JP4710741B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

この発明は、室内空気の塵埃および有毒ガスを除去する換気装置に関するものである。
近年、暖房および冷房などの空調機器が発達し、かつ普及しており、空調機器を備えた居住区域が拡大するに伴い、換気において温度及び湿度を回収できる熱交換装置に対する重要性が高まっている。
また、省エネルギー化に向けて室内の高気密化および高断熱化が進んでいるため、自然換気を期待できず、機械装置による計画換気が重要になる。しかし、必要以上に換気を行うと、全熱交換装置を使用しても換気風量に対応して変動する温度および湿度の回収を行えず、空調が無駄になる。
さらには、近年、室内から発生する悪臭を室外に排気すると、排気された悪臭により周囲の環境を悪化させるという課題や、室内に給気される室外の空気に悪臭が含まれている場合に換気をすると、室内を清浄するどころか、給気された悪臭により室内の環境を悪化させるという課題があった。
悪臭による環境の悪化を防ぐため、例えば特許文献1には、熱交換器の間隔板に脱臭機能および有毒ガスの除去機能が付与された熱交換器付き換気装置が開示されている。
また、特許文献2には、空気浄化フィルタと室内循環専用の送風機とを有する空気清浄機を、熱交換器とは別に換気装置に組み込んだ製品が利用されてきた。(例えば、特許文献2参照)
特開2004−190921(第3、4頁、図1) 特開2001−116314(第3頁、図1)
これらの換気装置の除塵機能について検討する。特許文献1に記載の換気装置は除塵機能を有しておらず、換気装置に除塵機能を備えるためには、換気装置に除塵フィルタを別途設ける必要があった。この場合、換気装置は除塵フィルタを設けるためのスペースを必要とする。また、換気装置内の空気の流れの途中にフィルタを挿入するため、除塵のレベルは排気および給気の換気風量に依存する。この場合、空気の浄化を強化するには換気風量を増加させる必要があるが、換気風量を必要以上に増加させると室内のエネルギーを無駄に排出することになり、熱交換器の性能が低下するという問題があった。
また、特許文献2では、換気装置が空気清浄機を新たに備えるため、換気装置内に空気清浄機のためのスペースを確保したり、換気装置のサイズが大きくなったり、空気清浄のための送風機の動力が必要になったりする問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コンパクトで高性能な空気浄化機能を備えた換気装置を得ることを目的とする。
この発明に係る換気装置は、室内の空気を排気するための排気経路、室外の空気を給気するための給気経路、通気性および除塵機能を有する平板状の複数の仕切板が間隔板により所定の間隔を保って積層され、複数の仕切板の間は空気が流れる流体通路であり、流体通路の方向は2方向であるとともに仕切板を介して互いに異なるように間隔板が配置され、一方の流体通路は排気経路の途中に位置するとともに他方の流体通路は給気経路の途中に位置する積層体、積層体における排気経路の流出口に設けられ、積層体内の排気経路を流れる空気が積層体の外に流出することを妨げる第1の閉塞板、室内の空気を排気経路を介して室外に排気する排気用送風機、および室外の空気を給気経路を介して室内に給気する給気用送風機を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る換気装置は、室内の空気を排気するための排気経路、室外の空気を給気するための給気経路、通気性および除塵機能を有する平板状の複数の仕切板が間隔板により所定の間隔を保って積層され、複数の仕切板の間は空気が流れる流体通路であり、流体通路の方向は2方向であるとともに仕切板を介して互いに異なるように間隔板が配置され、一方の流体通路は排気経路の途中に位置するとともに他方の流体通路は給気経路の途中に位置する積層体、積層体における排気経路の流出口に設けられ、積層体内の排気経路を流れる空気が積層体の外に流出することを妨げる第1の閉塞板、積層体における給気経路の流入口に設けられ、室外からの空気が積層体における給気経路に流入することを妨げる第2の閉塞板、室内の空気を排気経路を介して室外に排気する排気用送風機、および室外の空気を給気経路を介して室内に給気する給気用送風機を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、通気性を有する仕切板を積層した積層体を排気経路と給気経路との途中に設け、排気経路を流れる積層体内の空気を仕切板を通って給気経路に流入させる第1の閉塞板を備えたので、コンパクトで高性能な換気装置を得ることができる。
また、この発明によれば、通気性を有する仕切板を積層した積層体を排気経路と給気経路との途中に設け、排気経路を流れる積層体内の空気を仕切板を通って給気経路に流入させる第1の閉塞板および給気経路を流れる空気の積層体への流入を妨げる第2の閉塞板を備えたので、コンパクトで高性能な換気装置を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る換気装置20に用いる空気浄化フィルタ1の斜視図である。空気浄化フィルタ1は、通気性を有する平板状の仕切板である板状多孔質部材2と、積層方向における距離が複数の板状多孔質部材2の間である各層の間隔と同じで波板状の間隔板である間隔保持部材3とが相互に積み重ねられた積層体に閉塞板7aおよび7bを設けたものである。図1には、複数の板状多孔質部材2の一部として2a、2bおよび2cを示し、複数の間隔保持部材3の一部として3a、3bおよび3cを示している。板状多孔質部材2と隣接する板状多孔質部材2との間隔は、間隔保持部材3により保たれている。
なお、複数の板状多孔質部材2の間を流動する空気(イ)と空気(ロ)とは板状多孔質部材2を介して流れる向きが互いに異なるよう、間隔保持部材3が配置されている。詳しくは、間隔保持部材3において波の高さが同じ方向を稜線方向とすれば、間隔保持部材3は積層方向において稜線方向が交叉するように配置されている。これにより、積層体の間の空気は2方向に流動し得る。
図1において、間隔保持部材3と当該間隔保持部材3に隣接する間隔保持部材3とは、稜線方向が互いに90度またはそれに近い角度になるように積層される。例えば、複数の間隔保持部材3の一部を間隔保持部材3a、3bおよび3cとすると、間隔保持部材3aと3bとは互いに隣接するとともにそれぞれの稜線方向が異なっており、間隔保持部材3bと3cとも互いに隣接するとともにそれぞれの稜線方向が異なっており、間隔保持部材3bを間に隔てて位置する間隔保持部材3aと3cとの稜線方向が同じである。
また、板状多孔質部材2と当該板状多孔質部材2の積層方向の上下に位置する板状多孔質部材2と間隔保持部材3とで囲まれる空間は、間隔保持部材3の稜線方向に空気が流れる流路を形成する。例えば、板状多孔質部材2aと2bと間隔保持部材3bとで囲まれる空間が流体通路4を形成し、板状多孔質部材2bと2cと間隔保持部材3cとで囲まれる空間が流体通路5を形成する。流体通路4と流体通路5との角度は、90度またはそれに近い角度である。なお、換気装置20や空気浄化フィルタ1の形状によっては、流体通路4と流体通路5との角度は上述以外の角度でも良い。
板状多孔質部材2と間隔保持部材3とが積層した積層体には、流体通路4の出入口に位置する側面の1つに閉塞板7aが、流体通路5の出入口に位置する側面の1つに閉塞板7bが設けられている。
流体通路4出入口の一方は閉塞板7aで塞がれているため、流体通路4に流入した空気(イ)は閉塞板7aで遮られる。ここで、板状多孔質部材2は通気性を有するため、閉塞板7aで遮られた流体通路4内の空気(イ)は板状多孔質部材2を透過し、流体通路4に隣接する流体通路5に流入する。流体通路5の一方の出入口も閉塞板7bで塞がれているため、流体通路4から流体通路5に流入した空気は他方の出入口から空気浄化フィルタ1の外部に空気(ロ)として流出する。
なお、閉塞板7aおよび7bは空気(イ)および(ロ)を透過させなくても良く、また空気の一部を透過させて残りの空気を遮るような素材で形成しても良い。さらには、積層体の一面を全てでなく一部を覆うように設けても良い。
図2は、空気浄化フィルタ1の構成部材6の斜視図であり、図3は、図2における空気浄化フィルタ構成部材6の拡大図である。空気浄化フィルタ構成部材6は、波状の間隔保持部材3を板状多孔質部材2の片面に接着して製造され、空気浄化フィルタ1は空気浄化フィルタ構成部材6を積層接着することにより製造される。
板状多孔質部材2は、通気性および除塵機能を有し、正方形や菱形の平板である。
従来の熱交換器付き換気装置の熱交換器において使用されるいわゆる仕切板は、特殊加工により透気度が6000秒以上であり、仕切板における空気の移行を低くする工夫がされていた。
一方、実施の形態1に係る板状多孔質部材2は、透気度が数秒以下で、板状多孔質部材2で区切られた2つの空間における空気の移行を促す多孔質不織布材である。
板状多孔質部材2は、厚さ10〜300μm程度で、坪量が10〜500(g/m2)のPET、PE、PP、ガラス繊維等の繊維を主とする多孔質不織布材である。例えば、0.3〜数μmまでのガラス繊維等を混合して抄紙したものを板状多孔質部材2として用いれば、0.3μm粒子に対して99.97%以上の性能を有するHEPAフィルタと同程度の除塵フィルタを構成できる。
従来のHEPAフィルタの一般的な圧損は150〜300Paであったが、実施の形態1で採用する多孔質不織布材の板状多孔質部材2の圧損は約100Paであり、従来のHEPAフィルタよりも圧損を低くすることできる。
また、間隔保持部材3の波のピッチを広げたり、間隔保持部材3のギャップ、つまり互いに隣接する板状多孔質部材2の間隔を広げたりしても、圧損を低下させることができる。例えば、ピッチが4.3mmであったのを6mmに拡大して、ギャップ1.9mmであったのを2.5mmに拡大すると、圧損を約半分に低下させることができる。このように、間隔保持部材3のピッチやギャップを変更すれば、空気浄化フィルタ1の通過前後の風量比を変更でき、室内循環の空気浄化風量を増加させることができる。
ところで、板状多孔質部材2は、厚くすれば除塵性能が向上するため、厚膜化することが望ましい。しかし、厚くし過ぎると圧損が上昇し、換気風量が従来の熱交換器付き換気装置における換気風量よりも低下する可能性がある。
また、従来の熱交換器においても、この実施の形態1に係る空気浄化フィルタ1においても、板状多孔質部材2と間隔保持部材3との積層方向の熱交換器や空気浄化フィルタ1全体の厚みを同程度に保つには、板状多孔質部材2を厚くする分、板状多孔質部材2と間隔保持部材3との積層枚数を減少する必要があり、これは熱交換器または空気浄化フィルタ1の性能低下につながる。このため、積層方向の厚さが従来の熱交換器と同程度で、換気量が同程度の空気浄化フィルタ1を得るには、板状多孔質部材2の厚みを10〜200μmにすることが好ましい。
間隔保持部材3は、有毒ガス成分の除去機能を有し、鋸波や正弦波などの波状の板である。板状多孔質部材2と間隔保持部材3との積層方向において、板状多孔質部材2および間隔保持部材3の投射平面形状は一致している。
間隔保持部材3の素材には、脱臭機能を有する間隔保持部材3Aとして、例えば、活性炭繊維を50〜90%程度含有するパルプ、合成樹脂繊維、またはガラス繊維等を抄き合わせた多孔質材が挙げられる。また、紙及び不織布等の薄手シートの中に含有させる填料としては、粒子径が0.01〜0.1μ程度の表面活性の高い活性炭粒子を担持させた活性炭シートを用いれば、高価な活性炭繊維を使用したシートを用いる場合よりも、安価な間隔保持部材3Aを得ることができる。
また、間隔保持部材3の素材として窒素酸化物(NOx)やホルムアルデヒド等の有害ガス成分を吸着除去する機能を有する多孔質材を採用すれば、有害ガスを除去する機能を有する間隔保持部材3Bを得ることができる。
間隔保持部材3Bの素材としては、例えば、パルプ、合成樹脂繊維またはガラス繊維等をシリカゲルやゼオライトを30〜50%ほど含有させて抄き合わせた機能紙や、粒子径が0.01〜0.1μm程度の表面活性の高い活性炭粒子をパルプ、合成樹脂繊維またはガラス繊維等と抄き合わせた活性炭ペーパーなどが挙げられる。これらの機能紙や活性炭ペーパーをそのまま間隔保持部材3Bとして用いれば有害ガス成分を除去する機能を発揮するが、特に、窒素酸化物を化学吸着する薬剤を表面に添着処理すれば、窒素酸化物を効果的に除去できる。
間隔保持部材3Bに添着処理される窒素酸化物を化学吸着する有効な薬剤としては、金属錯体やアルカリ金属塩が挙げられる。金属錯体の中では、コバルト金属錯体が有効性が最も高く、詳しくはポルフィリンやフタロシアニンのコバルト金属錯体やサルコミンが挙げられる。また、アルカリ金属塩の中では、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、塩酸塩等が効果的であり、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムが好適である。
上述のように、間隔保持部材3Aまたは3Bを選択することで、取り除きたいガスの種類に応じた空気浄化フィルタ構成部材6Aおよび6Bを得ることができる。図1では、流体通路4に流入する空気(イ)は汚染空気である。空気浄化フィルタ構成部材6Aまたは6Bを用いて空気浄化フィルタ1を構成した場合、汚染空気(イ)は、脱臭や除ガス機能を有する間隔保持部材3と接触しながら流体通路4および5を通過するので、浄化された空気(ロ)が空気浄化フィルタ1の外部に流出する。
また、間隔保持部材3Aおよび3Bを交互に積層すれば、脱臭機能および有毒ガスの除去機能を備えた空気浄化フィルタ1を得ることができる。
図4は、脱臭機能を備えた空気浄化フィルタ構成部材6Aおよび除ガス機能を備えた空気浄化フィルタ構成部材6Bを交互に積層した空気浄化フィルタ1の一部の斜視図である。
次に、空気浄化フィルタ構成部材6の製造方法について説明する。
図5は、空気浄化フィルタ構成部材6を製造するシングルフェーサ装置を示す図である。空気浄化フィルタ構成部材6は、板状多孔質部材2とコルゲート加工された間隔保持部材3とが接着して連続的に作られるものである。歯車状のコルゲーター10および11は互いに噛み合って回転しており、平面状の間隔保持部材3を挟み込んで、図1等に示される波型形状を形成する。
間隔保持部材3に波型形状が形成された後、糊付けロール13が間隔保持部材3の片面に接触して接着剤14を塗布する。糊付ロール13は、コルゲーター11に会わせて回転し、水溶媒系の酢酸ビニル系エマルジョン等の接着剤14を、コルゲーター11により送り出される間隔保持部材3の峰部分に塗布する。
さらに、プレスロール12および糊付けロール13が回転し、間隔保持部材3において接着剤14が塗布された面とプレスロール12で送られた板状多孔質部材2とを押し付ける。これにより空気浄化フィルタ構成部材6が生成される。
なお、コルゲーター10および11、ならびにプレスロール12は、間隔保持部材3の段形状を整え易い高い温度に維持されている。
このように、空気浄化フィルタ1が通気性かつ除塵性能を有する板状多孔質部材2ならびに閉塞板7aおよび7bを備えるので、空気浄化フィルタ1に流入した空気が流入方向と別の方向に流出する。この際、空気が板状多孔質部材2を透過するため、流入した空気を除塵することができる。
また、間隔保持部材3には脱臭または除ガス機能を付与しているので、除塵機能とともに脱臭または除ガス機能を備えた空気浄化フィルタ1を得ることができる。
また、間隔保持部材3Aと3Bの2種類を選択できるため、除去したいガスに適した素材を選択して、除去効率の高い空気浄化フィルタ1を得ることができる。
さらに、間隔保持部材3Aと3Bとを同時に備えることもできるため、多様な環境に使用される空気浄化フィルタ1を得ることができる。
なお、間隔保持部材3に同一の素材を用いれば、脱臭もしくは有毒ガスの除去に使用される面積が間隔保持部材3Aおよび3Bの両方を用いる場合から倍増するので、除去効率および高寿命化が期待される。
次に、空気浄化フィルタ1を備えた換気装置20について説明する。
図6は、設置された実施の形態1に係る換気装置20を水平方向から見た側面概略図であり、図7は、設置された換気装置20を鉛直方向上から下を見た上面概略図である。なお、空気浄化フィルタ1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
換気装置20は、空気浄化フィルタ1および熱交換器、室内の空気を取り込む室内側排気口21、室内に空気を給気する室内側給気口22、室外の空気を取り込む室外側給気口23、室外に空気を排気する室外側排気口24、室内に空気を供給する給気用送風機25および室外に空気を排気する排気用送風機26を備えている。
室内側排気口21から換気装置20に流入した室内の空気(ハ)は、途中に設けられた空気浄化フィルタ1を通って室外側排気口24から室外に空気(ヘ)として排気される。このような室内の空気を排気するための排気経路は、図6や図7において白抜きの矢印で示されている。
また、室外側給気口23から換気装置20に流入した室の空気(ホ)は、途中に設けられた空気浄化フィルタ1を通って室内側給気口22から室内に空気(ニ)として給気される。このような室外の空気を給気するための給気経路は、図6や図7において黒塗りの矢印で示されている。
また、空気浄化フィルタ1において空気浄化フィルタ1に流入した気経路を流れる空気の流出口となる側面には第1の閉塞板となる閉塞板7bが設けられ、空気浄化フィルタ1において気経路を流れる空気が空気浄化フィルタ1に流入する入口となる側面には第2の閉塞板となる閉塞板7aが設けられている。
換気装置20は、熱交換器付き換気装置において熱交換器を空気浄化フィルタ1に置き換えれば得ることができる。図7では、紙面上下方向に並んだ空気浄化フィルタ1および熱交換器のうち、紙面上に空気浄化フィルタ1を、紙面下に熱交換器を並べている。
また、換気装置20は室内の粗塵を除去する粗塵フィルタ15aを有しており、この粗塵フィルタ15aは室内側排気口21から換気装置20に流入した室内の空気(ハ)が空気浄化フィルタ1および熱交換器に流入する前に通過するように設けられている。この粗塵フィルタ15aは、質量法JISZ8901による15種ダストに関して約80%の除去性能を有するものである。
次に換気装置20内の空気の流れを説明する。
第1に、室内の空気(ハ)が室内側排気口21から換気装置20内に取り込まれ、粗塵フィルタ15aを透過して、粗塵用フィルタ15aにより室内の粗塵が除去された後、空気浄化フィルタ1に流入する。
空気浄化フィルタ1内に流入した空気は、間隔保持部材3により脱臭や除ガスがなされる。
また、空気浄化フィルタ1に流入した空気(ハ)は、空気浄化フィルタ1から流出する前に閉塞板7bで遮られ、流れを曲げて板状多孔質部材2を透過して給気経路に流入し、室内側給気口22から空気(ニ)として再度室内に流入する。この空気(ハ)は、板状多孔質部材2を透過する際に微塵が除去される。
なお、排気経路を流れる空気(ハ)のうち熱交換器に流入した空気(ハ)は、排気用送風機26により室外側排気口24から空気(ヘ)として室外に排気される。
第2に、室外の空気(ホ)は室外側給気口23から換気装置20内に取り込まれる。空気(ホ)の一部は空気浄化フィルタ1の閉塞板7aに遮られ、空気浄化フィルタ1内部に入り込まず、室内に流入しない。
なお、熱交換器に流入した空気(ホ)は熱交換器を通過する。その後、板状多孔質部材2を透過した空気(ハ)と混合されて、給気用送風機25により室内側給気口22から空気(ニ)として室内に流入する。
室内側排気口21から空気浄化フィルタ1に流入した空気(ハ)は、実施の形態1に示すような空気浄化フィルタ1に取り込まれ、脱臭または除ガスされるとともに、微塵が除去される。板状多孔質部材2の除塵性能は、質量法JISZ8901による15種ダストに関して約99%、およびASHRAE比色法では約65%である。これにより、室内の空気(ハ)は清浄化されるとともに、給気用送風機25により熱交換器を通過した空気(ホ)と混合されて、空気(ニ)として室内に戻される。
上述では、換気装置20が1つの空気浄化フィルタ1と1つの熱交換器を備えていたが、熱交換器付き空気浄化フィルタが3つ以上の熱交換器を備えている場合に、任意の熱交換器を空気浄化フィルタ1に交換しても良い。熱交換器と空気浄化フィルタ1との数を調整することにより、除塵して室内に再度供給する空気の量と室外から室内に供給する空気の量を調整することができる。
また、熱交換器付き換気装置の全ての熱交換器を上述の空気浄化フィルタ1に置き換えれば、室内の空気を循環させて脱臭や除ガスを行うとともに、微塵も除去する空気清浄機を得ることができる。
また、閉塞板7bを取り除いて運転すれば、室内から換気装置2に流入した空気(ハ)の全てが室外に排気される。このとき、板状多孔質部材2の表面に堆積した塵埃が空気(ヘ)とともに室外側に排出され、板状多口質部材2を再生することができる。したがって、間隔板7bの取り外しを可変にすれば、換気装置20のメンテナンスが容易になる。
以上のように、実施の形態によれば、実施の形態1に係る空気浄化フィルタ1を換気装置20に適用したので、熱交換換気と室内の空気の清浄化を同時に行える換気装置を得ることができる。
また、空気浄化フィルタ1の大きさは従来の熱交換器付き換気装置の熱交換器とほぼ同じであるため、熱交換器付き換気装置のユニットを入れ替えるだけで、つまり熱交換器を空気浄化フィルタ1に入れ替えるだけで、熱交換換気と室内の空気の清浄化を行う換気装置を得ることができる。これにより、コンパクトで、熱交換換気と室内空気の清浄化を行う換気装置を容易に得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1における閉塞板7aを取り去ったものである。
図8は実施の形態2に係る換気装置20を水平方向から見た側面概略図であり、図9は換気装置20を鉛直方向上から下を見た上面概略図である。図8および図9において、図6および図7に示す実施の形態1の換気装置20と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態2に係る空気浄化フィルタ1は、空気浄化フィルタ1に第1の空気として流入した室内の空気(ハ)の流出を遮る閉塞板7bが設けられたものであり、室外の空気(ホ)の空気浄化フィルタ1への流入を遮る閉塞板7aは設けられていない。この実施の形態1に係る空気浄化フィルタ1の閉塞板7aを設けていた側面に、粗塵フィルタ15bが設けられている。
なお、空気浄化フィルタ1において空気(ホ)が流入する側面に粗塵フィルタ15bを設けたのと同様に、熱交換器においても空気(ホ)が熱交換器に流入する側面にも粗塵フィルタを設けてもよい。
次に動作を説明する。室内側排気口21から換気装置20に取り込まれ、熱交換器に流入した室内の空気(ハ)は、熱交換器を通過して室外に空気(ヘ)として排気される。一方、空気浄化フィルタ1に流入した室内の空気(ハ)は閉塞板7bにより流れを曲げられ、板状多孔質部材2を通過する。このとき微塵が除去され、空気(二)として室内に再供給される。
また、室外側給気口23から取り込まれた室外の空気(ホ)は熱交換器に流入した場合も空気浄化フィルタ1に流入した場合も内部を通過して室内側給気口22から空気(ニ)として室内に流入する。なお、室外の空気(ホ)は、粗塵フィルタ15bで室外の粗塵が除去された後に空気浄化フィルタ1に流入し、閉塞板7aで流れを曲げられた室内の空気(ハ)と混合して空気(ニ)となり、空気(ニ)が室内側給気口22から室内に供給される。
実施の形態2では、空気(ハ)が粗塵フィルタ15aで粗塵が除去されるとともに空気浄化フィルタ1で脱臭または除ガス、および除塵されて空気(ニ)として再び室内に供給される。同時に、空気浄化フィルタ1に流入した室外の空気(ホ)も粗塵フィルタ15bで粗塵が除去されるとともに、空気浄化フィルタ1で脱臭または除ガスされて空気(ニ)として室内に供給される。これにより、室内の空気(ハ)が微塵を除去されて室内に再供給するのに加え、新鮮な外気である空気(ホ)も十分に室内に供給することができる。また、空気浄化フィルタ1に流入する空気(ホ)は粗塵フィルタ15bを通過するので、粗塵が除去された空気を室内に供給することができる。
ところで、実施の形態1の空気浄化フィルタ1は、排気経路の下流部に閉塞板7bを備え、給気経路の上流部に閉塞板7aを備えていたので、室外の空気を通過させず、室内の空気を除塵して再度室内に供給していた。また、実施の形態2の空気浄化フィルタ1は排気経路の下流部に閉塞板7bを備えていたので、室外の空気も取り込みながらも、室内の空気を除塵することができた。しかし、空気浄化フィルタ1において排気経路の上流部にのみ閉塞板を設けて室内から室外への空気の流出を妨げたり、給気経路の下流部にのみ閉塞板を設けて空気浄化フィルタ1内を流れる室外の空気を室内に流入するのを妨げたり、空気浄化フィルタ1の給気経路や排気経路の上流や下流に位置する部分の複数の箇所に閉塞板を設けても良い。
この発明の実施の形態1に係る空気浄化フィルタ1の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気浄化フィルタ構成部材6の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気浄化フィルタ構成部材6の拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る空気浄化フィルタ1の一部の斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるシングルフェーサ装置を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る換気装置20の側面概略図である。 この発明の実施の形態1に係る換気装置20の上面概略図である。 この発明の実施の形態2に係る換気装置20の側面概略図である。 この発明の実施の形態2に係る換気装置20の上面概略図である。
2 板状多孔質部材 3 間隔保持部材 7a 閉塞板 25 給気用送風機 26 排気用送風機

Claims (7)

  1. 室内の空気を排気するための排気経路、
    室外の空気を給気するための給気経路、
    通気性および除塵機能を有する平板状の複数の仕切板が間隔板により所定の間隔を保って積層され、複数の前記仕切板の間は空気が流れる流体通路であり、前記流体通路の方向は2方向であるとともに前記仕切板を介して互いに異なるように前記間隔板が配置され、一方の前記流体通路は前記排気経路の途中に位置するとともに他方の前記流体通路は前記給気経路の途中に位置する積層体、
    前記積層体における前記排気経路の流出口に設けられ、前記積層体内の前記排気経路を流れる空気が前記積層体の外に流出することを妨げる第1の閉塞板、
    前記室内の空気を前記排気経路を介して前記室外に排気する排気用送風機、
    前記室外の空気を前記給気経路を介して前記室内に給気する給気用送風機、
    を備えた換気装置。
  2. 室内の空気を排気するための排気経路、
    室外の空気を給気するための給気経路、
    通気性および除塵機能を有する平板状の複数の仕切板が間隔板により所定の間隔を保って積層され、複数の前記仕切板の間は空気が流れる流体通路であり、前記流体通路の方向は2方向であるとともに前記仕切板を介して互いに異なるように前記間隔板が配置され、一方の前記流体通路は前記排気経路の途中に位置するとともに他方の前記流体通路は前記給気経路の途中に位置する積層体、
    前記積層体における前記排気経路の流出口に設けられ、前記積層体内の前記排気経路を流れる空気が前記積層体の外に流出することを妨げる第1の閉塞板、
    前記積層体における前記給気経路の流入口に設けられ、前記室外からの空気が前記積層体における前記給気経路に流入することを妨げる第2の閉塞板、
    前記室内の空気を前記排気経路を介して前記室外に排気する排気用送風機、
    前記室外の空気を前記給気経路を介して前記室内に給気する給気用送風機、
    を備えた換気装置。
  3. 少なくとも1つの熱交換器が排気経路および給気経路の途中に積層体に並んで設けられた請求項1または2のいずれかに記載の換気装置。
  4. 積層体および第1の閉塞板からなる構成物の大きさが熱交換器の大きさとほぼ同じであることを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  5. 積層体、第1の閉塞板および第2の閉塞板からなる構成物の大きさが熱交換器の大きさとほぼ同じであることを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  6. 仕切板は多孔質不織布材でできたことを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
  7. 多孔質不織布材は厚さ10〜300μmであり坪量が10〜500(g/m2)であることを特徴とする請求項6に記載の換気装置。
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