JPH11297303A - 圧力遮断センサとその製造方法 - Google Patents

圧力遮断センサとその製造方法

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JPH11297303A
JPH11297303A JP10095635A JP9563598A JPH11297303A JP H11297303 A JPH11297303 A JP H11297303A JP 10095635 A JP10095635 A JP 10095635A JP 9563598 A JP9563598 A JP 9563598A JP H11297303 A JPH11297303 A JP H11297303A
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Japan
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lid
blocking member
forming
diaphragm
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JP10095635A
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English (en)
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Tadamitsu Azema
忠満 畦間
Hirotaka Marutani
浩隆 丸谷
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも製造時間を短縮することができる
と共に、確実に遮断部材を破断させることができるダイ
ヤフラム部を有する圧力遮断センサを提供する。 【解決手段】 本発明の圧力遮断センサ1は、ダイヤフ
ラム部Dの上方に遮断部材7を配設し、ダイヤフラム部
Dは、蓋体4の一部を薄肉にした連結部4dと、この連
結部4dの中央部付近を遮断部材側7に突出する凸部4
eとを有し、連結部4dの外周部側を薄肉に、連結部4
dの中央部付近を前記外周部側より厚肉に形成し、凸部
4eを遮断部材7から遠ざける方向に連結部4dを膨出
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力遮断センサに係
わり、内部が気密に遮蔽されるケース内部の圧力が上昇
したときに安全性を確保するために用いられる圧力遮断
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電池ケースの内部に有機溶
媒系電解液を注入して密閉した1次電池やリチウムイオ
ン二次電池などが、電話やカメラ等の携帯用機器の電源
として広く使用されている。ところが、このような電池
に再充電するときに過充電を行ったり、規定された電流
よりも大きな電流で充電を行ったりすると、電池に異常
が生じて電池内に気体が発生し、電池内の圧力や温度が
上昇して、電池の膨張、さらには電池ケースに亀裂等が
発生し、内部の電解液が外部ににじみ出して、電池が組
み込まれた機器に悪影響を与えることがあった。また、
これに至らなくてとも、前述したような異常状態のまま
で、電池の使用を継続すると、電池の膨張が進行し、電
池ケースが破裂したりする危険性があり、異常が生じた
電池は速やかに使用を中止する必要があった。
【0003】そのために、前述したような電池において
は、電池内部の気圧が異常に上昇すると、内部の電流回
路を遮断して電流の流れを停止させ、これ以上内部の気
圧が上昇させないような圧力遮断センサが組み込まれて
いる。この圧力遮断センサは、導電性の導電路を有する
遮断部材と、この遮断部材の下方に電池内部の圧力が所
定以上になると変位可能なダイヤフラム部を有する部材
が、電池ケースに取り付けられた蓋体にカシメあるいは
溶接等で取り付けられていた。このような従来の圧力遮
断センサを用いた電池の内部に異常が生じて、電池内の
圧力が上昇すると、前記ダイヤフラム部が上方の遮断部
材側に押し上げられて反転し、ダイヤフラム部の中央部
が遮断部材の中央部付近を押圧する。すると、この押圧
加重が遮断部材の中央部付近に集中して加わり、遮断部
材が中央部付近から破断して導電路が遮断される。この
導電路が遮断されることで、電池内部の電流の流れを遮
断して、電池内部の圧力がこれ以上上昇しないようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述のような従
来の圧力遮断センサは、蓋体と別部材のダイヤフラム部
を有する部材を、蓋体にカシメまたは溶接等で接合して
いたので、製造が複雑でコストアップになっていた。ま
た、前記ダイヤフラム部は、電池内部の圧力上昇によっ
て変位しやすくするために、この変位部分の板厚を全体
が均一の薄肉に形成していた。そのため、ダイヤフラム
部は変位しやすいが、全体が均一の薄肉のために電池内
部の圧力上昇によってダイヤフラム部が、遮断部材側に
押し上げられ、中央部が遮断部材に当接しても、中央部
がつぶれた状態になり、遮断部材を破断させるための加
重が分散されて、遮断部材が破断しない恐れがあった。
また、ダイヤフラム部がつぶれると、ダイヤフラム部の
高さ寸法が安定せず、電池の内圧が規定値以上に上昇し
ても、遮断部材を破断させることができ等の問題があっ
た。本発明の圧力遮断センサは、前述のような課題を解
決して、低コストで、且つ遮断部材を確実に破断させる
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の圧力遮断センサは、ケ
ースと、このケースの内部を気密に遮蔽する蓋体と、こ
の蓋体の一部に形成されて前記ケースの内圧が所定値以
上に上昇すると変位するダイヤフラム部と、このダイヤ
フラム部の上方に配設され、導電路を有する遮断部材と
を備え、前記ダイヤフラム部は前記蓋体の一部を薄肉に
した連結部と、この連結部の中央部付近を前記遮断部材
側に突出する凸部とを有し、前記連結部の外周部側を薄
肉に、前記連結部の中央部付近を前記外周部側より厚肉
に形成し、前記凸部を前記遮断部材から遠ざける方向に
前記連結部を膨出形成した構成とした。
【0006】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記連結部の板厚は、前記連結部の外周
部から前記凸部にかけて徐々に厚肉になるようにした構
成とした。
【0007】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記ダイヤフラム部は、前記蓋体の一部
を円環状に凹ませて前記連結部を形成した構成とした。
【0008】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、導電路を有する遮断部材の下方に配設さ
れて、ケースの内部を気密に遮蔽する蓋体の一部に薄肉
の連結部と、この連結部の中央部付近を前記遮断部材側
に突出させた凸部とから構成されるダイヤフラム部を、
前記蓋体の一部を凹ませて薄肉の前記連結部を形成する
工程と、前記連結部の中央部付近を前記遮断部材側に突
出させて前記凸部を形成する工程と、この凸部を前記遮
断部材から遠ざける方向に前記連結部を膨出形成する工
程とを備えた組立方法とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、前記薄肉の連結部を形成する工程で、前
記連結部を円環状に形成し前記連結部の外周部側を薄肉
に、中央部付近を前記外周部より厚肉に形成した組立方
法とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として、前記連結部を形成する工程は前記蓋体の
一部を研削加工で凹ませて薄肉に形成し、前記凸部を形
成する工程と前記連結部を膨出形成する工程とをプレス
加工で行い、前記凸部を形成する工程と前記連結部を膨
出形成する工程とを1つの工程で同時に行うようにした
組立方法とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の圧力遮断センサ
の実施の形態について説明する。図1は本発明の圧力遮
断センサの断面正面図、図2は本発明の圧力遮断センサ
の分解斜視図、図3は本発明の圧力遮断センサに用いる
蓋体の上面図と右側面図、図4は蓋体の断面正面図、図
5は蓋体の下面図、図6、7は蓋体の安全弁部の拡大断
面図、図8、9、10は本発明の圧力遮断センサに用い
る蓋体のダイヤフラム部の製造方法を説明する図であ
る。
【0012】本発明の圧力遮断センサ1は全体形状が略
矩形に形成され、端子部2と、絶縁体3と、蓋体(負ケ
ース)4と、保持体5、外部電極6、遮断部材7、リベ
ット8、とから主に構成されている。
【0013】端子部2はアルミニウム製で、図2に示す
ように略直角に折り曲げられており、、また、その長手
方向の一端部にはリベット8の接続部8dと溶接される
接続片部2aが延設されている。また、平坦部2bには
略円形の開口部2cが複数個形成されている。絶縁体3
は絶縁性の樹脂材料から成り、一端寄りにリベット8を
貫挿する円筒部3aと、蓋体4のダイヤフラム4cを内
方に膨出し得るようにした凹部3bと、この凹部3bの
底面に貫通形成した通気孔3c、3cと、溶接用の孔3
dと、蓋体4の安全弁部4dに連通させる略長方形の開
口3e、3eと位置決め用の突起部3fとから構成され
ている。
【0014】蓋体4はステンレス材のような導電性金属
板から成り、図3〜図7に示すように、外形が略矩形の
弁当箱状に形成され、外周部に略矩形の鍔部4jと、こ
の鍔部4jの内側を絞り加工等で下方に突出させて平坦
状の底板4aが形成されている。この底板4aの周囲に
は、鍔部4jと底板4aとを連結する突条部4bが形成
されている。前記底板4aの一端寄りにはリベット8を
貫挿した前記円筒部3aを貫通する孔部4cが形成され
ている。この孔部4cの図示右隣りには、ダイヤフラム
部Dが形成されている。このダイヤフラム部Dは底板4
aの裏面の一部を、外周部を円環状に凹ませた凹部4k
が形成され、この凹部の底面が薄肉に形成されて連結部
4dが形成されている。また、この連結部4dの中央部
付近を図示上方の遮断部材7側に突出する凸部4eが形
成されている。
【0015】前記ダイヤフラム部Dは、研削等によって
蓋体4の下面側の一部が円環状に彫り込みされて凹部4
kが形成されている。この凹部4kを形成するときに、
連結部4dの外周部側を薄肉に形成し、連結部4dの中
央部付近で前記凸部4eを含む凸部4e周辺を前記外周
部側の薄肉より厚肉に形成されている。そして、連結部
4dの外周部と中央部付近との板厚寸法は、外周部から
中央部の凸部にかけて徐々に厚肉になるように形成され
ている。ダイヤグラム部Dは、中央部の凸部を上方の遮
断部材7から遠ざける方向に連結部4dを下方に椀状に
膨出形成されている。前記凸部4eは図6に示すように
厚肉に形成された連結部4eの中央部を、プレス等で上
方に突出させて形成されている、また、図7に示すよう
に凸部4eは内部に材料が詰まった状態で突出形成した
ものでもよい。
【0016】また、図4に示す蓋体4の他端寄りの底板
4aには、安全弁部Zが形成されている。この安全弁部
Zは、底板4aの一部に、外形が円環状で図示上方に突
出する突出部4fと、この突出部4fの根元部分に形成
されて蓋体4と突出部4fとを連結する連結部4gとか
ら成り、この連結部4gは突出部4fより薄肉に形成さ
れ、連結部4gの上方から見た形状は円環状に形成され
ている。このような安全弁部Zは、突出部4fの突出方
向を、電池の内部を遮蔽するケース(図示せず)の外部
に突出されて形成しているので、電池に異常が発生して
電池内部の圧力が異常に上昇し、この電池内圧が突出部
4fに加わって、薄肉に形成した連結部4gが破断す
る。そして、この連結部4gの破断部分から電池内部の
高圧の気体を外部に排出するようになっている。また、
蓋体4の他端側で底板4aの隅部には突条部4bの一部
を内側に突出させた位置決め用の突起部4hが形成さ
れ、突条部4bの上端の外周側には外方に延出する鍔部
4jが形成されて蓋体4が構成されている。
【0017】また、保持体5はPPS等の絶縁樹脂材料
で成形され、図1に示すように蓋体4の突条部4b内に
嵌合される大きさになっている。保持体5の一端寄りに
は、リベット8貫挿した円筒部を貫通する貫通孔5a
と、この貫通孔5aのまわりの凹部に設けたリベット8
を接続するリベット接続部9aと、一対のリード9b、
9cをそれぞれ延出する開口部5b、5bと、外部電極
6を保持する台座部5cと、外部電極6の接続部6cと
接続される電極接続部9dと、蓋体4と溶接される固定
部9eと、安全弁部Zに対応した位置に形成された開口
5dと、蓋体4の位置決め用の突起部4hが嵌合される
切欠き部5eとが設けられている。
【0018】前記リベット接続部9a、リード9b、9
c、電極接続部9d、固定部9eはそれぞれ導電性の金
属板等から成り、インサート成形により保持体5と一体
化されている。また、保持体5の下面には電極接続部9
dの下面を露出させる孔部5fが形成され、この孔部5
fに溶接具を通して保持体5の電極接続部9dに当て、
上方から溶接具を外部電極6の接続部6cに当てて挟み
込んでスポット溶接を行って、外部電極6を保持体5に
固定すると共にリード9cに電気的に接続させている。
【0019】またリベット接続部9aとリード9bとは
接続されており、また、リード9bは遮断部材7を介し
てリード9cと電気的に接続されて外部電極6に接続さ
れている。一方、固定部9e独立しており、他と電気的
に接続されていない。保持体5は固定部9eと、その下
面に配設された蓋体4の底板4aにスポット溶接等によ
り固着されている。
【0020】また、外部電極6は鉄板等の金属板にニッ
ケルメッキが施され、外形が略矩形の本体部6aと、こ
の本体部6aの両側縁から折り曲げられた脚部6b、6
bと、保持体5の電極接続部9eと接続される接続部6
cとが設けられている。そして、外部電極6は、圧力遮
断センサ1を電池(図示せず)に組み込んだとき、電池
の正極となるものである。
【0021】また、遮断部材7はセラミックス等の脆い
絶縁性材料から成り、図2に示すように略帯状で中央部
に両端部より狭くなった幅狭部7aが形成されている。
この遮断部材7の上面側には、導電性部材を印刷、また
は金属箔を粘着等で形成した導電路7bが設けられてい
る。そして、遮断部材7は両端部の幅広の導電路7bが
保持体5のリード9b、9cに両持ち支持されて半田付
け等で電気的に接続されて取り付けられている。そのた
めに遮断部材7は、中央部の幅狭部7aに圧力が加わる
と、幅狭部7aから破断されて、導電路7bが遮断され
るようになっている。
【0022】また、リベット8はアルミ製で、図2に示
すように、先端側をやや細くした円柱部8aと、下端に
設けられた鍔部8bと、鍔部8bの外周に沿って上方に
突設された環状突条部8cと、鍔部8bから横方向に突
設された接続部8dとから成り、この接続部8dには前
記端子部2の接続片部2aが溶着されるようになってい
る。また、絶縁体3、蓋体4、および保持体5は、リベ
ット8の円柱部8aの先端がカシメられて一体化され、
このカシメ部分が保持体5のリベット接続部9aに接続
されている。従って、外部電極6は遮断部材7の導電路
7b等を経て端子部2と電気的に接続されている。
【0023】前述したような本発明の圧力遮断センサ1
を、例えばリチウムイオン2次電池等から成る電池(図
示せず)に用いたもので説明すると、ケース(図示せ
ず)内に、圧力遮断センサ1を上方から挿入し、蓋体4
の鍔部4jをケースの嵌合部全周に亘って溶接等で接続
し、ケースの側面に設けられた電解液注入孔(図示せ
ず)から電解液を注入した後、当該注入孔溶接等で塞ぐ
ことで、ケース内部が密閉される。また、本発明の圧力
遮断センサ1を用いた電池を充電するときの電流の経路
は、外部電極(正極)6から順次、リード9c、遮断部
材7の導電路7b、リード9b、リベット8を経て、端
子部2に導出される。
【0024】このとき、充電が終了しても更に電流を流
し続ける過充電が行われたり、規定された電流よりも大
きな電流で充電が行われると、電池(図示せず)内部に
異常が発生し電池内部の圧力や温度が異常に上昇する。
すると、圧力遮断センサ1に電池内部の上昇した内圧が
伝わり、この上昇した電池内圧が絶縁体3の通気孔3
c、3cを介してダイヤフラム部Dに伝わり、また開口
3e、3eを介して安全弁部Zに伝わる。そして、電池
(図示せず)内の圧力が更に上昇し、内圧が所定の圧力
に達すると、ダイヤフラム部Dは薄肉形成された外周部
の連結部4dから一気に上方に反転する。この連結部4
dの一気の反転で、厚肉に形成された中央部付近が破断
部材7側に持ち上げられ、厚肉の凸部4eが遮断部材7
の幅狭部7aに衝突して、脆い材質から成る遮断部材7
の幅狭部7aに集中加重が加わり、遮断部材7は幅狭部
7aから破断される。この遮断部材7の破断により、導
電路7bの電気的導通が遮断され、リード9b、9c間
の電気的導通が遮断される。このリード9b、9c間の
電気的導通が遮断されることにより、圧力遮断センサ1
は外部電極6と電池内の発電部の正極間に流れる電流を
遮断し、これ以上の充電をストップすることにより、電
池内部の圧力上昇を抑えて、電池の破裂等を未然に防ぐ
ことができるようになっている。
【0025】また、もしも前記遮断部材7を破断させて
電流の流れをストップさせても、電池内部の電解液の影
響等で電池内圧が更に上昇した場合には、蓋体4の安全
弁部Zの薄肉に形成されている連結部4gが破断し、こ
の凸部から電池内の高圧力の気体が開口5dを経由して
電池の外部に排出されるようになっている。例えば、本
発明の圧力遮断センサ1の動作圧力は、4〜10気圧の
範囲でダイヤフラム4dが一気に反転して動作し、10
〜20気圧の範囲で安全弁部Zの連結部4gが破断され
て動作するように設定されている。
【0026】本発明の圧力遮断センサ1のダイヤフラム
部Dの製造方法を、図8〜図10を用いて説明する。ま
ず、蓋体4の鍔部4jを下向きにして、図8に示すよう
に底板4aの下面4m側の一部を、研削砥石Jで円環状
に凹ませて薄肉の連結部dを形成する。このときの連結
部4eの形状は、円環状の外周部側を薄肉に形成し、外
周部から中央部にかけて徐々に厚肉になるような略三角
錐状になっている。
【0027】次に、ダイヤフラム部Dを形成するための
図9に示すような金型Kがあり、この金型Kは上型K1
と下型K5とから構成されている。上型K1は円柱状で
図示下方の先端部には、平坦部K2と、連結部4dを膨
出形成するための突部K3と、この突出部K3の中央部
にダイヤフラム部Dの凸部4eを形成するための凹部K
4が形成されている。また、上型K1が対向する下方側
に下型K5が配置され、この下型K4には上型K1の平
坦部K2が対応する部分に平坦部K6が形成され、上型
K1の突出部K3が対応する部分に連結部4dを椀状に
膨出形成するための椀状部K7と、上型K1の凹部K4
が対応する部分に凸部形成部K8が突出形成されてい
る。
【0028】このような構成の金型Kをプレス等に取り
付け、下型K5上に前記円環状の凹部4kが形成された
蓋体4を、鍔部4jを上向きにして載置する。このと
き、蓋体4は鍔部4jの一部がパイロットピン(図示せ
ず)等で位置決めされて、底板4aの凹部4kに下型K
5の平坦部K6が侵入する。このように下型K5に位置
決めされた蓋体4に、上型K1を下方に降下させ、上型
K1と下型k5とで略円錐形状に研削加工された連結部
4dを挟み込んで、この連結部を塑性変形させる。そし
て、上型K1がプレスの下死点まで移動すると、図10
に示すように上型K1の凹部K4と下型K5の凸部形成
部K8とで、連結部4dの中央部付近を上方に突出させ
た凸部4eが形成される。また、上型K1の突出部K3
と下型K5の椀状部K7とで、連結部4dが下方側に膨
出形成されて、ダイヤフラム部Dが完成する。
【0029】即ち、本発明の圧力遮断センサの製造方法
は、蓋体4の下面4mの一部を研削加工で凹ませて薄肉
の連結部4dを形成する工程と、連結部4dの中央部付
近を遮断部材7側に突出させて凸部4eを形成する工程
と、この凸部4eを遮断部材7から遠ざける方向に連結
部4dを膨出形成する工程とを備えている。前記ダイヤ
フラム部Dは凸部を形成する工程と、連結部4dを膨出
形成する工程とをプレス加工で1つの工程で同時に行う
ようにしている。
【0030】このような製造方法で形成されたダイヤフ
ラム部Dの連結部4dは、円環状に形成された外周部側
を薄肉に形成し、中央部付近を厚肉に形成しているの
で、本発明の圧力遮断センサを組み込んだ電池(図示せ
ず)の内圧が異常に上昇しても、前記ダイヤフラム部D
によって、電池内部の電流の流れを瞬時に遮断すること
ができ、電池の破裂等を未然に防ぐことができる。ま
た、本発明の圧力遮断センサの製造方法では、ダイヤフ
ラム部Dの凸部4eを形成する工程と、連結部4dを膨
出形成する工程とを、1つに工程で同時に形成する方法
で説明したが、前記それぞれの工程を2つの工程に分け
て形成したものでもよい。また、本発明の圧力遮断セン
サのダイヤフラム部の連結部の形成方法を、蓋体の一部
を研削加工で凹ませて形成する方法で説明したが、プレ
ス等により蓋体の一部をつぶし加工で凹ませる方法でも
よい。
【0031】
【発明の効果】本発明の圧力遮断センサは、導電路を有
する遮断部材を備え、ダイヤフラム部は蓋体の一部を薄
肉にした連結部と、この連結部の中央部付近を前記遮断
部材側に突出する凸部とを有し、前記連結部の外周部側
を薄肉に、前記連結部の中央部付近を前記外周部側より
厚肉に形成し、前記凸部を前記遮断部材から遠ざける方
向に前記連結部を膨出形成したので、外周部側の薄肉の
連結部が変位して、凸部が遮断部材側に持ち上がると、
厚肉に形成された中央部付近の凸部で、遮断部材を容易
に破断させることができ、安全性の高い圧力遮断センサ
を提供できる。
【0032】また、連結部の板厚は、前記連結部の外周
部から前記凸部にかけて徐々に厚肉に成るようにしたの
で、膨出形成された連結部の確実に一気に上方に反転さ
せることができ、確実に上方の遮断部材を破断すること
ができる。
【0033】また、ダイヤフラム部は、前記蓋体の一部
を円環状に凹ませて前記連結部を形成したので、円環状
の連結部に電池の内圧を均等に加えることができ、更に
高精度で高品質の圧力遮断センサを提供することができ
る。また、蓋体の一部を円環状に凹ませたので、蓋体と
一体のダイヤフラム部の連結部を、研削加工等で容易に
形成することができ低コストの圧力遮断センサを提供す
ることができる。
【0034】また、本発明の圧力遮断センサの製造方法
は、導電路を有する遮断部材の下方に配設されて、ケー
スの内部を気密に遮蔽する蓋体の一部に薄肉の連結部
と、この連結部の中央部付近を前記遮断部材側に突出さ
せた凸部とから構成されるダイヤフラム部を、前記蓋体
の一部を凹ませて薄肉の前記連結部を形成する工程と、
前記連結部の中央部付近を前記遮断部材側に突出させて
前記凸部を形成する工程と、この凸部を前記遮断部材か
ら遠ざける方向に前記連結部を膨出形成する工程とを備
えているので、蓋体に一体でダイヤフラム部を形成する
ことができ、低コストで、高品質の圧力遮断センサを提
供することができる。
【0035】また、薄肉の連結部を形成する工程で、前
記連結部を円環状に形成し前記連結部の外周部側を薄肉
に、中央部付近を前記外周部より厚肉に形成したので、
内部が高圧になると確実に変位して、上方の遮断部材を
確実に破断することができる。
【0036】また、連結部を形成する工程は前記蓋体の
一部を研削加工で凹ませて薄肉に形成し、前記凸部を形
成する工程と前記連結部を膨出形成する工程とをプレス
加工で行い、前記凸部を形成する工程と前記連結部を膨
出形成する工程とを1つの工程で同時に行うようにした
ので、本発明の圧力遮断センサの製造工程を短縮するこ
とができ、低コストの圧力遮断センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力遮断センサの要部断面正面図であ
る。
【図2】本発明の圧力遮断センサの分解斜視図である。
【図3】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体の上面図
と右側面図である。
【図4】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体の断面正
面図である。
【図5】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体の下面図
である。
【図6】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体のダイヤ
フラム部の拡大断面図である。
【図7】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体のダイヤ
フラム部の拡大断面図である。
【図8】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体のダイヤ
フラム部の製造方法を説明する概略図である。
【図9】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体のダイヤ
フラム部の製造方法を説明する概略図である。
【図10】本発明の圧力遮断センサに用いる蓋体のダイ
ヤフラム部の製造方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 圧力遮断センサ 2 端子部 2a 接続片部 2b 平坦部 2c 開口部 3 絶縁体 3a 円筒部 3b 凹部 3c 通気口 3d 孔 3e 開口 4 蓋体 4a 底板 4b 突条部 4c 孔部 D ダイヤフラム部 4d 連結部 4e 凸部 4f 突出部 4g 連結部 4h 突起部 4j 鍔部 5 保持体 5a 貫通孔 5b 開口部 5c 台座部 5d 開口 5e 切り欠き部 5f 孔部 6 外部電極 6a 本体部 6b 脚部 6c 接続部 7 遮断用エレメント 7a 幅狭部 7b 遮断用電路 8 リベット 8a 円柱部 8b 鍔部 8c 環状突条部 8d 接続部 9a リベット接続部 9b リード 9c リード 9d 電極接続部 9e 固定部 K 金型 K1 上型 K2 平坦部 K3 突出部 K4 凹部 K5 下型 K6 平坦部 K7 椀状部 K8 凸部形成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケースの内部を気密に遮
    蔽する蓋体と、この蓋体の一部に形成されて前記ケース
    の内圧が所定値以上に上昇すると変位するダイヤフラム
    部と、このダイヤフラム部の上方に配設され、導電路を
    有する遮断部材とを備え、前記ダイヤフラム部は前記蓋
    体の一部を薄肉にした連結部と、この連結部の中央部付
    近を前記遮断部材側に突出する凸部とを有し、前記連結
    部の外周部側を薄肉に、前記連結部の中央部付近を前記
    外周部側より厚肉に形成し、前記凸部を前記遮断部材か
    ら遠ざける方向に前記連結部を膨出形成したことを特徴
    とする圧力遮断センサ。
  2. 【請求項2】 前記連結部の板厚は、前記連結部の外周
    部から前記凸部にかけて徐々に厚肉になるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力遮断センサ。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラム部は、前記蓋体の一部
    を円環状に凹ませて前記連結部を形成したことを特徴と
    する請求項1、または2記載の圧力遮断センサ。
  4. 【請求項4】 導電路を有する遮断部材の下方に配設さ
    れて、ケースの内部を気密に遮蔽する蓋体の一部に薄肉
    の連結部と、この連結部の中央部付近を前記遮断部材側
    に突出させた凸部とから構成されるダイヤフラム部を、
    前記蓋体の一部を凹ませて薄肉の前記連結部を形成する
    工程と、前記連結部の中央部付近を前記遮断部材側に突
    出させて前記凸部を形成する工程と、この凸部を前記遮
    断部材から遠ざける方向に前記連結部を膨出形成する工
    程とを備えたことを特徴とする圧力遮断センサの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記薄肉の連結部を形成する工程で、前
    記連結部を円環状に形成し前記連結部の外周部側を薄肉
    に、中央部付近を前記外周部より厚肉に形成したことを
    特徴とする請求項4記載の圧力遮断センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記連結部を形成する工程は前記蓋体の
    一部を研削加工で凹ませて薄肉に形成し、前記凸部を形
    成する工程と前記連結部を膨出形成する工程とをプレス
    加工で行い、前記凸部を形成する工程と前記連結部を膨
    出形成する工程とを1つの工程で同時に行うようにした
    ことを特徴とする請求項4、または5記載の圧力遮断セ
    ンサの製造方法。
JP10095635A 1998-04-08 1998-04-08 圧力遮断センサとその製造方法 Withdrawn JPH11297303A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005071836A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Toshiba Shomei Precision Kk 封口板及び密閉型電池
WO2010146701A1 (ja) * 2009-06-19 2010-12-23 トヨタ自動車株式会社 電池,その電池を搭載した車両および機器

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