JPH11297239A - ブラウン管の防爆テープ及び防爆構造 - Google Patents

ブラウン管の防爆テープ及び防爆構造

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JPH11297239A
JPH11297239A JP10108753A JP10875398A JPH11297239A JP H11297239 A JPH11297239 A JP H11297239A JP 10108753 A JP10108753 A JP 10108753A JP 10875398 A JP10875398 A JP 10875398A JP H11297239 A JPH11297239 A JP H11297239A
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ray tube
tape
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JP10108753A
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Shozo Imono
昌三 芋野
Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Kazunari Shibata
和成 柴田
Yoshiji Hasegawa
美次 長谷川
Kazukuni Tamaki
和洲 田巻
Toshio Nagata
俊夫 永田
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Nitto Denko Corp
Sony Corp
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Nitto Denko Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラウン管のパネル部の外周に付与した防爆
テープとその上に焼嵌めした金属バンドを容易かつ安全
に除去できて、ブラウン管の解体リサイクルや防爆処理
をミスしたブラウン管の再利用を効率よく行うことがで
き、かつ必要に応じてブラウン管の帯電防止も容易に達
成できる防爆テープ及び防爆構造の開発。 【解決手段】 支持基材(11)の片面に粘着層(1
2)を有してその粘着層を介しブラウン管のパネル部の
外周に巻回し、その上に金属バンド(2)を焼嵌めする
ためのテープ(1)であり、前記支持基材がプロピレン
成分の含有量が40重量%以上のプロピレン系ポリマー
層を少なくとも有してなり、かつ前記金属バンドよりも
広幅に形成されていて、その広幅部分のみに粘着層を有
する防爆テープ、及びその防爆テープの巻回層を形成す
る支持基材における粘着層の上方に金属バンドを位置さ
せない状態にて金属バンドを巻回層上に焼嵌めしてなる
ブラウン管の防爆構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ブラウン管の外周に接着
した防爆テープとその上に焼嵌めした金属バンドを容易
に除去できて、ブラウン管を効率的にリサイクルできる
ブラウン管の防爆テープ及び防爆構造に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビの受像管やパーソナルコンピュー
タ、ワードプロセッサ等のモニターなどとして多様され
ているブラウン管は、内部が真空のガラス管として形成
されるため爆縮の防止を目的に防爆処理が施されてい
る。その防爆処理としては、ブラウン管のパネル部の外
周に防爆テープを巻回し、その上に金属バンドを焼嵌め
した構造が一般的である。
【0003】前記の防爆テープは、金属バンドの位置ズ
レの防止や金属バンドによるブラウン管の傷付きの防止
などを目的とし、かかる防爆構造によれば、内部が真空
であることによるブラウン管の前面に対する大気圧によ
る曲げモーメントが、金属バンドの締付け圧に基づいて
作用する逆方向の曲げモーメントで緩和、軽減され爆縮
が予防される。
【0004】従来、前記の防爆テープとしては、ポリエ
ステルやポリエチレンからなる層をガラスや綿からなる
クロスにラミネートしてなる絶縁性の支持基材の片面の
全面に、ブラウン管に強力に接着するゴム系やアクリル
系等の粘着層を設けたものが知られていた。これによれ
ば、粘着層を介し防爆テープを接着してその上に金属バ
ンドを焼嵌めした際に、防爆テープの支持基材が溶融し
て金属バンドと強固に接着する。
【0005】しかしながら、地球環境の保全や資源の有
効活用等の観点から廃棄されたブラウン管を回収して、
そのガラス材料を再生するリサイクルを試みた場合に、
金属バンドの焼嵌めの際に発生した防爆テープの溶融固
化層、特に粘着層の加熱分解残渣を介して金属バンドが
ブラウン管と強固に接着しているためその除去が困難で
あり、また金属バンドよりはみ出した防爆テープの溶融
固化物がブラウン管に強固に接着していて、その削り取
り作業や研磨処理等の機械的処理を要してその処理に多
時間、多労力を要すると共に、その処理時にブラウン管
を傷付けやすい問題点があり、ブラウン管のリサイクル
を実質的に阻止する原因となっていた。
【0006】前記において、ブラウン管における防爆テ
ープの除去が不充分であると、ブラウン管をパネル部と
ファンネル部に分解してカレット状としそれを溶融して
再生ガラスを得る際に、防爆テープ成分が炭化し、その
還元作用で得られるガラス材料の品質が低下する。ブラ
ウン管のパネル部を形成する鉛ガラスには、特に高純度
であることが要求され、かかる不純物の混入はパネル形
成用の鉛ガラスとしての再生を困難とする。
【0007】また従来の防爆構造では、金属バンドの位
置ズレなどの接着ミスが生じた場合、金属バンドを切断
して除去したとしてもブラウン管に防爆テープの溶融固
化物が残存し、その除去は前記の如く困難であると共
に、ブラウン管に傷が付きやすい。かかるブラウン管
は、防爆テープ残存物の除去でサルベージして再利用で
きるものであるが、防爆テープ残存物の除去時に傷が付
くと応力集中で爆縮するおそれが生じ、実用には供せな
い。
【0008】一方、ブラウン管では静電誘導によりその
表面がプラスに帯電しやすく、そのためブラウン管に対
しては通例、放電対策が講じられている。従来、その放
電対策としては、ブラウン管のパネル部に金属粒子を付
与して電極を形成し、その電極と防爆テープを金属テー
プで接続して、その金属テープを接地極に接続する方法
が採られていた。しかし、金属粒子の付与作業や金属テ
ープの接続作業に多時間、多労力を要する問題点があっ
た。
【0009】
【発明の技術的課題】本発明は、防爆処理としてブラウ
ン管のパネル部の外周に付与した防爆テープと、その上
に焼嵌めした金属バンドを容易かつ安全に除去できて、
ブラウン管の解体リサイクルや防爆処理をミスしたブラ
ウン管の再利用を効率よく行うことができ、かつ必要に
応じてブラウン管の帯電防止も容易に達成できるブラウ
ン管の防爆テープ及び防爆構造の開発を課題とする。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は、支持基材の片面に粘着層
を有してその粘着層を介しブラウン管のパネル部の外周
に巻回し、その上に金属バンドを焼嵌めするためのテー
プであり、前記支持基材がプロピレン成分の含有量が4
0重量%以上のプロピレン系ポリマー層を少なくとも有
してなり、かつ前記金属バンドよりも広幅に形成されて
いて、その広幅部分のみに粘着層を有することを特徴と
する防爆テープ、及びその防爆テープをブラウン管のパ
ネル部の外周に巻回し、その巻回層を形成する支持基材
における粘着層の上方に金属バンドを位置させない状態
にてその金属バンドを前記巻回層上に焼嵌めしてなるこ
とを特徴とするブラウン管の防爆構造を提供するもので
ある。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、金属バンドの焼嵌め時
に支持基材が溶融して金属バンドやブラウン管に接着し
たとしても、その接着力は剪断力による金属バンドのズ
レを防止しうる程度のもので、金属バンドを防爆テープ
より、また支持基材をブラウン管より容易に剥がすこと
ができる。これは、前記構成の支持基材が金属バンドや
ブラウン管に対する溶融接着力が弱いことによる。一
方、粘着層上に焼嵌めの金属バンドが位置しない広幅の
支持基材とした構成により、金属バンドの焼嵌めの際に
おける粘着層の加熱分解を抑制して加熱分解残渣化する
ことを防止でき、粘着層の初期特性を良好に維持するこ
とができる。
【0012】従って、金属バンドを切断するなり、焼嵌
め時に準じ加熱膨脹させて、手作業にても容易かつ効率
的に除去でき、またブラウン管上に残存した防爆テープ
もその支持基材を介し粘着層と一体的に手作業にても容
易かつ効率的に剥離除去することができる。その結果、
ブラウン管に防爆処理として付与した金属バンドと防爆
テープを手作業等を介し簡単に除去してブラウン管をパ
ネル部とファンネル部に解体し、それを溶融処理して処
理前の純度を高度に維持したガラス材料を再生でき、そ
れを用いて再生前と同等品質のガラス材料として効率的
にリサイクルに供することができる。
【0013】また、防爆処理時に金属ベルトのズレ等の
接着ミスなどの製造ミスが生じた場合にも、金属バンド
と防爆テープをブラウン管より簡単に、かつ損傷を与え
ずに除去してブラウン管をサルベージでき、ブラウン管
を解体することなく能率的に再利用することができる。
【0014】一方、支持基材として導電性繊維を介し厚
さ方向に通電するものを用いた場合には、ブラウン管の
帯電を放電することができる。すなわちブラウン管の帯
電が先ず支持基材の導電性繊維と通電し、ついで導電性
繊維上の金属バンドに通電する。従って前記防爆構造の
ブラウン管における金属バンドを外壁パネルに設けた接
地極に接続することにより放電することができ、防爆構
造が放電機構を兼ねて少ない部品数で防爆兼放電構造を
形成することができる。
【0015】
【発明の実施形態】本発明の防爆テープは、支持基材の
片面に粘着層を有してその粘着層を介しブラウン管のパ
ネル部の外周に巻回し、その上に金属バンドを焼嵌めす
るためのテープであり、前記支持基材がプロピレン成分
の含有量が40重量%以上のプロピレン系ポリマー層を
少なくとも有してなり、かつ前記金属バンドよりも広幅
に形成されていて、その広幅部分のみに粘着層を有する
と共に、必要に応じて導電性繊維を有して厚さ方向に通
電するものである。
【0016】本発明による防爆テープの例を図1
(a)、(b)、図2(a)、(b)に示した。また図
3に本発明による防爆構造の例を示した。なお図1
(a)、図2(a)は正面断面図、図1(b)、図2
(b)は平面図である。1が防爆テープで、11はその
支持基材、12は粘着層、13は必要に応じて設けられ
る導電性繊維である。また2は金属バンドであり、3は
パネル部31とファンネル部32からなるブラウン管で
ある。なお図1では、防爆テープ1上に焼嵌めされる金
属バンド2を仮想線で示した。
【0017】本発明において防爆テープとしては、プロ
ピレン成分の含有量が40重量%以上のプロピレン系ポ
リマー層を少なくとも有する支持基材の片面に粘着層を
有してなり、その上に焼嵌めする金属バンドよりも広幅
に形成されていて、かつその広幅部分のみに粘着層を有
するものが用いられる。
【0018】前記の支持基材を形成するプロピレン系ポ
リマーとしては、例えばプロピレンのホモポリマー、あ
るいはプロピレン成分の含有量が40重量%以上となる
ように調製した、プロピレンとエチレンのランダム型又
はブロック型の共重合体やエチレン・プロピレンゴム、
ポリプロピレンとポリエチレンの混合物やそれらのポリ
マーを2種又は3種以上を用いた混合物などがあげられ
る。
【0019】焼嵌めした金属ベルトとの剥離容易性など
の点よりは、プロピレンのホモポリマーからなる層を少
なくとも表面に有する支持基材が好ましい。一方、ブラ
ウン管における金属バンドの焼嵌め位置がテーパ状等と
なっていてバンドが滑って位置ズレを生じうるなど、そ
のズレ防止対策等の位置固定対策が望まれる場合には、
焼嵌め時に金属バンドと若干の接着力が発生する支持基
材も用いうる。
【0020】前記の接着力発現を目的とする場合には、
上記したエチレン成分含有の共重合体やポリエチレン混
合物等、又はイソプレンやブタジエン等を含有する共重
合体やその混合物等の如く、金属バンドと良好な接着力
を示すエチレンやイソプレン等の成分を含有するプロピ
レン系ポリマーからなる層を少なくとも表面に有する支
持基材が好ましく用いうる。
【0021】前記において金属バンドの剥離容易性及び
滑り防止接着力の両立性などの点より好ましいプロピレ
ン系ポリマーは、プロピレン成分の含有量が50重量%
以上、就中55〜95重量%、特に65〜85重量%の
ものである。なおプロピレン成分の含有量が40重量%
未満のプロピレン系ポリマーでは、焼嵌めした金属バン
ドとの接着力が過大となり、手作業などによる金属バン
ドの簡単な剥離の達成が困難となる。
【0022】一方、前記した金属バンドの滑り防止は、
ガラスや綿等からなる目の粗いクロスによる凸凹効果で
対処することもできる。その場合には、かかるクロスに
前記したプロピレン系ポリマーからなるフィルムをラミ
ネートした支持基材などが用いられる。なおこの時に
は、プロピレンのホモポリマーも用いうる。
【0023】支持基材の厚さは、ブラウン管の大きさな
どに応じて適宜に決定でき、1mmを超える厚さとするこ
ともできるが、一般には5〜500μm、就中10〜3
00μm、特に20〜200μmされる。支持基材の粘着
層付設面には、粘着層との密着力の向上を目的としたコ
ロナ処理やプラズマ処理、スパッタエッチング処理や火
炎処理、下塗剤等によるプライマー処理などの適宜な表
面処理を施すことができる。
【0024】図例の如く粘着層12は、支持基材11の
片面の幅方向における両端部のみに長さ方向に沿って、
その上に装着する金属バンド2と重畳しない幅で設けら
れる。これにより、金属バンドを焼嵌めした際にその温
度が支持基材を介して粘着層に伝導し、粘着層が加熱分
解して加熱分解残渣となることが防止される。
【0025】前記の粘着層の形成には、例えばゴム系や
アクリル系などの適宜な粘着剤を用いうる。好ましい粘
着層は、ブラウン管上に糊残りせずに支持基材と一体的
に剥離できるもの、あるいはさらに糊残りしても加熱分
解しやすくて加熱処理により容易に除去できるものであ
る。
【0026】かかる粘着層は、例えばポリイソブチレン
系粘着剤や、ラウリルメタクリレートの如きアクリル酸
アルキルエステルとアクリル酸の共重合体をベースポリ
マーとするアクリル系粘着剤などの如く、糊残りしにく
いタイプ、また糊残りしても加熱分解しやすいタイプの
適宜な公知粘着剤にて形成することができる。
【0027】粘着層の支持基材への付設は、例えばベー
スポリマー等の配合成分を必要に応じトルエンや酢酸エ
チル等の溶媒を介し混合して、その混合液からなる粘着
剤液を支持基材の所定部分上にドクターブレード法等の
適宜な方式で塗布して乾燥させる方式や、それに準じて
セパレータ上に設けた帯状の粘着層を支持基材に移着す
る方式などの適宜な方式で行うことができる。粘着層の
厚さは、適宜に決定してよいが、一般には1〜500μ
m、就中3〜200μm、特に5〜100μmとされる。
【0028】本発明による防爆テープには、図2に例示
した如くその支持基材11に導電性繊維13を厚さ方向
に通電可能な状態に設けることもできる。これによれ
ば、ブラウン管の帯電をその導電性繊維を介しその上に
焼嵌めした金属バンドに通電して放電でき、放電兼用の
防爆構造を形成することができる。なお放電は、ブラウ
ン管に設けた防爆構造の金属バンドを外壁パネルに設け
た接地極に接続することにより達成される。
【0029】支持基材に導電性繊維を設ける方式は、例
えば支持基材に導電性繊維を縫い込む方式などの、支持
基材の厚さ方向に通電性を示してブラウン管と金属バン
ドの間を通電できる適宜な方式であってよい。また導電
性繊維についても直径0.01〜2mm、就中0.1〜1
mm、特に0.2〜0.8mmの銅線の如き金属繊維、カー
ボン繊維、金属粉末やカーボン粉末等の導電性粉末を混
合したプラスチック繊維、プラスチック繊維に金属膜等
の導電膜を蒸着やメッキ方式等により付着させたものな
どの適宜なものを用いうる。
【0030】本発明によるブラウン管の防爆構造は、図
3に例示した如く防爆テープ1をブラウン管3のパネル
部31の外周に巻回し、その巻回層を形成する支持基材
11における粘着層12の上方に金属バンド2を位置さ
せない状態にてその金属バンドを前記巻回層上に焼嵌め
してなるものである。
【0031】前記防爆構造の形成は、例えば防爆テープ
をその粘着層を介してブラウン管のパネル部の外周に巻
回し、その巻回層を介して防爆テープよりも狭幅のスチ
ール等からなる金属バンドを防爆テープの中央部に焼嵌
めする方式などの、上記した点を除いて従来に準じて行
うことができる。
【0032】防爆テープにおける粘着層端と、金属バン
ド端との間隙は、金属バンドの焼嵌め温度などより適宜
に決定しうるが、一般には金属バンドの焼嵌め温度が4
00〜600℃であり、かかる温度による粘着層の加熱
分解防止や防爆テープの無用な広幅化防止などの点よ
り、0.5〜10mm、就中1〜8mm、特に2〜6mmが好
ましい。
【0033】本発明では、金属バンドより簡単に剥がせ
る防爆テープを用いるが、ブラウン管の防爆処理に要求
される力は、上記したように内部が真空のブラウン管に
大気圧を介して作用する曲げモーメントを緩和、軽減し
うる、金属バンドを介した締付け力(図3、F)である
から、その締付け力は金属バンドのみにて充分に発生さ
せることができる。従って、金属バンドと防爆テープの
接着力が弱くても金属バンドによる締付け力を充分に発
揮させうる結果、本発明にても従来と同様の防爆効果を
発現させることができる。
【0034】
【実施例】実施例1 プロピレンホモポリマー100部(重量部、以下同じ)
と滑り剤0.5部の混合物からなる厚さ50μm、幅5
5mmのフィルムの片面の両端部に、重量平均分子量約1
00万のポリイソブチレンからなる厚さ20μmの粘着
層を幅5mmで設けて、防爆テープを得た。次に、その幅
55mmの防爆テープをその粘着層を介して、ブラウン管
のパネル部の外周に巻回して接着し、その上に幅30mm
のスチールバンドを防爆テープの粘着層上に位置ないよ
うに500℃に誘導加熱して焼嵌めし、防爆構造を形成
した。
【0035】実施例2 支持基材として、プロピレンホモポリマー30部とエチ
レン含有量30重量%のエチレン・プロピレンランダム
共重合体40部とエチレンホモポリマー30部の混合物
からなる押出し成形フィルムを延伸処理してなる厚さ5
0μmのフィルムを用いたほかは実施例1に準じて防爆
テープを得、それを用いて防爆構造を形成した。なおア
クリル系粘着剤は、アクリル酸ブチル95部とアクリル
酸5部を共重合させてなるベースポリマー100部にジ
ブチルフタレート60部とメラミン系架橋剤4部を配合
したものである。
【0036】実施例3 支持基材の幅方向の中央部に、直径0.5mmの銅線を支
持基材の長さ方向に連続線として縫い込み、それを支持
基材として用いたほかは実施例1に準じて防爆テープを
得、それを用いて防爆構造を形成した。
【0037】比較例1 実施例1に準じ、ローテンシティポリエチレン100部
と滑り剤0.5部の混合物からなる厚さ50μmのフィ
ルムの片面に、素練りゴム100部と天然ロジン系樹脂
80部とフェーノール樹脂10部とジンクレジン5部の
配合物からなる厚さ20μmのゴム系粘着層を設けて防
爆テープを得、それを用いて防爆構造を形成した。
【0038】比較例2 実施例1に準じ、エチレンホモポリマー60部とエチレ
ン含有量30重量%のエチレン・プロピレンブロック共
重合体40部の混合物からなる厚さ50μmの延伸フィ
ルムの片面に、アクリル酸ブチル95部とアクリル酸5
部を共重合させてなるベースポリマー100部にテルペ
ンフェノール系樹脂20部とイソシアネート架橋剤3部
を配合したアクリル系粘着剤からなる厚さ20μmの粘
着層を設けて防爆テープを得、それを用いて防爆構造を
形成した。
【0039】比較例3 支持基材の片面の全面に粘着層を設けたほかは実施例1
に準じて防爆テープを得、それを用いて防爆構造を形成
した。
【0040】評価試験1 実施例、比較例で得たブラウン管より、スチールバンド
を導通加熱により膨脹させて取外した後、ブラウン管上
に残存する防爆テープ成分、及びスチールバンドに移着
した防爆テープ成分の手作業による除去性を調べた。
【0041】前記の結果は、以下のものであった。 実施例1 :防爆テープの殆どがスチールバンドと共
にブラウン管より剥離し、指を介したスチールバンドよ
りの防爆テープの剥離除去、及びブラウン管に残存した
防爆テープの剥離除去のいずれもが容易であった。 実施例2,3:防爆テープの約半分がスチールバンドと
共にブラウン管より剥離し、指を介したスチールバンド
よりの防爆テープの剥離除去、及びブラウン管に残存し
た防爆テープの剥離除去のいずれもが容易であった。 比較例1,2:防爆テープの支持基材と粘着層がスチー
ルバンドとブラウン管の両方に強固に接着し、指により
剥離除去できなかった。 比較例3 :防爆テープの支持基材がスチールバンド
とブラウン管の両方に強固に接着し、指により剥離除去
できなかった。
【0042】評価試験2 実施例3で得た防爆構造の金属ベルトにアースを設置
し、そのブラウン管を一週間稼動させて帯電状態を調べ
たが、帯電は生じなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】防爆テープ例の説明図
【図2】他の防爆テープ例の説明図
【図3】防爆構造例の部分断面説明図
【符号の説明】
1:防爆テープ(11:支持基材 12:粘着層 1
3:導電性繊維) 2:金属バンド 3:ブラウン管(31:パネル部
32:ファンネル部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 和成 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 長谷川 美次 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 田巻 和洲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 永田 俊夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材の片面に粘着層を有してその粘
    着層を介しブラウン管のパネル部の外周に巻回し、その
    上に金属バンドを焼嵌めするためのテープであり、前記
    支持基材がプロピレン成分の含有量が40重量%以上の
    プロピレン系ポリマー層を少なくとも有してなり、かつ
    前記金属バンドよりも広幅に形成されていて、その広幅
    部分のみに粘着層を有することを特徴とする防爆テー
    プ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、粘着層がポリイソブ
    チレンからなる防爆テープ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、支持基材が導
    電性繊維を介して厚さ方向に通電するものである防爆テ
    ープ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の防爆テープをブラ
    ウン管のパネル部の外周に巻回し、その巻回層を形成す
    る支持基材における粘着層の上方に金属バンドを位置さ
    せない状態にてその金属バンドを前記巻回層上に焼嵌め
    してなることを特徴とするブラウン管の防爆構造。
JP10108753A 1998-04-03 1998-04-03 ブラウン管の防爆テープ及び防爆構造 Pending JPH11297239A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017165977A (ja) * 2017-05-30 2017-09-21 日東電工株式会社 粘着シート

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017165977A (ja) * 2017-05-30 2017-09-21 日東電工株式会社 粘着シート

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