JPH11293272A - 無段変速機油組成物 - Google Patents

無段変速機油組成物

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JPH11293272A
JPH11293272A JP9701498A JP9701498A JPH11293272A JP H11293272 A JPH11293272 A JP H11293272A JP 9701498 A JP9701498 A JP 9701498A JP 9701498 A JP9701498 A JP 9701498A JP H11293272 A JPH11293272 A JP H11293272A
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JP
Japan
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mass
continuously variable
variable transmission
transmission oil
oil
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JP9701498A
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Inventor
Chika Saeki
親 佐伯
Kohei Matsuo
浩平 松尾
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高出力のエンジン動力を伝達することが可能
な高い摩擦係数を有し、しかも摩耗防止性に優れたCV
T用潤滑油を提供すること。 【解決手段】 (a)潤滑油基油に、(b)ポリメタク
リレート、アルカリ土類金属のフェネート、スルホネー
トから選ばれる1種以上、(c)イミド化合物、(d)
ジチオりん酸エステル及び(e)アリールジチオりん酸
亜鉛を配合する。配合例を示すと、無段変速機油全量を
基準として、質量%で、基油に、窒素系分散型ポリメタ
クリレートを7.0、カルシウムフェネートを0.5、
カルシウムスルホネートを0.8、コハク酸イミドを
3.0、ジアルキルジチオりん酸エステルを0.5、ア
リールジチオりん酸亜鉛を亜鉛として0.099及び酸
化防止剤を0.5となるように添加し、無段変速機油組
成物を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無段変速機油組成物
に係わり、特には摩擦係数が高く、摩擦係数の持続性に
優れ、しかも摩耗の少ない金属ベルト式無段変速機用潤
滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球の温暖化防止対策に伴い、二
酸化炭素の排出が抑制される方向にある。このため、自
動車についても、より一層燃費を改善することが求めら
れている。自動車用自動変速機(AT)は、トルクコン
バーター、湿式クラッチ、遊星ギアなどを組合わせたタ
イプが主流である。しかし、このトルクコンバーター
は、自動変速機油(ATF)を介して動力を伝達するた
め、ロスが大きい。このため、ロックアップにより、動
力伝達ロスの低減を図っているが、トルクコンバーター
を使用する限りは、伝達ロスの大幅な低減は難しいのが
現状である。
【0003】このため、金属ベルトを使用した連続可変
変速機(CVT)を採用する動きがある。ベルトタイプ
CVTは、駆動プーリと動力を伝達するためのベルトか
ら構成されており、ベルトは、エレメントとそれを保持
する鋼帯より成る。この変速機を用いると、伝達ロスを
大幅に低減可能である。しかし、エンジン出力が大きい
場合は、ベルトとプーリの滑りを生じやすいため、今ま
では小排気量の自動車に採用されるのが普通であった。
しかしながら、省燃費の要求から高出力エンジンにも採
用される動きが出て来た。
【0004】エンジン出力を効率よく伝達するために
は、プーリとベルトの滑りを防止する必要がある。しか
し、滑りを防止するためベルトを挟みこむ圧力を高める
と、摩耗しやすくなる。このため、装置面の改良だけで
なく、潤滑油に対しても、ベルトとプーリが滑りを生じ
難くかつベルト及びプーリが摩耗し難いものが要求され
るようになった。つまり、摩耗を防止するための潤滑性
を有しながら、十分な動力伝達のためプーリとベルトが
滑らないように一定以上の摩擦力を有するものが要求さ
れるようになったのである。
【0005】特開平9−25491号公報には、CVT
の「ひっかき現象」を排除するため、潤滑油基油に
(a)アルカリ金属、アルカリ土類金属でオーバーベー
ス化したスルホン酸アルキルアリール等のオーバーベー
ス化清浄剤、(b)ジイソオクチルジチオりん酸亜鉛等
のジアルキルジチオりん酸金属、(c)硫化オレフィ
ン、硫化脂肪酸等の硫黄含有摩擦調整剤、(d)脂肪酸
アミド、(e)ポリオレフィン等の粘度改良剤、からな
る添加剤パッケージを添加した潤滑油を開示している。
【0006】特開平9−78079号公報には、AST
MD2714に規定されているLFW−1試験方法を用
いて、垂直荷重を200lbとしてすべり速度を0〜1
00cm/sの範囲で変化させ、各滑り速度における摩
擦力から測定した摩擦係数が前記滑り速度と共に摩擦係
数が増加を示す正の摩擦特性を示し、かつ滑り速度2.
5cm以下の滑り速度の摩擦係数が0.12〜0.14
の範囲のものである潤滑油を提案している。具体的に
は、鉱油あるいは合成油の基油に、硫化エステル、金属
塩系清浄剤、ジアルキルジチオりん酸亜鉛、りん酸エス
テル、イミド化合物、ポリメタクリレートを含有する潤
滑油である。この潤滑油を使用することにより、大容量
の動力伝達が可能になり、金属同士の滑りによるスティ
ックスリップ現象を抑制できるとしている。
【0007】特開平9−100487号公報には、潤滑
油基油に、硫化油脂類、チオカーバメート類、チオテル
ペン類から選ばれる1種以上の硫黄系極圧剤と、トリク
レジルホスフェート、アルキル酸性りん酸エステルアミ
ン塩、アルケニル酸性りん酸エステルアミン塩から選ば
れる1種以上のリン系極圧剤と、カルシウムフェネート
等のアルカリ土類金属系清浄剤とを配合してなる無段変
速機用潤滑油組成物を開示している。これにより、耐摩
耗性及び極圧性に優れ、摩擦係数を長時間高く維持でき
るため、大容量のトルク伝達が可能になるとしている。
【0008】特開平9−263782号公報には、必要
に応じて粘度指数向上剤を含有する基油に、スルホネー
ト、イミド系化合物等の無灰系分散剤、酸アミド、ジチ
オりん酸モリブデン、ジチオカルバミン酸モリブデン等
の有機モリブデン化合物、アミン系酸化防止剤を添加し
た無段変速機油組成物を開示している。この組成物は、
100℃における最小摩擦係数が0.1以上で、すべり
速度Vにおける摩擦係数μdとすべり速度が0となる直
前の摩擦係数μsの比μs/μdが1より小さい。ま
た、脂肪酸誘導体、部分エステル化合物、硫黄系酸化防
止剤等を含んでいてもよいとしている。これにより、摩
擦係数を長期間保持でき、かつスクラッチ現象を防止で
きるとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
文献は、摩擦係数を改善することに重点を置いているも
のの、高出力のエンジン動力を伝達するためには、摩擦
係数の点で更に改善が要求される。また、摩耗防止性能
も十分とは言えず、改善が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、摩耗防止
と、高い摩擦係数を両立させることが可能な金属ベルト
タイプCVT用潤滑油について鋭意検討を進めた。その
結果、(a)潤滑油基油に、(b)ポリメタクリレー
ト、アルカリ土類金属のフェネート及びアルカリ土類金
属のスルホネートから選ばれる1種以上、(c)イミド
化合物、(d)チオリン酸エステル及び(e)ジチオり
ん酸亜鉛を配合した潤滑油が、前記課題を満足すること
を見出した。
【0011】ここで、前記ポリメタクリレートは分散型
であって、その配合量は無段変速機油基準で5〜15質
量%である。前記アルカリ土類金属のフェネート及びア
ルカリ土類金属のスルホネートは、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、バリウム塩から選ばれる1種以上であり、
その配合量は、無段変速機油基準で0.5〜3.0質量
%である。前記イミド化合物は、コハク酸イミド及び/
又はホウ素含有コハク酸イミドであり、その配合量が、
無段変速機油基準で0.5〜5.0質量%である。前記
ジチオりん酸亜鉛であるが、アリール基を有するジチオ
りん酸と亜鉛の化合物であり、その配合量は無段変速機
油基準で亜鉛として0.05〜0.2質量%である。ま
た、前記チオりん酸エステルは、そのアルキル基が1
級、2級、β位分岐から選ばれる1種以上のアルキルジ
チオりん酸エステルであり、その配合量は無段変速機油
基準で0.5〜2.0質量%である。このような組合わ
せとした場合のみに、摩耗防止と、高い摩擦係数を示す
ことを見出し、本発明を完成させた。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に詳細に説明
する。本発明で用いる潤滑油基油は、公知の鉱油および
/または合成油を用いることができる。例えば、公知の
方法により、原油を原料として製造されたニュートラル
油や、ブライトストック、常圧蒸留留出油をフルフラー
ルなどの溶剤で抽出処理し、得られたラフィネートをメ
チルエチルケトンなどの溶剤で脱ろう処理したもの、そ
れをさらに高圧下にて水素精製して硫黄分などの不純物
を除去したもの、などを挙げることができる。また、合
成油としては、ポリ−α−オレフィン、多価アルコール
エステル、ポリアルキレングリコールなどを挙げること
ができる。
【0013】本発明では、粘度指数が120以上の基材
を30質量%以上、好ましくは50質量%以上含有する
ことが好ましい。このような基材として、ワックス、高
度水素化精製処理油等を水素化異性化したもの、合成油
等を挙げることができる。粘度指数が120以上の基材
が30質量%を切ると、無段変速機油の寿命が低下する
ことがある。
【0014】ポリメタクリレートは、分散型のものが好
適に使用できる。このようなポリマーは、アルキルメタ
クリレートモノマーと、極性モノマーとの共重合で得る
ことができる。極性モノマーとしては、ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、2−メチル−5−ビニルピロリ
ドン、N−ビニルピロリドン、モルホリノエチルメタク
リレートから選ばれる1種以上が好適に使用できる。ア
ルキルメタクリレートモノマーと、極性モノマーとのモ
ル比であるが、分散効果が極大となる80:20〜9
5:5の範囲のものが好ましい。また、ポリマーの分子
量であるが、剪断安定性などの点から、数平均分子量1
0000〜100000の範囲のものが好適に使用でき
る。ポリメタクリレートの添加量であるが、無段変速機
油全量基準で5〜15質量%、好ましくは7〜12質量
%である。5質量%を切ると、低温始動性及び摩耗防止
効果が低下することがある。また、15質量%を超えて
も摩耗防止効果が低下することがあるため、好ましくな
い。
【0015】アルカリ土類金属のフェネート及びアルカ
リ土類金属のスルホネートであるが、アルカリ土類金属
としては、カルシウム、マグネシウム、バリウムから選
ばれる1種以上が使用できる。しかし、カルシウム、マ
グネシウムから選ばれる1種以上の方が、摩擦係数向上
の点で好ましい。
【0016】アルカリ土類金属のフェネート及びアルカ
リ土類金属のスルホネートから選ばれる1種以上の添加
量であるが、無段変速機油全量基準で、0.5〜3.0
質量%、好ましくは0.7〜2.0質量%である。0.
5質量%を切ると、摩擦係数の持続性や清浄作用が不足
することがある。一方、3.0質量%を超えると、摩擦
係数が小さくなることがあり好ましくない。
【0017】本発明で用いるイミド化合物は、コハク酸
イミド及び/又はホウ素含有コハク酸イミドである。こ
れらは、アルケニル基を有するものが好適に使用でき
る。このアルケニルコハク酸イミドは、有機物の酸化に
より生成する不溶物、スラッジ等の分散のために用いる
が、摩擦係数の低下が比較的少なく、また摩擦係数の経
時変化を少なくする効果が見られる。
【0018】コハク酸イミド及び/又はホウ素含有コハ
ク酸イミドの添加量は、無段変速機油全量基準で0.5
〜5.0質量%、好ましくは1.0〜3.0質量%であ
る。0.5質量%を切ると、摩擦係数及び分散効果が低
下することがあり好ましくない。また、5.0質量%を
超えると、耐摩耗性の低下を招くため好ましくない。
【0019】基油に添加するジチオりん酸の亜鉛化合物
であるが、このジチオりん酸はアリール基を有するもの
を用いることが肝要である。これが、アルキル基を有す
るものであると、摩擦係数が小さくなるばかりでなく、
摩耗防止効果が低下するため好ましくない。
【0020】また、不純物として、アリール基が1個の
ジチオりん酸が混入することは避けられないが、基油へ
の溶解性が問題にならない範囲であれば、そのまま使用
できる。
【0021】アリール基を有するジチオりん酸の亜鉛化
合物の添加量は、無段変速機油全量を基準とし、亜鉛と
して0.05〜0.2質量%であり、0.074〜0.
2質量%がより好ましい。添加量が、0.05質量%未
満では摩擦係数が低下するばかりでなく、摩耗防止効果
も低下するため好ましくない。また、0.2質量%を超
えても、さらなる性能向上は見られなくなるため好まし
くない。
【0022】チオりん酸エステルであるが、アルキル基
を2個有するジチオりん酸のエステルを使用する。この
場合のアルキル基は、炭素数3〜11の1級アルキル
基、炭素数3〜18の2級アルキル基、炭素数3〜18
のβ位分岐アルキル基から選ばれる1種或は2種以上で
ある。これらの中では、摩耗を防止効果の点で、2級ア
ルキル基が好ましい。しかしながら、1級アルキル基及
びβ位分岐アルキル基のものは、熱・酸化劣化に対する
安定性に優れるため、特に、無段変速機油の長期安定性
を重視する場合は、アルキル基の50%以上、好ましく
は70%以上、より好ましくは90%以上を1級アルキ
ル基又はβ位分岐アルキル基にするのが望ましい。
【0023】また、不純物として、アルキル基が1個の
ジチオりん酸が混入することは避けられないが、基油へ
の溶解性が問題にならない範囲であれば、そのまま使用
できる。
【0024】アルキル基を2個有するジチオりん酸エス
テルの添加量は、無段変速機油全量を基準として0.1
〜2.0質量%であり、0.3〜2.0質量%がより好
ましい。添加量が0.1質量%未満では摩擦係数が低く
なり、無段変速機油としての特性が十分でなくなること
がある。また、2.0質量%を超えても、さらなる性能
向上は見られなくなるため好ましくない。
【0025】以上の添加剤の他に、本発明の目的が損な
われない範囲で、従来から潤滑油に用いられている酸化
防止剤、防錆剤、流動点降下剤、金属不活性化剤などを
適宜添加することもできる。
【0026】酸化防止剤としては、リン系酸化防止剤、
フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤を単独
で、或は混合して使用する。酸化防止剤の添加量は無段
変速機油全量基準で0.1〜3.0質量%程度である。
0.1質量%を切ると、酸化防止能力が不足する場合が
ある。また、3.0質量%を超えた場合は、酸化分解生
成物の濃度が高くなることによるスラッジ生成を引き起
こしたり、摩擦係数の低下を招いたりすることがあり好
ましくない。
【0027】リン系酸化防止剤としては、ビス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト、フェニルジイソデシルホスフィト、ジフェ
ニルジイソオクチルホスファイト、ジフェニルジイソデ
シルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス
ノニルフェニルホスファイト、トリス−ジ−ノニルフェ
ニルホスファイト、トリス−(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト、ジステアリル−ペンタエリス
リトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト、4,4’−イソプロ
ピリデンジフェノールアルキルホスファイト、4,4’
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニ
ルジ−トリデシルホスファイト)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジ−トリデシルホスファイト−5−
t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビスフェニレンジ
ホスファイト、3,4,5,6−ジベンゾ−1,2−オ
キサホスファン−2−オキシド、トリラウリルトリチオ
ホスファイト、トリス(イソデシル)フォスファイト、
トリス(トリデシル)フォスファイト、フェニルジ(ト
リデシル)フォスファイト、ジフェニルトリデシルフォ
スファイト、フェニル−ビスフェノールAペンタエリス
リトールジフォスファイト、3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルフォスフォン酸ジエチルエステ
ル等を挙げることができ、これらの1種或いは2種以上
が使用できる。
【0028】これらの中でも、アリールホスファイト、
特には1つのアリール基が少なくとも1つ以上、好まし
くは2つのアルキル基を有することが、加水分解安定性
の点から好ましく、トリス−(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト、トリスノニルフェニルホスフ
ァイト、トリス−(モノ&ジ混合ノニルフェニル)ホス
ファイトなどが好適に使用できる。また、特に工業用グ
レードの試薬を用いる場合であるが、炭化水素基が1〜
2個のものが混入することは避けられない。しかし、基
油への溶解性が問題にならない範囲であれば、そのまま
使用できる。
【0029】本発明に使用できるフェノール系酸化防止
剤としては、たとえば2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,4
−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、2,4−ジエ
チル−6−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−
エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、n−
オクタデシル−β−(4’−ヒドロキシ3’,5−ジ―
t−ブチルフェニル)プロピオネート、2,4−(n−
オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ3’,5’−ジ
−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ス
チレン化フェノール、スチレン化クレゾール、トコフェ
ノール、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−
5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチ
ルフェニルアクリレート、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シク
ロヘキシルフェノール)、2,2’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジ(α−メチルシクロヘキシル)−5,5’
−ジメチルジフェニルメタン、2,2’−エチリデン−
ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’
−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−
ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサ
ンジオールビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレン
グリコール−ビス−3−(−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオネート、N,N’−
ビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ヘ
キサメチレンビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ)ヒドロシンナミド、2,2’−チオビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チ
オビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2−チオジエチレンビス−[3(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
ビス[2−t−ブチル−4−メチル−6−(3−t−ブ
チル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニ
ル]テレフタレート、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、トリス(3,5−ジ−t−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−t−
ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、カルシウム(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルモノエチルホス
フォネート)、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、
没食子酸ラウリル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェ
ノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5
−ジ−t−アミルヒドロキノン、1,1,3−トリス−
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、3,9−ビス[2−{3−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,8,
10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等を挙
げることができ、これらの1種或いは2種以上が使用で
きる。
【0030】これらのなかでも、入手の容易さ、潤滑油
への使用実績の点で、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4
−エチル−6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、
4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール)などが好ましい。
【0031】アミン系酸化防止剤としては、たとえば
p,p’−ジオクチルジフェニルアミン、N−フェニル
−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、ポリ
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン、チオジフェニルアミン、4−アミノ−p
−ジフェニルアミン、等を挙げることができ、これらの
1種或いは2種以上が使用できる。
【0032】また、金属不活性化剤としては、たとえば
ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、炭素数2〜
10の炭化水素基を有するベンゾトリアゾール誘導体、
ベンゾイミダゾール、炭素数2〜20炭化水素基を有す
るイミダゾール誘導体、炭素数2〜20炭化水素基を有
するチアゾール誘導体、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル等を挙げることができ、これらの1種或いは2種以上
を用いることができる。
【0033】
【実施例】以下、ベルトタイプCVT用潤滑油を実施例
として本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例のみに限定されるものではない。
【0034】(試験方法)ASTM D2714に記載
のあるLFW−1試験機を用いて、無段変速機油の摩擦
係数及び摩擦係数の安定性と、潤滑性を調べた。試験条
件は、荷重:200lbf、回転数:140rpm、油
温:110℃とした。テストピースは、標準品を使用し
た。
【0035】(実施例1)下記(a)の基油に、(b
1)のポリメタクリレートを7.0質量%、(b2)の
カルシウムフェネートを0.5質量%、(b3)のカル
シウムスルホネートを0.8質量%、(c)のコハク酸
イミドを3.0質量%、(d)のジチオりん酸エステル
を0.5質量%、(e)のアリールジチオりん酸亜鉛を
亜鉛として0.099質量%、及び(f)の酸化防止剤
を0.5質量%となるように添加し、無段変速機油組成
物を得た。濃度は、無段変速機油全量を基準とした値で
ある。LFW−1試験の結果を表1に示すが、試験初期
から高い摩擦係数を示すばかりでなく、摩耗も少ない。
【0036】(a)潤滑油基油:ワックスの水素化異性
化した基油35質量%、溶剤脱ろう基油25質量%及び
ニュートラル油40質量%を混合して使用した。ワック
ス水素化異性化油前者の動粘度は40℃において20m
/s、100℃において4.5mm/s、引火点
は224℃、硫黄分は10ppm、NDM環分析による
芳香族成分は0%、粘度指数は142である。溶剤脱ろ
う基油の動粘度は40℃において96mm/s、10
0℃において11mm/s、引火点は266℃、硫黄
分は0.15質量%、NDM環分析による芳香族成分は
6.5%、粘度指数は97である。また、ニュートラル
油の動粘度は40℃において12mm/s、100℃
において2.9mm/s、引火点は190℃、硫黄分
は0.08質量%、NDM環分析による芳香族成分は1
3%、粘度指数は80である。 (b1)分散型ポリメタクリレート:窒素系分散型ポリ
メタクリレート(数平均分子量が約53000) (b2)カルシウムフェネート:塩基価が240mgK
OH/gのもの (b3)カルシウムスルホネート:塩基価が300mg
KOH/gのもの (c)コハク酸イミド (d)ジチオりん酸エステル:炭素数3の2級アルキル
基を有する工業グレードのジアルキルジチオりん酸エス
テル (e)アリールジチオりん酸亜鉛(ZnDTP):アリ
ール基が炭素数12である工業グレードのジアリールジ
チオりん酸亜鉛 (f)リン系酸化防止剤:チバスペシャルティーケミカ
ル製Irganox L−180(主成分:トリス−
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト)
【0037】(実施例2)実施例1のZnDTPの配合
量を、亜鉛として0.074質量%に変えた以外は実施
例1と同様にして無段変速機油組成物を作製した。LF
W−1試験の結果を表1に示すが、試験初期から高い摩
擦係数を示すばかりでなく、摩耗も少ない。
【0038】(比較例1)実施例1のZnDTPの配合
量を、亜鉛として0.048質量%に変えた以外は実施
例1と同様にして無段変速機油組成物を作製した。LF
W−1試験の結果を表1に示すが、試験初期には高い摩
擦係数を示すが、30分間経過後の摩擦係数が低い値と
なっている。また、摩耗痕幅も高い値であった。
【0039】(比較例2) 実施例1のZnDTPのア
ルキル基を炭素数8の1級アルキル基とし、亜鉛として
0.10質量%添加した以外は実施例1と同様にして無
段変速機油組成物を作製した。LFW−1試験の結果を
表1に示すが、試験初期には高い摩擦係数を示すが、3
0分間経過後の摩擦係数が低い値となっている。また、
摩耗痕幅も高い値であった。
【0040】(比較例3)実施例1のジチオりん酸エス
テルを除いた以外は、実施例1と同様の無段変速機油組
成物を作製した。LFW−1試験の結果を表1に示す
が、摩擦係数が低い値であった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の無段変速機油組
成物を用いれば、摩擦係数が高いために動力伝達ロスが
少なく、しかも摩耗が少ない。このため、大容量のベル
トタイプCVTに用いることが可能になり、省燃費に優
れた自動車の普及が可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 137/10 C10M 137/10 Z 145/14 145/14 // C10N 10:00 10:04 30:02 30:04 30:06 40:04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)潤滑油基油に、(b)ポリメタク
    リレート、アルカリ土類金属のフェネート及びアルカリ
    土類金属のスルホネートから選ばれる1種以上、(c)
    イミド化合物及び(d)チオリン酸エステルを配合し、
    更に(e)アリール基を有するジチオりん酸亜鉛を亜鉛
    として0.05〜0.2質量%配合してなる無段変速機
    油組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリメタクリレートが分散型であ
    り、その配合量が無段変速機油基準で5〜15質量%で
    ある請求項1に記載の無段変速機油組成物。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ土類金属のフェネート及び
    アルカリ土類金属のスルホネートが、カルシウム塩、マ
    グネシウム塩、バリウム塩から選ばれる1種以上であ
    り、その配合量が、無段変速機油基準で0.5〜3.0
    質量%であることを特徴とする請求項1、2いずれか一
    つの請求項に記載の無段変速機油組成物。
  4. 【請求項4】 前記イミド化合物が、コハク酸イミド及
    び/又はホウ素含有コハク酸イミドであり、その配合量
    が、無段変速機油基準で0.5〜5.0質量%であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3いずれか一つの請求項に記
    載の無段変速機油組成物。
  5. 【請求項5】 前記チオリン酸エステルが、1級、2
    級、β位分岐から選ばれる1種以上のアルキル基を有す
    るジアルキルジチオりん酸エステルであり、その配合量
    が無段変速機油基準で0.1〜2.0質量%であること
    を特徴とする請求項1〜4いずれか一つの請求項に記載
    の無段変速機油組成物。
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