JPH11273958A - 表面実装型トランスコア - Google Patents

表面実装型トランスコア

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JPH11273958A
JPH11273958A JP9854098A JP9854098A JPH11273958A JP H11273958 A JPH11273958 A JP H11273958A JP 9854098 A JP9854098 A JP 9854098A JP 9854098 A JP9854098 A JP 9854098A JP H11273958 A JPH11273958 A JP H11273958A
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JP
Japan
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core
gap
small balls
transformer core
mount type
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Pending
Application number
JP9854098A
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English (en)
Inventor
Muneo Kitamura
宗夫 北村
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Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EL駆動回路用の小型トランスにおいて、下
部コアと上部コアとの接合部に所望のギャップを設定す
ることで、昇圧効率を高めるようにする。 【解決手段】 コイル10を収納する下部コア3と上部
コア4との接合部にギャップH2を設けてなる表面実装
型トランスコア1において、前記下部コア3と上部コア
4との接合部に複数のガラス球又はプラスチック球等か
らなる小球7を介在させて10〜35μmのギャップH
2を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを収納する
下部コアと上部コアとの接合部にギャップを設けてなる
トランスコアに係り、特にプリント基板上に直接実装さ
れる表面実装型トランスコアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板上に実装するいわゆ
る表面実装型トランスの中には、インダクタンス特性を
向上させる目的からコイルを収納するコアにギャップを
設けて使用するものがある。このようなトランスコアに
ギャップを形成したものとしては、図5に示したような
ものがある。これは、プリント基板2に実装された下部
コア3の内部にコイルを収納すると共に周壁上面3aに
非磁性材料で形成されたリング状のスペーサ5を載せ、
その上に上部コア4を被せて構成したものである。上記
スペーサ5は、所定量のギャップH1を確保するため、
プラスチックやガラス等の非磁性体によって所定の厚み
に加工され、下部コア3と上部コア4との接合部に接着
剤で接合されていた。このように、スペーサ5によって
下部コア3と上部コア4の間に一定のギャップH1を設
けることで、インダクタンス特性を改善でき、より高い
昇圧効果が得られる。即ち、上記ギャップ6を小さくす
るほど磁気抵抗が小さくなってインダクタンス値を大き
くとることができ、一方、これとは逆にギャップ6を大
きくするほど磁気抵抗が大きくなって、インダクタンス
値を小さくとることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスペーサ5にあっては、これを載置するための接合
面が下部コア3と上部コア4の両方に必要となるが、例
えばEL駆動回路の昇圧トランスのように小型化あるい
は薄型化が要求されて実装スペースが限られているよう
な場合、トランスコア自体が小さく、また薄型化するこ
とから、上記接合面を大きく取ることが出来ず、スペー
サ5を安定した状態で載置することができなかった。そ
のため、スペーサ5を設けずに下部コア3と上部コア4
とをそのまま接合せざるを得ず、十分な昇圧効率が得ら
れないといった問題点があった。
【0004】そこで本発明の目的は、小型のトランスコ
アであっても、下部コアと上部コアとの接合部に所望の
ギャップを設定することができ、よって最適な昇圧効率
が得られる表面実装型トランスコアを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る表面実装型トランスコア
は、コイルを収納する下部コアと上部コアとの接合部に
ギャップを設けてなる表面実装型トランスコアにおい
て、前記下部コアと上部コアとの接合部に複数の小球を
介在させることによってギャップを設けたことを特徴と
する。
【0006】また、本発明の請求項2に係る表面実装型
トランスコアは、前記小球がガラス球又はプラスチック
球であることを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3に係る表面実装型
トランスコアは、前記ギャップを10〜35μmの範囲
に設定したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明に係る表面実装型トランスコアについて実施の形態を
説明する。図1及び図2は本発明に係る表面実装型トラ
ンスコアの一実施例を示したものである。この図におい
て、下部コア3は上記従来例と同様、底壁13を有する
偏平の円筒形状をしており、内部にコイル10を収容す
る凹所8が設けられ、中心にはコイル10の貫通孔20
を嵌め入れる中心円筒21が立ち上がっている。また、
外周壁14の上部両側にはコイル10の両端部を引き出
すスリット9a,9bが形成されている。一方、上部コ
ア4は、上記下部コア3と同様、上壁15を有する偏平
の円筒形状をしており、上記下部コア3の外周壁14と
突き合わされる外周壁16の内部にコイル10を収納す
る凹所17が形成され、中心円筒22が立ち上がってい
る。
【0009】上記下部コア3の外周壁14及び上部コア
4の外周壁17は、いずれも壁厚が薄く、外周壁14の
上面18と外周壁17の下面19とを突き合わせて接合
する場合に、上記従来のようなスペーサを載せることが
できない。そこで、この実施例では両者の接合部に適当
なギャップH2を設けるために、図1に示したように多
数の小球7を載置し、これを下部コア3と上部コア4と
で挟持する。小球7はガラスやプラスチックで形成さ
れ、粒径を揃えることで全周に亘って均一のギャップH
2を得ることができる。接合手段としては、例えばエポ
キシ樹脂接着剤に小球7を配合分散させ、下部コア3の
上面18又は上部コア4の下面19に塗布し、圧着しな
がら熱硬化させることによって均一のギャップが確保で
きる。なお、塗布は部分的に数箇所、均等間隔に塗布す
ればよいもので、一周に亘って全面に塗布する必要はな
い。ギャップ量は小球7の粒径を変えることで容易に調
整することができる。
【0010】上記表面実装型トランス1は、全体形状を
小さく且つ薄型にできることから、図3に示すような実
装スペースに余裕のないEL駆動回路等に応用できる。
この回路図中でEL(エレクトロルミネッセンス)は、
透明電極と背面電極の間に発光体層を挟んだ構造をして
おり、透明電極と背面電極の間に交流電圧を印加するこ
とで発光体層の中のEL分子が励起されて発光するもの
である。印加する交流電圧は、概ね35〜150V程度
の電圧範囲で使用されるため、この電圧範囲に昇圧する
目的で表面実装型トランス1が用いられる。尚、回路図
中のL1、L2、L3は、表面実装型トランス1におけ
る1次コイル、2次コイル、3次コイルを表している。
そして、VINに入力した1次電圧を2次コイル、3次
コイルを介して昇圧し、この昇圧された電圧をELに印
加することでELを点灯させる。この回路では、トラン
ジスタ(Tr)の抵抗と1次コイル(L1)のインダク
タンスとの関係によって主発振を行い、2次コイル(L
2)とコンデンサ(C1)との副発振信号をトランジス
タ(Tr)のベースに入力することにより、前記発振を
持続させている。
【0011】次に、上記下部コア3と上部コア4との接
合部に形成したギャップH2の大きさを変化させたとき
のインダクタンス値とEL発光輝度の関係を図4に示
す。この結果によれば、小球7の粒径即ちギャップ量が
25μmのときに輝度は11.3cdと最も高く、その
時のインダクタンス値は238mHであった。そして、
ギャップ量が25μmより小さくなるのに伴ってインダ
クタンス値が大きくなり、輝度は低くなる傾向にある。
一方、ギャップ量が25μmより大きくなるとインダク
タンス値が小さくなるが発光輝度も徐々に低下していく
傾向にある。このギャップH2の微妙な差でインダクタ
ンス値が変動し、表面実装型トランス1の昇圧効率に影
響を与える。上記の結果から比較的高い輝度が得られる
ギャップ量は、10〜35μmの範囲で、好ましくは1
5〜35μmの範囲が望ましいものである。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表面
実装型トランスコアによれば、下部コアと上部コアとの
接合部に複数の小球を介在させることによってギャップ
を設けたので、EL駆動回路用として使用される小型の
トランスコアであっても、下部コアと上部コアとの接合
部に所望のギャップを設定することができ、最適な昇圧
効率が得られるといった効果を奏する。
【0013】また、本発明の表面実装型トランスコアを
用いてEL駆動回路を構成した場合、下部コアと上部コ
アとの接合部に形成されるギャップを10〜35μmの
範囲に設定することで、効率よくELを発光させること
ができる。
【0014】また、同一粒径の小球を使用することで均
一なギャップ量が得られ、品質にむらのないトランスコ
アが得られる。
【0015】また、本発明に係る表面実装型トランスコ
アによれば、接着剤に配合した小球を塗布するだけで所
望のギャップが得られるので組立作業が簡単であり、小
型のトランスコアばかりでなく中型や大型のトランスコ
アにも幅広く適用でき、しかも安いコストで製作でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装型トランスコアの分解斜
視図である。
【図2】上記表面実装型トランスコアの断面構造図であ
る。
【図3】上記表面実装型トランスをEL駆動回路に応用
したときの回路図である。
【図4】ギャップ量に対するインダクタンス値と輝度と
の関係を示す図である。
【図5】従来における表面実装型トランスコアの断面構
造図である。
【符号の説明】
1 表面実装型トランス 3 下部コア 4 上部コア 7 小球 10 コイル H2 ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを収納する下部コアと上部コアと
    の接合部にギャップを設けてなる表面実装型トランスコ
    アにおいて、 前記下部コアと上部コアとの接合部に複数の小球を介在
    させることによってギャップを設けたことを特徴とする
    表面実装型トランスコア。
  2. 【請求項2】 前記小球は、ガラス球又はプラスチック
    球であることを特徴とする請求項1記載の表面実装型ト
    ランスコア。
  3. 【請求項3】 前記ギャップは、10〜35μmの範囲
    に設定されることを特徴とする請求項1記載の表面実装
    型トランスコア。
JP9854098A 1998-03-25 1998-03-25 表面実装型トランスコア Pending JPH11273958A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313635A (ja) * 2001-04-10 2002-10-25 Mitsumi Electric Co Ltd インダクタのギャップ管理方法
JP2015201581A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社タムラ製作所 リアクトルとその製造方法
WO2017170492A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 積水化学工業株式会社 インダクタ用接着剤及びインダクタ

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