JPH11276703A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11276703A
JPH11276703A JP10393298A JP10393298A JPH11276703A JP H11276703 A JPH11276703 A JP H11276703A JP 10393298 A JP10393298 A JP 10393298A JP 10393298 A JP10393298 A JP 10393298A JP H11276703 A JPH11276703 A JP H11276703A
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JP
Japan
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game
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timing
counter
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Pending
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JP10393298A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Nobuharu Yoshida
信晴 吉田
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Sankyo Co Ltd
Adtec Corp
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Adtec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正基板による遊技に対する攻撃を効果的に
防御できる遊技機を提供する。 【解決手段】 始動入賞があると、始動入賞記憶数が始
動記憶上限値に達しているかどうか確認する(ステップ
S41,S42)。始動入賞記憶数が始動記憶上限値に
達していなければ、始動入賞記憶数を1増やす(ステッ
プS43)。そして、2ms毎に+1されている特別図
柄判定用乱数を発生させるためのカウンタ(ランダム
1)の値に、そのときの外乱カウンタの値を加算する
(ステップS44)。その後、CPU56は、特別図柄
判定用乱数の値を抽出する(ステップS45)。よっ
て、ランダム1の値は、始動入賞が発生する度にずれる
ことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機に関し、特に、遊技者の操作によって遊技領域
に遊技媒体が発射され、遊技媒体が遊技領域に設けられ
た入賞領域に入賞すると所定の価値が遊技者に付与され
るとともに、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別
遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこと
にもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】可変表示部には複数の表示領域があり、通
常、複数の可変表示の表示結果を時期を異ならせて表示
するように構成されている。可変表示部には、例えば、
図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部
の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組
合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊
技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球
装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な
状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるた
めの権利を発生させたりすることである。「大当り」が
発生すると、例えば、遊技者に大量の賞球などの価値が
払い出される。
【0004】そのような遊技機における遊技制御におい
ては、所定の条件(例えば可変表示開始の条件となる始
動入賞)が成立すると乱数を発生させ、乱数値があらか
じめ決まられている所定値と一致すると「大当り」とな
る。また、ノイズ対策等の理由によって遊技制御を行う
回路部分は、所定の時間間隔でリセットされ起動され
る。乱数値の発生は、遊技制御を行う回路部分において
行われているので、遊技制御を行う回路部分の起動の時
間間隔に同期せざるを得ない。
【0005】すると、何らかの手段で起動の時間間隔が
検出されると、乱数値発生タイミングが認識されてしま
う。さらに、「大当り」となる乱数値が発生するタイミ
ングが認識されてしまう。すると、「大当り」となる乱
数値が発生するタイミングで始動入賞を狙うことによっ
て、頻繁に「大当り」を発生させることが可能になって
しまう。
【0006】遊技制御を行う回路部分の起動タイミング
を検出するために、遊技機に不正基板が取り付けられる
場合がある。そのような不正基板は遊技制御を行う回路
部分から外部に出力される信号を導入し、その信号にも
とづいて遊技制御を行う回路部分の起動タイミングを検
出し、「大当り」となる乱数値が発生するタイミングを
検出している。そして、不正基板は、そのタイミングで
遊技制御を行う回路部分に始動入賞信号を送り「大当
り」を不正に発生させることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】遊技機には、可変表示
装置、装飾ランプ、音発生機器などの各種部品が存在す
るので、遊技制御を行う回路部分からそれらの部品に至
る信号線をなくすことはできない。従って、上述したよ
うな不正基板が取り付けられ不正遊技行為が行われる余
地がどうしても残る。よって、不正基板を用いた不正遊
技行為をいかに防ぐかは遊技機における重要な課題にな
っている。
【0008】そこで、本発明は、不正基板による遊技に
対する攻撃を効果的に防御できる遊技機を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
特定入賞部への遊技媒体の進入により特別遊技を行い、
特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて
遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であっ
て、遊技の進行を制御するとともに特別遊技の結果に関
する抽選処理を行う遊技制御プログラムを含む遊技制御
手段が搭載された遊技制御基板を含み、特別遊技開始の
条件となる始動入賞のタイミングに対して遊技制御手段
による抽選処理のタイミングをずらすように構成され
る。ここで、各始動入賞時に抽選処理のタイミングのず
れ量を決定するようにしてもよい。また、特別の遊技価
値が遊技者に付与可能となる大当りの発生時に抽選処理
のタイミングのずれ量を更新するようにしてもよい。そ
して、電源投入後最初の始動入賞時に抽選処理のタイミ
ングのずれ量を決定するようにしてもよい。
【0010】また、遊技制御プログラムは所定の周期で
起動され、遊技制御プログラムが起動される毎にカウン
トアップされる乱数発生用カウンタのカウンタ値を抽出
し、抽出した値とあらかじめ定められている値とを比較
して抽選を行うものであって、所定の周期と非同期の外
乱を用いて乱数発生用カウンタのカウンタ値をずらすこ
とによって抽選処理のタイミングをずらすように構成さ
れていてもよい。ここで、遊技制御プログラムが起動さ
れる周期とは非同期の周期でカウントアップする外乱カ
ウンタの値を用いて乱数発生用カウンタのカウンタ値を
ずらすようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここで
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発
明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等
であってもよく、特定入賞部への遊技媒体の進入により
特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になった
ことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能と
なる全ての遊技機に適用可能である。図1に示すよう
に、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉
枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿
3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から
あふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射す
る打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。
ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付
けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が
設けられている。
【0012】遊技領域7の中央付近には、ゲーム内容を
表示するための画像表示部9と7セグメントLEDによ
る可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられて
いる。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲー
ト11が設けられている。通過ゲート11を通過した打
球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれ
る。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通
過ゲート11を通過した打球を検出するゲートセンサ1
2がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊
技盤6の背面に導かれ、始動口センサ17によって検出
される。
【0013】始動入賞口14の下部には開閉動作を行う
可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置
15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変
入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状
態)においてソレノイド21によって開状態とされる開
閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の
背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った
入賞球はVカウントセンサ22で検出される。また、開
閉板20からの入賞球はカウントセンサ23で検出され
る。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入っ
た入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記
憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上
限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器1
8は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、画
像表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している
表示部を1つ減らす。
【0014】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に
点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、
入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。ま
た、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する
2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外
周には、遊技効果ランプ・LED28が設けられてい
る。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍
に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けら
れ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたとき
に点灯する玉切れランプ52が設けられている。さら
に、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、
プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可
能にするカードユニット50も示されている。
【0015】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートセ
ンサ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が
連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口
14に入り始動口センサ17で検出されると、可変表示
を開始できる状態であれば、画像表示部9内に所定の可
変表示画像が表示される。可変表示を開始できる状態で
なければ、始動入賞記憶を1増やす。なお、始動入賞記
憶については、後で詳しく説明する。画像表示部9内の
可変表示は、一定時間が経過したとき、または所定の条
件が成立したときに終了する。条件が成立した場合に
は、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20
が、一定時間(例えば29.5秒)経過するまで、また
は、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開
放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞
領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、継
続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継
続権の発生は、所定回数(例えば16ラウンド)許容さ
れる。
【0016】また、可変表示器10における停止図柄が
所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置
15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態
では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄にな
る確率が高められる。
【0017】実施の形態1.図2は、遊技制御基板(メ
イン基板)31における回路構成の一例を示すブロック
図である。なお、図2には、賞球基板37、電飾基板3
5および表示制御基板80も示されている。メイン基板
31には、遊技制御プログラムに従ってパチンコ遊技機
1を制御する基本回路53と、ゲートセンサ12、始動
口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセ
ンサ23からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回
路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド1
6および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回
路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59
と、始動記憶表示器18の点灯および滅灯を行うととも
に7セグメントLEDによる可変表示器10を駆動し、
また、装飾ランプ25を点滅させるランプ・LED回路
60と、賞球基板37に基本回路53からのコマンドを
送信するとともに賞球基板37からの入賞データ信号を
基本回路53に入力する賞球基板入出力回路61と、電
飾基板35に基本回路53からのコマンドを送信する電
飾基板コマンド出力回路62と、CRTによる画像表示
部9を制御する表示制御基板80に基本回路53からの
コマンドやストローブ信号を与える表示装置回路63
と、基本回路53から与えられるデータに従って、大当
りの発生を示す大当り情報、画像表示部9の画像表示開
始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、
確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コ
ンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情
報出力回路64とを含む。
【0018】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作
を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。な
お、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる場合もある。
【0019】さらに、メイン基板31には、電源投入時
に基本回路53をリセットするための初期リセット回路
65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53に
リセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先
頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、
基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードし
てI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポート
を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路
67とが設けられている。
【0020】図3は、CPU56の周辺回路のうちの主
要部を示すブロック図である。図に示すように、電源投
入時にCPU56にリセットパルスを与える初期リセッ
ト回路65の出力および2msごとにCPU56にリセ
ットパルスを与える定期リセット回路66の出力は、N
ANDゲート69を介してCPU56のリセット端子に
与えられる。従って、この実施の形態では、CPU56
は、2ms毎に再起動される。また、CPU56の割込
端子には、発振回路68からのクロック信号が入力され
る。
【0021】ここでは、抵抗およびコンデンサを用いた
CR発振回路によって割込信号を発生する発振回路68
を構成した例を示す。CR発振回路は比較的精度が低
く、遊技機の内部温度等が変動するとそれに伴って発振
周波数が変動する。よって、割込タイミングには、比較
的大きなばらつきがある。そのため、たとえ発振周期が
知られても、外部で同様の発振を行うことが困難にな
る。また、発振回路68の発振周期は、2msのリセッ
ト周期とは異なる値に設定され、この実施の形態では
0.89msである。ただし、この値は、単なる例であ
り、発振周期は、2msに一致しないような値であれば
他の値でもよい。
【0022】次に動作について説明する。図4は、メイ
ン基板31における基本回路53のメイン動作を示すフ
ローチャートである。上述したように、この処理は、定
期リセット回路66が発するリセットパルスによって、
2ms毎に起動される。基本回路53が起動されると、
基本回路53は、まず、スタックポインタの指定アドレ
スをセットするためのスタックセット処理を行う(ステ
ップS1)。次いで、初期化処理を行う(ステップS
2)。初期化処理では、基本回路53は、RAM55に
エラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている
場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。
【0023】さらに、表示制御基板80に送出される表
示制御データをRAM55の所定の領域に設定する処理
を行う(ステップS3)。また、電飾基板コマンド出力
回路62を介して電飾基板35に音声発生やLED点灯
制御用の所定のコマンドを送信するための処理を行うと
ともに、ランプ・LED回路60を介して各種ランプ・
LEDを点灯/滅灯するための処理を行う(ステップS
4)。さらに、情報出力回路64を介してホール管理用
コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情報な
どのデータを送信するための処理を行う(出力データ設
定処理:ステップS5)。具体的には、CPU56は、
ステップS5において、出力データを所定のRAMエリ
アに設定する。RAMエリアの内容は、後述する割込処
理によってI/Oポート57を介して出力される。
【0024】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS6)。
【0025】次に、各判定用乱数(大当たりとするか否
か決定するための乱数等)を発生させるための各カウン
タを更新する処理を行う(ステップS7)。この実施の
形態では、図5に示すように乱数を発生させるためのカ
ウンタをとして例えば以下のようなものがある。 (1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する
(大当り判定用=特別図柄判定用) (2)ランダム2−1〜2−3:左右中のはずれ図柄決
定用 (3)ランダム3:大当り時の図柄の組合せを決定する
(大当り図柄決定用=特定図柄判定用) (4)ランダム4:はずれ時にリーチするか否か決定す
る(リーチ判定用) (5)ランダム5:リーチ種類を決定する(リーチ動作
決定用) なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(5)の
乱数以外の乱数も用いられている。
【0026】ステップS7では、基本回路53は、
(1)の大当り判定用乱数および(3)の特定図柄判定
用乱数を発生させるためのカウンタのカウントアップ
(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であ
る。
【0027】次いで、基本回路53は、特別図柄プロセ
ス処理を行う(ステップS8)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS9)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントL
EDによる可変表示器10を所定の順序で制御するため
の普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び
出されて実行される。さらに、基本回路53は、スイッ
チ回路58を介して、各センサの状態を入力する(ステ
ップS10)。基本回路53は、さらに、表示用乱数
(はずれ図柄やリーチ種類を決定する乱数等)を発生さ
せるためのカウンタを更新する処理を行う(ステップS
11)。
【0028】また、基本回路53は、賞球基板37との
間の信号処理を行う(ステップS12)。すなわち、賞
球基板37から入賞データ信号が出力されているか否か
確認するとともに、所定の条件が成立すると賞球基板3
7に賞球個数信号を出力する。賞球基板37に搭載され
ている払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数信
号に応じて玉払出装置97を駆動する。その後、基本回
路53は、次に定期リセット回路66からリセットパル
スが与えられるまで、ステップS13の表示用乱数更新
処理を繰り返す。
【0029】特別図柄プロセス処理において、始動入賞
にもとづく図柄変動の表示態様が大当たりとするか、リ
ーチ態様とするか、はずれとするか決定され、それぞれ
の停止図柄の組合せが決定される。そして、決定された
図柄を示す情報や全図柄変動を指示するコマンドが、表
示制御コマンドデータとして、メイン基板31の基本回
路53から表示制御基板80に送信される。なお、基本
回路53は、停止図柄の組合せを示す情報のみを表示制
御基板80に送信してもよいし、時々刻々の図柄変動量
を示す表示制御コマンドデータを表示制御基板80に送
信してもよい。
【0030】図6は、割込処理を示すフローチャートで
ある。この処理は、上述したように、0.89ms毎に
実行される。割り込みが発生すると、CPU56は、外
乱カウンタの値を1増やす(ステップS101)。従っ
て、外乱カウンタの値は、大当り判定用乱数を発生する
ためのカウンタの更新(2ms周期)とは非同期で更新
されていく。なお、外乱カウンタは、例えば、ランダム
1と同様に0〜249の値をとり、値が250になると
0に戻される。
【0031】次に、始動入賞口14への入賞(始動入
賞)にもとづいて画像表示部9に可変表示される図柄の
決定方法について図7および図8のフローチャートを参
照して説明する。図7は打球が始動入賞口14に入賞し
たことを判定する処理を示し、図8は大当り判定の処理
を示すフローチャートである。
【0032】打球が遊技盤6に設けられている始動入賞
口14に入賞すると、始動口センサ17がオンする。ス
テップS10のスイッチ処理において、基本回路53
は、図7に示すように、スイッチ回路58を介して始動
口センサ17がオンしたことを判定する(ステップS4
1)。オンしたことを検出した場合には、始動入賞記憶
数が始動記憶上限値に達しているかどうか確認する(ス
テップS42)。始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達
していなければ、始動入賞記憶数を1増やす(ステップ
S43)。
【0033】ここで、特徴的なことは、2ms毎に+1
されている大当り判定用乱数(特別図柄判定用乱数)を
発生させるためのカウンタ(ランダム1)の値に、その
ときの外乱カウンタの値を加算することである(ステッ
プS44)。なお、加算値が249を越えた場合には、
ランダム1の値は249を引いた値とされる。その後、
CPU56は、特別図柄判定用乱数の値を抽出する。す
なわち、そのときのランダム1の値を特別図柄判定用乱
数の値とする。そして、各始動入賞記憶数n(n=2,
3,・・・,始動記憶上限値)に対応して設けられてい
る乱数値格納エリアに抽出した乱数を格納する(ステッ
プS45)。なお、始動入賞記憶数が始動記憶上限値に
達している場合には、ステップS43〜S45の処理を
行わない。
【0034】基本回路53は、画像表示部9の可変表示
を開始できる状態になると図8のフローチャートに示す
処理を行う。まず、始動入賞記憶数の値を確認する(ス
テップS50)。始動入賞記憶数が0でなければ、始動
入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納され
ている値を読み出すとともに(ステップS51)、始動
入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリア
の値をシフトする(ステップS52)。すなわち、始動
入賞記憶数=n(n=2,3,・・・)に対応する乱数
値格納エリアに格納されている値を、始動入賞記憶数=
n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。
【0035】そして、基本回路53は、ステップS51
で読み出した値、すなわち抽出されている特別図柄判定
用乱数の値にもとづいて当たり/はずれを決定する(ス
テップS53)。この実施の形態では、特別図柄判定用
乱数は0〜249の範囲の値をとることにする。そし
て、低確率時(後述する確変フラグがセットされていな
いとき)には例えばその値が「3」である場合に「大当
り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」
と決定する。高確率時には例えばその値が「3」,
「7」,「79」,「103」,「107」のいずれか
である場合に「大当り」と決定し、それ以外の値である
場合には「はずれ」と決定する。
【0036】大当りと判定されたときには、基本回路5
3は、特別図柄判定用乱数(ランダム3)の値にもとづ
いて停止図柄を決定する。ここで、リミッタが作動中で
ないならば、全図柄を含むテーブルから停止図柄を決定
する(ステップS54,S55)。リミッタが作動して
いる場合には、確率変動が行われる特別図柄(確変図
柄)を含まないテーブルから停止図柄を決定する(ステ
ップS54,S56)。リミッタは、連続して確変図柄
による大当りが発生すること、すなわち連続して高確率
状態が継続することを制限するためのものである。例え
ば、4回連続して高確率状態が継続するとリミッタが作
動状態になる。従って、リミッタ作動状態では、確率変
動が行われる特別図柄を含まないテーブルから停止図柄
が決定される。
【0037】さらに、基本回路は、決定された図柄が確
変図柄である場合には確変フラグをセットし、そうでな
い場合には確変フラグをリセットする(ステップS7
1,S72,S73)。そして、ランダム5の値に従っ
てリーチ種類を決定し(ステップS74)、大当りとす
るか否か、大当りの場合の図柄、およびリーチ種類を所
定の格納エリアに設定する(ステップS75)。なお、
格納エリアは、基本回路53におけるRAM55に設け
られる。
【0038】ステップS53においてはずれと判定され
ていた場合には、基本回路53は、リーチとするか否か
判定する(ステップS59)。例えば、図5に示すリー
チ判定用乱数の値が「0」〜「104」のいずれかであ
る場合にはリーチとすることに決定する。リーチとする
ことに決定したときには、基本回路は、停止図柄の決定
を行う。この実施の形態では、ランダム2−1の値に従
って左右図柄を決定する(ステップS60)。また、ラ
ンダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップ
S61)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致
した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した
値に対応する図柄を中図柄の確定図柄として、大当り図
柄と一致しないようにする。
【0039】さらに、基本回路は、ランダム5の値に従
ってリーチ種類を決定する(ステップS62)。そし
て、所定の格納エリアに「リーチ」、リーチ図柄、およ
びリーチ種類を設定する(ステップS63)。ステップ
S59における抽選結果がはずれである場合には、所定
の格納エリアにはずれであることを設定する(ステップ
S64)。
【0040】以上のように、この実施の形態では、図4
に示された2ms毎に動作するメイン処理とは非同期に
発生する割り込み処理(図6参照)において外乱カウン
タが更新され、有効な始動入賞(無効とされない始動入
賞)が生じたときに、ランダム1の値に外乱カウンタの
値が加算される。すると、有効始動入賞が生ずる度に、
ランダム1の値がずれ、特別図柄判定用乱数の抽出タイ
ミング(ステップS45)、すなわち大当りとするか否
か判定するための抽選のタイミングが実質的にずれたこ
とになる。有効始動入賞は一般にランダムに生ずるの
で、各有効始動入賞発生時のずれ量もランダムである。
【0041】すると、2msの起動タイミングに同期し
たメイン基板31から出力される各種信号を観測して
も、特別図柄判定用乱数の抽出タイミングを推測するこ
とは困難である。しかも、ここでは比較的発振周期がず
れやすい発振回路68によって割り込みを発生させてい
るので、ステップS44の処理によるランダム1の値の
ずれはさらにランダムになり、外部、特に不正基板によ
る大当り判定用乱数(ランダム1)の追跡が極めて困難
になる。
【0042】実施の形態2.第1の実施の形態では、有
効始動入賞発生時に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミ
ングをずらすように制御したが、無効とされる始動入賞
時にも特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングをずらす
ように制御してもよい。図9は、そのような処理を示す
フローチャートである。図9に示すように、ステップS
44の処理が、始動入賞口14への入賞があった場合に
は常に実行される。その他の処理は、第1の実施の形態
の場合と同様である。
【0043】この場合には、始動入賞口14への入賞が
あった場合には常に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミ
ングがずらされるので、第1の実施の形態の場合よりも
頻繁にずらされることになる。よって、メイン基板31
の外部で、特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングを推
測することはさらに困難になる。
【0044】実施の形態3.第1および第2の実施の形
態では始動入賞時に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミ
ングをずらすようにしたが、他のタイミングでずらすよ
うにしてもよい。図10および図11は、大当り発生時
に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングをずらす実施
の形態において、始動入賞口14に入賞したことを判定
する処理および大当り判定の処理を示すフローチャート
である。
【0045】この場合には、図10のフローチャートに
示すように、始動入賞口14に入賞したことを判定する
処理では、外乱カウンタを扱う処理を行わない。しか
し、図11に示す大当り判定の処理において、外乱カウ
ンタを取り扱う。図11に示すように、基本回路53
は、始動入賞記憶数の値を確認し(ステップS50)、
始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納
されている値を読み出し(ステップS51)、始動入賞
記憶数の値を1減らすとともに各乱数値格納エリアの値
をシフトした後(ステップS52)、抽出されている特
別図柄判定用乱数の値にもとづいて大当たり/はずれを
決定するのであるが(ステップS53)、大当りと決定
されたときには、ステップS81〜S83の処理を行
う。
【0046】まず、遊技機の電源投入後の第1回目の大
当りであるか否か判定する(ステップS81)。第1回
目の大当りであった場合には、そのときの外乱カウンタ
の値を保存値として保存する(ステップS81)。そし
て、そのときと以後の大当り時に、ランダム1の値に保
存値を加算する(ステップS82)。そして、その後、
図8に示されたステップS54以降の処理を行う。
【0047】このようにすれば、大当りが発生する度
に、ランダム1の値がずらされることによって、実質的
に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングが一定量(保
存値に対応した量)だけずらされる。ずれ量は常に一定
であるが、その量はCPU56のみが認識できる量であ
って、遊技機稼働中に外部で把握することはできない。
よって、このような実施の形態でも、メイン基板31か
ら出力される各種信号を観測して特別図柄判定用乱数の
抽出タイミングを推測することが困難になる。このよう
に構成すると、大当り間の大当り確率が担保されるた
め、よりばらつきのない公正な遊技が確保される。
【0048】実施の形態4.第3の実施の形態では、大
当りが発生する度に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミ
ングを一定量ずらすようにしたが、大当りが発生する度
にランダムにずらすようにしてもよい。図12は、その
ような実施の形態における大当り判定の処理を示すフロ
ーチャートである。
【0049】この場合には、基本回路53は、始動入賞
記憶数の値を確認し(ステップS50)、始動入賞記憶
数=1に対応する乱数値格納エリアに格納されている値
を読み出し(ステップS51)、始動入賞記憶数の値を
1減らすとともに各乱数値格納エリアの値をシフトした
後(ステップS52)、抽出されている特別図柄判定用
乱数の値にもとづいて大当たり/はずれを決定するので
あるが(ステップS53)、大当りと決定されたときに
は、ステップS85の処理を行う。
【0050】すなわち、ランダム1の値に、そのときの
外乱カウンタの値を加算する(ステップS85)。そし
て、その後、図8に示されたステップS54以降の処理
を行う。
【0051】このようにすれば、大当りが発生する度
に、ランダム1の値がずらされることによって、実質的
に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングがずらされる
が、ずれ量は一定ではない。従って、大当りが発生する
度に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングがランダム
にずらされることになって、メイン基板31から出力さ
れる各種信号を観測して特別図柄判定用乱数の抽出タイ
ミングを推測することがさらに困難になる。
【0052】実施の形態5.図13は、第5の実施の形
態における打球が始動入賞口14に入賞したことを判定
する処理を示すフローチャートである。この場合には、
電源投入後の最初の始動入賞時に外乱値を決め、以後、
有効な始動入賞がある度に、その外乱値の分だけランダ
ム1の値がずらされることによって、実質的に特別図柄
判定用の乱数の抽出タイミングがずらされる。
【0053】具体的には、始動入賞口14への入賞があ
ったことが検出されると(ステップS41)、その始動
入賞が電源投入後の最初の始動入賞であるか否か判定す
る(ステップS91)。電源投入後の最初の始動入賞で
あるならば、そのときの外乱カウンタの値を保存値とし
て保存する(ステップS92)。そして、有効な始動入
賞がある度に、ランダム1の値に保存値を加算する(ス
テップS46)。
【0054】このようにすれば、有効始動入賞が発生す
る度に、ランダム1の値がずらされることによって、実
質的に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングが一定量
(保存値に対応した量)だけずらされる。ずれ量は常に
一定であるが、その量はCPU56のみが認識できる量
であって、遊技機稼働中に外部で把握することはできな
い。よって、このような実施の形態でも、メイン基板3
1から出力される各種信号を観測して特別図柄判定用乱
数の抽出タイミングを推測することが困難になる。
【0055】実施の形態6.第5の実施の形態では、有
効始動入賞発生時に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミ
ングをずらすように制御したが、無効とされる始動入賞
時にも特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングをずらす
ように制御してもよい。図14は、そのような処理を示
すフローチャートである。この場合には、ステップS4
6の処理が、始動入賞口14への入賞があった場合には
常に実行される。その他の処理は、第5の実施の形態の
場合と同様である。
【0056】この場合には、始動入賞口14への入賞が
あった場合には常に特別図柄判定用の乱数の抽出タイミ
ングがずらされるので、第5の実施の形態の場合よりも
頻繁にずらされることになる。よって、メイン基板31
の外部で、特別図柄判定用の乱数の抽出タイミングを推
測することはさらに困難になる。
【0057】実施の形態7.上記の各実施の形態では、
外乱値として、メイン処理とは非同期に実行される割り
込み処理においてカウントアップされる外乱カウンタの
値を用いたが、2msのリセットパルスと非同期に発生
するクロック信号をI/Oポートに入力し、メイン処理
の一部において、外乱カウンタのカウントアップを行っ
てもよい。図15は、そのようなカウントアップ方法を
実現するためのCPU56の周辺回路のうちの主要部を
示すブロック図である。図に示すように、この実施の形
態では、I/Oポート57に発振回路68からのクロッ
ク信号が入力される。
【0058】図16は、外乱カウンタのカウントアップ
処理も行うメイン処理を示すフローチャートである。こ
の場合には、基本回路53は、次に定期リセット回路6
6からリセットパルスが与えられるまで、ステップS1
3の表示用乱数更新処理を繰り返し行うとともに、ステ
ップS14の外乱カウンタ更新処理も行う。
【0059】図17に示すように、外乱カウンタ更新処
理において、CPU56は、発振回路68からのクロッ
ク信号が入力されている入力ポートがオン(例えばハイ
レベルになったとき)しているかどうか判定する(ステ
ップS141)。オンしていれば、オンフラグがセット
されているか否か確認する(ステップS142)。そし
て、オンフラグがセットされていない場合には、オンフ
ラグをセットしておくとともに(ステップS143)、
外乱カウンタを+1する(ステップS144)。また、
入力ポートがオフ(例えばローレベルになったとき)し
たときにはオンフラグをリセットする(ステップS14
5)。このような処理によって、入力ポートがオフから
オンに変化したときに外乱カウンタが+1される。
【0060】以上のようにしてカウントアップされる外
乱カウンタは、第1〜第6の実施の形態における割込処
理による外乱カウンタと同様に使用される。すなわち、
割込処理によらず外乱カウンタの更新を行っても、第1
〜第6の実施の形態に示されたような特別図柄判定用乱
数の抽出タイミングをずらす制御を実現することができ
る。なお、ここでも、外乱カウンタは例えばランダム1
と同様に0〜249の値をとり、値が250になると0
に戻される。また、ここでは、2ms毎に起動されるメ
イン処理において外乱カウンタの更新が行われたが、入
力ポートのオン/オフ変化は2ms周期と同期しないの
で、外乱カウンタが2ms周期に同期して更新されるこ
とはない。また、この実施の形態によれば、割込処理に
よらないで外乱カウンタを更新できるので、割込処理が
他の処理として既に使用されていたり、何らかの理由で
割込処理を使用できない場合に有用である。
【0061】なお、上記の各実施の形態では、外乱値と
して外乱カウンタの値を用いたが、遊技機稼働中に基本
回路53の外部から推測し得ないものであるならば、他
の外乱を用いてもよい。
【0062】上記の実施の形態に示されたように、本発
明によれば、所定のタイミングで、特別図柄判定用乱数
の抽出タイミングをメイン基板31の外部から知ること
のできない外乱を利用してずらすようにしたので、メイ
ン基板31から出力されるデータを不正基板によって観
測しても、CPU56の内部動作周波数を予測すること
ができない。よって、不正基板を取り付けても大当りを
発生させる乱数の発生タイミングを認識することができ
ず、不正基板による遊技機への攻撃を確実に防御でき
る。
【0063】実施の形態8.上記の各実施の形態では、
所定のタイミングでランダム1の値をずらすようにし
た。しかし、実際の抽選タイミングは始動入賞のタイミ
ングであった。しかし、所定のタイミングで、実際の特
別図柄判定用乱数の抽出タイミングを始動入賞のタイミ
ングからずらすための制御を行うようにしてもよい。図
18〜図22は、始動入賞があると、始動入賞に対して
抽出タイミングが実際にずらされる実施の形態を示すフ
ローチャートである。
【0064】この実施の形態では、割込処理において、
外乱カウンタの値が+1されるのであるが(ステップS
101)、値が10になると0に戻される(ステップS
102,S103)。すなわち、この実施の形態では、
外乱カウンタの値は、0〜9の範囲をとる。
【0065】図19は、この実施の形態における打球が
始動入賞口に入賞したことを判定する処理を示すフロー
チャートである。始動入賞があり(ステップS41)、
始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達していなければ、
始動入賞記憶数を1増やすのであるが(ステップS4
2、S43)、基本回路53は、さらに、外乱カウンタ
の値を入力する(ステップS47)。そして、始動入賞
記憶に応じたタイマーテーブルエリアに、(外乱カウン
タ値×50)を格納する。
【0066】図20は、タイマーテーブルを示す説明図
である。図に示すように、タイマーテーブルには、4個
の始動入賞記憶のそれぞれに対応した各エリアが用意さ
れている。図20に示された例は、始動入賞記憶数が0
であるときに始動入賞があって始動入賞記憶数が1にな
り(ステップS43)、外乱カウンタ値が9であったの
で(ステップS47)、第1のタイマーテーブルエリア
に450が格納された例である。そして、基本回路53
は、始動入賞記憶に対応したタイマのタイマ値をクリア
する(ステップS49)。それぞれの始動入賞記憶に対
応したタイマは4つ用意されている。図20に示された
例では、第1のタイマのタイマ値がクリアされる。な
お、始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達している場合
には、ステップS43〜S49の処理を行わない。
【0067】図21は、この実施の形態における基本回
路53のメイン処理を示すフローチャートである。図に
示すように、ここでは、ステップS15の抽選タイミン
グ決定処理が追加されている。抽選タイミング決定処理
では、まず、それぞれの始動入賞記憶に対応した4つの
タイマのタイマ値が+1される(ステップS151)。
そして、基本回路53は、各タイマのタイマ値とタイマ
ーテーブルエリアに設定されている値とを比較する(ス
テップS152)。なお、値が設定されていないエリア
は比較対象にならない。値が一致した場合には、特別図
柄判定用乱数の値を抽出する。すなわち、そのときのラ
ンダム1の値を特別図柄判定用乱数の値とする。そし
て、各始動入賞記憶数n(n=2,3,・・・,始動記
憶上限値)に対応して設けられている乱数値格納エリア
に抽出した乱数を格納する(ステップS153)。
【0068】以上のような処理によって、始動入賞があ
ると、外乱カウンタの値で決定されるずれ量だけずれた
タイミングで特別図柄判定用乱数の抽出処理が実行され
ることになる。実際に抽選処理が行われるのは大当り判
定処理(図8参照)においてであるが、ここで抽出され
た乱数にもとづいて抽選が行われるので、実質的に、こ
のタイミングを抽選タイミングといってよい。従って、
始動入賞からずれたタイミングで抽選処理が行われるこ
とになる。
【0069】図20に示された例では、第1のタイマの
タイマ値が450になるとステップS153の処理、す
なわち特別図柄判定用乱数の抽出が行われる。図22に
示された処理は2msに1回行われるので、例えばタイ
マーテーブルエリアに450が設定されていた場合に
は、始動入賞のタイミングから、2×450=900m
s後に特別図柄判定用乱数の抽出が行われる。外乱カウ
ンタの値は0〜9の値をとるので、抽選タイミングの始
動入賞からのずれは、(0〜9)×50×2=0,10
0,200,・・・,800,900msのうちのいず
れかとなる。すなわち不定である。ただし、ここで用い
られるずれ時間は単なる例であって、遊技機に求められ
る仕様に応じて適宜ずれ時間が設定される。
【0070】大当り判定処理は図8のフローチャートに
示されたように実行される。ただし、ステップS52に
おいて始動入賞記憶数が1減らされるとともに乱数値格
納エリアがシフトされるので、この実施の形態では、そ
の処理との整合をとるために、ステップS52において
タイマーテーブルエリアのシフトと使用タイマのシフト
との処理が追加される。
【0071】この実施の形態によれば、始動入賞がある
と、そのときの外乱カウンタの値に応じて、特別図柄判
定用乱数の抽出タイミングがずらされる。従って、大当
りとするか否かの抽選のタイミングが、始動入賞時から
ずらされる。よって、メイン基板31の外部に取り付け
られた不正基板が、メイン基板31から出される信号
(2ms周期に同期した信号)にもとづいてランダム1
の周期を検出し、大当りとなる乱数値が抽出されると推
測されるタイミングで不正な始動入賞信号をメイン基板
31に送ったとしても、その始動入賞信号は大当りに結
びつかない。実際の抽選タイミングは、始動入賞の時点
とは異なっているからである。
【0072】実施の形態9.上記の実施の形態では、始
動入賞のタイミングで、外乱にもとづく一定ではないず
れ量を決定するようにしたが、一定のずれを抽選タイミ
ングに与えるようにしてもよい。図23は、そのような
処理を示すフローチャートである。
【0073】図23に示すように、始動入賞があり(ス
テップS41)、始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達
していなければ、始動入賞記憶数を1増やすのであるが
(ステップS42,S43)、この実施の形態では、始
動入賞記憶数に応じたタイマーテーブルエリアに、(保
存値×50)を格納する。保存値とは、上記の各実施の
形態で用いられたものと同様、割込処理において更新さ
れる外乱カウンタの値が所定の時期に保存されたもので
ある。なお、この実施の形態における割込処理およびメ
イン処理は、図18および図21に示された処理と同じ
である。
【0074】このように制御しても、始動入賞がある
と、そのときの外乱カウンタの値に応じて、特別図柄判
定用乱数の抽出タイミングがずらされる。従って、大当
りとするか否かの抽選のタイミングが始動入賞時からず
らされる。
【0075】外乱カウンタの値を保存するタイミングと
して、図24に示すように、大当りが発生したときとす
ることができる(ステップS82)。このようにすれ
ば、大当りが発生する度に抽選のタイミングのずれ量が
変更されるので、不正基板による不正処理を受けにくく
することができる。また、図25に示すように、電源投
入後の最初の始動入賞時にずれ量を決定し(ステップS
91,S92)、以後、そのずれ量を用いて抽選のタイ
ミングをずらすようにしてもよい。そのようにした場合
には、遊技機稼働中にはずれ量が一定であるから、大当
り発生確率が一定に保たれやすい効果がある。
【0076】なお、第8および第9の各実施の形態で
は、外乱値として外乱カウンタの値を用いたが、遊技機
稼働中に基本回路53の外部から推測し得ないものであ
るならば、他の外乱を用いてもよい。
【0077】また、上記の各実施の形態で用いられる図
2に示された基板構成は一例であって、遊技機では種々
の基板構成を採用することができる。また、上記の各実
施の形態の遊技機、すなわち図1の正面図に示されたパ
チンコ遊技機は、始動入賞にもとづいて画像表示部9に
可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み
合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能にな
る第1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづ
いて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定
の遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊
技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停
止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定
の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継
続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用
できる。
【0078】上記の各実施の形態では、複数種類の図柄
を可変表示するためのCRTによる画像表示部9を用い
た場合について説明したが、LCDによる可変表示装置
を用いた場合であってもよい。さらに、盤面が全て映像
で構成される映像式のパチンコ遊技機に適用することも
できる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技の進行を制御するとともに特別遊技の結果に関
する抽選処理を行う遊技制御プログラムを含む遊技制御
手段が搭載された遊技制御基板を含み、特別遊技開始の
条件となる始動入賞のタイミングに対して遊技制御手段
による抽選処理のタイミングをずらすように構成したの
で、不正基板を取り付けて遊技制御基板から出力される
データを観測し、大当りを発生させる乱数の発生タイミ
ングを狙って不正に始動入賞信号を遊技制御手段に送出
しても、それにもとづいて大当りが発生することが防止
される。その結果、不正基板による不正行為を確実に防
止できる効果がある。各始動入賞時に抽選処理のタイミ
ングのずれ量を決定するように構成した場合には、比較
的頻繁に抽選処理のタイミングがずらされるので、不正
基板を用いた不正行為は確実に防止される。また、特別
遊技の開始時に抽選処理のタイミングのずれ量を決定す
るように構成した場合にも、大当りが発生するためにず
れ量が変わるので、不正基板を用いた不正行為は確実に
防止される。電源投入後最初の始動入賞時にずれ量を決
定するように構成した場合には、ずれ量が一定であるか
ら、大当り発生確率が一定に保たれやすい効果がある。
【0080】遊技制御プログラムが所定の周期で起動さ
れ、起動される毎にカウントアップされる乱数発生用カ
ウンタのカウンタ値を抽出し、抽出した値とあらかじめ
定められている値とを比較して抽選を行い、起動の周期
と非同期の外乱を用いて乱数発生用カウンタのカウンタ
値をずらすことによって抽選処理のタイミングをずらす
ように構成した場合には、乱数発生用カウンタの抽出タ
イミングを外部で推測することが困難になり、不正基板
を取り付けても大当りを発生させる乱数の発生タイミン
グ(抽出タイミング)を狙って不正に始動入賞信号を遊
技制御手段に送出することができなくなる。遊技制御プ
ログラムが起動される周期とは非同期の周期でカウント
アップする外乱カウンタの値を用いて乱数発生用カウン
タのカウンタ値をずらすように構成した場合には、割込
処理等によって簡単に外乱を発生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 遊技制御基板における回路構成の一例と周辺
基板を示すブロック図である。
【図3】 CPUの周辺回路のうちの主要部を示すブロ
ック図である。
【図4】 メイン基板における基本回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】 各乱数を示す説明図である。
【図6】 割込処理を示すフローチャートである。
【図7】 第1の実施の形態における打球が始動入賞口
に入賞したことを判定する処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】 第1の実施の形態における大当り判定の処理
を示すフローチャートである。
【図9】 第2の実施の形態における打球が始動入賞口
に入賞したことを判定する処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】 第3の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図11】 第3の実施の形態における大当り判定の処
理を示すフローチャートである。
【図12】 第4の実施の形態における実施の形態にお
ける大当り判定の処理を示すフローチャートである。
【図13】 第5の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図14】 第6の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図15】 第7の実施の形態におけるCPUの周辺回
路のうちの主要部を示すブロック図である。
【図16】 第7の実施の形態における基本回路の動作
を示すフローチャートである。
【図17】 外乱カウンタ更新処理を示すフローチャー
トである。
【図18】 第8および第9の実施の形態における割込
処理を示すフローチャートである。
【図19】 第8の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図20】 タイマーテーブルを示す説明図である。
【図21】 第8および第9の実施の形態における基本
回路の動作を示すフローチャートである。
【図22】 抽選タイミング決定処理を示すフローチャ
ートである。
【図23】 第9の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図24】 第9の実施の形態における実施の形態にお
ける大当り判定の処理を示すフローチャートである。
【図25】 電源投入後の最初の始動入賞時にずれ量を
決定する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 可変表示装置 9 画像表示部 31 遊技制御基板 53 基本回路 54 ROM 56 CPU 65 初期リセット回路 66 定期リセット回路 68 発振回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定入賞部への遊技媒体の進入により特
    別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこ
    とにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能とな
    る遊技機であって、 遊技の進行を制御するとともに前記特別遊技の結果に関
    する抽選処理を行う遊技制御プログラムを含む遊技制御
    手段が搭載された遊技制御基板を含み、 特別遊技開始の条件となる始動入賞のタイミングに対し
    て、前記遊技制御手段による抽選処理のタイミングをず
    らすことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 各始動入賞時に抽選処理のタイミングの
    ずれ量を決定する請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 特別の遊技価値が遊技者に付与可能とな
    る大当りの発生時に抽選処理のタイミングのずれ量を更
    新する請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 電源投入後最初の始動入賞時に抽選処理
    のタイミングのずれ量を決定する請求項1記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 特定入賞部への遊技媒体の進入により特
    別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこ
    とにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能とな
    る遊技機であって、 遊技の進行を制御するとともに前記特別遊技の結果に関
    する抽選処理を行う遊技制御プログラムを含む遊技制御
    手段が搭載された遊技制御基板を含み、 遊技制御プログラムは所定の周期で起動され、遊技制御
    プログラムが起動される毎にカウントアップされる乱数
    発生用カウンタのカウンタ値を抽出し、抽出した値とあ
    らかじめ定められている値とを比較して抽選を行うもの
    であり、 前記所定の周期と非同期の外乱を用いて乱数発生用カウ
    ンタのカウンタ値をずらすことを特徴とする遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技制御プログラムが起動される周期と
    は非同期の周期でカウントアップする外乱カウンタの値
    を用いて乱数発生用カウンタのカウンタ値をずらす請求
    項5記載の遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061268A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2011016002A (ja) * 2010-09-24 2011-01-27 Takeya Co Ltd 遊技機

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