JPH11288222A - ライナレス用ラベル基材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラベル基材の表面に直接、シリコン等の剥離剤
を塗布すると、このシリコンがラベル基材（上質紙）に
染み込みが生じ、剥離層が形成できない欠陥を有する。
そこでラベル基材に前記剥離剤が浸透しないライナレス
用ラベル連続体を提供すること。 【解決手段】ラベル基材１の裏面側に、粘着層２が施さ
れ、このラベル基材（上質紙）１の表面に、受容層とな
す透明な高分子物質３（紫外線硬化型樹脂、ホットメル
ト接着剤）を塗工し、この高分子物質３の表面にシリコ
ン等の剥離剤６を施すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は帯状台紙なしラベル
基材、すなわちライナレス用ラベル基材において、特に
サーマル紙ではない一般シール（上質紙）のラベル基材
に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種、ライナレス用ラベル基材とし
て、特開平６−３４０１９０（印字用接着シートおよび
その作成方法）を挙げることができる。この構成は帯状
ベースシート（ラベル基材）の裏面側に粘着層を有し、
その表面側に印刷層が施され、この表面に直接、高剥離
効果を有するシリコン等の剥離剤層を設けて、粘着層と
剥離層とを対説させてロール状に巻回するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしこのようにラベ
ル基材の表面に、直接シリコン等の剥離剤を直接塗布す
ると、この剥離層がラベル基材（上質紙）に染み込みが
生じ、剥離層が形成できないと共に、大量の剥離層（シ
リコン）を使用する欠陥がある。本発明はこのラベル基
材に、剥離剤が浸透しないライナレス用ラベル基材を提
供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のライナレス用ラ
ベル基材においては、ラベル基材１の裏面側に、感圧性
粘着層２を施し、この表面側に受容層となす透明性の高
分子物質３を塗布し、更にこの表面に、剥離剤を塗布し
たことを特徴とする。また透明性の高分子物質３とし
て、紫外線硬化型樹脂またはホットメルト接着剤であ
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図１を参照し
て説明する。ラベル基材（上質紙）１の裏面にはラベル
ピッチを検出する検出マーク５が施され、この検出マー
ク５および前記ラベル基材１の裏面全体に粘着層２が施
されている。この粘着層２は感圧性でも感熱性でもよく
限定されない。

【０００６】さらにこのラベル基材１の表面には受容層
となす紫外線硬化型樹脂またはホットメルト接着剤等の
透明な高分子物質３を施した後で、この高分子物質３の
表面にカーボンリボン等にて印字された印刷層４が施さ
れ、この最上面にシリコン等の剥離層６を塗布した構成
である。

【０００７】

【発明の効果】本発明は叙述の如く、ラベル基材の裏面
側に粘着剤が施され、この表面側に透明な高分子物質
（紫外線硬化型樹脂、ホットメルト接着剤）を施し、更
にこの高分子物質の表面に、剥離剤を塗布した構成なの
で、前記高分子物質が受容層となし、最上層のシリコン
等の剥離剤がラベル基材に浸透しない。従ってこのラベ
ル基材上に透明な高分子物質が薄い被膜を形成するの
で、この表面に印刷される文字、図形等が滲まず、鮮明
である。更にはラベル基材の表面側に、透明となした高
分子物質を形成したので、ラベル基材の表面に施された
印刷が鮮明に確認できる効果も有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のライナレス用ラベル基材の拡大断面図
である。

【符号の説明】

１ ラベル基材（上質紙） ２ 粘着剤 ３ 高分子物質（紫外線硬化型樹脂、ホットメルト接着
剤） ４ 印刷層 ５ 検出マーク ６ 剥離層（シリコン）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベル基材の裏面側に粘着層を施し、こ
   の表面側に、受容層となす透明性の高分子物質層を施
   し、更にこの高分子物質層の表面に、剥離剤を塗布した
   ことを特徴するライナレス用ラベル基材。
2. 【請求項２】 前記透明性の高分子物質層とは紫外線硬
   化型樹脂またはホットメルト接着剤である請求項１記載
   のライナレス用ラベル基材。