JPH11294819A - 熱交換ユニット - Google Patents

熱交換ユニット

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JPH11294819A
JPH11294819A JP10099759A JP9975998A JPH11294819A JP H11294819 A JPH11294819 A JP H11294819A JP 10099759 A JP10099759 A JP 10099759A JP 9975998 A JP9975998 A JP 9975998A JP H11294819 A JPH11294819 A JP H11294819A
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JP
Japan
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heat exchange
exchange unit
transfer sheet
heat transfer
casing
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JP10099759A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Matsuki
義孝 松木
Yoshihide Ito
芳英 伊藤
Katsuya Kasai
勝哉 葛西
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の直交形の熱交換エレメントを含む熱交換
ユニットは、特に大容量を達成する場合に、厚みが厚く
なるので、天井裏空間や室内壁面への設置に適していな
い。 【解決手段】断面波形の単一の伝熱シート18の周縁を四
角環状の枠体19で取り囲んで保持し、熱交換エレメント
17を構成する。伝熱シート18の両面の波形の頂部21に沿
って区画材20を配し、風路22,23 を区画する。頂部21が
延びる方向に沿って区画材20の前後に風路22,23 の入口
24,25 と出口26,27 ができる。エレメント17をケーシン
グ16の一対の分割体14,15 で挟持して、ユニット1を構
成する。ユニット1は風路22,23 を外部に連通する開口
30,31,34,35 を有する。風路22,23 に対向流を流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一対の気流間で熱交
換を行う熱交換ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来の直
交流型の熱交換エレメントとしては、例えば正方形形状
の伝熱板と波板とを交互に向きを代えて多数枚積層した
ものが一般的であり、断面正方形形状の直方体形状をし
ている。このような熱交換エレメントを含む熱交換ユニ
ットを、例えば天井裏に配置する場合、風路確保の関係
上、直方体形状の熱交換エレメントを、断面の対角線が
上下方向に略沿うような配置をすることになる。したが
って、必然的に熱交換ユニットの高さが高くなり、高さ
スペースが狭い天井裏空間に配置することが困難であ
る。特に、大きな風量で大きな熱交換容量を得る目的
で、伝熱板の正方形の面積を大きくしたい場合に、熱交
換ユニットの高さが高くなり、天井裏空間への配置が非
常に困難になる。
【0003】同様の問題は、熱交換ユニットを室内の壁
面に沿わせて配置しようとする場合にもある。というの
は、室内に配置される熱交換ユニットの室内側への突出
量をできるだけ小さくしなければならないからである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、薄型で
ありながら高い熱交換効率を達成でき、天井面や室内壁
面への設置に適した熱交換ユニットを提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の課題解決手段として、請求項1記載の発明の態様は、
一の方向に関して薄い直方体形状をなし、壁面又は天井
面からなる設置面に対して平行に配置される幅広面を有
するケーシングを備え、このケーシング内に、上記一の
方向に起伏する断面波形の単一の伝熱シート、およびこ
の伝熱シートの周縁を保持する枠体を含む熱交換エレメ
ントと、伝熱シートの両面の波形の頂部にそれぞれ沿っ
て波形を横断し、対向する伝熱シートの面との間にそれ
ぞれ風路を区画する一対の区画材とを収容し、各区画材
は波形の頂部が延びる方向の中間部に配置され、波形の
頂部が延びる方向に沿って区画材の前後に風路の入口と
出口が設けられていることを特徴とするものである。
本態様では、単一の伝熱シートの波形の高さに一対の区
画材の厚みを加えた分の非常に薄い厚みスペースにおい
て、各区画材を用いて伝熱シートの両側に入口、出口を
含めた各風路をコスト安価に区画できる。
【0005】また、波形の頂部が延びる方向に沿って延
びる各風路に伝熱シートを挟んだ一対の対向流を流すこ
とにより、従来の直交形の熱交換エレメントよりも優れ
た熱交換効率を得ることができる。すなわち、伝熱面積
を容積で除した値を従来の直交形のものと等しくした場
合、熱交換効率を例えば3%向上できるという知見を得
た。なお、熱交換容量の大きいものを得るには、波形の
頂部が延びる方向、又は波形の頂部を横断する方向に沿
って長さを長くした薄形の直方体形状とすれば良い。薄
形の直方体形状の熱交換エレメントであれば、壁面や天
井裏に設置するのに適している。後者の方向に沿う長さ
を長くすることが圧力損失の低下を招かない点で好まし
い。
【0006】そして、薄型の熱交換エレメントをケーシ
ングに収容してユニットを薄形にできるので、天井面に
沿わせて天井裏空間に配置したり、室内において壁面に
沿わせて配置したりするのに適している。請求項2記載
の発明の態様は、請求項1において、上記ケーシング
は、上記熱交換エレメントを上記一の方向の前後に挟む
一対の分割体を合体させて構成されていることを特徴と
するものである。
【0007】この場合、各分割体によって熱交換エレメ
ントの両側に風路を容易に形成できる。また、ユニット
の組立が容易になる。さらに、ケーシングからの熱交換
エレメントの着脱等のメンテナンスも容易になる。請求
項3記載の発明の態様は、請求項1又は2において、上
記ケーシングを複数設けて上記設置面に沿わせて並べた
ことを特徴とするものである。
【0008】本態様では下記の作用を奏する。すなわ
ち、天井裏空間は狭いが広がりがある。一方、室内の壁
面に沿わせて配置する場合も、室内側への突出量をあま
り大きくできないが、壁面に沿っての広がりがある。本
態様では、それぞれ熱交換エレメントを収容した複数の
薄形のケーシングを、設置面に沿わせて並べることによ
り、薄型でも(風量や熱交換容量に関して)大容量のユ
ニットを実現することができる。
【0009】請求項4記載の発明の態様は、請求項3に
おいて、上記各ケーシングは、伝熱シートの両側の各風
路の入口と出口にそれぞれ連通する各一対の開口を有す
ることを特徴とするものである。本態様では、ケーシン
グ内の各風路に連通する各一対の開口を設けておけば、
並べられたケーシングの風路同士を、例えば短い配管等
で容易に連結することができる。
【0010】請求項5記載の発明の態様は、請求項4に
おいて、上記開口のすべてが同方向に向いていることを
特徴とするものである。本態様では、開口同士をより容
易に連結することができる。請求項6記載の発明の態様
は、請求項5において、上記各ケーシングの同側の風路
を直列に連結するように、隣接するケーシングの隣接す
る開口同士を互いに連通する連結路をさらに備えたこと
を特徴とするものである。本態様では、必要最小限の連
結路で各ケーシングの風路同士を連結することができ
る。
【0011】請求項7記載の発明の態様は、請求項5に
おいて、上記複数のケーシングに沿わせて配置されたチ
ャンバをさらに備え、このチャンバは各ケーシングの同
種の開口同士を互いに連通させて共通のダクトに連結す
ることを特徴とするものである。本態様では、各ケーシ
ングの同種の風路を、共通のチャンバを介して互いに並
列の関係にできるので、各ケーシングの風路により効率
的に空気を流して、熱交換効率を高くすることができ
る。
【0012】請求項8記載の発明の態様は、請求項7に
おいて、上記チャンバは複数のケーシングにまたがって
配置される第1の部分と、これに直交する第2の部分と
を有するL字形形状のチャンバを含むことを特徴とする
ものである。本態様では、例えば複数のケーシングの下
部にて、L字形形状のチャンバの第1の部分に合流させ
た気流を、第2の部分を介して、ケーシングの上部へ導
くことが可能となり、レイアウトの自由度が増す。
【0013】請求項9記載の発明の態様は、請求項1な
いし8の何れか一つにおいて、上記熱交換エレメント
は、上記伝熱シートによって水蒸気の通過を阻止する顕
熱交換エレメントからなり、この顕熱交換エレメントの
下方に、顕熱交換エレメントから落下する水分を受ける
ドレンパンを配置したことを特徴とするものである。本
態様では、本熱交換エレメントを薄形で熱交換効率に優
れた顕熱交換エレメントに適用することができ、発生す
る水分をドレンパンで受けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態の添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の熱交換ユニットの概略斜視図である。図1を参照
して、本熱交換ユニットAは、第1ユニット1,第2ユ
ニット2および第3ユニット3を設置面としての壁面4
に沿うように並べて配置している。全ユニット1,2,
3の上部はチャンバ5により互いに連結され、また、全
ユニット1,2,3の下部はチャンバ6により連結され
ている。チャンバ6は床面7に載置される第1の部分8
と、第1の部分8に直交して第1ユニット1の側面に沿
わされる第2の部分9とを有するL字形形状をしてい
る。
【0015】チャンバ5の上面の一端部には、給気側吸
込ダクト10および排気側吸込ダクト11が連結されて
いる。また、チャンバ6の第2の部分9の上面には、給
気側吹出ダクト12と排気側吹出ダクト13が連結され
ている。図2〜図4を参照して、各ユニット1,2,3
の構造について第1ユニット1に則して説明する。図2
を参照して、第1ユニット1は、一対の分割体14,1
5により構成されるケーシング16を有しており、これ
ら分割体14,15によって熱交換エレメント17を両
側から挟持してユニットを形成している。
【0016】図2〜図4を参照して、熱交換エレメント
17は、頂部21および谷部36を有する断面波形の単
一の伝熱シート18と、この伝熱シート17の周縁を保
持する枠体19と、伝熱シート18の両側に配置されそ
れぞれ波形の頂部21に沿って波形を横断する一対の区
画材20とを備えている。図においての矢符は、波形の
頂部21が延びる第1の方向X、波形の頂部21を横断
する第2の方向Y、波形が起伏する第3の方向Zであ
る。
【0017】各区画材20はそれぞれ対向する伝熱シー
ト18の面との間にそれぞれ風路22,23を区画して
いる。また、各区画材20は、波形の頂部21が延びる
方向Xの中間部に配置されている。波形の頂部21が延
びる方向Xに沿って区画材20の前後には、各風路2
2,23の入口24,25と出口26,27が設けられ
ている。
【0018】一方、ケーシング16を構成する一方の分
割体14は、風路22の入口24と出口26にそれぞれ
連通する凹部からなる空間28,29を有している。ま
た、分割体14は、入口24を空間28を介して外部に
連通させるための開口30を有し、また、出口26を空
間29を介して外部に連通させるための開口31を有し
ている。開口30と開口31は分割体の両端面において
互いに対角の位置に設けられている。
【0019】また、他方の分割体14は、風路23の入
口25と出口27にそれぞれ連通する凹部からなる空間
32,33を有している。また、分割体15は、入口2
5を、空間32を介して外部に連通させるための開口3
4を有し、また、出口27を、空間33を介して外部に
連通させるための開口35を有している。開口34と開
口35は分割体15の両端面において互いに対角の位置
に設けられている。
【0020】伝熱シート18は透湿性のある紙等の素材
で形成して本熱交換エレメント17を全熱交換エレメン
トとしても良いし、また、アルミニウムシートや樹脂シ
ート等の透湿性のない素材で形成して本熱交換エレメン
ト17を顕熱交換エレメントとしても良い。伝熱シート
18の周縁部は、例えばホットメルト等を用いた接着に
よって、枠体19の内周面に気密的に固定される。伝熱
シート18の波形の形状としては、略U字形形状であっ
ても良いし、また略V字形形状であっても良い。略U字
形形状には、角部の丸いU字形の他、角部の角張った、
いわゆるコの字形をも含む趣旨である。また、略V字形
には、角部の尖ったものと丸くなったものとを含む趣旨
である。略U字形形状の波形であれば、谷部36の底ま
で、十分な量の空気が行き届くので、圧力損失を低減で
きると共に、熱交換効率を高くすることができる。
【0021】区画材20としては、例えばアルミニウム
箔等の薄板で良いので、熱交換エレメント17の厚みが
熱くなるようなことがない。また、薄形のままで、区画
材20によって風路22,23の入口と出口を区画でき
る。図3に示すように、各風路22,23を流れる空気
は、区画材20に沿って流れるときに、互いに対向流と
なる。これにより、熱交換効率を向上することができ
る。特に、伝熱面積/容積を従来の直交形の熱交換エレ
メントと等しくした場合において、3%程度の熱交換効
率の向上が得られる。
【0022】第2ユニット2および第3ユニット3に関
しても第1ユニット1と同様の構成である。次いで、本
熱交換ユニット1の分解斜視図である図5を参照して、
チャンバ5は直方体形状の箱であり、内部が壁面4に平
行な(すなわち第1の方向Xに延びる)仕切り板37に
よって図において前側の給気風路38と後側の排気風路
39とに仕切られている。また、チャンバ5の上面5a
には、図1で示した給気側吸込ダクト10に接続される
開口40と、排気側吸込ダクト11に接続される開口4
1とが設けられている。
【0023】チャンバ5の底面5bには、各ユニット
1,2,3の開口30にそれぞれ接続される開口42
が、給気風路38に対応して形成されている。また、チ
ャンバ5の底面5bには、各ユニット1,2,3の開口
34にそれぞれ接続される開口43が、排気風路39に
対応して形成されている。L字形形状のチャンバ6も中
空となっており、第1の部分8および第2の部分9とも
内部が壁面4に平行な仕切り板44によって図において
前側の給気風路45と後側の排気風路46とに仕切られ
ている。また、チャンバ6の第1の部分8の上面8aに
は、各ユニット1,2,3の下部の開口31にそれぞれ
接続される開口47が給気風路45に対応して形成され
ており、また、各ユニット1,2,3の下部の開口35
にそれぞれ接続される開口48が排気風路46に対応し
て形成されている。チャンバ6の第2の部分9の上面9
aには、給気側吹出ダクト12に接続される開口49
と、排気側吹出ダクト13に接続される開口50とが形
成されている。
【0024】このように、上下のチャンバ5,6でそれ
ぞれ各ユニット1,2,3の同側で同種の開口を互いに
接続しているので、図6に示すように、実線で示す給気
51と、破線で示す排気52がそれぞれ各ユニット1,
2,3を並列に流れ、各ユニット1,2,3において、
対向流となって、高い熱交換効率を達成する。本実施の
形態によれば、下記の利点がある。すなわち、 1)単一の伝熱シート18の波形の高さに一対の区画材
20,20の厚みを加えた分の非常に薄い厚みスペース
において、各区画材20を用いて伝熱シート18の両側
に入口24,25、出口26,27を含めた各風路2
2,23をコスト安価に区画できる。 2) また、波形の頂部21が延びる方向Xに沿って延
びる各風路22,23に伝熱シート18を挟んだ一対の
対向流を流すことにより、伝熱面積/容積に比して、高
い熱交換効率を達成できる。なお、熱交換容量の大きい
ものを得るには、波形の頂部21を横断する方向Yに沿
って長さを長くすれば良い。 3) さらに、薄型の熱交換エレメント17をケーシン
グ16に収容してユニット1,2,3を薄形にできるの
で、本実施の形態のように室内の壁面4に沿わせて配置
したり、また、天井面に沿わせて天井裏空間に配置した
りするのに非常に適している。 4) また、ケーシング16を熱交換エレメント17を
両側から挟持する一対の分割体14,15により構成し
てあるので、各分割体14,15によって熱交換エレメ
ント17の両側に風路を容易に形成できる。また、ユニ
ット1,2,3の組立が容易になる。さらに、ケーシン
グ16からの熱交換エレメント17の着脱等のメンテナ
ンスも容易になる。また、分割体14,15を共通化す
ることも可能であり、製造コストを安くできる。 5) そして、それぞれ熱交換エレメント17を収容し
た複数の薄形のケーシング16を、天井面や壁面等の広
がりのある設置面に沿わせて並べることにより、薄型で
も(風量や熱交換容量に関して)大容量のユニットを実
現することができる。 6) 熱交換エレメント17がケーシング16の端面に
抜き取り可能に露出しているので、第2の方向Yに沿っ
て容易に抜き取り、また挿入して装着することができ
る。 7) また、各ユニット1,2,3の同種の風路を、共
通のチャンバ5,6を介して互いに並列の関係にできる
ので、各風路に、より効率的に空気を流して、熱交換効
率を高くすることができる。
【0025】特に、L字形形状のチャンバ6を用いたの
で、各ユニット1,2,3を上下に貫通して流れた気流
を、すべて上方へ導き、各ダクト10〜13への連結を
熱交換ユニットAの上部で行うことが可能となる。これ
により、床面7に載置するレイアウトに適することにな
る等、レイアウトの自由度が増す。次いで、図7および
図8は本発明の他の実施の形態の熱交換ユニットを示し
ている。これらの図を参照して、本実施の形態が前記し
た図5および図6の実施の形態と主に異なるのは、図5
および図6の実施の形態では、上下にチャンバ5,6を
用いて、各ユニット1,2,3に並列に気流が流れるよ
うにしたが、本実施の形態では、直列に気流が流れるよ
うにした点である。
【0026】各ユニット1,2,3のケーシング16を
構成する分割体14は、同側の端部に開口30,31を
有する。また、分割体15も同側の端部に開口34,3
5を有する。すなわち、開口30,31,34,35の
すべてが同方向に向いている。また、隣接するユニット
1,2,3の隣接する開口30,31同士、および、開
口34,35同士を互いに連通する連結路53を設けて
おり、これにより、各ユニット1,2,3の同側の風路
22,23を直列に連結している。
【0027】本実施の形態によれば、図1〜図6の実施
の形態の上記した1)〜6)について同様の利点が得ら
れる。加えて、並べられたユニット1,2,3の同種の
風路同士を、例えば短い配管等で容易に連結することが
できる。全体を小型にできる。また、開口30,31,
34,35が全て同方向に向いているので、30,31
同士、および開口34,35同士を上記のように短い連
結路53で容易に連結することができる。
【0028】さらに、隣接するユニット1,2,3の隣
接する開口同士を連結するので、必要最小限の長さの連
結路53で各ユニットの風路22,23同士を連結する
ことができる。なお、本発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、例えば、熱交換エレメント17の
伝熱シート18の材質として、透湿性のないアルミニウ
ムシートや樹脂シートを用いて顕熱交換エレメントを構
成した場合には、例えば、図9に示すように、各ユニッ
ト1,2,3のケーシング16の下部にドレンパン54
を配置して受けるようにしても良い。この場合、各ケー
シング16の下部にドレンパン54に通ずる水抜き孔を
形成することが好ましい。
【0029】また、上記各実施の形態では、区画材20
を熱交換エレメント17に取り付けていたが、区画材2
0をケーシング16の一対の分割体14,15に固定し
ておいても良い。また、図10に示すように、伝熱シー
ト18の表面に、光の照射を受けて空気中の汚染物質を
浄化する光触媒を担持し、ケーシング16によって保持
した光源ランプ60からの光を照射するようにしても良
い。また、伝熱シート18の素材に光触媒を混入して伝
熱シート18を成形するようにしても良い。また、区画
材20を透明或いは半透明で透光可能なガラスや樹脂に
より構成しておけば、伝熱シート18の全体に光を照射
でき、浄化効率を高くすることができる。
【0030】ここで、一般に、光触媒は紫外線等の光を
吸収し、そのエネルギを反応物質に与えて科学反応を起
こさせる物質を意味する。この光触媒が有する主な機能
としては、臭い成分の除去による脱臭機能や、臭い
成分でない汚染物質を分解する機能や、微生物の殺菌
やウィルスの不活化を行う機能(いわゆる殺菌・抗菌機
能)の少なくとも一つを達成するものであれば良い。こ
れらの機能は光触媒の有する酸化分解機能に起因するも
のと考えられている。この酸化分解機能を有する光触媒
としては、アナタース型の結晶構造を持つ酸化チタン
(例えばTiO2)を例示することができる。このアナ
タース型の結晶構造を持つ酸化チタンであれば、弱い紫
外線でも高い浄化能力を発揮できる点で好ましい。ま
た、酸化亜鉛(ZnO)および酸化タングステン(例え
ばWO3 )等を用いても良い。
【0031】光源ランプとしては、冷陰極型蛍光ランプ
を例示することができる。ブラックライトランプであっ
ても良い。また、本熱交換ユニットを天井面からなる設
置面に沿わせて配置するようにしても良い。その他、本
発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、単一の伝熱シ
ートの波形の高さに一対の区画材の厚みを加えた分の非
常に薄い厚みスペースにおいて、各区画材を用いて伝熱
シートの両側に入口、出口を含めた各風路をコスト安価
に区画できる。また、波形の頂部が延びる方向に沿って
延びる各風路に伝熱シートを挟んだ一対の対向流を流す
ことにより、伝熱面積/容積の比して、高い熱交換効率
を達成できる。なお、熱交換容量の大きいものを得るに
は、波形の頂部を横断する方向に沿って長さを長くすれ
ば良い。さらに、薄型の熱交換エレメントをケーシング
に収容してユニットを薄形にできるので、天井面に沿わ
せて天井裏空間に配置したり、室内において壁面に沿わ
せて配置したりするのに非常に適している。
【0033】請求項2記載の発明では、各分割体によっ
て熱交換エレメントの両側に風路を容易に形成できる。
また、ユニットの組立が容易になる。さらに、ケーシン
グからの熱交換エレメントの着脱等のメンテナンスも容
易になる。請求項3記載の発明では、それぞれ熱交換エ
レメントを収容した複数の薄形のケーシングを、天井面
や壁面等の広がりのある設置面に沿わせて並べることに
より、薄型でも(風量や熱交換容量に関して)大容量の
ユニットを実現することができる。
【0034】請求項4記載の発明では、ケーシング内の
各風路に連通する各一対の開口を設けておけば、並べら
れたケーシングの風路同士を、例えば短い配管等で容易
に連結することができる。請求項5記載の発明では、開
口同士をより容易に連結することができる。請求項6記
載の発明では、必要最小限の連結路で各ケーシングの風
路同士を連結することができる。
【0035】請求項7記載の発明では、各ケーシングの
同種の風路を、共通のチャンバを介して互いに並列の関
係にできるので、各ケーシングの風路により効率的に空
気を流して、熱交換効率を高くすることができる。請求
項8記載の発明では、例えば複数のケーシングの下部に
て、L字形形状のチャンバの第1の部分に合流させた気
流を、第2の部分を介して、ケーシングの上部へ導くこ
とが可能となり、レイアウトの自由度が増す。
【0036】請求項9記載の発明では、本熱交換エレメ
ントを熱交換効率の高い顕熱交換エレメントとして適用
でき、発生する水分をドレンパンで受けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の熱交換ユニットの概略
斜視図である。
【図2】熱交換ユニットを構成する複数のユニットの一
つの分解斜視図である。
【図3】熱交換エレメントの平面図である。
【図4】図3のP−P線に沿う要部拡大断面図である。
【図5】熱交換ユニットの分解斜視図である。
【図6】熱交換ユニット内の気流の流れを示す模式的側
面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の熱交換ユニットの概
略斜視図である。
【図8】図7の熱交換ユニット内の気流の流れを示す模
式的側面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態の熱交換ユニッ
トの模式的側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態の熱交換ユニ
ットの模式的断面図である。
【符号の説明】
A 熱交換ユニット 1 第1ユニット 2 第2ユニット 3 第3ユニット 4 壁面(設置面) 5,6 チャンバ 8 第1の部分 9 第2の部分 14,15 分割体 16 ケーシング 17 熱交換エレメント 18 伝熱シート 19 枠体 20 区画材 21 頂部 22,23 風路 24,25 入口 26,27 出口 30,31,34,35 開口 36 谷部 40〜43 開口 47〜50 開口 51 給気 52 排気 53 連結路 54 ドレンパン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一の方向(Z) に関して薄い直方体形状をな
    し、壁面(4) 又は天井面からなる設置面に対して平行に
    配置される幅広面を有するケーシング(16)を備え、 このケーシング(16)内に、 上記一の方向(Z) に起伏する断面波形の単一の伝熱シー
    ト(18)、およびこの伝熱シート(18)の周縁を保持する枠
    体(19)を含む熱交換エレメント(17)と、 伝熱シート(17)の両面の波形の頂部(21)にそれぞれ沿っ
    て波形を横断し、対向する伝熱シート(17)の面との間に
    それぞれ風路(22)(23)を区画する一対の区画材(20)(20)
    とを収容し、 各区画材(20)は波形の頂部(21)が延びる方向(X) の中間
    部に配置され、波形の頂部(21)が延びる方向(X) に沿っ
    て区画材(20)の前後に風路(22)(23)の入口(24)(25)と出
    口(26)(27)が設けられていることを特徴とする熱交換ユ
    ニット。
  2. 【請求項2】上記ケーシング(16)は、上記熱交換エレメ
    ント(17)を上記一の方向(Z) の前後に挟む一対の分割体
    (14)(15)を合体させて構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の熱交換ユニット。
  3. 【請求項3】上記ケーシング(16)を複数設けて上記設置
    面(4) に沿わせて並べたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の熱交換ユニット。
  4. 【請求項4】上記ケーシング(16)は、伝熱シート(17)の
    両側の各風路(22)(23)の入口(24)(25)と出口(26)(27)に
    それぞれ連通する各一対の開口(30,31)(34,35)を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の熱交換ユニット。
  5. 【請求項5】上記開口(30)(31)(34)(35)のすべてが同方
    向(Y) に向いていることを特徴とする請求項4記載の熱
    交換ユニット。
  6. 【請求項6】上記各ケーシング(16)の同側の風路(22)(2
    3)を直列に連結するように、隣接するケーシング(16)の
    隣接する開口(30,31)(34,35)同士を互いに連通する連結
    路(34)をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の
    熱交換ユニット。
  7. 【請求項7】上記複数のケーシング(16)に沿わせて配置
    されたチャンバ(5)(6)をさらに備え、このチャンバ(5)
    (6)は各ケーシング(16)の同種の開口(30)(31)(34)(35)
    同士を互いに連通させて共通のダクト(10)(11)(12)(13)
    に連結することを特徴とする請求項5記載の熱交換ユニ
    ット。
  8. 【請求項8】上記チャンバ(5) (6) は複数のケーシング
    (16)にまたがって配置される第1の部分(8) と、これに
    直交する第2の部分(9) とを有するL字形形状のチャン
    バ(6) を含むことを特徴とする請求項7記載の熱交換ユ
    ニット。
  9. 【請求項9】上記熱交換エレメント(17)は、上記伝熱シ
    ート(18)によって水蒸気の通過を阻止する顕熱交換エレ
    メントからなり、この顕熱交換エレメントの下方に、顕
    熱交換エレメントから落下する水分を受けるドレンパン
    (54)を配置したことを特徴とする請求項1ないし8の何
    れか一つに記載の熱交換ユニット。
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