照合アルゴリ
ズムも複雑になっていた。
【0048】すなわち、組み合わせが成立するCB動作
状変とリレー動作状変とは限られているにも係わらず、
それぞれのCB状変データに対して無関係の多数の状変
データ(全保護制御装置の状変データ)を照合しなけれ
ばならず、その照合処理に多大な時間を要していた。
【0049】特に、上記CBリレー照合部が扱う状変デ
ータ量は、リレー動作状変検出時刻とCB動作状変検出
時刻とのズレの最大値T1に依存しているが、仮にズレ
時間の最大値T1の選択を誤ってそのT1を小さく設定
すれば、照合漏れが生じる恐れが高くなり、CB動作状
変に応じて動作したリレーの表示漏れが発生する危険性
が生じていた。これに対して、上記CB動作状変に応じ
て動作するリレーの表示漏れを無くすために、ズレ時間
の最大値T1を大きく設定すれば、各CB状変データを
より多くの状変データに対して照合させなければなら
ず、照合処理負荷が増大して照合処理時間をさらに増加
させる危険性があった。
【0050】そして、従来の電力系統監視制御システム
では、電力系統側でCBやリレー(リレー要素)等の電
力系統設備機器の増設が行なわれたり、CBとこのCB
を開閉動作させるリレー(リレー要素)との組み合わせ
が変更された場合には、その増設や組み合わせ変更の度
に、系統監視装置のCBリレー照合データベース保存部
に保存されたCBリレー照合データベースに対して上記
設備機器増設に係わるデータの追加や上記組み合わせ変
更に係わるデータの変更等のメンテナンス作業(保守作
業)を行なう必要があり、非常に手間がかかる結果とな
っていた。
【0051】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、CB動作状変とリレー動作状変との照合処理
を、CBリレー照合データベースを用いることなく容
易、迅速かつ正確に行なうことをその目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の発明者は、電力系統監視制御システム
における保護制御装置と系統監視装置との間の伝送系と
して、従来のTC装置やCDT装置と比較して大容量・
高速度の情報(データ)を相互通信できるLANやWA
N等の通信ネットワークを適用可能なこと、およびこの
通信ネットワークを用いれば、保護制御装置から系統監
視装置に対して送信する情報量を多くすることに特別な
制約は不要であること等に着目した。すなわち、本発明
の発明者は、上記LANやWAN等の通信ネットワーク
を伝送系として電力系統監視制御システムを構築し、上
記CB動作状変とリレー動作状変との照合処理を保護制
御装置側で行なうための手段を考え出して上述した課題
の解決を図っている。
【0053】すなわち、本発明の第1の態様に係わる電
力系統保護制御装置によれば、電力系統から入力された
状態量に基づいて開閉器を動作させることにより前記電
力系統の保護制御を行なう少なくとも1つの保護制御装
置と、この少なくとも1つの保護制御装置と通信ネット
ワークを介してデータ送受信可能に相互接続され、前記
少なくとも1つの保護制御装置から送信されたデータに
基づいて前記電力系統の監視制御を行なう系統監視装置
とを備えた電力系統保護制御システムにおいて、前記少
なくとも1つの保護制御装置は、前記開閉器が動作した
際に、動作した開閉器とその動作要因との照合を行なう
照合手段と、この照合手段の照合処理により得られた結
果を前記通信ネットワークを介して前記系統監視装置に
送信する照合結果送信手段とを備え、前記系統監視装置
は、前記照合結果送信手段から前記通信ネットワークを
介して送信されてきた照合結果を受信して表示する照合
結果受信表示手段を備えている。
【0054】特に、前記第1の態様に係わる電力系統監
視制御システムでは、前記少なくとも1つの保護制御装
置は、前記状態量に応じて動作して対応する開閉器を遮
断するリレー要素を有しており、前記照合手段は、前記
開閉器から取込まれた当該開閉器の動作状態に応じて前
記動作した開閉器が遮断したか投入したかを判断する第
1の判断手段と、この第1の判断手段の判断の結果前記
動作した開閉器が遮断したと判断された場合に、その動
作した開閉器に対応するリレー要素が動作したか否かを
判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段の判断
の結果、前記リレー要素が動作したと判断された場合
に、その動作したリレー要素と前記遮断した開閉器とを
組み合わせたデータを前記照合結果として生成する第1
の生成手段と、前記第2の判断手段の判断の結果前記リ
レー要素が動作しなかったと判断された場合、当該開閉
器が機器操作により遮断したことを表すデータを前記照
合結果として生成する第2の生成手段とを備えている。
【0055】また、前記第1の態様に係わる電力系統監
視制御システムでは、前記少なくとも1つの保護制御装
置は、前記開閉器に対して再閉路制御を実行可能な再閉
路手段を有しており、前記照合手段は、前記第1の判断
手段の判断の結果前記動作した開閉器が投入したと判断
された場合に、前記再閉路手段が前記投入した開閉器に
対して再閉路制御を実行しているか否かを判断する第3
の判断手段と、この第3の判断手段の判断の結果、前記
再閉路手段が前記投入した開閉器に対して再閉路制御を
実行していると判断された場合に、当該開閉器が再閉路
制御により投入したことを表すデータを前記照合結果と
して生成する第3の生成手段と、前記第3の判断手段の
判断の結果前記投入した開閉器に対して再閉路制御を実
行していないと判断された場合、当該開閉器が機器操作
により投入したことを表すデータを前記照合結果として
生成する第4の生成手段とを備えている。
【0056】このように構成された第1の態様に係わる
電力系統監視制御システムによれば、例えば複数の開閉
器の内の少なくとも1つが動作すると、それら複数の開
閉器から取込まれた複数の開閉器の動作状態に応じて、
動作した開閉器が遮断したか投入したかが第1の判断手
段により判断され、その判断の結果、動作した開閉器が
遮断したと判断されると、第2の判断手段により動作し
た開閉器に対応するリレー要素が動作したか否かが判断
される。
【0057】この第2の判断手段の判断の結果、リレー
要素が動作したと判断されると、第1の生成手段により
動作したリレー要素と遮断した開閉器とを組み合わせた
データが照合結果として生成され、一方、第2の判断手
段の判断の結果、リレー要素が動作しなかったと判断さ
れた場合、第2の生成手段により、動作した開閉器が機
器操作により遮断したことを表すデータが照合結果とし
て生成される。
【0058】第1の生成手段、あるいは第2の生成手段
により生成された照合結果は、照合結果送信手段により
通信ネットワークを介して系統監視装置に送信され、系
統監視装置では、照合結果受信表示手段により照合結果
送信手段から通信ネットワークを介して送信されてきた
照合結果が受信されて表示される。
【0059】また、本発明の第2の態様に係わる電力系
統保護制御装置によれば、電力系統から入力された状態
量に基づいて開閉器を動作させることにより前記電力系
統の保護制御を行なう電力系統保護制御装置において、
前記保護制御装置は、前記開閉器が動作した際に、動作
した開閉器とその動作要因との照合を行なう照合手段を
備えている。
【0060】さらに、本発明の第3の態様に係わるプロ
グラムを記憶した記憶媒体によれば、電力系統から入力
された状態量に基づいて開閉器を動作させることにより
前記電力系統の保護制御を行なう機能と、前記保護制御
に係わるデータを通信ネットワークを介して前記電力系
統監視制御用の系統監視装置に送信する機能とを備えた
少なくとも1つの保護制御装置を構成するコンピュータ
が読取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体におい
て、前記開閉器が動作した際に、動作した開閉器とその
動作要因との照合処理を実行させる手順と、前記照合処
理により得られた結果を前記通信ネットワークを介して
前記系統監視装置に送信させる手順とを備えている。
【0061】特に、前記第3の態様に係わるプログラム
を記憶した記憶媒体によれば、前記少なくとも1つの保
護制御装置を構成するコンピュータは、前記状態量に応
じて動作して当該開閉器を遮断するリレー要素を有して
おり、前記照合処理実行手順は、前記開閉器から取込ま
れた当該開閉器の動作状態に応じて前記動作した開閉器
が遮断したか投入したかを判断させる第1の判断手順
と、この第1の判断手順による判断の結果前記動作した
開閉器が遮断した場合に、その動作した開閉器に対応す
るリレー要素が動作したか否かを判断させる第2の判断
手順と、この第2の判断手順による判断の結果、前記リ
レー要素が動作したと判断された場合に、その動作した
リレー要素と前記遮断した開閉器とを組み合わせたデー
タを前記照合結果として生成させる第1の生成手順と、
前記第2の判断手順による判断の結果前記リレー要素が
動作しなかったと判断された場合、当該開閉器が機器操
作により遮断したことを表すデータを前記照合結果とし
て生成させる第2の生成手順とを備えている。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って以下に説明する。
【0063】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態に係る電力系統保護制御システムを図1〜図6に
従って説明する。
【0064】図1は、本実施形態に係わる電力系統監視
制御システム1の基本構成を示す図である。図1に示す
電力系統監視制御システム1は、電力系統11を構成す
る例えば各変電所(A変電所、B変電所、C変電所、・
・・)から入力した電流や電圧等の複数の状態量(電気
量)M1 〜Mn に基づいて保護制御処理を行ない、保護
制御処理結果に基づく保護制御出力C1 〜Cn を電力系
統11に送信することにより電力系統11の保護制御を
行なう複数の保護制御装置2−1〜2−nと、これら複
数の保護制御装置2−1〜2−nから伝送系3を介して
送信された電力系統に係わる情報を受信し、この受信し
た電力系統情報を用いて電力系統11の監視や制御を行
なう系統監視装置4とを備えている。
【0065】本実施形態の伝送系3としては、従来のT
C装置やCDT装置と比較して大容量・高速度の情報
(データ)を相互通信できるLANやWAN等の通信ネ
ットワークが適用されている。
【0066】図2は、図1に示した電力系統監視制御シ
ステム1における保護制御装置2−1および系統監視装
置4の回路ブロック構成を示す図である。なお、図2で
は、一つの保護制御装置2−1の回路ブロック構成のみ
を示し、他の保護制御装置2−2〜2−nの回路ブロッ
ク構成は図示を省略するが、その回路ブロック構成は保
護制御装置2−1と同様である。また、前掲図11に示
した保護制御装置12−1の回路ブロック構成要素と略
同一の構成要素については、同一の符号を付してその説
明を省略または簡略化する。
【0067】図2における保護制御装置2−1は、CP
U30aおよびこのCPU30aの処理に必要なプログ
ラムやデータ等を記憶するためのメモリ30b等を有
し、保護リレー回路21のリレー要素21a1 〜21a
3 の動作状態、再閉路回路23の動作状態およびCB状
態取込み回路24により取込まれたCB11a、11b
の開閉状態に基づいてCB11a、11bとリレー要素
21a1 〜21a3 との照合処理を行なう照合回路30
と、CPU31aおよびこのCPU31aの処理に必要
なプログラムやデータ等を記憶するためのメモリ31b
等を有し、照合回路30の照合結果として作成された組
み合わせ状変メッセージ(状変メッセージ)を所定の伝
送フォーマットに基づく状変メッセージデータに変換
し、変換した状変メッセージデータを伝送系3を介して
系統監視装置4に送信する照合結果送信回路31とを備
えている。
【0068】照合回路30のCPU30aには、CB状
態取込み回路24からCB11a、11bの開閉状態
(開または閉)、保護リレー回路21の各リレー要素2
1a1〜21a3 の動作状態(動作中または復帰)およ
び再閉路回路23の動作状態(再閉路実施中または復
帰)がそれぞれ定周期で送信されており、照合回路30
のCPU30aは、送信されたCB11a、11bの開
閉状態、保護リレー回路21の各リレー要素21a1 〜
21a3 の動作状態および再閉路回路23の動作状態を
用いて、メモリ30bに記憶されたCB動作状変処理に
関するアルゴリズム(フローチャート;図3参照)に従
った動作処理を行なう。
【0069】すなわち、照合回路30のCPU30a
は、送信されたCB11a、11bの開閉状態が変化し
たか(状変発生か)否か、そして状変発生した場合(例
えばCB11a)には、そのCB11aの状変が遮断
(閉→開)か投入(開→閉)か否かを判断する(図3、
ステップS21)。このステップS21の判断の結果、
CB11aの状変が発生していない場合(開あるいは閉
のまま)においては、CPU30aは、次に送信されて
くるCBの開閉状態に基づいてステップS21の判断を
繰り返す。
【0070】一方、ステップS21の判断の結果、CB
11aの状変が発生し、そのCB状変が遮断(閉→開)
であれば、CPU30aは、送信されてきた保護リレー
回路21の各リレー要素21a1 〜21a3 の動作状態
に基づいて、それらリレー要素21a1 〜21a3 の中
で動作したリレー要素が存在するか否かを判定する(ス
テップS22)。
【0071】このステップS22の判定の結果YES、
すなわち、動作したリレー要素(例えばリレー要素21
a1 および21a2 )が存在すれば、CPU30aは、
上記CB11aは事故により遮断したと判断してその動
作したリレー要素21a1 および21a2 の動作名称
(例えば主保護地絡および後備地絡)を遮断したCB1
1aと組み合わせてCB事故遮断の組み合わせ状変メッ
セージを作成して(ステップS23),後述するステッ
プS28の処理へ移行する。また、ステップS22の判
定の結果NO、すなわち、動作したリレー要素が存在し
なければ、CPU30aは、上記CB11aは運転員の
機器操作による遮断と判断し、操作状変によるCB遮断
を表す組み合わせ状変メッセージを作成して(ステップ
S24)後述するステップS28の処理へ移行する。
【0072】一方、ステップS21の判断の結果、CB
11aの状変が発生し、そのCB状変が投入(開→閉)
であれば、CPU30aは、送信されてきた再閉路回路
23の動作状態に基づいて、その再閉路回路23が再閉
路実施中か否かを判定する(ステップS25)。
【0073】ステップS25の判定の結果YES、すな
わち、再閉路回路23が再閉路実施中であれば、CPU
30aは、上記CB11aの状変は再閉路制御による投
入状変と判断し、CB投入による再閉路実施中(成功)
を表す組み合わせ状変メッセージを作成して(ステップ
S26)、後述するステップS28の処理へ移行する。
また、ステップS25の判定の結果NO、すなわち、再
閉路回路23が再閉路実施中でなければ(復帰)、CP
U30aは、上記CB11aの状変は運転員の機器操作
による投入状変と判断し、操作状変によるCB投入を表
す組み合わせ状変メッセージを作成して(ステップS2
7)、後述するステップS28の処理へ移行する。
【0074】続いてCPU30aは、ステップS23、
ステップS24、ステップS26およびステップS27
の内の何れかの組み合わせ状変メッセージ作成処理が終
了すると、その作成した組み合わせ状変メッセージにC
B動作時刻を付加し、このCB動作時刻を付加した組み
合わせ状変メッセージを照合結果送信回路31に渡して
(ステップS28)、処理を終了する。
【0075】照合結果送信回路31のCPU31aは、
照合回路30から送信されたCB動作時刻付き組み合わ
せ状変メッセージを用いて、メモリ31bに記憶された
アルゴリズム(フローチャート;図4参照)に従った動
作処理を行なう。
【0076】すなわち、照合結果送信回路31のCPU
31aは、照合回路30から組み合わせ状変メッセージ
が渡されたか否かを判断しており(図4、ステップS3
0)、照合回路30から組み合わせ状変メッセージが渡
されると(ステップS30の判断の結果YES)、その
渡された組み合わせ状変メッセージを、図5に示す伝送
フォーマットFを有する状変メッセージデータに変換し
(ステップS31)、変換した状変メッセージデータを
伝送系3に送信して(ステップS32)、ステップS3
0の処理に移行し、以下、照合回路30から渡される状
変メッセージに対して順次上述したステップS30〜ス
テップS32の処理を実行する。
【0077】伝送フォーマットFは、照合結果送信回路
31から伝送系3へ順次送信される状変メッセージデー
タ{・・・、状変メッセージデータMDn−1、状変メ
ッセージデータMDn、状変メッセージデータMDn+
1、・・・;図5に時系列的に示す}のデータ構造を定
めるものである。
【0078】つまり、照合回路30から渡された状変メ
ッセージを構成する多種類の情報(CB状変動作方向、
動作リレー(リレー要素)名称およびCB状変動作時刻
等)は、図5に示す伝送フォーマットFに従って一定の
順序に配列されて状変メッセージデータが構成される。
本実施形態では、伝送フォーマットFは、状変CBが設
置された変電所名を表す情報が第1のデータd1、状変
CBの名称を表す情報が第2のデータd2、CB状変動
作時刻を表す情報が第3のデータd3、CB動作方向を
表す情報が第4のデータd4、CB状変動作区分を表す
情報が第5のデータd5およびCB状変に応じて動作し
たリレー要素の名称を表す情報が第6のデータd6とな
るように定められており、状変メッセージは、上記伝送
フォーマットFに基づく直列符号データMDnとして伝
送系3に送信されるように構成されている。
【0079】なお、他の回路ブロック(保護リレー回路
21、CB制御回路22、再閉路回路23およびCB状
態取込み回路24も、CPUやメモリ等を備えたコンピ
ュータにより具体化することができる。
【0080】一方、系統監視装置4は、各保護制御装置
2−1〜2−nから伝送系3を介して送信されてきた照
合結果である状変メッセージデータを受信し、伝送フォ
ーマットFに基づいて状変メッセージデータに含まれる
照合結果(状変メッセージ)を抽出する照合結果受信部
35と、照合結果受信部35の受信処理により得られた
照合結果(状変メッセージ)をファイル形式で保存する
組み合わせ状変メッセージファイル保存部36と、組み
合わせ状変メッセージファイル保存部36に保存された
状変メッセージファイルを読み出してディスプレイ画面
を介して表示するCB動作表示部37とを備えている。
なお、上述した各回路ブロック(照合結果受信部35、
組み合わせ状変メッセージファイル保存部36およびC
B動作表示部37)は、CPUやメモリ等を備えたコン
ピュータによりそれぞれ具体化することができる。
【0081】次に本実施形態の電力系統監視制御システ
ム1において、特に電力系統11に系統事故が発生した
場合の全体動作について説明する。なお、第1実施形態
および後述する各実施形態においては、複数の保護制御
装置2−1〜2−nにおける保護制御装置2−1の動作
についてのみ説明するが、他の保護制御装置2−2〜2
−nも同様の処理を行なう。同様に、第1実施形態およ
び後述する各実施形態では、系統事故発生前において、
全てのCB11a、11b→閉、保護リレー回路21の
全てのリレー要素21a1 〜21a3 →復帰および再閉
路回路23→復帰の状態であるとする。
【0082】電力系統11に系統事故が発生すると、そ
の系統事故に応じて電力系統11から保護リレー回路2
1に入力された状態量が変化し、この変化に応じて保護
リレー回路21の所定のリレー要素{例えばリレー要素
(A変電所の主保護地絡リレー)21a1 およびリレー
要素(A変電所の後備地絡リレー)21a2 }が動作し
てリレー動作信号がCB制御回路22、再閉路回路23
および照合回路30にそれぞれ送信される。
【0083】CB制御回路22では、送信されたリレー
動作信号に応じて動作リレー要素21a1 および21a
2 に対応するCB(例えばA変電所のXY送電線2Lの
CB)11aに遮断指令が出力され、この結果、CB1
1aが遮断(閉→開)する。
【0084】このとき、CB状態取込み回路24では、
定周期でCB11a、11bの開閉状態が取込まれてい
るため、CB11aの遮断に応じた動作状変(閉→開)
を含むCB11a、11bの動作状態(状変)は、CB
状態取込み回路24を介して照合回路30および再閉路
回路23に送信される。
【0085】照合回路30では、送信されたCB状変
(閉→開)およびリレー動作信号(リレー要素21a1
および21a2 →動作中)に基づいてCB11aは事故
遮断したと判断され(図3;ステップS21〜S22参
照)、CB事故遮断の組み合わせ状変メッセージM1が
作成される(図3;ステップS23参照)。そして、こ
の作成された状変メッセージM1は、CB遮断時刻(例
えば10時10分10秒)が付加されて照合結果送信回
路31に送信される(図3;ステップS28参照)。
【0086】一方、再閉路回路23は、保護リレー回路
21から送信されたリレー動作信号およびCB状態取込
み回路24から送信されたCB11aの動作状態(CB
11a開)を受信すると、その受信タイミングから予め
定められた時間だけ待機した後でCB制御回路22およ
び照合回路30に再閉路実施信号を送信する。CB制御
回路22では、送信された再閉路実施信号に応じてCB
11aに投入指令が出力され、この結果、CB11aが
投入(開→閉)する。
【0087】このとき、CB状態取込み回路24によ
り、CB11aの再閉路に応じた動作状変(開→閉)を
含むCB11a、11bの動作状態は、照合回路30お
よび再閉路回路23に送信される。
【0088】照合回路30では、送信されたCB状変
(開→閉)および再閉路実施信号に基づいてCB11a
は再閉路制御により投入されたと判断され(図3;ステ
ップS21およびステップS25参照)、CB投入によ
る再閉路実施中(成功)を表す組み合わせ状変メッセー
ジM2が作成される(図3;ステップS26参照)。そ
して、この作成された状変メッセージM2は、CB投入
時刻(10時10分11秒)が付加されて照合結果送信
回路31に送信される(図3;ステップS28参照)。
【0089】なお、照合回路30に対して、例えばB変
電所のYZ送電線1LのCB11aの状変(開→閉)お
よび再閉路復帰が送信された場合には、CB11aは機
器操作により投入したと判断され(図3;ステップS2
1およびS25参照)、操作状変によるCB投入を表す
組み合わせ状変メッセージM3が作成される(図3;ス
テップS27参照)。そして、この作成された状変メッ
セージM3は、CB投入時刻(例えば20時10分01
秒)が付加されて照合結果送信回路31に送信される
(図3;ステップS28参照)。
【0090】照合結果送信回路31では、照合回路30
から送信された状変メッセージM1(CB事故遮断
時)、状変メッセージM2(CB再閉路投入時)および
状変メッセージM3(CB機器操作投入時)に基づい
て、図5に示す伝送フォーマットFに従う変換処理によ
り状変メッセージデータMD1〜MD3がそれぞれ作成
される(図4;ステップS30〜31参照)。
【0091】すなわち、図6に示すように、状変メッセ
ージデータMD1として、「A変電所」を表すビットデ
ータ(第1のデータd1)、「XY送電線2L CB」
を表すビットデータ(第2のデータd2)、「10時1
0分10秒」を表すビットデータ(第3のデータd
3)、「遮断」を表すビットデータ(第4のデータd
4)、「事故状変」を表すビットデータ(第5のデータ
d5)および「主保護地絡」、「後備地絡」を表すビッ
トデータ(第6のデータd6)が直列に配置された符号
データが作成され、同様に、状変メッセージデータMD
2{「A変電所」、「XY送電線2L CB」、「10
時10分11秒」、「投入」および「再閉路成功」から
成る直列符号データ}および状変メッセージデータMD
3{「B変電所」、「YZ送電線1L CB」、「20
時10分11秒」、「投入」および「操作状変」から成
る直列符号データ}がそれぞれ作成される。
【0092】作成された状変メッセージデータMD1〜
MD3は、伝送系3を介して系統監視装置4の照合結果
受信部35により受信され、伝送フォーマットFに基づ
いて状変メッセージデータMD1に含まれる照合結果
(状変メッセージ)M1「A変電所のXY送電線2Lの
CBが10時10分10秒に主保護地絡リレー21a1
および後備短絡リレー21a2 の動作により事故状変し
て遮断」が抽出される。同様に、状変メッセージデータ
MD2に含まれる照合結果(状変メッセージ)M2「A
変電所のXY送電線2LのCBが10時10分11秒に
再閉路制御により投入」および状変メッセージデータM
D3に含まれる照合結果(状変メッセージ),M3「B
変電所のYZ送電線1LのCBが20時10分01秒に
操作状変により投入」がそれぞれ抽出される。
【0093】抽出された照合結果(状変メッセージ)M
1〜M3は、それぞれ状変メッセージファイルMF1〜
MF3としてファイル形式で状変メッセージファイル保
存部36に保存される。そして、状変メッセージファイ
ル保存部36に保存された状変メッセージファイルMF
1〜MF3は、CB動作表示部37により読み出され、
上記状変メッセージM1〜M3の内容を表す表示画面
{例えば図6のような表や、状変CBシンボルおよびリ
レー動作(再閉路動作)シンボルを系統図上に重畳表示
画面等}としてディスプレイに表示される。
【0094】以上述べたように、本構成によれば、各保
護制御装置2−1〜2−nおよび系統監視装置4がLA
NやWAN等の伝送系(通信ネットワーク)3により接
続されていることを利用して、リレー動作(あるいは再
閉路制御)とCB状変との照合を各保護制御装置2−1
〜2−n側で行ない、得られた照合結果を伝送系3を介
して系統監視装置4に送信して表示処理を行なうように
構成されている。
【0095】すなわち、リレー動作(再閉路制御)とこ
のリレー動作(再閉路制御)に基づくCB状変との照合
処理は、伝送系を介在させることなく各保護制御装置2
−1〜2−n側で行なわれるため、そのリレー動作(再
閉路制御)とこのリレー動作(再閉路制御)に基づくC
B状変との順序は、常に保証(リレー動作→このリレー
動作に対応するCB状変)される。
【0096】また、本構成においては、リレー動作およ
びCB状変は、伝送系3を経由して系統監視装置4側で
検出することなく、各保護制御装置2−1〜2−nで検
出するように構成されているため、リレー動作検出時刻
とCB状変検出時刻との間においてズレ時間T1を考慮
する必要がなく、ズレ時間T1の設定に起因した照合漏
れや照合処理時間の増大を起こすことがない。
【0097】上述したように、本実施形態では、リレー
動作とこのリレー動作に基づくCB状変との順序が常に
保証され、かつリレー動作検出時刻とCB状変検出時刻
との間においてズレ時間T1を考慮する必要がないた
め、この動作順序の逆転とズレ時間T1に関係なく照合
処理を行なうためのCBリレー照合データベースは不要
になり、かつこのCBリレー照合データベースに係わる
メンテナンス作業も不要になる。
【0098】さらに、本構成では、CB状変とリレー動
作(再閉路制御)との照合処理を各保護制御装置2−1
〜2−n側で実行しており、各保護制御装置2−1〜2
−n内において発生したCB状変(例えばCB11aの
状変)の要因となるリレー要素は数点(例えばCB11
a→リレー要素21a1 、21a2 の2点、CB11b
→リレー要素21a3 の1点)に限定されているため、
従来において各CB状変データと全ての保護制御装置2
−1〜2−nの状変データとの照合処理を行なった場合
と比べて、照合処理を非常に正確、容易かつ迅速に行な
うことができる。
【0099】そして、本構成では、各保護制御装置2−
1〜2−n側においてCB状変を検出した時刻を状変メ
ッセージに付加することができるため、従来における伝
送系を経由した後の系統監視装置側でCB状変検出時刻
を状変メッセージに付加した場合と比べて、非常に正確
なCB状変検出時刻を系統監視装置4のディスプレイを
介して表示することができる。
【0100】なお、本実施形態においては、前掲図21
に示した状変データファイル保存部に相当する構成要素
を省略したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、図1に示した系統監視装置4の構成要素と
して状変データファイル保存部42を追加してもよい。
【0101】このとき、照合回路30は前掲図23に示
すような状変データを上記照合処理と平行して作成して
照合結果送信回路31および伝送系3を介して系統監視
装置4に送信するようになっており、系統監視装置4の
照合結果受信部35は、上記照合結果受信処理に加え
て、伝送系3を介して送信されてきた状変データを受信
処理してファイル形式で状変データファイル保存部42
に書き込むようになっている。
【0102】このように構成すれば、系統監視装置4で
は、照合結果である状変メッセージファイルに加えて、
各CBやリレー要素自体の状変データを表す状変データ
ファイルを保存することができるため、状変データファ
イル自体を利用した系統監視業務も行なうことができ、
系統監視効率の向上に寄与することができる。
【0103】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る電力系統保護制御システムを図7に従って
説明する。
【0104】本実施形態の電力系統監視制御システム1
Aにおいては、図2における各保護制御装置2−1〜2
−nの照合回路30のCPU30aの処理と照合結果送
信回路31のCPU31aの処理が第1実施形態で説明
した電力系統監視制御システム1と異なり、それ以外は
図2に示した電力系統監視制御システム1の構成および
動作と同等であるため、本実施形態では、照合回路30
AのCPU30aの処理および照合結果送信回路31A
のCPU31aの処理のみを説明して他の説明を省略す
る。
【0105】本実施形態の照合回路30AのCPU30
aは、送信されたCB11a、11bの開閉状態、保護
リレー回路21の各リレー要素21a1 〜21a3 の動
作状態および再閉路回路23の動作状態を用いて、前掲
図3に示すアルゴリズムに従った動作処理に加えて、図
7に示すアルゴリズム(フローチャート)に従った動作
処理を行なう。
【0106】図7に示すアルゴリズムに基づく照合回路
30AのCPU30aの処理について以下に説明する。
すなわち、照合回路30AのCPU30aは、送信され
た保護リレー回路21の各リレー要素21a1 〜21a
3 内の少なくとも1つからリレー動作信号が送信される
か否かにより各リレー要素21a1 〜21a3 の動作状
態が「動作中」か「復帰」かを判断し(図7、ステップ
S40)、このステップS40の判断の結果、各リレー
要素21a1 〜21a3 からリレー動作信号が送信され
ない状態、すなわち、各リレー要素21a1 〜21a3
の動作状態が「復帰」であれば、CPU30aは処理を
終了する。
【0107】一方、ステップS40の判断の結果、各リ
レー要素21a1 〜21a3 の内の少なくとも1つのリ
レー要素(例えばリレー要素21a1 および21a2 )
からリレー動作信号が送信されてリレー要素21a1 〜
21a3 の動作状態が「動作中」と認識されれば、CP
U30aは、リレー要素21a1 および21a2 に対応
するCB11aが遮断するまで最大でT2時間待機する
(ステップS41)。なお、このT2は、リレー要素2
1a1 および21a2 が動作してからCB11aが完全
に遮断するまでの時間に対応する待機時間である。
【0108】T2時間待機後、CPU30aは、送信さ
れたCB11aの開閉状態に基づいてCB11aが遮断
したか否かを判断し(ステップS42)、このステップ
S42の判断の結果YES、すなわち、CB11aが遮
断(閉→開)していれば、図3のステップS23の処理
に移行してステップS23以降の処理を行なう。
【0109】一方、ステップS42の判断の結果NO、
すなわち、CB11aが遮断されない場合(CB11a
→閉のまま)において、CPU30aは、CB誤不動作
(リレー単独動作)を表す状変メッセージを作成し、作
成した状変メッセージを照合結果送信回路31に渡して
(ステップS43)、処理を終了する。
【0110】また、照合結果送信回路31AのCPU3
1aは、組み合わせ状変メッセージの代わりに、上記C
B誤不動作(リレー単独動作)を表す状変メッセージに
対して図4のステップS30〜ステップS32の処理を
行なうことにより、状変メッセージデータを伝送系3を
介して系統監視装置4に送信するようになっている。
【0111】次に本実施形態の電力系統監視制御システ
ム1Aにおいて、特に電力系統11に系統事故が発生し
た場合の全体動作について説明する。
【0112】電力系統11に系統事故が発生すると、そ
の系統事故に応じて電力系統11から保護リレー回路2
1に入力された状態量が変化し、この変化に応じて保護
リレー回路21の所定のリレー要素21a1 および21
a2 が動作してリレー動作信号がCB制御回路22、再
閉路回路23および照合回路30Aにそれぞれ送信され
る。
【0113】CB制御回路22では、送信されたリレー
動作信号に応じて動作リレー要素21a1 および21a
2 に対応するCB11aに遮断指令が出力される。
【0114】このとき、照合回路30Aでは、送信され
た保護リレー回路21のリレー要素21a1 および21
a2 から送信されたリレー動作信号が受信されてリレー
要素21a1 および21a2 が動作中であることが認識
されると、そのリレー動作信号受信時からT2時間処理
が待機される(図7、ステップS40および41参
照)。
【0115】そして、T2時間処理待機後に、送信され
たCB11aの開閉状態に基づいてCB11aが遮断し
たか否かが判断され(ステップS42参照)、このと
き、CB11aが遮断された場合には、図3のステップ
S23の処理に移行してステップS23以降の処理(C
B事故遮断の状変メッセージデータ作成処理等)が行な
われる。
【0116】一方、CB11aが遮断されない場合に
は、照合回路30Aの処理によりCB誤不動作(リレー
単独動作)を表す状変メッセージが作成されて照合結果
送信回路31Aに渡される(ステップS43参照)。
【0117】以下、第1実施形態と同様の照合結果送信
回路31AのCPU31aの処理により、渡された「C
B11aの不動作、リレー要素21a1 および21a2
の単独動作」」を表す状変メッセージMkに基づいて、
図5に示す伝送フォーマットFに従う変換処理により、
「CB11aの誤不動作、リレー要素21a1 および2
1a2 の単独動作」を表す状変メッセージデータMDk
が作成される。そして、作成された状変メッセージデー
タMDkは、伝送系3を介して系統監視装置4に送信さ
れ、第1実施形態と同様の照合結果受信部35、状変メ
ッセージファイル保存部36およびCB動作表示部37
の処理により状変メッセージの内容を表す表示画面がデ
ィスプレイに表示される。
【0118】すなわち、本構成によれば、CB11aを
動作させるリレー要素21a1 および21a2 が動作し
たにも拘らず、そのCB11aが例えば不良・故障等に
より一定時間(T2)以内に遮断しない場合には、「C
B誤不動作・リレー単独動作」を照合結果として表示す
ることができる。
【0119】したがって、運転員は、CBが動作せずに
リレーが単独で動作したことを表す情報をディスプレイ
画面を介して視認することができるため、第1実施形態
の効果に加えて、上記「CB誤不動作・リレー単独動
作」に対応する動作処理を迅速に行なうことができる。
【0120】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係る電力系統保護制御システムを図8に従って
説明する。
【0121】本実施形態の電力系統監視制御システム1
Bにおいては、図2における各保護制御装置2−1〜2
−nの照合回路30のCPU30aの処理と照合結果送
信回路31のCPU31aの処理が第1実施形態で説明
した電力系統監視制御システム1と異なり、それ以外は
図2に示した電力系統監視制御システム1の構成および
動作と同等であるため、本実施形態では、その照合回路
30BのCPU30aの処理および照合結果送信回路3
1BのCPU31aの処理のみを説明して他の説明を省
略する。
【0122】本実施形態の照合回路30BのCPU30
aは、送信されたCB11a、11bの開閉状態、保護
リレー回路21の各リレー要素21a1 〜21a3 の動
作状態および再閉路回路23の動作状態を用いて、前掲
図3に示すアルゴリズムに従った動作処理に加えて、図
8に示すアルゴリズム(フローチャート)に従った動作
処理を行なう。
【0123】図8に示すアルゴリズムに基づく照合回路
30BのCPU30aの処理について以下に説明する。
すなわち、照合回路30BのCPU30aは、再閉路回
路23から再閉路実施信号が送信されるか否かにより再
閉路回路23の動作状態が「再閉路実施中」か「復帰」
かを判断し(図8、ステップS50)、このステップS
50の判断の結果、再閉路回路23から再閉路実施信号
が送信されない状態、すなわち、再閉路回路23の動作
状態が「復帰」であれば、CPU30aは処理を終了す
る。
【0124】一方、ステップS50の判断の結果、再閉
路回路23から再閉路実施信号が送信されて再閉路回路
23の動作状態が「再閉路実施中」と認識されれば、C
PU30aは、再閉路実施対象となるCB11aが投入
するまで最大でT3時間待機する(ステップS51)。
なお、このT3は、再閉路回路23が動作してからCB
11aが完全に投入するまでの時間に対応する待機時間
である。
【0125】T3時間待機後、CPU30aは、送信さ
れたCB11aの開閉状態に基づいてCB11aが投入
したか否かを判断し(ステップS52)、このステップ
S52の判断の結果YES、すなわち、CB11aが投
入(開→閉)していれば、図3のステップS26の処理
に移行してステップS26以降の処理を行なう。
【0126】一方、ステップS52の判断の結果NO、
すなわち、CB11aが投入されない場合(CB11a
→開のまま)において、CPU30aは、CB不動作
(再閉路失敗)を表す状変メッセージを作成し、作成し
た状変メッセージを照合結果送信回路31Bに渡して
(ステップS53)、処理を終了する。
【0127】また、照合結果送信回路31BのCPU3
1aは、組み合わせ状変メッセージの代わりに、上記C
B不動作(再閉路失敗)を表す状変メッセージに対して
図4のステップS30〜ステップS32の処理を行なう
ことにより、状変メッセージデータを伝送系3を介して
系統監視装置4に送信するようになっている。
【0128】次に本実施形態の電力系統監視制御システ
ム1Bにおいて、特に再閉路制御実施中のCB不動作の
際の全体動作について説明する。
【0129】再閉路回路23がリレー動作信号および系
統事故発生に基づくCB11a状変(閉→開)に応じて
CB制御回路22および照合回路30Bに再閉路実施信
号を送信するまでの保護リレー回路21、CB制御回路
22およびCB状態取込み回路24の動作処理について
は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略す
る。
【0130】CB制御回路22では、再閉路回路23か
ら送信された再閉路実施信号に応じてCB11aに投入
指令が出力される。
【0131】このとき、照合回路30Bでは、再閉路実
施信号が受信されると、その再閉路実施信号受信時から
T3時間処理が待機される(図8、ステップS50およ
び51参照)。
【0132】そして、T3時間処理待機後に、送信され
たCB11aの開閉状態に基づいてCB11aが投入し
たか否かが判断され(ステップS52参照)、このと
き、CB11aが投入された場合には、図3のステップ
S26の処理に移行してステップS26以降の処理(C
B再閉路投入の状変メッセージデータ作成処理等)が行
なわれる。
【0133】一方、CB11aが投入されない場合に
は、照合回路30Bの処理によりCB不動作(再閉路失
敗)を表す状変メッセージが作成されて照合結果送信回
路31Bに渡される(ステップS53参照)。
【0134】以下、第1実施形態と同様の照合結果送信
回路31BのCPU31aの処理により、渡された「C
B11aの誤不動作、再閉路失敗」を表す状変メッセー
ジMsに基づいて「CB11aの誤不動作、再閉路失
敗」を表す状変メッセージデータMDsが作成され、伝
送系3を介して系統監視装置4に送信される。そして、
第1実施形態と同様の照合結果受信部35、状変メッセ
ージファイル保存部36およびCB動作表示部37の処
理により状変メッセージの内容を表す表示画面がディス
プレイに表示される。
【0135】すなわち、本構成によれば、再閉路回路2
3から出力された再閉路実施信号に応じてCB制御回路
22を介してCB11aへ投入指令が出力されたにも拘
らず、そのCB11aが例えば不良・故障等により一定
時間(T3)以内に投入しない場合には、「CB号不動
作・再閉路失敗」を照合結果として表示することができ
る。
【0136】したがって、運転員は、CBが動作せずに
再閉路制御が失敗したことを表す情報をディスプレイ画
面を介して視認することができるため、第1実施形態の
効果に加えて、上記「CB誤不動作・再閉路失敗」に対
応する動作処理を迅速に行なうことができる。
【0137】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係る電力系統保護制御システムを図9に従って
説明する。
【0138】本実施形態の電力系統監視制御システム1
Cにおいては、図2における各保護制御装置2−1〜2
−nの照合回路30のCPU30aの処理と照合結果送
信回路31のCPU31aの処理が第1実施形態で説明
した電力系統監視制御システム1Cと異なり、それ以外
は図2に示した電力系統監視制御システム1Cの構成お
よび動作と同等であるため、本実施形態では、その照合
回路30CのCPU30aの処理および照合結果送信回
路31CのCPU31aの処理のみを説明して他の説明
を省略する。
【0139】本実施形態の照合回路30CのCPU30
aは、送信されたCB11a、11bの開閉状態、保護
リレー回路21の各リレー要素21a1 〜21a3 の動
作状態および再閉路回路23の動作状態を用いて、図9
に示すアルゴリズム(フローチャート)に従った動作処
理を行なう。なお、図9に示すアルゴリズム(フローチ
ャート)において、前掲図3の処理ステップと同一の処
理ステップについては、同一の符号を付して説明を省略
または簡略化する。
【0140】すなわち、照合回路30CのCPU30a
は、CB11aに状変が発生したか、そして状変発生し
た際のその状変の態様{(遮断(閉→開)/投入(開→
閉)}を判断する(図9、ステップS21)。このステ
ップS21の判断の結果、CB状変(遮断;閉→開)で
あれば、上述したステップS22、23あるいはステッ
プS22、24の何れかの処理を実行することにより、
CB事故遮断の組み合わせ状変メッセージMt、あるい
は操作状変によるCB遮断を表す組み合わせ状変メッセ
ージMuを作成して後述するステップS28の処理へ移
行する。
【0141】一方、ステップS21の判断の結果、CB
状変(投入;開→閉)であれば、CPU30aは、再閉
路回路23が再閉路実施中か否かを判定する(ステップ
S25)。
【0142】ステップS25の判定の結果、再閉路回路
23が再閉路実施中でなければ(復帰)、CPU30a
は、操作状変によるCB投入を表す組み合わせ状変メッ
セージMvを作成して(ステップS27)、後述するス
テップS28の処理へ移行する。
【0143】そして、ステップS25の判定の結果、再
閉路回路23が再閉路実施中であれば、CPU30aは
最大でT4時間待機し(ステップS60)、このT4時
間の待機中に保護リレー回路21のリレー要素21a1
および21a2 が動作して再度事故が検出されてCB1
1aが再遮断するか否かを、CB状態取込み回路24か
ら送信されたCB11aの開閉状態が「投入状態(閉)
→遮断状態(開)」に変化するか否かにより判断する
(ステップS61)。なお、このT4は、リレー要素2
1a1 および21a2 が動作してからCB11aが完全
に遮断するまでの時間に対応する待機時間である。
【0144】ステップS61の判断の結果NO、すなわ
ち、CB再遮断{CB状変(閉→開)}が発生しない場
合には、CPU30aは、再閉路成功を表す状変メッセ
ージMwを作成し、作成した状変メッセージMwを照合
結果送信回路31Cに渡して(ステップS62)、ステ
ップS28の処理に移行する。
【0145】一方、ステップS61の判断の結果YE
S、すなわち、CB再遮断{CB状変(閉→開)}が発
生した場合には、CPU30aは、「再閉路失敗・CB
遮断状変」を表す状変メッセージMxを作成し、作成し
た状変メッセージMxを照合結果送信回路31Cに渡し
て(ステップS63)、ステップS28の処理に移行す
る。
【0146】続いてCPU30aは、ステップS23、
ステップS24、ステップS27、ステップS62およ
びステップS63の内の何れかの処理により作成された
組み合わせ状変メッセージにCB動作時刻を付加して照
合結果送信回路31Cに渡して(ステップS28)、処
理を終了する。
【0147】次に本実施形態の電力系統監視制御システ
ム1Cにおいて、特に系統事故継続により再閉路失敗
(CB再遮断)した際の全体動作について説明する。
【0148】再閉路回路23がリレー動作信号および系
統事故発生に基づくCB11a状変(閉→開)に応じて
CB制御回路22および照合回路30Cに再閉路実施信
号を送信し、この再閉路実施信号に応じてCB制御回路
22からCB11aに投入指令が出力されるまでの保護
リレー回路21、CB制御回路22およびCB状態取込
み回路24の動作処理については、第1実施形態と同様
であるため、その説明を省略する。
【0149】CB11aに対して出力された投入指令に
よりCB11aが投入(開→閉)されると、このCB1
1aの再閉路に応じた動作状変(開→閉)を含むCB1
1a、11bの動作状態は、CB状態取込み回路24に
より、照合回路30Cおよび再閉路回路23に送信され
る。
【0150】照合回路30Cでは、再閉路回路23から
送信された再閉路実施信号が受信され、かつCB状態取
込み回路24から送信されたCB11aの動作状変(開
→閉)がそれぞれ受信されると、再閉路実施中にCB1
1aが投入されたことが判定され、最大でT4時間処理
が待機される(図9、ステップS25、ステップS60
参照)。
【0151】このとき、例えば系統事故が継続中である
ことに起因して保護リレー回路21のリレー要素21a
1 および21a2 が動作して再度事故が検出されると、
そのリレー要素21a1 および21a2 の動作に基づく
リレー動作信号がCB制御回路22に送信され、CB制
御回路22から遮断指令がCB11aに出力される。
【0152】この遮断指令に応じて、一旦投入されたC
B11aが再遮断すると、CB状態取込み回路24を経
由してCB状変「投入状態(閉)→遮断状態(開)」が
照合回路30Cへ送信される。
【0153】照合回路30Cでは、上記T4時間内にC
B状変「(閉)→(開)」が受信されるとCB再遮断が
発生したと判断され(ステップS62参照)、「再閉路
失敗・CB遮断状変」を表す状変メッセージMxが作成
される(ステップS63参照)。作成された状変メッセ
ージMxはCB再遮断時刻が付加されて照合結果送信回
路31Cに送信される(ステップS28参照)。
【0154】以下、第1実施形態と同様の照合結果送信
回路31Cの処理により、渡された「再閉路失敗・CB
遮断状変」を表す状変メッセージMxに基づいて「再閉
路失敗・CB遮断状変」を表す状変メッセージデータM
Dxが作成され、伝送系3を介して系統監視装置4に送
信される。そして、第1実施形態と同様の照合結果受信
部35、状変メッセージファイル保存部36およびCB
動作表示部37の処理により状変メッセージMxの内容
を表す表示画面がディスプレイに表示される。
【0155】この結果、CB11aへ再閉路指令を出力
してから一定時間T4以内に系統事故継続等の理由でC
B11aが再遮断して再閉路処理が失敗した場合でも、
「再閉路失敗・CB遮断状変」を照合結果として表示す
ることができる。
【0156】したがって、運転員は、再閉路実施中にC
Bが再遮断したことを表す情報をディスプレイ画面を介
して視認することができるため、第1実施形態の効果に
加えて、上記「再閉路失敗・CB遮断状変」に対応する
動作処理を迅速に行なうことができる。
【0157】一方、照合回路30Cの処理が待機中(T
4時間)において系統事故が除去されると、保護リレー
回路21のリレー要素21a1 〜21a3 は動作せず、
照合回路30CがT4時間待機していても、CB11a
は再遮断しない。
【0158】したがって、照合回路30Cにより「再閉
路成功・CB投入」を表す状変メッセージMwが作成さ
れる(ステップS62参照)。作成された状変メッセー
ジはCB投入時刻が付加されて照合結果送信回路31C
に送信される(ステップS28参照)。
【0159】以下、第1実施形態と同様の照合結果送信
回路31Cの処理により、渡された「再閉路成功・CB
投入」を表す状変メッセージに基づいて「再閉路成功・
CB投入」を表す状変メッセージデータMDwが作成さ
れ、伝送系3を介して系統監視装置4に送信される。そ
して、第1実施形態と同様の照合結果受信部35、状変
メッセージファイル保存部36およびCB動作表示部3
7の処理により状変メッセージの内容を表す表示画面が
ディスプレイに表示される。
【0160】この結果、CB11aへ再閉路指令を出力
してから一定時間T4以内に投入され、かつ再遮断しな
い場合、すなわち、再閉路処理が成功した場合に、「再
閉路成功・CB投入」を照合結果として表示することが
できる。
【0161】したがって、運転員は、再閉路実施中にC
Bが投入されたことを表す情報をディスプレイ画面を介
して正確かつ迅速に確認することができる。
【0162】なお、上述した各実施形態においては、各
保護制御装置2−1〜2−nを構成する回路ブロック
(保護リレー回路、CB制御回路、再閉路回路、CB状
態取込み回路、照合回路、照合結果送信回路)および系
統監視装置4を構成する回路ブロック(照合結果受信
部、組み合わせ状変メッセージファイル保存部、CB動
作表示部)をCPUやメモリ等を備えたコンピュータに
よりそれぞれ具体化したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、ハードワイヤードロジック回路を用いて
具体化してもよい。
【0163】また、各保護制御装置2−1〜2−nを構
成する上記回路ブロック、および系統監視装置4を構成
する上記回路ブロックを、それぞれ単一のCPU、メモ
リ等を備えた大型のコンピュータにより具体化すること
も可能である。
【0164】図10は、1台の大型コンピュータにより
それぞれ具体化した保護制御装置2−1Aおよび系統監
視装置4Aのハードウエア構成および処理ソフトウエア
構成を示す図である。
【0165】図10によれば、保護制御装置2−1A
は、CPU50aおよびこのCPU50aの後述する各
処理に必要なプログラムやデータ等を記憶するためのメ
モリ50bを備えており、系統監視装置4Aは、CPU
60a、このCPU60aの後述する各処理に必要なプ
ログラムやデータ等を記憶するためのメモリ60bおよ
びCPU60aの処理結果を表示するためのディスプレ
イ60cを備えている。
【0166】保護制御装置2−1AのCPU50aは、
図10に示すように、電力系統11から入力された状態
量M1Aに基づいて複数個のリレー要素(リレー単体ソ
フトウエア;主保護地絡リレー、主保護短絡リレーおよ
び後備短絡リレー)が動作して電力系統11の系統事故
を検出する保護リレー処理S70と、この保護リレー処
理S70に応じてCB11a、CB11bに対して遮断
・投入指令C1a、C1bを出力するCB制御処理S71
と、保護リレー処理S70に基づき、必要に応じてCB
制御処理S71を実行してCB11aの再閉路処理を行
なう再閉路処理S72と、CB11aの開閉状態を定周
期で取込むCB状態取込み処理S73とをそれぞれ実行
するように構成されている。
【0167】また、保護制御装置2−1AのCPU50
aは、保護リレー処理S70の各リレー単体ソフトウエ
アの処理状態を表すデータ、再閉路処理S72の処理状
態を表すデータおよびCB状態取込み処理S73により
取込まれたCB11a、11bの開閉状態を表すデータ
に基づいて、前掲図3、図7、図8および図9に示した
アルゴリズムを実行してCB11a、11bとリレー要
素21a1 〜21a3とを照合する照合処理S74と、
前掲図4に示したアルゴリズムを実行することにより、
照合処理S74の照合結果として作成された組み合わせ
状変メッセージ(状変メッセージ)を所定の伝送フォー
マットに基づく状変メッセージデータに変換し、変換し
た状変メッセージデータを伝送系3を介して系統監視装
置4Aに送信する照合結果送信処理S75とをそれぞれ
実行するように構成されている。
【0168】一方、系統監視装置4AのCPU60a
は、図10に示すように、各保護制御装置2−1〜2−
nから伝送系3を介して送信されてきた照合結果である
状変メッセージデータを受信し、伝送フォーマットFに
基づいて状変メッセージデータに含まれる照合結果(状
変メッセージ)を抽出する照合結果受信処理S80と、
この照合結果受信処理S80により得られた照合結果
(状変メッセージ)をメモリ60bにファイル形式で保
存する組み合わせ状変メッセージファイル保存処理S8
1と、メモリ60bに保存された状変メッセージファイ
ルを読み出してディスプレイ60cの画面を介して表示
するCB動作表示処理S82とをそれぞれ実行するよう
になっている。
【0169】このように、各保護制御装置2−1A〜2
−nAおよび系統監視装置4Aを1台の大型コンピュー
タによりそれぞれ具体化しても、前掲図2に示した各保
護制御装置2−1〜2−nおよび系統監視装置4の動作
と略同等の動作を実行することができ、略同等の効果を
得ることができる。
【0170】また、上述した各実施形態においては、組
み合わせ状変メッセージを、図6に示す各データを含む
ように構成したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、事故相情報、CB最終遮断情報、高速/中速再閉
路の区分情報等を含ませることもできる。さらに、電力
系統設備や保護制御装置の定期点検や保守等のために、
電力系統の運用には不要なCB動作やリレー動作を起こ
す際には、該当するCBの状変メッセージを系統監視装
置のディスプレイを介して表示させないように設定する
ことも可能である。
【0171】すなわち、系統監視装置の照合結果受信部
は、該当するCB(非表示対象CB)に例えば「点検作
業中」の条件が設定されたデータファイルを有してお
り、照合結果受信部がCBの状変メッセージデータを受
信したとき、上記データファイルを参照して、その状変
メッセージデータのCBとデータファイルにおいて「点
検作業中」の条件が設定された非表示対象CBとを照合
し、状変メッセージデータのCBが非表示対象CBとし
て設定されていた場合には、受信したCBの状変メッセ
ージデータを消去(破棄)するように構成されている。
【0172】このように構成すれば、電力系統の運用に
は不要なCBの状変メッセージのみを非表示に設定する
ことが可能になり、電力系統の監視制御を効率よく実施
することができる。
【0173】さらに、上述した各実施形態においては、
組合わせ状変メッセージに対してCB動作時刻を付加し
てCB動作時刻付き組合わせ状変メッセージとして照合
結果送信回路に渡す処理を行なっているが、上記CB動
作時刻は、CB動作時の通常の時刻でもよく、また、G
PSシステムを用いて取得された例えば100nsの高
精度の時刻でもよい。
【0174】一方、上述した各実施形態においては、複
数の保護制御装置を伝送系(通信ネットワーク)を介し
て系統監視装置に接続して構成された電力系統監視制御
システムについて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、保護制御装置は単一であってもよい。
【0175】また、各保護制御装置を通信ネットワーク
から切り離して単独で用いることも可能である。このよ
うに各保護制御装置を単独で用いれば、その各保護制御
装置側で取得された状変メッセージをその各保護制御装
置側で例えばディスプレイを介して表示したり、メモリ
内に保存することもできる。
【0176】ところで、上述した各実施形態において
は、CB状態取込み回路24(あるいは保護制御装置2
−1AのCB状態取込み処理)では、ディジタル処理に
より一定周期でCB11aの開閉状態を取込んでいる
が、本発明はこれに限定されるものではなく、アナログ
処理、すなわち上記開閉状態を常時取込んで処理しても
よい。
【0177】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係わる電力系
統保護制御装置、電力系統監視制御システムおよびプロ
グラムを記憶した記憶媒体によれば、リレー動作あるい
は再閉路制御実行とこのリレー動作あるいは再閉路実行
に基づく開閉器状変との照合処理を、伝送系を経由する
ことなく少なくとも1つの保護制御装置側で行なってい
るため、保護制御装置の数が複数になっても、各保護制
御装置内の開閉器の数とこの開閉器に対応するリレー要
素の数は数点に限られる。
【0178】したがって、従来において各CB状変デー
タと複数の保護制御装置における全ての状変データとの
照合処理を行なった場合と比べて、照合処理を非常に正
確、容易かつ迅速に行なうことができる。
【0179】同様に、本発明に係わる電力系統保護制御
装置、電力系統監視制御システムおよびプログラムを記
憶した記憶媒体によれば、上記照合処理を伝送系を経由
することなく少なくとも1つの保護制御装置側で行なっ
ているため、リレー動作・再閉路制御とこのリレー動作
・再閉路制御に基づく開閉器状変との順序が常に保証さ
れ、かつリレー動作検出時刻(再閉路制御検出時刻)と
開閉器状変検出時刻との間におけるズレ時間を考慮する
必要がなくなる。
【0180】したがって、上記動作順序の逆転とズレ時
間の存在に関係なく照合処理を行なうために従来必要で
あったCBリレー照合データベースは不要になり、かつ
このCBリレー照合データベースに係わるメンテナンス
作業も不要になり、大幅な省力化が図れる。
【0181】特に、本発明の請求項8記載の電力系統監
視制御システムによれば、動作した開閉器の動作時刻の
照合結果に対する付加処理を、その開閉器の動作を検出
した少なくとも1つの保護制御装置側で行なっているた
め、伝送遅延等の無い非常に正確な開閉器動作時刻を得
ることができる。
【0182】また、開閉器の動作時刻を表す情報を含む
多数の情報から成るメッセージを少なくとも1つの保護
制御装置側で照合結果として取得することができるた
め、例えばこの照合結果を少なくとも1つの保護制御装
置側で表示したり保存することも可能になり、電力系統
保護制御装置自体の情報運用機能を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる電力系統監
視制御システムの基本構成を示す図。
【図2】図1における電力系統監視制御システムにおけ
る保護制御装置および系統監視装置の回路ブロック構成
を示す図。
【図3】照合回路のCPUのCB動作状変処理の一例を
概略的に示すフローチャート。
【図4】照合結果送信回路のCPUの照合結果送信処理
の一例を概略的に示すフローチャート。
【図5】照合結果送信回路の変換処理に係わる伝送フォ
ーマットを示す図。
【図6】第1の実施の形態において作成された状変メッ
セージデータの内容を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わる電力系統監
視制御システムにおける照合回路のCPUのリレー動作
状変処理の一例を概略的に示すフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わる電力系統監
視制御システムにおける照合回路のCPUの再閉路実施
状変処理の一例を概略的に示すフローチャート。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係わる電力系統監
視制御システムにおける照合回路のCPUのCB動作状
変処理の一例を概略的に示すフローチャート。
【図10】図1における電力系統監視制御システムにお
ける保護制御装置および系統監視装置のハードウエア構
成および処理ソフトウエア構成を示す図。
【図11】従来の電力系統監視制御システムの回路ブロ
ック構成の一例を示す図。
【図12】従来における系統監視装置が伝送系を介して
受信する電力系統情報の伝送フォーマットの一例を示す
図。
【図13】従来における状変データの内容を示す図。
【図14】従来における状変メッセージの内容を示す
図。
【図15】CBリレー照合データベースの内容を示す
図。
【図16】図11におけるCBリレー照合部のCBリレ
ー照合処理の一例を示す概略フローチャート。
【符号の説明】
1 電力系統監視制御システム 2−1〜2−n 保護制御装置 3 伝送系 4 系統監視装置 11 電力系統 21 保護リレー回路 21a1 〜21a3 リレー要素 22 CB制御回路 23 再閉路回路 24 CB状態取込み回路 30 照合回路 30a、31a、50a、60a CPU 30b、31b、50b、60b メモリ 35 照合結果受信部 36 組合わせ状変メッセージファイル保存部 37 CB動作表示部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統から入力された状態量に基づい
    て開閉器を動作させることにより前記電力系統の保護制
    御を行なう少なくとも1つの保護制御装置と、この少な
    くとも1つの保護制御装置と通信ネットワークを介して
    データ送受信可能に相互接続され、前記少なくとも1つ
    の保護制御装置から送信されたデータに基づいて前記電
    力系統の監視制御を行なう系統監視装置とを備えた電力
    系統保護制御システムにおいて、 前記少なくとも1つの保護制御装置は、前記開閉器が動
    作した際に、動作した開閉器とその動作要因との照合を
    行なう照合手段と、この照合手段の照合処理により得ら
    れた結果を前記通信ネットワークを介して前記系統監視
    装置に送信する照合結果送信手段とを備え、 前記系統監視装置は、前記照合結果送信手段から前記通
    信ネットワークを介して送信されてきた照合結果を受信
    して表示する照合結果受信表示手段を備えたことを特徴
    とする電力系統監視制御システム。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つの保護制御装置は、
    前記状態量に応じて動作して対応する開閉器を遮断する
    リレー要素を有しており、 前記照合手段は、前記開閉器から取込まれた当該開閉器
    の動作状態に応じて前記動作した開閉器が遮断したか投
    入したかを判断する第1の判断手段と、この第1の判断
    手段の判断の結果前記動作した開閉器が遮断したと判断
    された場合に、その動作した開閉器に対応するリレー要
    素が動作したか否かを判断する第2の判断手段と、この
    第2の判断手段の判断の結果、前記リレー要素が動作し
    たと判断された場合に、その動作したリレー要素と前記
    遮断した開閉器とを組み合わせたデータを前記照合結果
    として生成する第1の生成手段と、前記第2の判断手段
    の判断の結果前記リレー要素が動作しなかったと判断さ
    れた場合、当該開閉器が機器操作により遮断したことを
    表すデータを前記照合結果として生成する第2の生成手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電力系統
    監視制御システム。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの保護制御装置は、
    前記開閉器に対して再閉路制御を実行可能な再閉路手段
    を有しており、 前記照合手段は、前記第1の判断手段の判断の結果前記
    動作した開閉器が投入したと判断された場合に、前記再
    閉路手段が前記投入した開閉器に対して再閉路制御を実
    行しているか否かを判断する第3の判断手段と、この第
    3の判断手段の判断の結果、前記再閉路手段が前記投入
    した開閉器に対して再閉路制御を実行していると判断さ
    れた場合に、当該開閉器が再閉路制御により投入したこ
    とを表すデータを前記照合結果として生成する第3の生
    成手段と、前記第3の判断手段の判断の結果前記投入し
    た開閉器に対して再閉路制御を実行していないと判断さ
    れた場合、当該開閉器が機器操作により投入したことを
    表すデータを前記照合結果として生成する第4の生成手
    段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の電力系統
    監視制御システム。
  4. 【請求項4】 前記照合手段は、前記リレー要素が動作
    したか否かを判断する第4の判断手段と、この第4の判
    断手段の判断の結果前記リレー要素が動作したと判断さ
    れた場合、その動作したリレー要素に対応する開閉器が
    一定時間以内に遮断するか否かを判断する第5の判断手
    段と、この第5の判断手段の判断の結果、前記動作した
    リレー要素に対応する開閉器が一定時間以内に遮断しな
    かったと判断された場合に、当該開閉器が誤不動作であ
    ることを表すデータを前記照合結果として生成する第5
    の生成手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の
    電力系統監視制御システム。
  5. 【請求項5】 前記照合手段は、前記再閉路手段が再閉
    路制御を実行しているか否かを判断する第6の判断手段
    と、この第6の判断手段の判断の結果前記再閉路手段が
    再閉路制御を実行していると判断された場合、その再閉
    路制御実行中の開閉器が一定時間以内に投入するか否か
    を判断する第7の判断手段と、この第7の判断手段の判
    断の結果、前記再閉路制御実行中の開閉器が一定時間以
    内に投入しないと判断された場合に、当該開閉器が不動
    作で前記再閉路制御が失敗したことを表すデータを前記
    照合結果として生成する第6の生成手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項3記載の電力系統監視制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記照合手段は、前記第3の判断手段の
    判断の結果、前記再閉路手段が前記投入した開閉器に対
    して再閉路制御を実行していると判断された場合に、前
    記投入した開閉器が一定時間以内に再遮断するか否かを
    判断する第8の判断手段と、この第8の判断手段の判断
    の結果、前記投入した開閉器が一定時間以内に再遮断さ
    れたと判断された場合に、当該開閉器に対する再閉路制
    御が失敗したことを表すデータを前記照合結果として生
    成する第7の生成手段とを備えたことを特徴とする請求
    項3記載の電力系統監視制御システム。
  7. 【請求項7】 前記照合手段は、前記第8の判断手段の
    判断の結果、前記投入した開閉器が一定時間経過後にお
    いても再遮断しないと判断された場合に、当該開閉器に
    対する再閉路制御が成功したことを表すデータを前記照
    合結果として生成する第8の生成手段とを備えたことを
    特徴とする請求項6記載の電力系統監視制御システム。
  8. 【請求項8】 前記照合手段は、前記照合結果に前記動
    作した開閉器の動作時刻を付加し、少なくとも前記開閉
    器の名称を表す情報、前記動作時刻を表す情報、前記開
    閉器の動作方向を表す情報および前記開閉器の動作区分
    を表す情報を含むメッセージとして前記照合結果送信手
    段に渡す手段を備え、 前記照合結果送信手段は、前記照合手段から送られた前
    記複数の情報を含むメッセージに基づいて、前記複数の
    情報を伝送フォーマットに従って一定の順序に配列して
    メッセージデータに変換する変換手段と、変換されたメ
    ッセージデータを前記通信ネットワークを介して前記系
    統監視装置の照合結果受信表示手段に送信する送信手段
    とを備えており、 前記系統監視装置の照合結果受信表示手段は、前記照合
    結果送信手段から送信された前記メッセージデータを受
    信する手段と、受信したメッセージデータに基づいて前
    記複数の情報を含む照合結果の内容を表示する手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の電力系統監視制
    御システム。
  9. 【請求項9】 電力系統から入力された状態量に基づい
    て開閉器を動作させることにより前記電力系統の保護制
    御を行なう電力系統保護制御装置において、 前記保護制御装置は、前記開閉器が動作した際に、動作
    した開閉器とその動作要因との照合を行なう照合手段を
    備えたことを特徴とする電力系統保護制御装置。
  10. 【請求項10】 電力系統から入力された状態量に基づ
    いて開閉器を動作させることにより前記電力系統の保護
    制御を行なう機能と、前記保護制御に係わるデータを通
    信ネットワークを介して前記電力系統監視制御用の系統
    監視装置に送信する機能とを備えた少なくとも1つの保
    護制御装置を構成するコンピュータが読取り可能なプロ
    グラムを記憶した記憶媒体において、 前記開閉器が動作した際に、動作した開閉器とその動作
    要因との照合処理を実行させる手順と、前記照合処理に
    より得られた結果を前記通信ネットワークを介して前記
    系統監視装置に送信させる手順とを備えたことを特徴と
    するプログラムを記憶した記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも1つの保護制御装置を
    構成するコンピュータは、前記状態量に応じて動作して
    当該開閉器を遮断するリレー要素を有しており、 前記照合処理実行手順は、前記開閉器から取込まれた当
    該開閉器の動作状態に応じて前記動作した開閉器が遮断
    したか投入したかを判断させる第1の判断手順と、この
    第1の判断手順による判断の結果前記動作した開閉器が
    遮断した場合に、その動作した開閉器に対応するリレー
    要素が動作したか否かを判断させる第2の判断手順と、
    この第2の判断手順による判断の結果、前記リレー要素
    が動作したと判断された場合に、その動作したリレー要
    素と前記遮断した開閉器とを組み合わせたデータを前記
    照合結果として生成させる第1の生成手順と、前記第2
    の判断手順による判断の結果前記リレー要素が動作しな
    かったと判断された場合、当該開閉器が機器操作により
    遮断したことを表すデータを前記照合結果として生成さ
    せる第2の生成手順とを備えたことを特徴とする請求項
    10記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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