JPH11292304A - シート積載装置および画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量にシートを積載収納可能な装置において
も、シートサイズに応じてシート積載位置を規制する規
制部材の位置を容易に変更可能な作業性に優れたシート
積載装置および画像読取装置および画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 Ｂ５サイズのシートを積載する場合に
は、シート規制板１０２に設けられた差し込み部１０２
ａ（１０２ｂ）を位置決め穴１０３ａ（１０４ａ）に差
し込んで嵌合するし、積載するシートをＡ４サイズのシ
ートに変更する場合には、まず、差し込み部１０２ａ
（１０２ｂ）と位置決め穴１０３ａ（１０４ａ）との嵌
合をはずし、差し込み部１０２ａ，１０２ｂを、それぞ
れ誘導穴１０３ｃ、１０４ｃに沿って誘導させて、位置
決め穴１０３ｂ，１０４ｂに嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シートを積載する
シート積載装置に関し、例えば、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像読取装置や画像形成装置に適用さ
れ、原稿や記録紙を積載するためのシート積載装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、この種の画像読取装置や画像
形成装置としては、例えば、複写機、プリンタ、あるい
は、ファクシミリなどがある。

【０００３】複写機は、一般的に、原稿等の画像を読み
取る機能を備え、読み取った画像情報に基づいてシート
に画像を形成するものであるが、近年では、通信機能等
を備えて外部から送られる画像情報を入力する機能を備
えた複写機もある。

【０００４】また、プリンタは、一般的に外部の装置、
例えば、コンピュータなどの装置から送られる画像情報
に基づいてシートに画像を形成するものであり、ファク
シミリは、一般的に原稿等の画像を読み取る機能、およ
び、通信機能を備え、読み取った画像情報を外部へ送
り、また、外部から送られた情報に基づいてシートに画
像を形成するものである。

【０００５】近年、これらの画像読取装置や画像形成装
置においては、より快適な操作環境を得るため、処理速
度（画像読取速度や画像形成速度）の向上が望まれてい
る。

【０００６】その一方で、設置スペースの削減を図るた
めに装置の小型化も進んでいる。

【０００７】そのため、高速化された小型の画像読取装
置や画像形成装置においてもシート補給の煩わしさを除
くために、大容量の積載が可能な積載装置を設けること
が望まれている。

【０００８】これらの要望に対して、図１に示すように
装置本体１の下部もしくは側面にシート収納庫に大容量
のシートを収容可能な給紙デッキ（ペーパーデッキ）２
を配置し、この給紙デッキ２からシートを供給するよう
にしたものがある。

【０００９】一方で、装置の小型化やローコスト化によ
りシート積載装置の段数を多くできないため、一つのペ
ーパーデッキから複数種のサイズのシートを搬送するこ
とが可能であることが求められている。

【００１０】そのため従来では、図５に示されるよう
な、カセット内のシートの搬送ユニットおよび画像形成
装置に対する位置を規制する規制板５２，５３，５４
が、各種サイズのシートの大きさにあわせてスライド可
能な構成としたユニバーサルカセット５１が用いられて
いた。

【００１１】しかしながら、このような構成では、規制
板の位置固定部材および解除機構や、スライド機構など
複雑な構成を必要としコストもかかってしまう。

【００１２】また、大容量のペーパーデッキでは規制板
の長さを非常に長くしなければならないためこのような
機構を用いるのが困難であった。

【００１３】さらに、大容量給紙を目的とするペーパー
デッキでは不定形サイズのシートを搬送することは稀で
ある。

【００１４】以上のような点から、大容量のペーパーデ
ッキにおいては、従来より図６および図７に示す構成の
ものがあった。

【００１５】図６および図７は従来技術に係るシート積
載装置の概略構成図であり、図６はＢ５サイズのシート
を積載する場合を示し、図７はＡ４サイズのシートを積
載する場合を示している。

【００１６】図に示したように、大容量のペーパーデッ
キ６０は、シート収納庫６１に各種定型サイズ用の固定
穴（図においては、Ｂ５用の固定穴６３ａ，６４ａおよ
びＡ４用の固定穴６３ｂ，６４ｂ）を複数設け、サービ
スマンもしくはユーザーが必要に応じて任意の固定穴を
選択して規制板６２に設けられた差し込み部６２ａ，６
２ｂをそれぞれ差し込み、ビスＢ等を用いて規制板６２
をシート収納庫６１に固定していた。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。

【００１８】上述した構成では、ペーパーデッキの容量
が大きければ大きいほどシート収納庫は深くなり、規制
板を差し込む穴は操作者から遠く見にくくなるため、複
数の穴から所望の穴を選択して規制板を差し込む作業お
よび、ビスを固定する作業は困難であった。

【００１９】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、大量
にシートを積載収納可能な装置においても、シートサイ
ズに応じてシート積載位置を規制する規制部材の位置を
容易に変更可能な作業性に優れたシート積載装置および
画像読取装置および画像形成装置を提供することにあ
る。

【００２０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、複数のシートを積載支持すると共
に、複数の位置決め穴を有したシート支持部材と、前記
位置決め穴に差し込まれた状態で、シート支持部材に位
置決め固定されると共に、積載するシートの積載位置を
規制する規制部材と、を備え、位置決め穴を変更するこ
とで、積載するシートのサイズに合わせて規制部材の位
置を位置決め可能なシート積載装置において、異なる位
置に設けられた位置決め穴どうしをそれぞれ結ぶ誘導穴
を設け、前記規制部材を誘導穴により誘導して、位置決
めする位置決め穴を変更可能とすることを特徴とする。

【００２１】したがって、位置決めする位置決め穴を変
更する場合に、規制部材を位置決め穴から抜く必要はな
く、誘導穴により誘導して変更できる。

【００２２】規制部材に設けられた差し込み部を、前記
位置決め穴に嵌合させてそれぞれを固定するとよい。

【００２３】したがって、ビスなど必要なく、嵌合する
だけで固定できる。

【００２４】シート支持部材に積載されるシートの積載
方向の上面側および下面側のそれぞれに位置決め穴を設
けるとよい。

【００２５】したがって、シートを大量に積載させるよ
うな場合でも、シート支持部材の上面側も下面側もそれ
ぞれ固定されるので、シートは確実に位置規制される。

【００２６】また、上記目的を達成するために本発明の
画像読取装置にあっては、上記のシート積載装置に積載
された原稿シートを給送する給送手段と、該給送手段に
より給送される原稿シート上の原稿画像を読み取る画像
読取手段とを備えたことを特徴とする。

【００２７】さらに、上記目的を達成するために本発明
の画像形成装置にあっては、上記のシート積載装置に積
載されたシートを給送する給送手段と、該給送手段によ
り給送されるシート上に画像を形成する画像形成手段と
を備えたことを特徴とする。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。

【００２９】図１〜図４を参照して、本発明の実施の形
態に係るシート積載装置について説明する。

【００３０】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像
読取装置あるいは画像形成装置に備えられる給送装置と
しては、給紙されたシート材の分離性能が高いことか
ら、一般にフィードローラとリタードローラとからなる
分離ローラ対を用いた、いわゆるリタード分離方式の給
送装置が多く採用されている。

【００３１】本発明の実施の形態に係るシート積載装置
は、例えば画像読取装置に備えられて、シート原稿を画
像読取部へと給送するために適用したり、画像形成装置
に備えられてシートを画像形成部へと給送するために適
用されるものであるが、以下、複写機に備えられてシー
トを画像形成部へと給送するために適用される場合を例
にして説明する。

【００３２】まず、図１を参照して複写機全体の概略構
成について説明する。

【００３３】図１は本発明の実施の形態に係る画像形成
装置（複写機）の概略構成図であり、この複写機には、
上述したリタード分離方式の給送装置を備えており、複
写機本体の図中右側面には、本発明の実施の形態に係る
シート積載装置としてのペーパーデッキが装着されてい
る。

【００３４】本画像形成装置は、画像形成装置本体１の
図中右側面部に多量のシート材Ｓを積載収納したシート
積載装置としての給紙デッキ２を備えるほか、画像形成
装置本体１内の下部に所定量のシート材Ｓを積載収納し
た複数の給紙カセット３，５を備えている。

【００３５】そして、シート材Ｓを給紙するための給紙
部としての給紙デッキ２、及び各給紙カセット３，５の
設置部位にはそれぞれ、リタード分離方式の給送装置
６，７，９が備えられている。

【００３６】なお、給送装置６，７，９は、給送ローラ
２３と分離ローラ対２５を備えている。

【００３７】給紙デッキ２、給紙カセット３，５内のシ
ート材Ｓはそれぞれの給送装置６，７，９によって給紙
されると、まず回転停止しているレジストローラ対１０
に送られて、ここで斜行状態の矯正が行われる。

【００３８】次いで、感光体ドラム１１上に形成される
潜像とのタイミングをとって回転するレジストローラ対
１０により、感光体ドラム１１と転写帯電器１２との間
に送られて、ここで感光体ドラム１１上のトナー像が転
写される（画像形成）。

【００３９】この後、シート材Ｓは搬送ベルト１３によ
り定着器（定着ローラ対）１５に送られて、ここで転写
されたトナー像をシート面に定着させるための定着処理
がなされる。

【００４０】本画像形成装置はシート材Ｓへの両面複写
を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モード
を備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後の
シート材Ｓは内排紙ローラ対１６及び外排紙ローラ対１
７により機外の排紙トレイ１９上に排紙される。

【００４１】また、両面複写モード及び多重複写モード
の場合には、内排紙ローラ対１６または外排紙ローラ対
１７により再給紙パス２０を介して中間トレイ２１上に
一時的に積載収納される。

【００４２】次に、本発明の実施の形態に係るシート積
載装置において、シートサイズを変更する場合について
図２〜図４を参照して説明する。

【００４３】図２および図３は本発明の実施の形態に係
るシート積載装置の概略構成斜視図であり、図２はＢ５
サイズのシートを積載する場合を示し、図３はＡ４サイ
ズのシートを積載する場合を示している。

【００４４】また、図４は本発明の実施の形態に係るシ
ート積載装置の要部拡大図である。

【００４５】なお、これらの図に示したシート積載装置
１００は、上述した複写機に備えられた給紙デッキ２に
適用できるものである。

【００４６】図２および図３に示したように、シート積
載装置１００は、概略、箱形状のシート支持部材として
のシート収納庫１０１と、規制部材としてのシート規制
板１０２と、から構成されている。

【００４７】そして、シート収納庫１０１に積載収納さ
れるシートはシート規制板１０２によって位置規制され
ることで、積載されたシートが給送される場合に、適正
な位置を保って給送される。

【００４８】ここで、シート規制板１０２は積載するシ
ートのサイズに応じて、その位置を変えることができる
ように構成されており、以下、シート規制板１０２の位
置決め、および位置決めする位置を変更する作業等につ
いて説明する。

【００４９】シート収納庫１０１には、その上面側に穴
１０３とその下面側に穴１０４が設けられている。

【００５０】そして、図４に示したように、穴１０３は
Ｂ５サイズのシートを積載する場合のための位置決め穴
１０３ａと、Ａ４サイズのシートを積載する場合のため
の位置決め穴１０３ｂと、これら位置決め穴１０３ａと
位置決め穴１０３ｂとを結ぶ誘導穴１０３ｃとから構成
されている。

【００５１】また、穴１０４も同様に、Ｂ５サイズのシ
ートを積載する場合のための位置決め穴１０４ａと、Ａ
４サイズのシートを積載する場合のための位置決め穴１
０４ｂと、これら位置決め穴１０４ａと位置決め穴１０
４ｂとを結ぶ誘導穴１０４ｃとから構成されている。

【００５２】このような構成により、まず、Ｂ５サイズ
のシートを積載する場合には、図２に示したように、シ
ート規制板１０２に設けられた差し込み部１０２ａを位
置決め穴１０３ａに差し込んで嵌合すると共に、差し込
み部１０２ｂを位置決め穴１０４ａに差し込んで嵌合す
る。

【００５３】そして、積載するシートをＡ４サイズのシ
ートに変更する場合には、まず、差し込み部１０２ａと
位置決め穴１０３ａとの嵌合、および、差し込み部１０
２ｂと位置決め穴１０４ａとの嵌合をはずす。

【００５４】この時、それぞれの差し込み部１０２ａ，
１０２ｂを位置決め穴１０３ａ，１０４ａから完全に抜
いてしまう必要はない。

【００５５】次に、差し込み部１０２ａ，１０２ｂを、
それぞれ誘導穴１０３ｃ、１０４ｃに沿って誘導させ
て、位置決め穴１０３ｂ，１０４ｂに嵌合させる（図３
に示した状態）。

【００５６】このように、差し込み部を位置決め穴から
抜いて、再び差し込み直す必要はなく、誘導穴に沿って
誘導させて位置決め穴を変更できるので、大容量で収納
庫の深さが深い場合でも、簡単に変更できる。

【００５７】また、嵌合により固定できるのでビス止め
などの作業も必要なく、簡単に固定できる。

【００５８】以上のように、簡易な構成で、かつ作業性
が向上する。

【００５９】なお、上述の説明では２種類のサイズのシ
ートを積載する場合について説明したが、それ以上の種
類を積載させる場合でも、それぞれのサイズに応じた位
置に位置決め穴を設けて、それぞれを結ぶ誘導穴を設け
れば良い。

【００６０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート積
載装置は、異なる位置に設けられた位置決め穴どうしを
それぞれ結ぶ誘導穴を設けたことによって、位置決めす
る位置決め穴を変更する場合に、規制部材を位置決め穴
から抜く必要はなく、誘導穴により誘導して変更できる
ので、規制部材の位置を容易に変更でき、作業性が向上
する。

【００６１】規制部材に設けられた差し込み部を、位置
決め穴に嵌合させてそれぞれを固定するようにすれば、
ビスなど必要なく、嵌合するだけで簡単に固定できる。

【００６２】シート支持部材に積載されるシートの積載
方向の上面側および下面側のそれぞれに位置決め穴を設
ければ、シートを大量に積載させるような場合でも、シ
ート支持部材の上面側も下面側もそれぞれ固定されるの
で、シートを確実に位置規制できる。

【００６３】このように作業性に優れたシート積載装置
を、画像読取装置や画像形成装置に適用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の実施の形態に係る画像形成装置
の概略構成図である。

【図２】図２は本発明の実施の形態に係るシート積載装
置の概略構成斜視図である。

【図３】図３は本発明の実施の形態に係るシート積載装
置の概略構成斜視図である。

【図４】図４は本発明の実施の形態に係るシート積載装
置の要部拡大図である。

【図５】図５はユニバーサルカセットの概略構成斜視図
である。

【図６】図６は従来技術に係るシート積載装置の概略構
成図である。

【図７】図７は従来技術に係るシート積載装置の概略構
成図である。

【符号の説明】

２ 給紙デッキ １００ シート積載装置 １０１ シート収納庫 １０２ シート規制板 １０３，１０４ 穴 １０３ａ，１０４ａ 位置決め穴（Ｂ５サイズ用） １０３ｂ，１０４ｂ 位置決め穴（Ａ４サイズ用） １０３ｃ，１０４ｃ 誘導穴

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のシートを積載支持すると共に、複数
   の位置決め穴を有したシート支持部材と、 前記位置決め穴に差し込まれた状態で、シート支持部材
   に位置決め固定されると共に、積載するシートの積載位
   置を規制する規制部材と、を備え、 位置決め穴を変更することで、積載するシートのサイズ
   に合わせて規制部材の位置を位置決め可能なシート積載
   装置において、 異なる位置に設けられた位置決め穴どうしをそれぞれ結
   ぶ誘導穴を設け、前記規制部材を誘導穴により誘導し
   て、位置決めする位置決め穴を変更可能とすることを特
   徴とするシート積載装置。
2. 【請求項２】規制部材に設けられた差し込み部を、前記
   位置決め穴に嵌合させてそれぞれを固定することを特徴
   とする請求項１に記載のシート積載装置。
3. 【請求項３】シート支持部材に積載されるシートの積載
   方向の上面側および下面側のそれぞれに位置決め穴を設
   けたことを特徴とする請求項１または２に記載のシート
   積載装置。
4. 【請求項４】請求項１，２または３に記載のシート積載
   装置に積載された原稿シートを給送する給送手段と、該
   給送手段により給送される原稿シート上の原稿画像を読
   み取る画像読取手段とを備えたことを特徴とする画像読
   取装置。
5. 【請求項５】請求項１，２または３に記載のシート積載
   装置に積載されたシートを給送する給送手段と、該給送
   手段により給送されるシート上に画像を形成する画像形
   成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。