JPH11291609A - 凹版潜像及び該潜像の作成方法 - Google Patents

凹版潜像及び該潜像の作成方法

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JPH11291609A JP11434398A JP11434398A JPH11291609A JP H11291609 A JPH11291609 A JP H11291609A JP 11434398 A JP11434398 A JP 11434398A JP 11434398 A JP11434398 A JP 11434398A JP H11291609 A JPH11291609 A JP H11291609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機による偽造及び変造を防止する機能を
付与するとともに、印刷物の特定の角度のみから観察さ
れる凹版潜像により製品の付加価値の向上及び真意性の
明確化と偽造及び変造を防止する凹版印刷画線を得る。 【解決手段】 曲画線及び直線万線の集合模様を構成す
る画線に凹版画線のように高さを持たせ、潜像を施さな
い部分の画線を連続線で、潜像を施した部分の画線を基
本曲線及び基本直線方向に所定の形状の画線からなる定
周期ジグザグ画線または定周期波型画線で構成する。ま
た、潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線または定周
期波型画線のうち、基本曲線及び基本直線方向に連続し
た画線部と非画線部からなる一周期に相当する部分の画
線面積が、潜像を施さない部分の連続線のうち、基本曲
線及び基本直線方向における前記一周期と同一の長さに
相当する部分の画線面積が等しくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲画線及び直線万
線の集合模様に通常は肉眼では識別できない潜像を施
し、偽造及び変造防止を必要とする凹版印刷物におい
て、特定の角度のみから観察される凹版画線の凹版潜像
及び複写機により複写した場合に潜像が発現する複写防
止効果を特徴とする凹版潜像及び該潜像の作成方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行券、切手及び諸証券等において、凹
版印刷は偽造及び変造防止策として重要な要素である。
これら印刷物の偽造、変造防止策は主に幾何学模様を多
様化した図柄をデザインに用いる方法と、印刷物に対し
何等かの手段と作用を加えると目視では確認できなかっ
た潜像を発現するような方法がある。前者の代表的な例
は、証券印刷物等のデザインに広く用いられている地
紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、後者の代表的な
例は凹版潜像、複写機で色が正常に再現されないような
機能性インキ、コピー防止画線等がある。しかし最近の
カラー複写機等の著しい普及に伴い、偽造及び変造によ
る犯罪が増加する危険性を有しており、より一層効果の
高い偽造及び変造防止策として技術の開発が望まれてい
た。
【0003】前記幾何学模様を用いる偽造、変造防止策
としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、基
本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様を
構成しているものである。これらの模様は印刷の意匠性
を加味し、偽造、変造防止策を施すことができ、模様を
複雑にすることによって偽造物における同一の模様を作
製しようとするのを困難とし、写真製版装置による抽出
または複写機では再現されにくい色彩を用いたり、複雑
の曲画線にして複写機及びスキャナーの走査入出力に対
するモアレを発生させることで偽造防止策としての役割
を高めている。また、前記模様類は証券印刷物等のデザ
インにおいて世界に広く用いられるのと同時に、銀行
券、株券、債券等の金銭的価値を有する印刷物の模様と
して古くから用いられ、現在でも一般的に高級感を印象
付けるデザインとして重要な模様となっており、銀行
券、株券、債券との有価証券等の印刷において、地紋、
彩紋模様、レリーフ模様等はデザイン上欠かすことがで
きない模様となっている。しかし、最近では高機能化し
た製版写真装置または複写機の出現によって十分な偽造
及び変造防止効果をもたらしていないという欠点があ
る。
【0004】前記印刷物に対し何等かの手段と作用を加
えると、目視では確認できなかった潜像を発現させるよ
うな方法の技術として、凹版潜像がある。代表的な例と
して特公昭56−19273号公報があり、この発明
は、凹版印刷された万線に潜像となる画線部を高い画線
で構成し、その他の凹版印刷画線の非画線部を画線部よ
り低い画線で構成している。このことにより、印刷物を
傾けると非画線部より画線部の方が早く、万線間隔が画
線の高さにより閉ざされ潜像が発現するものがある。し
かしこの方法では、万線方向からは潜像が発現せず、万
線に対して直角方向でしか発現しない。また、画線部と
非画線部との高さの差でしか潜像が発現しないため、潜
像が見える角度まで限定され、容易に潜像を確認できな
い。また、画線の幅が均一で向きが異なることにより潜
像を発現させるものがある。しかし、この方法では、目
視により容易に潜像を形成する場所が確認できてしまう
という欠点がある。
【0005】また、特開昭60−155492号公報
は、異なる二つの高さを有する平行な直線万線の多くの
正方形または長方形の群で構成され、且つ、隣接する各
群は交互に二つの所定の異なった方向の画線で構成され
る、少なくとも二つ以上の隠し画像を持つ偽造防止模様
である。この方法では、各群ごとに画線方向を変え、隠
し画像を形成する画線と背景を形成する直線に高低差を
付けるが、画線幅を変化させずに高さだけを変化させる
ことは、非常に労力を要するものである。また、画線方
向の違い等は、肉眼で容易に確認することができる。ま
た、ある方向及び角度から見ると、二つまたはそれ以上
の隠し画像が重なり合い非常に見にくくなるという欠点
がある。
【0006】また、前記の印刷物に対し何等かの手段と
作用を加えると、目視では確認できなかった潜像を出現
させる方法として、複写防止画線と称する一連の技術が
ある。このような複写機による偽造防止に適する印刷物
においては、基紙表面に例えば85線30%の網点で
ある微細構成素子よりなる文字を表示した潜像を銀イン
キを用いて印刷し、次にこの潜像以外に前記潜像より粗
または密(例えば150線30%)の網点で印刷を施す
とともに、前記潜像の上面に彩紋や地紋等の印刷模様を
施す、複写による偽造防止に適する潜像入り印刷物(特
開昭57−20395号公報)があり、また、用紙の
表面に網点で潜像を印刷し、万線で潜像と同濃度の背景
を同時印刷し、背景を含む潜像の上面に装飾模様をコピ
ーで再生されない程度の薄色の透明性インキで重ね刷り
することにより、印刷物表面を体裁よく仕上げ、複写を
すると模様は見えなくなり、背景は再現されるとともに
潜像は再現されず、背景と潜像の濃度差が歴然となって
複写物であることが一見して分かる、複写防止に適する
印刷物(特開昭60−79991号公報)があり、更
に、150線10%の網点よりなる潜像をそなえ、且
つ潜像周囲の白地面に50〜60線10%程度の万線よ
りなる背景を備えた潜像版を用いて、用紙の表面に濃色
の印刷を施し、背景の万線と干渉した時にモアレ模様を
形成する平行線よりなる波形パターンを備えたオーバー
プリント版を用いて、用紙表面に複写機で再生されない
単色の重ね刷りを施すことにより、印刷物の表面には肉
眼を幻惑するモアレ模様が形成されるので、潜像の存在
は識別困難となり、複写機にかけると潜像と波形パター
ンは再生されずに背景のみが再生されるので、潜像が背
景と区分して認められる、印刷物における複写防止用潜
像カムフラージ法(特開昭60−87380号公報)等
が開示されている。
【0007】前記公報等による印刷物では、いずれも網
点もしくは万線等が一定周期で連続配置する画線群(以
下、スクリーンパターンと称する)の粗密によって潜像
が施され、印刷面全体の模様が均一濃度を持ったスクリ
ーンパターンとなっている。しかし、肉眼視においても
同一印刷面上の異なるスクリーンパターンによって、潜
像を識別できてしまう欠点がある。この欠点を解決する
方法として、前記方法は潜像をカムフラージするために
別の模様や薄色の透明インキ、単色の重ね刷りを施して
いるが、前記方法は潜像を識別しにくくする点では有効
ではあるが、工程数が増え経済的でないという欠点を有
している。
【0008】また、周期性を有する曲画線と、三角関数
における係数のうち周波数のみを変化させ生成される周
期性を有する曲画線とで形成し、任意の一定区間におけ
る前記曲画線の画線占有率と前記周波数のみが変化した
曲画線の画線占有率が等しくなることを特徴とした複写
防止画線がある。しかし、この画線形状では周期性を有
する曲画線と三角関数における係数のうち周波数のみを
変化させ生成される周期性を有する曲画線とにおいて、
振幅を変化させずに基のパターンを変化させるため目視
により容易に画線形状の変化を確認することができる。
また、振幅を変化させるとしても、基の周期性を有する
曲画線との画線形状とのパターンの変化より、このパタ
ーンが目視により確認できない範囲100μmより小さ
くない限り容易に目視により潜像を確認することができ
る。また、曲画線の複雑な模様にこの潜像を入れること
は非常に労力を要する作業となる。また、誰もが容易に
製品の真意性を知ることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みなされたもので、銀行券、切手及び諸証券類等の凹版
印刷物に、三次元の画線により形成される曲画線及び直
線万線の集合模様に、画線部と非画線部の一定の画線面
積を等しくすることによりカムフラージュ等も必要とし
ない通常の目視では確認できない潜像を施し、複写機に
よる偽造及び変造を防止する機能を付与するとともに、
特定の角度から確認することのできる凹版潜像により製
品の付加価値の向上及び真意性の明確化とより高度な偽
造及び変造防止効果を有する凹版印刷画線の提供を目的
としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の凹版潜像の作成
方法は、凹版印刷画線の曲画線及び直線万線の集合模様
を、潜像を施さない部分の画線を連続線、潜像を施した
部分の画線を基本曲線方向及び基本直線方向に、所定の
形状のものが一定の間隔で配列された定周期画線で構成
し、潜像を施した部分の定周期の画線のうち、基本曲線
方向及び基本直線方向に連続した画線部と非画線部から
なる一周期に相当する部分の画線面積が、潜像を施さな
い部分の連続線のうち、基本曲線方向及び基本直線方向
における前記一周期と同一の長さに相当する部分の画線
面積とが等しくなる。
【0011】更に、本発明の凹版潜像の所定の形状が、
定周期ジグザグ画線及び定周期波型画線である。
【0012】また、本発明の凹版潜像を施した凹版印刷
物である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の凹版印刷画線形状は、潜
像を施さない部分の画線を連続線、潜像を施した部分の
画線を定周期ジグザグ画線または定周期波型画線で構成
し、潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線または定周
期波型画線のうち、基本曲線方向及び基本直線方向に連
続した画線部と非画線部からなる一周期に相当する部分
の画線面積が、潜像を施さない部分の連続線のうち、基
本直線方向における前記一周期と同一の長さに相当する
部分の画線面積とが等しくなる構成としているので、通
常の状態では目視による潜像の識別はできない。
【0014】更に、本発明の画線構成を有した印刷物を
複写機により複写すると、複写機の解像力から、潜像を
施さない部分の連続線はそのまま再生され、潜像を施し
た部分の定周期ジグザグ画線または定周期波型画線は再
生されないため、複写物を肉眼で観察した場合、潜像を
施さない部分と潜像を施した部分に濃度差が生じ潜像が
発現する。
【0015】更に、本発明の画線構成を有した凹版印刷
物を万線方向のある一定の角度から見ると、潜像を施さ
ない部分の画線は画線間隔である用紙が浮き出るような
形となるため全体に白く見える。これに対し潜像を施し
た部分の画線については、潜像を施さない部分の画線に
対し垂直方向の画線が混在する画線構成から画線間隔が
画線の高さにより閉ざされるため全体に黒く見え、潜像
を施さない部分の画線と潜像を施した部分に濃度差が生
じ凹版潜像が出現する。
【0016】このように、通常の目視ではまったく潜像
を確認できない凹版印刷画線において、複写機による偽
造及び変造を防止する機能を付与するとともに、印刷物
の特定の角度のみから観察される凹版潜像により、製品
の付加価値の向上及び真意性の明確化と偽造及び変造に
対する抵抗力をより一層強めることが可能となる。
【0017】
【実施例】本発明の凹版潜像の画線構成を図によって説
明する。本発明の凹版印刷画線は、図1、図2に示すよ
うに、潜像を施さない部分の画線を(1)・(3)・
(6)・(8)のような連続線、潜像を施した部分の画
線を(2)・(4)・(5)・(7)のような定周期ジ
グザグ画線及び定周期波型画線で構成している。
【0018】図3は、本発明の画線構成をより詳細に示
すために、潜像を施さない部分の画線と潜像を施した部
分の画線の境界線を拡大したものである。潜像を施さな
い部分の連続線の基本直線に対して直角方向の画線幅を
(9)、潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線の画線
部の画線幅を(10)とする。本発明の画線構成は、潜
像を施した部分の定周期ジグザグ画線のうち、基本曲線
方向及び基本直線方向に連続した画線部と非画線部から
なる一周期(16)に相当する部分の画線面積(18)
が、潜像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向
及び基本直線方向における前記一周期と同一の長さ(1
7)に相当する部分の画線面積(19)が等しくなるこ
とを特徴としているので、潜像を施さない部分の連続線
の画線幅(9)と、潜像を施した部分の定周期ジグザグ
画線の画線幅(10)は等しくない(9≠10)。ま
た、基本曲線方向及び基本直線方向の延長線と潜像を施
した部分の定周期ジグザグ画線との間にできる三角形の
画線面積(11)と(12)は等しくなる(11=1
2)。
【0019】(実施例1) 図5をもとに説明する。潜
像は定周期ジグザグ画線でアルファベットのEを表現し
た。このアルファベットEの大きさは、字高15mmで
ある。また、潜像を施さない部分の連続線の直線万線間
隔(15)は330μmとする。
【0020】潜像を施さない部分の画線の連続線は高さ
20μm、画線幅(9)を40μmとした。また、潜像
を施した部分の定周期ジグザグ画線の高さを12μm〜
17μm、画線幅(10)を24〜34μmとした。ジ
グザグ画線の振幅(13)は50μm、基本直線方向の
中心線とジグザグ画線が交わる一つのジグザグ画線の底
辺の(14)は56μmとした。以上のことより、潜像
を施した部分の定周期ジグザグ画線で構成する一定の面
積率と、潜像を施さない部分の画線の連続線の一定の面
積率とを等しくするには、潜像を施さない部分の画線の
連続線の画線幅に対し、潜像を施した部分のジグザグ画
線の画線面積を70%にすれば、面積率が等しくなる。
以上の構成としたものを用いて凹版印刷物の印刷を行っ
た。
【0021】以上の結果から、潜像を施した部分の定周
期ジグザグ画線で構成する一定の面積率と、潜像を施さ
ない部分の画線の連続線の一定の面積率とが等しくなる
画線幅30μm付近で、印刷物の目視による観察によっ
ては潜像を視認することはできなかった。またカラー複
写機による複写物は、潜像を施さない部分の画線はモア
レが発生し、潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線は
再生されないため、定周期ジグザグ画線により構成され
たアルファベットのEが発現し複写物であることは一目
瞭然に判別できた。更に、本発明の画線構成を有した凹
版印刷物を万線方向のある一定の角度から見ると、潜像
を施さない部分の画線は画線間隔である用紙が浮き出る
ような形となるため全体に白く見える。これに対し潜像
を施した部分の画線については、潜像を施さない部分の
画線に対し垂直方向の画線が混在する画線構成から画線
間隔が画線の高さにより閉ざされるため全体に黒く見
え、潜像を施さない部分の画線と潜像を施した部分に濃
度差が生じ、凹版潜像であるアルファベットEの出現を
得た。
【0022】以上のことから、本発明の曲画線及び直線
万線の集合模様を構成する、潜像を施さない部分の連続
線の一定の画線面積率と、潜像を施した部分の定周期ジ
グザグ画線で構成する一定の面積率とは等しくなってお
り、このように画線面積率を等しくすることで、カムフ
ラージュ等を使うことなく、通常の肉眼での潜像の識別
を不可能にしている。
【0023】
【発明の効果】本発明では、前述のとおり、潜像を施さ
ない部分の画線の連続線の一定の画線面積率と、潜像を
施した部分の定周期ジグザグ画線で構成する一定の面積
率とを等しくすることで、肉眼ではまったく潜像を識別
できなくしている。
【0024】また、本発明の画線構成を有した凹版印刷
物を複写機により複写すると、潜像を施さない部分の画
線の連続線はそのまま再生されるかモアレが発生し、潜
像を施した部分の定周期ジグザグ画線は再生されないた
め、複写物を肉眼で観察した場合、潜像を施さない部分
と潜像を施した部分に濃度差が生じ、潜像が発現する。
複写機による解像度は通常400dpi(一画素は64
μm)であるが、それ以上の解像度にも定周期ジグザグ
画線の画線幅を変えるだけで容易に対応可能となる。
【0025】更に、本発明の画線構成を有した凹版印刷
物を万線方向のある一定の角度から見ると、潜像を施さ
ない部分の画線は画線間隔である用紙が浮き出るような
形となるため全体に白く見え、潜像を施した部分の画線
については、潜像を施さない部分の画線に対し垂直方向
の画線が混在する画線構成から画線間隔が画線の高さに
より閉ざされるため全体に黒く見え、潜像を施さない部
分の画線と潜像を施した部分に濃度差が生じ、凹版潜像
が発現する。
【0026】以上詳述したように、本発明は、銀行券、
切手及び諸証券等の凹版印刷物において、製品の付加価
値の向上及び真意性の明確化と偽造及び変造を防止する
技術として、より一層の高い効果を付与することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直線万線において潜像を施した部分と潜像を施
さない部分のジグザグ画線構成及び波状画線形状を示し
た図。
【図2】曲画線の集合模様において潜像を施した部分と
潜像を施さない部分のジグザグ画線構成及び波状画線形
状を示した図。
【図3】潜像を施した部分と潜像を施さない部分の境界
部の拡大図。
【図4】潜像を施した部分の拡大図。
【図5】定周期ジグザグ画線で潜像Eを表現した図。
【符号の説明】 1、3、6、8 潜像を施さない部分の連続線 2、5 潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線 4、7 潜像を施した部分の定周期波型画線 9 潜像を施さない部分の連続線の画線幅 10 潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線の画線
幅 11 潜像を施さない部分の連続線の輪郭線の延長線
と潜像を施した部分のジグザグ画線の輪郭線とに、潜像
を施さない部分の連続線の延長線の画線外にできる三角
形 12 潜像を施さない部分の連続線の輪郭線の延長線
と潜像を施した部分のジグザグ画線の輪郭線とに、潜像
を施さない部分の連続線の延長線の画線内にできる三角
形 13 ジグザグの高さ 14 ジグザグの底辺の1/2 15 直線万線の画線間隔 16 潜像を施した部分の定周期ジグザグ画線のう
ち、基本直線方向に連続した画線部と非画線部からなる
一周期に相当する部分 17 潜像を施さない部分の連続線のうち、基本直線
方向における前記一周期(16)と同一の長さに相当す
る部分 18 (16)の画線面積 19 (17)の画線面積

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹版印刷画線の曲画線及び直線万線の集
    合模様を、潜像を施さない部分の画線を連続線、潜像を
    施した部分の画線を基本曲線方向及び基本直線方向に、
    所定の形状のものが一定の間隔で配列された定周期画線
    で構成し、潜像を施した部分の定周期の画線のうち、基
    本曲線方向及び基本直線方向に連続した画線部と非画線
    部からなる一周期に相当する部分の画線面積が、前記潜
    像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向及び基
    本直線方向における前記一周期と同一の長さに相当する
    部分の画線面積とが等しくなることを特徴とする凹版潜
    像の作成方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の形状が、定周期ジグザグ画線
    及び定周期波型画線であることを特徴とする前記請求項
    1記載の凹版潜像。
  3. 【請求項3】 前記凹版潜像が施されたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の凹版印刷物。
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