JPH11298914A - Yc分離装置 - Google Patents

Yc分離装置

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JPH11298914A
JPH11298914A JP9624998A JP9624998A JPH11298914A JP H11298914 A JPH11298914 A JP H11298914A JP 9624998 A JP9624998 A JP 9624998A JP 9624998 A JP9624998 A JP 9624998A JP H11298914 A JPH11298914 A JP H11298914A
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Japan
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horizontal
signal
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period
clock
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JP9624998A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kai
俊博 賀井
Junko Kishima
淳子 貴島
Makoto Kumano
眞 熊野
Masanori Kojima
正典 小島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NTSC信号の輝度信号と色信号を分離する
YC分離装置において、水平同期信号とクロックが非同
期の場合に発生するジッタを改善する。 【解決手段】 入力された複合映像信号をデジタル信号
にするA/D変換器2と、このデジタル映像信号を水平
走査期間遅延する水平遅延器3aと、A/D変換器2と
水平遅延器3aの動作周期を規定するクロック源5と、
クロックCLとは非同期の水平同期信号HSを発生する
水平同期信号発生手段6と、水平同期信号HSとクロッ
クCLの階差を求める階差検知手段8と、水平遅延器3
aの出力の傾斜から上記階差分を直線補間する補間手段
9と、この補間されたデジタル映像信号を含む複数のデ
ジタル映像信号を減算する線形結合手段4と、線形結合
手段4の出力と水平遅延器3aの出力との差をとる減算
器24とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、色搬送波信号位
相変化およびジッタの改良に用いるNTSC複合映像信
号のYC分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は映像の垂直方向非相関ノイズを
低減する従来のYC分離装置を示す図である。図におい
て、1は映像信号源、2はA/D変換器、3aは水平遅
延器(1H)、4は線形結合手段で、1/2乗数器4
1,42と減算器43で構成される。5はクロック源、
6は水平同期信号発生手段、7a,7bはD/A変換
器、23は補償遅延回路、24は減算器、50はYC分
離器である。
【0003】次に動作について説明する。映像信号源1
において発生した映像信号vはA/D変換器2によりデ
ジタル信号Vに変換される。デジタル信号V(n,m) は、
水平遅延器(1H)3aおよび線形結合手段4に与えら
れる。水平遅延器3aにより1ライン分遅延された信号
V(n-1,m) もまた線形結合手段4に与えられる。線形結
合手段4に与えられた1ライン差のある2入力信号は、
それぞれ乗数器41,42で1/2倍され、減算器43
で減算される。また、NTSC搬送色信号は1ラインご
とに色相が反転するので、1ライン差信号を減算するこ
とで色信号は残り、輝度信号はキャンセルされる。線形
結合手段4の出力Cは、減算器24で補償遅延回路23
で遅延された信号Vから減算され、この結果信号Yが出
力される。信号Y,CはそれぞれD/A変換器7a,7
bによりアナログ信号y,cに変換される。なお、A/
D変換器2、水平遅延器3a、D/A変換器7a,7b
は、クロック源5により生成されたクロックCLに同期
した信号を出力する。また水平遅延器3aは、水平同期
信号発生手段6により生成された水平同期信号HSにも
制御される。
【0004】次に、従来のYC分離装置において、色ジ
ッタが発生する原因について説明する。図11は、図1
0に示したYC分離装置のサンプリングの状況を示して
いる。ここでは、画面水平方向にレベルがある時間をも
って立ち上がる場合の、サンプル画素のレベルv、水平
同期信号HS、クロックCLについて、(n-1) ラインと
nラインにおいて解説する。
【0005】水平同期信号HSとクロックCLが非同期
の場合、例えば同色つまり同位相であるはずの(n-1) ラ
イン,m画素目(つまりHSの立ち上がりからm画素
目)のサンプルV(n-1,m) と、nライン,m画素目のサ
ンプルV(n,m) の位相が異なるという状態が起こりう
る。このとき、図10の線形結合手段4によってこれら
を合成すると、本来抽出されるべきC信号の位相とは異
なったものとなる。またV(n,m) からC(n,m) を差し引
いたY(n,m) も、垂直方向に同じ値であった場合でもラ
イン上下で値が変化することとなる。さらに、ライン上
下だけでなく、何ライン離れていても同様に位相が異な
る。この立ち上がりがずれる現象は、上記のようにHS
とCLが非同期のためであり、つまりランダムに起こる
ことから、特にY信号ではジッタとして視認されること
となり、C信号の場合は色相ムラになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のYC分離装置
は、以上のように構成されていたので、水平同期信号H
SとクロックCLが非同期の場合にジッタが発生すると
いう問題点があった。
【0007】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたもので、水平同期信号とクロックが非同期
の場合でも、ジッタが視認されにくいYC分離装置を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るYC分離
装置は、入力された複合映像信号をデジタル信号にする
A/D変換器と、このデジタル映像信号を水平走査期間
遅延する水平遅延器と、上記A/D変換器と水平遅延器
の動作周期を規定するクロック源と、このクロック源よ
り発生するクロックとは非同期の上記水平遅延器の書き
込みアドレスを初期化するための水平同期信号を発生す
る水平同期信号発生手段と、上記水平同期信号とクロッ
クの階差を求める階差検知手段と、上記水平遅延器の出
力の傾斜から上記階差分を直線補間する補間手段と、こ
の補間されたデジタル映像信号を含む複数のデジタル映
像信号を減算する線形結合手段と、この線形結合手段の
出力と上記水平遅延器の出力との差をとる減算器とを備
えたものである。
【0009】また、階差検知手段が、水平同期信号とク
ロックの時間差を検知する時間差検知手段と、検知され
た時間差出力を水平走査期間記憶するメモリと、上記時
間差信号と上記メモリ出力の差を導出する減算器とを備
えたものである。
【0010】また、補間手段が、水平走査期間遅延され
たデジタル映像信号の1クロック期間前の値を記憶する
1クロック遅延器と、この1クロック遅延器の入力と出
力の差を導出する減算器と、この減算器の出力に1/t
(tは1クロック期間)を乗ずる乗数器と、この乗数器
の出力に階差を乗ずる乗算器と、この乗算器の出力を水
平走査の整数倍期間遅延されたデジタル映像信号に加算
する加算器とを備えたものである。
【0011】また、乗算器が、ROMテーブルで構成さ
れたものである。
【0012】また、映像信号が複合映像信号であり、水
平同期信号を上記複合映像信号から同期分離して得るよ
うに構成されたものである。
【0013】また、水平遅延器が、1フィールド期間に
水平期間の2分の1を加えた期間だけ遅延させる機能を
備えたものである。
【0014】また、水平遅延器が、1フレーム期間だけ
遅延させる機能を備えたものである。
【0015】また、1水平期間だけ遅延させる機能を有
する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フィールド期
間に水平期間の2分の1を加えた期間だけ遅延させる機
能を有する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フレー
ム期間だけ遅延させる機能を有する水平遅延器を備えた
YC分離器と、上記各YC分離器内の水平遅延器の出力
から垂直方向への信号の非相関を検出する非相関検出回
路と、この非相関検出回路の検出結果に従って上記各Y
C分離器の出力を切り替えて出力するスイッチ回路とを
備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態であるYC
分離装置においては、A/D変換器と、水平遅延器と、
クロック源と、水平同期信号発生手段と、階差検知手段
と、補間手段と、線形結合手段と、補償遅延回路と、減
算器とを有し、階差検知手段で水平同期信号とクロック
の階差{D(n)-D(n-1)}を求め、補間手段で水平遅延
器の出力の傾斜{V(n-1,m)-V(n,m)}/tから上記階
差分を直線補間し、時間ずれに対応した振幅補正をする
ことでジッタを低減するように働く。特に以上の数式処
理をソフトウェアで容易に実現することができる。
【0017】また、階差検知手段を、時間差検知手段
と、時間差出力を水平走査期間記憶するメモリと、上記
時間差信号と上記メモリ出力の差を導出する減算器とで
構成したので、回路構成が簡単になる。
【0018】また、補間手段を、1クロック遅延器と、
1クロック遅延器の入出力の差を導出する減算器と、こ
の減算器の出力に1/tを乗ずる乗数器と、この乗数器
の出力に階差を乗ずる乗算器と、この乗算器の出力を1
水平走査期間遅延されたデジタル映像信号に加算する加
算器とで構成したので、回路構成が簡単になる。
【0019】また、補間手段の乗算器をROMテーブル
で構成したので、高速かつ安価になる。
【0020】また、水平同期信号を、入力された複合映
像信号から同期分離して得ている。
【0021】また、1フィールド期間に水平期間の2分
の1を加えた分だけ遅延させる機能を有する水平遅延器
を設けたので、注目ラインの1ライン下の信号で垂直非
相関ノイズを低減するように働く。
【0022】また、1フレーム期間だけ遅延させる機能
を有する水平遅延器を設けたので、1フレーム間の非相
関ノイズを低減するように働く。
【0023】また、1水平期間だけ遅延させる機能を有
する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フィールド期
間に水平期間の2分の1を加えた分だけ遅延させる機能
を有する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フレーム
期間だけ遅延させる機能を有する水平遅延器を備えたY
C分離器と、上記各YC分離器内の水平遅延器の出力か
ら垂直方向の信号の非相関を検出する非相関検出回路
と、この非相関検出回路の検出結果に従って上記各YC
分離器の出力を切り替えて出力するスイッチ回路とを設
けたので、上記各YC分離器のうち最もノイズの少ない
出力を得るように働く。
【0024】以下、この発明をその実施の形態を示す図
面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1である
YC分離装置を示すブロック図である。図において1は
映像信号源、2はA/D変換器、3aは水平遅延器(1
H)、4は線形結合手段で、乗数器41,42と減算器
43で構成されている。5はクロック源、6は水平同期
信号発生手段、7a,7bはD/A変換器、8は階差検
知手段、9は補間手段、23は補償遅延回路、24は減
算器、50はYC分離器で、YC分離器50は、A/D
変換器2,水平遅延器3a,線形結合手段4,階差検知
手段8および補間手段9で構成されている。
【0025】次に、動作について説明する。映像信号源
1において発生した映像信号vは、A/D変換器2によ
りデジタル信号Vに変換される。デジタル信号Vは、水
平遅延器3a、線形結合手段4および補償遅延回路23
に与えられる。水平遅延器3aにより1ライン(1H)
分遅延された信号V(n-1,m) は補間手段9に与えられ
る。階差検出手段8では、クロック源5により生成され
たクロックCLと水平同期信号発生手段6により生成さ
れた水平同期信号HSを入力として階差{D(n)-D(n-
1)}を検出して出力する。
【0026】補間手段9は、水平遅延器3aから入力さ
れた信号Vの傾斜{V(n-1,m)-V(n,m)}/tを検知
し、階差検出手段8の出力{D(n)-D(n-1)}との積を
V(n-1,m) に加算している。補間手段9の出力V’(n-
1,m) は線形結合手段4に与えられる。線形結合手段4
に与えられた1ライン差のある2つの入力信号は、それ
ぞれ乗数器41,42で1/2倍され、減算器43によ
って減算され、信号Cを出力する。線形結合手段4の出
力Cは補償遅延回路23の出力と減算器24により減算
され、Y信号を出力する。Y、C信号はそれぞれD/A
変換器7a,7bによりアナログ信号y,cに変換され
る。A/D変換器2、水平遅延器3aおよびD/A変換
器7a,7bは、それぞれクロック源5により生成され
たクロックCLに同期した信号を出力する。また水平遅
延器3aは、水平同期信号発生手段6により生成された
水平同期信号HSにも制御される。
【0027】図2はこの実施の形態1の階差検知手段8
の構成を示すブロック図である。図において、10は水
平同期信号HSとクロックCLの時間差D(n) を検知す
る時間差検知手段、11は時間差検知手段10の出力D
(n) を水平走査期間記憶するメモリ、12は時間差検知
手段10の出力D(n) とメモリ11の出力D(n-1) の差
である階差D(n)-D(n-1) を導出する減算器である。
【0028】時間差検知手段10にはクロックCLと水
平同期信号HSが入力され、時間差検知手段10の出力
は減算器12の一方の入力およびメモリ11に与えら
れ、メモリ11の出力は減算器12の他方の入力に与え
られる。
【0029】次に、階差検知手段8の動作について説明
する。時間差検知手段10は、クロックCLと水平同期
信号HS間の時間差を求める。減算器12は、時間差検
知手段10の出力D(n) から1水平走査期間前の時間差
検知手段10の出力であるメモリ11の出力D(n-1) を
減算することで、CLとHSの時間差のライン間におけ
る差である階差D(n)-D(n-1) を検知することができ
る。
【0030】図3は、この実施の形態1の補間手段9の
構成を示すブロック図である。図において、13は1水
平走査期間遅延されたデジタル映像信号の1クロック期
間前の値V(n-1,m-1) を記憶する1クロック遅延器、1
4は1クロック遅延器13の入力と出力の差を導出する
減算器、15は減算器14の出力に1/t(tは1クロ
ック期間)を乗ずる乗数器、16は乗数器15の出力に
階差D(n)-D(n-1) を乗ずる乗算器、17は乗算器16
の出力を上記1水平走査期間遅延されたデジタル映像信
号V(n-1,m) に加算する加算器である。
【0031】入力信号V(n-1,m) は、減算器14の一方
の入力と加算器17の一方の入力と1クロック遅延器1
3に与えられる。1クロック遅延器13の出力V(n-1,m
-1)は、減算器14の他方の入力に与えられ、減算器1
4の出力は乗数器15により(1/t) 倍された後、乗算器
16の一方の入力に与えられる。また、補間手段9の他
方の入力信号D(n)-D(n-1) は、乗算器16の他方の入
力に与えられる。乗算器16の出力は加算器17の他方
の入力に与えられ、加算器17の出力は補間手段9の出
力V’(n-1,m) となる。
【0032】次に、補間手段9の動作について説明す
る。減算器14では、2つの入力信号V(n-1,m) とV(n
-1,m-1) を減算し、V(n-1,m)-V(n-1,m-1) を出力す
る。これを入力とする乗数器15は、{V(n-1,m)-V(n
-1,m-1) }/tを出力する。乗算器16は、信号レベル
の傾斜{V(n-1,m)-V(n-1,m-1)}/tと階差D(n)-D
(n-1) を乗ずることで時間ずれに対応した振幅値を求
め、加算器17で入力信号V(n-1,m) にこの振幅値を加
算することで補正をしている。
【0033】この実施の形態1によれば、線形結合手段
4に入力される階差検出手段8の出力が時間ずれに対応
した振幅補正がなされているため、線形結合手段4によ
り線形結合された信号Cの色搬送信号の位相変化および
ジッタ成分が低減する。
【0034】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2であるYC分離装置内の補間手段9を示すブロッ
ク図である。図において、図3と同一符号はそれぞれ同
一部分または相当部分を示しており、16aは乗数器1
5の出力に階差D(n)-D(n-1) を乗ずる乗算テーブルを
持ったROMである。
【0035】この実施の形態2は、実施の形態1におけ
る乗算器16を乗算テーブルを持ったROM16aで実
現したものである。デジタル回路で乗算器を構成する場
合、乗算器は1クロック期間に例えば8ビット乗算を完
了する必要があり、高価となるが、乗算器として、番地
を乗数器15の出力と階差に割り当て、ROM値を乗算
出力とすることで、高速かつ安価な補間手段9が実現で
きる。
【0036】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3である同期分離手段を備えたYC分離装置を示す
ブロック図で、y信号生成系は図示を省略している。図
において、1は映像信号源、5はクロック源、7bはD
/A変換器、18は同期分離手段、50はYC分離器で
ある。
【0037】この実施の形態3は、実施の形態1のYC
分離装置に同期分離手段18を設け、クロック源5を省
略したものである。これにより、複合映像信号を入力と
した場合、同期分離手段18により複合映像信号から同
期信号HSを分離して供給することで、YC分離器50
を動作させることができる。
【0038】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4であるYC分離装置を示すブロック図で、図1と
同一符号はそれぞれ同一部分または相当部分を示してい
る。図において、3bは1フィールド期間に1水平期間
の2分の1を加えた分(263H)だけ遅延させる水平
遅延器、50aはYC分離器である。また、階差検知手
段8のメモリ11は、263水平期間の遅延を与えるも
のとする。
【0039】次に、NTSC信号を入力とした場合の動
作について説明する。水平遅延器3bで水平期間の26
3倍遅延させることで、1フィールド期間に水平期間の
2分の1を加えた分だけ遅延させることになる。これに
より、搬送色信号は反転し、YC分離される。そして注
目ラインの1ライン下の信号で垂直非相関がある場合で
も、非相関のある画素同士を用いないでフィルタ動作を
行うことができるので、ノイズの低減が実現できる。
【0040】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態5のYC分離装置を示すブロック図で、図1と同一
符号はそれぞれ同一部分または相当部分を示している。
図において、3cは1フレーム期間(525H)だけ遅
延させる水平遅延器、50bはYC分離器である。ま
た、階差検知手段8のメモリ11は、525水平期間の
遅延を与えるものとする。
【0041】次に、NTSC信号を入力とした場合の動
作について説明する。水平遅延器3cで水平期間の52
5倍遅延させることで、1フレーム期間だけ遅延させる
ことになる。これにより、搬送色信号は反転し、YC分
離される。そして注目ラインの1ライン上あるいは1ラ
イン下の信号で垂直非相関がある場合でも、非相関のあ
る画素同士を用いないでフィルタ動作を行うことができ
るので、ノイズの低減が実現できる。
【0042】実施の形態6.図8は、この発明の実施の
形態6のYC分離装置を示すブロック図である。図にお
いて、1は映像信号源、5はクロック源、6は水平同期
信号発生手段、7a,7bはD/A変換器、21はスイ
ッチ回路、22は非相関検出回路、23は補償遅延回
路、24は減算器、50は図1に示した1水平期間だけ
遅延させる機能を有する水平遅延器3aを備えたYC分
離器、50aは図6に示した1フィールド期間に水平期
間の2分の1を加えた分だけ遅延させる機能を有する水
平遅延器3bを備えたYC分離器、50bは図7に示し
た1フレーム期間だけ遅延させる機能を有する水平遅延
器3cを備えたYC分離器である。
【0043】図9は、図8のYC分離装置における非相
関検出回路22の構成を示すブロック図である。図にお
いて、221a、221b、221cは減算器、222
は判定回路である。
【0044】次に、NTSC信号を入力とした場合の動
作について説明する。入力信号が垂直方向に非相関の場
合、または非相関でない場合、よりノイズの少ないc信
号を得るには、注目サンプルV(n,m) と線形結合を行う
サンプルを最適なものにする必要がある。この実施の形
態6においては、1ライン遅延したサンプルV(n-1,m)
と、1フィールド期間に水平期間の2分の1を加えた遅
延数、つまり263ライン遅延したサンプルV(n-263,
m) と、1フレーム期間、つまり525ライン遅延した
サンプルV(n-525,m) のそれぞれについて、クロックC
Lと水平同期信号HSの階差を補間し、入力信号V(n,
m) と線形結合を行った信号をスイッチ回路21に入力
する。
【0045】非相関検出回路22には、上記4つのサン
プルが入力され、サンプルV(n-1,m) 、サンプルV(n-2
63,m) 、およびV(n-525,m) は、それぞれV(n,m) とそ
れぞれ減算器221a,221b,221cによって差
分がとられ、それぞれの差分信号は判定回路222に送
られ、判定回路において差分の大小から最も非相関の小
さい、つまり相関の強いサンプルが検出され、スイッチ
回路21にこの相関の強いサンプルを選択する判定信号
が出力される。スイッチ回路21では、3つの入力のう
ち、非相関検出回路22の結果に従って最も相関の強い
1つの信号を選択して出力する。スイッチ回路21の出
力は色信号出力Cとして出力され、補償遅延回路23に
よって遅延されたデジタル信号から信号Cを減算するこ
とで信号Yが得られる。信号Y,CはそれぞれD/A変
換器7a,7bでアナログ信号y,cに変換される。
【0046】以上の動作により、この実施の形態6のY
C分離装置は、YC分離器50,50a,50bのう
ち、最も非相関ノイズの少ない出力を得ることができ
る。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0048】この発明に係るYC分離装置は、水平同期
信号とクロックの階差を求める階差検知手段と、水平遅
延器出力の傾斜から上記階差分を1水平期間遅延したデ
ジタル映像信号に直線補間する補間手段と、この補間さ
れたデジタル映像信号を含む複数のデジタル映像信号を
減算する線形結合手段を備えたので、クロックと水平同
期信号が非同期のとき発生するジッタを低減したYC分
離機能が実現でき、一般にS/N比が3dB向上する効
果が得られる。
【0049】また、階差検知手段を、水平同期信号とク
ロックの時間差を検知する時間差検知手段と、時間差出
力を水平走査期間記憶するメモリと、上記時間差信号と
上記メモリ出力の差を導出する減算器とで構成したの
で、回路構成が簡易となる。
【0050】また、補間手段を、1クロック遅延器と、
1クロック遅延器の入力と出力の差を導出する減算器
と、減算器の出力に1/tを乗ずる乗算器と、乗算器の
出力に階差を乗ずる乗算器と、乗算器の出力を水平走査
期間遅延されたデジタル映像信号に加算する加算器とで
構成したので、回路構成が簡易となる。
【0051】また、乗算器としてROMテーブルを用い
たので、構成が簡単になる。
【0052】また、複合映像信号を入力とするYC分離
装置に同期分離手段を設けたので、、水平同期信号発生
手段を設ける必要がない。
【0053】また、1フィールド期間から水平期間の2
分の1を加えた263Hの水平遅延器を設けたので、フ
レーム画面における1ライン下の信号で垂直方向非相関
ノイズ低減を実現でき、1ライン遅延器を用いた場合と
は独立に、さらにS/Nを3dB向上させ、かつジッタ
を低減できる効果がある。
【0054】また、1フレーム期間(525H)だけ遅
延させる水平遅延器を設けたので、1フレーム間の非相
関ノイズの低減が実現でき、1ライン遅延器を用いた場
合とは独立に、さらに3dB向上させ、かつジッタを低
減できる効果がある。
【0055】また、1水平期間だけ遅延させる機能を有
する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フィールド期
間に水平期間の2分の1を加えた分だけ遅延させる機能
を有する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フレーム
期間だけ遅延させる機能を有する水平遅延器を備えたY
C分離器と、それぞれの水平遅延器の出力から垂直方向
への信号の非相関を検出する非相関検出回路と、それぞ
れのYC分離器の出力を上記非相関検出回路の検出結果
に従って最も相関の強い信号を出力するスイッチ回路を
設けたので、上記各YC分離器のうち最もノイズの少な
い出力を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すYC分離装置
のブロック図である。
【図2】 実施の形態1の階差検知手段を示すブロック
図である。
【図3】 実施の形態1の補間手段を示すブロック図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態2の補間手段を示すブ
ロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示すYC分離装置
のブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示すYC分離装置
のブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5を示すYC分離装置
のブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態6を示すYC分離装置
のブロック図である。
【図9】 実施の形態6の非相関検出回路を示すブロッ
ク図である。
【図10】 従来のYC分離装置を示すブロック図であ
る。
【図11】 サンプリングの状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 映像信号源、2 A/D変換器、3a,3b,3c
水平遅延器、4 線形結合手段、5 クロック源、6
水平同期信号源、7a,7b D/A変換器、8 階
差検知手段、9 補間手段、10 時間差検知手段、1
1 メモリ、12,14,24,43,221a〜22
1c 減算器、13 1クロック遅延器、15,41,
42 乗数器、16 乗算器、16a ROM、17
加算器、18 同期分離手段、21 スイッチ回路、2
2 非相関検出回路、23 補償遅延回路、50,50
a,50b YC分離器、222 判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 正典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された複合映像信号をデジタル信号
    にするA/D変換器と、このデジタル映像信号を水平走
    査期間遅延する水平遅延器と、上記A/D変換器と水平
    遅延器の動作周期を規定するクロック源と、このクロッ
    ク源より発生するクロックとは非同期の上記水平遅延器
    の書き込みアドレスを初期化するための水平同期信号を
    発生する水平同期信号発生手段と、上記水平同期信号と
    クロックの階差を求める階差検知手段と、上記水平遅延
    器の出力の傾斜から上記階差分を直線補間する補間手段
    と、この補間されたデジタル映像信号を含む複数のデジ
    タル映像信号を減算する線形結合手段と、この線形結合
    手段の出力と上記A/D変換器の出力との差をとる減算
    器とを備えたYC分離装置。
  2. 【請求項2】 階差検知手段が、水平同期信号とクロッ
    クの時間差を検知する時間差検知手段と、検知された時
    間差信号を水平遅延器と同じ期間記憶するメモリと、上
    記時間差信号と上記メモリ出力の差を導出する減算器と
    を備えている請求項1記載のYC分離装置。
  3. 【請求項3】 補間手段が、水平走査期間遅延されたデ
    ジタル映像信号の1クロック期間前の値を記憶する1ク
    ロック遅延器と、この1クロック遅延器の入力と出力の
    差を導出する減算器と、この減算器の出力に1/t(t
    は1クロック期間)を乗ずる乗数器と、この乗数器の出
    力に階差を乗ずる乗算器と、この乗算器の出力を水平走
    査の整数倍期間遅延されたデジタル映像信号に加算する
    加算器とを備えている請求項1記載のYC分離装置。
  4. 【請求項4】 乗算器が、ROMテーブルで構成されて
    いる請求項3記載のYC分離装置。
  5. 【請求項5】 映像信号が複合映像信号であり、水平同
    期信号を上記複合映像信号から同期分離して得るように
    構成されている請求項1記載のYC分離装置。
  6. 【請求項6】 水平遅延器が、1フィールド期間に水平
    期間の2分の1を加えた期間だけ遅延させる機能を備え
    ている請求項1記載のYC分離装置。
  7. 【請求項7】 水平遅延器が、1フレーム期間だけ遅延
    させる機能を備えている請求項1記載のYC分離装置。
  8. 【請求項8】 1水平期間だけ遅延させる機能を有する
    水平遅延器を備えたYC分離器と、1フィールド期間に
    水平期間の2分の1を加えた期間だけ遅延させる機能を
    有する水平遅延器を備えたYC分離器と、1フレーム期
    間だけ遅延させる機能を有する水平遅延器を備えたYC
    分離器と、上記各YC分離器内の水平遅延器の出力から
    垂直方向への信号の非相関を検出する非相関検出回路
    と、この非相関検出回路の検出結果に従って上記各YC
    分離器の出力を切り替えて出力するスイッチ回路とを備
    えた請求項1記載のYC分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005022928A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 映像信号処理回路、映像信号表示装置、及び映像信号記録装置

Cited By (2)

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WO2005022928A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 映像信号処理回路、映像信号表示装置、及び映像信号記録装置
US7515211B2 (en) 2003-08-29 2009-04-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Video signal processing circuit, video signal display apparatus, and video signal recording apparatus

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