JP3296416B2 - 電力系統保護制御システムとこのシステムを実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電力系統保護制御システムとこのシステムを実行するためのプログラムを記録した記録媒体

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JP3296416B2 JP34857797A JP34857797A JP3296416B2 JP 3296416 B2 JP3296416 B2 JP 3296416B2 JP 34857797 A JP34857797 A JP 34857797A JP 34857797 A JP34857797 A JP 34857797A JP 3296416 B2 JP3296416 B2 JP 3296416B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、電力系統の状態量を入力とし、
ディジタルデータに変換して電力系統の保護制御を行な
うディジタル形保護制御装置及び通信ネットワークを介
して同装置の動作や状態の運用監視のための表示操作を
行なう表示操作装置並びにこれらを組み合わせた電力系
統保護制御システムとこのシステムを実行するためのプ
ログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル形の保護制御装置は電力系統
分野において既に広く運用されているが、近年では高性
能マイクロプロセッサや大容量メモリーなどの運用によ
り高機能化が進んでいる。特に同装置の運用保守の省力
化のために、遠方から広域伝送網を介して、ディジタル
形保護制御装置の動作や状態を運用監視する遠隔運用監
視システムの実現が可能となっている。
【0003】これらのシステムではディジタル形保護制
御装置の動作や運用状態に関する詳細な情報のほか、電
力系統から入力した電気量(電流,電圧などをディジタ
ルデータに変換したもの)なども伝送系を介して遠方で
表示できる。このシステムの具体例としては、例えば文
献(平成8年 電気学会全国大会 講演論文集1529
「ディジタルリレー遠隔運用監視システムの開発」)な
どに記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル形保
護制御装置の遠隔運用を目的としたシステムでは、ディ
ジタル形保護制御装置(以下、「保護制御装置」と称
す)の遠隔運用メニューに添って広域伝送網を介した遠
方のパーソナルコンピュータなどから要求を出し、これ
を受けた保護制御装置が要求に従った処理を行ない、応
答をパーソナルコンピュータなど要求を出した装置へ返
す形態をとる。図18に遠隔運用メニュー例を示す。
【0005】例えば整定メニューで整定変更をする場合
を例にとると、図19に示すように先ず遠隔運用メニュー
内で、通信メニューにて変電所,装置を選択し、通信接
続を行なった後、表示操作メニューを選択し、更に整定
を選択した後、変更する整定要素を選択し、変更する数
値を入力し、保護制御装置内のEEPROMへ書込要求
を出し、その後運用開始要求を出す、という手順にな
る。
【0006】この場合、一連の処理が終了するまでパー
ソナルコンピュータと保護制御装置間の通信経路は保持
されている必要があり、通信ネットワーク上の通信量の
増加とそれに伴なう通信の遅延や通信パケットの紛失に
よる信頼性の低下が発生するという第1の問題点があ
る。
【0007】図19は1つの整定要素の変更であり、これ
が複数要素の場合は更に所用時間は増大する。又、前述
した遠隔運用メニューに対応した各要求をパーソナルコ
ンピュータから発生させるためには、操作者は各要求に
対応した操作をその都度行なう必要が生ずる。
【0008】これは対象とする保護制御装置の機能が複
雑化,多様化するに従い操作が増えることとなり、操作
者の作業量が増加する。又、複数の装置に同一の運用業
務を行なう場合、同じ作業を異なる装置に対して行なう
という煩雑さが生じ、作業量の増大と共にヒューマンエ
ラーによる信頼性の低下が生ずるという第2の問題点が
ある。
【0009】又、このような遠隔運用システムでは、複
数の保護制御装置を1つのパーソナルコンピュータで運
用することとなるが、この場合、各保護制御装置の内容
(例えば保護方式が異なることによる整定要素など)の
相違を考慮した構成とする必要が生ずる。
【0010】この場合の構成を図20に示す。図で示すよ
うに、パーソナルコンピュータ側の構成は各保護制御装
置の種類に対応したものとなる。これは保護制御装置の
種類が増えるに従いパーソナルコンピュータ上に備える
べき対応ソフトウェア量が増大していくことを意味し、
そのための改造が生ずるなどして経済性,信頼性が劣る
という第3の問題点がある。
【0011】又、このような遠隔運用システムにおいて
は、ローカルネットワークや広域伝送網を利用している
ことから、これらの通信ネットワークと接続できる場所
であれば容易に保護制御装置の遠隔運用が行なえるとい
うことになる。即ち、複数の地点に設置されたパーソナ
ルコンピュータから同様に遠隔運用が行なえることとな
る。
【0012】この様子を図21に示す。この場合、前述の
ように各保護制御装置に対応した遠隔運用ソフトウェア
を各パーソナルコンピュータへ備える必要があり、この
ための費用や保守などの経済性で劣るという第4の問題
点がある。
【0013】更に前述したように、遠隔運用システムで
は複数の保護制御装置の運用監視が1つのパーソナルコ
ンピュータで可能となることから、関連する同一項目
(例えば同一系統に接続された複数の保護制御装置が取
り込む系統電気量)の比較などを行なうことができる。
【0014】この場合、パーソナルコンピュータの操作
としては、対象とする保護制御装置との通信接続を行な
い、図18で示す遠隔運用メニューに添って、各項目の表
示を行なう。関連する他装置の同一項目の状態を確認し
たい場合には同様に関連装置との通信接続を行ない、図
18で示す同様メニューに添って表示することとなる。
【0015】この場合、対象とする装置が増えたりする
と、この操作方法では装置選択,通信接続,項目選択の
操作が各装置毎に必要となり、操作が極めて煩雑となる
こと及び関連する他装置,項目の表示画面は各装置毎独
立して表示されるが、同一画面内で関連装置,項目とし
て表示されていないことから、操作者が関連項目の比較
を行なう場合は過度の負担となるという第5の問題点が
ある。
【0016】この場合、複数装置にわたり関連する同一
項目毎にメニューをまとめるということも考えられる
が、装置単位で異なる項目を見たい場合には逆の煩雑さ
があり、又、装置の増設・改造などがある場合の保守性
が問題となる。又、複数の表示操作装置から同時に同一
保護制御装置をアクセスした場合、これに応答するため
に、保護制御装置の処理負荷が増大し、応答が遅くなる
という第6の問題点がある。
【0017】又、更にこのような遠隔運用システムでは
保護制御装置に多様な機能の実現が要求される可能性が
あり、例えば従来電力系統の保護・制御・計測などが別
装置として分離されていたが、これらの機能を同一装置
としてまとめることなどが考えられる。このような場
合、保護制御装置に収納すべき処理は増加し、経済性・
信頼性・保守性などの点で過度の負担が生ずるという第
7の問題点がある。
【0018】更に保護制御装置の仕様変更時は、装置を
停止しプログラムを収納したROMを変換するのが一般
的であるが、このための装置稼働率の低下,変更作業量
の煩雑さという第8の問題点がある。
【0019】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、複数の保護制御装置と表示操作装置を通
信ネットワークで結ぶ監視制御システムにおいて、通信
ネットワークに各装置が接続されていることを利用し、
システム内でのプログラムモジュールの移動,各装置間
の連携機能に着目し、通信ネットワークの負荷を増やさ
ず、操作性,経済性,保守性,信頼性に優れた電力系統
保護制御システムとこのシステムを実行するためのプロ
グラムを記録した記録媒体を提供することを目的として
いる。
【0020】
【0021】
【0022】本発明の請求項1に係る電力系統保護制御
システムは、電力系統の状態量を入力とし、これをディ
ジタルデータに変換して電力系統の保護制御を行なう複
数の保護制御装置と、これらの保護制御装置と通信ネッ
トワークを介して接続され前記各保護制御装置の動作や
状態の運用監視のための表示操作を行なう表示操作装置
とからなる電力系統保護制御システムにおいて、前記保
護制御装置の少なくとも1つは下記第1及び第2の各領
域を備えた。 記 第1領域:通信ネットワークには直接には接続されるこ
となく、電力系統の保護演算処理を行ない、電力系統の
保護あるいは制御を行なう。 第2領域:通信ネットワークを介して表示操作装置及び
他の保護制御装置からのデータとそれを処理する手順と
の記述を一体化したプログラムモジュールの送信そして
受信の少なくともいずれかを行なうと共に、前記第1領
域との情報の送受信を行なう。
【0023】本発明の請求項2に係る電力系統保護制御
システムは、請求項1において、前記表示操作装置は表
示操作の内容に対応した、データとそれを処理する手順
との記述を一体化したプログラムモジュールを前記通信
ネットワークを介して前記保護制御装置に送出するプロ
グラムモジュール送出手段を備えると共に、前記保護制
御装置の第2領域として下記3つの手段を備えた。 記 プログラムモジュール受信手段:前記通信ネットワーク
を介して前記表示操作装置あるいは他の前記保護制御装
置からの、データとそれを処理する手順との記述を一体
化したプログラムモジュールを受信する。 実行手段:前記受信したプログラムモジュールを実行す
る。 転送手段:前記実行手段による実行結果あるいは他の保
護制御装置が記憶している、データとそれを処理する手
順との記述を一体化したプログラムモジュールを前記表
示操作装置あるいは他の保護制御装置に転送する。
【0024】本発明の請求項3に係る電力系統保護制御
システムは、請求項1において、前記表示操作装置は表
示操作の内容に対応した、データとそれを処理する手順
との記述を一体化したプログラムモジュールを前記通信
ネットワークを介して前記保護制御装置に送出するプロ
グラムモジュール送出手段を備えると共に、前記保護制
御装置の第2領域として下記3つの手段を備えた。 記 プログラムモジュール受信手段:前記通信ネットワーク
を介して前記表示操作装置あるいは他の前記保護制御装
置からの、データとそれを処理する手順との記述を一体
化したプログラムモジュールを受信する。 実行手段:前記第1領域にて得られる情報を前記プログ
ラムモジュール受信手段で受信した前記プログラムモジ
ュールに受け渡す。 転送手段:前記実行手段による実行結果を記憶している
前記プログラムモジュールを前記表示操作装置あるいは
他の保護制御装置に転送する。
【0025】本発明の請求項4に係る電力系統保護制御
システムは、請求項1において、前記複数の保護制御装
置の少なくとも1つの第2領域は、これらの装置内のデ
ータの表示及び変更に際して、表示操作装置側の対応表
示画面のレイアウト構造を制御するための制御記号を当
該装置の動作や状態を表わすデータと共に送出する制御
記号送出手段を設け、前記表示操作装置には、前記制御
記号送出手段から送出されてきた制御記号を解釈してこ
れに応じたレイアウトにて前記データを表示する制御記
号解釈手段を設けた。
【0026】本発明の請求項5に係る電力系統保護制御
システムは、請求項1において、前記複数の保護制御装
置の少なくとも1つの第2領域には、自保護制御装置以
外の他の保護制御装置のデータ表示を行なうための制御
記号を当該装置の動作や状態を表わすデータと共に送出
する他装置表示制御記号送出手段と、表示操作装置から
の他装置表示の要求によって該当保護制御装置の対応デ
ータを検索して表示操作装置へ送出するデータ検索送出
手段と、前記表示操作装置内には前記他装置表示制御記
号送出手段から送出されてきた制御信号を解釈してこれ
に応じて該当する他の保護制御装置へデータ送出要求を
行なう他装置表示制御記号解釈要求手段と、前記データ
検索送出手段からの他の保護制御装置の対応データを、
要求を出した該当保護制御装置へ送出する他装置データ
送出手段を設けた。
【0027】本発明の請求項6に係る電力系統保護制御
システムは、請求項1において、前記複数の保護制御装
置の少なくとも1つの第2領域には、前記表示操作装置
での表示操作の内容に対応した、データとそれを処理す
る手順を一体化したプログラムモジュールを通信ネット
ワークを介して表示操作装置側に転送するプログラムモ
ジュール送出手段を設け、前記表示操作装置には、前記
プログラムモジュール送出手段からの前記プログラムモ
ジュールを受信する受信手段と、前記受信したプログラ
ムモジュールを実行するプログラムモジュール実行手段
とを設けた。
【0028】本発明の請求項7に係る電力系統保護制御
システムは、請求項1において、通信ネットワークを介
して接続された保護制御装置に、データとそれを処理す
る手順を一体化したプログラムモジュールを供給するた
めのプログラムモジュール送出手段を有するプログラム
格納手段と、前記保護制御装置には前記プログラムモジ
ュール送出手段からのプログラムモジュールを受信する
受信手段と、受信された前記プログラムモジュールを実
行する実行手段とを設けた。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】本発明の請求項8に係る記録媒体は、電力
系統の状態量を入力とし、これをディジタルデータに変
換して電力系統の保護制御を行なう複数の保護制御装置
と、これらの保護制御装置と通信ネットワークを介して
接続され前記保護制御装置の動作や状態の運用監視のた
めの表示操作を行なう表示操作装置とからなる電力系統
保護制御システムに適用される記録媒体であって、前記
保護制御装置の少なくとも1つは下記第1及び第2の各
領域の機能を実行させるコンピュータ読み取り可能なプ
ログラムを記録した記録媒体である。 記 第1領域:通信ネットワークには直接には接続されるこ
となく、電力系統の保護演算処理を行ない、電力系統の
保護あるいは制御を行なう。 第2領域:通信ネットワークを介して表示操作装置及び
他の保護制御装置からのデータとそれを処理する手順と
の記述を一体化したプログラムモジュールの送信そして
受信の少なくともいずれかを行なうと共に、前記第1領
域との情報の送受信を行なう。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る監視制御シス
テムの第1の実施の形態を示す構成図である。図1にお
いて、10は保護制御対象である電力系統1からの状態量
1 を入力として、電力系統への保護制御出力をC1
して電力系統の保護制御を行なうディジタル形保護制御
装置であり、プログラムモジュール受信手段11,実行手
段12,実行結果及びプログラムモジュール返送・転送手
段13からなる。
【0039】又、表示操作装置20は通信ネットワーク30
を介してディジタル形保護制御装置10及び同一構成の他
装置40など複数の遠隔運用を行なうものであり、プログ
ラムモジュール送出手段21を有する。ここでディジタル
形保護制御装置40は本実施の形態の説明のために記した
ものであり、本発明の基本構成要素ではない。
【0040】先ず動作としては、表示操作装置20にて表
示操作の内容に対応したプログラムモジュールを、プロ
グラムモジュール送出手段21にて通信ネットワーク30を
介して送出する。例えば図2に示すように、前述の図18
で示した遠隔運用メニューの各項目に対応した各プログ
ラムモジュールを送出することになる。この点を第2の
実施の形態としている。
【0041】ここでプログラムモジュールとはデータと
それを処理する手続きの記述を一体化したものであり、
例えば前述の整定メニューの場合であれば、データは各
保護制御方式に対応した整定値であり、手続きはそれら
の整定値を保護制御装置の所定メモリーへ格納するまで
の手順であり、更に、保護リレー演算,制御演算,監視
処理,診断処理,表示処理及び解析処理などが考えられ
る。
【0042】送出されたプログラムモジュールは通信ネ
ットワークを介して、ディジタル形保護制御装置10内の
プログラムモジュール受信手段11にて受信され、実行手
段12にて実行される。この場合のプログラムモジュール
送出,受信,実行処理の流れをまとめると図3に示すよ
うになる。
【0043】ここで示すように表示操作装置から送られ
てきた整定プログラムモジュールは整定すべき整定値デ
ータと、その手続き(例えば整定値をどのメモリーに格
納するか、保護制御装置内に常駐するどの処理に要求を
出せばよいかなど)で構成されることから、保護制御装
置内で整定処理に関する詳細な処理の実行が行なわれ
る。即ち、RAM,EEPROM(新),EEPROM
(旧)など保護制御装置内のハードウェア資源に対して
の処理が行なわれる。
【0044】従来では図19に示したように表示操作装
置,保護制御装置間でこのようなやりとりが行なわれる
が、これらの処理を組み込んだ整定プログラムモジュー
ルが保護制御装置側に移動して実行されることから、通
信ネットワークの負荷は従来に比べ軽減される。又、操
作者も新しい整定値を表示操作装置へ与えるのみでよ
く、従来のように各要求を保護制御装置へ送出するため
の操作は必要なくなる。
【0045】実行手段12でプログラムモジュールが実行
された後、この実行結果あるいはプログラムモジュール
は実行結果及びプログラムモジュール返送・転送手段
(以下、返送・転送手段と言う)13にて処理される。例
えば前述の整定モジュールの場合、整定した結果として
良好であるかあるいは整定値が所定の範囲に入っておら
ず、適切でないかなどを通信ネットワーク30を介して表
示操作装置20へ返送する。この点を第3の実施の形態と
している。
【0046】又、整定業務は複数の保護制御装置に対し
て同一内容で行なわれることも考えられる。この場合は
返送・転送手段13を用いて、整定プログラムモジュール
を他の保護制御装置40へ転送する。保護制御装置40でも
前述の保護制御装置10と同様の手段41,42,43を設けて
おき、先ずプログラムモジュール受信手段41で整定プロ
グラムモジュールを受信し、実行手段42で前述と同様に
実行し、返送・転送手段43で実行結果を表示操作装置20
へ返送、あるいは更に他の保護制御装置へ整定プログラ
ムモジュールを転送し、以下同様の処理をする。
【0047】図4に本発明の第5の実施の形態である具
体的構成例を示す。ディジタル形保護制御装置10はアナ
ログディジタル変換部10-1と、ディジタル演算処理部10
-2と、遮断器など外部機器との入出力インタフェース10
-3と、通信ネットワーク30と本装置とのインタフェース
を行なう通信インタフェース10-4と、バス10-5とから構
成されている。なお、10-1から10-4の各部はバス10-5を
介して相互に接続されている。
【0048】アナログディジタル変換部10-1はアナログ
フィルタ,サンプリングホールド回路,マルチプレク
サ,アナログディジタル変換器などから構成されるもの
で、保護制御対象となる電力系統の状態量(例えば電
流,電圧)をアナログ情報として取り込み所定のサンプ
リング間隔でホールドした後、ディジタル量に変換す
る。
【0049】一方、ディジタル演算処理部10-2はCPU
2-1 ,RAM2-2 ,ROM2-3 ,不揮発性メモリーEE
PROM2-4 により構成され、前述のディジタル変換さ
れた電気量データは順次RAM2-2 へ転送されて、この
データ及びEEPROM2-4に格納された保護リレーの
整定値,RAM2-2 ,ROM2-3 からのプログラムによ
り、CPU2-1 は種々の保護制御演算を行なう。
【0050】ここで従来の保護制御装置と異なるところ
は、RAM2-2 にも一部のプログラムが通信ネットワー
クから送り込まれディジタル演算処理部内のプログラム
として処理されることである。従来であれば、プログラ
ムは固定的にROM2-3 に書き込まれていたがRAM2-
2 へ通信ネットワークからプログラムモジュールを送り
込み、又、他装置のRAMへ転送したりすることが本発
明の特徴である。又、受信されたプログラムモジュール
が有するデータを、実行手段により電力系統側へ渡すこ
とも可能である。このディジタル演算処理部10-2が前述
の実行手段12と受信手段11及び返送・転送手段13の一部
を構成するものである。
【0051】即ち、実行手段12の機能としては、送られ
てきたプログラムモジュールに基づいてその内容を実行
するだけでなく、例えば電力系統1からの状態量S1
プログラムモジュールに受け渡すこともできる。例えば
前記状態量を図4のディジタル演算処理部10-2のRAM
2-2 に格納しておいて、プログラムモジュールが受信さ
れると、実行手段12はこのプログラムモジュールに対し
て電力系統の状態量を受け渡すというものである。又、
同様に、ディジタル演算部10-2で演算された保護制御出
力C1 をRAM2-2 等に一時的に格納しておき、プログ
ラムモジュールに受け渡すこともできる。この点を第4
の実施の形態としている。
【0052】次に入出力インタフェース10-3は、遮断器
情報などの外部制御機器状態の取り込み,保護リレー動
作,復帰出力,トリップ指令などの外部機器への出力を
行なうためのインタフェースである。又、通信インタフ
ェース10-4は本発明の特徴の1つであり、例えば本図に
示すように、イーサネットLANと保護制御装置との接
続を行なう。前述のプログラムモジュール受信手段11と
返送・転送手段13の一部は本通信インタフェースで実現
される。
【0053】即ち、通信ネットワークからのプログラム
モジュールはここで受信され、前述のRAM2-2 へ転送
される。又、ディジタル演算処理部10-2で実行されたプ
ログラムモジュールは、この通信インタフェース10-4を
介して通信ネットワーク30へ送られ、表示操作装置20あ
るいは保護制御装置への転送が行なわれる。以上がディ
ジタル形保護制御装置の具体的構成例である。
【0054】又、通信ネットワークの構成例としては図
4に示すようにイーサネットLANで変電所などローカ
ルな範囲の保護制御装置を接続するネットワークと、有
人電気所などでパーソナルコンピュータやワークステー
ションを接続するイーサネットLANなどのネットワー
クと、両者のネットワークを広域的に接続する広域ネッ
トワークで構成される。
【0055】イーサネットLANの構成は一般的なもの
であり説明は省略する。又、広域ネットワークとしては
電話回線などの回線交換網などを使用する。前述の表示
操作装置20は本図中のパーソナルコンピュータで実現す
る。プログラムモジュール送出手段はパーソナルコンピ
ュータ中のソフトウェア及びイーサネットLANとのイ
ンタフェース回路で実現される。
【0056】次に、本発明の作用の詳細について図5の
フローチャートを用いて説明する。先ず、パーソナルコ
ンピュータ側のフローチャートを説明する。前述の遠隔
運用メニューがパーソナルコンピュータの画面に表示さ
れ、操作者は該当する遠隔運用メニュー内の項目をS1-
1 で選択する。例えば整定業務が選択された場合は、S
1-2 で整定プログラムモジュールを呼び出す。
【0057】操作者はS1-3 でこの整定プログラムモジ
ュールに、整定変更を行なう装置名,整定変更要素名,
整定値などのデータを与える。S1-4 でこの整定プログ
ラムモジュールはこれらのデータを自身の中へ格納し、
通信ネットワークへ送出される。以上がプログラム送出
手段の詳細である。
【0058】次に、保護制御装置側では送られてきた整
定プログラムモジュールをS2-1 で受信し、RAM2-2
に格納する。これが受信手段11に相当する。S2-2 でこ
の整定プログラムモジュールが前述のように整定値を順
次RAM,EEPROM(新),EEPROM(旧)へ
確認を行ないながら書き込む。以上が実行手段12に相当
する。
【0059】従来であればこのようなEEPROM,R
AMと整定処理とのデータ・要求の取り合いはその都度
通信ネットワークを介していたが、このように本発明で
は全て保護制御装置内で完結している。この結果によ
り、S2-3 で実行結果を判定し、不良(例えば、EEP
ROM,RAMへの書き込みが不完全で所定の値が書き
込まれないなど)であれば、再度の整定が必要であるか
ら、S2-4 で表示操作装置20へ不良結果とプログラムモ
ジュールを返送する。
【0060】実行結果が良である場合で、S2-5 で他装
置への整定が必要でない場合は、同様にS2-6 で表示操
作装置20へ完了結果とプログラムモジュールを返送す
る。又、他装置への整定が必要な場合は、S2-7 で整定
プログラムモジュール内に記述してある他装置名を読み
取り、その装置名を宛先として整定プログラムモジュー
ルを送り出す。以上S2-3 からS2-7 が返送・転送手段
13に相当する。
【0061】上記実施の形態によれば、操作者が行なう
業務に対応したプログラムモジュール自体を通信ネット
ワークを介して表示操作部から保護制御装置へ送り、保
護制御装置内で実行させるようにしたので、通信ネット
ワーク上の通信量を少なくでき、信頼性が向上できる。
又、従来のように各要求に対応した操作や同一業務を複
数装置に対して行なうという作業が必要となくなること
から、操作者の作業量を減らすことができ、経済性,信
頼性の高い保護制御システムを提供することができる。
【0062】図6はディジタル形保護制御システムの第
5の実施の形態を示す構成図である。図6において、10
は保護制御対象である電力系統1からの状態量S1 を入
力として、電力系統の保護制御を行なうディジタル形保
護制御装置であり、制御記号送出手段14を有する。又、
表示操作装置20は通信ネットワーク30を介してディジタ
ル形保護制御装置10の遠隔運用を行なうもので、制御記
号解釈手段22を有する。本請求項による発明では保護制
御装置内の種々データを表示操作装置20の画面上で表示
あるいは変更する際の表示画面のレイアウト構造を制御
する機構を特徴としている。
【0063】具体例を図7に示す。図7では電力系統か
ら得た電流値の表示を行なう場合の例であり、2つの電
流値Ia,Ibの実効値を表示する。この場合、電流値
は時間と共に変化する計測数値データである。図に示す
ように、制御記号送出手段では制御記号テーブルとして
記述されたものと電流値データを組み合わせて、各デー
タ毎に制御記号を付加したフォーマットとして、表示操
作装置へ送出する。ここでは項目名として文字データI
a,Ibに対応し制御記号「文字」を付加する。又、変
化していく数値情報としてのIa,Ibの実効値には
「数値」「枠有り」「有効桁数5」「改行」という制御
記号を付加する。
【0064】表示操作装置では制御記号解釈手段により
受信した制御記号付きデータと自身が有する制御記号テ
ーブルとから各データを画面上にどのような形態でどの
ように配置すればよいかを解釈し画面表示を行なう。こ
の例では図に示すようにIa,Ibという項目名は制御
記号が「文字」であることから、各々文字コードとして
解釈され表示される。又、数値データは数値情報として
取り扱われ、有効桁数5桁以内で枠をつけて表示され
る。又、改行の制御記号により改行が行なわれる。この
ようにして電気量データの表示が行なわれる。
【0065】別な例として、図8に示す整定値変更画面
では、保護制御装置側から整定要素名として27,64
という2つの文字データを送る。これに「文字」という
制御記号を付加するのは前述の電気量の例と同様であ
る。整定値については「数値」「桁有り」「有効桁数
4」「数値指定」「改行」という制御記号を現在の整定
値データ(例えば90,35)に付加する。
【0066】これにより表示操作装置側で解釈後の表示
画面は図で示すようになり、各整定要素毎に桁数4桁以
内で現在の整定値が表示される。又、数値指定の制御記
号により、現在整定値の部分は新しい整定値に変更でき
る。このように保護制御装置の現在のデータを表示する
のみでなく、データの書き換える場所の指定も制御記号
の付加より可能となる。
【0067】又、具体的構成は図4で示したシステム構
成となる。ここで上述の制御記号送出手段はROM2-3
に書込まれたプログラムで実現され、又、制御記号テー
ブルも同様にROM2-3 に格納されている。又、電気量
データは表示操作装置20からの要求でアナログディジタ
ル変換部10-1からRAM2-2 に転送されている電流瞬時
値データを更にCPU2-1 で実効値演算したものを用い
る。
【0068】又、整定値データは前述のようにEEPR
OMに格納されているものを用いる。表示操作装置20は
パーソナルコンピュータなどで実現され制御記号解釈手
段もパーソナルコンピュータのソフトウェアで実現され
る。
【0069】本実施の形態によれば、複数の保護制御装
置を通信ネットワークを介して、1つのパーソナルコン
ピュータで遠隔運用する場合に、各保護制御装置の内容
の相違、例えば取り込んでいる系統電気量の数,整定要
素の数,桁数や枠表示などの各種レイアウトなどを考慮
してパーソナルコンピュータ側の表示ソフトウェアを構
成する必要はなくなる。
【0070】これは表示や変更をすべきデータにレイア
ウトのための制御記号を保護制御装置側に付加したため
であり、これを解釈するためのソフトウェアのみをパー
ソナルコンピュータ側に具備するのみで表示が行なえる
ため、パーソナルコンピュータ側のソフトウェア規模が
大きくならず経済性に優れるという利点がある。
【0071】又、従来であれば製作仕様の変更などから
保護制御装置の内容が変わった場合も、これと対応して
パーソナルコンピュータ側のソフトウェアの変更が必要
であったが、保護制御装置側のみの改造でよく、信頼性
が向上する。又、使用するパーソナルコンピュータが多
数の場合でも具備すべきソフトウェアは1種類であり、
保護制御装置の種類の増加などに対する保守が容易であ
り、経済性に優れるという利点がある。なお、図7,図
8に制御記号の一例を示したが、表示のレイアウト構造
を決める制御記号全てについて本発明は適用でき効果は
同じである。
【0072】図9はディジタル形保護制御システムの第
6の実施の形態を示す構成図である。図9において、10
は保護制御対象である電力系統1からの状態量S1 を入
力として、電力系統の保護制御を行なうディジタル形保
護制御装置であり、本実施の形態で新たに付加したもの
は、他装置表示制御記号送出手段15と、データ検索送出
手段16である。又、表示操作装置20は通信ネットワーク
30を介してディジタル形保護制御装置10及び同一構成の
装置40など複数の装置の遠隔運用を行なうものであり、
これには他装置表示制御記号解釈要求手段23を有する。
【0073】その動作を図10を用いて説明する。図10で
は上記構成の10,40の2つの保護制御装置の遠隔運用を
1つの表示操作装置20で行なう場合で、両装置が取り込
んでいる系統電気量を同一画面上に両者の電流の大きさ
を比較できる形態で表示する際の動作を示している。
【0074】先ず、パーソナルコンピュータより装置10
に電気量データ送出要求が出され、装置10はこれに応え
て自装置内の電気量データ(電流実効値)Ia,Ib,
Icを送出する。又、これと一緒に、他装置表示制御記
号送出手段15により、制御記号として「他装置名:装置
40」「データ識別:電流実効値」を送出する。
【0075】この制御記号を表示操作装置20では他装置
表示制御記号解釈手段23により解釈し、装置40へ電流実
効値を要求する。要求を受けた装置40はデータ検索送出
手段46により電流実効値データIa,Ib,Icを検索
し、これを表示操作装置20へ送出する。表示画面はこの
図のようになる。
【0076】この際の表示操作装置20の動作の流れを図
11に示す。図11では先ずS3-1 で装置10から送られてき
たデータを逐次解釈し、S3-2 で装置10に関する電気量
データの表示を行なう。S3-3 では送られてきたデータ
に含まれる他装置表示制御記号を解釈し、装置名から該
当する装置である装置40へ要求信号を送出する。S3-4
で装置40からデータが送られてくるまで待機し、S3-5
で受信したタイミングで画面表示を行なう。
【0077】本実施の形態によれば、異なる2つの装置
のデータを操作者から見ると、同一装置内のデータであ
るかのように表示することが可能となる。従来であれ
ば、異なる装置のデータを取得する場合は、操作者は通
信接続からやりなおさなければならず操作が煩雑であっ
たが、このようなことがなく制御記号を表示操作装置が
自動的に解釈し、他装置へ要求を出すようにしたので操
作が容易となり、信頼性,操作性の点で優れる。
【0078】又、このような制御記号は保護制御装置側
に備える構成としたことから、前述の請求項2と同様な
効果が期待できる。更に対象とする保護制御装置の表示
データの中に、このように他装置の名前とデータ種別を
判別する制御記号を付加することで、複数の装置のデー
タを操作者から見ると連結した形態で表示及び操作がで
きることとなる。これは広範囲に設置された電力系統保
護制御装置のデータ収集及びデータ比較,解析をする際
に非常に有効な手段となる。
【0079】又、図4で示したシステム構成となる。こ
こで上述の他装置制御記号送出手段はROM2-3 に書込
まれたプログラムで実現され、又、制御記号テーブルも
同様にROM2-3 に格納されている。又、電気量データ
は表示操作装置20からの要求でアナログディジタル変換
部10-1からRAM2-2 に転送されているものを用いる。
【0080】表示操作装置20はパーソナルコンピュータ
などで実現され、制御記号解釈手段もパーソナルコンピ
ュータのソフトウェアで実現される。なお、上記例では
制御記号にデータ種別として電流実効値を指定したが、
データ種別を特に指定せずに他装置名のみを制御記号と
して指定した場合も効果は同じである。
【0081】即ち、選択した装置のデータを画面上にて
確認中に他装置との接続が自動的に行なえることにな
り、操作量が従来に比べ軽減できる。又、上述のフロー
チャートでS3-3 として自動的に他装置データを取得す
ることとしたが、取得時に操作者の指示を得てから取得
するようにした場合も同様の効果が得られる。
【0082】図12はディジタル形保護制御システムの第
7の実施の形態を示す構成図である。図12において、10
は保護制御対象である電力系統1からの状態量S1 を入
力として、電力系統の保護制御を行なうディジタル形保
護制御装置であり、本実施の形態で新たに付加されたも
のは、プログラムモジュール送信手段17である。又、表
示操作装置20は通信ネットワーク30を介してディジタル
形保護制御装置10の遠隔運用を行なうものであり、プロ
グラムモジュール受信手段24,プログラムモジュール実
行手段25を有する。
【0083】その動作としては、先ず表示操作装置20で
表示操作する内容(メニュー項目など)を保護制御装置
10へ送り、保護制御装置10では送られてきた項目に対応
したプログラムモジュールをプログラムモジュール送出
手段17を用いて選択して表示操作装置20へ送出する。表
示操作装置20ではこのプログラムモジュールを受信手段
24で受信し、実行手段25で実行しその結果を表示する。
【0084】例えば前述の電気量表示で複数の電気量、
例えば電圧3相,電流3相の実効値,位相を表示する場
合、遠隔運用メニューの選択項目に対応するプログラム
モジュールとしては、電気量表示プログラムモジュール
を送出手段17で選択する。どの項目に関してどのモジュ
ールを選択するかは保護制御装置内に対応テーブルを持
つものとする。
【0085】この電気量表示プログラムモジュールは電
圧3相,電流3相の実効値,位相を算出して表示するも
ので、図4に示すアナログディジタル変換部10-1から得
られる電流・電圧の瞬時値から実効値,位相を算出す
る。
【0086】このプログラムモジュールを表示操作装置
20へ移動し、表示操作装置側で実行するようにしたのが
本発明の特徴である。これにより図13に示すように電流
・電圧瞬時値データが表示操作装置へ送られてくると、
これを用いて実行値,位相の演算をプログラムモジュー
ルが行なって表示する。
【0087】又、具体的構成は図4で示したシステム構
成となる。ここで上述のプログラムモジュール送出手段
17はROM2-3 に書込まれたプログラムで実現され、
又、選択対象となるプログラムモジュールも同様にRO
M2-3 に格納されている。又、表示操作装置20はパーソ
ナルコンピュータなどで実現され、プログラムモジュー
ル受信手段,プログラムモジュール実行手段もパーソナ
ルコンピュータのソフトウェアで実現される。
【0088】なお、電気量の実行値,位相の演算方法は
保護制御装置の内容により異なる場合がある。例えばア
ナログディジタル変換部10-1ではそのサンプリング間隔
が異なるハードウェアとなっている場合があり、電気角
30度のもの,15度のもの,7.5度のもの,3.7
5度のものなどが現在存在する。従ってこのようなサン
プリング間隔でサンプリングされた瞬時値データを用い
て実行値,位相を求める演算は当然異なったものとなる
(交流瞬時値データから実行値,位相を算出する手法に
ついては、三谷泉編 オーム社「ディジタルリレー実務
読本」などに記されている。)。
【0089】従って遠隔運用の対象とする複数装置にこ
のように異なったアナログディジタル変換部が混在する
場合は、これに対応する電気量表示モジュールを全て表
示操作装置に準備することは表示操作装置が大規模とな
り経済性で問題があるが、本発明によれば必要が生じた
時にのみ関係プログラムモジュールを保護制御装置から
転送し、実行することとしたので経済性の点で優れてい
る。
【0090】本例では電気量表示について述べたが、他
の処理、例えば装置動作内容表示など装置構成,保護制
御方式に依存する処理についても本発明は同等の構成で
同等の効果がある。又、このプログラムモジュールを保
護制御装置内で実行する場合に比べ、表示操作装置内で
実行することで保護制御装置のCPUの負荷を軽減でき
ることとなる。
【0091】特に通信ネットワークに接続する複数の表
示操作装置から同一の保護制御装置に要求がきた場合
は、プログラムモジュールを保護制御装置上で実行する
と処理が渋滞し、十分な応答性が得られない場合がある
が本発明では各々のパーソナルコンピュータに必要なプ
ログラムモジュールを移動させて実行させるようにした
ので、保護制御装置の規模を大きくしないでシステムを
構成することが可能となる。
【0092】図14はディジタル形保護制御システムの第
8の実施の形態を示す構成図である。図14において、10
は保護制御対象である電力系統1からの状態量S1 を入
力として、電力系統の保護制御を行なうディジタル形保
護制御装置であり、本実施の形態で新たに付加されたも
のは、プログラムモジュール受信手段18,実行手段19で
ある。又、プログラム格納装置50は通信ネットワーク30
を介してディジタル形保護制御装置10にプログラムモジ
ュールを供給するものであり、プログラムモジュール送
出手段51を有する。
【0093】その動作としては、先ず対象とする保護制
御装置のプログラム仕様によりプログラム格納装置50の
操作者の指定により、プログラムモジュール送出手段51
にて必要なプログラムモジュールを選択して保護制御装
置へ送出する。保護制御装置10ではこのプログラムモジ
ュールを受信して実行する。
【0094】又、具体的構成は図4で示したシステム構
成となる。ここで上述のプログラムモジュール受信手段
18はROM2-3 に書込まれたプログラムで実現され、
又、受信したプログラムモジュールはRAM2-2 に格納
される。又、プログラム格納装置50はパーソナルコンピ
ュータあるいはワークステーションなどで実現され、プ
ログラムモジュール送出手段51もこのソフトウェアとし
て実現される。
【0095】近年保護制御装置は多機能化しており、保
護・制御機能以外に電力系統の状態の計測あるいは事故
点の標定などの機能も含まれる場合がある。このような
場合に、従来では使用する機能を予め全てROM2-3 に
プログラムとして格納しておき、常時これらを実行させ
る形態としていたが、本発明では必要に応じて、必要な
プログラムモジュールをプログラム格納装置から供給す
る形態とした。
【0096】供給されたプログラムモジュールはRAM
2-2 に格納し、CPU2-1 はここよりプログラムモジュ
ールを呼び出し実行する。例えば、電力系統の状態の計
測が必要な場合は計測プログラムモジュールを保護制御
装置に供給して実行させる。又、事故が発生した場合は
標定プログラムモジュールを供給し事故発生個所を特定
させる形態となる。
【0097】又、従来では保護制御装置の仕様変更ある
いは機能向上でプログラムモジュールを変更,追加する
必要が生じた場合には、プログラムモジュールがROM
2-3に格納されていることから、ROM自体の交換が必
要であり、このため装置を停止し、交換作業をする必要
があった。これにより装置稼働率の低下などが生じた
が、本発明ではプログラムモジュールの変更,追加は通
信ネットワークを介して容易に行なえることとなる。
【0098】本実施の形態によれば、容易かつ効率的に
保護制御装置の機能追加,変更が可能となり、又、必要
な機能のみを保護制御装置に常駐させればよいことから
保護制御装置の規模を大きくする必要もなく、経済性,
信頼性,保守性などの点で優れたシステムを提供でき
る。
【0099】図15はディジタル形保護制御システムの第
9の実施の形態を示す構成図である。図15において、10
は保護制御対象である電力系統1からの状態量S1を入
力として、電力系統の保護制御を行なうディジタル形保
護制御装置であり、制御記号送出手段14,他装置表示制
御記号送出手段15,データ検索送出手段16,プログラム
モジュール送出手段17を領域1とし、プログラムモジュ
ール受信手段11,実行手段12,実行結果及びプログラム
モジュール返送・転送手段13,プログラムモジュール受
信手段18,実行手段19を領域2とし、通信ネットワーク
と直接的には接続されず保護制御演算を行なう領域を領
域3とした3つの領域で構成する。
【0100】なお、領域3は主保護機能を担当する。し
たがって系統変更に拘らず、事故波及を最小限にとどめ
る必要があり、高速演算処理を行なう。又、領域2の実
行手段12は主に、領域3のバックアップを目的とする後
備保護機能であり、ネットワークに接続されている各情
報(電圧,電流,しゃ断器状態,発電機状態等)によ
り、例えば、発電所に対して事故範囲最小限にするよう
な信号を演算してネットワークを介して送信するもので
ある。
【0101】したがって演算速度は低速度でも構わな
い。基本的にバックアップ用であるため、1つの後備保
護用のプログラムモジュールがネットワークを周期的に
巡回すればよい(常時、領域2に設定しても良いが、そ
れ程常時格納しておかなくても問題ない。又、常時格納
しておくとなると領域2に負担が多少でてくる。)。
【0102】又、実行手段12の機能としては、送られて
きたプログラムモジュールに基づいてこれを実行するだ
けでなく、例えば、電力系統1からの状態量S1 をプロ
グラムモジュールに受け渡すこともできる。例えば、図
4のディジタル演算処理部10-2のRAM2-2 の領域に置
いといてプログラムモジュールが受信されると、実行手
段12はこのプログラムモジュールに電力系統1の状態量
を受け渡すというものである。
【0103】又、同様に、ディジタル演算処理部10-2で
演算された保護制御出力C1 をRAM2-2 等に一時的に
格納しておき、プログラムモジュールに受け渡すように
することもできる。プログラムモジュールとして特に具
体的な演算について説明していないが、例えば、保護リ
レー演算,制御演算,監視処理,診断処理,表示処理,
解析処理なども可能である。
【0104】上記説明では領域3は主保護で、領域2は
領域3のバックアップを目的とする後備保護機能を有す
る旨の説明をしたが、領域3と領域2の最低必要な関係
・機能は、互いに他の実行を妨げないで結果の授受が行
なえる点であることである。
【0105】又、領域3としては上記説明に限定される
ものではなく、保護や制御する対象物(リレーならば電
力系統、自動販売機であればコインの受け付けと販売物
の出力に対して時間遅れなく)応答する機能を備えたも
のとしてよいことは勿論である。更に、領域2はネット
ワークから受信したプログラムを確実かつ安全に実行す
る機能であり、具体的には受信したプログラムが実行で
きるか、実行しても安全かを判定すればよいものであっ
て、リアルタイム性はきびしくはない。
【0106】又、表示操作装置20は通信ネットワーク30
を介してディジタル形保護制御装置10及び同一構成の装
置40など複数の装置の遠隔運用を行なうものである。そ
して図示はしないがプログラムモジュール送出手段21,
制御記号解釈手段22,他装置表示制御記号解釈手段23,
プログラムモジュール受信手段24,プログラムモジュー
ル実行手段25を上記した保護制御装置の手段と対応して
有する。又、プログラム格納装置50は通信ネットワーク
30と接続され、図示しないがプログラムモジュール送出
手段51を有する。
【0107】本発明は既に説明した各実施の形態をまと
めて保護制御装置を構成する場合の構成方法として上記
3領域に分離して構成することを特徴としている。即
ち、領域1では表示操作装置への情報提供を受動的に行
ない、保護制御装置内での処理の変更はない領域であ
り、領域2はこれに対して、表示操作装置,他の保護制
御装置,プログラム格納装置との情報授受を能動的に行
ない、保護制御装置内での処理の変更追加が積極的に行
なわれる領域である。又、領域3は通信ネットワークと
の直接接続がなく、通信ネットワークからの影響を受け
ない領域である。
【0108】従来装置では本発明のように通信ネットワ
ークを介して他装置との密な接続は少なかった。これに
比し本発明では各請求項に示したように他装置との密な
接続がある。又、電力系統の保護制御演算と保護制御装
置内のデータの表示処理を比較すると、前者のほうがよ
りリアルタイム性を要求される傾向がある。又、領域2
はプログラムモジュールがRAM上に格納又は滞在する
場合が多いことからメモリー容量は他領域に比べ大き
い。このため、各々の手段の性格に対応した構成をとる
必要がある。これが本実施の形態で提案しているところ
の3領域である。
【0109】具体的な構成例を図16に示す。図16でアナ
ログディジタル変換部10-1,入出力インタフェース10-
3,通信インタフェース10-4は図4と同じであり、本実
施の形態の特徴はディジタル演算処理部10-2を3つに分
離したことである。各々領域1,2,3の処理を2−
A,2−B,2−Cのディジタル演算処理部に分担させ
る。
【0110】領域1,2は通信インタフェースとのデー
タ授受があることからディジタル演算処理部2−A,2
−Bはハードウェア的にもソフトウェア的にも通信イン
タフェースとの接続ができる形態とする。又、2−Cは
通信インタフェースとは接続されないようハードウェ
ア,ソフトウェアを考慮した構成とする。具体的には各
演算処理部内のROMに格納したプログラムの内容及び
各演算処理部とシステムバスとのインタフェース部での
制限により、各演算部と通信インタフェースとの接続を
制御できる。
【0111】このように、ハードウェア的に3領域を分
離することで誤って通信ネットワークから入ってきたプ
ログラムモジュールが、領域3の保護制御演算部に影響
を与えるということはなくなって安全性が確保できる。
又、各CPUが分かれていることからリアルタイム性が
要求される領域3には高速のCPUを使用し、領域1,
2の演算処理部には低速のCPUを使用することがで
き、経済的な構成を実現できる。又、領域2には大要領
RAMを使用し、プログラムモジュールを格納すること
も可能となる。
【0112】本実施の形態によれば、通信ネットワーク
を介して密に他装置と接続されているシステムにも拘ら
ず保護制御機能に対する安全性が確保でき、又、各手段
に最適なハードウェア資源を割り当てることができるこ
とから、信頼性,経済性において優れた保護制御システ
ムを提供することができる。
【0113】図17に異なる構成例を示す。図17では図16
の構成に対して新たにバス10-6を設け、ディジタル演算
処理部2−Aは通信インタフェース10-4とは完全に分離
する。2−B,2−Cは通信インタフェース10-4及び10
-5の両方と接続される。これによる効果は上述の構成と
同等であるので説明は省略する。
【0114】なお、本発明は電力系統システムに限定さ
れるものでなく、例えば、一例として、分散制御システ
ムなどのように、制御あるいは監視の対象となる機器か
らの状態量を取込み当該機器を制御あるいは監視する複
数の演算機能を有する装置と、これら各装置と通信ネッ
トワークを介して接続され各装置の動作や状態の運用監
視のための表示操作を行なう表示操作装置(あるいは各
装置上で稼働可能なプログラムモジュールを格納するプ
ログラム格納装置)とから構成されるようなシステムで
あれば実施可能である。この場合、上記実施の形態にお
いて、保護制御装置を演算機能を有する装置と読み替え
ればよい。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル形保護制御システムによれば、通信ネットワークに各
装置が接続されていることを利用し、システム内でのプ
ログラムモジュールの移動,各装置間の連携機能に着目
し、操作性,経済性,保守性,信頼性に優れたディジタ
ル形保護制御システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1ないし第4の実施の形態である監
視制御システムの構成図。
【図2】図1についての画面表示メニューとプログラム
モジュールの対応を示す図。
【図3】整定操作の処理を説明する図。
【図4】図1の具体的構成例を示す図。
【図5】図1の処理内容を示すフローチャート。
【図6】第5の実施の形態であるディジタル形保護制御
システムの構成図。
【図7】図6の具体例を示す図。
【図8】図6の作用を説明する図。
【図9】第6の実施の形態であるディジタル形保護制御
システムの構成図。
【図10】図9の動作説明図。
【図11】図9の処理内容を示すフローチャート。
【図12】第7の実施の形態であるディジタル形保護制
御システムの構成図。
【図13】図12の作用を説明する図。
【図14】第8の実施の形態であるディジタル形保護制
御システムの構成図。
【図15】第9の実施の形態であるディジタル形保護制
御システムの構成図。
【図16】図15の具体的構成例を示す図。
【図17】図15の他の具体的構成例を示す図。
【図18】遠隔運用システムのメニュー例。
【図19】従来のシステムの動きを示す図。
【図20】従来のシステムの構成例図。
【図21】遠隔運用システム構成例。
【符号の説明】
1 電力系統 10,40 ディジタル形保護制御装置 11,18,24,41 プログラムモジュール受信手段 12,19,42 実行手段 13,43 実行結果及びプログラムモジュール返送
・転送手段 14 制御記号送出手段 15,45 他装置表示制御記号送出手段 16,46 データ検索送出手段 17,21,51 プログラムモジュール送出手段 20 表示操作装置 22 制御記号解釈手段 23 他装置表示制御記号解釈手段 25 プログラムモジュール実行手段 30 通信ネットワーク 50 プログラム格納装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/00 H02H 3/02 H02J 3/00 H02J 13/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の状態量を入力とし、これをデ
    ィジタルデータに変換して電力系統の保護制御を行なう
    複数の保護制御装置と、これらの保護制御装置と通信ネ
    ットワークを介して接続され前記各保護制御装置の動作
    や状態の運用監視のための表示操作を行なう表示操作装
    置とからなる電力系統保護制御システムにおいて、前記
    保護制御装置の少なくとも1つは下記第1及び第2の各
    領域を備えたことを特徴とする電力系統保護制御システ
    ム。 記 第1領域:通信ネットワークには直接には接続されるこ
    となく、電力系統の保護演算処理を行ない、電力系統の
    保護あるいは制御を行なう。 第2領域:通信ネットワークを介して表示操作装置及び
    他の保護制御装置からのデータとそれを処理する手順と
    の記述を一体化したプログラムモジュールの送信そして
    受信の少なくともいずれかを行なうと共に、前記第1領
    域との情報の送受信を行なう。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力系統保護制御システ
    ムにおいて、前記表示操作装置は表示操作の内容に対応
    した、データとそれを処理する手順との記述を一体化し
    たプログラムモジュールを前記通信ネットワークを介し
    て前記保護制御装置に送出するプログラムモジュール送
    出手段を備えると共に、前記保護制御装置の第2領域と
    して下記3つの手段を備えたことを特徴とする電力系統
    保護制御システム。 記プログラムモジュール受信手段:前記通信ネットワーク
    を介して前記表示操作装置あるいは他の前記保護制御装
    置からの、データとそれを処理する手順との記述を一体
    化したプログラムモジュールを受信する。 実行手段:前記受信したプログラムモジュールを実行す
    る。 転送手段:前記実行手段による実行結果あるいは他の保
    護制御装置が記憶している、データとそれを処理する手
    順との記述を一体化したプログラムモジュールを前記表
    示操作装置あるいは他の保護制御装置に転送する。
  3. 【請求項3】 請求項記載の電力系統保護制御システ
    ムにおいて、前記表示操作装置は表示操作の内容に対応
    した、データとそれを処理する手順との記述を一体化し
    プログラムモジュールを前記通信ネットワークを介し
    て前記保護制御装置に送出するプログラムモジュール送
    出手段を備えると共に、前記保護制御装置の第2領域と
    して下記3つの手段を備えたことを特徴とする電力系統
    保護制御システム。 記 プログラムモジュール受信手段:前記通信ネットワーク
    を介して前記表示操作装置あるいは他の前記保護制御装
    置からの、データとそれを処理する手順との記述を一体
    化したプログラムモジュールを受信する。 実行手段:前記第1領域にて得られる情報を前記プログ
    ラムモジュール受信手段で受信した前記プログラムモジ
    ュールに受け渡す。 転送手段:前記実行手段による実行結果記憶している
    前記プログラムモジュールを前記表示操作装置あるいは
    他の保護制御装置に転送する。
  4. 【請求項4】 請求項記載の電力系統保護制御システ
    ムにおいて、前記複数の保護制御装置の少なくとも1つ
    の第2領域は、これらの装置内のデータの表示及び変更
    に際して、表示操作装置側の対応表示画面のレイアウト
    構造を制御するための制御記号を当該装置の動作や状態
    を表わすデータと共に送出する制御記号送出手段を設
    け、前記表示操作装置には、前記制御記号送出手段から
    送出されてきた制御記号を解釈してこれに応じたレイア
    ウトにて前記データを表示する制御記号解釈手段を設け
    たことを特徴とする電力系統保護制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項記載の電力系統保護制御システ
    ムにおいて、前記複数の保護制御装置の少なくとも1つ
    の第2領域には、自保護制御装置以外の他の保護制御装
    置のデータ表示を行なうための制御記号を当該装置の動
    作や状態を表わすデータと共に送出する他装置表示制御
    記号送出手段と、表示操作装置からの他装置表示の要求
    によって該当保護制御装置の対応データを検索して表示
    操作装置へ送出するデータ検索送出手段と、前記表示操
    作装置内には前記他装置表示制御記号送出手段から送出
    されてきた制御信号を解釈してこれに応じて該当する他
    の保護制御装置へデータ送出要求を行なう他装置表示制
    御記号解釈要求手段と、前記データ検索送出手段からの
    他の保護制御装置の対応データを、要求を出した 該当保
    護制御装置へ送出する他装置データ送出手段を設けたこ
    とを特徴とする電力系統保護制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項記載の電力系統保護制御システ
    ムにおいて、前記複数の保護制御装置の少なくとも1つ
    の第2領域には、前記表示操作装置での表示操作の内容
    に対応した、データとそれを処理する手順を一体化した
    プログラムモジュールを通信ネットワークを介して表示
    操作装置側に転送するプログラムモジュール送出手段を
    設け、前記表示操作装置には、前記プログラムモジュー
    ル送出手段からの前記プログラムモジュールを受信する
    受信手段と、前記受信したプログラムモジュールを実行
    するプログラムモジュール実行手段とを設けたことを特
    徴とする電力系統保護制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項記載の電力系統保護制御システ
    ムにおいて、通信ネットワークを介して接続された保護
    制御装置に、データとそれを処理する手順を一体化した
    プログラムモジュールを供給するためのプログラムモジ
    ュール送出手段を有するプログラム格納手段と、前記保
    護制御装置には前記プログラムモジュール送出手段から
    のプログラムモジュールを受信する受信手段と、受信さ
    れた前記プログラムモジュールを実行する実行手段とを
    設けたことを特徴とする電力系統保護制御システム。
  8. 【請求項8】 電力系統の状態量を入力とし、これをデ
    ィジタルデータに変換して電力系統の保護制御を行なう
    複数の保護制御装置と、これらの保護制御装置と通信ネ
    ットワークを介して接続され前記保護制御装置の動作や
    状態の運用監視のための表示操作を行なう表示操作装置
    とからなる電力系統保護制御システムに適用される記録
    媒体であって、前記保護制御装置の少なくとも1つは下
    記第1及び第2の各領域の機能を実行させるコンピュー
    タ読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体。 第1領域:通信ネットワークには直接には接続されるこ
    となく、電力系統の保護演算処理を行ない、電力系統の
    保護あるいは制御を行なう。 第2領域:通信ネットワークを介して表示操作装置及び
    他の保護制御装置からのデータとそれを処理する手順と
    の記述を一体化したプログラムモジュールの送 信そして
    受信の少なくともいずれかを行なうと共に、前記第1領
    域との情報の送受信を行なう。
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