JPH11287669A - 磁界センサ - Google Patents

磁界センサ

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JPH11287669A
JPH11287669A JP10103473A JP10347398A JPH11287669A JP H11287669 A JPH11287669 A JP H11287669A JP 10103473 A JP10103473 A JP 10103473A JP 10347398 A JP10347398 A JP 10347398A JP H11287669 A JPH11287669 A JP H11287669A
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JP
Japan
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magnetic field
field sensor
magnetoresistive
film
substrate
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JP10103473A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Suzuki
英之 鈴木
Osamu Shinoura
治 篠浦
Yuichi Sato
雄一 佐藤
Takatoshi Oyama
貴俊 大山
Koichi Kobayashi
光一 小林
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能が高く、出力も大きく、しかも、セン
サそのもののコンパクト化が図れる磁界センサを提供す
る。 【解決手段】 2n(n≧3;nは整数)個の磁気抵抗
効果素子を備える磁界センサであって、前記2n個の磁
気抵抗効果素子のうち、対となるAm およびBmは、下
記式(1)および式(2)の位置関係を満たし、かつ、
被検出体の着磁ピッチPに対応する幅Pの内に平行配置
されるとともに、直列接続されてなるように構成する。 Am =(P(m−1)/n) …式(1) (ただし、m=1,2,3 …,n) Bm = Am ± P/2 …式(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部磁界の変化を
電気信号に変換する磁界センサに関する。
【0002】
【従来の技術】磁界センサは、外部磁界の変化を電気信
号に変換するセンサであり、強磁性体や半導体薄膜等の
磁界検出膜をパターニングし、形成した磁気抵抗効果素
子に電流を流し電圧変化として外部磁界の変化を電気信
号に変換するものである。ここでいう磁気抵抗効果素子
は、パターニングによって形成された素子部を指し、こ
こでいう磁界センサは、2個以上の磁気抵抗効果素子を
含む素子全体を指している。
【0003】ところで、強磁性磁気抵抗効果センサは、
強磁性体金属の電気抵抗が外部磁界により変化する現象
(磁気抵抗効果、MR効果)を利用して磁界強度を測定
するセンサである。単層膜では古くから知られている強
磁性体金属膜の磁気異方性磁気抵抗効果(以下、単にA
MR効果と呼ぶ)を利用していたが、最近では、例えば
特開平5−259530号公報に開示されているよう
に、多層構造からなる膜による結合型巨大磁気抵抗効果
(GMR効果)を用いたセンサも開発されている。
【0004】GMR効果を示す磁性膜は、従来のMR効
果を示す膜に比べてMR変化率が大きい。そのため、例
えば回転等に利用される場合には出力が大きくなる。そ
の結果、ギャップの振れに対する許容度を大きくとるこ
とが可能であり、機械設計の点で極めて有利である。す
なわち、GMR効果を示す磁性膜を使用すれば、被検出
体とセンサとの間のギャップが、多少変化しても安定し
た出力を得ることが可能である。また、GMR効果を示
す磁性膜においては、抵抗の変化が磁界と電流の相対角
度によらず等方的であるため、印加される磁界の方向が
変化しても、その磁界の大きさが変わらない限り安定し
た出力を維持することができる。
【0005】巨大磁気抵抗効果膜は、一般に、(強磁
性体/非磁性導電体)構造のアンチフェロ(結合)型、
(高保磁力強磁性体/非磁性導電体/低保磁力強磁性
体)構造の誘導フェリ(非結合)型、(反強磁性体/
強磁性体/非磁性導電体/強磁性体)構造のスピンバル
ブ型、Co/Ag系統の非固溶系グラニュラー型に大
別される。これらの巨大磁気抵抗効果膜はその構造、組
成により検出可能な磁界強度、すなわち磁気抵抗効果の
飽和磁界強度が大きく異なる。例えば、(Fe/Cr)
系アンチフェロ型では10KOe以上、(CoNiFe
/Cu)系アンチフェロ型では0.1から1KOeま
で、(NiFe/Cu/Co/Cu)系誘導フェリ型で
は5から20Oe程度、(FeMn/NiFe/Cu/
NiFe)系スピンバルブ型では数Oe、そしてグラニ
ュラー型では100から5KOe程度までの磁界検出が
可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より磁
界センサは、分解能を高め、検出精度を上げる等の理由
から、基板の上に複数個の磁気抵抗効果素子を順次配列
した形態のものが種々提案されている。
【0007】例えば、特開平3−221814号公報に
は、磁界ピッチに対して磁気抵抗効果素子の具体的な配
列手法が開示されている。この提案によれば、磁電変換
装置は、磁極間ピッチPで周期的に着磁された被検出体
を検出するための磁気抵抗効果素子を、合計2N個配置
し、P/Nの位相だけずれたN個の対(ペア)となる素
子からそれぞれ信号が得られる構成を採択しているの
で、磁電変換装置の分解能をN倍とすることができる。
しかしながら、この提案のものは、分解能を高くするた
めに磁気抵抗効果素子の数を増加させると、対(ペア)
となる素子の位相差が小さくなり、出力信号の振幅が小
さくなってしまう。
【0008】また、特開昭61−99816号公報に
は、n個のペア(2n個の磁気抵抗効果素子)を、(P
−P/n)の間隔で配列し、高分解能を実現させたセン
サが開示されている。また、特開平4−282417号
公報には、4個の磁気抵抗効果素子によりなるセンサを
k組構成し、(L+m/2+1/2k)P(L,mは0
か整数;kは整数)の間隔でセンサを配置することによ
り、高分解能化を図る旨の提案がなされている。しかし
ながら、これらのものは、いずれも高分解能化を図るた
めに、センサのサイズが大きくなってしまい、センサの
小型コンパクト化が実現できない。
【0009】このような実状のもとに本発明は創案され
たものであって、その目的は、従来の問題点を解決し、
分解能が高く、出力も大きく、しかも、センサそのもの
のコンパクト化が図れる磁界センサを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、2n(n≧3;nは整数)個の磁
気抵抗効果素子を備える磁界センサであって、前記2n
個の磁気抵抗効果素子のうち、対となるAm およびBm
は、下記式(1)および式(2)の位置関係を満たし、
かつ、被検出体の着磁ピッチPに対応する幅Pの内に平
行配置されるとともに、直列接続されてなるように構成
される。
【0011】 Am =(P(m−1)/n) …式(1) (ただし、m=1,2,3 …,n) Bm = Am ± P/2 …式(2) また、本発明の磁界センサの好適な態様として、上記A
m およびBm の設置位置に、さらにそれぞれもう1つず
つの磁気抵抗効果素子を付加して、合計4n(n≧3;
nは整数)個の磁気抵抗効果素子を設け、上記Am およ
びBm 並びにこれらの設置位置に付加された磁気抵抗効
果素子により、ブリッジ回路を構成してなるように構成
される。
【0012】また、本発明の磁界センサの好適な態様と
して、前記磁気抵抗効果素子は、所定のパターンに形成
された磁性膜であり、当該磁性膜は、巨大磁気抵抗効果
を示す膜であるように構成される。
【0013】また、本発明の磁界センサの好適な態様と
して、前記磁気抵抗効果素子は、6個以上設けられてお
り(n≧3)、3相以上の信号を出力してなるように構
成さえる。
【0014】また、本発明の磁界センサの好適な態様と
して、前記磁気抵抗効果素子は、6個以上30個以下設
けられており(n=3〜15)、3相以上15相以下の
信号を出力してなるように構成される。
【0015】また、本発明の磁界センサの好適な態様と
して、前記磁気抵抗効果素子は、基板の上に形成されて
おり、当該基板が、可撓性を有するように構成される。
【0016】また、本発明の磁界センサの好適な態様と
して、前記基板が、可撓性を有する樹脂基板であるよう
に構成される。
【0017】また、本発明の磁界センサの好適な態様と
して、前記基板が、ポリイミドであるように構成され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照しつつ説明する。
【0019】図1は、本発明の磁界センサ1の好適な第
1の実施の形態を示す平面図であり、主に、被検出物と
の関係で、磁気抵抗効果素子の配列パターンが詳細に示
されている。
【0020】本発明の磁界センサ1は、2n(n≧3;
nは整数)個の磁気抵抗効果素子を備え、前記2n個の
磁気抵抗効果素子のうち、対となるAm およびBm は、
下記式(1)および式(2)の位置関係を満たし、か
つ、被検出体の着磁ピッチPに相当する幅Pの内に平行
配置されるとともに、直列接続されて構成される。
【0021】 Am =(P(m−1)/n) …式(1) (ただし、m=1,2,3 …,n) Bm = Am ± P/2 …式(2) 図1に示される実施の形態の場合、磁界センサ1は、基
板10の上に、6個の磁気抵抗効果素子(A1 〜A3
1 〜B3 )が形成されており、上記式(1)および式
(2)との関係を満たす、A1 とB1 、A2 とB2 、A
3 とB3 とがそれぞれ対(ペア)となる磁気抵抗効果素
子(Am およびBm )を構成する。
【0022】本発明における2n個の磁気抵抗効果素子
は、すべて、検出対象となる被検出体の着磁ピッチPに
対応する幅Pの内に(基板上、決められた幅Pの内に)
平行配置されている。これにより、磁界センサ1のコン
パクト化が図られる。
【0023】配列法について詳述しておくと、まずA1
の位置を図面上の左端にきめ、この位置から(P/2)
右方向へ対となるB1 を設置する。次いでA2 位置を、
1の位置より、右方向へ(P/3)のところに設置す
る。このA2 を基準にして、(P/2)右方向へ対とな
るB2 を設置する。次いでA3 位置を、A2 の位置よ
り、右方向へ(P/3)のところに設置する。このA3
を基準にして、今度は逆に(P/2)左方向へ対となる
3 を設置する。あくまで、すべての素子は、着磁ピッ
チPに相当する幅Pの内に納めなければならない。すな
わち、上記式(2)における±(P/2)をうまく使っ
て、設置方向を決め、幅Pの内に納める手法を要する。
【0024】対(ペア)となる磁気抵抗効果素子Am
よびBm は、図示のごとくそれぞれ、(P/2)の間隔
で設置されるとともに直列接続されており、3つのペア
の磁気抵抗効果素子によりP/3毎の位相差での出力、
すなわち、3相の信号を出力(図1のV1 ,V2 ,V
3 )することができる。従って、分解能が極めて高く
(図1の場合、素子が一対しかない場合と比べて3倍と
なる)、出力も大きくとれる。
【0025】なお、図1に示される実施の形態の場合、
被検出体60は、着磁ピッチPでS−N極が交互に着磁
されており、しかも、矢印、(α)方向に所定の速度で
移動する被検出体が例示されている。なお、本発明で適
用される着磁ピッチPの値は、幾何学上明確にわかるピ
ッチはもちろんのこと、磁界検出の操作条件等を加味し
て補正された着磁ピッチの値をも含んでいる。このこと
は後述する実施例を見れば容易に理解できよう。
【0026】図2には、図1に示される回路を具体的磁
界センサ1の構成図に変えた図面が示されている。図2
において、6個の各磁気抵抗効果素子(A1 〜A3 ,B
1 〜B3 )は、基板20の上に、折り返し形態のパター
ンで形成されており、これらの両端部には、それぞれ、
導電体電極膜11,11(電極パッド)が形成されてい
る。導電体電極膜11,11(電極パッド)は、磁気抵
抗効果膜10に電流を流すために形成され、さらにこの
導電体電極膜11,11には、ハンダ付け、ワイヤーボ
ンディング等により外部回路との接合が行われる。
【0027】本発明で用いられる磁界検出用の磁気抵抗
効果素子(磁性膜)は、磁気抵抗効果を有する膜であ
り、単層膜構造、多層膜構造のいずれであってもよい。
磁気抵抗効果とは、磁場の変化によって電気抵抗が変化
する現象をいう。素子を構成する磁性膜は、特に検出感
度が高くて検出する磁界強度を大きく変化させることが
可能な巨大磁気抵抗効果膜(GMR膜)を用いることが
好ましい。
【0028】巨大磁気抵抗効果膜は、金属人工格子(藤
森啓安、アグネ技術センター、1995年発行)347
ページに紹介されているように、強磁性体膜と非磁性体
膜との多層膜であり、その多層膜の界面散乱変化により
抵抗が変化することが知られている。
【0029】巨大磁気抵抗効果膜としては、(強磁性
体/非磁性導電体)構造のアンチフェロ(結合)型、
(高保磁力強磁性体/非磁性導電体/低保磁力強磁性
体)構造の誘導フェリ(非結合)型、(半強磁性体/
強磁性体/非磁性導電体/強磁性体)構造のスピンバル
ブ型、Co/Ag系統の非固溶系グラニュラー型に大
別される。
【0030】これらの各巨大磁気抵抗効果膜は、その構
造や組成により、検出可能な磁界強度、すなわち、磁気
抵抗効果の飽和磁界強度が大きく異なる。例えば、(F
e/Cr)系アンチフェロ型では10KOe以上、(C
oNiFe/Cu)系アンチフェロ型では、0.1Oe
から1KOe、(NiFe/Cu/Co/Cu)系誘導
フェリ型では、5Oeから20Oe程度、(FeMn/
NiFe/Cu/NiFe)系スピンバルブ型では、数
Oe、そして、グラニュラー型では100Oeから5K
Oe程度までの磁界検出が可能である。磁界感度は、最
大磁気抵抗変化率を飽和磁界強度で割り算したものであ
り、最大磁気抵抗変化率が大きくても、飽和磁界が大き
い場合には磁界感度は悪い。反対に、最大磁気抵抗変化
率が小さくても、飽和磁界が非常に小さい場合には磁界
感度は良い。このため、検出すべき磁界強度により最高
の磁界感度が得られるように、上記の各種の巨大磁気抵
抗効果膜から、基本系を選択し、さらに組成系の変更や
細かな構造を最適化して用いる。
【0031】このような磁気抵抗効果膜(磁性膜)は、
真空成膜法、例えば、蒸着法、スパッタ法などにより成
膜される。より具体的には、基板20の全面に磁気抵抗
効果膜を成膜した後、所望のパターン形状にパターニン
グして磁界検出用の磁気抵抗効果素子とし、さらに、こ
の膜に接合され電流を流すための導電体電極膜11,1
1を所定のパターンに形成する。導電体電極膜11,1
1は、磁気抵抗効果素子である磁性膜部分に比べて小さ
な抵抗を有することが重要である。このため導電体電極
膜11,11は、導電性の高い金属、例えば銅、金、ア
ルミニウム等を用いて比較的厚い仕様、例えば、0.3
から5.0μmの厚さに成膜される。導電体電極膜1
1,11の形成には、真空成膜法に加えて湿式成膜法も
利用可能である。また、最初に、導電体電極膜11,1
1導電層を形成してから磁気抵抗効果素子を形成しても
差し支えない。
【0032】また、このように磁気抵抗効果素子(A1
〜A3 ,B1 〜B3 )および導電体電極膜11,11を
個別に異種の材料から構成するのではなくて、磁気抵抗
効果素子および導電体電極膜11,11をすべて同一材
質から一体的に形成(成膜)させてもよい。ただし、こ
の場合には磁気抵抗効果素子および導電体電極膜11,
11の各々の機能が発揮できる範囲内での同一材質とす
ることが必要である。磁性膜の部分は感磁パターン部で
あり、導電体電極膜の部分は、感磁パターン部である必
要はない。そこで、感磁パターン部と電極部の電流密度
を変化させるために、電極部の幅は感磁パターン部の幅
よりも広く設計される。すなわち、同一材質で構成され
たパターンの両端部分の幅を広くすることで導電体電極
膜としての機能を付与できる。同一材質から構成するこ
とにより、1回のパターニング工程で感磁部分である磁
気抵抗効果素子と電極部である導電体電極膜11,11
が同時に形成でき、極めて高い生産性を実現することが
できる。
【0033】磁気抵抗効果素子は、一般に、200nm
以下の薄膜として形成されるために、使用環境における
耐食性が問題となることが多い。このため、少なくとも
磁気抵抗効果素子の上層に保護膜を設け、周囲の雰囲気
から磁気抵抗効果素子を保護することが好ましい。保護
膜の材質としては、SiO2 やAl23 等の無機材料
や、ポリイミド樹脂、ノボラック樹脂等の有機材料を用
いることが好ましい。
【0034】本発明に用いられる基板20の材質は、特
に制限されるものではなく、ガラス、シリコン、セラミ
ック等の無機系のものや、樹脂等の有機系のものいずれ
を用いてもよい。これらのなかでは特に、いわゆる可撓
性に優れ、薄くて軽いものを用いることが好ましく、例
えば、印刷配線板等として広く使用されているプラスチ
ックフィルムと同様の基板が好適に使用できる。より具
体的には、プラスチックフィルム材質として公知の各種
の材料、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリポロピレン(PP)、テフロン等
が利用可能である。なかでも特に、導電体電極膜の端部
でのハンダによる接合を考慮して、耐熱性の高いポリイ
ミドフィルムを用いるのが好ましい。
【0035】基板20の厚さは、特に限定されるもので
はないが、通常、1〜300μmの厚さのものが好まし
い。
【0036】図3には、本発明の第2の実施の形態が示
される。図3に示される磁界センサ2が、前記図1に示
される磁界センサ1と特に異なるのは、8個の磁気抵抗
効果素子(A1 〜A4 ,B1 〜B4 )が形成されている
点にある。
【0037】図3に示される実施の形態の場合、磁界セ
ンサ2は、基板20の上に、8個の磁気抵抗効果素子
(A1 〜A4 ,B1 〜B4 )が形成されており、上記式
(1)および式(2)との関係を満たす、A1 とB1
2 とB2 、A3 とB3 、A4とB4 とがそれぞれ対
(ペア)となる磁気抵抗効果素子(Am およびBm )を
構成する。
【0038】もちろん、この場合も、8個の磁気抵抗効
果素子は、すべて、検出対象となる被検出体の着磁ピッ
チPに対応する幅Pの内に(基板上、決められた幅Pの
内に)平行配置されている。
【0039】配列法について詳述しておくと、まずA1
の位置を図面上の左端にきめ、この位置から(P/2)
右方向へ対となるB1 を設置する。次いでA2 位置を、
1の位置より、右方向へ(P/4)のところに設置す
る。このA2 を基準にして、(P/2)右方向へ対とな
るB2 を設置する。次いでA3 位置を、A2 の位置よ
り、右方向へ(P/4)のところに設置する。このA3
を基準にして、今度は逆に(P/2)左方向へ対となる
3 を設置する。次いでA4 位置を、A3 の位置より、
右方向へ(P/4)のところに設置する。このA4 を基
準にして、今度も逆に(P/2)左方向へ対となるB4
を設置する。あくまで、すべての素子は、着磁ピッチP
に相当する幅Pの内に納めなければならない。すなわ
ち、上述したように上記式(2)における±(P/2)
をうまく使って、設置方向を決め、幅Pの内に納める手
法を要する。
【0040】対(ペア)となる磁気抵抗効果素子Am
よびBm は、図示のごとくそれぞれ、(P/2)の間隔
で設置されるとともに直列接続されており、4個のペア
の磁気抵抗効果素子によりP/4毎の位相差での出力、
すなわち、4相の信号を出力(図3のV1 ,V2 ,V
3 ,V4 )することができる。従って、分解能が極めて
高く(図3の場合、素子が一対しかない場合と比べて4
倍となる)、出力も大きくとれる。
【0041】図4には、図3に示される回路を具体的磁
界センサ2の構成図に変えた図面が示されている。図4
において、8個の各磁気抵抗効果素子(A1 〜A4 ,B
1 〜B4 )は、基板20の上に、折り返し形態のパター
ンで形成されており、これらの両端部には、それぞれ、
導電体電極膜11,11(電極パッド)が形成されてい
る。磁気抵抗効果素子および導電体電極膜の説明は、す
でに上述した通りであるので、ここでの説明は省略す
る。
【0042】図5には、本発明の第3の実施の形態が示
される。図5に示される磁界センサ3が、前記図1に示
される磁界センサ1と特に異なるのは、10個の磁気抵
抗効果素子(A1 〜A5 ,B1 〜B5 )が形成されてい
る点にある。
【0043】図5に示される実施の形態の場合、磁界セ
ンサ3は、基板20の上に、10個の磁気抵抗効果素子
(A1 〜A5 ,B1 〜B5 )が形成されており、上記式
(1)および式(2)との関係を満たす、A1 とB1
2 とB2 、A3 とB3 、A4 とB4 、A5 とB5 とが
それぞれ対(ペア)となる磁気抵抗効果素子(Am およ
びBm )を構成する。
【0044】もちろん、この場合も、10個の磁気抵抗
効果素子は、すべて、検出対象となる被検出体の着磁ピ
ッチPに対応する幅Pの内に(基板上、決められた幅P
の内に)平行配置されている。
【0045】配列法について詳述しておくと、まずA1
の位置を図面上の左端にきめ、この位置から(P/2)
右方向へ対となるB1 を設置する。次いでA2 位置を、
1の位置より、右方向へ(P/5)のところに設置す
る。このA2 を基準にして、(P/2)右方向へ対とな
るB2 を設置する。次いでA3 位置を、A2 の位置よ
り、右方向へ(P/5)のところに設置する。このA3
を基準にして、(P/2)右方向へ対となるB3 を設置
する。次いでA4 位置を、A3 の位置より、右方向へ
(P/5)のところに設置する。このA4 を基準にし
て、今度は逆に(P/2)左方向へ対となるB4 を設置
する。次いでA5 位置を、A4 の位置より、右方向へ
(P/5)のところに設置する。このA5 を基準にし
て、今度は逆に(P/2)左方向へ対となるB5 を設置
する。あくまで、すべての素子は、着磁ピッチPに相当
する幅Pの内に納めなければならない。
【0046】対(ペア)となる磁気抵抗効果素子Am
よびBm は、図示のごとくそれぞれ、(P/2)の間隔
で設置されるとともに直列接続されており、5つのペア
の磁気抵抗効果素子によりP/5毎の位相差での出力、
すなわち、5相の信号を出力(図5のV1 ,V2 ,V
3 ,V4 ,V5 )することができる。従って、分解能が
極めて高く(図5の場合、素子が一対しかない場合と比
べて5倍となる)、出力も大きくとれる。
【0047】図6には、図5に示される回路を具体的磁
界センサ3の構成図に変えた図面が示されている。図6
において、10個の各磁気抵抗効果素子(A1 〜A5
1〜B5 )は、基板20の上に、折り返し形態のパタ
ーンで形成されており、これらの両端部には、それぞ
れ、導電体電極膜11,11(電極パッド)が形成され
ている。磁気抵抗効果素子および導電体電極膜の説明
は、すでに上述した通りである。
【0048】また、図7には、図5の配置における等価
回路が示されている。
【0049】以上、実施の形態1〜3として、n=3〜
5の場合における磁気抵抗効果素子の具体的配置を説明
してきたが、これらの手法に準じて、n=6,7,8…
の場合にも本発明が適用できることは明らかである。
【0050】図8には、本発明における上記Am および
m の設置位置に、さらにそれぞれもう1つずつの磁気
抵抗効果素子を付加して、合計4n(n≧3;nは整
数)個の磁気抵抗効果素子を設け、上記Am およびBm
並びにこれらの設置位置に付加された磁気抵抗効果素子
m ’およびBm ’により、ブリッジ回路を構成した磁
界センサ4が示される。
【0051】図8において、式(1)および(2)を満
たす2n個相当分、すなわち、10個の磁気抵抗効果素
子(A1 〜A5 ,B1 〜B5 )の配置は、上記図5に示
される場合(実施の形態3)と同様である。さらに付加
される2n個、すなわち、付加される10個の磁気抵抗
効果素子(A1 ’〜A5 ’,B1 ’〜B5 ’)の配置位
置は、図示のごとく対応する添字と同一位置とされる
(例えば、Am とAm ’;Bm とBm ’)。このように
して形成配置された、20個の磁気抵抗効果素子は、対
(ペア)となる位置に存在する4本の素子により、それ
ぞれ、ブリッジ回路が組まれる。具体的ブリッジ回路
が、図9に示される。図8〜9に示される磁界センサ4
を、図5に示される磁界センサ3(実施の形態3)と比
べた場合、分解能は互いに同じであるが、出力は、磁界
センサ4の方が大きくとれ2倍となる。
【0052】図10には、本発明の磁界センサ1(磁界
センサ2〜4)の使用例の一例が示される。図10に示
される磁界センサ1は、被検出体60である回転着磁体
の回転速度を非接触で検出するためにギャップGの距離
を離して設置される。回転着磁体(60)は、この例で
は、円盤形状をなし、その周側面には図示のごとくN−
S極が交互に着磁されている(N−S極の磁石の幅を着
磁ピッチPと定義する)。この場合、磁界センサ1(基
板と磁気抵抗効果素子)は、図10に示される回転着磁
体(60)の周側面の曲率に合わせて(基板20を曲げ
て)曲率を付けておくことにより、高精度な検出が可能
になる。すなわち、ギャップGを一定に維持することが
できるため、磁界センサの出力が安定する。この点を考
慮し、基板20は、可撓性に優れる樹脂基板を用いるこ
とが好ましい。
【0053】また、図11に示されるように、回転する
被検出体61が、軟磁性体からなる円盤ギヤ形状の被検
出体である場合、本発明の磁界センサ1は、例えば、そ
の背後に設置されるバイアス磁石66と組み合わせて用
いられる。この場合、ギヤの凹凸部を合わせた長さを着
磁ピッチPと定義する。なお、図11に示される場合も
上記図10の場合と同様に、磁界センサに用いられる基
板20は、可撓性に優れる樹脂基板を用い、所定の湾曲
形状を形成させておくことが好ましい。
【0054】可撓性を有する基板20の上に成膜した磁
気抵抗効果素子に圧縮または引っ張り応力を印加する
と、応力で誘起された異方性により、飽和磁界の値が変
化する。この性質を利用し、例えば、予め圧縮応力を印
加した磁気抵抗効果膜を高温で熱処理し、応力緩和させ
た後、基板を平坦にすると、引っ張り応力が磁気抵抗効
果膜に働き、飽和磁界が減少する。すなわち、平坦な状
態でありながら、素子本来の特性よりも高感度で、湾曲
可能な磁気抵抗効果素子の作製が可能となる。
【0055】図12には、ストライプ形状の磁気抵抗効
果素子の長手方向に応力を印加させた場合、磁気抵抗効
果曲線(MR曲線)がどのように変化するかを示すグラ
フが示される。図12(a)は応力を印加していない状
態、図12(b)は圧縮応力を印加した状態、図12
(c)は引張応力を印加した状態のMR曲線である。こ
こで、応力は、樹脂基板の曲率半径が5mmになるま
で、圧縮方向、引っ張り方向にそれぞれ印加している。
【0056】また、図13には、ポリイミドフィルム基
板の上に形成された磁気抵抗効果素子としてのGMR膜
を、応力処理や熱処理等する際に、処理操作に応じて変
化するMR曲線が示される。図13(a)は、膜に外部
から強制的に応力がかけられてない状態でのMR曲線で
ある。次いで、フィルム基板を凹状に湾曲させる(圧縮
応力印加)。この時のMR曲線が図13(b)に示され
る。フィルム基板を凹状に湾曲させた状態で、150℃
で1時間熱処理を行うと応力緩和によりMR曲線が湾曲
前の状態に戻る(図13(c))。次に、フィルムを平
坦にすると、引っ張り応力が印加され、ヒステリシスが
多少見られるようになるが、応力誘起異方性により、M
R変化率を劣化させずに飽和磁界を熱処理前の半分程度
にすることができる(図13(d))。このようにし
て、高感度で、柔軟性のある磁界センサの作製が可能と
なり、曲率がそれほど大きくない被検出体の表面に沿っ
て、ギャップを一定に保ちながら磁界センサを配置させ
ることができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0058】(実施例1)3インチ径、75μm厚のポ
リイミドフィルムを基板として用いた。この基板の上
に、デュアルイオンビームスパッタ装置にて、200Å
−Ti(15Å−NiFeCo/20Å−Cu)×20
の多層GMR膜を成膜した。ここで膜構造は最初に20
0ÅのTi、次に15ÅのNiFeCo合金と20Åの
Cuを順に各々20層づつ積層した全厚900Åの多層
膜である。なお、密着性を向上させるために、GMR膜
を成膜する前に、アルゴンイオンにより基板表面のイオ
ンミリングを行った。用いたターゲットはいずれも純度
99.9%以上のターゲット組成とし、到達圧力として
4×10-7Torrまで真空引きした後にアルゴンガス
を導入し、成膜中の真空度は1.4×10-4Torrと
した。成膜時のアルゴンイオンの加速電圧は300V、
ビーム電流(アルゴンイオン量に比例)は30mA、N
iFeCoおよびCuの平均成膜速度は0.03nm/
secであった。
【0059】成膜後、フォトリソグラフィ手法により感
磁部である磁気抵抗効果素子のパターンを形成した。パ
ターン形状は、下記に示すような種々の形状とした(実
施例サンプル1〜2;比較例サンプル1〜5)。
【0060】(1)実施例サンプル1 図5および図6に示されるように10個の磁気抵抗効果
素子(n=5)を被検出体の着磁ピッチPに対応する幅
Pの内に平行配置して実施例サンプル1を作製した。図
5において、(P/10)=246μmとした。
【0061】(2)実施例サンプル2 図8に示されるように合計4n個(20個;n=5)の
磁気抵抗効果素子を設け、Am およびBm 並びにこれら
の設置位置に付加された磁気抵抗効果素子Am’および
m ’により、ブリッジ回路を構成してなる20個の磁
気抵抗効果素子を被検出体の着磁ピッチPに対応する幅
Pの内に平行配置して実施例サンプル2を作製した。図
8において、(P/10)=246μmとした。
【0062】(3)比較例サンプル1 図15に示されるように10個の磁気抵抗効果素子(n
=5)を備える比較例サンプル1を作製した。このサン
プルは、Am とBm のピッチを(P/2)に維持させな
がら、これらの対となる素子をP/5ずつ右方向にずら
して配置したものである。従って、すべての素子は着磁
ピッチPに対応する幅Pの内に入っておらず、2つの素
子B4 ,B5 は、Pの範囲からはみ出している。図15
において、(P/5)=492μm、(P/10)=2
46μmとした。
【0063】(4)比較例サンプル2 特開平3−221814号公報に従来技術として開示さ
れている技術と同一思想のものである。図16に示され
るように、10個の磁気抵抗効果素子を着磁ピッチPに
対応する幅Pの中に配列したものである。Am とBm
ピッチは(P/2)であるが、最初にAm を順次配置し
た後、次いでBm を順次配置しているために本発明の式
(1)を満足させていない。
【0064】(5)比較例サンプル3 特開平3−221814号公報に発明として開示されて
いる技術と同一思想のものである。図17に示されるよ
うに、10個の磁気抵抗効果素子を着磁ピッチPに対応
する幅Pの中に配列したものである。Am とBm のピッ
チは(P/2)となっておらず本発明の式(2)を満足
させていない。
【0065】(6)比較例サンプル4 特開平4−282417号公報中の図4として開示され
ている技術と同一思想のものである。配列形式が理解し
やすいように、図18(a)〜(f)にそれぞれ異なる
組ごとにずらして記載してある。このものは本発明の式
(1)および(2)を満足させていない。
【0066】(7)比較例サンプル5 特開昭61−99816号公報中の図1として開示され
ている技術と同一思想のものである。すなわち当該検出
装置は、図19に示されるように隣り合う2つのパター
ンA1 とB1 、A2 とB2 、A3 とB3 、A4 とB4
5 とB5 がそれぞれ対をなし(n=5)、各対をなす
パターンを(PーP/n)ピッチで配列したものであ
る。Am とBm のピッチは(P/2)であるが、本発明
の式(1)の関係は満足させていない。また、素子全体
もピッチP内に入っていない。
【0067】上記すべてのサンプルについて、導電体電
極膜(電極パッド)は、別途、1μmの金膜をスパッタ
法により形成した。この導電体電極膜(電極パッド)に
ハンダ付けにて錫メッキ銅線を接合し、さらに磁気抵抗
効果素子(素子)の自己発熱を防止するために、磁気抵
抗効果素子の上にシリコン樹脂を主成分とする熱伝導性
の良い材料を形成した。
【0068】また、上記すべてのサンプルについて、磁
気抵抗効果素子のそれぞれのパターン幅は30μm、素
子長は3.0mm、全長は9.0mmとした。作製した
素子の抵抗は、いずれも1.04〜1.05kΩ、MR
変化率(MR Ratio) は、いずれも14〜15%であっ
た。
【0069】上記の要領で作製した各磁界センササンプ
ル(符号:MS)を、図14に示すごとく回転するロー
タ80の外周面に取りつけ、このロータ80を筒状の着
磁体90に内側に配置し、回転位置センサとして評価し
た。筒状の着磁体90はフェライトゴム磁石からなり、
ゴム磁石の着磁ピッチP’は、2.58mmで、厚さは
1.5mmとした。筒状のゴム磁石(着磁体90)の内
径は74mm、磁界センササンプル(符号:MS)と着
磁体90とのギャップGは1.7mmとした。このギャ
ップGを考慮に入れて、ロータ上の周期を計算すると式
(1)および(2)の計算対象となるピッチP=2.4
6mmが得られる。各サンプルを評価する際には、5V
(=Vcc)の電圧を印加し、出力を測定した。
【0070】結果を下記表1に示す。
【0071】
【表1】 表1に結果より、本発明の磁界センサは、コンパクト化
が図れるために3インチウエーハから多くのセンサを得
ることができる。また、分解能が高いことはもとより、
出力も大きくなることから、大幅なコストダウンと高感
度、高出力が実現できる。
【0072】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の磁界センサは、2n(n≧
3;nは整数)個の磁気抵抗効果素子を備える磁界セン
サであって、前記2n個の磁気抵抗効果素子のうち、対
となるAm およびBm は、下記式(1)および式(2)
の位置関係を満たし、かつ、被検出体の着磁ピッチPに
対応する幅Pの内に平行配置されるとともに、直列接続
されてなるように構成される。
【0073】 Am =(P(m−1)/n) …式(1) (ただし、m=1,2,3 …,n) Bm = Am ± P/2 …式(2) 従って、このような構成からなる本発明の磁界センサ
は、センサそのものコンパクト化が図れ、分解能も高
く、出力も大きくなることから、大幅なコストダウンと
高感度化、高出力化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁界センサの好適な第1の実施の形態
を示す平面図である。
【図2】図1に示される回路を具体的磁界センサの構成
に変えた平面図である。
【図3】本発明の磁界センサの好適な第2の実施の形態
を示す平面図である。
【図4】図3に示される回路を具体的磁界センサの構成
に変えた平面図である。
【図5】本発明の磁界センサの好適な第3の実施の形態
を示す平面図である。
【図6】図5に示される回路を具体的磁界センサの構成
に変えた平面図である。
【図7】第3の実施の形態の等価回路を示す図面であ
る。
【図8】本発明の磁界センサの好適な第4の実施の形態
を示す平面図である。
【図9】第4の実施の形態の等価回路を示す図面であ
る。
【図10】本発明の磁界センサの使用例を示す概略斜視
図である。
【図11】本発明の磁界センサの他の使用例を示す概略
側面図である。
【図12】ストライプ形状の磁気抵抗効果素子の長手方
向に応力を印加させた場合、磁気抵抗効果曲線(MR曲
線)がどのように変化するかを示すグラフである。図1
2(a)は応力を印加していない状態、図12(b)は
圧縮応力を印加した状態、図12(c)は引張応力を印
加した状態のMR曲線である。
【図13】(a)〜(d)は、ポリイミドフィルム基板
の上に形成された磁気抵抗効果素子としてのGMR膜を
応力処理や熱処理等する際に、処理操作に応じて変化す
るMR曲線を示したグラフである。
【図14】磁界センサを回転するロータの外周面に取り
つけ、このロータを筒状の着磁体に内側に配置し、回転
位置センサとして評価する状態を示す概略平面図であ
る。
【図15】従来の磁界センサにおける素子の配置形態を
示す平面図である。
【図16】従来の磁界センサにおける素子の配置形態を
示す平面図である。
【図17】従来の磁界センサにおける素子の配置形態を
示す平面図である。
【図18】従来の磁界センサにおける素子の配置形態を
示す平面図である。
【図19】従来の磁界センサにおける素子の配置形態を
示す平面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4…磁界センサ 20…基板 A1 〜A5 ,B1 〜B5 …磁気抵抗効果素子 A1 ’〜A5 ’,B1 ’〜B5 ’…磁気抵抗効果素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 貴俊 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 小林 光一 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2n(n≧3;nは整数)個の磁気抵抗
    効果素子を備える磁界センサであって、 前記2n個の磁気抵抗効果素子のうち、対となるAm
    よびBm は、下記式(1)および式(2)の位置関係を
    満たし、かつ、被検出体の着磁ピッチPに対応する幅P
    の内に平行配置されるとともに、直列接続されてなるこ
    とを特徴とする磁界センサ。 Am =(P(m−1)/n) …式(1) (ただし、m=1,2,3 …,n) Bm = Am ± P/2 …式(2)
  2. 【請求項2】 上記Am およびBm の設置位置に、さら
    にそれぞれもう1つずつの磁気抵抗効果素子を付加し
    て、合計4n(n≧3;nは整数)個の磁気抵抗効果素
    子を設け、上記Am およびBm 並びにこれらの設置位置
    に付加された磁気抵抗効果素子により、ブリッジ回路を
    構成してなる請求項1に記載の磁界センサ。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗効果素子は、所定のパター
    ンに形成された磁性膜であり、当該磁性膜は、巨大磁気
    抵抗効果を示す膜である請求項1または請求項2に記載
    の磁界センサ。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗効果素子は、6個以上設け
    られており(n≧3)、3相以上の信号を出力してなる
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の磁界セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗効果素子は、6個以上30
    個以下設けられており(n=3〜15)、3相以上15
    相以下の信号を出力してなる請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の磁界センサ。
  6. 【請求項6】 前記磁気抵抗効果素子は、基板の上に形
    成されており、当該基板が、可撓性を有する請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の磁界センサ。
  7. 【請求項7】 前記基板が、可撓性を有する樹脂基板で
    ある請求項6に記載の磁界センサ。
  8. 【請求項8】 前記基板が、ポリイミドである請求項7
    に記載の磁界センサ。
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