JPH11272673A - 文書処理方法および文書処理装置ならびに文書処理のためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

文書処理方法および文書処理装置ならびに文書処理のためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体

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JPH11272673A
JPH11272673A JP10076037A JP7603798A JPH11272673A JP H11272673 A JPH11272673 A JP H11272673A JP 10076037 A JP10076037 A JP 10076037A JP 7603798 A JP7603798 A JP 7603798A JP H11272673 A JPH11272673 A JP H11272673A
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JP
Japan
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data
unit
text
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Prior art date
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JP10076037A
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English (en)
Inventor
Teppei Hosokawa
哲平 細川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH11272673A publication Critical patent/JPH11272673A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声入力により作成した文章の出力後に、改
めて書き換えを行わなくても、所定の表示形式をもつ文
章を得ることを可能とする。 【解決手段】 音声入力により作成したサウンドデータ
が添付されている文書ファイルを読み込んで文章データ
を作成し(S11〜16)、ユーザの指示により、この
文章データに翻訳処理、語調変換処理を施し(S17〜
S21)、ユーザの所望の文字形式で、かつ、ユーザの
所望の出力位置に文章データを出力する(S22,S2
3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文章を作成・出力
するための文書処理方法および文書処理装置ならびに文
書処理のためのコンピュータプログラムを記録した記録
媒体に関し、特に、音声入力により文章を作成するため
の文書処理方法および文書処理装置ならびに文書処理の
ためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】日本語ワードプロセッサ等の文書処理装
置として、従来から、音声入力が可能な文書処理装置が
開発されている。このような装置では、入力した音声
を、音声認識・テキスト変換して文章を作成し、表示画
面に表示できるようになっている。
【0003】ところで、このような従来の文書処理装置
では、入力された音声が口語調(話し言葉形態)であっ
た場合、口語調のまま文章に変換されてしまう構成であ
った。このため、会議議事録等、文語調(書き言葉形
態)で表記されるべき文書ファイルの作成に用いた場
合、後に大幅な修正を施さなければならなかった。
【0004】そこで、このような問題を解決するための
文書処理装置が、例えば、特開平5−12246号公報
に開示されている。すなわち、この文書処理装置では、
口語調で入力された音声を、文語調の文章に変換するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された文書処理装置は、あくまでも会議などの
議事録を作成する場合のように、音声入力によって新し
い文書ファイルを作成するためのものであった。このた
め、この文書処理装置を用いて、既存の文書ファイルに
おける一部分に補足説明などを挿入した場合、あるい
は、文書ファイルの作成途中で音声によって入力を行っ
た場合には、文書ファイルの書式が崩れてしまう、ある
いは、音声から生成された文章の添付位置前後での語調
が統一されないといった問題が発生してしまい、音声入
力からだけでは、自然な表示形式の文書ファイルを作成
することができなかった。従って、所望の表示を得るた
めには、音声入力によって作成した文章を、ユーザが後
に書き換えなければならなかった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、音声入力により作成
した文章の出力後に、改めて編集作業による書き換えを
行わなくても、出力時に、所定の表示形式をもつ文章を
得ることを可能とする文書処理方法および文書処理装置
ならびに文書処理のためのコンピュータプログラムを記
録した記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の文書処理方法は、入力
された音声を認識することによって文章を作成し、この
文章を出力するための文書処理方法において、入力され
た音声を認識し、認識結果に基づいて所定の表示形式の
文章を作成する第1の工程と、上記第1の工程によって
作成された文章を、他の文章とともに出力する第2の工
程とを含んでいることを特徴としている。
【0008】上記の方法では、ユーザは、音声によって
入力を行うことで、文章を作成することができる。この
作成では、入力された音声は、例えば、所定の方法でデ
ジタル化され、デジタル化された音声に対して音声認識
が行われ、文章に変換される。
【0009】そして、上記の方法では、第1の工程にお
いて、入力された音声を認識して得られる認識結果に基
づいて、所定の表示形式をもつ文章が作成される。この
認識結果とは、例えば、音声を認識して得られる文字列
からなるデータ等のことである。また、表示形式とは、
表示画面上や紙面上に文章が出力される際の、文章の表
示の状態のことであり、例えば、文章の言語の種類、文
章の語調、文字の大きさやフォントの種類等の文字形
式、表示位置等のことである。
【0010】そして、上記の方法では、第2の工程にお
いて、第1の工程において作成された文章が、この文章
とは異なる他の文章とともに、表示画面や紙面に出力さ
れるようになっている。ここで、他の文章とは、例え
ば、ユーザがキーボード等で入力して作成したテキスト
データ等である。
【0011】従って、上記の方法において、例えば、音
声入力によって得た文章の表示形式が、ユーザの所望の
表示形式となるように設定するだけで、ユーザは、音声
入力によって得た文章を他の文章とともに出力するとき
に、その表示形式を所望の形式とすることができる。
【0012】さらに、上記の方法において、例えば、音
声入力によって得た文章の表示形式が、他の文章の表示
形式に基づいた形式となるように設定すれば、ユーザ
は、音声入力により得た文章の表示形式を、上記他の文
章の表示形式と関連させることができる。すなわち、例
えば、音声入力によって得た文章を、他の文章と同様の
言語で表示させるといったことが可能となる。
【0013】このように、上記の方法によれば、ユーザ
は、文章の出力後に、改めて編集作業を行わなくても、
出力時に、所定の表示形式をもつ文章を得ることができ
る。従って、簡単な操作で、かつ、短時間で、音声入力
によって得た文章を所定の形式で表示することが可能と
なる。
【0014】また、上記第1の工程および第2の工程
を、請求項9に記載したように、コンピュータプログラ
ムとして実現することもできる。すなわち、入力された
音声を認識することによって文章を作成し、この文章を
出力する文書処理のためのコンピュータプログラムを記
録した記録媒体であって、入力された音声を認識し、認
識結果に基づいて所定の表示形式の文章を作成し、この
所定の表示形式の文章を、他の文章とともに出力するこ
とを特徴とする文書処理のためのコンピュータプログラ
ムを記録した記録媒体を、情報処理装置等に読み込ませ
ることによって、上記第1および第2の工程を実現する
こともできる。
【0015】また、請求項2に記載の文書処理装置は、
入力された音声を認識することによって文章を作成し、
この文章を出力する文書処理装置において、文章を出力
するための出力部と、入力された音声を認識し、認識結
果に基づいて所定の表示形式を有する第1の文章を作成
する文章作成部と、上記文章作成部を制御して、入力さ
れた音声から所定の表示形式を有する第1の文章を作成
させ、上記出力部を制御して、上記第1の文章を、この
第1の文章とは異なる第2の文章とともに出力させる制
御部とを備えていることを特徴としている。
【0016】上記の構成では、ユーザは、音声によって
入力を行うことで、文章を作成することができる。この
作成においては、入力された音声は、例えば、所定の方
法によってデジタル化され、デジタル化された音声に対
して音声認識が行われ、文章に変換される。
【0017】そして、上記の構成では、制御部の制御に
より、文章作成部が、入力された音声を認識して得られ
る認識結果に基づいて、所定の表示形式をもつ第1の文
章を作成するようになっている。ここで、第1の文章と
は、音声入力によって得られた文章のことである。ま
た、認識結果とは、例えば、音声を認識して得られる文
字列からなるデータ等のことである。また、表示形式と
は、出力部によって表示画面上や紙面上に文章が出力さ
れる際の、文章の表示の状態のことであり、例えば、文
章の言語、文章の語調、文字の大きさやフォントの種類
等の文字形式、表示位置等のことである。
【0018】そして、上記の構成では、制御部の制御に
より、出力部が、第1の文章を、この第1の文章とは異
なる第2の文章とともに表示画面や紙面に出力するよう
になっている。ここで、第2の文章とは、例えば、ユー
ザがキーボード等で入力して作成したテキストデータ等
である。
【0019】従って、上記の構成において、例えば、第
1の文章の表示形式が、ユーザの所望の表示形式となる
ように設定するだけで、ユーザは、第1の文章を第2の
文章とともに出力するときに、その表示形式を所望の形
式とすることができる。
【0020】このように、上記の構成によれば、ユーザ
は、文章の出力後に改めて編集作業を行わなくても、出
力時に、所定の表示形式をもつ文章を得ることができ
る。従って、簡単な操作で、かつ、短時間で、第1の文
章を所定の形式で表示することができる。
【0021】また、上記制御部および文章作成部ならび
に出力部における作用および効果を、請求項9に記載の
ように、コンピュータプログラムとして実現することも
できる。
【0022】また、請求項3に記載の文書処理装置は、
請求項2の構成において、文章の表示形式を判定するた
めの表示形式判定部を備え、上記制御部が、上記表示形
式判定部を制御して、上記第2の文章の表示形式を判定
させ、上記文章作成部を制御して、上記第1の文章の表
示形式を、上記第2の文章における表示形式に基づいた
形式とさせることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、制御部の制御によ
り、上記表示形式判定部が、上記第2の文章の表示形式
を判定するようになっている。判定される表示形式は、
第2の文章の全ての表示形式でもよいし、あるいは、そ
の一部でもよい。そして、上記の構成では、制御部の制
御により、文章作成部が、第1の文章の表示形式を、表
示形式判定部が判定した第2の文章の表示形式に基づい
た形式とするようになっている。
【0024】従って、ユーザは、第2の文章の表示形式
がわからなくても、第1の文章の表示形式を、第2の文
章の表示形式と関連させることができる。例えば、第1
の文章を、第2の文章の表示形式と異なる形式によって
表示させたい場合には、ユーザは、第1の文章と第2の
文章との表示形式が異なった状態で出力されるように制
御部の制御を設定するだけでよい。このように、上記の
構成では、第2の文章と第1の文章とを、表示形式にお
いて所定の関連を持たせて表示することができる。
【0025】また、請求項4に記載の文書処理装置は、
請求項3の構成において、上記制御部が、上記文章作成
部を制御して、上記第1の文章の表示形式を、上記第2
の文章における表示形式と同様の形式とさせることを特
徴としている。
【0026】上記の構成では、制御部の制御により、文
章作成部が、第1の文章の表示形式を、第2の文章の表
示形式と同様の形式とするようになっている。従って、
ユーザは、第1の文章を第2の文章とともに出力するだ
けで、第1の文章と第2の文章との表示形式が統一され
た、自然な表示を得ることが可能となる。
【0027】また、請求項5に記載の文書処理装置は、
請求項2ないし4に記載の構成において、上記表示形式
が、文章を構成する言語の種類であることを特徴として
いる。
【0028】すなわち、上記の構成では、制御部の制御
により、文章作成部が、所定の言語で構成された第1の
文章を作成するようになっている。従って、この構成で
は、第1の文章の言語を、ユーザの所望の言語に翻訳し
て出力することができる。これにより、例えば、第1の
文章がユーザの理解しにくい言語で記載されていたとし
ても、第1の文章を自ら翻訳することなく、所望の言語
に変換された表示を得ることができる。
【0029】また、上記の構成では、第1の文章の言語
を、第2の文章の言語と関連付けて出力することもでき
る。これにより、例えば、第1の文章を、第2の文章と
は異なる言語で表示したい場合でも、ユーザは、自ら翻
訳することなく、第2の文章とは異なる言語によって、
第1の文章を表示させることができる。
【0030】さらに、上記の構成では、第1の文章を、
第2の文章と同じ言語に翻訳して出力することもでき
る。これにより、例えば、第1の文章が、第2の文章と
は異なる言語で構成されている場合でも、ユーザは、第
1の文章を自ら翻訳することなく、第2の文章を構成す
る言語によって、第1の文章を表示させることができ
る。
【0031】また、請求項6に記載の文書処理装置は、
請求項2ないし4に記載の構成において、上記表示形式
が、文章の語調であることを特徴としている。
【0032】すなわち、上記の構成では、制御部の制御
により、文章作成部が、所定の語調をもつ第1の文章を
作成するようになっている。ここで、語調とは、口語調
や文語調等に分類される、文章の調子のことである。
【0033】上記の構成によれば、例えば、第1の文章
が、文章として適当でない語調で表現されていたとして
も、ユーザは、編集作業を行うことなく、第1の文章を
所望の語調に変換して表示させることができる。
【0034】また、上記の構成によれば、第1の文章の
語調を、第2の文章の語調と関連付けて出力することも
できる。これにより、例えば、第1の文章を、第2の文
章とは異なる語調で表示したい場合でも、ユーザは、編
集作業を行うことなく、第2の文章とは異なる語調によ
って、第1の文章を表示させることができる。
【0035】さらに、上記の構成では、第1の文章を、
第2の文章と同じ語調に変換して出力することもでき
る。これにより、例えば、第1の文章が、第2の文章と
は異なる語調で構成されている場合でも、ユーザは、編
集作業を行うことなく、第2の文章を構成する語調によ
って、第1の文章を表示させることができる。従って、
統一観のある自然な表示を簡単に得ることが可能とな
る。
【0036】また、請求項7に記載の文書処理装置は、
請求項2ないし4に記載の構成において、上記表示形式
が、文章の文字形式であることを特徴としている。
【0037】すなわち、上記の構成では、制御部の制御
により、文章作成部が、所定の文字形式をもつ第1の文
章を作成するようになっている。ここで、文字形式と
は、例えば、文字サイズやフォント等といった、文章に
おける文字の特性である。
【0038】上記の構成によれば、ユーザは、第1の文
章を、所望の文字形式で表示させることができる。従っ
て、例えば、第1の文章の文字形式を、第2の文章と異
なるように設定すれば、第1の文章と第2の文章とを明
確に区別して表示させることが可能となる。また、第1
の文章の文字形式を、第2の文章と同様となるように設
定すれば、統一観のある自然な表示を得ることが可能と
なる。なお、第1の文章の文字形式は、第2の文章のレ
イアウトをなるべく崩さないように設定されることが好
ましい。
【0039】また、請求項8に記載の文書処理装置は、
請求項2に記載の構成において、文章の表示形式を記憶
するための表示形式記憶部を備え、上記制御部が、上記
文章作成部を制御して、第1の文章の表示形式を、上記
表示形式記憶部に記憶されている表示形式と同様のもの
とさせることを特徴としている。
【0040】上記の構成によれば、制御部の制御によ
り、文章作成部は、第1の文章の表示形式を、あらかじ
め表示形式記憶部に記憶されている表示形式と同様の形
式とするようになっている。表示形式の表示形式記憶部
への記憶は、例えば、ユーザによって作成された表示形
式を制御部が記憶させることで行ってもよい。この場合
には、制御部は、出力時にユーザの指示を必要せずに、
ユーザの所望の表示形式で、第1の文章を表示すること
ができる。
【0041】また、表示形式の表示形式記憶部への記憶
は、以前に第1の文章を作成させた際の表示形式を、制
御部が、表示形式記憶部に記憶させることで行ってもよ
い。この場合には、制御部は、ユーザの指示を必要とせ
ずに、以前に表示した際の表示形式と同様の形式で、第
1の文章を表示することができる。このように、上記の
構成によれば、第1および第2の文章の出力時に、ユー
ザの指示が不要となるとともに、出力のための時間を大
幅に短縮することが可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について以下
に説明する。図2は、本実施の形態にかかる文書処理装
置(以下、本文書処理装置とする)の構成を示すブロッ
ク図である。まず、この図2を用いて、本文書処理装置
の構成の概略について説明する。図2に示すように、本
文書処理装置は、入力部1,音声入出力部2,表示部
(出力部)3,文章データ作成部(文章作成部,表示形
式判定部)4,記憶部(表示形式記憶部)7、印刷部
(出力部)8,通信部(出力部)9および制御部10を
備えている。そして、本文書処理装置は、文書ファイル
の読み込み、作成・編集,記憶および表示を行うもので
ある。なお、文書ファイルとは、本文書処理装置におい
てひとつのデータファイルとして処理されるものであ
り、文字列のデータであるテキストデータ(請求項1に
おける他の文章,請求項2〜8における第2の文章)と
後述するサウンドデータとを含むものである。
【0043】入力部1は、キー入力部11および座標入
力部12を備えている。そして、キー入力部11は、キ
ーボード13を備えている。このキーボード13は、ユ
ーザがテキストデータを入力するためのものである。ま
た、ユーザは、このキーボード13を利用して、種々の
指示を制御部10に与える。
【0044】また、座標入力部12は、ペン14および
マウス15を備えている。そして、座標入力部12は、
ユーザがこれらペン14あるいはマウス15を介して表
示画面上の特定の位置を指定すると、この位置を座標数
値データに変換し、表示部3に備えられたタブレット3
3に出力するものである。
【0045】音声入出力部2は、音声入出力制御部2
1,マイク22およびスピーカ23を備えている。音声
入出力制御部21は、マイク22に入力されたアナログ
の音に所定のデジタル変換を施し、サウンドデータとし
て出力するものである。すなわち、このサウンドデータ
とは、デジタル化された音のデータである。このサウン
ドデータは、後述するように、文書ファイルに添付する
こともできる。また、音声入出力制御部21は、スピー
カ23を介して、サウンドデータを音として外部に出力
する機能も有する。
【0046】表示部3は、表示制御部31,表示画面3
2およびタブレット33を備えている。表示制御部31
は、文書ファイルを表示画面32によって表示可能なよ
うに変換し、液晶ディスプレイあるいはCRT(Cathod
e-Ray-Tube)等からなる表示画面32に表示させるもの
である。また、タブレット33は、ユーザがキーボード
13,ペン14およびマウス15を介して入力した、表
示画面32上の特定の位置を表示するものである。な
お、表示画面32およびタブレット33に代えて、表示
一体型タブレットを備えるようにしてもよい。
【0047】文章データ作成部4は、文書に添付されて
いるサウンドデータや音声入出力部2を介して入力され
たサウンドデータから、音声データを生成し、この音声
データをユーザの所望の手法で文章データに変換するも
のである。ここで、音声データとは、サウンドデータか
ら音声だけを抽出することによって生成される、デジタ
ル化された音声のデータである。また、文章データと
は、音声データに音声認識を施すことによって生成され
る、文字のデータである。なお、この文章データ作成部
4の詳細な構成については後述する。
【0048】記憶部7は、RAM部71,ROM部7
2,外部記憶制御部73および外部記憶装置74を備え
ている。RAM部71は、入力部1,音声入出力部2,
記憶部7あるいは通信部9等から出力された、サウンド
データやテキストデータ等のデータを、一時的に記憶す
るものである。そして、RAM部71は、後述する制御
部10の処理のための一時的な記憶領域(ワークエリ
ア)としての機能を有する。
【0049】ROM部72は、本文書処理装置のOS
(Operation System)や、各アプリケーションプログラ
ム、辞書、文法書、フォント等を格納するための記憶媒
体である。外部記憶装置74は、FD(Floppy Disk )
やCD−ROM等の記憶媒体である。外部記憶制御部7
3は、制御部10の指示に基づいて、外部記憶装置74
を制御して種々のデータを外部記憶装置74に記憶する
一方、必要なデータを外部記憶装置74から取得するも
のである。なお、ROM部72に記憶されているデータ
は、RAM部71に記憶されるようにしてもよい。
【0050】印刷部8は、印刷制御部81およびプリン
ター82を備えている。この印刷制御部81は、制御部
10の制御によって、文書ファイル等のデータを、印刷
可能なデータに変換してプリンター82に出力し、プリ
ンター82を制御して紙面上に印刷させるものである。
通信部9は、通信制御部91およびモデム92を備えて
いる。通信制御部91は、制御部10の制御によって、
モデム92を介して文書ファイル等のデータを送受信す
るものである。
【0051】制御部10は、上記した入力部1,音声入
出力部2,表示部3,文章データ作成部4,記憶部7,
印刷部8および通信部9を制御して、本文書処理装置に
おける文書ファイル作成の全処理を行わせるものであ
り、CPU(Central Processing Unit )等からなる本
文書処理装置の中枢部である。
【0052】次に、文章データ作成部4の構成について
説明する。図3は、文章データ作成部4の構成を示すブ
ロック図である。この図に示すように、文章データ作成
部4は、音声/文章変換部41,言語変換部42および
語調変換部43を備えている。
【0053】音声/文章変換部41は、音声入出力部2
あるいは通信部9を介して外部から入力されたサウンド
データ、あるいは、文書に添付されているサウンドデー
タから、音声データを生成し、音声認識して文章データ
に変換して出力するものである。この音声認識および文
章データへの変換の際には、この図に示す音声/文章変
換テーブル101が作成・利用される。以下では音声/
文章変換部41から出力される文章データを、第1文章
データとする。
【0054】言語変換部42は、音声/文章変換部41
から出力された第1文章データを入力とし、この図に示
す言語変換テーブル102を作成・利用して、他の言語
に変換(翻訳)して出力するものである。この言語変換
テーブル102は、変換前後の言語における文法書と辞
書とから作成されるものである。このような変換は、例
えば、入力された音声と、この音声を含むサウンドデー
タが添付されている文書ファイルにおけるテキストデー
タとの言語とが異なる場合に、言語の統一を図るために
施される。また、変換後の言語をユーザが指定すること
もできる。以下では、言語変換部42から出力される、
翻訳された後の文章データを、第2文章データとする。
【0055】語調変換部43は、音声/文章変換部41
から出力された第1文章データ、あるいは言語変換部4
2から出力された第2文章データを入力とし、この図に
示す語調変換テーブル103を作成・利用して、これら
文章データの語調を変換して出力するものである。この
ような変換は、例えば、入力された第1あるいは第2文
章データが口語調であって、これとともに表示されるテ
キストデータが文語調である場合に、表現の統一を図る
ために行われる。通常、サウンドデータとテキストデー
タとは、入力方法が大きく異なるので、このような場合
が生じる可能性は実際には非常に高くなる。
【0056】以下では、音声/文章変換部41から入力
され、語調変換部43によって語調だけ変換された文章
データを、第3文章データとする。また、言語変換部4
2から入力され、言語・語調ともに変換された文章デー
タを、第4文章データとする。
【0057】このように、文章データ作成部4によれ
ば、文章データの言語・語調を所望の形態に変換して出
力することが可能となっている。また、文章データ作成
部4は、ユーザの指定に応じて、上記第1〜第4文章デ
ータのどれでも出力可能である。なお、これら第1〜第
4文章データは、請求項2〜8における第1の文章に相
当するものである。また、以下では、音声データが抽出
されたサウンドデータが添付されていた文書ファイル
を、単に文書ファイルと表記する。また、上記各テーブ
ル101〜103は、作成された後、記憶部7における
いずれかの構成に記憶されるようになっている。
【0058】次に、文章データ作成部4の各構成の詳細
について説明する。まず、音声/文章変換部41の構成
について説明する。図4は、この音声/文章変換部41
の構成を示すブロック図である。この図に示すように、
音声/文章変換部41は、音声データ取得部111,前
処理部112,第1言語名判定部113,音声認識部1
14および文章作成処理部115を備えている。
【0059】音声データ取得部111は、文書ファイル
から、あるいは外部からサウンドデータを取得し、この
サウンドデータから音声データを生成するものである。
すなわち、サウンドデータが添付されている文書ファイ
ルが表示されたとき、あるいは、外部からサウンドデー
タが入力されたとき、制御部10は、ユーザの指示に基
づいて、サウンドデータを音声データ取得部111に出
力する。そして、音声データ取得部111が、このサウ
ンドデータから音声以外のノイズを除去し、音声だけを
抽出してデジタルデータとして再構成することで、音声
データを生成する。
【0060】前処理部112は、音声データ取得部11
1から入力された音声データに、音量調節およびさらな
る雑音除去等の前処理を施し、このデータを第1言語名
判定部113に出力するものである。
【0061】第1言語名判定部113は、前処理部11
2から入力された音声データの言語名を取得するもので
ある。この言語名の取得は、ユーザが入力部1を介して
言語名を入力するか、あるいは、第1言語名判定部11
3が、後述する音声/文章変換テーブル101を用いて
取得した音声データを解析し、言語名を推定することで
行われる。言語名の取得後、第1言語名判定部113
は、音声データを音声認識部114に出力する。
【0062】音声認識部114は、第1言語名判定部1
13が取得した言語名の辞書・文法書等をROM部72
から読み込んで、音声データを単語あるいは文節等の単
位に区切って辞書と照らし合わせ、この言語の標準パタ
ーンと一致する語句を検索し、上記の単位毎に語句を順
次認識するものである。そして、音声認識部114は、
認識結果から、音声/文章変換テーブル101を作成
し、記憶部7におけるRAM部71および外部記憶装置
74に記憶させるものである。その後、音声認識部11
4は、音声データを、文章作成処理部115に出力す
る。
【0063】図5は、この音声/文章変換テーブル10
1の例を示す説明図である。この図に示すように、音声
/文章変換テーブル101には、取得した音声データと
認識結果とが記載されている。なお、音声/文章変換テ
ーブル101は、音声データ取得部111によって取得
された音声データが、第1言語名判定部113が取得し
た言語名で構成されているという前提で作成されるもの
である。
【0064】文章作成処理部115は、音声認識部11
4が作成した音声/文章変換テーブル101に基づい
て、音声データを文章データに変換するものである。す
なわち、文章作成処理部115は、音声認識部114が
語句として認識した音声データの各単語あるいは文節
を、正しい文章に組み立てるものである。例えば、言語
名が日本語であれば、ひらがな、カタカナ、漢字等のデ
ータを、英語であればアルファベット等のデータを辞書
から読み込み、さらに、文法を文法書から読み込んで、
音声/文章変換テーブル101における音声認識結果と
照らし合わせて、音声データから文章データを作成す
る。そして、文章作成部115は、作成した文章データ
を、第1文章データとして出力する。
【0065】なお、第1言語名判定部113が、音声デ
ータを解析して言語名を判断する場合には、以下のよう
な処理が行われる。すなわち、第1言語名判定部113
は、音声データから適切にいくつかの単語を抽出し、言
語毎にROM部72に記憶されている多数の辞書の中か
ら、これらの単語が記載されているものを検索すること
で言語名を取得する。
【0066】また、音声認識部114が音声/文章変換
テーブル101を作成するとしているが、これに限ら
ず、外部記憶装置74あるいはRAM部71に、あらか
じめ音声/文章変換テーブル101が記憶されているよ
うにしてもよい。この場合の音声/文章変換テーブル1
01は、文法書および辞書等から構成されており、各言
語毎に備えられるようになる。そして、音声認識部11
4および文章作成処理部115が、この音声/文章変換
テーブル101を利用して、第1文章データを作成する
ようになる。
【0067】次に、言語変換部42の構成について説明
する。図6は、この言語変換部42の構成を示すブロッ
ク図である。この図に示すように、言語変換部42は、
第2言語名判定部121および翻訳部122を備えてい
る。
【0068】第2言語名判定部121は、言語変換部4
2に入力された第1文章データの、翻訳先の言語名を取
得するものである。この言語名の取得は、例えば、ユー
ザが入力部1を介して言語名を入力すること、あるい
は、第2言語名判定部121が、文書ファイルの言語名
を文書ファイルのテキストデータを解析すること等で行
われる。また、第2言語名判定部121は、取得した言
語名を、第1文章データとともに翻訳部122に伝達す
る。
【0069】翻訳部122は、第1文章データを、第2
言語名判定部121から伝達された言語名の文章に翻訳
するためのものである。この翻訳では、翻訳部122
は、ROM部72から、第1文章データの言語と第2言
語名判定部121が取得した言語との両方の辞書・文法
書を読み込んで、言語変換テーブル102を作成する。
すなわち、翻訳部122は、第1文章データを単語ある
いは文節等の単位の語句に分解し、各語句の翻訳語を辞
書・文法書から検索する。そして、これら翻訳前後の語
句から、言語変換テーブル102を作成する。
【0070】言語変換テーブル102の作成後、翻訳部
122は、この言語変換テーブル102に基づいて、第
1文章データを翻訳して第2文章データを作成し、記憶
部7におけるRAM部71および外部記憶装置74に記
憶する。
【0071】図7は、この言語変換テーブル102の一
例を示す説明図である。この図に示すように、言語変換
テーブル102には、第1文章データの単語あるいは文
節が記載されているとともに、各語句に対応して、各語
句の翻訳語が記載されるようになっている。
【0072】なお、第2文章データの言語は、ユーザの
所望の言語を選択可能である。従って、この言語は、文
書ファイルのテキストデータの言語と同じ言語でも、あ
るいは異なる言語でもよい。
【0073】また、第2言語名判定部121が文書ファ
イルのテキストデータを解析して言語名を取得する場合
には、このテキストデータのなかから適切にいくつかの
単語を抽出し、言語毎にROM部72に記憶されている
多数の辞書の中からこれらの単語が記載されているもの
を検索することで、言語名を取得する。この場合には、
第2文章データの言語は、テキストデータの言語と同一
となる。また、第2言語名判定部121が、第2文章デ
ータの言語を、テキストデータと異なるように選択する
構成としてもよい。
【0074】また、翻訳部122が言語変換テーブル1
02を作成するとしているが、これに限らず、外部記憶
装置74あるいはRAM部71に、あらかじめ言語変換
テーブル102が記憶されている構成としてもよい。こ
の場合の言語変換テーブル102は、文法書および辞書
等から構成されており、各言語毎に備えられるようにな
る。そして、翻訳部122が、この言語変換テーブル1
02を利用して、第2文章データを作成するようにな
る。
【0075】次に、語調変換部43の構成について説明
する。図8は、この語調変換部43の構成を示すブロッ
ク図である。この図に示すように、語調変換部43は、
第1語調判定部131,第2語調判定部132および語
調変換処理部133を備えている。
【0076】第1語調判定部131は、音声/文章変換
部41あるいは言語変換部42から入力された第1文章
データあるいは第2文章データの語調、すなわち、どの
ような話し言葉、あるいは書き言葉であるのかを判定す
るものである。すなわち、この第1語調判定部131
は、まず、文章データを文節毎に区切り、各文節から付
属語(助詞・助動詞等)の部分を抜き出してキーワード
として取得する。そして、これらキーワードおよび語調
変換テーブル103に基づいて文章データの語調を判断
する。
【0077】図9は、この語調変換テーブル103の例
を示す説明図である。この図に示すように、語調変換テ
ーブル103には、話し言葉キーワード欄,書き言葉キ
ーワード欄および書き言葉グループ欄が設けられてい
る。そして、話し言葉キーワード欄および書き言葉キー
ワード欄には、日本語の付属語が、それぞれの語調で記
載されている。また、書き言葉グループ欄には、書き言
葉の付属語が、『ですます調』や『である調』等のグル
ープに分けられて記載されている。第1語調判定部13
1は、語調変換テーブル103に記載されている付属語
と取得したキーワードとを照らし合わせ、文章データの
語調が話し言葉であるのか、あるいは、どのような種類
の書き言葉であるのかを判定するようになっている。な
お、この語調変換テーブル103は、記憶部7における
ROM部72、RAM部71あるいは外部記憶装置74
に記憶されているものである。
【0078】第2語調判定部132は、文書ファイルに
おけるテキストデータの語調を判定するものである。す
なわち、第2語調判定部132は、文書ファイルにおけ
るサウンドデータが添付されている位置の前後のテキス
トデータから、助詞・助動詞等を抜き出してキーワード
として取得する。そして、これらキーワードおよび語調
変換テーブル103に基づいて文章データの語調を判断
する。すなわち、第2語調判定部132は、取得したキ
ーワードを語調変換テーブル103に記載の付属語と照
らし合わせ、文章データの語調が話し言葉であるのか、
あるいは、書き言葉であるのかを判定し、さらに、書き
言葉である場合には、どの書き言葉グループに属するも
のであるかを判定する。
【0079】語調変換処理部133は、文章データの語
調を所定の語調に変換し、第3文章データあるいは第4
文章データとして出力するものである。例として、文章
データの語調とテキストデータの語調とを同様のものと
する場合について以下に説明する。
【0080】語調変換処理部133は、第1語調判定部
131と第2語調判定部132とが判定した語調が異な
っている場合、すなわち、文章データとテキストデータ
との語調が異なっている場合に、文章データの語調をテ
キストデータの語調に変換する。この変換では、語調変
換処理部133は、語調変換テーブル103を利用し
て、第1語調判定部131が取得していた文章データの
キーワードを、第2語調判定部132が判定したテキス
トデータの語調に変換する。
【0081】例えば、文章データが話し言葉であって、
テキストデータが『である調』の書き言葉である場合に
は、文章データの語調を『である調』の書き言葉に変換
する。また、文章データが書き言葉である一方、文書フ
ァイルが親しい人物からの電子メール等であって、テキ
ストデータが話し言葉で書かれている場合には、文章デ
ータの語調を話し言葉に変換する。
【0082】また、語調変換処理部133における文章
データの語調の変換は、テキストデータの語調と同じ語
調でなく、テキストデータの語調と最も近い語調等、ユ
ーザの所望の語調に変換するようにしてもよい。ユーザ
の所望の変換を語調変換処理部133に行わせる場合に
は、第2語調判定部132におけるテキストデータの語
調の判定は必ずしも必要ない。そして、この場合には、
ユーザは、入力部1を用いて所望の語調を入力し、語調
変換処理部133は、この入力に基づいて、文章データ
の語調の変換を行う。
【0083】なお、第1語調判定部131および第2語
調判定部132が取得するキーワードとしては、助詞や
助動詞のような付属語だけではなく、方言などによる特
徴的な単語等も用いることができる。また、第1語調判
定部131における判定は、主に、各文節の付属語では
なく、各文の末尾における語句の末尾に基づいて行われ
るようにしてもよい。
【0084】また、上記では、文章データおよびテキス
トデータの言語が日本語である場合について説明した
が、これに限らず、言語は外国語であってもよい。外国
語を処理する場合には、キーワードとして、その言語の
語調を端的に表現する語句を選択することが好ましい。
【0085】また、語調変換処理部133は、文章デー
タとテキストデータとを構成する言語が異なっている場
合でも、文章データの語調を変換することができる。こ
の場合には、第1語調判定部131および第2語調判定
部132が、言語の種類毎に用意されている2つの語調
変換テーブル103を用いて文章データおよびテキスト
データの語調をそれぞれ判断するようにするとともに、
語調変換処理部133が、ユーザの所望の語調に文章デ
ータの語調変換するようにすればよい。
【0086】また、文章データ作成部4によって作成さ
れた第1〜第4文章データは、図示しない活用部によっ
て活用されるようにしてもよい。
【0087】次に、本文書処理装置の処理について説明
する。まず、本文書処理装置におけるサウンドデータの
添付処理について説明する。図10は、本文書処理装置
におけるサウンドデータの添付処理の流れを示すフロー
チャートである。
【0088】ユーザは、サウンドデータを添付したい文
書ファイルを、外部記憶装置74から、あるいは、モデ
ム92を介して外部の通信先から入手する(S1)。そ
して、ユーザは、サウンドデータを添付する文書ファイ
ル上の位置を、キーボード13あるいはペン14等によ
って指定する(S2)。添付位置としては、文書ファイ
ル内の任意の位置を指定できる。
【0089】サウンドデータの添付位置を指定後、ユー
ザは、マイク22等によって音声を入力する(S3)。
そして、入力された音声は、音声入出力制御部21によ
ってデジタル化等の所定の処理を受けてサウンドデータ
となり、制御部10によって、S2で指定された文書フ
ァイルにおける添付位置に添付される(S4)。その
後、制御部10は、文書ファイルを更新・保存し(S
5)、処理が終了する。ここで、更新とは、文書ファイ
ルを、サウンドデータの添付された文書ファイルとして
書き換えることである。また、保存とは、記憶部7にお
けるユーザの所望の構成に、更新した文書ファイルを所
定の形式で記憶させることである。また、S5では、文
書ファイル内におけるサウンドデータの添付位置に、サ
ウンドデータが添付されていることを示す装飾(マーク
等)が施される。
【0090】なお、上記のサウンドデータの添付処理で
は、サウンドデータを添付しようとする文書ファイル
は、本文書処理装置で読み出し可能であれば、どのよう
な形式のものでもよい。例えば、テキストデータのみか
ら構成されているものであっても、既に別のサウンドデ
ータが添付されているものであってもよい。
【0091】また、S2においてユーザが指定するサウ
ンドデータの添付位置は、文書ファイル内のどの位置で
もよい。例えば、特定の単語・図等を指定し、これら単
語・図のための補足説明や詳細な説明をサウンドデータ
として添付するようにしてもよい。あるいは、文書ファ
イル内における、ユーザが任意に範囲指定したエリア
や、空白部分などにも、サウンドデータを添付すること
は可能である。
【0092】次に、文書ファイルに添付されたサウンド
データから、音声データを生成し、テキスト出力(文字
として出力)するための、本文書処理装置の動作につい
て説明する。本文書処理装置において文書ファイルの表
示を行う場合、ユーザは、特定の文書ファイルを表示す
る指示を入力部1を用いて入力する。その後、この指示
に基づいて、制御部10が、例えば記憶部7における外
部記憶制御部73からこの文書ファイルを読み込み、表
示部3における表示画面32に表示する。
【0093】図11は、表示画面32による文書ファイ
ルの表示の例を示す説明図である。この図に示すよう
に、表示画面32には、文書ファイルのテキストデータ
が表示される。そして、サウンドデータの添付位置に
は、波線141・142が引かれている。これら波線1
41・142が示すサウンドデータは、波線141・1
42の直上の文字、すなわち、『○○公園』および『大
玉転がし』の説明のためのものである。すなわち、波線
141・142は、サウンドデータを再生、あるいはサ
ウンドデータの音声データをテキスト出力するためのポ
インタである。
【0094】また、制御部10によって読み込まれた文
書ファイルは、制御部10の処理のために、RAM部7
1に記憶される。図12は、RAM部71の文書ファイ
ルの記憶状態の例を示す説明図である。この図に示すよ
うに、RAM部71は、テキストデータを記憶するため
のテキストデータ記憶部151と、サウンドデータおよ
び音声データを記憶するためのサウンドデータ記憶部1
52とに分割されている。テキストデータ記憶部には、
文書ファイルのテキストデータが、文頭から順に記憶さ
れている。また、サウンドデータ記憶部152は、サウ
ンドデータの添付位置を示すポインタの番号、サウンド
データから生成された音声データ、および、後述する条
件情報が対応付けられて記憶されている。
【0095】以下に、図11に示した表示例を用いて、
音声データの出力のための本文書処理装置の動作の流れ
を、図1に示すフローチャートに基づいて説明する。な
お、以下では、本文書処理装置は、日本語,英語および
ドイツ語の3種類の言語を認識可能であるとする。
【0096】文書ファイルを読み込んだ後、制御部10
は、この文書ファイルにサウンドデータ(図1ではSD
と表記)が添付されているかどうかを判断する(S1
1)。そして、制御部10は、添付されていないと判断
した場合には処理を終了する一方、添付されていると判
断した場合には、処理をS12に進める。
【0097】S12では、ユーザは、文書ファイルに添
付されているサウンドデータをスピーカ23で再生する
かどうか選択する。すなわち、サウンドデータを再生し
たい場合、ユーザは、入力部1におけるペン14あるい
はマウス15を用いて、波線141あるいは波線142
を選択した後、サウンドデータを再生するための所定の
指示を入力する。
【0098】制御部10は、S12においてサウンドデ
ータを再生する指示が入力された場合には、この指示に
基づいて、音声入出力制御部21を制御して、図13お
よび図14に示すように、サウンドデータをスピーカ2
3から再生させる(S13)。この図13では、『○○
公園』の直下の波線141を選択してサウンドデータの
再生を行った場合を示している。また、図14では、
『大玉転がし』の直下の波線142を選択してサウンド
データの再生を行った場合を示している。
【0099】また、文書ファイルに添付されているサウ
ンドデータから音声データを生成し、音声データを表示
画面32あるいは紙面上にテキスト出力させたい場合、
ユーザは、ペン14あるいはマウス15を用いて、波線
141あるいは波線142を選択した後、音声データを
テキスト出力するための所定の指示を入力する(S1
4)。また、テキスト出力を希望しない場合には、ユー
ザは、S14において、波線141あるいは波線142
が示すサウンドデータからは、音声データを生成してテ
キスト出力する必要はないことを示す所定の指示を入力
する。
【0100】この入力のために、制御部10は、表示画
面32を制御して、ユーザがテキスト出力するかどうか
を選択できるように、所定の表示を行う。図15に、S
14における表示画面32の表示例を示す。この図にお
ける表示では、波線141が示すサウンドデータにおけ
る音声データをテキスト出力するか否かの指示を、ペン
14あるいはマウス15によってユーザが入力するよう
になっている。
【0101】S14において音声データをテキスト出力
しない旨の指示が入力された場合には、制御部10は、
処理を終了する。一方、S14において音声データをテ
キスト出力する指示が入力された場合には、制御部10
は、ユーザが音声データの言語名を入力するための入力
欄を表示画面32に表示させる。
【0102】図16は、この表示の例を示す説明図であ
る。この図に示すように、ユーザは、言語名として、
『日本語』,『英語』および『ドイツ語』からなる所定
の言語と、『その他』の言語とを選択することができる
(S15)。そして、所定の言語名が選択された場合に
は、制御部10は、ユーザの選択した言語名とサウンド
データとを、文章データ作成部4における音声/文章変
換部41に伝達する。そして、音声/文章変換部41
は、伝達されたサウンドデータから、第1文章データを
後述のように作成する(S16)。また、ユーザが『そ
の他』を選択した場合には、制御部10は、処理をS1
4に戻す。
【0103】図17は、音声/文章変換部41における
第1文章データの作成処理の流れを示すフローチャート
である。この図に示すように、サウンドデータが入力さ
れると、音声/文章変換部41における音声データ取得
部111は、このサウンドデータからノイズ等を除去
し、音声だけを抽出して音声データを生成し(S3
1)、前処理部112に出力する。その後前処理部11
2は、音声データに、音量調節処理およびさらなる雑音
除去等の前処理を施し(S32)、第1言語名判定部1
13に出力する。
【0104】第1言語名判定部113は、S15で入力
された言語名を制御部10から取得し、音声データとと
もに音声認識部114に伝達する。音声認識部114
は、第1言語名判定部113が取得した言語名の辞書・
文法書等をROM部72から読み込んで、これを利用し
て音声データを音声認識し、第1言語名判定部113が
取得した言語名で音声/文章変換テーブル101を作成
する(S33)。その後、音声認識部114は、音声デ
ータを文章作成処理部115に伝達する。
【0105】文章作成処理部115は、S33で音声認
識部114によって作成された音声/文章変換テーブル
101に基づいて、音声データから第1文章データを作
成する(S34)。その後、制御部10は、文章作成処
理部115が作成した第1文章データを取得する。
【0106】S16において第1文章データが作成され
た後、ユーザは、第1文章データを翻訳してからテキス
ト出力するかどうかの指示を入力する(S17)。この
入力のために、制御部10は、表示画面32を制御し
て、ユーザが第1文章データを翻訳してテキスト出力す
るかどうかを選択できるように、所定の表示を行う。図
18に、S17における表示画面32の表示例を示す。
この図に示す表示では、波線141が示すサウンドデー
タにおける第1文章データを翻訳してからテキスト出力
するか否かの指示を、ペン14あるいはマウス15によ
ってユーザが入力するようになっている。
【0107】S17において第1文章データを翻訳しな
い旨の指示が入力された場合には、制御部10は、処理
をS20に進める。一方、S17において第1文章デー
タを翻訳する指示が入力された場合には、制御部10
は、ユーザが音声データの言語名を入力するための入力
欄を表示画面32に表示させる。図19は、この表示の
例を示す説明図である。この図に示すように、ユーザ
は、言語名として、『日本語』,『英語』および『ドイ
ツ語』からなる所定の言語と、『その他』の言語とを選
択することができる(S18)。
【0108】そして、制御部10は、S18において所
定の言語名が選択された場合には、ユーザの選択した言
語名と第1文章データとを、文章データ作成部4におけ
る言語変換部42に伝達する。そして、言語変換部42
は、伝達された第1文章データから、第2文章データを
後述のように作成する(S19)。また、ユーザが『そ
の他』を選択した場合には、制御部10は、処理をS1
7に戻す。
【0109】図20は、言語変換部42における第2文
章データの作成処理の流れを示すフローチャートであ
る。この図に示すように、言語変換部42における第2
言語名判定部121は、S18で入力された言語名を制
御部10から取得し、第1文章データとともに翻訳部1
22に伝達する(S41)。
【0110】翻訳部122は、第2言語名判定部121
が取得した言語名の辞書・文法書等をROM部72から
読み込んで、これに基づいて、第1文章データの言語と
S41で取得された言語とによって構成された、図7に
示したような言語変換テーブル102を作成する(S4
2)。その後、翻訳部122は、この言語変換テーブル
102に基づいて、S41で取得された言語による第2
文章データを作成する(S43)。その後、制御部10
は、翻訳部122が作成した第2文章データを取得す
る。
【0111】S17あるいはS19の後、ユーザは、第
1あるいは第2文章データの語調を変換するか否かを示
す指示を入力する(S20)。この入力のために、制御
部10は、表示画面32を制御して、ユーザがこの指示
を入力できるように、所定の表示を行う。図21に、S
20における表示画面32の表示例を示す。この図にお
ける表示では、波線141が示すサウンドデータにおけ
る第1あるいは第2文章データの語調を変換するか否か
の指示を、ペン14あるいはマウス15によってユーザ
が入力するようになっている。
【0112】S20において、第1あるいは第2文章デ
ータの語調を変換する必要がないことを示す指示が入力
された場合には、制御部10は、処理をS22に進め
る。一方、S20において語調を変換する指示が入力さ
れた場合には、制御部10は、第1あるいは第2文章デ
ータを文章データ作成部4における語調変換部43に出
力する。そして、語調変換部43は、第3あるいは第4
文章データを後述のように作成する(S21)。
【0113】図22は、語調変換部43における第3あ
るいは第4文章データの作成処理の流れを示すフローチ
ャートである。この図に示すように、文章データが入力
されると、語調変換部43における第1語調判定部13
1は、この文章データの語調を、図9に示した語調変換
テーブル103に従って判定する(S51)。その後、
第2語調判定部132が、文書ファイルにおけるサウン
ドデータが添付されている位置の前後のテキストデータ
の語調を判定する(S52)。
【0114】そして、S52の後、語調変換処理部13
3は、S51で判定された語調とS52で判定された語
調とが異なるかどうか判断し(S53)、異なる場合に
は、語調変換テーブル103を利用して、文章データの
語調をテキストデータの語調にあわせて変換し、第3あ
るいは第4文章データを作成する(S54)。その後、
制御部10は、語調変換処理部133が変換した第3あ
るいは第4文章データを取得する。
【0115】上記のS1〜S21における処理により、
ユーザの所望の形式をもつ文章データが作成される。そ
して、後述する処理により、文章データの出力位置が決
定され(S22)、表示画面32に文章データがテキス
ト出力されて(S23)、文章データのテキスト出力処
理が終了する。以下に、S22およびS23の処理につ
いて説明する。
【0116】まず、S22に示した、文書ファイルの出
力位置決定の処理について説明する。なお、以下では、
文章データの出力位置は、ユーザの所望の位置,ポイン
タが属する段落の末部,ポインタの属するページのフッ
ター部および文書ファイルの最終ページの4つの位置の
いずれかであるとする。
【0117】図23は、S22に示した文章データの出
力位置決定における処理の流れを示すフローチャートで
ある。この図に示すように、文章データの出力位置決定
処理では、まず、ユーザが、ペン14あるいはマウス1
5を用いて、文章データの出力位置を指定するための所
定の入力を行う(S61)。
【0118】この入力のために、制御部10は、文章デ
ータを取得した後、表示画面32を制御して、ユーザが
テキスト出力するかどうかを選択できるように、所定の
表示を行う。図24に、S61における表示画面32の
表示を示す。この図における表示では、文章データの出
力位置として、ユーザは、『好きな位置』,『この段落
の最後』,『このページのフッター部』および『最終ペ
ージ』のうちの所望の位置を、ペン14あるいはマウス
15によって選択するようになっている。
【0119】S61において、ユーザが図24における
『好きな位置』を選択した場合、ユーザは、表示画面3
2上の所望の位置に、文章データをテキスト出力するこ
とができる。この場合、ユーザは、S61の入力に続い
て、出力位置の座標データを、ペン14あるいはマウス
15によって入力する(S62)。その後、制御部10
は、S62において入力された座標データの近傍に、文
章データを挿入できるだけの出力スペースがあるかどう
かを判断する(S63)。
【0120】そして、出力スペースがあると判断した場
合には、制御部10は、S62で入力された位置を文章
データのテキスト出力位置としてこのまま決定する。一
方、S63で、出力スペースがないと判断した場合に
は、制御部10は、文書ファイルのレイアウトを崩して
この位置にテキスト出力するか、あるいは、出力位置を
再指定するかどうかを、ユーザに選択できるように、表
示画面32に所定の表示を行う。そして、ユーザは、こ
の表示に従って、レイアウトを崩すか、あるいは出力位
置を再指定するかを示す指示を入力する(S64)。
【0121】そして、S64で、ユーザが出力位置を再
指定をする指示を入力した場合には、制御部10は、処
理をS61に戻す。一方、レイアウトを崩す指示を入力
した場合には、制御部10は、S62にで指定された位
置に文章データを挿入できるだけのスペースを確保する
ために、文書ファイルのレイアウトを変更する(S6
5)。
【0122】図25は、このS64における表示画面3
2の表示の例を示す説明図である。この図の例では、ユ
ーザが『変更する』を選択した場合には、文書ファイル
のレイアウトが崩されて、S63で選択された出力位置
に文章データがテキスト出力される。一方、『変更しな
い』を選択した場合には、ユーザが出力位置を再指定で
きるように、制御部10は、処理をS61に戻すように
なっている。
【0123】また、S61において、ユーザが『この段
落の最後』を選択した場合、ユーザは、選択したポイン
タの属する段落の末部に文章データをテキスト出力する
ことができる。また、S61において、ユーザが『この
ページのフッター部』を選択した場合、ユーザは、選択
したポインタの属するページのフッター部(ページの末
部)に、文章データを注釈として出力することができ
る。これらの場合にも、上記したS63〜S65と同様
に、出力スペースの有無の判断(S66,S69),レ
イアウトの変更の可否(S67,S70)、および、レ
イアウトの変更(S68,S71)の処理が行われ、出
力位置が決定・確保される。なお、フッター部に出力す
る際に出力スペースが足りない場合、文書ファイルのレ
イアウトを変更せずに、次ページのフッター部を利用し
て足りないスペースを補うようにしてもよい。
【0124】また、S61において、ユーザが、『最終
ページ』を選択した場合、ユーザは、文書ファイルの最
終ページの末部に文書ファイルをテキスト出力すること
ができる。この場合には、S72において出力スペース
の有無が判断された結果、スペースが十分でないと判断
された場合には、ユーザは、新たに最終ぺージを作成す
るかどうかを選択する(S73)。そして、新たな最終
ページ作成する指示がユーザにより入力された場合に
は、制御部10は、文書ファイルの末部にぺージを追加
し(S74)、文章データの表示のためのスペースとし
てこのページを使用する。一方、新たなページを作成し
ない旨の指示が入力された場合には、S61に戻るよう
になっている。
【0125】次に、S23に示した、表示画面32への
文章データのテキスト出力処理について説明する。図2
6は、この処理を説明するための説明図である。S22
において出力位置が決定されると、この図に示すよう
に、制御部10は、文章データを表示するための、フォ
ントおよび文字サイズ等の文字形式を適切に設定する
(S71)。そして、S22において決定された位置
に、文章データをテキスト出力する(S72)。
【0126】S71における設定は、文章データの文字
をテキストデータよりも小さくしたり、文章データの文
字を斜体フォントで表示したりする等、文章データにお
けるテキストデータの文字と文章データの文字との形式
が異なるように行われることが好ましい。これは、ユー
ザが、テキストデータと文章データとの区別を明確に行
えるようにするためのである。また、文章データの文字
形式は、ユーザの所望の形式とできるようにしてもよ
い。
【0127】図27〜図30は、文章データがテキスト
出力された際の、表示画面32の表示の例を示す説明図
である。図27の例では、話し言葉の文章データが、テ
キストデータと同種の書き言葉に変換されて表示されて
いる。一方、図28の例では、話し言葉の文章データ
が、語調が変換されないまま表示されている。従って、
文章データとテキストデータとの語調が異なった表示と
なっている。
【0128】また、図29の例では、文章データが、英
語に翻訳されてテキスト出力されて表示されている。あ
るいは、この表示は、英語の音声データを日本語に翻訳
せずにテキスト出力した結果であるともいえる。
【0129】また、図30は、文書ファイルのレイアウ
トを崩して文章データを表示した場合における、表示画
面32における表示の例である。この図の例では、●が
ユーザが指定した位置となっている。そして、この位置
に文章データを挿入するために、文書ファイルのレイア
ウトが崩され、テキストデータが下にずれた状態となっ
ている。また、これら図27〜図30に示した例では、
文章データの出力位置は、ユーザの所望の位置となって
いる。
【0130】ここで、図12のRAM部71に設定され
る条件情報について説明する。この条件情報は、本文書
処理装置の処理においてユーザが入力する指示に基づい
て、サウンドデータ毎に制御部10によって設定され
る。
【0131】例えば、図1におけるS14の後、制御部
10は、S14におけるユーザの入力、すなわち、音声
データをテキスト出力するか否かの指示の結果を、図1
2に示したサウンドデータ記憶部152における条件情
報欄に設定する。すなわち、S14においてサウンドデ
ータにおける音声データをテキスト出力する必要がない
ことを示す指示が入力された場合には、制御部10は、
該当するサウンドデータの条件情報として、音声データ
のテキスト出力は不要であることを記載する。一方、テ
キスト出力する指示が入力された場合には、条件情報と
して、音声データのテキスト出力は必要であることを記
載する。
【0132】同様に、制御部10は、図1に示したS1
2,S15,S17,S18,S20,および、図23
に示したS64,S67,S70およびS73の後、こ
れらのステップにおいてユーザが入力した指示を、条件
情報としてRAM部71におけるサウンドデータ記憶部
152に設定する。
【0133】そして、図1に示した処理において、制御
部10は、条件情報が設定されているサウンドデータを
以下のように扱う。すなわち、上記したユーザの指示を
必要とするステップに対するユーザの指示として、制御
部10は、過去のユーザの指示である条件情報を利用す
る。すなわち、条件情報を、テキスト出力の初期設定の
ように使用する。
【0134】このようにすれば、ユーザは、過去に入力
した指示を再度入力する必要がないので、テキスト出力
に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。ま
た、条件情報とは異なる所望の表示を得たい場合には、
ユーザは、RAM部71におけるサウンドデータ記憶部
152の条件情報欄を編集するようにしてもよい。ある
いは、条件情報を使用する前に、上記各ステップにおい
て新たに指示を入力するかどうか、制御部10がユーザ
に判断を仰ぐようにしてもよい。
【0135】また、この条件情報の設定を以下のように
してもよい。すなわち、同一の文書ファイルに複数のサ
ウンドデータが添付されている場合、1つのサウンドデ
ータについて、上記のような条件情報が設定されると、
その他のサウンドデータにも、同じ条件情報が設定され
るようにしてもよい。
【0136】1つの文書ファイルに複数のサウンドデー
タが添付されている場合、各サウンドデータから得られ
る音声データに対応する言語、語調等は共通である場合
が多い。従って、上記の構成によれば、1つのサウンド
データに設定された条件情報に基づいて、他のサウンド
データに対応した文章データのテキスト出力処理を行う
ことができるので、同じ条件情報を何度も設定する必要
がなくなり、テキスト出力処理に要する時間をさらに大
幅に短縮することが可能となる。
【0137】例えば、図27〜図30に示した例では、
いずれの場合も、波線141が示すサウンドデータに基
づいた文章データの表示の形式と、波線142が示すサ
ウンドデータに基づいた文章データの表示の形式とが等
しくなっている。これは、波線141からの文章データ
に対してユーザが指定した条件情報が、自動的に波線1
42からの文章データに対して設定されているからであ
る。
【0138】以上のように、本文書処理装置では、文書
ファイルに添付されたサウンドデータから音声データを
生成し、この音声データを文章データに変換してテキス
ト出力するようになっている。そして、本文書処理装置
では、このテキスト出力の際、文章データ作成部4によ
って、文章データの表示形式を、ユーザの所望の形式、
あるいは、文書ファイルと関連付けて変換し、テキスト
出力するようになっている。
【0139】これにより、文章データをテキスト出力す
る際に、文章データを表示画面上で編集し直すことな
く、文章データの表示形式を、ユーザの所望の形式、あ
るいは、文書ファイルにおけるテキストデータと同様の
形式とすることができる。従って、所望の表示を行うた
めに要する操作を極めて簡単に行うことが可能となると
ともに、この表示を行うための時間を大幅に短縮するこ
とが可能となる。
【0140】また、特に、文章データ作成部4における
語調変換部43においては、文章データとテキストデー
タとの語調を判定し、文章データの語調を、テキストデ
ータの語調と同様のものに変換することが可能となって
いる。すなわち、例えば、文章データが話し言葉であっ
て、テキストデータが書き言葉であれば、語調変換部4
3は、文章データを書き言葉に変換できるようになって
いる。
【0141】従って、テキストデータの語調と文章デー
タと語調とが一致させることができるので、文章データ
を所望の語調に編集し直すことなく、統一観のある自然
な表示を得ることが可能となる。さらに、書き言葉を
『である調』や『ですます調』等に細分化して、語調を
判定するようになっているので、非常に精密に語調を統
一することが可能である。
【0142】さらに、語調変換部43は、文章データを
ユーザの所望の語調に変換することもできる。これによ
り、文章データを所望の語調に編集し直すことなく、文
章データにおける所望の語調での表示を得ることが可能
となる。
【0143】また、本文書処理装置では、ユーザの判断
により、文章データの語調を変換せずにテキスト出力す
ることも可能である。このような出力を行う場合として
は、例えば、テキストデータの語調と文章データの語調
とがほぼ同一である場合や、たとえ語調が要なっていて
も文章データをそのままの語調でテキスト出力したい場
合等が考えられる。
【0144】また、特に、文章データ作成部4における
言語変換部42においては、文章データの言語を、ユー
ザの所望の言語に翻訳することが可能となっている。ま
た、語調変換部43は、文章データとテキストデータと
の言語の種類を判断し、自動的に文章データの言語をテ
キストデータの言語に翻訳することもできる。
【0145】これにより、ユーザは、文章データを所望
の言語に翻訳することなく、所望の言語で文章データを
テキスト出力することができる。従って、例えば、文章
データとテキストデータとが異なる言語で作成されてい
る場合には、ユーザは、文章データを翻訳・編集するこ
となく、文章データの言語をテキストデータの言語に翻
訳して表示させることができる。
【0146】従って、例えば、テキストデータが日本語
で書かれている一方、文章データが英語であるような場
合、英語を解さないユーザであっても、文章データを有
効に活用することが可能である。また、本文書処理装置
では、テキストデータと文章データとの言語が異なる場
合でも、異なったまま出力することもできる。従って、
例えば、ユーザがアメリカ人であって、テキストデータ
が日本語であり、サウンドデータはそのアメリカ人のた
めに英語で作成されたものであるような場合には、文章
データを翻訳する必要はない。
【0147】また、本文書処理装置では、文章データ
を、テキストデータと異なる言語に翻訳してテキスト出
力することも可能である。従って、例えば、テキストデ
ータが日本語であり、サウンドデータはアメリカ人のた
めに英語で添付されているが、ユーザがドイツ人であ
る、というような場合には、ユーザは、文章データをド
イツ語でテキスト出力することができるので、文章デー
タを有効に活用することが可能である。
【0148】また、本文書処理装置では、サウンドデー
タから文章データを作成してテキスト出力する際にユー
ザが入力した指示を、制御部10が、サウンドデータの
条件情報として設定・記憶するようになっている。そし
て、制御部10は、同一のサウンドデータから文章デー
タをテキスト出力する際には、これら条件情報に従って
表示の形式等を決定するようになっている。
【0149】特に、図1に示したS14において、音声
データをテキスト出力しない旨の指示をユーザが入力し
た場合には、制御部10は、条件情報として、この指示
(テキスト出力否指示)を条件情報として設定する。こ
の場合には、ユーザは、添付されたサウンドデータに対
応した文章データをテキスト出力することなく、文書フ
ァイルをテキスト出力することになる。
【0150】さらに、文書ファイルに複数のサウンドデ
ータがある場合には、1つのサウンドデータに設定され
た条件情報を、他のサウンドデータにも設定するように
することも可能である。従って、1つのサウンドデータ
に設定された条件情報に基づいて、他のサウンドデータ
に対応した文章データのテキスト出力処理を行うことが
できるので、同じ条件情報を何度も設定する必要がなく
なり、テキスト出力に要する時間をさらに大幅に短縮す
ることが可能となっている。
【0151】また、本文書処理装置では、ユーザは、文
章データを所望の位置にテキスト出力することができる
ようになっている。さらに、ユーザが指定した出力位置
に文章データが納まるように、文字サイズ・フォント等
の文字形式が設定され、可能な限り元文書のレイアウト
を崩さないようにしてテキスト出力されるようになって
いる。従って、ユーザは、テキストデータの構成の変化
を最小限に留めながら、文章データを所望の位置にテキ
スト出力させることが可能となっている。
【0152】また、上記の文章データにおける文字形式
は、テキストデータの文字形式と異なるように設定され
ることが好ましい。これにより、ユーザは、文章データ
とテキストデータとを明確に区別することが可能となっ
ている。
【0153】なお、本文書処理装置において読み込まれ
る文書ファイルは、本文書処理装置で作成されたものに
限らない。本文書処理装置は、一般的な日本語ワードプ
ロセッサやパソコン、携帯情報端末等で作成された文書
ファイルを読み込むことができる。また、通信部9を備
えているため、サウンドデータを含んだ電子メール等の
文書ファイルを処理することも可能である。
【0154】また、図11等では、では、サウンドデー
タの添付位置に、波線141・142が引かれていると
したが、サウンドデータを示す装飾は、これに限らず、
どのような記号,絵,図形でもよい。
【0155】また、図1に示した本文書処理装置の処理
では、本文書処理装置は、日本語、英語、ドイツ語の3
種類の言語を認識可能であるとしているが、本文書処理
装置によって認識される言語はこれらに限らない。本文
書処理装置が、これら以外の言語を認識するようにして
もよいし、3つ以上の多数の言語を認識するようにして
もよい。
【0156】また、図1に示した処理では、S13にお
いて、ユーザの指示によりサウンドデータが再生される
ようになっているが、これに限らず、図17に示した第
1文章データの作成処理におけるS31において、サウ
ンドデータから音声データが生成されるときに、ユーザ
の指示に基づいて、サウンドデータが再生されるように
してもよい。
【0157】また、図1に示した処理では、S15にお
いてユーザが音声データの言語名を入力(選択)するよ
うにしているが、本文書処理装置における言語名の取得
はこれに限らない。例えば、第1言語名判定部113
が、取得したサウンドデータを解析し、その言語名を判
定するようにしてもよい。また、音声/文章変換部41
にサウンドデータが伝達された後、第1言語名判定部1
13が、表示制御部31を制御して、図16に示したよ
うな入力画面を設定するようにし、第1言語名判定部1
13が直接言語名を取得するようにしてもよい。この場
合に、所定の言語名以外の言語が入力されたときには、
処理の流れは、S14に戻るようにすることが好まし
い。
【0158】また、同様に、図1に示した処理では、S
18においてユーザが翻訳先の言語を入力(選択)する
ようにしているが、本文書処理装置における言語名の取
得はこれに限らない。例えば、第2言語名判定部121
が、取得した第1文章データを解析し、その言語名を判
定するようにしてもよい。また、言語変換部42に第1
文章データが伝達された後、第2言語名判定部121
が、表示制御部31を制御して、図19に示したような
入力画面を設定するようにし、第2言語名判定部121
が直接言語名を取得するようにしてもよい。この場合
に、所定の言語名以外の言語が入力されたときには、処
理の流れは、S17に戻るようにすることが好ましい。
【0159】また、図1に示した処理では、S23にお
いてテキスト出力した後、処理を終了するようにしてい
るが、S23において出力された文章データを、新たに
テキストデータとして文書ファイルに添付し、文書ファ
イルを更新するようにしてもよい。このようにすれば、
文章データを、ユーザの所望の表示形式のテキストデー
タとして文書ファイルに記載することが可能となる。
【0160】また、図23に示した文章データの出力位
置決定の処理におけるS63,S66,S69およびS
72において、制御部10が出力スペースの有無を判断
しているが、この判断は、文章データの文字サイズも考
慮に入れて行われるようにしてもよい。この場合、制御
部10は、これらのステップにおいて、文章データの文
字サイズを可能な限り小さいものにしても、スペースが
充分でないかどうかを判断する。そして、制御部10
は、できるだけ文書ファイルのレイアウトを崩さないよ
うに、文章データの文字サイズを決定する。そして、指
定された出力位置の近傍で、文字サイズをどのようにし
ても文章データが納まり切らない場合に限って、出力ス
ペースがないと判断する。
【0161】また、この処理では、文章データの出力位
置を、ユーザが指定する所望の位置,段落の末部,ぺー
ジのフッター部および最終ぺージの4種類としている
が、これに限るものではない。図24に示した入力画面
におけるユーザの選択肢は、ユーザの所望の位置を登録
することができる。
【0162】また、図26に示したS71では、文章デ
ータの文字形式を制御部10が設定するとしているが、
これに限らず、文章データの文字形式をユーザが自由に
選択できるようにしてもよい。
【0163】また、図1には、本文書処理装置の処理と
して、文書ファイルに添付されたサウンドデータから文
章データを作成し、所望の表示形式に変換してテキスト
出力する処理の流れを示したが、本文書処理装置で処理
可能な文章データは、これに限るものではない。すなわ
ち、本文書処理装置では、音声入出力部2や通信部9を
通じて入力されたサウンドデータを一旦文書ファイルに
添付することなく、このサウンドデータから文章データ
を作成し、テキスト出力することも可能である。
【0164】この場合のテキスト出力における処理は、
図1に示した処理において、S11〜S13に代えて、
『サウンドデータを外部から入力』するステップを加え
たものとなる。また、この場合、S22において設定さ
れる文章データの出力位置に、サウンドデータが添付さ
れるようにしてもよい。
【0165】また、本文書処理装置では、制御部10の
制御により、音声/文章変換部41が、サウンドデータ
から音声データを生成し、音声データから第1〜第4文
章データを作成するようになっているが、本文書処理装
置の構成はこれに限るものではない。すなわち、図1,
図10,図17,図20,図22,図23および図26
に示した、制御部10および文章データ作成部4におけ
る処理を行うためのコンピュータプログラムを記録媒体
に記憶し、このプログラムを読み込ませた情報処理装置
によっても、本文書処理装置と同様の作用・効果を得る
ことが可能である。
【0166】例えば、上記の情報処理装置として、上記
のコンピュータプログラムが記録されている記録媒体を
読み込むためのドライブ,文書ファイルを出力するため
の出力部,ユーザが指示やテキストデータを入力するた
めのキーボード等からなる入力部,CPU,このCPU
が適宜使用するRAM等の記憶部等を備えた情報処理装
置を用いることができる。
【0167】そして、このような情報処理装置では、C
PUが、記録媒体から上記のようなコンピュータプログ
ラムを読み込んで記憶部に記憶し、上記した表示部や出
力部等を制御して、上記の各処理を行うようになる。こ
のように、コンピュータプログラムを記録した記録媒体
を用いれば、一般的な情報処理装置によって、本文書処
理装置と同等の作用・効果を得ることが可能となる。
【0168】また、上記のようなコンピュータプログラ
ムを情報処理装置に直接読み込ませる必要はない。すな
わち、コンピュータプログラムやデータ等を一括管理す
る別の機器(サーバーマシン)に、上記コンピュータプ
ログラムを読み込ませ、その後、モデム等の通信装置を
介して、情報処理装置に読み込ませるようにしてもよ
い。
【0169】また、上記のようなコンピュータプログラ
ムは、例えば、ソースプログラム、中間プログラム、実
行形式プログラム等の形式で記録媒体に記録されていて
もよい。
【0170】また、本文書処理装置は、音声データの登
録においてテキスト出力を可能にするか否かの条件情報
を持つ手段を備え、条件情報がテキスト出力を指示して
いる場合には音声データを認識して文章データに変換し
てテキスト出力を可能にし、条件情報がテキスト出力否
指示の場合にはテキスト出力を行わないように構成され
てもよい。
【0171】また、本文書処理装置は、複数の音声デー
タが添付された文書をテキスト出力する際に、最初の音
声データに対して指定した言語や語調等の条件情報を、
それ以降の音声データに対しても有効にして順次音声デ
ータをテキスト出力するように構成されてもよい。
【0172】また、本文書処理装置は、音声データが添
付された文書をテキスト出力する際に、元文書のレイア
ウトを崩さないように、指定された位置に自動で文字サ
イズ、フォント等を判断、決定して音声データをテキス
ト出力するように構成されてもよい。
【0173】また、本文書処理装置は、入力された音声
を認識することによって文章を作成し、この文章を出力
する文書処理装置において、文章を出力するための出力
部と、入力された音声を認識し、認識結果に基づいて所
定の表示形式を有する第1の文章を作成する文章作成部
と、上記文章作成部を制御して、入力された音声から所
定の表示形式を有する第1の文章を作成させ、上記出力
部を制御して、上記第1の文章を、この第1の文章とは
異なる第2の文章とともに出力させる制御部とを備えて
いる文書処理装置であって、さらに、文章の表示形式を
記憶するための記憶部を備え、上記制御部が、上記記憶
部を制御して、上記文章作成部が作成した第1の文章の
表示形式を上記認識結果と関連付けて記憶させ、その
後、上記文章作成部を制御して第1の文章を作成させる
ときに、その表示形式を、記憶部に記憶させた表示形式
とさせる構成であってもよい。
【0174】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の文書処理方法は、入力された音声を認識することによ
って文章を作成し、この文章を出力するための文書処理
方法において、入力された音声を認識し、認識結果に基
づいて所定の表示形式の文章を作成する第1の工程と、
上記第1の工程によって作成された文章を、他の文章と
ともに出力する第2の工程とを含んでいる方法である。
【0175】上記の方法では、例えば、音声入力によっ
て得た文章の表示形式が、ユーザの所望の表示形式とな
るように設定するだけで、ユーザは、音声入力によって
得た文章を他の文章とともに出力するときに、その表示
形式を所望の形式とすることができる。また、例えば、
音声入力によって得た文章の表示形式が、他の文章の表
示形式に基づいた形式となるように設定すれば、ユーザ
は、音声入力によって得た文章の表示形式を、上記他の
文章の表示形式と関連させることができる。すなわち、
例えば、音声入力によって得た文章を、他の文章と同様
の言語で表示させるといったことができる。
【0176】このように、上記の方法によれば、ユーザ
は、文章の出力後に、改めて編集作業を行わなくても、
出力時に、所定の表示形式をもつ文章を得ることができ
る。従って、簡単な操作で、かつ、短時間で、音声入力
によって得た文章を所定の形式で表示することが可能と
なるという効果を奏する。また、上記第1の工程および
第2の工程を、請求項9に記載したように、コンピュー
タプログラムとして実現することもできる。
【0177】また、請求項2に記載の文書処理装置は、
入力された音声を認識することによって文章を作成し、
この文章を出力する文書処理装置において、文章を出力
するための出力部と、入力された音声を認識し、認識結
果に基づいて所定の表示形式を有する第1の文章を作成
する文章作成部と、上記文章作成部を制御して、入力さ
れた音声から所定の表示形式を有する第1の文章を作成
させ、上記出力部を制御して、上記第1の文章を、この
第1の文章とは異なる第2の文章とともに出力させる制
御部とを備えている構成である。
【0178】上記の構成によれば、例えば、第1の文章
の表示形式がユーザの所望の表示形式となるように設定
するだけで、ユーザは、第1の文章を第2の文章ととも
に出力するときに、その表示形式を所望の形式とするこ
とができる。このように、上記の構成によれば、ユーザ
は、文章の出力後に改めて編集作業を行わなくても、出
力時に、所定の表示形式をもつ文章を得ることができる
という効果を奏する。また、上記制御部および文章作成
部ならびに出力部における作用および効果を、請求項9
に記載のように、コンピュータプログラムとして実現す
ることもできる。
【0179】また、請求項3に記載の文書処理装置は、
請求項2の構成において、文章の表示形式を判定するた
めの表示形式判定部を備え、上記制御部が、上記表示形
式判定部を制御して、上記第2の文章の表示形式を判定
させ、上記文章作成部を制御して、上記第1の文章の表
示形式を、上記第2の文章における表示形式に基づいた
形式とさせる構成である。
【0180】上記の構成によれば、ユーザは、第2の文
章の表示形式がわからなくても、第1の文章の表示形式
を、第2の文章の表示形式と関連させることができる。
例えば、第1の文章を、第2の文章の表示形式と異なる
形式によって表示させたい場合には、ユーザは、第1の
文章と第2の文章との表示形式が異なった状態で出力さ
れるように制御部の制御を設定するだけでよい。これに
より、請求項2の効果に加えて、上記の構成では、第2
の文章と第1の文章とを、表示形式において所定の関連
を持たせて表示することができるという効果を奏する。
【0181】また、請求項4に記載の文書処理装置は、
請求項3の構成において、上記制御部が、上記文章作成
部を制御して、上記第1の文章の表示形式を、上記第2
の文章における表示形式と同様の形式とさせる構成であ
る。
【0182】上記の構成では、制御部の制御により、文
章作成部が、第1の文章の表示形式を、第2の文章の表
示形式と同様の形式とするようになっている。これによ
り、請求項3の効果に加えて、第1の文章を第2の文章
とともに出力するだけで、第1の文章と第2の文章との
表示形式が統一された、自然な表示を得ることが可能と
なるという効果を奏する。
【0183】また、請求項5に記載の文書処理装置は、
請求項2ないし4に記載の構成において、上記表示形式
が、文章を構成する言語の種類である構成である。
【0184】すなわち、上記の構成では、制御部の制御
により、文章作成部が、所定の言語で構成された第1の
文章を作成するようになっている。これにより、請求項
2ないし4の効果に加えて、出力後に第1の文章を翻訳
することなく、所定の言語に変換された表示を得ること
ができるという効果を奏する。
【0185】また、請求項6に記載の文書処理装置は、
請求項2ないし4に記載の構成において、上記表示形式
が、文章の語調である構成である。
【0186】すなわち、上記の構成では、制御部の制御
により、文章作成部が、所定の語調をもつ第1の文章を
作成するようになっている。これにより、請求項2ない
し4の効果に加えて、出力後に編集作業を行うことな
く、第1の文章を所定の語調に変換して表示させること
ができるという効果を奏する。
【0187】また、請求項7に記載の文書処理装置は、
請求項2ないし4に記載の構成において、上記表示形式
が、文章の文字形式である構成である。
【0188】すなわち、上記の構成では、制御部の制御
により、文章作成部が、所定の文字形式をもつ第1の文
章を作成するようになっている。これにより、請求項2
ないし4の効果に加えて、出力後に編集作業を行うこと
なく、第1の文章を所望の文字形式で表示させることが
できるという効果を奏する。
【0189】また、請求項8に記載の文書処理装置は、
請求項2に記載の構成において、文章の表示形式を記憶
するための表示形式記憶部を備え、上記制御部が、上記
文章作成部を制御して、第1の文章の表示形式を、上記
表示形式記憶部に記憶されている表示形式と同様のもの
とさせる構成である。
【0190】これにより、請求項2の効果に加えて、出
力時にユーザが指示を行わなくても、所定の表示形式で
表示を行うことができる。従って、表示のための操作を
簡単にすることができるとともに、表示に要する時間を
短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる文書処理装置にお
ける処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】上記文書処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図2に示した文書処理装置における文章データ
作成部の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した文章データ作成部における音声/
文章変換部の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した音声/文章変換部が作成する音声
/文章変換テーブルの例を示す説明図である。
【図6】図3に示した文章データ作成部における言語変
換部の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した言語変換部が作成する言語変換テ
ーブルの例を示す説明図である。
【図8】図3に示した文章データ作成部における語調変
換部の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示した語調変換部が作成する語調変換テ
ーブルの例を示す説明図である。
【図10】図2に示した文書処理装置におけるサウンド
データの添付処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図2に示した文書処理装置における表示画面
による文書ファイルの表示の例を示す説明図である。
【図12】図2に示した文書処理装置におけるRAM部
の記憶状態の例を示す説明図である。
【図13】図11に示した表示画面による表示の例にお
いて、サウンドデータに対応したポインタである波線が
選択された場合の、表示画面における表示の例を示す説
明図である。
【図14】図11に示した表示画面による表示の例にお
いて、別のサウンドデータに対応したポインタである波
線が選択された場合の、表示画面における表示の例を示
す説明図である。
【図15】図1に示したフローチャートの処理におい
て、音声データをテキスト出力するか否かをユーザが指
示するために設定された、表示画面の表示の例を示す説
明図である。
【図16】図1に示したフローチャートの処理におい
て、音声データの言語名をユーザが指示するために設定
された、表示画面の表示の例を示す説明図である。
【図17】図1に示したフローチャートにおけるS16
の処理を示すフローチャートであって、図4に示した音
声/文章変換部における第1文章データの作成処理の流
れを示すフローチャートである。
【図18】図1に示したフローチャートの処理におい
て、音声データを翻訳するか否かをユーザが指示するた
めに設定された、表示画面における表示の例を示す説明
図である。
【図19】図1に示したフローチャートの処理におい
て、音声データを何語に翻訳するかユーザが指示するた
めに設定された、表示画面における表示の例を示す説明
図である。
【図20】図1に示したフローチャートにおけるS19
の処理を示すフローチャートであって、図6に示した言
語変換部における第2文章データの作成処理の流れを示
すフローチャートである。
【図21】図1に示したフローチャートの処理におい
て、音声データの語調を変換するか否かをユーザが指示
するために設定された、表示画面における表示の例を示
す説明図である。
【図22】図1に示したフローチャートにおけるS21
の処理を示すフローチャートであって、図8に示した語
調変換部における第3あるいは第4文章データの作成処
理の流れを示すフローチャートである。
【図23】図1に示したフローチャートにおけるS22
の処理を示すフローチャートであって、文章データの出
力位置決定における処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図24】図23に示したフローチャートの処理におい
て、ユーザが文章データの出力位置を指示するために設
定された、表示画面の表示の例を示す説明図である。
【図25】図23に示したフローチャートの処理におい
て、ユーザが文書ファイルのレイアウトを変更するか否
かの指示を行えるように設定された、表示画面の表示の
例を示す説明図である。
【図26】図1に示したフローチャートにおけるS23
の処理を示すフローチャートであって、文章データに所
定の文字形式を設定してテキスト出力するための処理の
流れを示すフローチャートである。
【図27】文章データをテキスト出力した際の表示画面
の表示の例を示す説明図であって、話し言葉の文章デー
タが、テキストデータと同種の書き言葉に語調が変換さ
れて表示されている例を示す説明図である。
【図28】文章データをテキスト出力した際の表示画面
の表示の他の例を示す説明図であって、話し言葉の文章
データが、語調が変換されないまま表示されている例を
示す説明図である。
【図29】文章データをテキスト出力した際の表示画面
の表示のさらに他の例を示す説明図であって、文章デー
タが、英語に翻訳されて表示されている例を示す説明図
である。
【図30】文章データをテキスト出力した際の表示画面
の表示のさらに他の例を示す説明図であって、文書ファ
イルのレイアウトを崩して文章データを表示した例を示
す説明図である。
【符号の説明】
3 表示部(出力部) 4 文章データ作成部(文章作成部,表示形式判定
部) 7 記憶部(表示形式記憶部) 8 印刷部(出力部) 9 通信部(出力部) 10 制御部 41 音声/文章変換部 42 言語変換部 43 語調変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/20 592A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された音声を認識することによって文
    章を作成し、この文章を出力するための文書処理方法に
    おいて、 入力された音声を認識し、認識結果に基づいて所定の表
    示形式の文章を作成する第1の工程と、 上記第1の工程によって作成された文章を、他の文章と
    ともに出力する第2の工程とを含んでいることを特徴と
    する文書処理方法。
  2. 【請求項2】入力された音声を認識することによって文
    章を作成し、この文章を出力する文書処理装置におい
    て、 文章を出力するための出力部と、 入力された音声を認識し、認識結果に基づいて所定の表
    示形式を有する第1の文章を作成する文章作成部と、 上記文章作成部を制御して、入力された音声から所定の
    表示形式を有する第1の文章を作成させ、上記出力部を
    制御して、上記第1の文章を、この第1の文章とは異な
    る第2の文章とともに出力させる制御部とを備えている
    ことを特徴とする文書処理装置。
  3. 【請求項3】文章の表示形式を判定するための表示形式
    判定部を備え、 上記制御部は、上記表示形式判定部を制御して、上記第
    2の文章の表示形式を判定させ、上記文章作成部を制御
    して、上記第1の文章の表示形式を、上記第2の文章に
    おける表示形式に基づいた形式とさせることを特徴とす
    る請求項2に記載の文書処理装置。
  4. 【請求項4】上記制御部は、上記文章作成部を制御し
    て、上記第1の文章の表示形式を、上記第2の文章にお
    ける表示形式と同様の形式とさせることを特徴とする請
    求項3に記載の文書処理装置。
  5. 【請求項5】上記表示形式は、文章を構成する言語の種
    類であることを特徴とする請求項2ないし4に記載の文
    書処理装置。
  6. 【請求項6】上記表示形式は、文章の語調であることを
    特徴とする請求項2ないし4に記載の文書処理装置。
  7. 【請求項7】上記表示形式は、文章の文字形式であるこ
    とを特徴とする請求項2ないし4に記載の文書処理装
    置。
  8. 【請求項8】文章の表示形式を記憶するための表示形式
    記憶部を備え、 上記制御部は、上記文章作成部を制御して、第1の文章
    の表示形式を、上記表示形式記憶部に記憶されている表
    示形式と同様のものとさせる請求項2に記載の文書処理
    装置。
  9. 【請求項9】入力された音声を認識することによって文
    章を作成し、この文章を出力する文書処理のためのコン
    ピュータプログラムを記録した記録媒体であって、 入力された音声を認識し、認識結果に基づいて所定の表
    示形式の文章を作成し、この所定の表示形式の文章を、
    他の文章とともに出力することを特徴とする文書処理の
    ためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337893A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Sharp Corp 電子メール作成支援システム
JP2007052738A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Toshiba Corp プラント監視装置と方法、およびプログラム
JP2012141832A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Asano Hirotake 文章生成装置及び文章生成方法

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