JPH1127624A - 画像再現方法、画像再現システム及び画像処理装置 - Google Patents

画像再現方法、画像再現システム及び画像処理装置

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JPH1127624A
JPH1127624A JP9173857A JP17385797A JPH1127624A JP H1127624 A JPH1127624 A JP H1127624A JP 9173857 A JP9173857 A JP 9173857A JP 17385797 A JP17385797 A JP 17385797A JP H1127624 A JPH1127624 A JP H1127624A
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color
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image
equation
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JP9173857A
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English (en)
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Shoichi Nomura
庄一 野村
Takeshi Haraguchi
剛 原口
Yoshiaki Yamanaka
義明 山中
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
    • G03B27/73Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers
    • G03B27/735Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers in dependence upon automatic analysis of the original
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な演算が必要な均等色空間の色座標系へ
の変換や均等色空間の色座標系での色圧縮処理や均等色
空間の色座標系からの変換が不要で、低濃度側の色再現
の低彩度化を防止する。 【解決手段】 被写体を撮影して得られた青,緑,赤の
カラー画像情報に基づいて、前記被写体を再現するカラ
ープリントを得る画像再現方法において、青,緑,赤の
各原色について、式(1)を満たす任意の被写体輝度の
常用対数Eについて式(2)を満たす。 式(1):D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2):0.7≦((D(E+0.1)−D
(E)))/0.1≦1.3 D(E):輝度の常用対数Eの被写体がカラープリント
上で再現される濃度 Dmin:プリント上で再現できる最低濃度 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の像をプリ
ントに再現するための画像再現方法、画像再現システム
及び画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から理論的階調再現として、被写体
輝度の対数と再現画像の濃度の和が一定となるように、
再現画像の濃度を決定することが知られている。しか
し、プリントでの濃度は0以下にはなりえないので、高
輝度の被写体の像の階調が再現できなくなってしまう問
題があるとされてきた。
【0003】そこで、プリント上の再現画像の低濃度域
(プリントの最低濃度から最低濃度+0.5程度の濃度
までの濃度域)を軟調に再現することで、高輝度側の被
写体の像の階調を辛うじて再現することが写真業界で一
般的に行われてきた。
【0004】また、特にカラープリントである場合にお
いては、撮像媒体の各原色に対する発色や信号が色濁り
を有するものであり、また、カラープリントを形成する
カラー色素が純粋な原色ではないので、主要被写体の輝
度近傍での色再現を良好にするために、プリント上の再
現画像の低濃度域を除く濃度域を硬調にすることが写真
業界で一般的に行われてきた。
【0005】また、プリント上で再現できる色の範囲が
実際の被写体輝度の範囲よりかなり小さいので、CIE
LUVやCIELABなどの様々な色座標系で色圧縮し
て再現することが電機業界で行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、写真業界で一
般的に行われている方法では、高輝度側の被写体の像を
軟調に再現するため、例えば、青空の下で順光で人物な
どの主要被写体を撮影しても、カラープリント上では空
が淡い灰色に再現されてしまい曇天の下で撮影されたよ
うになってしまう。
【0007】また、重要な被写体である人物の顔は、明
るい肌色の顔の場合、プリント上で明るく再現すること
が好ましいが、写真業界で一般的に行われている方法で
は、プリント上で低濃度側に再現される被写体の像、即
ち、高輝度側の被写体の像を軟調に再現するため、充分
な階調感が得られず、立体感の乏しい像になってしま
う。また、同様に、明るい色の被写体の像を明るく再現
すると、充分な階調感が得られず、立体感の乏しい像に
なってしまう。
【0008】また、プリント上の再現画像の低濃度域を
除く濃度域を硬調にすると、階調を充分に再現できる濃
度域が狭くなってしまう問題がある。また、カラープリ
ントでは、特に明るい肌色の顔の色が実際よりも黄色く
再現されてしまいがちとなるなど、好ましくない色再現
となってしまう場合がある。
【0009】また、CIELUVやCIELABなどの
様々な色座標系で色圧縮して再現する方法は、カラー画
像情報をCIELUVやCIELABなどの均等色空間
の色座標系に変換し、更に均等色空間の色座標系で色圧
縮処理をして、均等色空間の色座標系から、青、緑、赤
又はイエロー,マゼンタ,シアン(,黒)のカラー画像
情報に変換する複雑な演算が必要であり、しかも、従来
の写真業界の手法よりも不自然な再現のものしかない。
【0010】本発明の目的は、複雑な演算が必要な均等
色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座標系での
色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換が不要
で、青空の下で順光で人物などの主要被写体を撮影した
場合にカラープリント上では空が淡い灰色に再現されて
しまい曇天の下で撮影されたようになってしまうことな
どの低濃度側の色再現の低彩度化を防止することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、特許請
求の範囲に記載の各請求項により解決される。以下、各
請求項について説明する。
【0012】〔請求項1〕『被写体を撮影して得られた
画像情報に基づいて、前記被写体を再現するプリントを
得る画像再現方法において、以下の式(1)を満たす任
意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(2)が成り
立つことを特徴とする画像再現方法。
【0013】式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
≦1.3 但し、D(E)は、輝度の対数Eの被写体がプリント上
で再現される濃度を示し、Dminは、プリント上で再
現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4 である。』 請求項1に記載の発明により、明るい肌色の顔など明る
い色の被写体を明るく再現しても、良好な階調感が得ら
れ、立体感のあるプリントが得られる。
【0014】また、特に、『〔態様項1〕前記画像情報
がカラー画像情報であり、前記プリントがカラープリン
トであり、前記カラープリントの各原色毎に、前記式
(1)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて前記
式(2)が成り立つこと』により、複雑な演算が必要な
均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座標系
での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換が不
要で、青空の下で順光で人物などの主要被写体を撮影し
た場合にカラープリント上では空が淡い灰色に再現され
てしまい曇天の下で撮影されたようになってしまうなど
の低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、低濃度側の
色再現の良好なプリントが得られる。
【0015】〔請求項2〕『以下の式(3)を満たす任
意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(4)が成り
立つことを特徴とする請求項1に記載の画像再現方法。
【0016】式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。』 請求項2に記載の発明により、カラープリント上で再現
される最低濃度より0.4〜1.0高い濃度域で再現さ
れる階調の階調度が1.0×A1〜1.2×A1と理想
的な再現なので、良好な階調感や充分な立体感を維持し
つつ、広い階調再現域が確保でき、明るい色の被写体か
ら暗い色の被写体まで良好な階調感や充分な立体感で再
現することができる。
【0017】また、特に、『〔態様項2〕前記画像情報
がカラー画像情報であり、前記プリントがカラープリン
トであり、前記カラープリントの各原色毎に、前記式
(3)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて前記
式(4)が成り立つ態様項1に記載の画像再現システ
ム』により、明るい肌色の顔の色が実際よりも黄色く再
現されてしまうなどの中間濃度域での特定色の色再現の
不自然さの発生を防止して、中間濃度域で自然な色に再
現される良好なプリントが得られる。
【0018】〔請求項3〕『以下の式(5)を満たす任
意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(6)が成り
立つことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像再現
方法。
【0019】式(5) D(E3)≦D(E)≦D(E4) 式(6) 1.0×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin+1.5 である。』 請求項3に記載の発明により、高濃度域が硬調に再現さ
れるので、プリント上で暗色の締まりが良好になる。
【0020】また、前記式(5)を満たす任意の被写体
輝度の対数Eについて以下の式(7)が成り立つこと
で、高濃度域が中間濃度域よりも硬調に再現されるの
で、画像のしまりや抜けを視感的により向上させる効果
がある。
【0021】式(7) 1.1×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1 また、一般的に、カラー画像情報には撮像媒体の各原色
に対する発色や信号が色濁りを含むものであり、また、
カラープリントを形成するカラー色素が純粋な原色では
ないものであるが、特に、『〔態様項3〕前記画像情報
がカラー画像情報であり、前記プリントがカラープリン
トであり、前記カラープリントの各原色毎に、前記式
(5)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて前記
式(6)が成り立つ態様項1に記載の画像再現システ
ム』により、高彩度の被写体(青、緑、赤の原色の内1
又は2の原色の輝度がかなり低い、即ち、プリント上で
高濃度域に再現される。)をプリント上で良好な色に再
現できる。
【0022】〔請求項4〕『画像記録媒体から、被写体
を撮影して得られた画像を読み取り、読取画像情報を得
る読取手段と、前記読取画像情報を出力画像情報に変換
する画像処理手段と、前記出力画像情報に基づいて、前
記被写体を再現するプリントを出力する画像出力手段
と、を有する画像再現システムにおいて、前記画像処理
手段が、以下の式(1)を満たす任意の被写体輝度の対
数Eについて以下の式(2)が成り立つように、前記読
取画像情報を前記出力画像情報に変換する変換モードα
を有することを特徴とする画像再現システム。
【0023】式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
≦1.3 但し、D(E)は、輝度の対数Eの被写体がプリント上
で再現される濃度を示し、Dminは、プリント上で再
現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4である。』 請求項4に記載の発明で、変換モードαで前記読取画像
情報を前記出力画像情報に変換することにより、明るい
肌色の人の顔など明るい色の被写体を明るく再現して
も、良好な階調感が得られ、立体感のあるプリントが得
られる。
【0024】また、特に、『〔態様項4〕画像記録媒体
から、被写体を撮影して得られたカラー画像を読み取
り、カラー読取画像情報を得る読取手段と、前記カラー
読取画像情報をカラー出力画像情報に変換する画像処理
手段と、前記カラー出力画像情報に基づいて、前記被写
体を再現するカラープリントを出力する画像出力手段
と、を有する画像再現システムにおいて、前記画像処理
手段が、前記カラープリントの各原色毎に、前記式
(1)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて前記
式(2)が成り立つように、前記カラー読取画像情報を
前記カラー出力画像情報に変換する変換モードζを有す
る画像再現システム』で、変換モードζで前記カラー読
取画像情報を前記カラー出力画像情報に変換することに
より、複雑な演算が必要な均等色空間の色座標系への変
換や均等色空間の色座標系での色圧縮処理や均等色空間
の色座標系からの変換が不要で、青空の下で順光で人物
などの主要被写体を撮影した場合にカラープリント上で
は空が淡い灰色に再現されてしまい曇天の下で撮影され
たようになってしまうなどの低濃度側の色再現の低彩度
化を防止でき、低濃度側の色再現の良好なプリントが得
られる。
【0025】〔請求項5〕『前記画像処理手段の前記変
換モードαの少なくとも1つが、以下の式(3)を満た
す任意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(4)が
成り立つように、前記読取画像情報を前記出力画像情報
に変換する変換モードβであることを特徴とする請求項
4に記載の画像再現システム。
【0026】式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。』 請求項5に記載の発明で、変換モードβで前記読取画像
情報を前記出力画像情報に変換することにより、プリン
ト上で再現される最低濃度より0.4〜1.0高い濃度
域で再現される階調の階調度が1.0×A1〜1.2×
A1と理想的な再現なので、良好な階調感や充分な立体
感を維持しつつ、広い階調再現域が確保でき、明るい色
の被写体から暗い色の被写体まで良好な階調感や充分な
立体感で再現することができる。
【0027】また、特に、『〔態様項5〕前記画像処理
手段の前記変換モードζの少なくとも1つが、前記カラ
ープリントの各原色毎に、前記式(3)を満たす任意の
被写体輝度の対数Eについて前記式(4)が成り立つよ
うに、前記カラー読取画像情報を前記カラー出力画像情
報に変換する変換モードηである態様項4に記載の画像
再現システム』で、変換モードηで前記カラー読取画像
情報を前記カラー出力画像情報に変換することにより、
明るい肌色の顔の色が実際よりも黄色く再現されてしま
うなどの中間濃度域での特定色の色再現の不自然さの発
生を防止して、中間濃度域で自然な色に再現される良好
なプリントが得られる。
【0028】〔請求項6〕『前記画像処理手段の前記変
換モードβの少なくとも1つが、以下の式(5)を満た
す任意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(6)が
成り立つように、前記読取画像情報を前記出力画像情報
に変換する変換モードγであることを特徴とする請求項
5に記載の画像再現システム。
【0029】式(5) D(E3)≦D(E)≦D(E4) 式(6) 1.0×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin+1.5 である。』 請求項6に記載の発明で、前記変換モードγで前記読取
画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、高
濃度域が硬調に再現されるので、プリント上で暗色の締
まりが良好になる。
【0030】また、前記画像処理手段の前記変換モード
γの少なくとも1つが、前記式(5)を満たす任意の被
写体輝度の対数Eについて以下の式(7)が成り立つよ
うに、前記読取画像情報を前記出力画像情報に変換する
変換モードδであることで、この変換モードδで前記読
取画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、
高濃度域が中間濃度域よりも硬調に再現されるので、画
像のしまりや抜けを視感的により向上させる効果があ
る。
【0031】式(7) 1.1×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1 また、特に、『〔態様項6〕前記画像処理手段の前記変
換モードηの少なくとも1つが、前記カラープリントの
各原色毎に、前記式(5)を満たす任意の被写体輝度の
対数Eについて前記式(6)が成り立つように、前記カ
ラー読取画像情報を前記カラー出力画像情報に変換する
変換モードθである態様項5に記載の画像再現システ
ム』で、前記変換モードθで前記カラー読取画像情報を
前記カラー出力画像情報に変換することにより、高濃度
域が硬調に再現されるので、暗色の締まりが良好にな
り、また、一般的に、撮像媒体の各原色に対する発色や
信号が色濁りを有するものであり、また、カラープリン
トを形成するカラー色素が純粋な原色ではないものであ
るが、高彩度の被写体(カラープリントの各原色の内1
又は2の原色の輝度がかなり低い、即ち、カラープリン
ト上で高濃度域に再現される。)をプリント上で良好な
色に再現できる。
【0032】〔請求項7〕『前記画像処理手段が、前記
変換モードαの他に、以下の式(1)を満たす一部の被
写体輝度の対数Eについて以下の式(8)又は以下の式
(9)を満たし、以下の式(3)を満たす任意の被写体
輝度の対数Eについて以下の式(10)が成り立つよう
に、前記読取画像情報を前記出力画像情報に変換する変
換モードεを有することを特徴とする請求項4〜6の何
れか1項に記載の画像再現システム。
【0033】式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(8) ((D(E+0.1)−D(E)))/0.1<0.7 式(9) 1.3 <((D(E+0.1)−D(E)))/0.
1 式(3) D(E2)≦ D(E)≦ D(E3) 式(10) 1.2×A1<((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。』 請求項7に記載の発明で、前記変換モードαで前記読取
画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、明
るい色の被写体をプリント上で明るく再現しても、良好
な階調感が得られ、充分な立体感が得られ、また、前記
変換モードεで前記読取画像情報を前記出力画像情報に
変換することにより、写真業界で一般的に行われている
従来の階調再現になり、主要被写体と比べてかなり高輝
度の被写体も一緒に撮影した場合にプリント上で白く飛
んでしまい階調が無くなることを防止でき、主要被写体
と比べてかなり高輝度の被写体の階調が残るプリントが
得られるというように、シーンに合わせた変換モードを
選択することにより、安定的に良好なプリントが得られ
る。
【0034】また、特に、『〔態様項7〕前記画像処理
手段が、前記変換モードζの他に、前記カラープリント
の各原色毎に、前記式(1)を満たす一部の被写体輝度
の対数Eについて前記式(8)又は前記式(9)が成り
立ち、前記式(3)を満たす任意の被写体輝度の対数E
について前記式(10)が成り立つように、前記カラー
読取画像情報を前記カラー出力画像情報に変換する変換
モードιを有する態様項4〜6の何れか1項に記載の画
像再現システム。』で、前記変換モードζで前記カラー
読取画像情報を前記カラー出力画像情報に変換すること
により、複雑な演算が必要な均等色空間の色座標系への
変換や均等色空間の色座標系での色圧縮処理や均等色空
間の色座標系からの変換が不要で、青空の下で順光で人
物などの主要被写体を撮影した場合にカラープリント上
では空が淡い灰色に再現されてしまい曇天の下で撮影さ
れたようになってしまうなどの低濃度側の色再現の低彩
度化を防止でき、低濃度側の色再現の良好なカラープリ
ントが得られ、また、前記変換モードιで前記カラー読
取画像情報を前記カラー出力画像情報に変換することに
より、複雑な演算が必要な均等色空間の色座標系への変
換や均等色空間の色座標系での色圧縮処理や均等色空間
の色座標系からの変換が不要で、主要被写体と比べてか
なり高輝度の被写体を一緒に撮影した場合にカラープリ
ント上で白く飛んでしまい階調が無くなることを防止で
き、主要被写体と比べてかなり高輝度の被写体の階調が
残るプリントが得られるというように変換モードにより
良好なカラープリントが得られる。
【0035】〔請求項8〕『被写体を撮影して得られた
画像を読み取り、得られた読取画像情報を、当該出力画
像情報に基づいて前記被写体を再現するプリントを出力
するための出力画像情報に、変換する画像処理装置にお
いて、以下の式(1)を満たす任意の被写体輝度の対数
Eについて以下の式(2)が成り立つように、前記読取
画像情報を前記出力画像情報に変換する変換モードαを
有することを特徴とする画像処理装置。
【0036】式(1) D(E1)≦D(E)≦ D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
≦1.3 但し、D(E)は、輝度の対数Eの被写体がプリント上
で再現される濃度を示し、Dminは、プリント上で再
現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4 である。』 請求項8に記載の発明で、変換モードαにより前記読取
画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、明
るい肌色の人の顔など明るい色の被写体を明るく再現し
ても、良好な階調感が得られ、立体感のあるプリントが
得られる。
【0037】また、特に、『〔態様項8〕被写体を撮影
して得られた画像を読み取り、得られた読取画像情報
を、当該カラー出力画像情報に基づいて前記被写体を再
現するカラープリントを出力するためのカラー出力画像
情報に、変換する画像処理装置において、前記カラープ
リントの各原色毎に、前記式(1)を満たす任意の被写
体輝度の対数Eについて前記式(2)が成り立つよう
に、前記カラー読取画像情報を前記カラー出力画像情報
に変換する変換モードζを有する画像処理装置』で、変
換モードζにより前記カラー読取画像情報を前記カラー
出力画像情報に変換することにより、複雑な演算が必要
な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座標
系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換が
不要で、青空の下で順光で人物などの主要被写体を撮影
した場合にカラープリント上では空が淡い灰色に再現さ
れてしまい曇天の下で撮影されたようになってしまうな
どの低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、低濃度側
の色再現の良好なカラープリントが得られるカラー出力
画像情報が得られる。
【0038】〔請求項9〕『前記変換モードαの少なく
とも1つが、以下の式(3)を満たす任意の被写体輝度
の対数Eについて以下の式(4)が成り立つように、前
記読取画像情報を前記出力画像情報に変換する変換モー
ドβであることを特徴とする請求項8に記載の画像処理
装置。
【0039】式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。』 請求項9に記載の発明で、変換モードβにより前記読取
画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、プ
リント上で再現される最低濃度より0.4〜1.0高い
濃度域で再現される階調の階調度が1.0×A1〜1.
2×A1と理想的な再現なので、良好な階調感や充分な
立体感を維持しつつ、広い階調再現域が確保でき、明る
い色の被写体から暗い色の被写体まで良好な階調感や充
分な立体感で再現することができる。
【0040】また、特に、『前記変換モードζの少なく
とも1つが、前記カラープリントの各原色毎に、前記式
(3)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて前記
式(4)が成り立つように、前記カラー読取画像情報を
前記カラー出力画像情報に変換する変換モードηである
態様項8に記載の画像処理装置。』で、変換モードηに
より前記カラー読取画像情報を前記カラー出力画像情報
に変換することにより、明るい肌色の人の顔の色が実際
よりも黄色く再現されてしまうなどの中間濃度域での特
定色の色再現の不自然さの発生を防止して、中間濃度域
で自然な色に再現される良好なカラープリントが得られ
るカラー出力画像情報が得られる。
【0041】〔請求項10〕『前記変換モードβの少な
くとも1つが、以下の式(5)を満たす任意の被写体輝
度の対数Eについて以下の式(6)が成り立つように、
前記読取画像情報を前記出力画像情報に変換する変換モ
ードγであることを特徴とする請求項9に記載の画像処
理装置。
【0042】式(5) D(E3)≦D(E)≦D(E4) 式(6) 1.0×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin−1.5 である。』 請求項10に記載の発明で、変換モードγにより前記読
取画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、
高濃度域が硬調に再現されるので、暗色の締まりが良好
になる。
【0043】また、前記変換モードγの少なくとも1つ
が、前記式(5)を満たす任意の被写体輝度の対数Eに
ついて以下の式(7)が成り立つように、前記読取画像
情報を前記出力画像情報に変換する変換モードδである
ことで、この変換モードδで前記読取画像情報を前記出
力画像情報に変換することにより、高濃度域が中間濃度
域よりも硬調に再現されるので、画像のしまりや抜けを
視感的により向上させる効果がある。
【0044】式(7) 1.1×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1 また、一般的に、撮像媒体の各原色に対する発色や信号
が色濁りを有するものであり、また、カラープリントを
形成するカラー色素が純粋な原色ではないものである
が、『〔態様項10〕前記変換モードηの少なくとも1
つが、前記カラープリントの各原色毎に、前記式(5)
を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて前記式
(6)が成り立つように、前記カラー読取画像情報を前
記カラー出力画像情報に変換する変換モードθであるこ
とを特徴とする態様項9に記載の画像処理装置』で、変
換モードθにより前記カラー読取画像情報を前記カラー
出力画像情報に変換することにより、高彩度の被写体
(カラープリントの各原色の内の幾つかの原色の輝度が
かなり低い、即ち、カラープリント上で高濃度域に再現
される。)をカラープリント上で良好な色に再現できる
カラー出力画像情報が得られる。
【0045】〔請求項11〕『前記変換モードαの他
に、以下の式(1)を満たす一部の被写体輝度の対数E
について以下の式(8)又は式(9)を満たし、以下の
式(3)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて以
下の式(10)が成り立つように、前記読取画像情報を
前記出力画像情報に変換する変換モードεを有すること
を特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の画像
処理装置。
【0046】式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(8) ((D(E+0.1)−D(E)))/0.1<0.7 式(9) 1.3<((D(E+0.1)−D(E)))/0.1 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(10) 1.2×A1<((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1 但し、A1=(D(E2)−D(E1))/0.25 D(E3)=Dmin+1.0 である。』 請求項11に記載の発明で、前記変換モードαで前記読
取画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、
明るい色の被写体をプリント上で明るく再現しても、良
好な階調感が得られ、充分な立体感が得られ、また、前
記変換モードεで前記読取画像情報を前記出力画像情報
に変換することにより、写真業界で一般的に行われてい
る従来の階調再現になり、主要被写体と比べてかなり高
輝度の被写体も一緒に撮影した場合にプリント上で白く
飛んでしまい階調が無くなることを防止でき、主要被写
体と比べてかなり高輝度の被写体の階調が残るプリント
が得られるというように、シーンに合わせた変換モード
を選択することにより、安定的に良好なプリントが得ら
れる。
【0047】また、特に、『〔態様項11〕前記変換モ
ードζの他に、前記カラープリントの各原色毎に、前記
式(1)を満たす一部の被写体輝度の対数Eについて以
下の式(8)又は式(9)を満たし、以下の式(3)を
満たす任意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(1
0)が成り立つように、前記カラー読取画像情報を前記
カラー出力画像情報に変換する変換モードιを有する態
様項8〜10の何れか1項に記載の画像処理装置』で、
前記変換モードζで前記カラーネガ画像情報を前記カラ
ー出力画像情報に変換することにより、複雑な演算が必
要な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座
標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換
が不要で、青空の下で順光で人物などの主要被写体を撮
影した場合にカラープリント上では空が淡い灰色に再現
されてしまい曇天の下で撮影されたようになってしまう
などの低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、低濃度
側の色再現の良好なカラープリントが得られ、また、前
記変換モードιで前記カラー読取画像情報を前記カラー
出力画像情報に変換することにより、複雑な演算が必要
な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座標
系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換が
不要で、雪面や白装束など主要被写体と比べてかなり高
輝度の被写体を撮影した場合にカラープリント上で白く
飛んでしまい階調が無くなることを防止でき、主要被写
体と比べてかなり高輝度の被写体の階調が残るカラープ
リントが得られるというように、シーンに合わせた適切
な変換モードを選択することにより安定的に良好なカラ
ープリントが得られる。
【0048】〔請求項12〕『撮影用ハロゲン化銀カラ
ーネガフィルムにより被写体を撮影して得られたカラー
ネガフィルムからネガ濃度画像情報を得る読取手段と、
前記ネガ濃度画像情報を出力画像情報に変換する画像処
理手段と、前記出力画像情報に基づいて、前記被写体を
再現するプリントを出力する画像出力手段と、を有する
画像再現システムにおいて、前記画像処理手段が、以下
の式(11)を満たす任意のカラーネガフィルムの濃度
Nが式(12)が成り立つように、前記ネガ濃度画像情
報を前記出力画像情報に変換する変換モードκを有する
ことを特徴とする画像再現システム。
【0049】式(11) D(N1)≦D(N)≦D(N2) 式(12) 1.2 ≦((D(N+0.1)−D(N)))/0.
1≦1.8 但し、D(N)は、濃度Nのカラーネガフィルムの像が
プリント上で再現される濃度を示し、Dminは、プリ
ント上で再現できる最低濃度を示し、 D(N1)=Dmin+0.15 D(N2)=Dmin+0.4である。』 請求項12に記載の発明で、変換モードκで変換するた
めのデータは簡単に得られ、変換モードκで前記ネガ濃
度画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、
明るい肌色の人の顔など明るい色の被写体を明るく再現
しても、良好な階調感が得られ、立体感のあるプリント
が得られる。
【0050】また、特に、『〔態様項12〕撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガフィルムにより被写体を撮影して得
られたカラーネガフィルムからカラーネガ濃度画像情報
を得る読取手段と、前記カラーネガ濃度画像情報をカラ
ー出力画像情報に変換する画像処理手段と、前記カラー
出力画像情報に基づいて、前記被写体を再現するカラー
プリントを出力する画像出力手段と、を有する画像再現
システムにおいて、前記画像処理手段が、青,緑,赤の
各原色について、前記式(1)を満たす任意の被写体輝
度の対数Eについて前記式(2)が成り立つように、前
記カラーネガ濃度画像情報を前記カラー出力画像情報に
変換する変換モードνを有する画像再現システム』で、
変換モードνで前記カラーネガ濃度画像情報を前記カラ
ー出力画像情報に変換することにより、複雑な演算が必
要な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座
標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換
が不要で、青空の下で順光で人物などの主要被写体を撮
影した場合にカラープリント上では空が淡い灰色に再現
されてしまい曇天の下で撮影されたようになってしまう
などの低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、低濃度
側の色再現の良好なプリントが得られる。
【0051】〔請求項13〕『前記画像処理手段の前記
変換モードκの少なくとも1つが、以下の式(13)を
満たす任意のカラーネガフィルムの濃度Nが以下の式
(14)が成り立つように、前記ネガ濃度画像情報を前
記出力画像情報に変換する変換モードλであることを特
徴とする請求項12に記載の画像再現システム。
【0052】式(13) D(N2)≦D(N)≦D(N3) 式(14) 1.0×A3≦((D(N+0.1)−D(N)))/
0.1≦1.2×A3 但し、A3=|(D(N2)−D(N1))/(N2−
N1)| D(N3)=Dmin+1.0 である。』 請求項13に記載の発明で、変換モードλで変換するた
めのデータは簡単に得られ、変換モードλで前記ネガ濃
度画像情報を前記出力画像情報に変換することにより、
プリント上で再現される最低濃度より0.4〜1.0高
い濃度域で再現される階調の階調度が理想的な再現にな
り、良好な階調感や充分な立体感を維持しつつ、広い階
調再現域が確保でき、明るい色の被写体から暗い色の被
写体まで良好な階調感や充分な立体感で再現することが
できる。
【0053】また、特に、『〔態様項13〕前記画像処
理手段の前記変換モードαの少なくとも1つが、青、
緑、赤の各原色について、前記式(13)を満たす任意
のカラーネガフィルムの濃度Nが前記式(14)が成り
立つように、前記カラーネガ濃度画像情報を前記カラー
出力画像情報に変換する変換モードξである態様項12
に記載の画像再現システム』で、変換モードξで前記カ
ラーネガ濃度画像情報を前記カラー出力画像情報に変換
することにより、明るい肌色の顔の色が実際よりも黄色
く再現されてしまうなどの中間濃度域での特定色の色再
現の不自然さの発生を防止して、中間濃度域で自然な色
に再現される良好なプリントが得られる。
【0054】〔請求項14〕『前記画像処理手段の前記
変換モードλの少なくとも1つが、以下の式(15)を
満たす任意のカラーネガフィルムの濃度Nが以下の式
(16)が成り立つように、前記ネガ濃度画像情報を前
記出力画像情報に変換する変換モードμであることを特
徴とする請求項5に記載の画像再現システム。
【0055】式(15) D(N3)≦D(N)≦D(N4) 式(16) 1.1×A4≦(D(N+0.1)−D(N)))/
0.1≦2.0×A4 但し、A4=|(D(N3)−D(N2))/(N3−
N2)| D(N3)=Dmin+1.0 D(N4)=Dmin+1.5 である。』 請求項14に記載の発明で、変換モードμで変換するた
めのデータは簡単に得られ、前記変換モードμで前記ネ
ガ濃度画像情報を前記出力画像情報に変換することによ
り、高濃度域が中間濃度域よりも硬調に再現されるの
で、プリント上で暗色の締まりが良好になり、画像のし
まりや抜けを視感的により向上させる。
【0056】また、特に、『〔態様項14〕前記画像処
理手段の前記変換モードξの少なくとも1つが、青、
緑、赤の各原色毎に、前記式(15)を満たす任意の被
写体輝度の対数Eについて前記式(16)が成り立つよ
うに、前記カラーネガ濃度画像情報を前記カラー出力画
像情報に変換する変換モードοである態様項13に記載
の画像再現システム』で、前記変換モードοで前記カラ
ーネガ濃度画像情報を前記カラー出力画像情報に変換す
ることにより、高濃度域が硬調に再現されるので、暗色
の締まりが良好になり、また、一般的に、撮像媒体の各
原色に対する発色や信号が色濁りを有するものであり、
また、カラープリントを形成するカラー色素が純粋な原
色ではないものであるが、高彩度の被写体(青、緑、赤
の原色の内1又は2の原色の輝度がかなり低い、即ち、
プリント上で高濃度域に再現される。)をプリント上で
良好な色に再現できる。
【0057】〔請求項15〕『前記ネガ濃度画像情報か
ら当該画像の平均ネガ濃度情報を求める平均濃度算出手
段を有し、前記画像処理手段は、前記平均濃度算出手段
が求めた前記平均ネガ濃度情報が示す平均ネガ濃度に補
正量を加算した濃度の像をプリント上でDmin+0.
6以上Dmin+1.0以下の濃度の像に再現するよう
に、前記ネガ濃度画像情報を出力画像情報に変換するも
のであることを特徴とする請求項12〜14の何れか1
項に記載の画像再現システム。』 請求項15に記載の発明により、カラーネガフィルムの
広いラチチュードに対応し、安定的に高品質のプリント
が得られる。
【0058】また、特に、『〔態様項15〕前記画像処
理手段は、前記カラーネガ濃度画像情報から、当該画像
の青、緑、赤各原色の平均ネガ濃度情報を求め、求めた
青、緑、赤各原色の前記平均ネガ濃度情報が示す平均ネ
ガ濃度に、青、緑、赤各原色の補正量を加算した濃度の
像をプリント上の青、緑、赤各原色の濃度がDmin+
0.6以上Dmin+1.0以下の像に再現するよう
に、前記ネガ濃度画像情報を出力画像情報に変換するも
のである態様項12〜14の何れか1項に記載の画像再
現システム。』により、カラーネガフィルムの広いラチ
チュードに対応し、安定的に高品質のカラープリントが
得られる。
【0059】〔請求項16〕『マニュアル補正量を入力
するための入力手段と、前記ネガ濃度画像情報から所定
の演算により自動的に補正量を求め、前記入力手段によ
りマニュアル補正量が入力されたときは、自動的に求め
た前記補正量に、前記入力手段により入力されたマニュ
アル補正量を加算して、前記補正量を求める補正量算出
手段と、を有し、前記画像処理手段は、前記平均濃度算
出手段が求めた前記平均ネガ濃度情報が示す平均濃度
に、前記補正量算出手段が求めた前記補正量を加算した
濃度の像を、プリント上でDmin+0.6以上Dmi
n+1.0以下の濃度の像に、再現するように、前記ネ
ガ濃度画像情報を出力画像情報に変換するものであるこ
とを特徴とする請求項15に記載の画像再現システ
ム。』 請求項16に記載の発明により、自動的に補正量を算出
するので、簡単に一定品質のプリントが得られ、また、
前記入力手段によりマニュアル補正量が入力されたとき
は、自動的に求めた前記補正量に、前記入力手段により
入力されたマニュアル補正量を加算するので、より好み
にあった明るさのプリントを簡単に得ることができる。
【0060】また、特に、『〔態様項16〕青、緑、赤
各原色のマニュアル補正量を入力するための入力手段
と、前記ネガ濃度画像情報から所定の演算により自動的
に青、緑、赤各原色の補正量を求め、前記入力手段によ
り青、緑、赤各原色のマニュアル補正量が入力されたと
きは、自動的に求めた青、緑、赤各原色の前記補正量
に、前記入力手段により入力された青、緑、赤各原色の
マニュアル補正量を加算して、青、緑、赤各原色の補正
量を求める補正量算出手段と、を有し、前記画像処理手
段は、前記平均濃度算出手段が求めた青、緑、赤各原色
の前記平均ネガ濃度情報が示す平均濃度に、前記補正量
算出手段が求めた青、緑、赤各原色の前記補正量を加算
した濃度の像を、プリント上の青、緑、赤各原色の濃度
でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下の像に、
再現するように、前記ネガ濃度画像情報を出力画像情報
に変換するものであることを特徴とする態様項15に記
載の画像再現システム。』により、自動的に青、緑、赤
各原色の補正量を算出するので、簡単に一定品質のカラ
ープリントが得られ、また、前記入力手段により青、
緑、赤各原色のマニュアル補正量が入力されたときは、
自動的に求めた青、緑、赤各原色の前記補正量に、前記
入力手段により入力された青、緑、赤各原色のマニュア
ル補正量を加算するので、より好みにあった明るさ及び
色調のカラープリントを簡単に得ることができる。
【0061】〔請求項17〕『前記読取手段が、撮影用
ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルムにより被写体を
撮影して得られたカラーリバーサルフィルムからリバー
サル濃度画像情報を得ることができるものであり、前記
リバーサル濃度画像情報を、前記ネガ濃度画像情報に相
当するネガ濃度相当画像情報に変換する変換手段を有
し、前記画像処理手段は、前記変換手段により変換され
た前記ネガ濃度相当画像情報を出力画像情報に変換する
ものであることを特徴とする請求項12〜14の何れか
1項に記載の画像再現システム。』 請求項17に記載の発明により、リバーサル濃度画像情
報からでも、簡単に得ることのできるデータで変換する
ことで、明るい肌色の人の顔など明るい色の被写体を明
るく再現しても、良好な階調感が得られ、立体感のある
プリントが得られるなどの効果が得られうる。
【0062】また、特に、『〔態様項17〕前記読取手
段が、撮影用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルムに
より被写体を撮影して得られたカラーリバーサルフィル
ムからカラーリバーサル濃度画像情報を得ることができ
るものであり、前記画像処理手段が、前記カラーリバー
サル濃度画像情報を、前記カラーネガ濃度画像情報に相
当するカラーネガ濃度相当画像情報に変換する変換手段
を有し、前記画像処理手段は、前記変換手段により変換
された前記カラーネガ濃度相当画像情報をカラー出力画
像情報に変換するものである態様項12〜14の何れか
1項に記載の画像再現システム。』により、カラーリバ
ーサル濃度画像情報からでも、簡単に得ることのできる
データで変換することで、複雑な演算が必要な均等色空
間の色座標系への変換や均等色空間の色座標系での色圧
縮処理や均等色空間の色座標系からの変換が不要で、青
空の下で順光で人物などの主要被写体を撮影した場合に
カラープリント上では空が淡い灰色に再現されてしまい
曇天の下で撮影されたようになってしまうなどの低濃度
側の色再現の低彩度化を防止でき、低濃度側の色再現の
良好なカラープリントが得られ、また、明るい肌色の人
の顔など明るい色の被写体を明るく再現しても、良好な
階調感が得られ、立体感のあるカラープリントが得られ
るなどの効果が得られうる。
【0063】〔請求項18〕『前記変換手段は、撮影用
ハロゲン化銀カラーネガフィルム及び撮影用ハロゲン化
銀カラーリバーサルフィルムとで、同条件の被写体を同
条件で撮影して得られたカラーネガフィルム及びカラー
リバーサルフィルムの像のネガ濃度情報どうしを関連づ
けて求めた変換情報に基づいて、前記リバーサル濃度画
像情報を、前記ネガ濃度相当画像情報に相当する読取画
像情報に変換するものであることを特徴とする請求項1
7に記載の画像再現システム。』 請求項18に記載の発明により、簡単に得ることのでき
る変換情報で変換することで、明るい肌色の人の顔など
明るい色の被写体を明るく再現しても、良好な階調感が
得られ、立体感のあるプリントが得られるなどの効果が
得られうる。
【0064】また、特に、『〔態様項18〕前記変換手
段は、撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィルム及び撮影
用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルムとで、同条件
の被写体を同条件で撮影して得られたカラーネガフィル
ム及びカラーリバーサルフィルムの像の赤、緑、青の各
原色のネガ濃度情報どうしを関連づけて求めた変換情報
に基づいて、前記カラーリバーサル濃度画像情報を前記
ネガ濃度相当画像情報に変換するものであることを特徴
とする態様項17に記載の画像再現システム。』によ
り、簡単に得ることのできる変換情報で変換すること
で、複雑な演算が必要な均等色空間の色座標系への変換
や均等色空間の色座標系での色圧縮処理や均等色空間の
色座標系からの変換が不要で、青空の下で順光で人物な
どの主要被写体を撮影した場合にカラープリント上では
空が淡い灰色に再現されてしまい曇天の下で撮影された
ようになってしまうなどの低濃度側の色再現の低彩度化
を防止でき、低濃度側の色再現の良好なカラープリント
が得られ、また、明るい肌色の人の顔など明るい色の被
写体を明るく再現しても、良好な階調感が得られ、立体
感のあるカラープリントが得られるなどの効果が得られ
うる。
【0065】〔請求項19〕『マニュアル補正量を入力
するための入力手段を有し、前記画像処理手段は、予め
定めた基準リバーサル濃度情報が示す濃度DTの像、又
は、前記入力手段からマニュアル補正量が入力されたと
きは、前記基準リバーサル濃度情報が示す濃度DTに入
力された前記マニュアル補正量を加算した濃度の像をプ
リント上でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下
の濃度の像に再現するように、前記ネガ濃度画像情報を
出力画像情報に変換するものであることを特徴とする請
求項17又は18に記載の画像再現システム。
【0066】但し、0.8≦DT≦1.5』 請求項19に記載の発明により、カラーリバーサルフィ
ルムのラチチュードに対応し、撮影者の意図した明るさ
のプリントが安定的に得られる。
【0067】また、特に、『〔態様項19〕青、緑、赤
各原色のマニュアル補正量を入力するための入力手段を
有し、前記画像処理手段は、青、緑、赤各原色に、予め
定めた基準リバーサル濃度情報が示す濃度DTの像、又
は、前記入力手段からマニュアル補正量が入力されたと
きは、前記基準リバーサル濃度情報が示す濃度DTに入
力された前記マニュアル補正量を加算した濃度の像をプ
リント上でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下
の濃度の像に再現するように、前記ネガ濃度画像情報を
出力画像情報に変換するものであることを特徴とする請
求項17又は18に記載の画像再現システム。
【0068】但し、0.8≦DT≦1.5』により、カ
ラーリバーサルフィルムのラチチュードに対応し、撮影
者の意図した明るさ・色調のカラープリントが安定的に
得られる。
【0069】〔請求項20〕『デジタルカメラにより被
写体を撮影して得られた撮影画像情報を得る撮影画像情
報取得手段と、前記撮影画像情報を、前記ネガ濃度画像
情報に相当するネガ濃度相当画像情報に変換する変換手
段と、を有し、前記画像処理手段は、前記変換手段によ
り変換された前記ネガ濃度相当画像情報を出力画像情報
に変換するものであることを特徴とする請求項12〜1
4の何れか1項に記載の画像再現システム。』 請求項20に記載の発明により、デジタルカメラにより
被写体を撮影して得られた撮影画像情報からでも、簡単
に得ることのできるデータで変換することで、明るい肌
色の人の顔など明るい色の被写体を明るく再現しても、
良好な階調感が得られ、立体感のあるプリントが得られ
るなどの効果が得られうる。
【0070】また、特に、『〔態様項20〕前記読取手
段が、デジタルカメラにより被写体を撮影して得られた
カラー撮影画像情報を得る撮影画像情報取得手段と、前
記カラー撮影画像情報を、前記カラーネガ濃度画像情報
に相当するカラーネガ濃度相当画像情報に変換する変換
手段と、を有し、前記画像処理手段は、前記変換手段に
より変換された前記カラーネガ濃度相当画像情報をカラ
ー出力画像情報に変換するものである態様項12〜14
の何れか1項に記載の画像再現システム。』により、デ
ジタルカメラにより被写体を撮影して得られたカラー撮
影画像情報からでも、簡単に得ることのできるデータで
変換することで、複雑な演算が必要な均等色空間の色座
標系への変換や均等色空間の色座標系での色圧縮処理や
均等色空間の色座標系からの変換が不要で、青空の下で
順光で人物などの主要被写体を撮影した場合にカラープ
リント上では空が淡い灰色に再現されてしまい曇天の下
で撮影されたようになってしまうなどの低濃度側の色再
現の低彩度化を防止でき、低濃度側の色再現の良好なカ
ラープリントが得られ、また、明るい肌色の人の顔など
明るい色の被写体を明るく再現しても、良好な階調感が
得られ、立体感のあるカラープリントが得られるなどの
効果が得られうる。
【0071】〔請求項21〕『前記変換手段は、撮影用
ハロゲン化銀カラーネガフィルム及び前記デジタルカメ
ラとで、同条件の被写体を同条件で撮影して得られたカ
ラーネガフィルムの像のネガ濃度情報及び撮影画像情報
どうしを関連づけて求めた変換情報に基づいて、前記撮
影画像情報を前記ネガ濃度相当画像情報に変換するもの
であることを特徴とする請求項20に記載の画像再現シ
ステム。』 請求項21に記載の発明により、簡単に得ることのでき
る変換情報で変換することで、明るい肌色の人の顔など
明るい色の被写体を明るく再現しても、良好な階調感が
得られ、立体感のあるプリントが得られるなどの効果が
得られうる。
【0072】また、特に、『〔態様項21〕前記変換手
段は、撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィルム及び前記
デジタルカメラとで、同条件の被写体を同条件で撮影し
て得られたカラーネガフィルムの像の赤、緑、青の各原
色のネガ濃度情報及び赤、緑、青の各原色のカラー撮影
画像情報どうしを関連づけて求めた変換情報に基づい
て、前記カラー撮影画像情報を前記カラーネガ濃度相当
画像情報に変換するものであることを特徴とする態様項
20に記載の画像再現システム。』により、簡単に得る
ことのできる変換情報で変換することで、複雑な演算が
必要な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色
座標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変
換が不要で、青空の下で順光で人物などの主要被写体を
撮影した場合にカラープリント上では空が淡い灰色に再
現されてしまい曇天の下で撮影されたようになってしま
うなどの低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、低濃
度側の色再現の良好なカラープリントが得られ、また、
明るい肌色の人の顔など明るい色の被写体を明るく再現
しても、良好な階調感が得られ、立体感のあるカラープ
リントが得られるなどの効果が得られうる。
【0073】〔請求項22〕『マニュアル補正量を入力
するための入力手段を有し、前記画像処理手段は、撮影
画像情報の予め定めた基準値の像、又は、前記入力手段
からマニュアル補正量が入力されたときは、前記基準値
に前記マニュアル補正量を加算した濃度の像を、プリン
ト上でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下の濃
度の像に再現するように、前記ネガ濃度画像情報を出力
画像情報に変換するものであることを特徴とする請求項
20又は21に記載の画像再現システム。』 請求項22に記載の発明により、デジタルカメラのラチ
チュードに対応し、良好な品質のプリントが安定的に得
られる。
【0074】また、特に、『〔態様項22〕青、緑、赤
各原色のマニュアル補正量を入力するための入力手段を
有し、前記画像処理手段は、青、緑、赤各原色に、撮影
画像情報の予め定めた基準値の像、又は、前記入力手段
からマニュアル補正量が入力されたときは、前記基準値
に前記マニュアル補正量を加算した濃度の像を、プリン
ト上でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下の濃
度の像に再現するように、前記ネガ濃度画像情報を出力
画像情報に変換するものであることを特徴とする態様項
20又は21に記載の画像再現システム。』により、デ
ジタルカメラのラチチュードに対応し、良好な品質のカ
ラープリントが安定的に得られる。
【0075】〔用語などの説明〕画像記録媒体とは、画
像を記録する媒体のことであり、画像記録媒体として
は、例えば、画像を写真像として記録するカラーフィル
ムやカラーペーパーなどの写真的画像記録媒体や、デジ
タル化された画像を電子的に記録するメモリカードなど
の電子画像記録媒体や、デジタル化された画像を磁気的
に記録するフロッピーディスクなどの磁気画像記録媒体
や、デジタル化された画像を光磁気的に記録するMOな
どの光磁気画像記録媒体などが挙げられる。
【0076】プリントとは、期間持続性のある視認可能
な画像を記録したもののことである。プリントには、反
射光により観察するためのものと、透過光により観察す
るためのものがある。また、プリントには、カラー画像
を記録するカラープリントやモノクロ画像を記録するモ
ノクロプリントなどが挙げられる。
【0077】デジタルカメラとは、被写体像を撮影して
被写体像のデジタル化した画像信号を出力する画像入力
装置のことで、CCD等の電子撮像素子を用いて被写体
を撮影して被写体像のデジタル化した画像信号を出力す
るものが一般的である。
【0078】露光量情報とは、プリント用感光材料に与
える露光量を示す情報のことで、プリント用感光材料に
与える露光量自体でもよいし、対数露光量(露光量の対
数)でもよいし、露光量の相対値などでもよい。そし
て、カラー露光量画像情報とは、カラー画像を露光量情
報で示したデジタル画像情報のことである。
【0079】濃度情報とは、プリント上の光学的濃度を
示す情報で、濃度自体でもよいが、反射率、透過率、光
吸収率などでもよいし、これらと一対一対応する関数値
であってもよい。また、濃度画像情報とは、画像を濃度
情報で示したデジタル画像情報のことである。また、カ
ラー濃度画像情報とは、カラー画像をプリント上の各原
色の濃度情報で示したデジタル画像情報のことである。
【0080】ネガ濃度情報とは、カラーネガフィルムに
記録された像の光学的濃度を示す情報で、ネガ濃度情報
としては、濃度自体でもよいが、反射率、透過率、光吸
収率などでもよいし、これらと一対一対応する関数値で
あってもよい。また、ネガ濃度画像情報とは、カラーネ
ガフィルムに記録された画像を、ネガ濃度情報で示した
デジタル画像情報のことである。また、カラーネガ濃度
画像情報とは、カラーネガフィルムに記録されたカラー
画像を、各原色のネガ濃度情報で示したデジタル画像情
報のことである。
【0081】平均ネガ濃度情報とは、1画面分のネガ濃
度画像情報を平均化したネガ濃度情報のことである。
【0082】リバーサル濃度情報とは、カラーリバーサ
ルフィルムに記録された像の光学的濃度を示す情報で、
リバーサル濃度情報としては、濃度自体でもよいが、反
射率、透過率、光吸収率などでもよいし、これらと一対
一対応する関数値であってもよい。また、リバーサル濃
度画像情報とは、カラーリバーサルフィルムに記録され
た画像を、リバーサル濃度情報で示したデジタル画像情
報のことである。また、カラーリバーサル濃度画像情報
とは、カラーリバーサルフィルムに記録されたカラー画
像を、各原色のリバーサル濃度情報で示したデジタル画
像情報のことである。
【0083】基準リバーサル濃度情報とは、プリント上
でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下の濃度に
再現されることが好ましい基準となるリバーサル濃度情
報のことである。
【0084】カメラ出力値とは、デジタルカメラにより
被写体を撮影して出力された画像信号の出力値又はこの
画像信号を記録した画像記録媒体を読み取って得られた
出力値のことである。また、撮影画像情報とは、デジタ
ルカメラにより被写体を撮影して出力された画像信号又
はこの画像信号を記録した画像記録媒体を読み取って得
られた画像信号のことである。また、カラー撮影画像情
報とは、デジタルカメラにより被写体を撮影して出力さ
れたカラー画像信号又はこのカラー画像信号を記録した
画像記録媒体を読み取って得られたカラー画像信号のこ
とである。
【0085】また、撮影画像情報の基準値とは、プリン
ト上でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下の濃
度に再現されることが好ましい基準となるカメラ出力値
のことである。
【0086】また、ネガ濃度相当情報とは、撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガフィルム以外の画像記録媒体を読み
取って得られる画像情報、又は、被写体を撮影して直接
得られる画像情報に対応する被写体輝度に対してカラー
ネガフィルムが記録する像の光学的濃度を示す情報であ
る。ネガ濃度相当情報としては、濃度自体でもよいが、
反射率、透過率、光吸収率などでもよいし、これらと一
対一対応する関数値であってもよい。そして、ネガ濃度
相当画像情報とは、画像をネガ濃度相当情報で示したデ
ジタル画像情報のことである。また、カラーネガ濃度相
当画像情報とは、カラー画像を各原色のネガ濃度情報で
示したデジタル画像情報のことである。
【0087】読取画像情報とは、被写体を撮影して得ら
れた画像を読み取り得られた画像のことである。カラー
読取画像情報とは、被写体を撮影して得られたカラー画
像を読み取り得られたカラー画像のことである。
【0088】出力画像情報とは、画像を画像出力手段へ
出力される出力値で示したデジタル画像情報のことであ
る。また、カラー出力画像情報とは、カラー画像を画像
出力手段へ出力される前記画像出力手段の各原色の出力
値で示したデジタル画像情報のことである。出力画像情
報又はカラー出力画像情報に基づいて画像出力する画像
出力手段としては、出力画像情報に基づいて発光するラ
イン状発光素子群に対して感光材料を相対的に移動させ
て露光することにより画像出力する装置や、ライン光源
からの発光をカラー出力画像情報に基づいて遮光するラ
イン状遮光素子群に対して感光材料を相対的に移動させ
て露光することにより画像出力する装置や、カラー出力
画像情報に基づいて発光する面状発光素子群により感光
材料に密着露光することにより画像出力する装置や、面
状発光源からの発光をカラー出力画像情報に基づいて遮
光する面状遮光素子群により感光材料に密着露光するこ
とにより画像出力する装置や、カラー出力画像情報に基
づいて発光する面状発光素子群から感光材料に投影露光
することにより画像出力する装置、面状発光源からの発
光をカラー出力画像情報に基づいて遮光する面状遮光素
子群から感光材料に投影露光することにより画像出力す
る装置、カラー出力画像情報に基づいて発光するレーザ
光のような収束光を感光材料上に走査することで画像出
力する装置やレーザ光のような収束光をカラー出力画像
情報に基づいて遮光しながら感光材料上に走査すること
で画像出力する装置などが挙げられる。
【0089】そして、カラー出力画像情報に応じて発光
する面状発光素子群から感光材料に投影露光することに
より画像出力する装置としては、カラー出力画像情報に
応じて発光するCRTから感光材料に投影露光すること
により画像出力する装置や、カラー出力画像情報に応じ
て発光するTFT素子から感光材料に投影露光すること
により画像出力する装置などが挙げられる。
【0090】特性曲線とは、一般に、入力量と出力量と
の対応を示すものであり、例えば、プリント用感光材料
に関する特性曲線は、中性色の発色が得られる色バラン
スの露光で、プリント用感光材料に与える露光の露光量
情報と露光されたプリント用感光材料から得られたプリ
ントの濃度情報との対応を示すものであり、デジタルカ
メラの特性曲線は、中性色の露光で、デジタルカメラに
与える露光の露光量情報と当該デジタルカメラから得ら
れる撮影画像情報の値との対応を示すものであり、撮影
用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルムや撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガフィルムなどの感光フィルムに関す
る特性曲線は、中性色の露光で、感光フィルムに与える
露光の露光量情報と当該露光で得られたフィルムの濃度
情報との対応を示すものである。
【0091】中性色とは、青、緑、赤の光の量が略等し
いことをいい、CIEで規定されるD50光源やD65
光源での露光などが含まれる。また、このような中性色
の露光(例えば、CIEで規定されるD50光源やD6
5光源での露光)で露光されたものを中性色という場合
もある。また、青、緑、赤は光の3原色である青、緑、
赤であり、イエロー,マゼンタ,シアンは、光の3原色
である青、緑、赤の内の2色が等しい量で混合し、残り
の1色の光が無視できる量しか混合しない光である。
【0092】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を挙げているもので、
本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではな
い。
【0093】実施形態1 〔装置構成〕本実施形態の画像再現システムは、図1に
示すように、被写体1を撮影して得られたカラーネガフ
ィルム又はカラーリバーサルフィルム5を撮像して、
青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報又はカラーリバー
サル濃度画像情報を得る読取装置6と、読取装置6で得
られた青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報又はカラー
リバーサル濃度画像情報を青,緑,赤のカラー出力画像
情報に変換する画像処理装置7と、画像処理装置7によ
り得られた青,緑,赤のカラー出力画像情報に基づい
て、被写体1を再現するカラープリント9を出力する画
像出力機8と、を有する。
【0094】また、本実施形態の画像再現システムは、
図1に示すように、被写体1をデジタルカメラ12で撮
影して得られた青,緑,赤のカラー撮影画像を記録した
画像記録媒体13から、青,緑,赤のカラー撮影画像情
報を得る記録媒体読取装置16と、記録媒体読取装置1
6で得られた青,緑,赤のカラー撮影画像情報をカラー
出力画像情報に変換する画像処理装置7と、画像処理装
置7により得られたカラー出力画像情報に基づいて、被
写体1を再現するカラープリント9を出力する画像出力
機8と、を有する。
【0095】なお、通常、B感光Y発色層とG感光M発
色層とR感光C発色層とを有する一般撮影用ハロゲン化
銀カラーネガフィルム又はB感光Y発色層とG感光M発
色層とR感光C発色層とを有する一般撮影用ハロゲン化
銀カラーリバーサルフィルム3をカメラ2に装填し、カ
メラ2が、被写体1を撮影して被写体1の潛像を形成し
た一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィルム又は一般
撮影用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルム3を得
る。そして、フィルム現像機4が、得られた被写体1の
潛像を形成した一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィ
ルム又は一般撮影用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィ
ルム3を現像処理してカラーネガフィルム又はカラーリ
バーサルフィルム5を得る。なお、一般撮影用ハロゲン
化銀カラーネガフィルム3はネガフィルム用フィルム現
像機4で現像処理してカラーネガフィルム5を得て、一
般撮影用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルム3はリ
バーサルフィルム用フィルム現像機4で現像処理してカ
ラーリバーサルフィルム5を得ることは言うまでもな
い。
【0096】また、本実施形態のデジタルカメラ12は
CCD撮像素子などの電子撮像素子によって被写体を撮
影し、デジタル化した画像信号を出力するものである。
【0097】〔カラーネガフィルムからの再現〕本実施
形態の読取装置6で得られる青,緑,赤のカラーネガ濃
度画像情報は、カラーネガフィルム5に記録された画像
を青,緑,赤の濃度で表現した濃度画像情報である。ま
た、本実施形態の画像出力機8は、青,緑,赤のカラー
出力画像情報に基づいてB感光Y発色層とG感光M発色
層とR感光C発色層とを有するプリント用ハロゲン化銀
カラー写真感光材料であるカラー印画紙を露光して被写
体1を再現するカラープリント9を出力する装置であ
る。なお、このカラー印画紙は、各原色に対して互いに
異なる感色性である複数の感光層を有する感光材料でも
ある。そして、本実施形態の画像処理装置7で得られる
カラー出力画像情報は、画像を上述のカラー印画紙に与
える青,緑,赤の露光量の常用対数Eで表現したカラー
露光量画像情報である。
【0098】そして、本実施形態の画像処理装置7は変
換モードM1で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカ
ラーネガ濃度画像情報を青,緑,赤のカラー出力画像情
報に、図2の左下象限の実線で示すような変換特性の変
換で変換する。これにより、図2の右上象限の実線で示
す再現特性のように、輝度の常用対数Eの被写体1がカ
ラープリント9上で濃度D(E)に再現されるようにな
る。なお、図2の右下象限には一般撮影用ハロゲン化銀
カラーネガフィルムの特性曲線を示し、図2の左上象限
にはカラー印画紙の特性曲線を示す。また、図2の右上
象限及び左上象限の縦軸はカラープリント上の濃度D
(E)を示し、図2の右下象限及び左下象限の縦軸は一
般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィルムを現像処理し
て得られるカラーネガフィルム上のネガ濃度を示し、図
2の右上象限及び右下象限の横軸は被写体1の輝度の常
用対数Eを示し、図2の左上象限及び左下象限の横軸は
カラー印画紙への露光量の常用対数を示す。
【0099】この変換モードM1により、複雑な演算が
必要な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色
座標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変
換が不要になる。そして、この変換モードM1により、
図2の右上象限で示すように、輝度の常用対数Eの被写
体1がカラープリント9上で濃度D(E)に再現され
る。この図2の右上象限に示す再現特性となる。以下、
この再現特性について説明する。この再現特性は、青,
緑,赤の各原色について、以下の式(1)を満たす任意
の被写体輝度の常用対数Eについて以下の式(2)が成
立する。
【0100】式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
≦1.3 但し、D(E)は、輝度の常用対数Eの被写体がカラー
プリント上で再現される濃度を示し、Dminは、カラ
ープリント上で再現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4である。
【0101】これにより、明るい色の被写体を明るい色
に再現しても、良好な階調感が得られ、充分な立体感が
得られる。また、青空の下で順光で人物などの主要被写
体を撮影した場合にカラープリント上では空が淡い灰色
に再現されてしまい曇天の下で撮影されたようになって
しまうなどの低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、
低濃度側の色再現の良好なカラープリントが得られる。
【0102】また、この再現特性は、青,緑,赤の各原
色について、以下の式(3)を満たす任意の被写体輝度
の常用対数Eについて以下の式(4)が成立する。
【0103】式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
E1)| D(E3)=Dmin+1.0である。
【0104】これにより、カラープリント上で再現でき
る最低濃度より0.4〜0.8高い濃度域で再現される
階調の階調度が1.0×A1〜1.2×A1と理想的な
再現なので、良好な階調感や充分な立体感を維持しつ
つ、広い階調再現域が確保され、また、明るい肌色の顔
の色が実際よりも黄色く再現されてしまうなどの中間濃
度域での特定色の色再現の不自然さの発生を防止して、
中間濃度域で自然な色に再現される良好なカラープリン
トが得られる。
【0105】また、この再現特性は、以下の式(5)を
満たす任意の被写体輝度の常用対数Eについて以下の式
(6−7)が成立する。
【0106】式(5) D(E3)≦D(E)≦ D(E4) 式(6−7) 1.1×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin+1.5である。
【0107】これにより、高濃度域が中間濃度域よりも
硬調に再現されるので、プリント上での暗色の締まりが
良好になり、画像のしまりや抜けを視感的に向上させ
る。また、一般的に、撮像媒体の各原色に対する発色や
信号が色濁りを有するものであり、また、カラープリン
トを形成するカラー色素が純粋な原色ではないものであ
るが、高彩度の被写体(青,緑,赤の原色の内1又は2
の原色の輝度がかなり低い、即ち、カラープリント上で
高濃度域に再現される。)をカラープリント上で良好な
色に再現できる。
【0108】また、本実施形態の画像処理装置7は、図
2の破線で示す変換特性及び再現特性の変換モードM2
で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカラーネガ濃度
画像情報を所定定数から引いただけの変換で、青,緑,
赤のカラー出力画像情報に変換する。これにより、青,
緑,赤の各原色について、以下の式(1)を満たす一部
の被写体輝度の常用対数Eについて式(8)又は式
(9)が成立し、また、以下の式(3)を満たす任意の
被写体輝度の常用対数Eについて式(9)が成立するよ
うに、青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報をカラー出
力画像情報に変換することになる。
【0109】式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(8) ((D(E+0.1)−D(E)))/0.1<0.7 式(9) 1.3<((D(E+0.1)−D(E)))/0.1 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(10) 1.2×A1<((D(E+0.1)−D(E)))/
0.1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
E1)| D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4 D(E3)=Dmin+1.0 この変換モードM2により、従来の写真階調が得られ、
主要被写体と比べてかなり高輝度の被写体を一緒に撮影
した場合にカラープリント上で白く飛んでしまい階調が
無くなることを防止でき、主要被写体と比べてかなり高
輝度の被写体の階調が残るカラープリントが得られる。
【0110】このように、画像処理装置7は、カラーネ
ガフィルムからの再現でも、2つの変換モードM1、M
2から適切な変換モードを選択することにより、それぞ
れのシーンに応じた良好なカラープリントが得られる。
そのために、画像処理装置7のモニタ上にそれぞれのシ
ーンを2つの変換モードM1、M2で再現させたプリン
トのシミュレーション画像を表示し、どちらの変換モー
ドを選択するか操作者にキーボードから入力させ、キー
ボードからの入力に応じて選択された変換モードで変換
するようにすることが好ましい。
【0111】〔カラーリバーサルフィルムからの再現〕
また、本実施形態の読取装置6で得られる青,緑,赤の
カラーリバーサル画像情報は、カラーネガフィルム5に
記録された画像を青,緑,赤の濃度で表現した濃度画像
情報である。また、本実施形態の画像出力機8は、カラ
ー出力画像情報に基づいて、B感光Y発色層とG感光M
発色層とR感光C発色層とを有する一般撮影用ハロゲン
化銀カラー写真感光材料であるカラー印画紙を露光して
被写体1を再現するカラープリント9を出力する装置で
ある。そして、本実施形態の画像処理装置7で得られる
カラー出力画像情報は、画像を上述のカラー印画紙に与
える青,緑,赤の露光量の常用対数で表現したカラー露
光量画像情報である。
【0112】そして、本実施形態の画像処理装置7は変
換モードM3で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカ
ラーリバーサル画像情報をカラー出力画像情報に、図3
の左下象限の実線で示す変換特性の変換で変換する。こ
れにより、図3の右上象限の実線で示す再現特性のよう
に、輝度の常用対数Eの被写体1がカラープリント9上
で濃度D(E)に再現されるようになる。なお、図3の
右下象限にはカラーリバーサル写真フィルムの特性曲線
を示し、図3の左上象限にはカラー印画紙の特性曲線を
示す。また、図3の右上象限及び左上象限の縦軸はカラ
ープリント上の濃度D(E)を示し、図3の右下象限及
び左下象限の縦軸はカラーリバーサルフィルム上の濃度
を示し、図3の右上象限及び右下象限の横軸は被写体1
の輝度の常用対数Eを示し、図3の左上象限及び左下象
限の横軸はカラー印画紙への露光量の常用対数を示す。
【0113】この変換モードM3により、複雑な演算が
必要な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色
座標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変
換が不要になる。そして、この変換モードM3により、
図3の右上象限で示すように、輝度の常用対数Eの被写
体1がカラープリント9上で濃度D(E)に再現され
る。この図3の右上象限に示す再現特性となる。これに
より、この再現特性は、カラーネガフィルムからの再現
の変換モードM1と同じになる。
【0114】また、本実施形態の画像処理装置7は、図
3の破線で示す変換特性及び再現特性の変換モードM4
で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカラーリバーサ
ル画像情報を青,緑,赤のカラー出力画像情報に変換す
る。これにより、この再現特性は、カラーネガフィルム
からの再現の変換モードM2と同じになる。
【0115】このように、画像処理装置7は、カラーリ
バーサルフィルムからの再現でも、2つの変換モード
α、βから適切な変換モードを選択することにより、そ
れぞれのシーンに応じた良好なカラープリントが得られ
る。そのために、画像処理装置7のモニタ上にそれぞれ
のシーンを示し、どちらの変換モードを選択するか操作
者にキーボードから入力させ、キーボードからの入力に
応じて選択された変換モードで変換するようにすること
が好ましい。
【0116】〔デジタルカメラからの再現〕また、本実
施形態の記録媒体読取装置16で得られた青,緑,赤の
カラー撮影画像情報は、被写体1の像をデジタルカメラ
の出力値で表現したカラーカメラ出力値画像情報であ
る。また、本実施形態の画像出力機8は、カラー出力画
像情報に基づいて、B感光Y発色層とG感光M発色層と
R感光C発色層とを有する一般撮影用ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料であるカラー印画紙を露光して被写体1
を再現するカラープリント9を出力する装置である。そ
して、本実施形態の画像処理装置7で得られるカラー出
力画像情報は、カラー画像を上述のカラー印画紙に与え
る青,緑,赤の露光量の常用対数で表現したカラー露光
量画像情報である。
【0117】そして、本実施形態の画像処理装置7は変
換モードM5で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカ
ラー撮影画像情報をカラー出力画像情報に、図4の左下
象限の実線で示す変換特性の「カメラ出力値からカラー
印画紙に与える露光量への変換」で変換する。これによ
り、図4の右上象限の実線で示す再現特性のように、輝
度の常用対数Eの被写体1がカラープリント9上で濃度
D(E)に再現されるようになる。なお、図4の右下象
限にはデジタルカメラ12の被写体1の輝度の常用対数
に対するカメラ出力値の関係を示す特性曲線を示し、図
4の左上象限にはカラー印画紙の特性曲線を示す。ま
た、図4の右上象限及び左上象限の縦軸はカラープリン
ト上の濃度D(E)を示し、図4の右下象限及び左下象
限の縦軸はデジタルカメラ12のカメラ出力値を示し、
図4の右上象限及び右下象限の横軸は被写体1の輝度の
常用対数Eを示し、図4の左上象限及び左下象限の横軸
はカラー印画紙への露光量の常用対数を示す。
【0118】この変換モードM5により、複雑な演算が
必要な均等色空間の色座標系への変換や均等色空間の色
座標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変
換が不要になる。そして、この変換モードαにより、図
5の右上象限で示すように、輝度の常用対数Eの被写体
1がカラープリント9上で濃度D(E)に再現される。
この図5の右上象限に示す再現特性となる。なお、この
再現特性はカラーネガフィルムからの再現の変換モード
M1の再現特性と同様である。
【0119】また、本実施形態の画像処理装置7は変換
モードM6で、図5の左下象限で破線で示す変換特性の
変換で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカラー撮影
画像情報を青,緑,赤のカラー出力画像情報に変換す
る。これにより、この再現特性はカラーネガフィルムか
らの再現の変換モードM1の再現特性と同じになる。
【0120】このように、画像処理装置7は、デジタル
カメラからの再現でも、2つの変換モードM5、M6か
ら適切な変換モードを選択することにより、それぞれの
シーンに応じた良好なカラープリントが得られる。その
ために、画像処理装置7のモニタ上にそれぞれのシーン
を示し、どちらの変換モードを選択するか操作者にキー
ボードから入力させ、キーボードからの入力に応じて選
択された変換モードで変換するようにすることが好まし
い。
【0121】〔モニタ表示〕なお、本実施形態の画像処
理装置7は、モニタ上に2つの変換モードで再現させる
プリントのシミュレーション画像を表示させるために、
青,緑,赤のカラー出力画像情報を、図2の左下象限で
示すような変換でカラーモニタ出力値画像情報に変換す
る。なお、カラー出力画像情報は、画像を上述のカラー
印画紙に与える青,緑,赤の露光量の常用対数で表現し
たカラー露光量画像情報であり、また、カラーモニタ出
力値画像情報は、モニタに出力される青,緑,赤の出力
値で表現したカラー画像情報である。
【0122】これにより、図2の右上象限で示すよう
に、モニタの輝度の常用対数値とカラープリント9上の
濃度D(E)の和が一定になるように、即ち、理想的な
再現になるように再現されるようになる。なお、図2の
右下象限にはモニタの特性曲線(モニタに出力される出
力値とモニタの輝度の常用対数値との関係を示す曲線)
を示し、図2の左上象限にはカラー印画紙の特性曲線を
示す。また、図2の右上象限及び左上象限の縦軸はカラ
ープリント上の濃度D(E)を示し、図2の右下象限及
び左下象限の縦軸はモニタへの出力値を示し、図2の右
上象限及び右下象限の横軸はモニタの輝度の常用対数E
を示し、図2の左上象限及び左下象限の横軸はカラー印
画紙への露光量の常用対数を示す。
【0123】この変換により、複雑な演算が必要な均等
色空間の色座標系への変換や均等色空間の色座標系での
色圧縮処理や均等色空間の色座標系からの変換が不要に
なる。そして、この変換により、図2の右上象限で示す
ように、モニタの輝度の常用対数値とカラープリント9
上の濃度D(E)の和が一定になるようになる。即ち、
カラープリント9の画像の階調をモニタ上に再現できる
ようになる。従って、複数の変換モードの何れの変換モ
ードで変換されて得られるカラープリントであっても、
モニタ上にカラープリント9の画像を良好にシミューレ
ートするシミュレーション画像を表示でき、カラー出力
画像情報の良否の判断が容易にでき、従って、複数の変
換モードの何れかを選択することが容易にできる。
【0124】実施形態2 本実施形態の画像再現システムは、実施形態1の画像再
現システムの変形形態である。本実施形態は、図2の右
下象限に示す一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィル
ムの特性曲線から明らかなように、一般撮影用ハロゲン
化銀カラーネガフィルムにおいては、被写体の輝度の常
用対数Eとカラーネガフィルム上のネガ濃度とが、ネガ
濃度がかなり低い領域を除いて比例関係にあることを利
用して、ネガ濃度を基準とする再現特性が所定のものに
することにより、カラーネガ濃度画像情報やカラーリバ
ーサル濃度画像情報や撮影画像情報などからカラー出力
画像情報に変換し、被写体1を良好に再現するカラープ
リントを出力するものである。以下、実施形態1と相違
する点の全てを説明する。
【0125】〔装置構成〕画像処理装置7には、図6に
示すように、読取装置6で得られた青,緑,赤のカラー
ネガ濃度画像情報を画像出力機8に出力する青,緑,赤
のカラー出力画像情報に変換する画像処理部71やモニ
タ72や実施形態1の〔モニタ表示〕の欄で示したモニ
タ72用の変換を行うモニタ用変換部73やキーボード
74だけでなく、読取装置6でカラーリバーサルフィル
ムを読み取って得られた青,緑,赤のカラーリバーサル
濃度画像情報を、ネガ濃度画像情報に相当するネガ濃度
相当画像情報に変換するリバーサル画像変換部75と、
記録媒体読取装置16で得られたカラー撮影画像情報
を、カラーネガ濃度画像情報に相当するカラーネガ濃度
相当画像情報に変換する撮影画像変換部76と、得られ
た青,緑,赤のカラーネガ濃度相当画像情報又は入力さ
れた青,緑,赤のネガ濃度画像情報を記憶する記憶部7
7と、得られた青,緑,赤のカラーネガ濃度相当画像情
報又は青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報から当該画
像の平均ネガ濃度情報を求める平均濃度算出部78と、
得られた青,緑,赤のカラーネガ濃度相当画像情報又は
得られた青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報から所定
の演算により自動的に補正量を求め、前記キーボード7
4からマニュアル補正量の入力があったときには、入力
されたマニュアル補正量を自動的に求めた補正量に加算
する補正量算出部79と、を有する。また、キーボード
74は、マニュアル補正量を入力するための入力部とし
て機能する。
【0126】〔カラーネガフィルムからの再現〕本実施
形態の画像処理装置7は読取装置6で得られた青,緑,
赤のカラーネガ濃度画像情報を記憶部77に記憶させ
る。そして、平均濃度算出部78は、記憶部77から
青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報を読み出し、当該
画像の平均ネガ濃度を求め、求めた当該画像の平均カラ
ーネガ濃度を画像処理部71に送る。また、補正量算出
部79は、記憶部77から青,緑,赤のカラーネガ濃度
画像情報を読み出し、所定の演算により自動的に当該画
像に対する補正量を求め、前記キーボード74からマニ
ュアル補正量の入力があったときには、入力されたマニ
ュアル補正量を自動的に求めた当該画像に対する補正量
に加算して、求めた当該画像に対する補正量を画像処理
部71に送る。そして、画像処理部71は、変換モード
M11で、送られた当該画像に対する補正量及び当該画
像の平均カラーネガ濃度を加算し、基準カラーネガ濃度
NSを算出する。
【0127】なお、補正量算出部79が、青,緑,赤の
カラーネガ濃度画像情報から当該画像に対する補正量を
求める所定の演算の目的は、平均ネガ濃度情報に基づい
て画像処理して出力画像情報を得て、得られた出力画像
情報からプリントを作成した場合に、主にストロボ発光
シーンや逆光シーンや画面内に大きな輝度差があるシー
ンなどで生じる主要被写体の再現不良(サブジザェクテ
ィブフェリア)を補正することである。そして、補正量
算出部79が、青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報か
ら当該画像に対する補正量を求める所定の演算の例とし
ては、青,緑,赤のカラーネガ濃度画像情報から複数の
画像特徴量を算出し、これらの積和式を用いて補正量を
求める方法などが挙げられる。
【0128】そして、画像処理部71は、この基準カラ
ーネガ濃度をプリント上で最低濃度Dminより0.8
高い濃度に再現されるように、カラーネガ濃度画像情報
をカラー出力画像情報に変換する。なお、カラー出力画
像情報はカラー印画紙に与える露光量で画像を表現した
デジタル画像情報である。
【0129】このような画像処理部71でのカラーネガ
濃度画像情報からカラー出力画像情報への変換につい
て、図7に示す。変換モードM11では、図7の左下象
限の実線で示すような変換特性の変換でカラーネガ濃度
画像情報からカラー出力画像情報へ変換する。これによ
り、図7の右上象限の実線で示す再現特性のように、ネ
ガ濃度Nの被写体1がカラープリント9上で濃度D
(N)に再現されるようになる。また、変換モードM1
2では、図7の左下象限の破線で示すような変換特性の
変換でカラーネガ濃度画像情報からカラー出力画像情報
へ変換する。これにより、図7の右上象限の破線で示す
再現特性のように、ネガ濃度Nの被写体1がカラープリ
ント9上で濃度D(N)に再現されるようになる。な
お、図7の右下象限は縦軸も横軸もネガ濃度を示す対応
線を示し、図7の左上象限にはカラー印画紙の特性曲線
を示す。また、図7の右上象限及び左上象限の縦軸はカ
ラープリント上の濃度D(N)を示し、図7の右下象限
及び左下象限の縦軸は一般撮影用ハロゲン化銀カラーネ
ガフィルムを現像処理して得られるカラーネガフィルム
上のネガ濃度Nを下が正の方向になるように示し、図7
の右上象限及び右下象限の横軸はネガ濃度Nを示し、図
2の左上象限及び左下象限の横軸はカラー印画紙への露
光量の常用対数を示す。
【0130】この変換モードM11やM12により、複
雑な演算が必要な均等色空間の色座標系への変換や均等
色空間の色座標系での色圧縮処理や均等色空間の色座標
系からの変換が不要になる。そして、この変換モードM
11やM12により、図7の右上象限で示すように、基
準カラーネガ濃度NSがカラープリント9上で濃度Dm
in+0.8に再現される再現特性となるように、変換
特性を左下象限で上下方向にずらして用いる。
【0131】以下、この変換モードM11の再現特性に
ついて説明する。この再現特性は、青,緑,赤の各原色
について、以下の式(11)を満たす任意のネガ濃度N
について式(12)が成立する。
【0132】式(11) D(N1)≦D(N)≦D(N2) 式(12) 1.2≦((D(N+0.1)−D(N)))/0.1
≦1.8 但し、D(N)は、ネガ濃度Nの被写体がカラープリン
ト上で再現される濃度を示し、Dminは、カラープリ
ント上で再現できる最低濃度を示し、 D(N1)=Dmin+0.15 D(N2)=Dmin+0.4である。
【0133】これにより、明るい色の被写体を明るい色
に再現しても、良好な階調感が得られ、充分な立体感が
得られる。また、青空の下で順光で人物などの主要被写
体を撮影した場合にカラープリント上では空が淡い灰色
に再現されてしまい曇天の下で撮影されたようになって
しまうなどの低濃度側の色再現の低彩度化を防止でき、
低濃度側の色再現の良好なカラープリントが得られる。
【0134】また、この再現特性は、青,緑,赤の各原
色について、以下の式(13)を満たす任意のネガ濃度
Nについて以下の式(14)が成立する。
【0135】式(13) D(N2)≦D(N)≦D(N3) 式(14) 1.0×A3≦((D(N+0.1)−D(N)))/
0.1≦1.2×A3 但し、A3=|(D(N2)−D(N1))/(N2−
N1)| D(N3)=Dmin+1.0である。
【0136】これにより、カラープリント上で再現でき
る最低濃度より0.4〜0.8高い濃度域で再現される
階調の階調度が1.0×A3〜1.2×A3と理想的な
再現なので、良好な階調感や充分な立体感を維持しつ
つ、広い階調再現域が確保され、また、明るい肌色の顔
の色が実際よりも黄色く再現されてしまうなどの中間濃
度域での特定色の色再現の不自然さの発生を防止して、
中間濃度域で自然な色に再現される良好なカラープリン
トが得られる。
【0137】また、この再現特性は、以下の式(15)
を満たす任意の被写体輝度の常用対数Eについて以下の
式(16−17)が成立する。
【0138】式(15) D(N3)≦D(N)≦D(N4) 式(16−17) 1.1×A4≦(D(N+0.1)−D(N)))/
0.1≦2.0×A4 但し、A4=|(D(N3)−D(N2))/(N3−
N2)| D(N3)=Dmin+1.0 D(N4)=Dmin+1.5である。
【0139】これにより、高濃度域が中間濃度域よりも
硬調に再現されるので、プリント上での暗色の締まりが
良好になり、画像のしまりや抜けを視感的に向上させ
る。また、一般的に、撮像媒体の各原色に対する発色や
信号が色濁りを有するものであり、また、カラープリン
トを形成するカラー色素が純粋な原色ではないものであ
るが、高彩度の被写体(青,緑,赤の原色の内1又は2
の原色の輝度がかなり低い、即ち、カラープリント上で
高濃度域に再現される。)をカラープリント上で良好な
色に再現できる。
【0140】また、本実施形態の画像処理装置7は、図
2の破線で示す変換特性及び再現特性の変換モードM1
2で、読取装置6で得られた青,緑,赤のカラーネガ濃
度画像情報を青,緑,赤のカラー出力画像情報に所定定
数から引いただけの変換で変換する。これにより、従来
の写真業界で一般的であった図2の右上象限で破線で示
す再現特性のカラープリントが得られる。これにより、
主要被写体と比べてかなり高輝度の被写体を一緒に撮影
した場合にカラープリント上で白く飛んでしまい階調が
無くなることを防止でき、主要被写体と比べてかなり高
輝度の被写体の階調が残るカラープリントが得られる。
【0141】このように、画像処理装置7は、カラーネ
ガフィルムからの再現でも、2つの変換モードM1、M
2から適切な変換モードを選択することにより、それぞ
れのシーンに応じた良好なカラープリントが得られる。
そのために、画像処理装置7のモニタ上にそれぞれのシ
ーンを2つの変換モードM1、M2で再現させたプリン
トのシミュレーション画像を表示し、どちらの変換モー
ドを選択するか操作者にキーボードから入力させ、キー
ボードからの入力に応じて選択された変換モードで変換
するようにすることが好ましい。
【0142】〔カラーリバーサルフィルムからの再現〕
また、本実施形態の画像処理装置7は、読取装置6で得
られる青,緑,赤のカラーリバーサル濃度画像情報を、
先ず、リバーサル画像変換部75に送る。リバーサル画
像変換部75は、青,緑,赤のカラーリバーサル濃度画
像情報をネガ濃度画像情報に相当するネガ濃度相当画像
情報に変換して、記憶部77に記憶させる。そして、画
像処理部71は、予め定めた基準リバーサル濃度情報が
示す基準リバーサル濃度NSの像が、但し、前記キーボ
ード74からマニュアル補正量の入力があったときに
は、入力されたマニュアル補正量を基準リバーサル濃度
NSに加算したリバーサル濃度の像が、プリント上で最
低濃度Dminより0.8高い濃度に再現されるよう
に、カラーネガ濃度相当画像情報をカラー出力画像情報
に変換する。なお、カラー出力画像情報はカラー印画紙
に与える露光量で画像を表現したデジタル画像情報であ
る。
【0143】そして、画像処理部71がカラー出力画像
情報に変換した後の動作は、〔カラーネガフィルムから
の再現〕欄で説明したのと同様である。
【0144】なお、リバーサル画像変換部75は、青,
緑,赤毎に、リバーサル濃度情報からネガ濃度相当情報
に変換するための情報であるリバーサル変換情報に基づ
いて、青,緑,赤のカラーリバーサル濃度画像情報をネ
ガ濃度相当画像情報に変換する。なお、リバーサル変換
情報の作成方法は後述する。
【0145】〔デジタルカメラからの再現〕また、本実
施形態の画像処理装置7は、記録媒体読取装置16で得
られる青,緑,赤のカラー撮影画像情報を、先ず、撮影
画像変換部76に送る。撮影画像変換部76は、青,
緑,赤の撮影画像情報をネガ濃度画像情報に相当するネ
ガ濃度相当画像情報に変換して、記憶部77に記憶させ
る。そして、画像処理部71は、撮影画像情報の予め定
めた基準値SSの像が、但し、前記キーボード74から
マニュアル補正量の入力があったときには、入力された
マニュアル補正量を基準値SSに加算した値の像が、プ
リント上で最低濃度Dminより0.8高い濃度に再現
されるように、カラーネガ濃度相当画像情報をカラー出
力画像情報に変換する。なお、カラー出力画像情報はカ
ラー印画紙に与える露光量で画像を表現したデジタル画
像情報である。
【0146】そして、画像処理部71がカラー出力画像
情報に変換した後の動作は、〔カラーネガフィルムから
の再現〕欄で説明したのと同様である。
【0147】なお、撮影画像変換部76は、青,緑,赤
毎に、撮影画像情報からネガ濃度相当情報に変換するた
めの情報である撮影画像変換情報に基づいて、青,緑,
赤の撮影画像情報をネガ濃度相当画像情報に変換する。
なお、撮影画像変換情報の作成方法は後述する。
【0148】〔リバーサル変換情報及び撮影画像変換情
報の作成方法〕リバーサル変換情報及び撮影画像変換情
報の作成方法について、図8に基づいて説明する。均一
な照明条件で照明された複数Pの濃度段階の灰色の色票
p(pは1以上P以下の自然数)が並べられたテストチ
ャート21を、一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィ
ルムを装填したカメラ22と、一般撮影用ハロゲン化銀
カラーリバーサルフィルムを装填したカメラ22と、デ
ジタルカメラ23とでそれぞれの適正露出で撮影する。
そして、撮影済の一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフ
ィルム及び撮影済の一般撮影用ハロゲン化銀カラーリバ
ーサルフィルムをそれぞれ対応する適切なフィルム現像
機で標準的な現像処理条件で現像処理して、得られたカ
ラーネガフィルム及びカラーリバーサルフィルムの各々
の色票pの像の濃度を測定し、カラーネガ濃度画像情報
及びカラーリバーサル濃度画像情報を得る。また、デジ
タルカメラ23からは各々の色票pの像の撮影画像情報
を得る。
【0149】そして、各々の色票p毎に、対応するカラ
ーネガ濃度画像情報NN(p)及びカラーリバーサル濃
度画像情報NR(p)から対応する点を打点する。この
ようにして、打点したグラフからスムーズ化された変換
曲線LRを引き、この変換曲線LRから、リバーサル濃
度情報からネガ濃度相当情報に変換するための情報であ
るリバーサル変換情報を得る。
【0150】また、各々の色票p毎に、対応するカラー
ネガ濃度画像情報NN(p)及びカラー撮影画像情報D
C(p)から対応する点を打点する。このようにして、
打点したグラフからスムーズ化された変換曲線LDを引
き、この変換曲線LDから、撮影画像情報からネガ濃度
相当情報に変換するための情報である撮影画像変換情報
を得る。
【0151】
【発明の効果】本発明により、明るい被写体を明るく再
現しても、良好な階調感があり、充分な立体感がある良
好なプリントが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1、2の画像再現システムの概略構成
図。
【図2】実施形態1のカラーネガフィルムの再現特性・
特性曲線を示す図。
【図3】実施形態1のカラーリバーサルフィルムの再現
特性・特性曲線を示す図。
【図4】実施形態1のデジタルカメラの再現特性・特性
曲線を示す図。
【図5】実施形態1のモニタの再現特性・特性曲線を示
す図。
【図6】実施形態2の画像再現システムの画像処理装置
の概略構成図。
【図7】実施形態2のカラーネガフィルムの再現特性・
特性曲線を示す図。
【図8】実施形態2のリバーサル変換情報及び撮影画像
変換情報の作成方法を示す図。
【符号の説明】
1 被写体 2 カメラ 3 一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィルム又は一
般撮影用ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルム 4 フィルム現像機 5 カラーネガフィルム又はカラーリバーサルフィルム 6 読取装置 7 画像処理装置 8 画像出力機 9 カラープリント 12 デジタルカメラ 13 画像記録媒体 16 記録媒体読取装置

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影して得られた画像情報に基
    づいて、前記被写体を再現するプリントを得る画像再現
    方法において、 以下の式(1)を満たす任意の被写体輝度の対数Eにつ
    いて以下の式(2)が成り立つことを特徴とする画像再
    現方法。 式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
    ≦1.3 但し、D(E)は、輝度の対数Eの被写体がプリント上
    で再現される濃度を示し、Dminは、プリント上で再
    現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4 である。
  2. 【請求項2】 以下の式(3)を満たす任意の被写体輝
    度の対数Eについて以下の式(4)が成り立つことを特
    徴とする請求項1に記載の画像再現方法。 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
    E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。
  3. 【請求項3】 以下の式(5)を満たす任意の被写体輝
    度の対数Eについて以下の式(6)が成り立つことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の画像再現方法。 式(5) D(E3)≦D(E)≦D(E4) 式(6) 1.0×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
    E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin+1.5 である。
  4. 【請求項4】 画像記録媒体から、被写体を撮影して得
    られた画像を読み取り、読取画像情報を得る読取手段
    と、前記読取画像情報を出力画像情報に変換する画像処
    理手段と、前記出力画像情報に基づいて、前記被写体を
    再現するプリントを出力する画像出力手段と、を有する
    画像再現システムにおいて、前記画像処理手段が、以下
    の式(1)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて
    以下の式(2)が成り立つように、前記読取画像情報を
    前記出力画像情報に変換する変換モードαを有すること
    を特徴とする画像再現システム。 式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
    ≦1.3 但し、D(E)は、輝度の対数Eの被写体がプリント上
    で再現される濃度を示し、Dminは、プリント上で再
    現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4である。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段の前記変換モードαの
    少なくとも1つが、以下の式(3)を満たす任意の被写
    体輝度の対数Eについて以下の式(4)が成り立つよう
    に、前記読取画像情報を前記出力画像情報に変換する変
    換モードβであることを特徴とする請求項4に記載の画
    像再現システム。 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
    E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段の前記変換モードβの
    少なくとも1つが、以下の式(5)を満たす任意の被写
    体輝度の対数Eについて以下の式(6)が成り立つよう
    に、前記読取画像情報を前記出力画像情報に変換する変
    換モードγであることを特徴とする請求項5に記載の画
    像再現システム。 式(5) D(E3)≦D(E)≦D(E4) 式(6) 1.0×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
    E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin+1.5 である。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段が、前記変換モードα
    の他に、以下の式(1)を満たす一部の被写体輝度の対
    数Eについて以下の式(8)又は以下の式(9)を満た
    し、以下の式(3)を満たす任意の被写体輝度の対数E
    について以下の式(10)が成り立つように、前記読取
    画像情報を前記出力画像情報に変換する変換モードεを
    有することを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記
    載の画像再現システム。 式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(8) ((D(E+0.1)−D(E)))/0.1<0.7 式(9) 1.3<((D(E+0.1)−D(E)))/0.1 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(10) 1.2×A1<((D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
    E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。
  8. 【請求項8】 被写体を撮影して得られた画像を読み取
    り、得られた読取画像情報を、当該出力画像情報に基づ
    いて前記被写体を再現するプリントを出力するための出
    力画像情報に、変換する画像処理装置において、以下の
    式(1)を満たす任意の被写体輝度の対数Eについて以
    下の式(2)が成り立つように、前記読取画像情報を前
    記出力画像情報に変換する変換モードαを有することを
    特徴とする画像処理装置。 式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(2) 0.7≦((D(E+0.1)−D(E)))/0.1
    ≦1.3 但し、D(E)は、輝度の対数Eの被写体がプリント上
    で再現される濃度を示し、Dminは、プリント上で再
    現できる最低濃度を示し、 D(E1)=Dmin+0.15 D(E2)=Dmin+0.4 である。
  9. 【請求項9】 前記変換モードαの少なくとも1つが、
    以下の式(3)を満たす任意の被写体輝度の対数Eにつ
    いて以下の式(4)が成り立つように、前記読取画像情
    報を前記出力画像情報に変換する変換モードβであるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(4) 1.0×A1≦((D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1≦1.2×A1 但し、A1=|(D(E2)−D(E1))/(E2−
    E1)| D(E3)=Dmin+1.0 である。
  10. 【請求項10】 前記変換モードβの少なくとも1つ
    が、以下の式(5)を満たす任意の被写体輝度の対数E
    について以下の式(6)が成り立つように、前記読取画
    像情報を前記出力画像情報に変換する変換モードγであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 式(5) D(E3)≦D(E)≦D(E4) 式(6) 1.0×A2≦(D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1≦2.0×A2 但し、A2=|(D(E3)−D(E2))/(E3−
    E2)| D(E3)=Dmin+1.0 D(E4)=Dmin−1.5 である。
  11. 【請求項11】 前記変換モードαの他に、以下の式
    (1)を満たす一部の被写体輝度の対数Eについて以下
    の式(8)又は式(9)を満たし、以下の式(3)を満
    たす任意の被写体輝度の対数Eについて以下の式(1
    0)が成り立つように、前記読取画像情報を前記出力画
    像情報に変換する変換モードεを有することを特徴とす
    る請求項8〜10の何れか1項に記載の画像処理装置。 式(1) D(E1)≦D(E)≦D(E2) 式(8) ((D(E+0.1)−D(E)))/0.1<0.7 式(9) 1.3<((D(E+0.1)−D(E)))/0.1 式(3) D(E2)≦D(E)≦D(E3) 式(10) 1.2×A1<((D(E+0.1)−D(E)))/
    0.1 但し、A1=(D(E2)−D(E1))/0.25 D(E3)=Dmin+1.0 である。
  12. 【請求項12】 撮影用ハロゲン化銀カラーネガフィル
    ムにより被写体を撮影して得られたカラーネガフィルム
    からネガ濃度画像情報を得る読取手段と、前記ネガ濃度
    画像情報を出力画像情報に変換する画像処理手段と、前
    記出力画像情報に基づいて、前記被写体を再現するプリ
    ントを出力する画像出力手段と、を有する画像再現シス
    テムにおいて、前記画像処理手段が、以下の式(11)
    を満たす任意のカラーネガフィルムの濃度Nが式(1
    2)が成り立つように、前記ネガ濃度画像情報を前記出
    力画像情報に変換する変換モードκを有することを特徴
    とする画像再現システム。 式(11) D(N1)≦D(N)≦ D(N2) 式(12) 1.2 ≦((D(N+0.1)−D(N)))/0.
    1≦1.8 但し、D(N)は、濃度Nのカラーネガフィルムの像が
    プリント上で再現される濃度を示し、Dminは、プリ
    ント上で再現できる最低濃度を示し、 D(N1)=Dmin+0.15 D(N2)=Dmin+0.4である。
  13. 【請求項13】 前記画像処理手段の前記変換モードκ
    の少なくとも1つが、以下の式(13)を満たす任意の
    カラーネガフィルムの濃度Nが以下の式(14)が成り
    立つように、前記ネガ濃度画像情報を前記出力画像情報
    に変換する変換モードλであることを特徴とする請求項
    12に記載の画像再現システム。 式(13) D(N2)≦D(N)≦D(N3) 式(14) 1.0×A3≦((D(N+0.1)−D(N)))/
    0.1≦1.2×A3 但し、A3=|(D(N2)−D(N1))/(N2−
    N1)| D(N3)=Dmin+1.0 である。
  14. 【請求項14】 前記画像処理手段の前記変換モードλ
    の少なくとも1つが、以下の式(15)を満たす任意の
    カラーネガフィルムの濃度Nが以下の式(16)が成り
    立つように、前記ネガ濃度画像情報を前記出力画像情報
    に変換する変換モードμであることを特徴とする請求項
    5に記載の画像再現システム。 式(15) D(N3)≦D(N)≦D(N4) 式(16) 1.1×A4≦(D(N+0.1)−D(N)))/
    0.1≦2.0×A4 但し、A4=|(D(N3)−D(N2))/(N3−
    N2)| D(N3)=Dmin+1.0 D(N4)=Dmin+1.5 である。
  15. 【請求項15】 前記ネガ濃度画像情報から当該画像の
    平均ネガ濃度情報を求める平均濃度算出手段を有し、前
    記画像処理手段は、前記平均濃度算出手段が求めた前記
    平均ネガ濃度情報が示す平均ネガ濃度に補正量を加算し
    た濃度の像をプリント上でDmin+0.6以上Dmi
    n+1.0以下の濃度の像に再現するように、前記ネガ
    濃度画像情報を出力画像情報に変換するものであること
    を特徴とする請求項12〜14の何れか1項に記載の画
    像再現システム。
  16. 【請求項16】 マニュアル補正量を入力するための入
    力手段と、前記ネガ濃度画像情報から所定の演算により
    自動的に補正量を求め、前記入力手段によりマニュアル
    補正量が入力されたときは、自動的に求めた前記補正量
    に、前記入力手段により入力されたマニュアル補正量を
    加算して、前記補正量を求める補正量算出手段と、を有
    し、前記画像処理手段は、前記平均濃度算出手段が求め
    た前記平均ネガ濃度情報が示す平均濃度に、前記補正量
    算出手段が求めた前記補正量を加算した濃度の像を、プ
    リント上でDmin+0.6以上Dmin+1.0以下
    の濃度の像に、再現するように、前記ネガ濃度画像情報
    を出力画像情報に変換するものであることを特徴とする
    請求項15に記載の画像再現システム。
  17. 【請求項17】 前記読取手段が、撮影用ハロゲン化銀
    カラーリバーサルフィルムにより被写体を撮影して得ら
    れたカラーリバーサルフィルムからリバーサル濃度画像
    情報を得ることができるものであり、前記リバーサル濃
    度画像情報を、前記ネガ濃度画像情報に相当するネガ濃
    度相当画像情報に変換する変換手段を有し、前記画像処
    理手段は、前記変換手段により変換された前記ネガ濃度
    相当画像情報を出力画像情報に変換するものであること
    を特徴とする請求項12〜14の何れか1項に記載の画
    像再現システム。
  18. 【請求項18】 前記変換手段は、撮影用ハロゲン化銀
    カラーネガフィルム及び撮影用ハロゲン化銀カラーリバ
    ーサルフィルムとで、同条件の被写体を同条件で撮影し
    て得られたカラーネガフィルム及びカラーリバーサルフ
    ィルムの像のネガ濃度情報どうしを関連づけて求めた変
    換情報に基づいて、前記リバーサル濃度画像情報を、前
    記ネガ濃度相当画像情報に相当する読取画像情報に変換
    するものであることを特徴とする請求項17に記載の画
    像再現システム。
  19. 【請求項19】 マニュアル補正量を入力するための入
    力手段を有し、前記画像処理手段は、予め定めた基準リ
    バーサル濃度情報が示す濃度DTの像、又は、前記入力
    手段からマニュアル補正量が入力されたときは、前記基
    準リバーサル濃度情報が示す濃度DTに入力された前記
    マニュアル補正量を加算した濃度の像をプリント上でD
    min+0.6以上Dmin+1.0以下の濃度の像に
    再現するように、前記ネガ濃度画像情報を出力画像情報
    に変換するものであることを特徴とする請求項17又は
    18に記載の画像再現システム。 但し、0.8≦DT≦1.5
  20. 【請求項20】 デジタルカメラにより被写体を撮影し
    て得られた撮影画像情報を得る撮影画像情報取得手段
    と、前記撮影画像情報を、前記ネガ濃度画像情報に相当
    するネガ濃度相当画像情報に変換する変換手段と、を有
    し、前記画像処理手段は、前記変換手段により変換され
    た前記ネガ濃度相当画像情報を出力画像情報に変換する
    ものであることを特徴とする請求項12〜14の何れか
    1項に記載の画像再現システム。
  21. 【請求項21】 前記変換手段は、撮影用ハロゲン化銀
    カラーネガフィルム及び前記デジタルカメラとで、同条
    件の被写体を同条件で撮影して得られたカラーネガフィ
    ルムの像のネガ濃度情報及び撮影画像情報どうしを関連
    づけて求めた変換情報に基づいて、前記撮影画像情報を
    前記ネガ濃度相当画像情報に変換するものであることを
    特徴とする請求項20に記載の画像再現システム。
  22. 【請求項22】 マニュアル補正量を入力するための入
    力手段を有し、前記画像処理手段は、撮影画像情報の予
    め定めた基準値の像、又は、前記入力手段からマニュア
    ル補正量が入力されたときは、前記基準値に前記マニュ
    アル補正量を加算した濃度の像を、プリント上でDmi
    n+0.6以上Dmin+1.0以下の濃度の像に再現
    するように、前記ネガ濃度画像情報を出力画像情報に変
    換するものであることを特徴とする請求項20又は21
    に記載の画像再現システム。
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