JPH11295630A - 画像表示装置、および画像描画装置 - Google Patents

画像表示装置、および画像描画装置

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JPH11295630A
JPH11295630A JP9901698A JP9901698A JPH11295630A JP H11295630 A JPH11295630 A JP H11295630A JP 9901698 A JP9901698 A JP 9901698A JP 9901698 A JP9901698 A JP 9901698A JP H11295630 A JPH11295630 A JP H11295630A
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JP9901698A
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Morio Hosoya
守男 細谷
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像情報の表示を行う画像表示装置におい
て、構造や制御が簡単であり、かつ正確な描画を可能と
する。 【解決手段】 光出力装置33から出力された書き込み
光36は、回転するポリゴンミラー34で反射してY軸
方向に向けられ、かつミラー35で反射されることによ
りスポット状に集光して、照射される。書き込み光36
を照射しながらポリゴンミラー34を動作させると、書
き込み光36がX軸方向に所定距離だけ走査される。こ
の時、ポリゴンミラー34は、画像表示板20側から見
て時計回りに回転する。またステージ31は、描画中に
Y軸方向に一定速度で移動し、その速度は、書き込み光
36がX軸方向を1スキャンする間に1ドット分だけ移
動する程度に調節されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像情報の表示状態
の保持機能を有する画像表示板上に画像を形成する画像
表示装置、および画像描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フラットパネルディスプレイとし
ては、電気アドレス型の液晶ディスプレイが最も多く使
用されている。電気アドレス型の液晶ディスプレイは、
CRTに比べて体積が小さく、軽量であるため、携帯端
末装置を中心に様々な分野で利用されている。しかし、
従来の電気アドレス型の液晶ディスプレイは、表示解像
度が100dpi以下であり、使用条件下において人間
の眼の最小分解能を満足させていない。このため、液晶
ディスプレイにおいては、細かい文字などを表示した際
に、ユーザの視覚能力に負担をかけるという問題があ
る。
【0003】一方、CRT、プラズマディスプレイなど
の自発光ディスプレイも、液晶ディスプレイと同様に表
示解像度が低く、ユーザの視覚能力に負担をかけてい
る。また、自発光ディスプレイは、周辺照明環境との調
節機能を持たないため、適切な輝度を維持することがで
きず、この点でも、ユーザの視覚能力に負担をかけてい
る。なお、周辺照明環境との調節機能を持たないという
点では、バックライトを使用した液晶ディスプレイにつ
いても同様の問題がある。
【0004】さらに、多くのディスプレイが、秒間数〜
数十フレームの速度で表示画面を描画しており、静止画
像情報を閲覧する際には不要なエネルギー消費が行われ
ている。
【0005】電気的なディスプレイにおいて静止画像を
表示する例としては、新聞記事や辞書データを表示する
電子書籍、または近年急速に発達しているHTML(Hy
perText Markup Language)文書などがある。文字情報
を中心とした静止画像の表示では、通常の印刷物と同様
の光学特性を持つことが理想である。印刷物の光学特性
としては、高反射率の白色散乱体、高いコントラストの
文字表示能力、低い視野角依存性がある。印刷対象に最
も多く用いられる紙は、反射体であるため、周辺照明の
変化に応じて輝度が変化する自己調整機能がある。ま
た、反射率も新聞紙で60%以上、コート紙では80%
と高い。
【0006】このため、明るいところで見る場合には、
輝度が高く、人間の視覚能力に対する負担が少ない。さ
らに、印刷物の場合には、300〜600dpi以上の
高解像度で形成されるため、30〜60cmの至近距離
で直視しても、人間の視覚の最小分解能を越えた解像度
で画像情報が形成されているため、連続体として認識で
き、この点でも視覚能力に負担が少ない。
【0007】これに対し、ディスプレイで高解像度を実
現するものとして、IBM社によるSi結晶上に駆動回
路を形成した液晶ライトバルブ方式がある(Paul M. Al
t;Conference Record of the 1997 International Disp
lay Research Conference and International Workshop
on LCD Technology and Emissive Technology(1997),M
-19 )。この方式では、Si集積回路の加工技術、加工
装置をそのまま利用した高解像度の電気アドレス型反射
型液晶ディスプレイが作成されている。このディスプレ
イは、画素ピッチが縦17μm×横17μmと細かく、
直視型と仮定した場合、チップ状の解像度は1500d
piに達する。
【0008】しかし、この液晶ライトバルブ方式のディ
スプレイは、常に画像を再描画しているため、メモリ性
を持つディスプレイに比べて消費電力が高い。また、こ
のディスプレイはSi基板上にLSIプロセスを利用し
て作製しているため、Siウェハ以上の大きさのディス
プレイを作製することができず、大型の直視型ディスプ
レイを作製した場合にはコスト高となるという問題があ
る。このためIBM社では、このディスプレイを投射型
ディスプレイの部材に利用しており、実際には自発光型
と同じく周辺照明環境に対して自己調整機能を持たない
点も問題である。
【0009】そこで、静止画像を表示するディスプレイ
で、反射型で輝度が高く、高解像度のものが要求されて
いる。また、静止画像を表示するディスプレイでは、消
費電力を考えた際、表示情報の書き換え時以外には画面
をリフレッシュする必要はない。この要求を満たすもの
として、従来、液晶表示板にメモリ機能を持たせること
により、リフレッシュを不要とした反射型のディスプレ
イがある。
【0010】このようなディスプレイの第1の例とし
て、ケント大学のM.Pfeifferらが行っているコレステ
リック液晶の相変化を利用したものがある(Society fo
r Information Display International Symposium Dige
st of Technical Papers XXVI(1995),706-)。このディ
スプレイは、印加電圧の違いにより、散乱体となるフォ
ーカルコニックモードと高透過率を有するプレーナーモ
ードとを選択し、ディスプレイ背部に色素からなる可視
光線吸収層を有することで、高コントラストと高反射率
を実現している。
【0011】また第2の例としては、特開平1−250
926号公報のように、レーザでアドレスのできる液晶
表示板を構成することにより、高解像度で高コントラス
トのディスプレイを提供できるようにしたものもある。
【0012】さらに、第3の例としては電極の微細加工
を必要としないディスプレイとして空間光変調素子があ
る。このディスプレイは像情報を一括露光したり、レー
ザによる高精細描画により画像を形成するディスプレイ
であり、ディスプレイ全体が対向する一対の電極で形成
されているため微細加工が不要である。
【0013】しかし、第1の例では、高解像度を実現す
るために、画素サイズを微細化する必要がある。このた
めには、電極パネルも微細化しなくてはならず、隣接す
る画素に対して電場の影響がでてしまったり、加工コス
トが増加するという問題が生じる。
【0014】一方、第2の例は、プロジェクタ部材とし
て用いられるもので、直視した場合には、液晶に散乱さ
れたペーパーホワイト光か、もしくは散乱されることな
くミラー反射光を直視することになる。このため、印刷
物のようなモノクロ画像は形成できず、鏡の上に白ペン
キで文字を書いたような画像となる。
【0015】第3の例もプロジェクター部材として用い
られる物であり、直視した場合の画像は第2の例と同様
の結果となる。以上の問題を解決するために、我々は先
に特願平9−348177号、特願平10−71890
号として上記課題を解決するために、画像情報の表示状
態の保持機能を有する画像表示板において、レーザ描画
によって生じる加熱や光キャリア生成により反射率およ
び透過率の変化を伴う相転移を生じ、かつ前記相転移も
しくは配向状態の変化後の状態を保持することで前記画
像情報が形成される画像記録層を有する画像表示板と、
それを駆動させるための画像表示装置を提供した。
【0016】図5は特願平9−348177号および特
願平10−71890号で示した画像表示装置の概略構
成を示す図である。画像表示装置50は、主に、光出力
装置51、ポリゴンミラー52、偏向器53、および画
像表示板55から構成されている。光出力装置51は、
書き込み光54を出力する。書き込み光54としては、
例えば赤外線レーザが使用される。この書き込み光54
は、回転するポリゴンミラー52で反射して図面右方向
に向けられ、かつ、偏向器53を通過することにより紙
面に垂直な方向に向けられ、画像表示板55に照射され
る。画像表示板55の表示面では、書き込み光54が照
射された部分の明暗が変化する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5の画像表
示装置50では、書き込み光54を放射する光出力装置
51とポリゴンミラー52までの距離、およびポリゴン
ミラー52から偏向器53までの距離は変化していない
が、偏光器53から画像表示板55までの距離は描画位
置によって大きく異なる。このため、書き込み光54の
スポット径が変化して照射エネルギー密度が変わった
り、偏向角の角速度が一定でないために角速度が描画位
置を変数とした複雑な関数になり制御が複雑になるなど
の問題が生じる。この場合、偏向器と画像表示板の間に
トロイダルレンズやシリンドリカルレンズを導入して補
正する方法もあるが、書き込み光を2次元的に描画させ
る系ではレンズの形状が複雑になり、また使用するレン
ズの枚数も増えるため、コスト高になる問題が生じる。
【0018】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、構造や制御が簡単であり、かつ正確な描画が
可能な画像表示装置、および画像描画装置を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、画像情報の表示を行う画像表示装置にお
いて、光線を照射することにより画像形成が可能な画像
表示板と、前記光線を出力する光出力装置と、前記光出
力装置から出力された光線を第1の軸方向に走査する光
走査機構部と、前記光出力装置および前記光走査機構部
を、前記画像表示板に対して相対的に第2の軸方向に一
体に移動させる光学系移動機構部と、前記光走査機構部
を駆動することにより、前記光線を前記第1の軸方向に
往復走査して前記画像表示板に照射させる光走査制御手
段と、前記光学系移動機構部を駆動することにより、前
記光線の第1の軸方向への走査に同期して前記光出力装
置および前記光走査機構部を、前記画像表示板に対して
相対的に前記第2の軸方向に移動させる移動制御手段
と、を有することを特徴とする画像表示装置が提供され
る。
【0020】このような画像表示装置では、光走査制御
手段が光走査機構部を駆動することにより、光出力装置
から出力された光線を第1の軸方向に往復走査して画像
表示板に照射させる。移動制御手段は、光学系移動機構
部を駆動することにより、光線の第1の軸方向への走査
に同期して、光出力装置および光走査機構部を画像表示
板に対して相対的に第2の軸方向に移動させる。これに
より、光線を画面全体に振り分けることなく画像の描画
ができる。よって、光線の走査制御が単純になる。
【0021】また、複雑な形状のポリゴンミラーを使用
する必要がなく、システム設計が容易になるので、製造
コストが低減できる。さらに、少なくとも第2の軸方向
に関しては、描画位置によって光線のスポットのサイズ
変形がないので、描画像のゆがみが低減し、画像品質が
向上する。
【0022】また、上記構成に加えて、前記光学系移動
機構部は、前記光出力装置および前記光走査機構部を前
記画像表示板に対して相対的に前記第1の軸方向にも移
動可能であり、前記移動制御手段は、前記光線の第1の
軸方向への走査を描画範囲よりも短い所定距離だけ行う
とともに、前記光出力装置および前記光走査機構部の前
記第2の軸方向への移動が一通り完了すると、前記光出
力装置および前記光走査機構部を前記画像表示板に対し
て相対的に第1の軸方向にほぼ前記所定距離だけ移動さ
せ、再び前記光線の第1の軸方向への前記所定距離の走
査、および前記光出力装置および前記光走査機構部の第
2の軸方向への移動を繰り返すことが好ましい。
【0023】これにより、光線の第1の軸方向への走査
距離を短くできるので、光線の走査制御がより簡単にな
るとともに、第1の軸方向に関しても、描画位置によっ
て光線のスポットのサイズ変形をなくすことができる。
よって、描画像のゆがみをより低減でき、画像品質がさ
らに向上する。
【0024】なお、このとき、光出力装置および光走査
機構部は、前回の移動完了時点から折り返して移動しな
がら走査してもよいし、第2の軸方向を逆行してから走
査開始してもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態を図面を参
照して説明する。図1は本発明の第1の形態の画像表示
装置の概略構成を示す図である。画像表示装置10は、
主に、画像表示板20および画像描画装置30から構成
されている。画像表示板20は、後述するように、書き
込み光を照射することにより画像形成が可能な構成とな
っている。
【0026】画像描画装置30は、互いに直行する2つ
の軸、すなわち、X軸、Y軸方向にスライド可能なステ
ージ31を有している。画像表示板20は、このステー
ジ31と平行となるように設置される。ステージ31
は、図示されていない駆動系を介してコントローラ11
と接続されており、このコントローラ11によりスライ
ド動作が制御される。
【0027】ステージ31上には、固定台32が設けら
れている。固定台32上には、光出力装置33と、光走
査機構部としてのポリゴンミラー34およびミラー35
が固定されている。光出力装置33は、書き込み光36
を出力する。書き込み光36としては、例えば赤外線レ
ーザが使用される。光出力装置33から出力された書き
込み光36は、回転するポリゴンミラー34で反射して
Y軸方向に向けられ、かつミラー35で反射されること
によりスポット状に集光して、照射される。
【0028】書き込み光36を照射しながらポリゴンミ
ラー34を動作させると、書き込み光36がX軸方向に
所定距離だけ走査される。この時、ポリゴンミラー34
は、画像表示板20側から見て時計回りに回転する。ま
たステージ31は、描画中にY軸方向に一定速度で移動
し、その速度は、書き込み光36がX軸方向を1スキャ
ンする間に1ドット分だけ移動する程度に調節されてい
る。
【0029】ミラー35は、1スキャンする間は書き込
み光36がX軸に平行になるように、適切な角度で傾斜
がつけられている。また、光出力装置33、ポリゴンミ
ラー34に関しても、1スキャンする間は書き込み光3
6がX軸に平行になるように適切な位置に配置されてい
る。
【0030】なお、光出力装置33の出力制御およびポ
リゴンミラー34の回転制御は、コントローラ11が行
う。書き込み光36にレーザ光を使用しての画像記録
は、画像信号、文字情報、コード信号、線画信号情報な
どを、レーザ光の強度もしくはパルスのオン、オフに置
き換えて走査照射することにより行う。画像の記録に
は、光強度の強いレーザ光を使用する。書き込み光36
の光源としては、アルゴンレーザ(波長514.488
nm)、ヘリウムレーザ(波長633nm)、半導体レ
ーザ(波長780.810nm、1310nm、134
0nm、1480nm、1550nmなど)、YAGレ
ーザ(波長1064nm)などが使用できる。
【0031】アナログ的な画像の記録は、書き込み光3
6の強度を変調して行い、一方、文字やコード、線画の
ようなディジタル的な画像の記録は、書き込み光36の
オン、オフ制御により行う。また、画像情報を、網点情
報に変換して記録することも可能である。
【0032】図2は画像表示板20の構成の一例を示す
側断面図である。ここで示す画像表示板20は、本願出
願人が先に出願した特願平9−348177号の図1に
示されている構成のものである。画像表示板20には、
人間が直視する方向Z1の側から順に、前方支持体2
1、透明電極層22、画像記録層23、透明電極層2
4,後方支持体25、および可視光線吸収層26が形成
されている。この画像表示板20に対しては、書き込み
光36は直視方向Z1とは反対の方向Z2からのみ照射
できる。
【0033】画像記録層23では、書き込み光36が照
射された部分が熱を持って相転移を生じ、その部分に画
像が形成される。透明電極層22,24は、直流電圧が
印加されることにより画像記録層23を熱し、これによ
り相転移を促進させる。また、透明電極層22,24に
電圧を印加することにより、記録された画像が消去され
る。前方支持体21および後方支持体25は、画像記録
層23を支持するために形成されている。可視光線吸収
層26は、方向Z1から入射した可視光線を吸収する。
これにより、画像の記録された部分が他の部分と異なっ
た明るさとなるので、方向Z1からの直視により容易に
画像を認識することができる。
【0034】なお、画像表示板20の構成はこれに限ら
れるものではなく、例えば特願平9−348177号に
おける図1以外の形態の画像表示板の構成や、特願平1
0−071890号に記載された各形態の画像表示板も
本形態の画像表示装置10に適用可能である。
【0035】次に、画像描画装置30による画像表示板
20への書き込み光36の具体的な照射方法について説
明する。図3は図1の画像描画装置30を用いて描画を
行った際の画像表示板20に照射される書き込み光36
の動きを模式化した図である。画像表示板20上では、
例えば画面右下から書き込み光36が照射される。この
書き込み光36は、ポリゴンミラー34の回転により、
経路36aのようにX軸方向に所定距離だけスキャンさ
れる。この間、ステージ31は、1スキャンに1ドット
の速度でY軸方向に移動する。これにより、書き込み光
36は、一定の幅ずつY軸方向に描画を行っていく。
【0036】ステージ31が最も左側に移動してエリア
20aへの描画が終了すると、今度は、ステージ31
は、書き込み光36の1スキャン分の描画距離とほぼ同
じ距離だけX軸方向に移動する。また、このときステー
ジ31は、Y軸方向を逆行して再び図面右側に戻る。そ
して、新たにエリア20aと同じ動作を行って、エリア
20bへの描画を実行する。エリア20bへの描画が終
了すれば、さらに同様の方法でエリア20cへ移動し、
描画を実行する。これを繰り返すことにより、画像表示
板20前面への描画が完了する。
【0037】なお、エリア間を移動する場合、上記のよ
うなステージ31をY軸方向に逆方向させる方法以外に
も、エリアの描画が終了した位置からそのままX軸方向
に移動し、1つ前のエリアのときとは逆向きにY軸に沿
って移動しながら描画するようにしてもよい。こうする
ことにより、ステージ31の無駄な移動を無くし、描画
時間を少なくすることが可能となる。この際には、レー
ザ描画がX軸に平行になるように、光出力装置33、ポ
リゴンミラー34、およびミラー35の配置を調節すれ
ばよい。
【0038】このように、本形態では、光出力装置3
3、ポリゴンミラー34、ミラー35などの光学系をス
テージ31に固定し、書き込み光36の描画方向と直角
のY軸方向に移動可能としたので、書き込み光36をX
軸方向のみに走査すればよい。これにより、書き込み光
36を画面全体に振り分けることなく画像の描画がで
き、書き込み光36の走査制御が単純になる。
【0039】また、複雑な形状のポリゴンミラーを使用
する必要がなく、システム設計が容易になるので、製造
コストが低減できる。さらに、少なくともY軸方向に関
しては、描画位置によって書き込み光36のスポットの
サイズ変形がないので、描画像のゆがみが低減し、画像
品質が向上する。
【0040】また、本形態では、ステージ31をX軸方
向へも移動できるようにし、書き込み光36の1スキャ
ンの長さを全描画領域のX軸方向の長さより短くするこ
とによりエリア単位で描画を行い、これを繰り返して画
面全体を描画するようにしたので、X軸方向に関して
も、描画位置によって書き込み光36のスポットのサイ
ズ変形をなくすことができる。よって、描画像のゆがみ
をより低減でき、画像品質がさらに向上する。また、光
学系と画像表示板20との距離も短くてすむので、書き
込み光36の走査制御がより簡単になる。
【0041】なお、ステージ31を移動させるのではな
く、画像表示板20側を図示されていないスライド機構
によってスライドさせることにより、相対的に書き込み
光36を走査させることもできる。また、偏向器やスラ
イド機構の両方を組み合わせることも可能である。
【0042】次に、画像表示装置の他の形態について説
明する。図4は画像表示装置の他の形態を示す図であ
る。なお、ここでは、図1と同じ構成要素については同
一符号を付して説明を省略する。画像表示装置40で
は、光出力装置33の出力端が、光ファイバ41を介し
て固定台32側と連結されている。これにより、光出力
装置33から出力された書き込み光36は、光ファイバ
41の出力端41aからポリゴンミラー34側に出力さ
れる。その後の動作については図1と同じである。
【0043】このような構成により、光出力装置33を
ステージ31に直接搭載する必要がなく、画像表示装置
40全体の軽量化が図れる。なお、ここでは光ファイバ
41を用いたが、他のフレキシブルな導光システムであ
ってもよい。
【0044】
【実施例】次に、図1で示した画像表示装置10にとる
描画方法の実施例を示す。(実施例1)まず、画像表示
板20を図1の画像表示装置10に設置した。ここで、
光出力装置33には富士通製レーザダイオードFLD1
48G3NL−C(波長1480nm、出力100m
W)を用いた。そして、光出力装置33から出力された
レーザの書き込み光36を、ポリゴンミラー34で図面
左方向に偏向し、ミラー35で画像記録板20の方向に
偏向し、画像表示板20にほぼ垂直に入射させた。
【0045】入射した書き込み36は、画像表示板20
に吸収され、画像表示板20の画像記録層23が白濁し
た。こうして、300dpiの高解像度を持つモノクロ
画像が形成された。画像の形成後、250Hz、40V
の電圧を1秒間印加することで画像が消去され、元に戻
った。
【0046】このように、画像情報のメモリ機能を持ち
ながら、高解像度、高コントラストで、書き換え可能、
かつ従来の描画装置よりも単純な構造と安価な制御回路
で、ゆがみの無い像を表示することが可能な反射型のデ
ィスプレイを実現することができた。
【0047】なお、画像表示板20だけでなく、特願平
9−348177号に記載されたすべての形態の画像表
示板について同様の結果が得られた。(実施例2)実施
例1で用いた画像表示板20の代わりに、特願平10−
071890号に記載されたすべての形態の画像表示板
について実施例1と同様に画像を描画した。
【0048】その結果、画像情報のメモリ機能を持ちな
がら、高解像度、高コントラストで、書き換え可能、か
つ従来の描画装置よりも単純な構造と安価な制御回路で
ゆがみの無い像を表示することが可能な反射型のディス
プレイを実現することができた。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、光出力
装置から出力された光線を第1の軸方向に往復走査して
画像表示板に照射させ、光線の第1の軸方向への走査に
同期して、光出力装置および光走査機構部を画像表示板
に対して相対的に第2の軸方向に移動させるようにした
ので、光線を画面全体に振り分けることなく画像の描画
ができる。よって、光線の走査制御が単純になる。
【0050】また、複雑な形状のポリゴンミラーを使用
する必要がなく、システム設計が容易になるので、製造
コストが低減できる。さらに、少なくとも第2の軸方向
に関しては、描画位置によって光線のスポットのサイズ
変形がないので、描画像のゆがみが低減し、画像品質が
向上する。
【0051】さらに、本発明では、光出力装置および光
走査機構部を画像表示板に対して相対的に第1の軸方向
にも移動可能とし、光線の第1の軸方向への走査を描画
範囲よりも短い所定距離だけ行うとともに、光出力装置
および光走査機構部の第2の軸方向への移動が一通り完
了すると、光出力装置および前記光走査機構部を画像表
示板に対して相対的に第1の軸方向にほぼ所定距離だけ
移動させ、再び光線の第1の軸方向への所定距離の走
査、および光出力装置および光走査機構部の第2の軸方
向への移動を繰り返すようにしたので、光線の第1の軸
方向への走査距離を短くできる。
【0052】よって、光線の走査制御がより簡単になる
とともに、第1の軸方向に関しても、描画位置によって
光線のスポットのサイズ変形をなくすことができる。こ
のため、描画像のゆがみをより低減でき、画像品質がさ
らに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態の画像表示装置の概略構成
を示す図である。
【図2】画像表示板の構成の一例を示す側断面図であ
る。
【図3】図1の画像描画装置を用いて描画を行った際の
画像表示板に照射される書き込み光の動きを模式化した
図である。
【図4】画像表示装置の他の形態を示す図である。
【図5】従来の画像表示装置の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 画像表示装置 11 コントローラ 20 画像表示板 20a,20b,20c エリア 30 画像描画装置 31 ステージ 32 固定台 33 光出力装置 34 ポリゴンミラー 35 ミラー 36 書き込み光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報の表示を行う画像表示装置にお
    いて、 光線を照射することにより画像形成が可能な画像表示板
    と、 前記光線を出力する光出力装置と、 前記光出力装置から出力された光線を第1の軸方向に走
    査する光走査機構部と、 前記光出力装置および前記光走査機構部を、前記画像表
    示板に対して相対的に第2の軸方向に移動させる光学系
    移動機構部と、 前記光走査機構部を駆動することにより、前記光線を前
    記第1の軸方向に往復走査して前記画像表示板に照射さ
    せる光走査制御手段と、 前記光学系移動機構部を駆動することにより、前記光線
    の第1の軸方向への走査に同期して、前記光出力装置お
    よび前記光走査機構部を前記画像表示板に対して相対的
    に前記第2の軸方向に移動させる移動制御手段と、 を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系移動機構部は、前記光出力装
    置および前記光走査機構部を前記画像表示板に対して相
    対的に前記第1の軸方向にも移動可能であり、前記移動
    制御手段は、前記光線の第1の軸方向への走査を描画範
    囲よりも短い所定距離だけ行うとともに、前記光出力装
    置および前記光走査機構部の第2の軸方向への移動が一
    通り完了すると、前記光出力装置および前記光走査機構
    部を前記画像表示板に対して相対的に第1の軸方向にほ
    ぼ前記所定距離だけ移動させ、再び前記光線の第1の軸
    方向への前記所定距離の走査、および前記光出力装置お
    よび前記光走査機構部の第2の軸方向への移動を繰り返
    す、ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の軸方向と前記第2の軸方向
    は、互いに直行する方向であることを特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記書き込み光はレーザ光であることを
    特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 光線を照射することにより画像形成が可
    能な画像表示板に描画を行う画像描画装置において、 前記光線を出力する光出力装置と、 前記光出力装置から出力された光線を第1の軸方向に走
    査する光走査機構部と、 前記光出力装置および前記光走査機構部を、前記画像表
    示板に対して相対的に第2の軸方向に移動させる光学系
    移動機構部と、 前記光走査機構部を駆動することにより、前記光線を前
    記第1の軸方向に往復走査して前記画像表示板に照射さ
    せる光走査制御手段と、 前記光学系移動機構部を駆動することにより、前記光線
    の第1の軸方向への走査に同期して、前記光出力装置お
    よび前記光走査機構部を前記画像表示板に対して相対的
    に前記第2の軸方向に移動させる移動制御手段と、 を有することを特徴とする画像描画装置。
JP9901698A 1998-04-10 1998-04-10 画像表示装置、および画像描画装置 Pending JPH11295630A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016133746A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社Jvcケンウッド 描画装置及び描画方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016133746A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社Jvcケンウッド 描画装置及び描画方法

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