JPH11282416A - プラズマディスプレイパネルの駆動回路、その駆動方法およびプラズマディスプレイパネル装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動回路、その駆動方法およびプラズマディスプレイパネル装置

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JPH11282416A
JPH11282416A JP11016936A JP1693699A JPH11282416A JP H11282416 A JPH11282416 A JP H11282416A JP 11016936 A JP11016936 A JP 11016936A JP 1693699 A JP1693699 A JP 1693699A JP H11282416 A JPH11282416 A JP H11282416A
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discharge
voltage
plasma display
display panel
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JP11016936A
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Takashi Hashimoto
隆 橋本
Akihiko Iwata
明彦 岩田
Takahiro Urakabe
隆浩 浦壁
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDPは多数のセルの集合体である。維持期
間に一斉に放電した場合はセル毎の放電電流は小さくて
も、各セルに共通のバス電極及び回路に流れる瞬時電流
は非常に大きくなる。そのため、母電極の抵抗ドロップ
や回路インピーダンスによる損失が大きくなるし、電圧
ドロップはマージンの低下を引き起こす。また、1セル
に流れる放電電流を考えた場合、ピーク電流が大きくな
ると蛍光体を励起するための紫外線が電流に対して飽和
してしまうため発光効率が低下する。 【解決手段】 半周期の間に第1の放電を行わせる第1
の電圧値と、第2の放電を行わせる第2の電圧値とを有
する維持パルスによって駆動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は交流型プラズマデ
ィスプレイパネル(以下、AC−PDPと称する)、特
に面放電型のAC−PDPの駆動回路及びその駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは、薄型のテレビジョンまたはデ
ィスプレイモニタとして種々の研究がなされている。そ
の中で、メモリ機能を有するAC−PDPの一つとし
て、面放電型のAC−PDPがあり、以下に、このPD
Pの構造を図15を用いて説明する。
【0003】図15は、従来の面放電型AC−PDPの
構造を示す斜視図であり、このような構造の面放電型A
C−PDPは、例えば特開平7−140922号公報や
特開平7−287548号公報に開示されるものであ
る。同図15において、面放電型AC−PDP101
は、表示面である前面ガラス基板102と、前面ガラス
基板102と放電空間を挟んで対向配置された背面ガラ
ス基板103とを備える。そして、前面ガラス基板10
2の放電空間側の表面上には、互いに対をなす第1電極
104及び第2電極105がそれぞれn本ずつ延長形成
されている。但し、図15に示すように、第1,第2電
極104,105の表面上の一部に、金属補助電極(バ
ス電極)104a、105aを有する場合には、当該金
属電極をも含めて、それぞれを「第1電極104」、
「第2電極105」と呼ぶこともできる。なお、第1,
第2電極104,105をそれぞれ行電極104,10
5とも呼ぶ。AC−PDPは両行電極104,105を
被覆するように誘電体層106が形成されている。ま
た、図15に示すように、誘電体層106の表面上に誘
電体であるMgO(酸化マグネシウム)から成るMgO
膜107が蒸着法などの方法により形成される場合もあ
り、この場合には、誘電体層106とMgO膜107と
を総称して、「誘電体層106A」とも呼ぶ。
【0004】他方、背面ガラス基板103の放電空間側
の表面上には、m本の第3電極108(以下「列電極1
08」と称す)が行電極104,105と直交するよう
に延長形成されており、隣接する列電極108間には、
隔壁110が列電極108と平行に延長形成されてい
る。この隔壁110は、各放電セルを分離する役割を果
たすと共に、PDPが大気圧により潰されないように支
える支柱の役割も果たす。そして、各列電極108の表
面上及び隔壁110の側壁面上には、それぞれ赤,緑,
青に発光する蛍光体層109が順序よくストライプ状に
設けられている。
【0005】上述の構造を備える前面ガラス基板102
と背面ガラス基板103とは互いに封着され、両ガラス
基板102,103の間の空間にはNe−Xe混合ガス
やHe−Xe混合ガスなどの放電用ガスが大気圧以下の
圧力で封入されている。このような構造を有する面放電
型AC−PDPにおいて、互いに対となる行電極10
4,105と列電極108により区画される放電空間
が、当該PDPの1つの放電セル、即ち画素となる。
【0006】次に、従来のPDPの具体的な駆動方法
を、図16、図17を用いて説明する。図16は、プラ
ズマディスプレイ装置50の駆動部分の構成を模式的に
示す図である。本プラズマディスプレイ装置50のPD
Pは、図15に示す構造のPDPを用いる。つまり、P
DP10は、表示ライン方向(第1方向)に沿って配置
された、少なくとも一方が誘電体(図15の誘電体層1
06又は106Aに相当)で覆われた第1の電極(図1
5の第1電極104に相当。以下「X電極」と呼ぶ)及
び第2の電極(図15の第2電極105に相当。以下
「Y電極」と呼ぶ)から成る表示電極対を複数対備え
る。
【0007】図16に示すように、PDP10はn本の
X電極Xi(参照符号「X」に続く数字i(i:1〜
n)を以て区別し、以下「X電極Xi」とも呼ぶ)が互
いに平行に形成されている。このX電極Xiと互いに対
を成すn本のY電極Yi(表記方法についてはX電極X
iと同様とし、以下「Y電極Yi」とも呼ぶ)が、X電
極Xiに隣接して且つ平行に形成されている。つまり、
X電極XiとY電極Yiとが第1ブロックの表示電極対
Xi,Yiを成す。そして、X電極Xi又はY電極Yi
のそれぞれの一端は、各電極Xi,Yiに所定の信号
(電位)を印加するための駆動回路14またはY電極ド
ライバ回路15に接続されている。X駆動回路14はX
電極ドライバ回路141ならびに駆動IC142から構
成される。
【0008】そして、表示電極対X,Yの配設方向に直
交する方向(第2方向)に沿って互いに平行に列電極W
1〜Wm(以下、総称して「W電極」とも呼ぶ)が順次
に形成されており、W電極の各一端は駆動回路18に接
続されている。駆動回路18はWドライバ181及び駆
動IC182により構成される。
【0009】駆動回路14、Y電極ドライバ回路15、
駆動回路18は電源回路41に接続されており、電力は
電源回路41から供給する。また、各駆動回路は制御回
路40から制御信号を入力することで動作させている。
【0010】以上のAC−PDPの駆動方法の一つとし
ては、例えば特開平7−160218号公報に開示され
る駆動方法がある。図17は、その駆動方法における1
サブフィールド期間内の駆動波形を示すタイミング図で
ある。なお、以下の説明では、図16におけるn本のX
電極を「行電極Xi」(i:1〜n)と呼び、n本のY
電極については、単一の駆動信号により駆動するものと
して、n本を一括して「行電極Y」と呼ぶ。また、m本
のW電極は「列電極Wj」(j:1〜m)と呼ぶ。
【0011】図17に示すサブフィールド(SF)は、
画像表示のための1フレーム(F)を複数の期間に分割
した内の一つであり、ここでは、サブフィールドを更に
「リセット期間」、「アドレス期間」、「維持放電期間
(表示期間)」の3つに分割している。
【0012】まず、「リセット期間」では、直前のサブ
フィールドの終了時点での表示履歴を消去するととも
に、引き続くアドレス期間での放電確率を上げるための
プライミング粒子の供給を行う。具体的には、全ての行
電極Xnと行電極Yとの間に、その立下がり時に後に述
べる自己消去放電を起こし得る電圧値の全面書き込みパ
ルスを印加することにより、表示履歴を消去する。
【0013】次に、「アドレス期間」では、X電極の駆
動IC142およびW電極の駆動IC182の動作によ
りマトリックスの選択して表示すべきセルのみを選択的
に放電させて、そのセルに書き込みを行う。具体的に
は、図17に示すように、まず、IC142の制御によ
って行電極Xiに順次スキャンパルスVxgを印加して
いき、点灯すべきセルにおいては、列電極Wjと行電極
Xiとの間で書き込み放電である「アドレス放電」を発
生させる。この時行電極Yには副走査パルスVyscを
印加する。行電極Xi及び行電極YにはVxg+Vys
cの電位差が印加されることになる。この電位差はそれ
自身では放電が開始しないが、先のアドレス放電をトリ
ガにして直ちに行電極Xi,Y間にも放電が発生する
(転移する)電位差である。これにより当該セルの誘電
体層106A(図15参照)の表面上には、後の維持パ
ルスの印加のみで維持放電を行うことが可能な量の正又
は負の電荷が蓄積される。
【0014】これに対して、消灯した状態のままのセル
では、アドレス放電を起こさせないため、当該セルの行
電極Xi,Y間には書込み維持放電は生じず、電荷の蓄
積も無い。
【0015】アドレス期間が終了すると維持放電期間に
なる。維持放電期間では、電極Xの駆動ICは制御され
ず、この期間はXドライバ141のみで電極Xに電圧印
加することになる。行電極Xi,Y間に維持パルスを印
加することにより、この維持放電期間中、書き込みが行
われたセルの維持放電が持続する。尚、維持放電期間中
の列電極Wjの電位は、行電極Xi、Y間の維持パルス
の電圧値をVsとした場合、およそVs/2に設定され
ている。これは、アドレス期間から維持放電期間への移
行時に、維持放電が安定に開始できるようにするための
駆動方法である。
【0016】ここで、図15を参照しながら、維持放電
期間の動作を詳しく述べる。まず、行電極104,10
5間に維持電圧パルスを印加して、放電を起こす。そし
て、この放電により生じる紫外線が図15の蛍光体層1
09を励起することにより、放電セルが発光する。この
放電の際に、放電空間中に生成された電子やイオンは、
それぞれの極性とは逆の極性を有する行電極104,1
05の方向に移動し、行電極104,105上の誘電体
層106Aの表面上に蓄積する。このようにして誘電体
層106Aの表面上に蓄積した電子やイオンなどの電荷
を「壁電荷」と呼ぶ。なお、壁電荷の量は、外部印加電
圧値に依存するため、壁電荷が形成する電位は、外部印
加電圧以上の値とはなり得ない。
【0017】この壁電荷が形成する電界は印加電界を弱
める方向に働くため、壁電荷の形成に伴い、放電は急速
に消滅する。放電が消滅した後に、先程とは極性を反転
した電圧パルスを行電極104,105間に印加する
と、この印加電界と壁電荷による電界とが重畳された電
界が、実質的に放電空間に印加されるため、再び放電を
起こすことができる。このように、一度放電が起きる
と、放電開始時の電圧に比べて低い印加電圧(以下「維
持電圧」と称す)を印加することで、放電を起こすこと
ができるため、両行電極104,105間に順次に極性
を反転させた維持電圧パルス(以下「維持パルス」とも
呼ぶ)を印加すれば、放電を定常的に維持させることが
できる。すなわち維持放電が継続する。
【0018】上述の動作原理によれば、印加パルスの立
ち上がり時の放電は、実効的な電圧は外部印加電圧が主
体であり、壁電荷はあくまでもその補佐として働いてい
ると言うことができる。そこで、この放電を「外部印加
電圧主体の放電」と呼ぶ。
【0019】他方、外部印加電圧が非常に高電圧の場
合、壁電荷は放電開始電圧以上の電位を形成することが
ある。この場合には、印加パルスの立ち下がり時におい
て、当該壁電荷だけで放電が起こり得る。このように、
外部から電圧が印加されていない状態で発生する放電を
「自己消去放電」と呼ぶ。このような放電の実効電圧は
壁電荷が主体であるため、「壁電荷主体の放電」と呼
ぶ。なお、壁電荷主体の放電時に、放電がより大きくな
る方向に外部印加電圧を補佐的に印加しても良いため、
ここでは、外部電圧が印加されている場合も含めて、
「壁電荷主体の放電」を定義することにする。
【0020】「外部印加電圧主体の放電」で構成される
先行技術は、特開平9−62225や特開平8−278
766など数多く開示されているが、「壁電荷主体の放
電」を積極的に利用しようという技術は数多くは開示さ
れていない。わずかに、特開平8−314405号公報
や、本発明者らによる先願の発明、特願平9−2714
58で「壁電荷主体の放電」を積極的に発生させる駆動
方法が示されている。
【0021】(無効電力回収回路)AC−PDPは容量
性の負荷であるため、このPDPを充・放電する際に駆
動電圧パルスの電圧値の2乗及びパネルの容量成分に比
例する無効電力(放電ないしは発光に寄与しない電力)
が生じる。従って、PDPのパネルサイズの増加に伴っ
てパネルの容量性負荷も増加するため、全消費電力にお
ける無効電力は無視できないほど大きなものになる。
【0022】そこで、かかる無効電力を回収する回路に
ついての技術が、例えば特開平8−152865号公報
や特公昭56−30730号公報に開示されている。図
18は前者の公報に開示される無効電力回収回路(以
下、「回収回路」とも呼ぶ)を有するプラズマディスプ
レイ装置の駆動回路を示す図である。図18に示す駆動
回路は、維持放電期間の動作中を模擬する回路であっ
て、この期間は図16の駆動IC142は導通状態にな
っており、X電極はXドライバと直結されることにな
る。従って、回路的にはX電極とY電極は容量成分CP
で代表されるから、維持放電期間では、無効電力回収回
路を含む駆動回路は図18に示される回路となる。すな
わち、容量成分CPを有するPDP201と、スイッチ
素子であるFET204〜207を有するパルス発生回
路200とを備え、更に、スイッチ素子であるFET2
12、213とコイル208と抵抗209とダイオード
210、211とから成る無効電力回収回路202がP
DP201(従って、容量成分CP)と並列に接続され
ている。このため、回収回路202は並列共振型の無効
電力回収回路とも呼ばれる。当該プラズマディスプレイ
装置において、PDP201の放電後の容量成分CPに
蓄積されているエネルギーを一度コイル208に吸収さ
せ、引き続く放電のために直ちにこのエネルギーを前回
の放電時とは逆極性の方向に再充電するようにFET2
04〜207,212,213が駆動制御される。この
ようにして、図18のプラズマディスプレイ装置は、回
収回路202によって容量成分CPの放電エネルギーを
回収・再利用している。
【0023】他方、図19は、例えば特開昭62−19
2798号公報や特開昭63−101897号公報に示
される無効電力回収回路302を有するプラズマディス
プレイ装置の駆動回路を示す図である。図19に示すよ
うに、当該プラズマディスプレイ装置は、容量成分CP
を有するPDPと、スイッチ304〜307を有するパ
ルス発生回路とを備え、スイッチ312〜315とコイ
ル308,309とコンデンサ310,311から成る
回収回路302を備える。図19に示すように、回収回
路302は容量成分CP(即ちPDP)の両端に直列に
接続されるため、直列共振型の無効電力回収回路とも呼
ばれる。当該プラズマディスプレイ装置において、スイ
ッチ312〜314を適切に制御することにより、放電
後の容量成分CPに蓄積されているエネルギーをコイル
308,309を介して一旦コンデンサ310,311
に回収した後に、所定のタイミングにおいて上記エネル
ギーを利用して容量成分CPを再充電している。
【0024】図19の直列共振型の回収回路302は、
図18の並列共振型の回収回路202と比較して、その
部品点数が多く、部品スペースも大きいのでコストが高
くなるが、他方において、放電エネルギーを一度コンデ
ンサ310,311に充電する駆動方法なので、駆動電
圧パルスの設計(特に印加タイミング)の自由度が大き
く、従って、放電をコントロールしやすいという利点が
ある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】(輝度分布)外部印加
電圧主体の放電は上述のように、ある決められた電位を
印加することで放電させるため、放電強度がセル固有の
放電電圧により制限されてしまう。従って、放電開始電
圧の低いセルは輝度が高く、放電開始電圧の高いセルは
輝度が低いなど表示ムラが生じるという問題があった。
【0026】(マクロ的ピーク電流)PDPは多数のセ
ルの集合体である。維持放電期間に一斉に放電した場合
はセル毎の放電電流は小さくても、各セルに共通のバス
電極及び回路に流れる瞬時電流は非常に大きくなる。そ
のため、母電極の抵抗ドロップや回路インピーダンスに
よる損失が大きくなるし、電圧ドロップはマージンの低
下を引き起こす。
【0027】また、特に外部印加電圧主体の放電のみで
駆動する場合、放電開始電圧の高い(放電しにくい)セ
ルに対応した電圧を印加して制御するため放電開始電圧
の低いセルは必要以上の放電電流が流れてしまう。従っ
てパネル内の各セルの放電開始電圧分布が大きいほど、
母電極の抵抗ドロップや回路インピーダンスによる損失
は大きくなる。
【0028】(ミクロ的ピーク電流)1セルに流れる放
電電流を考えた場合でも、放電電流は小さい方がよい。
ピーク電流が大きくなると蛍光体を励起するための紫外
線が電流に対して飽和してしまうため発光効率が低下す
るのである。これもまた、パネル内の各セルの放電開始
電圧分布が大きいと、放電開始電圧の高いセルに電圧を
設定することになり、放電開始電圧の低いセルは上述の
母電極、回路インピーダンスの損失以外にも、放電自体
が損失の大きいものになる。
【0029】(電圧マージン)従って、以上の考えに基
づけば最適な放電とは各々のセルを必要最小限の放電電
流でそろえた状態といえる。しかし、これは放電の弱体
化を意味するものでありマージン低下につながる可能性
がある。特に、維持放電期間の最初は空間電荷が少なく
放電の開始電圧が高いなど放電が持続しにくい条件にあ
る。また、維持放電期間の終了時に表示履歴をリセット
することを考えると弱体化した放電では安定したマージ
ンを得ることはできない。
【0030】(回路構成)また、並列共振型の回収回路
を利用して自己消去放電を誘発する場合には、従来の回
路構成自体では問題がある。並列共振型の駆動回路では
パルスとパルスの間に壁電荷主体の自己消去放電に適し
た電圧を保持する休止期間が存在しないため、自己消去
放電を起こしにくいからである。また、補助的に電圧パ
ルスを印加して壁電荷主体の放電を誘発する場合には、
上述の従来の並列共振型駆動回路だけでは不可能であ
り、誘発するためのパルスの作成には別の電源及びスイ
ッチを用いなければならなかった。
【0031】そこで、本発明は上記の考えに基づいてな
されたものであり、放電の選択幅を広げ、輝度むらのな
い駆動方法を提供することを第1の目的とする。
【0032】また、電流のピークを下げて、母電極の抵
抗、回路インピーダンスによる損失を小さくした、すな
わち放電の効率、発光効率を向上させた駆動方法を提供
することを第2の目的とする。
【0033】維持放電を弱体化して輝度分布の低減、ピ
ーク電流の分散を図った場合でも、電圧マージンを損な
わない駆動方法を提供することを第3の目的とする。
【0034】並列共振型の無効電力回収回路においても
パルスとパルスの間に休止期間を設けることで自己消去
放電を発生しやすくするAC−PDPの駆動回路を得る
ことを第4の目的とする。
【0035】並列共振型の無効電力回収回路において
も、自己消去放電をより良く利用するために補佐的に印
加する電圧パルスが形成できるAC−PDPの駆動回路
を得ることを第5の目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るプ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法は、半周期の間に
第1の放電を行わせる第1の電圧値と、第2の放電を行
わせる第2の電圧値とを有する維持パルスによって駆動
するものである。
【0037】請求項2の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、無効電力を回収するための無効
電力回収回路により発生する電圧と電源からの電圧とを
切り替えて、維持パルスを形成するものである。
【0038】請求項3の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、無効電力回収回路をプラズマデ
ィスプレイパネルの電極間容量に並列に接続された並列
型無効電力回収回路としたものである。
【0039】請求項4の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、無効電力回収回路をプラズマデ
ィスプレイパネルの電極間容量に直列に接続された直列
形無効電力回収回路としたものである。
【0040】請求項5の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、複数の異なる電圧出力を有する
電源を備え、これら複数の異なる電圧を切り替えて維持
パルスを形成するものである。
【0041】請求項6の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、第1の放電および第2の放電は
外部印加電圧主体の放電であり、複数のセルの放電タイ
ミングが分散したものとなるように、上記第1の電圧値
と上記第2の電圧値を設定するものである。
【0042】請求項7の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、第2の電圧値は最小維持電圧以
上とし、第1の電圧値は放電開始電圧以下とするもので
ある。
【0043】請求項8の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、第1の放電および第2の放電は
外部印加電圧主体の放電と壁電荷主体の放電を併用した
ものであり、上記維持パルスの半周期の間に同一のセル
が複数回の放電に分散したものとなるように、第1の電
圧値および第2の電圧値を設定するものである。
【0044】請求項9の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、第2の電圧値は第1の電圧値の
略1/10以下とするものである。
【0045】請求項10の発明に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法は、維持パルスを、無効電力を回
収するための無効電力回収回路により発生する電圧と電
源からの電圧とを切り替えて形成し、無効電力回収回路
により発生する電圧が連続的に上昇する間と、および電
源からの電圧供給時とで放電を発生させて、維持パルス
の半周期の間に放電を複数回に分散させるものである。
【0046】請求項11の発明に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法は、維持放電期間の初期は、維持
パルスは第1の電圧値だけを有するものである。
【0047】請求項12の発明に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法は、維持放電期間の終期は、維持
パルスは第1の電圧値だけを有するものである。
【0048】請求項13の発明に係るプラズマディスプ
レイ装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネルの駆動方法により駆動されるプ
ラズマディスプレイパネルを備えるものである。
【0049】請求項14の発明に係るプラズマディスプ
レイ装置は、外部印加電圧主体の放電と壁電荷主体の放
電とを併用する交流型プラズマディスプレイパネルの電
極間容量に並列に接続し、電極間容量の放電時に発生す
る共振電流で上記電極間容量を逆極性に再充電する共振
コイルと、複数の回収スイッチからなる無効電力回収回
路と、電源と、電極間容量の両端を前記電源に接続する
ためのメインスイッチからなるパルス発生回路を有する
プラズマディスプレイパネルの駆動回路において、外部
印加電圧を印加するパルスとパルスの間に壁電荷主体の
放電を誘発する電位差略ゼロの休止期間を設けたもので
ある。
【0050】請求項15の発明に係るプラズマディスプ
レイ装置は、請求項14記載のプラズマディスプレイパ
ネル装置において、休止期間は、上記電極間容量の放電
時に発生する共振電流を上記パルス発生回路のメインス
イッチを介して還流させたのち電極間容量に再充電する
ことで得るものである。
【0051】請求項16の発明に係るプラズマディスプ
レイ装置は、請求項14記載のプラズマディスプレイパ
ネル装置において、休止期間は上記共振コイルに並列に
還流スイッチを設け、上記電極間容量の放電時に発生す
る共振電流を上記還流スイッチを介して還流させたのち
電極間容量に再充電することで得るものである。
【0052】請求項17の発明に係るプラズマディスプ
レイ装置は、請求項14記載のプラズマディスプレイパ
ネル装置において共振コイルに並列に接続した部分共振
コンデンサ及び部分共振コイルの直列接続からなる部分
共振回路の共振波形で構成するものである。
【0053】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1、図2が本発
明による実施の形態1を示す図であるが、この図の説明
を述べる前に、まず、「外部印加電圧主体の放電」によ
る駆動と、本発明者らによる先願の発明、特願平9−2
71458に示された「壁電荷主体の放電」を併用した
駆動との違いを説明する。「壁電荷主体の放電」の特徴
の一つに、パネル内の電圧分布を緩和し、面内輝度ばら
つき(表示ムラ)を少なくすることがある。これはたと
えパネル内の各セルに放電電圧の分布が存在していて
も、そのセルの放電特性に応じた量の壁電荷を形成して
放電が終了するため、引き続いて外部印加電圧主体の放
電を起こした場合には、各セルの発光強度をそろえるこ
とができるというものである。すなわち、「外部印加電
圧主体の放電」だけで維持放電を行った場合は印加電位
が固定されているため生成する壁電荷分だけ放電強度が
セルによって異なってしまうが、「壁電荷主体の放電」
を併用すれば、自動的に放電電圧の高い(放電しにく
い)セルは壁電荷主体の放電が小さく、放電電圧の低い
(放電しやすい)セルは壁電荷主体の放電が大きくなる
など自己調整することができる。
【0054】この概念は、「外部印加電圧主体の放電」
が1サイクルあたり2回の決められた印加電圧で放電す
るのに対し、「壁電荷主体の放電」を併用した駆動は1
サイクルあたり4回の放電で、そのうちの2回がセルの
特性に応じてセル自身が自由に放電強度を選べるといっ
た放電の選択肢が増えたためと考えることができる。
【0055】さらに、壁電荷主体の放電を併用すると発
光効率を向上させることができる。AC−PDPは通常
グロー放電領域を利用して駆動されるため電流密度が高
くなると発光効率が悪くなるという特性を持つ。これに
関しては例えば“プラズマディスプレイ最新技術”(御
子柴:EDリサーチ,1996年発行)に詳しく述べら
れている。外部印加電圧主体の放電のみで放電を持続し
た場合、高効率化のためには外部印加電圧をマージン限
界まで低くしなければならない。一方、壁電荷主体の放
電を併用することで放電を持続させる場合、壁電荷主体
の放電により壁電荷量は減るため、駆動は空間電荷を利
用したものとなる。放電にかかる電圧を可能な限り低く
し、空間電荷を利用してマージンをとることで電流密度
を下げることができ高効率を得ることができる。
【0056】以上説明した「壁電荷主体の放電」を併用
して高効率を得る方法に関しては、本発明者らの先願の
発明、特願平9−271458で明らかにしたが、本発
明はそのさらに具体的な駆動方法および装置を提供する
ものである。
【0057】以下、図に基いて本発明による実施の形態
1を説明する。図1および図2は、本発明の実施の形態
1を示す無効電力回収回路および具体的な駆動方法を示
す図である。まず、図1においては、PDPの各放電セ
ルは容量性負荷であることに鑑みて、PDPの互いに隣
接しあう任意の放電セルを、放電セルに係る容量成分C
Pとして模擬的に図示している。本実施の形態では、直
列共振型の無効電力回収回路が使用されている。図1に
示すように、容量成分CP、即ちPDPのX電極の一端
は、ドレイン端子が供給電源Vs(Vs:サステイン電
圧)に接続されたn型MOS FET11(スイッチと
寄生ダイオードの記号で示されている)のソース端子に
接続されており、当該ソース端子はn型MOS FET
12のドレイン端子に接続されており、n型MOS F
ET12のソース端子は接地されている。なお、両MO
S FET11,12のそれぞれに並列接続された寄生
ダイオードをも含めて、以降、FETと呼び、他の後述
するMOS FETについても同様とする。
【0058】かかるFET11,12は、X電極ドライ
バ回路141(図16参照)の一部(維持放電時に表示
放電電流が流れるメインラインを成す)を構成し、各F
ET11,12のゲート端子に印加される駆動信号(ゲ
ート電圧)によってX電極の電位を電源電位Vsあるい
は接地電位に保持(クランプ)するためのクランプスイ
ッチ素子として動作する。なお、かかる構成のクランプ
スイッチ素子を、それに含まれるFETの参照符号を用
いて「クランプスイッチ素子11,12」のように呼
ぶ。また、駆動IC142は維持放電期間には導通状態
となっているのでここでは省略している。
【0059】他方、Y電極の一端は、Y電極ドライバ回
路15(図16参照)内に設けられた、FET13,1
4を含むクランプスイッチ素子13,14に接続されて
いる。
【0060】さて、図1中の破線で囲んだ部分の回路2
が、無効電力回収回路である。以下、無効電力回収回路
2を「回収回路2」とも呼ぶ。回収回路2は従来の直列
型無効電力回収回路(図19参照)とおよそ同じ構成で
よい。ただし、回収コンデンサ27、28に並列に、且
つ、回収コイル19、20がカソードにGNDがアノー
ドになるようにダイオード25、26が接続されてい
る。
【0061】次に、図1を参照しつつ、図2に示す維持
放電期間(1サブフィールド)中の各パルスの電圧波形
のタイミングチャートに従って、PDP10の駆動方法
を説明する。なお、図2中の電位V11〜V18はそれ
ぞれFET11〜FET18の各ゲート端子に印加され
る駆動信号電圧を示す。また、図2中のVCPX、VC
PYはそれぞれ回路から出力し、PDPの容量成分C
P、すなわちX電極およびY電極に印加される電圧波形
を示し、Lは発光波形を示す。
【0062】なお、本発明においては特に維持放電期間
中のX電極、Y電極の電位が重要でありW電極の電位は
言及しない。X電極、Y電極との放電を避ける目的で略
中間電位にDCパルスを印加してもよい。また、VCP
X、VCPY一組を一周期として任意の回数繰り返し印
加し輝度を得る。(図2ではあるタイミングの一周期半
のパルスが示されている。)
【0063】さて、タイミングAにおいて、FET12
をOFFにした後にFET15をONにする。これによ
り、回収コンデンサに貯えられたエネルギーはFET1
5、共振コイル19を介してパネルCPに向かって放出
し始める。それに従い、VCPXの電位も上昇し始める
が、その途中、タイミングBでFET15を一時OFF
にする。この時、ダイオード25の一端がコイル19
に、他端がGNDに接地されているため、FET15が
開放状態であっても、GND―ダイオード25−コイル
19−パネルCP−FET14−GNDといったループ
(回路)が形成し、安定してパネルCPの電圧Vk(第
2の電圧値)を確保することができる。
【0064】タイミングCで再度FET15をONとし
て回収コンデンサの残りのエネルギーをパネルCPに供
給する。タイミングDで十分にエネルギーを放出した
後、FET11がONすることで電源から第1の電圧値
であるVsの電圧が供給され、クランプされる。このよ
うに、維持パルスは複数の電圧値を有する波形に形成さ
れる。尚、図2ではFET11及びFET15は重なら
ないタイミングで記載されているが、重ねても問題な
い。逆に、数100ns程度重ねた方が波形は安定する。
【0065】タイミングEでは、FET11がOFF、
FET16がONとなることでパネル容量CPに貯えら
れたエネルギーはコイル19、ダイオード22、FET
16を介して回収コンデンサ27に移行する。十分電流
が流れきったタイミングFでFET12をONとするこ
とでVCPXはGND電位にクランプされる。FET1
6、FET12も上述のようにONタイミングを重ねて
もよい。
【0066】その後、タイミングFでVCPXがGND
になると同時にFET17がONとなり、VCPYの電
位は上昇する。タイミングGで一度FET17をOFF
とし、タイミングHで再度ONとすることで、VCPY
には電位Vkで段が生じる。タイミングIでコンデンサ
28のエネルギーが十分パネルCPに移行した後、FE
T13をONにしてVCPYをVsにクランプする。タ
イミングJでFET13をOFF、FET18をONに
して、パネルCPに貯えられたエネルギーをコイル2
0、ダイオード24、FET18を介して回収コンデン
サ28に移行する。十分に共振電流がながれたタイミン
グKでFET14をONとし、VCPYの電位をGND
にクランプする。タイミングKはすなわちタイミングA
であり、上記の動作は指定回数繰り返される。
【0067】ここで説明した1周期の間に、放電はタイ
ミングB〜タイミングC、タイミングD〜タイミング
E、タイミングG〜タイミングH、タイミングI〜タイ
ミングJの4回発生している。これは、印加する階段状
のパルス波形の電圧レベル、すなわち第1の電圧値Vs
と第2の電圧値Vkのレベルにより2通りに考えること
ができる。
【0068】(ケースI:Vk≧最小維持電圧の場合)
まず、第2の電圧値Vkが十分高く、例えば、Vk≧最
小維持電圧の場合を考える。パネルCPは複数のセルの
集合体であるから放電電圧には各々ばらつきが生じる。
放電電圧の低いセル(つきやすいセル)はVkで放電
し、放電電圧の高いセル(つきにくいセル)はVsで放
電させることができる。一点放電開始電圧をVf1、全
点放電開始電圧をVfn、一点消灯電圧をVsm1、全
点消灯電圧をVsmnと定義するならば、放電電圧の低
いセルのマージンはVsmn〜Vf1、放電電圧の高い
セルのマージンはVsm1〜Vfnといえる。もちろん
パネルのマージンはVsm1〜Vf1である。パネルに
よりこれらの電圧はばらつくが、おおよそVf1=21
0V、Vfn=230V、Vsm1=155V、Vsm
n=135V程度である。第1の電圧値である設定電圧
Vsを160Vとするならば、放電電圧の高いセルはマ
ージン下限から5V上という輝度の低い発光になるが、
放電電圧の低いセルはマージンから25V上と輝度が高
くなる。そこで、第2の電圧値であるVkを140Vに
設定すれば、放電電圧の高いセルはVkでは放電できず
Vsで放電し、放電電圧の低いセルはVkで放電するよ
うになる。この場合いずれもマージンから5V上で動作
することになり輝度は等しくなる。
【0069】尚、必ずしも放電電圧の低いセルが常にV
kで点灯し、放電電圧の高いセルが常にVsで点灯する
とは限らない。セルのその時その時の条件によっては、
Vsでの点灯とVkでの点灯とを交互に繰り返す場合も
ある。従来Vsだけでしか放電する電圧が与えられなか
ったのに対し、本発明ではVkという中間の電圧を与え
ることにより、(Vs−Vs)、(Vs−Vk)、(V
k−Vk)という組み合わせで放電することができる。
すなわち、セル固有の放電特性に応じてセル自身が放電
電圧を自由に選んで放電することになる。このように、
Vsで放電するセルやVkで放電するセルが存在するこ
とになり、図2に示す発光波形Lは複数あるセル全体と
して図のように維持パルスの半周期で2回発光するよう
な波形になるわけである。すなわち、第1の放電が第1
の電圧値Vsで行われ、第2の放電が第2の電圧値Vk
で行われる。従って、放電電流は分散されることにな
る。
【0070】これにより、従来、放電電圧のばらつきが
引き起こしていた、輝度むら、母電極・回路インピーダ
ンスの損失、放電効率の低下、を軽減することができ
る。
【0071】また、電源電位をVs以外に設けてもよい
し、2段階に分けていた回収電流を3段階以上に分割し
て供給してもよい。すなわち、維持パルスを一つの電圧
値だけではなく、複数の電圧値を有する波形に形成し、
それぞれの電圧値で放電を起こすことにより、放電の選
択幅は飛躍的に増えより一層の効果が得られることはい
うまでもない。
【0072】(ケースII:Vk≦Vs/10の場合)次
に第2の電圧値Vkが十分に低く、例えば、Vk≦Vs
/10の場合を考える。第1の電圧である設定電圧Vs
が比較的高い領域、若しくは空間電荷をよりよく利用
し、放電開始電圧を低くした領域では自己消去放電が起
こる。Vkは自己消去放電をより強く引き起こす向きに
印加するため、自己消去放電(壁電荷主体の放電)の強
度は強まる。補助的にはたらくVkは高すぎると、先の
Vsで生じた壁電荷を減らしすぎ(場合によっては反転
してしまい)、次にVsが印加されても放電は持続でき
ない。図3は本発明者らによる先願発明の特願平9−2
71458に示された、Vkに相当する自己消去援護パ
ルス電圧値と発光効率を示す図であるが、Vkの最大値
は17Vでありそれ以上でのマージンは確保できなかっ
た。このVkの最大値はパネル構造に依存する値ではあ
るが、おおよそ設定電圧Vs(ケースIで説明したパネ
ルマージン155V〜210Vの範囲)に対して1/1
0以下程度といえる。
【0073】先のケースIとケースIIの違いを述べる。
ケースIでは各セルでの放電は1周期あたり2回であっ
た。すなわち、一度Vkで放電したセルはその後Vsで
は点灯できない。これは、一度Vkで放電すると逆方向
に壁電荷が蓄積してしまい、仮に再度点灯させる場合に
はそれを打ち消すほどの電圧を印加しなければならない
からである。例えば、それは2Vs程の高電圧でありV
kとVsの差がVs/4以下と非常に小さい本実施の形
態では起こり得ない。他方ケースIIでは放電電圧の低い
セルがVsで放電し、多くの壁電荷が形成した状態で次
のサイクルのVkで再度放電するものであるから、同一
のセルが1周期あたり4回放電するものと考えることが
できる。この場合も全体としての発光波形は図2のLで
示す波形となり、放電電流も分散されたものとなる。
【0074】上述の発光形態の違いをさらに明確化する
場合は例えばVsを変化させずにVk電位を変えればよ
い。仮にVk電位をVs電位まで徐々に引き上げても途
中で放電が途切れず、Vkでの発光とVsでの発光がア
ナログ的に融合する場合はケースIと考えることができ
る。逆に、Vkをあげるに従い徐々にVsでの発光が弱
まって、徐々に放電が遅れ、放電が途切れてしまう電圧
レベルが存在する場合はケースIIと考えることができ
る。
【0075】ケースIIにおいても、放電電圧の高いセル
はVkでの発光が弱く(場合によっては放電せず)、放
電電圧の低いセルはVkでの発光は強くなるなど、ケー
スIほどではないが放電に選択性をもたせることができ
る。また、同一セルにおいて放電回数を多くし、1回あ
たりのピーク電流を下げているためケースI以上に放電
の発光効率は向上する。
【0076】実施の形態2.図4は本発明による実施の
形態2の駆動方法を説明する図である。実施の形態1で
はケースI、ケースIIの何れにおいても無効電力回収回
路からパネルに流れる供給電流を一時止めることで第2
の電圧値を設けていた。しかし、従来同様に積極的に第
2の電圧値としての段を設けなくとも電圧の設定によっ
ては発光を分散させることができる。図4はこの場合の
電圧波形VCPX、VCPY及び発光波形を示したもの
である。パネル容量に回収回路からエネルギーが供給さ
れている途中、すなわち電圧が上昇している間で一度放
電し、回収回路からのエネルギーの供給が途絶えた後に
電源からの電圧を印加してエネルギー供給することによ
り再度放電している。本発明の趣旨が放電電流を分散、
ピーク電流を低減することにあるから、維持パルスを第
2の電圧値で段を有する形状にしなくても従来型の無効
電力回収回路で放電電流が分散できればある程度の効果
を得ることができる。
【0077】特に、ケースIIの場合は電圧の変化速度に
大きく依存し、放電遅れ時間よりも遅く、ゆっくりと電
圧が変化する場合は、壁電荷主体の放電は必要最小限な
ものとなってしまう。逆に、放電遅れ時間以上に早く電
圧が変化する場合は、Vk≧Vs/10になる可能性も
ありマージンの低下につながる。従って、壁電荷主体の
放電中は電位が変化しないようにすることが望ましい。
【0078】また、従来のある一定の設定電圧のみで放
電を制御する方法との違いは発光波形を観測するだけで
明らかであり、発光波形が複数個のピークを持つ場合は
本発明における動作点で動作させたものと判断すること
ができる。
【0079】実施の形態3.図5は実施の形態3の駆動
方法を示すタイミングチャートである。実施の形態1に
おけるケースIIではX電極のパルス立ち下りとY電極の
パルスの立ち上り、あるいはY電極のパルスの立ち下り
とX電極のパルスの立ち上りは連続性をもっていた方が
よい。GND電位に段が存在する場合にはその段におい
て壁電荷主体の放電が発生し、十分な効果が得られない
場合があるからである。図5にその対策としてタイミン
グチャートを示し説明する。尚、回路構成などは実施の
形態1に準じ、図1と同じとする。
【0080】図5では第2の電圧値Vkを作成する設計
思想が実施の形態1と異なる。具体的にはタイミングD
でFET11がOFF、FET16がONしたときに同
時若しくは若干遅れてFET17をONとする。これに
より、コンデンサ28のエネルギーが、FET17、コ
イル20、FET14を結ぶループ(回路)により還流
し始めコイル20にはリアクタンスに応じたエネルギー
が貯えられる。タイミングEでFET12がONすると
同時にFET17をOFFとすることで、コイル20に
貯えられたエネルギーがパネルに流れる。一度コイル2
0に貯えているため、X電極の立ち下りとY電極の立ち
上りは連続的となる。その後、壁電荷主体の放電終了を
見計らってタイミングFから再度FET17をONと
し、コンデンサ28に残存するエネルギーをパネルに供
給する。
【0081】同様にタイミングHでFET13がOF
F、FET18がONと同時若しくは若干遅れてFET
15がONすることで、コイル19にエネルギーが貯え
られ、タイミングIでFET14がONするのと同時に
FET15をOFFとし、コイル19のエネルギーをパ
ネルに供給する。さらに、壁電荷主体の放電終了後のタ
イミングJでコンデンサ27に貯えられている残りのエ
ネルギーをパネルに供給する。
【0082】本実施の形態3は実施の形態1と比較し
て、FET17、FET15のONタイミングをずらし
ただけではあるが、コイル20、コイル19に流れる電
流を途中で中断するのと一度リアクトルにエネルギーを
移行してそれをパネルに供給するのとでは設計思想が異
なる。実施の形態1ではFET17、FET15のON
時間を制御することでVkの電圧を比較的容易に作るこ
とができるが、実施の形態3ではコイル20、コイル1
9に依存し、FET17、FET15の時間での制御は
できない。しかし、実施の形態3を用いれば、放電電流
が大きい場合でも実施の形態1以上に十分な電流を流す
ことができる。
【0083】尚、コイル19、20に回収コンデンサ2
7、28のエネルギーを供給し、電流を還流させている
期間は理想回路であればエネルギーの損失はないが、実
際には抵抗により消費してしまう。従って、還流時間は
ある程度短い方がよい。
【0084】実施の形態4.図6は、PDP装置50の
本発明の実施の形態4による駆動波形を示す電圧波形及
び発光波形を示したものである。本プラズマディスプレ
イ装置は、図16に示すプラズマディスプレイ装置50
の構成を用いることができ、駆動方法に特徴をもつもの
である。従って、以下の説明において同図16中の構成
要素については同一の符号を以て表記する。
【0085】図6は行電極Xi(i=1.2.・・・n)、行
電極Y、列電極Wの電位、発光波形を示し、1サブフィ
ールド期間内の駆動波形を示すものである。なお、本実
施の形態3に係る駆動方法では、図6に示すように、主
に正のパルスを用いてPDP装置50を駆動させている
が、勿論、図6に示すパルスの極性を全て反転させて駆
動しても良い。
【0086】(リセット期間)まず、「リセット期間」
では、全ての列電極Wjと行電極Yとの間に、全面書き
込みパルスを印加して、直前のサブフィールドの終了時
点での表示履歴を消去するとともに、プライミング粒子
の供給を行う。
【0087】(アドレス期間)次に、「アドレス期間」
では、表示すべきセルのみに選択的にアドレス放電を起
こす。図17に示す先行技術例同様に、行電極Xiに順
次スキャンパルスVxgを印加していき、点灯すべきセ
ルにおいては、列電極Wjと行電極Xiとの間で書き込
み放電である「アドレス放電」を発生させる。この時行
電極Yには副走査パルスVyscを印加する。行電極X
i及び行電極YにはVxg+Vyscの電位差が印加さ
れることになる。この電位差はそれ自身では放電が開始
しないが、先のアドレス放電をトリガにして直ちに行電
極Xi,Y間にも放電が発生する(転移する)電位差で
ある。これにより後の維持パルスの印加のみで維持放電
を行うことが可能な量の正又は負の壁電荷が蓄積され
る。
【0088】(維持放電期間)そして、「維持放電期
間」では、行電極Xi,Y間に維持パルスを印加するこ
とにより、書き込みが行われたセルについて、このサブ
フィールド内の維持放電を行う。ここで、維持放電期間
の初期の一周期は無効電力回収回路を動作させていな
い。すなわち、図1の例で言えば、FET15〜18は
動作させない。次の周期からは無効電力回収回路を動作
させ、発光ピークを2つに分割しピーク値を小さくさせ
ている。また、維持放電期間の最終の1周期は無効電力
回収装置を動作させていない。維持放電期間のそれ以外
の期間では、無効電力回収回路を動作させ、放電に積極
的に利用する駆動波形を、実施の形態1で示したように
複数の電圧値を有する形状に形成してもよいし、維持パ
ルスの複数の電圧値を外部印加電圧で形成してもよい。
本実施の形態4の特徴は、維持放電期間の初期及び終期
の印加波形を、それ以外の期間の維持パルスの第1の電
圧値Vsだけで構成する、すなわち矩形状のパルスにし
たことにある。
【0089】アドレス期間の終了時から維持放電期間の
最初までは、例えばX1ラインを考えるとアドレスパル
ス幅×アドレスライン数の時間だけ離れている。これは
条件によっては1msec以上と非常に長く、アドレス期
間で発生した空間電荷はもはや存在しない。従って、維
持パルスの最初は放電遅れを伴った不安定なものとな
る。そのため、パネル全体にできるだけ早く空間電荷を
供給し放電を安定化する必要がある。これは維持放電期
間初期に強放電を発生させればよい。そこで、本実施例
では維持電源の最大電圧Vsだけでパルスを構成し放電
を強化させている。また、図6では最初の2発のパルス
において第1の電圧値であるVsだけで矩形状に形成し
たパルスを使用しているが、特にパルス数には言及せず
任意の回数行ってよい。
【0090】その後、維持パルスを複数の電圧値を有す
る形状にする、若しくは放電が発生する条件で無効電力
回収回路を動作させることにより放電は複数に分散す
る。尚、放電するセル及びタイミングは実施の形態1で
述べたようにいくつか考えることができるが、何れにお
いても電流ピークを分散させ、一つ一つのピーク値を小
さくさせた放電形態をとっている。
【0091】維持放電期間終了時から次のサブフィール
ドのリセット期間までに間隔がある場合は、図6に示す
ように維持放電期間初期同様、最後の複数回のパルスを
最大電圧値である第1の電圧値Vsで矩形状に形成した
方がよい。ピーク電流を小さくした放電はすなわち弱体
化した放電であるから誘電体に形成される壁電荷量は少
ない。また、リセットパルスまでの時間が長い場合は、
維持放電期間で発生した空間電荷が少なくなり次のリセ
ットが安定に行えない。これは維持放電期間の終期の複
数回のパルスを維持パルスの第1の電圧値であるVsで
矩形状に形成すればよく、これにより壁電荷が十分に形
成されリセット期間放電を安定に行うことができる。ま
た、維持放電期間の初期のパルス同様、矩形状にするパ
ルスの回数は任意である。
【0092】実施の形態5.次に、実施の形態5に係る
プラズマディスプレイ装置の駆動回路について説明す
る。実施の形態5は、並列共振型の無効電力回収回路を
用いたものであり、壁電荷主体の放電を併用した場合に
休止期間を設けて放電を分散する方法について説明す
る。
【0093】使用されるパネルは実施の形態1と同様の
ものでよい。また、プラズマディスプレイ装置の外観は
図16と同じでよい。図7はこの発明の実施の形態5で
あるプラズマディスプレイパネルの駆動回路を示す図、
図8は各FETスイッチの入力電圧波形のタイミングチ
ャートである。図7において、PDPはコンデンサCP
で模擬されている。また、FET51〜FET54はメ
インスイッチでパルスを発生する回路、FET55及び
FET56の回収スイッチと共振コイル61、62及び
ダイオード71、72は無効電力回収回路を示してい
る。無効電力回収回路はCPとパルス発生回路に対し、
並列に接続されている。図8中の電位V51〜V56は
それぞれFET51〜FET56の各ゲート端子に印加
される駆動信号電圧を示す。また、同図8中のVCPは
回路から出力し、PDPの容量成分CPに印加される電
圧波形を示す。
【0094】タイミングAにおいて、FET51がON
からOFFになると電源からの電圧供給がとまる。同時
に、FET55がONになるためCPにチャージされた
電荷はFET55を通り逆極性に反転するよう流れ始め
る。タイミングBではFET53およびFET54がO
N状態なので共振電流はメインFET54及びFET5
3、回収FET55、ダイオード71、共振コイル62
のループで還流することになる。還流しているBC間
は、FET53,54がONであるためCPの両端が接
地され、休止期間が形成される。その後、タイミングC
でFET54がOFFとなるため還流していた共振電流
は再びCPに供給し始める。タイミングDでCPに最大
の逆電圧が印加された後、FET52がONし、電源か
ら電圧が供給される。その後、タイミングEではタイミ
ングAと対称にFET52がOFF、同時にFET56
がONすることでCPにチャージされた電荷は再度逆極
性に反転するよう流れ始める。タイミングFG間はタイ
ミングBC間同様共振電流が還流し、パルス休止期間が
つくりだされる。以降、同様の動作を繰り返し行う。
【0095】このように還流期間を設け、パルスとパル
スの間に休止期間を作ると休止期間中に壁電荷による自
己消去放電を起こすことができる。休止期間を設けない
場合でも自己消去放電は起こるが、実施の形態1で説明
したように、電圧が変化している状態での壁電荷主体の
放電は不安定である。本実施の形態によればパルスとパ
ルスの間にCPをGNDにクランプする期間があるた
め、放電遅れに左右されず、確実な自己消去放電を起こ
すことができ、放電効率を向上させることができる。
尚、本実施の形態を用いれば壁電荷主体の立ち下がり放
電が起き、電圧ドロップが発生してもGND電位から電
流が流れ込み、大きな電位変動を防ぐことができる。
【0096】実施の形態6.以下、本発明の実施の形態
6について説明する。本実施の形態では実施の形態5に
おける還流をメインスイッチを使用せず、あらたに還流
スイッチ(FET)57,58を追加して設けることで
行うものである。図9には実施の形態6の回路構成が、
図10には各FETのゲート波形及びパネル両端の電圧
波形が示されている。基本的な駆動波形は実施の形態5
に等しいが、メインFET53及びメインFET54の
ONタイミングが重ならないようにしている。FET5
5がONになることでダイオード71、共振コイル62
を通ってPDPに充電していたものを任意のタイミング
(ここではBC間)でFET57、ダイオード73、共
振コイル62のループで還流させるものである。あるい
は、FET56がONになることでダイオード72、共
振コイル61を通してPDPに充電していたものを、タ
イミングFG間でFET58、ダイオード74、共振コ
イル61のループで還流させるものである。タイミング
を調整することでタイミングBC間、タイミングFG間
の還流電位(還流タイミング)を任意に設定することが
できる。先の自己消去放電をより強く発生させるために
はGND電位にするだけでなくより積極的に誘発する方
向にパルスを印加することが望ましい。ただし、ここで
の放電はあくまでも自己消去放電の延長の「壁電荷主体
の放電」でなければならない。その電圧はおよそ電源電
圧の1/10程度であり、例えば電源電圧を180Vと
した場合、マイナス18Vで還流する設定とすればよ
い。本実施の形態によれば、「壁電荷主体の放電」をよ
りよく誘発することができ、放電効率を向上させること
ができる。また、本実施の形態では、壁電荷主体の放電
を誘起させる最適電圧を、別の電源を設けることなく還
流タイミングの設定によって得ることができる。
【0097】また、実施の形態1に示したように還流の
電圧をさらに引き上げ、放電開始電圧以上と設定し、利
用してもよい。この場合は、実施の形態1におけるタイ
プIの放電を引き起こすことができる。従って、実施の
形態1同様に各セルの放電電圧の分布に応じて放電を分
散することができ、母電極の抵抗・回路のインピーダン
スの損失を小さくし、輝度むらをなくすことができる。
【0098】尚、本実施の形態は並列共振型の無効電力
回収回路を利用して、維持パルスを第1の電圧値と第2
の電圧値を有する形状に形成する場合であり、上述の外
部印加電圧主体の放電を分散させるケースIの場合は、
既述のように従来の並列共振型の駆動回路をそのまま使
用し、電圧設定を回収回路で放電するように設定すれば
よい。この時の電圧波形及び発光波形は図4に示したも
のと同じとなる。
【0099】実施の形態7.図11はこの発明の実施の
形態7の駆動回路を示す図である。実施の形態7では共
振コイルに並列に部分共振コンデンサCpp及び部分共
振コイルLpが接続されている。図12は実施の形態7
のプラズマディスプレイパネルの電圧波形である。FE
T56がオンすると、CPの電圧は共振コイル63と部
分共振回路A1とに印加される。このとき、部分共振回
路の共振周波数は、CPと共振コイル63とから決まる
共振周波数より大きく選定すると、CPに流れる電流
は、CPと共振コイル63との振動電流に部分共振回路
の高周波振動電流が重畳された波形となる。ダイオード
73の作用によって、部分共振回路内で時刻txに最大
値まで反転した部分共振コンデンサCppの電圧はもは
や共振コイル63には流れないから、tx以降はCpp
の電荷は全てCPに返還されることになる。このような
回路構成にすることにより、電流を還流させなくともパ
ルスとパルスの間に「壁電荷主体の放電」に必要な休止
期間τkをつくりだすことができる。また、本実施の形
態においては、壁電荷主体の放電を誘発するパルス波形
を部分共振回路の共振波形によって作り出しているた
め、実施の形態5、6の様な複雑なON/OFFタイミ
ング制御を必要としない利点がある。また、さらには、
実施の形態6と同様に「壁電荷主体の放電」を容易に誘
発しうる一段目のパルスを電源を別に設けることなく作
りだすことができる。もちろん実施の形態6で説明した
ように形成するパルス波形の電圧を放電開始電圧以上と
し、実施の形態1で説明したケースIの放電を発生させ
てもよい。
【0100】なお、図11中、A2の領域は部分共振回
路A1の変形例、すなわちA1の代わりにA2を用いる
ことを示すものであり、GNDを介してCpp、Lpを
接続している。こうすることにより、XおよびY端子を
接続するための長い配線が不要となる利点がある。
【0101】実施の形態8.次に、実施の形態8に係る
PDPの駆動方法について説明する。本プラズマディス
プレイ装置50は、図13に示すような回路構成を用い
る。すなわち、実施の形態1における駆動波形を、電源
回路41の電源電圧としてVh1、Vh2、およびVs
の3つ設けてこれらの電圧を切り替えて電極に印加する
ことで作成し、電力回収回路は放電に利用しない例につ
いて説明する。本実施の形態で用いる回収回路は並列共
振型でもよいし、直列共振型でもよい。
【0102】図14はX電極に印加される電圧波形VC
PXとY電極に印加される電圧波形VCPY、及び発光
波形Lが示されている。実施の形態1では第2の電圧値
Vkを回収回路で作成していたが、本実施の形態では第
1の電圧値Vsと同様に、電圧Vh1、Vh2を電源か
ら供給して第2の電圧値(ここでは複数)を作る。本実
施の形態では実施の形態1におけるケースIの場合を例
に説明する。
【0103】タイミングA〜タイミングBにおいて、回
収回路からエネルギーをパネルの容量に供給する。タイ
ミングBで、一度回収回路を休止し、電源からVh1の
電圧を供給する。例えば、Vh1は150Vとする。こ
こで、放電しやすいセルはタイミングB〜タイミングC
にかけて一度放電する。次に、タイミングC〜タイミン
グDにかけて再度回収回路からパネルの容量にエネルギ
ーを供給し、タイミングDで回収回路を休止し、Vh2
の電圧を電源から供給する。例えば、Vh2は170V
である。Vh1で放電しなかったセルで且つ放電可能な
セルは先と同様にVh2印加期間中であるタイミングD
〜タイミングEにおいて放電する。再度、タイミングE
〜タイミングFにかけて回収回路からパネルの容量にエ
ネルギーを供給し、タイミングFで第1の電圧値である
Vsの電圧を電源から供給する。Vsは例えば190V
であり、これによりVh1,Vh2で放電できなかった
すべてのセルが放電する。Y電極もX電極と同様に電圧
パルスが印加される。
【0104】これにより、図14に示すように発光波形
を3つに分割することができる。これにより、ピーク電
流を分散することができ、回路インピーダンスや母電極
の抵抗により発生する損失を小さくすることができる。
【0105】また、実施の形態1同様に、放電セルの電
圧分布により、Vh1〜Vsまでセル自身が放電電圧を
選ぶことができる。選択の幅は実施の形態1以上であ
り、(Vh1−Vh1)(Vh1−Vh2)(Vh1−
Vs)(Vh2−Vh2)(Vh2−Vs)(Vs―V
s)の6通りである。プロセス的な要因で放電しにくく
形成されてしまったセルは(Vs−Vs)で放電し、放
電しやすく形成されたセルは(Vh1−Vh1)で放電
することになる。また、放電は確率現象であり、突然放
電が弱体化してしまうという場合も想定できる。例えば
Vh2におよそ駆動電圧の中心を持つセルが不意に放電
の弱体化を起こしてしまっても、一時Vsに放電の中心
をシフトし、放電を強化した後Vh2に再度放電の中心
を移すようなことも可能である。
【0106】実施の形態1や2のように回収回路で複数
の電圧値を有するパルス波形を形成するのと、ここで述
べた実施の形態8のように複数の電圧出力を有する電源
からの電圧を切り替えて複数の電圧値を有するパルス波
形を形成するものとの違いについて説明する。回収回路
はコイルを含んだインピーダンスの高い構成であるから
放電電流による電圧ドロップが大きくなりやすい。従っ
て、回収回路による放電セル数が増加しすぎると電流を
流しきる能力がなくなりマージン低下につながる可能性
もある。しかしながら、実施の形態8では、電源数が増
えるために回路コストが増加するという欠点はあるもの
の、放電電流を電源から供給することができるためマー
ジンが低下する可能性はない。
【0107】尚、本実施の形態では例えば実施の形態1
におけるケースIの放電形態について説明したが、ケー
スIIのように壁電荷主体の放電を誘発しうるパルス波形
を電源だけで形成してもよい。
【0108】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、半周期の
間に第1の放電を行わせる第1の電圧値と、第2の放電
を行わせる第2の電圧値とを有する維持パルスによって
交流型プラズマディスプレイパネルを駆動するため、ピ
ーク電流を分散することができ母電極の抵抗損失が減
り、回路のインピーダンスによる損失が低減し、放電の
効率もまた向上する。
【0109】請求項2に係る発明によれば、無効電力を
回収するための無効電力回収回路により発生する電圧と
電源からの電圧とを切り替えて、上記維持パルスを形成
するため、少ない外部印加電圧の電源で放電の効率の高
いものが得られる。
【0110】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明において使用する無効電力回収回路を並列共振
型とすることで少ない部品点数で放電の効率の高いもの
が得られる。
【0111】請求項4に係る発明によれば、請求項2に
係る発明において使用する無効電力回収回路を直列共振
型とすることで維持パルスの電圧値を自由に設定でき、
確実に放電を分散させることができる。
【0112】請求項5に係る発明によれば、複数の異な
る電圧出力を有する電源を備え、これら複数の異なる電
圧を切り替えて維持パルス形成するため、放電のマージ
ンを低下させることなく、確実に放電を分散させること
ができる。
【0113】請求項6に係る発明によれば、上記第1の
放電および上記第2の放電は外部印加電圧主体の放電で
あり、複数のセルの放電タイミングが分散したものとな
るように、上記第1の電圧値と上記第2の電圧値を設定
するため、セル固有の放電特性のばらつきを押さえ、輝
度むらを小さくすることができる。
【0114】請求項7に係る発明によれば、上記第2の
電圧値は最小維持電圧以上とし、上記第1の電圧値は放
電開始電圧以下と限定することでより確実に放電を分散
できる。
【0115】請求項8に係る発明によれば、上記第1の
放電および上記第2の放電は外部印加電圧主体の放電と
壁電荷主体の放電を併用したものであり、上記維持パル
スの半周期の間に同一のセルが複数回の放電に分散した
ものとなるように、上記第1の電圧値および上記第2の
電圧値を設定するので、1周期あたりの放電回数を増や
し、1回あたりの放電の電流密度を下げることができ
て、放電の効率をさらに向上できる。
【0116】請求項9に係る発明によれば、上記第2の
電圧値は上記第1の電圧値の略1/10以下と限定する
ことで確実に放電を分散できる。
【0117】請求項10に係る発明によれば、維持パル
スを、無効電力を回収するための無効電力回収回路によ
り発生する電圧と電源からの電圧とを切り替えて形成
し、無効電力回収回路により発生する電圧が連続的に上
昇する間と、電源からの電圧供給時とで放電を発生さ
せ、維持パルスの半周期の間に放電を複数回に分散させ
るので、簡単な制御により放電効率を向上させることが
できる。
【0118】請求項11に係る発明によれば、維持放電
期間の初期は、上記維持パルスは上記第1の電圧値だけ
を有するものとすることで、アドレス期間から維持放電
期間に安定に放電を移行することができる。
【0119】請求項12に係る発明によれば、維持放電
期間の終期は、上記維持パルスは上記第1の電圧値だけ
を有するものとすることにより維持放電期間からリセッ
ト期間に安定に放電を移行することができる。
【0120】請求項13に係る発明によれば、請求項1
ないし請求項12の駆動方法に従って、第1電極と第2
電極間に電圧を印加する駆動回路を備えるようにしたの
で、請求項1乃至12のそれぞれの効果を有するプラズ
マディスプレイ装置を得ることができる。
【0121】請求項14記載のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動回路によれば、並列共振型の回収回路装置を
使用した場合においても、外部印加電圧を印加するパル
スとパルスの間に壁電荷主体の放電を誘発する電位差略
ゼロの休止期間を設けたので、壁電荷主体の放電を確実
に誘発することができ、放電効率を向上させることがで
きる。
【0122】請求項15記載のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動回路によれば、請求項14記載の休止期間
を、上記電極間容量の放電時に発生する共振電流を上記
パルス発生回路のメインスイッチを介して還流させたの
ち電極間容量に再充電することで得ることにしたので、
壁電荷主体の放電を確実に誘発できるとともに電力の利
用効率を高めることができる。
【0123】請求項16記載のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動回路によれば、請求項14記載の休止期間
を、上記共振コイルに並列に還流スイッチを設け、上記
電極間容量の放電時に発生する共振電流を上記還流スイ
ッチを介して還流させたのち電極間容量に再充電するこ
とで得ることにしたので、壁電荷主体の放電を誘発する
最適なパルス電圧を設定することができる。
【0124】請求項17記載のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動回路によれば、上記共振コイルに並列に接続
した部分共振コンデンサ及び部分共振コイルの直列接続
からなる部分共振回路の共振波形で構成したので、壁電
荷主体の放電を誘発する休止期間を複雑なタイミング制
御を用いることなく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装
置の無効電力回収回路の構成を説明するための図であ
る。
【図2】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動方法を説明するための、駆動電圧波形及び発光
波形を示すタイミングチャートである。
【図3】 特願平9−271458に示された補助パル
スと発光効率の関係である。
【図4】 実施の形態2に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動方法を説明するための駆動電圧波形と発光波形
を説明するための図である。
【図5】 実施の形態3に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動方法を説明するための、駆動電圧波形及び発光
波形を示すタイミングチャートである。
【図6】 実施の形態4に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動方法を説明するための、1サブフィールド中の
電圧波形及び発光波形を示すタイミングチャートであ
る。
【図7】 実施の形態5に係るプラズマディスプレイ装
置の無効電力回収回路の構成を説明するための図であ
る。
【図8】 実施の形態5に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図9】 実施の形態6に係るプラズマディスプレイ装
置の無効電力回収回路の構成を説明するための図であ
る。
【図10】 実施の形態6に係るプラズマディスプレイ
装置の駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図11】 実施の形態7に係るプラズマディスプレイ
装置の無効電力回収回路の構成を説明するための図であ
る。
【図12】 実施の形態7に係るプラズマディスプレイ
装置の駆動方法を説明するための、駆動電圧波形及び電
流波形を示す図である。
【図13】 実施の形態8に係るプラズマディスプレイ
パネル装置の全体構成を示すブロック図である。
【図14】 実施の形態8に係るプラズマディスプレイ
装置の駆動方法を説明するための、駆動電圧波形及び発
光波形を示す図である。
【図15】 従来の交流型プラズマディスプレイパネル
の構造を示す斜視図である。
【図16】 従来の交流型プラズマディスプレイパネル
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図17】 従来の交流型プラズマディスプレイパネル
の1サブフィールド中の駆動電圧波形を示すタイミング
チャートである。
【図18】従来のプラズマディスプレイ装置に係る並列
共振型の無効電力回収回路の構成を説明するための図で
ある。
【図19】 従来のプラズマディスプレイ装置に係る直
列共振型の無効電力回収回路の構成を説明するための図
である。
【符号の説明】
10、101 プラズマディスプレイパネル(PDP) 2、202、302 無効電力回収回路 41 電源回路 CP プラズマディスプレイパネルの電極間容量 51、52、53、54 メインスイッチ 55,56 回収スイッチ 57、58 還流スイッチ 61、62、63 共振コイル Cpp 部分共振コンデンサ Lp 部分共振コイル Vk、Vh1、Vh2 第2の電圧値 Vs 第1の電圧値

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半周期の間に第1の放電を行わせる第1
    の電圧値と、第2の放電を行わせる第2の電圧値とを有
    する維持パルスによって駆動することを特徴とする交流
    型のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 無効電力を回収するための無効電力回収
    回路により発生する電圧と電源からの電圧とを切り替え
    て、上記維持パルスを形成することを特徴とする請求項
    1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 上記無効電力回収回路はプラズマディス
    プレイパネルの電極間容量に並列に接続された並列型無
    効電力回収回路であることを特徴とする請求項2記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 上記無効電力回収回路はプラズマディス
    プレイパネルの電極間容量に直列に接続された直列型無
    効電力回収回路であることを特徴とする請求項2記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 複数の異なる電圧出力を有する電源を備
    え、これら複数の異なる電圧を切り替えて上記維持パル
    スを形成することを特徴とする請求項1記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の放電および上記第2の放電は
    外部印加電圧主体の放電であり、複数のセルの放電タイ
    ミングが分散したものとなるように、上記第1の電圧値
    と上記第2の電圧値を設定することを特徴とする請求項
    1乃至5記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  7. 【請求項7】 上記第2の電圧値は最小維持電圧以上と
    し、上記第1の電圧値は放電開始電圧以下とすることを
    特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイパネル
    の駆動方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の放電および上記第2の放電は
    外部印加電圧主体の放電と壁電荷主体の放電を併用した
    ものであり、上記維持パルスの半周期の間に同一のセル
    が複数回の放電に分散したものとなるように、上記第1
    の電圧値および上記第2の電圧値を設定することを特徴
    とする請求項1乃至請求項5記載のプラズマディスプレ
    イパネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】 上記第2の電圧値は上記第1の電圧値の
    略1/10以下とすることを特徴とする請求項8記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  10. 【請求項10】 維持パルスを、無効電力を回収するた
    めの無効電力回収回路により発生する電圧と電源からの
    電圧とを切り替えて形成し、無効電力回収回路により発
    生する電圧が連続的に上昇する間と、電源からの電圧供
    給時とで放電を発生させて、上記維持パルスの半周期の
    間に放電を複数回に分散させることを特徴とするとする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  11. 【請求項11】 維持放電期間の初期は、上記維持パル
    スは上記第1の電圧値だけを有することを特徴とする請
    求項1乃至10記載のプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  12. 【請求項12】 維持放電期間の終期は、上記維持パル
    スは上記第1の電圧値だけを有することを特徴とする請
    求項1乃至11記載のプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12の何れかに記載の駆
    動方法に従って駆動する駆動回路を備えたプラズマディ
    スプレイパネル装置。
  14. 【請求項14】 外部印加電圧主体の放電と壁電荷主体
    の放電とを併用する交流型プラズマディスプレイパネル
    の電極間容量に並列に接続し、電極間容量の放電時に発
    生する共振電流で上記電極間容量を逆極性に再充電する
    共振コイルと、複数の回収スイッチからなる無効電力回
    収回路と、電源と、電極間容量の両端を上記電源に接続
    するためのメインスイッチからなるパルス発生回路を有
    するプラズマディスプレイパネルの駆動回路において、
    外部印加電圧を印加するパルスとパルスの間に壁電荷主
    体の放電を誘発する上記電極間の電位差が略ゼロの休止
    期間を設けることを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動回路。
  15. 【請求項15】 上記休止期間は、上記電極間容量の放
    電時に発生する共振電流を上記パルス発生回路のメイン
    スイッチを介して還流させたのち電極間容量に再充電す
    ることで得ることを特徴とする請求項14記載のプラズ
    マディスプレイパネルの駆動回路。
  16. 【請求項16】 上記休止期間は上記共振コイルに並列
    に還流スイッチを設け、上記電極間容量の放電時に発生
    する共振電流を上記還流スイッチを介して還流させたの
    ち電極間容量に再充電することで得ることを特徴とする
    請求項14記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回
    路。
  17. 【請求項17】 上記休止期間は、上記共振コイルに並
    列に接続した部分共振コンデンサ及び部分共振コイルの
    直列接続からなる部分共振回路の共振波形で構成するこ
    とを特徴とする請求項14記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動回路。
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