JPH11279251A - フルオレン骨格を有するポリウレタン - Google Patents

フルオレン骨格を有するポリウレタン

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JPH11279251A
JPH11279251A JP10083775A JP8377598A JPH11279251A JP H11279251 A JPH11279251 A JP H11279251A JP 10083775 A JP10083775 A JP 10083775A JP 8377598 A JP8377598 A JP 8377598A JP H11279251 A JPH11279251 A JP H11279251A
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JP
Japan
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polyurethane
group
formula
aromatic ring
solvent
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Application number
JP10083775A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Matsuyoshi
弘明 松好
Mitsuaki Yamada
光昭 山田
Yasuhiro Suda
康裕 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性(高いガラス転移点)、フィルム形成
能及び高い屈折率を有するポリウレタンを提供する。 【解決手段】 下記式(1)の繰り返し単位を有し、重
量平均分子量が2000〜300000であるポリウレ
タン。A1及びA2は同一又は異なって水素原子又はメチ
ル基を示し、Rはアルキル基若しくはアルコキシ基を有
することができるビフェニル基又はアルキル基若しくは
アルコキシ基を有することができるビシクロヘキシル基
を示す。9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシアルコキ
シ)フェニル)フルオレンとジイソシアナート類とを溶
媒の存在下又は不存在下に反応させることにより得られ
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、電気・電子工業におけ
る透明導電フィルム、有機半導体、有機超伝導体、感光
感熱材料として;自動車用レンズ、CDピックアップレ
ンズ、フレネルレンズのような光学レンズ、プロジェク
ションテレビ用スクリーン、位相差フィルムのようなフ
ィルム、プラスチック光ファイバー、光ディスク基板等
の素材として;また、塗料、繊維、合成皮革等の分野に
おいて、例えば、タイヤ、ベルト、パッキン、ギヤー、
靴底等の素材として広く利用されている。
【0003】ポリウレタンは、ポリエステルグリコール
又はポリエーテルグリコールとジイソシアナートとの反
応によって得られる。代表的なポリエステルグリコール
としてはエチレングリコール等とアジピン酸等から得ら
れる分子量1500〜3000程度のものが用いられ、
ジイソシアナートとしてはトリレンジイソシアナート等
が用いられる。
【0004】ポリエステルグリコール又はポリエーテル
グリコールとジイソシアナートとの反応はジイソシアナ
ートを過剰に反応させて両末端にイソシアナート基をも
った分子量の高いプレポリマーを合成し、更にジアミ
ン、アミノアルコール、グリコール等を加えて鎖長を伸
ばすと共に分子間橋かけ反応を行う。
【0005】ポリウレタンは原料の種類、橋かけ条件等
によって物性が異なるが、一般に、耐油性、対磨耗性は
優れているが、耐熱性が低いという短所もあり、また、
フィルム形成能を有するもの、光学材料として好適な屈
折率の高いものはあまり知られていない。
【0006】本発明者は、耐熱性及びフィルム形成能を
有し、剛直で化学的に安定なポリウレタンとして、フル
オレン骨格を有するポリウレタンを提案した(特開平8
−3260号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性がより向上したフィルム形成能を有し、剛直で化学的
に安定なフルオレン骨格を有する新規なポリウレタンを
提供することにある。本発明の目的は、光学材料として
好適な屈折率の高い新規なポリウレタンを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポリウレタン
は、下記式(1)で表される繰り返し単位を有し、重量
平均分子量が20000以上、好ましくは30000以
上、更に好ましくは40000以上、通常は40000
0以下、更には300000以下、特には100000
以下、場合により60000以下の範囲にある。重量平
均分子量が高すぎるとフィルム形成能が低下する傾向が
ある。
【0009】本発明のポリウレタンは、例えば90〜1
80℃程度、通常は110〜160℃程度、特には12
0〜150℃程度のガラス転移点を有する。
【0010】
【化3】
【0011】式(1)中、A1及びA2は同一又は異なっ
て水素原子又はメチル基を示し、Rはアルキル基(例え
ば、炭素数1〜3のアルキル基、特にメチル基)若しく
はアルコキシ基(例えば、炭素数1〜3のアルコキシ
基、特にメトキシ基)を有することができるビフェニル
基又はアルキル基(例えば、炭素数1〜3のアルキル
基、特にメチル基)若しくはアルコキシ基(例えば、炭
素数1〜3のアルコキシ基、特にメトキシ基)を有する
ことができるビシクロヘキシル基を示す。
【0012】アルキル基若しくはアルコキシ基を有する
ことができるビフェニル基としては、例えば、下記式
(4)で表されるビフェニル基、下記式(5)で表され
る3,3’−ジメチルビフェニル基、下記式(6)で表
される3,3’−ジメトキシビフェニル基がある。アル
キル基若しくはアルコキシ基を有することができるビシ
クロヘキシル基としては、例えば、下記式(7)で表さ
れるビシクロヘキシル基がある。
【0013】
【化4】
【0014】本発明のポリウレタンは、例えば、下記式
(2)で表される9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
アルコキシ)フェニル)フルオレン(以下「BPAF」
という)と、式(3):OCN−R−NCOで表される
ジイソシアナート類とを反応させることにより製造する
ことができる。
【0015】
【化5】
【0016】BPAFとしては、例えば、式(2)中、
1及びA2が水素原子である9,9−ビス(4−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン(以下「B
PEF」という)、A1及びA2がメチル基である9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)
フルオレン(以下「BPPF」という)がある。
【0017】BPAFは、例えば、フルオレノンとフェ
ノキシエタノール又はフェノキシプロパノールとを反応
させることにより、製造することができる。フルオレノ
ンとフェノキシエタノール又はフェノキシプロパノール
とは、例えば、硫酸及びチオールを触媒として使用する
ことにより反応させることができる。
【0018】式(3)中、Rはアルキル基(例えば、炭
素数1〜3のアルキル基、特にメチル基)若しくはアル
コキシ基(例えば、炭素数1〜3のアルコキシ基、特に
メトキシ基)を有することができるビフェニル基又はア
ルキル基(例えば、炭素数1〜3のアルキル基、特にメ
チル基)若しくはアルコキシ基(例えば、炭素数1〜3
のアルコキシ基、特にメトキシ基)を有することができ
るビシクロヘキシル基を示す。
【0019】アルキル基若しくはアルコキシ基を有する
ことができるビフェニル基としては、例えば、式(4)
で表されるビフェニル基、式(5)で表される3,3’
−ジメチルビフェニル基、式(6)で表される3,3’
−ジメトキシビフェニル基がある。アルキル基若しくは
アルコキシ基を有することができるビシクロヘキシル基
としては、例えば、下記式(7)で表されるビシクロヘ
キシル基がある。
【0020】ジイソシアナート類としては、例えば、下
記式(8)で表される4,4’−ビフェニルジイソシア
ナート(BDI)、式(9)で表される3、3’−ジメ
チルビフェニル−4,4’−ジイソシアナート(TOD
I)、下記式(10)で表される3、3’−ジメトキシ
ビフェニル−4,4’−ジイソシアナート(DAD
I)、下記式(11)で表される4,4’−ビシクロヘ
キシルジイソシアネート(水素化BDI)等を使用する
ことができる。
【0021】
【化6】
【0022】本発明のポリウレタンは、例えば、等モル
程度のBPAFとジイソシアナート類とを反応させるこ
とにより、効率よく製造することができる。BPAFと
ジイソシアナート類とは、溶媒の存在下又は不存在下で
反応させることができる。該反応は、通常、BPAFと
ジイソシアナート類とを混合し、例えば、60〜150
℃程度の温度条件下、1〜10時間、必要に応じて撹拌
することにより、完結させることができる。
【0023】BPAFとジイソシアナート類との反応に
ついては、ジイソシアナート類を過剰に反応させて両末
端にイソシアナート基を有するプレポリマーを合成し、
さらにジアミン、アミノアルコール、グリコール等を加
えて鎖長を伸ばすと共に分子間橋かけ反応を行わせるこ
ともできる。
【0024】溶媒としては、特に限定されるものではな
いが、例えば、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、
o−ジクロロベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホオキシド等を使用する
ことができる。
【0025】BPAFとイソシアナート類とを溶媒の不
存在下又はクロロベンゼンの存在下で反応させることに
より、耐熱性がより高いポリウレタン、例えば、ガラス
転移点が90〜180℃程度、通常は110〜160℃
程度、特には120〜150℃程度のポリウレタンを製
造することができる。
【0026】イソシアナート類の種類にもよるが、溶媒
としてクロロベンゼン類、特にモノクロロベンゼンを使
用することにより、分子量が高いポリウレタンを製造す
ることができる。
【0027】例えば、イソシアナート類としてBDIを
使用する場合には、30000以上、特に40000以
上、更には50000以上、通常は100000以下の
重量平均分子量を有するポリウレタンを製造することが
できる。
【0028】例えば、イソシアナート類としてTODI
を使用する場合には、10000以上、特に20000
以上、更には30000以上、通常は100000以
下、特には50000以下の重量平均分子量を有するポ
リウレタンを製造することができる。
【0029】例えば、イソシアナート類としてDADI
を使用する場合には、20000以上、特に30000
以上、更には40000以上、通常は100000以
下、特には70000以下の重量平均分子量を有するポ
リウレタンを製造することができる。
【0030】例えば、イソシアナート類として水素化M
DIを使用する場合には、20000以上、特に300
00以上、更には40000以上、通常は100000
以下、特には60000以下の重量平均分子量を有する
ポリウレタンを製造することができる。
【0031】BPAFとジイソシアナート類とを反応さ
せた後、生成したポリウレタンは、慣用手段により、例
えば、必要に応じて溶媒等を除去し、濾過等することに
より、回収することができる。
【0032】回収したポリウレタンは、慣用の手段によ
り、例えば、ヘキサン等の炭化水素溶媒、ジエチルエー
テル等のエーテル溶媒、メタノール等の低級脂肪族アル
コール溶媒を使用して洗浄するにより、単離、精製する
ことができる。
【0033】本発明のポリウレタンは、各種の溶媒、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テト
ラヒドロフラン(THF)、アセトン等に溶解すること
ができる。
【0034】本発明のポリウレタンを溶媒に溶解させた
溶液を、基材表面に塗布し、溶媒を除去することによ
り、本発明のポリウレタンからなるフィルムを形成させ
ることができる。本発明のポリウレタンによれば、1.
50以上、好ましくは1.55以上、更に好ましくは
1.6以上の屈折率を有するフィルムを形成することが
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明のフルオレン骨格を有する新規な
ポリウレタンは、耐熱性(具体的には高いガラス転移
点)及びフィルム形成能を有し、剛直で化学的に安定で
ある。
【0036】
【実施例】(1)ポリウレタンの製造実施例1(BPEF−BDI/溶媒なし) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)を仕込み、撹拌しながら130℃に加
温して液状にした。この状態でBDI47.2g(0.
2mol)を滴下漏斗より滴下して撹拌を行った。均一
で透明な溶液が得られた後、130℃で4時間反応を行
った。反応混合物を室温まで冷却した後、得られた粗生
成物を5Lのヘキサンにて3回洗浄して製品128.0
g(収率95.0%)を得た。
【0037】得られた製品は、IRにより、BPEF−
BDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量
(Mw)は55000であり、示差走査熱量測定(DS
C)により測定したガラス転移点(Tg)は139.2
℃であった。
【0038】IR(KBr):3402(N-H;ウレ
タン),3030(芳香環νC-H),2920(νa
s-CH2-),2845(νs-CH2-),1450(-
CH2-はさみ),1725(-NHCOO-ウレタン),
1215と1060(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1890と830(芳香環δC-H;1,4-2置
換),750(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0039】実施例2(BPEF−BDI/溶媒あり) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して均一溶液にし
た。この状態でBDI47.2g(0.2mol)を滴
下漏斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が
得られた後、130℃で4時間反応を行った。反応混合
物を室温まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘ
キサンで3回洗浄して製品130.5g(収率96.8
%)を得た。
【0040】得られた製品は、IRにより、BPEF−
BDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は58000であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は139.5℃であった。
【0041】IR(KBr):3405(N-H;ウレ
タン),3032(芳香環νC-H),2921(νa
s-CH2-),2848(νs-CH2-),1449(-
CH2-はさみ),1725(-NHCOO-ウレタン),
1216と1063(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1882と830(芳香環δC-H;1,4-2置
換),749(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0042】実施例3(BPEF−水素化BDI/溶媒
なし) 窒素雰囲気下の5L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)を仕込み、撹拌しながら130℃に加
温して液状にした。この状態で水素化BDI49.6g
(0.2mol)を滴下漏斗より滴下して撹拌を行っ
た。均一で透明な溶液が得られた後、130℃で4時間
反応を行った。反応混合物を室温まで冷却した後、得ら
れた粗生成物を5Lのヘキサンで3回洗浄して製品13
3.2g(収率94.9%)を得た。
【0043】得られた製品は、IRによりBPEF−水
素化BDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示
す。得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量
平均分子量は41000であり、DSCにより測定した
ガラス転移点は123.8℃であった。
【0044】IR(KBr):3418(N-H;ウレ
タン),3075と3035(芳香環νC-H),29
25(νas-CH2-),2858(νs-CH2-),1
450(-CH2-はさみ),1720(-NHCOO-ウ
レタン),1219と1055(Ar-O-CH2-;芳香
族エーテル),826(芳香環δC-H;1,4-2置
換),749(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0045】実施例4(BPEF−水素化BDI/溶媒
あり) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して均一溶液にし
た。この状態で水素化BDI49.6g(0.2mo
l)を滴下漏斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明
な溶液が得られた後、130℃で4時間反応を行った。
反応混合物を室温まで冷却した後、得られた粗生成物を
5Lのヘキサンで3回洗浄して製品133.6g(収率
97.4%)を得た。
【0046】得られた製品は、IRにより、BPEF−
水素化BDIポリウレタンと同定された。結果を下記に
示す。得られたポリウレタンのGPCにより測定した重
量平均分子量は43000であり、DSCにより測定し
たガラス転移点は124.0℃であった。
【0047】IR(KBr):3420(N-H;ウレ
タン),3078と3032(芳香環νC-H),29
25(νas-CH2-),2855(νs-CH2-),1
454(-CH2-はさみ),1722(-NHCOO-ウ
レタン),1220と1057(Ar-O-CH2-;芳香
族エーテル),828(芳香環δC-H;1,4-2置
換),747(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0048】実施例5(BPEF−TODI/溶媒あ
り) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して液状にした。こ
の状態でTODI52.8g(0.2mol)を滴下漏
斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が得ら
れた後、130℃で4時間反応を行った。反応混合物を
室温まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘキサ
ンで3回洗浄して製品133.2g(収率94.9%)
を得た。
【0049】得られた製品は、IRにより、BPEF−
TODIポリウレタンと同定された。結果を下記に示
す。得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量
平均分子量は32000であり、DSCにより測定した
ガラス転移点は141.4℃であった。
【0050】IR(KBr):3420(N-H;ウレ
タン),3030(芳香環νC-H),2970(νa
sCH3-),2885(νsCH3-),2925(νa
s-CH2-),2855(νs-CH2-),1455(-
CH2-はさみ),1729(-NHCOO-ウレタン),
1215と1067(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1900と1761と820(芳香環δC-H;
1,2,4-3置換),825(芳香環δC-H;1,4
-2置換)
【0051】実施例6(BPEF−DADI/溶媒あ
り) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して液状にした。こ
の状態でTODI59.2g(0.2mol)を滴下漏
斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が得ら
れた後、130℃で4時間反応を行った。反応混合物を
室温まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘキサ
ンで3回洗浄して製品140.1g(収率95.4%)
を得た。
【0052】得られた製品は、IRにより、BPEF−
DADIポリウレタンと同定された。結果を下記に示
す。得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量
平均分子量は48000であり、DSCにより測定した
ガラス転移点は143.6℃であった。
【0053】IR(KBr):3420(N-H;ウレ
タン),3030(芳香環νC-H),2825(νs
CH3-O-),2925(νas-CH2-),2850
(νs-CH2-),1454(-CH2-はさみ),173
1(-NHCOO-ウレタン),1215と1067(A
r-O-CH2-;芳香族エーテル),1906と1764
と822(芳香環δC-H;1,2,4-3置換),82
8(芳香環δC-H;1,4-2置換)
【0054】実施例7(BPPF−BDI/溶媒あり) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPPF93.4g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して均一溶液にし
た。この状態でBDI47.2g(0.2mol)を滴
下漏斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が
得られた後、130℃で4時間反応を行った。反応混合
物を室温まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘ
キサンにて3回洗浄して製品133.2g(収率94.
7%)を得た。
【0055】得られた製品は、IRにより、BPPF−
BDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は60000であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は141.8℃であった。
【0056】IR(KBr):3403(N-H;ウレ
タン),3032(芳香環νC-H),2962(νa
sCH3-),2921(νas-CH2-),2871
(νs-CH3-),2848(νs-CH2-),1460
(δas-CH3),1449(-CH2-はさみ),13
81(δs-CH3),1725(-NHCOO-ウレタ
ン),1216と1063(Ar-O-CH2-;芳香族エ
ーテル),1881と832(芳香環δC-H;1,4-
2置換),751(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0057】比較例1 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して液状にした。こ
の状態でヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)3
3.6g(0.2mol)を滴下漏斗より滴下して撹拌
を行った。均一で透明な溶液が得られた後、130℃で
4時間反応を行った。反応混合物を室温まで冷却した
後、得られた粗生成物を5Lのヘキサンで3回洗浄して
製品117.3g(収率96.8%)を得た。
【0058】得られた製品は、IRにより、BPEF−
HDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は21800であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は104.7℃であった。
【0059】IR(KBr):3426,3350(N
-H;ウレタン),3063(芳香環νC-H),293
5(νas-CH2-),2848(νs-CH2-),14
50(-CH2-はさみ),1724(-NHCOO-),
1236と1055(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1881と824(芳香環δC-H;1,4-2置
換),747(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0060】比較例2 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPPF93.4g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して液状にした。こ
の状態でHDI33.6g(0.2mol)を滴下漏斗
より滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が得られ
た後、130℃で4時間反応を行った。反応混合物を室
温まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘキサン
で3回洗浄して製品120.4g(収率94.8%)を
得た。
【0061】得られた製品は、IRにより、BPPF−
HDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は21800であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は104.7℃であった。
【0062】IR(KBr):3421,3352(N
-H;ウレタン),3060(芳香環νC-H),296
2(νas-CH3),2929(νas-CH2-),2
871(νs-CH3),2858(νs-CH2-),1
460(δas-CH3),1450(-CH2-はさ
み),1381(δs-CH3),1721(-NHCO
O-),1240と1045(Ar-O-CH2-;芳香族
エーテル),1882と825(芳香環δC-H;1,
4-2置換),748(芳香環δC-H;1,2-2置
換)
【0063】(2)フィルムの作成 各実施例及び比較例で得られたポリウレタン2gをTH
F10mlに溶解させ、この溶液をガラスボード上に均
一に流した後、THFを除去したところ、いずれも透明
なフィルムが形成された。
【0064】(3)屈折率の測定 上記で得られたフィルムを使用して屈折率を測定した。
即ち、(株)アタゴ製アッベ屈折計4Tを用いて波長5
89.3nmのナトリウムD線でジヨードメタンを接触
液として測定した。結果を表1に示す。
【0065】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表される繰り返し単位を
    有し、重量平均分子量が2000〜300000の範囲
    にあるポリウレタン〔式(1)中、A1及びA2は同一又
    は異なって水素原子又はメチル基を示し、Rはアルキル
    基若しくはアルコキシ基を有することができるビフェニ
    ル基又はアルキル基若しくはアルコキシ基を有すること
    ができるビシクロヘキシル基を示す〕。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記式(2)で表される9,9−ビス
    (4−(2−ヒドロキシアルコキシ)フェニル)フルオ
    レンと式(3):OCN−R−NCOで表されるジイソ
    シアナート類とを溶媒の存在下又は不存在下に反応させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタンの製
    造方法〔式(2)中、A1及びA2は同一又は異なって水
    素原子又はメチル基を示し、式(3)中、Rはアルキル
    基若しくはアルコキシ基を有することができるビフェニ
    ル基又はアルキル基若しくはアルコキシ基を有すること
    ができるビシクロヘキシル基を示す〕。 【化2】
  3. 【請求項3】 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシア
    ルコキシ)フェニル)フルオレンとジイソシアナート類
    を溶媒の不存在下に反応させる請求項2に記載のポリウ
    レタンの製造方法。
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