JPH11268096A - 成形機および成形機のトラブル診断方式 - Google Patents

成形機および成形機のトラブル診断方式

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JPH11268096A
JPH11268096A JP10372936A JP37293698A JPH11268096A JP H11268096 A JPH11268096 A JP H11268096A JP 10372936 A JP10372936 A JP 10372936A JP 37293698 A JP37293698 A JP 37293698A JP H11268096 A JPH11268096 A JP H11268096A
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JP
Japan
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molding machine
data
trouble
condition data
microcomputer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10372936A
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English (en)
Inventor
Keisuke Hara
敬介 原
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP10372936A priority Critical patent/JPH11268096A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービスマンが現地に出向く前に、成形機の
トラブル内容の解析が迅速・的確に行えるトラブル診断
方式を実現すること。 【解決手段】 成形機のユーザーからメーカー側にトラ
ブル対処要請があった際に、メーカー側のホストコンピ
ュータに、成形機のマイコンから設定運転条件データ、
モニタして記録した実運転条件データ、並びに該当する
アラーム情報データを取り込み、このホストコンピュー
タに取り込んだデータに基づきホストコンピュータ側で
トラブル要因の解析を行うと共に、この解析結果に基づ
き算出した運転条件指令データを前記成形機のマイコン
に送信して、前記成形機にトラブル要因を確定乃至絞り
込むための試運転を実行させ、必要に応じこの試運転結
果を再度ホストコンピュータ側が解析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マシン全体の制御
を司るマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)
を具備した、射出成形機、発泡成形機、ダイカストマシ
ン等の成形機、および成形機のトラブル診断方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形機等の成形機の分野において
は、マシンに成形機全体の制御を司るマイコンを内蔵さ
せ、該マイコンが、自動成形運転プログラムに従って、
予め設定された運転条件値と、マシンの各部に配設され
たセンサ群からの計測情報とを参照して、連続自動運転
を実行するようにしたマシンが一般的になりつつある。
斯るマイコン内蔵型の射出成形機等においては、センサ
群からの計測情報などに異常が発生したとマイコンが判
断した場合には、マイコンが予めケーススタディしたデ
ータを参照して、ディスプレイ装置にこれに対応したア
ラームメッセージを表示させて、マシンのオペレータに
異常発生を認知させると共に、異常内容が所定レベル以
上のものと判定した場合には、マシンを緊急停止させる
ようになっている。
【0003】そして、このようなアラームメッセージが
表示された際に、マシンのオペレータは、異常内容が対
処可能な比較的軽度のものである場合には、アラームメ
ッセージの指示内容に従いトラブル処理を行うが、異常
内容がオペレータに対処不能なものやメーカーへの連絡
が必要なものである場合、あるいはアラームメッセージ
の指示内容に従った処理を行ったにもかかわらず異常が
解消されない場合には、マシンが停止したままの状態
で、メーカー側のサービスマンにトラブル処理を依頼す
ることを余儀なくされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにユーザ
ー側からトラブル発生の連絡を電話等で受けた場合、従
来サービスマンは、マシンの機種、トラブルの内容を聞
き、概ねの状況を予測して現地に向かっていた。しかし
ながら、この場合、 ユーザーからの電話連絡等による情報のみでは、正確
な状況が把握できないため、サービスマンは交換部品等
を適正に準備することが難しい。 現地がサービスマンの現在位置から遠い場合には、サ
ービスマンが到着するまでに時間が掛り、また、余儀な
い事態でサービスマンが直ぐに現地に出向けない場合に
は、サービスマンによる対処が遅れ、この間マシンは停
止したままなので、ユーザーは大きな不利益を蒙る。 現地に出向いたサービスマンの調査で判明した必要と
する交換部品が、サービスマンの手元にない場合には、
この時点以後に部品の取り寄せ発注を行うので、こうし
た事態では部品交換に時間が掛る。 サービスマンでも判断し難いトラブルに遭遇すると、
メーカー側の専門技術者に問い合わせを行うため、こう
した事態でもトラブル処理に時間が掛る。という問題が
あることが、指摘されていた。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、サービスマンが現地に出向く
前に、成形機のトラブル内容の解析が迅速・的確に行え
るトラブル診断方式、およびそれに適用するための成形
機を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、成形機に設けられたマイコンが、設定さ
れた各運転条件データと各センサからの計測情報等に基
づき成形機の各部を駆動制御する自動運転制御機能と、
前記各センサからの計測情報等に基づき自動運転時の実
運転条件データを記憶する実運転条件データ(モニタデ
ータ)記憶機能と、自己異常診断機能とを少なくとも具
備し、異常発生時にはアラームメッセージを成形機のデ
ィスプレイ装置に表示させるようにした成形機のための
トラブル診断方式において、成形機にトラブルが発生
し、異常内容がオペレータに対処不能なものやメーカー
への連絡が必要なもの、あるいは前記ディスプレイ装置
に表示されたアラームメッセージの指示内容に従った処
理を行ったにもかかわらず異常が解消されない場合にお
いて、成形機のユーザーからメーカー側にトラブル対処
要請があった際に、公衆電話回線もくしは専用ネットワ
ークを介して、メーカー側のホストコンピュータに、前
記成形機のマイクロコンピュータから設定運転条件デー
タ、モニタして記録した実運転条件データ、並びに該当
するアラーム情報データを取り込み、このホストコンピ
ュータに取り込んだデータに基づきホストコンピュータ
側でトラブル要因の解析を行うと共に、この解析結果に
基づき算出した運転条件指令データを前記公衆電話回線
もくしは専用ネットワークを介して前記成形機のマイク
ロコンピュータに送信して、前記成形機にトラブル要因
を確定乃至絞り込むための試運転を実行させ、必要に応
じこの試運転結果を再度ホストコンピュータ側が解析す
るように、される。
【0007】また、成形機には、外部コンピュータとの
間でデータの送受信を行うための外部通信制御部を設
け、成形機にトラブルが発生したとき、外部通信制御部
にモデムを接続して、電話回線を介して外部コンピュー
タとデータを送受信可能にし、成形機は、前記設定され
た各運転条件データ、前記実運転条件データ、前記自己
異常診断機能によるアラーム情報を、外部コンピュータ
に送信し、また、外部コンピュータによって作成された
試運転のための各運転条件データを受信するように、さ
れる。
【0008】ユーザーからメーカー側へトラブル対処要
請の連絡があると、メーカー側のホストコンピュータの
オペレータなどから折り返しユーザー側の担当者に電話
連絡が行われ、トラブルが発生した成形機のマイコンの
通信用入出力端を、例えばモデムを介して電話機に接続
するように依頼がなされる。そして、当該マイコンが電
話機に接続された後、メーカー側のホストコンピュータ
のオペレータが公衆回線を介してユーザー側の電話機を
呼び出して、ホストコンピュータと成形機のマイコンと
を送受信可能に接続し、ホストコンピュータ側から、マ
イコン内に格納された設定運転条件データ、実運転条件
データ、並びに当該アラーム情報データを取り込むよう
にされる。
【0009】ホストコンピュータに取り込まれたデータ
は、例えば、このホストコンピュータに組み込まれてい
るトラブル(異常)診断プログラム(これは、成形機の
マイコンに備えられている自己異常診断プログラムより
も格段にレベルの上の診断機能プログラムであって、膨
大なケーススタディデータと推論演算手法とによって裏
打ち・構築されている)と、ホストコンピュータのオペ
レータである技術担当者の豊かな知識・経験とによっ
て、トラブル現象が解析され、予測される可能性の高い
トラブル要因がリストアップされる。この解析結果は、
豊かな経験と知識とをもつサービスマンの判断結果に匹
敵乃至それ以上の確度をもつ。さらに、この割り出し・
推論されたトラブル要因を解消するため、もしくはトラ
ブル要因をより正確に確定乃至絞り込むための試運転条
件値が算出される。
【0010】次に、ホストコンピュータのオペレータ
は、ユーザー側の担当者に別回線の電話などでトラブル
要因の正確な解析のために試運転を行う旨の連絡を行う
か、及び/または、ホストコンピュータと公衆回線を介
して接続されている(成形機の)マイコンへの送信によ
って、成形機側のディスプレイ装置にトラブル要因の正
確な解析のために試運転を行う旨の表示を行わせる。こ
れによって、ユーザー側の担当者(成形機のオペレー
タ)は、要求される試運転箇所に対し成形機が運転可能
な状況にあるか否かを確認し、「OK」であればこの旨
をキー入力操作によってホストコンピュータに送信す
る。この確認作業は安全性を確認するためのもので、ユ
ーザー側の担当者(成形機のオペレータ)によって、例
えば型開き空間内に人や不要の物体等が無いかどうかが
確認される。そして、ホストコンピュータ(メーカー
側)のオペレータは、成形機(ユーザー側)のオペレー
タからの上記通信を確認した後、解析結果から割り出し
た前記試運転条件値を成形機のマイコンに送信して、こ
れに基づく試運転をホストコンピュータ側からの操作に
よって実行させる。この試運転に際しては、成形機にユ
ーザー側のマシンオペレータが付いて、事象を確認して
もらうことが望ましい。
【0011】試運転の結果は、成形機のマイコンからの
送信によってホストコンピュータ側に取り込まれ、これ
を再度解析することによって、トラブル(異常もしくは
故障)の要因が、確定乃至は大幅に絞り込まれる。そし
て例えば簡単な故障であれば、ホストコンピュータ側か
らのマイコンへの送信によって、成形機側のディスプレ
イ装置にトラブル対処方法がメッセージされて、成形機
(ユーザー側)のオペレータがこれに基づく対処を施す
ことにより、トラブルは解消される。また、メーカー側
のサービスマンが出向いて対処する必要があると判断さ
れると、最寄りのサービスマン駐在箇所に、解析結果が
知らされると共に、部品交換が必要と判断される場合に
は、予測される交換部品も併せて知らされる。
【0012】よって、サービスマンは現地に出向く前
に、的確な情報を得ことができると共に、予測される交
換部品を的確に準備でき、現地で迅速・的確にトラブル
対策を施すことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1及び図2に示
した1実施形態によって説明する。図1は、本発明によ
るトラブル診断方式が適用される全体構成の概略を示す
ブロック図である。同図において、符号1で総括的に示
す射出成形機は、公知の型開閉装置2や射出装置3等の
メカニズム系と、マシン全体の制御を司るマイコン4等
を具備しており、該マイコン4は、自動成形運転プログ
ラムによって、予め設定された運転条件値と、マシンの
各部に配設されたセンサ群5からの計測情報等とを参照
して、ドライバ群6を介してメカニズム系の各駆動源を
駆動制御するようになっている。7はマイコン4への入
力操作手段たるキー入力装置、8はマイコン4による処
理結果等々を表示するカラーCRTディスプレイよりな
るディスプレイ装置である。
【0014】上記マイコン4は、実際には、各種I/O
インターフェース、主制御プログラム並びに各種固定デ
ータなどを格納したROM、各種フラグや測定データ等
を読み書きするRAM、全体の制御を司るCPU(セン
トラルプロセッサーユニット)等を具備しており、予め
作成された各種プログラムに従って各種処理を実行する
も、本実施形態においては説明の便宜上、成形条件設定
記憶部9、成形プロセス制御部10、実測値記憶部1
1、異常判定データ記憶部12、異常診断部13、外部
通信制御部14等の機能部を具備しているものとして、
以下の説明を行う。
【0015】上記成形条件設定記憶部9には、キー入力
手段7もしくは他の適宜入力手段によって入力された各
種成形条件値が、必要に応じ演算処理されて書き替え可
能な形で記憶されている。この成形条件としては、例え
ば、チャージ行程時のスクリュー位置とスクリュー回転
数及び背圧との関係、サックバック制御条件、射出開始
位置から保圧切替点(位置)まで(1次射出行程)の細
分化された射出速度条件、保圧切替時点から保圧終了時
点までの細分化された2次射出圧力(保圧圧力)条件、
各部のバンドヒータ温度、型閉じストロークと速度、型
締め力、型開きストロークと速度、エジェクト制御条件
等々が挙げられる。
【0016】前記成形プロセス制御部10は、予め作成
された成形プロセス制御プログラムと成形条件設定記憶
部9に格納された設定条件値とに基づき、前記したセン
サ群5からの計測情報(実測値記憶部11に格納された
最新のデータ)及びマイコン4に内蔵されたクロックか
らの計時情報を参照しつつ、ドライバ群6を介して対応
する各駆動源を駆動制御し、一連の成形行程を実行させ
る。
【0017】前記実測値記憶部11には、連続自動運転
時における予め設定されたモニタ項目の総べての実測値
が、連続する所定回数のショットにわたって取り込まれ
て記憶されるようになっている。この取り込まれるモニ
タ項目は大別すると、時間監視項目,位置監視項
目,回転数監視項目,速度監視項目,圧力監視項
目,温度監視項目,電力監視項目が挙げられ、前記
した成形運転条件設定項目の相当部分がこれとオーバー
ラップし、成形品の品質及び異常判定に関連するであろ
うファクターがモニタ項目として予め設定されている。
【0018】前記異常判定データ記憶部12には、予め
ケーススタディした異常事象、異常数値等が格納されて
いる。そして、前記異常診断部13は、前記成形条件設
定記憶部9のデータや実測値記憶部11のデータ等を取
り込み、異常判定データ記憶部12の内容を参照して、
異常が発生していないかを判定するようになっている。
【0019】異常診断部13が、異常事態の発生を認知
すると、例えば警音を発生させると共に、図示せぬアラ
ームメッセージ格納部から対応する異常項目のメッセー
ジ情報を引出し、前記ディスプレイ装置8にアラームメ
ッセージを強制表示させる。また、異常内容が所定レベ
ル以上のものと判定された場合には、この旨を示す信号
が成形プロセス制御部10に出力され、成形プロセス制
御部10がマシンを緊急停止させるようになっている。
【0020】前記外部通信制御部14は、外部コンピュ
ータとの間のデータ送受信の制御を司り、例えば、モデ
ム(変復調器)15、電話機16を利用して、公衆電話
回線17を介して外部コンピュータと所謂コンピュータ
通信を可能とするようになっている(なお、専用のコン
ピュータ通信ネットワーク回線を通しても通信可能であ
ることは言うまでもない)。
【0021】図2は、射出成形機のディスプレイ装置8
に表示されるアラームメッセージ内容のリストの1部を
示しており、同図において、例えばメッセージ内容M1
で示す如き成形機のオペレータで対処可能な異常は、こ
のメッセージに従った処理(「パージカバー」を閉じる
こと)を施すことによってトラブルが解消される。ま
た、異常内容がオペレータに対処不能なものやメーカー
への連絡が必要なものである場合(例えば、図2でメッ
セージ内容M2で示すようなもの)、あるいはアラーム
メッセージの指示内容に従った処理を行ったにもかかわ
らず異常が解消されない場合には、マシンを停止させた
ままの状態で、メーカー側へ連絡を行うことになる。
【0022】図1において、符号20で総括的に示すホ
ストコンピュータは、射出成形機の製造・販売メーカー
の技術担当者が常駐している場所に設置されており、該
ホストコンピュータ20は、メーカー側のモデム18、
電話機19、公衆電話回線17を通して、前記したユー
ザー側の電話機16、モデム15によって前記射出成形
機1のマイコン4と通信可能とされている。21、2
2、23はそれぞれホストコンピュータ20に接続され
たキー入力手段、カラーCRT等よりなるディスプレイ
装置、ディスク記録装置等よりなる外部記憶装置であ
る。
【0023】上記ホストコンピュータ20も、実際に
は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェー
ス、バス等で構成され、予め作成された各種処理プログ
ラムにより所望の処理を実行するものであるが、本実施
形態では説明の便宜上、異常学習データ記憶部24、受
信データ格納部25、異常判定部26、試運転設定デー
タ演算部27、外部通信制御部28等の機能部を具備し
ているものとして、以下の説明を行う。
【0024】上記異常学習データ記憶部24には、予め
ケーススタディした膨大な異常事象項目、異常数値等
と、これに密接に関連するもしくは関連する可能性のあ
る要因項目などが格納されており、メモリ容量の制限等
から実際には前記外部記憶装置23から引出し・転送さ
れたデータが必要に応じ書き替えて格納される。
【0025】受信データ記憶部25には、外部通信制御
部28を介して外部コンピュータ(ここでは前記射出成
形機1のマイコン4)から送信されてくるデータが格納
される。本実施形態においては、この受信データ記憶部
25には、前記マイコン4の前記成形条件設定記憶部
9、実測値記憶部11、異常診断部13から、設定運転
条件データ、実測運転条件データ(モニタ項目実測
値)、及び該当するアラームコードが取り込まれる。
【0026】異常判定部26は、異常学習データ記憶部
24並びに受信データ格納部25に格納されたデータ群
を参照して、推論演算手法等を用いた異常診断プログラ
ムによって、異常現象の要因項目を検索し、前記ディス
プレイ装置22等に出力する。また、ホストコンピュー
タ20のオペレータには、射出成形機に関し豊かな知識
と経験をもつ技術担当者があたるようになっており、こ
の技術担当者は、受信データ格納部25に取り込まれた
データと、異常判定部26の処理結果を参照して、異常
(トラブル)内容を的確に解析して、予測されるトラブ
ル要因を確度高くリストアップする。
【0027】試運転設定データ演算部27は、予めケー
ススタディされた図示せぬ演算データテーブル並びにオ
ペレータ(技術担当者)の入力指示によって、前記のよ
うに割り出し・推論されたトラブル要因を解消するた
め、もしくはトラブル要因をより正確に確定乃至絞り込
むための試運転条件値を算出する。
【0028】なお、前記外部通信制御部28は、前記マ
イコン4側の外部通信制御部14と同様に、外部コンピ
ュータとの間のデータ送受信の制御を司る。
【0029】上記した構成において、射出成形機1にト
ラブルが発生し、ユーザー側でこれに対処できない場合
には、ユーザーからメーカー側へトラブル対処要請の連
絡が行われる。これを受けて、メーカー側のホストコン
ピュータ20のオペレータ(技術担当者)から折り返し
ユーザー側の担当者に電話連絡が行われ、トラブルが発
生した射出成形機1のマイコン4の通信用入出力端を、
モデム15を介して電話機16に接続するように依頼が
なされる。そして、当該マイコン4がユーザー側の電話
機16に接続された後、メーカー側のホストコンピュー
タ20のオペレータが、メーカー側のモデム18、電話
機19から公衆電話回線17を介してユーザー側の電話
機16を呼び出して、ホストコンピュータ20とマイコ
ン4とを送受信可能に接続する。この後、ホストコンピ
ュータ20側からの操作によって、前記したように、マ
イコン4内に格納された設定運転条件データ、実運転条
件データ、並びに当該アラーム情報データが、ホストコ
ンピュータ20の受信データ格納部25に取り込まれ
る。
【0030】ホストコンピュータ20に取り込まれたデ
ータは、前述した如くトラブル(異常)診断プログラム
と、技術担当者の豊かな知識・経験とによって、トラブ
ル現象が解析され、予測される可能性の高いトラブル要
因がリストアップされる。この解析結果は、豊かな経験
と知識とをもつサービスマンの現場での判断結果に匹敵
乃至それ以上の確度をもつ。さらに、この割り出し・推
論されたトラブル要因を解消するため、もしくはトラブ
ル要因をより正確に確定乃至絞り込むための試運転条件
値が算出される。
【0031】この後、ホストコンピュータ20のオペレ
ータは、ユーザー側の担当者に別回線の電話などでトラ
ブル要因の正確な解析のために試運転を行う旨の連絡を
行うか、及び/または、ホストコンピュータ20と公衆
電話回線17を介して接続されているマイコン4への送
信によって、成形機側の前記ディスプレイ装置8にトラ
ブル要因の正確な解析のために試運転を行う旨の表示を
行わせる。これによって、ユーザー側の担当者(成形機
のオペレータ)は、要求される試運転箇所に対し成形機
が運転可能な状況にあるか否かを確認し、「OK」であ
ればこの旨を前記キー入力手段7の操作によってホスト
コンピュータ20側に送信する。この確認作業は安全性
を確認するために是非とも行われるべきである。
【0032】そして、ホストコンピュータ20側のオペ
レータは、成形機(ユーザー側)のオペレータからの上
記通信を確認した後、解析結果から割り出した前記試運
転条件値を射出成形機1のマイコン4に送信して、これ
に基づく試運転をホストコンピュータ20側からの操作
によって、射出成形機1に実行させる。この試運転に際
しては、安全性の観点並びに事象の現場での正確な確認
のために、射出成形機1にユーザー側のマシンオペレー
タが付いていてもらうことが望ましい。
【0033】試運転の結果は、マイコン4からの送信に
よってホストコンピュータ20側にリアルタイムで取り
込まれ、これを再度解析することによって、トラブル
(異常もしくは故障)の要因が、確定乃至は大幅に絞り
込まれる。そして例えば簡単な故障であれば、ホストコ
ンピュータ20側からのマイコン4への送信によって、
成形機側のディスプレイ装置8にトラブル対処方法がメ
ッセージされて、ユーザー側のオペレータがこれに基づ
く対処を施すことにより、トラブルは解消される。ま
た、メーカー側のサービスマンが出向いて対処する必要
があると判断されると、最寄りのサービスマン駐在箇所
に、解析結果が知らされると共に、部品交換が必要と判
断される場合には、予測される交換部品も併せて知らさ
れる。
【0034】よって、サービスマンは現地に出向く前
に、的確な情報を得ことができると共に、予測される交
換部品を的確に準備でき、現地で迅速・的確にトラブル
対策を施すことが可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サービス
マンが現地に出向く前に、成形機のトラブル内容の解析
が迅速・的確に行える成形機のトラブル診断方式、およ
びそれに適用する成形機が提供でき、その価値は多大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトラブル診断方式が適用される全
体構成の概略を示すブロック図である。
【図2】射出成形機のディスプレイ装置に表示されるア
ラームメッセージ内容の一部リストを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 射出成形機 2 型開閉装置 3 射出装置 4 マイクロコンピュータ(マイコン) 5 センサ群 6 ドライバ群 7 キー入力手段 8 ディスプレイ装置 9 成形条件設定記憶部 10 成形プロセス制御部 11 実測値記憶部 12 異常判定データ記憶部 13 異常診断部 14 外部通信制御部 15,18 モデム 16,19 電話機 17 公衆電話回線 20 ホストコンピュータ 21 キー入力手段 22 ディスプレイ装置 23 外部記憶装置 24 異常学習データ記憶部 25 受信データ格納部 26 異常判定部 27 試運転設定データ演算部 28 外部通信制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形機に設けられたマイクロコンピュー
    タが、設定された各運転条件データと各センサからの計
    測情報等に基づき成形機の各部を駆動制御する自動運転
    制御機能と、前記各センサからの計測情報等に基づき自
    動運転時の実運転条件データを記憶する実運転条件デー
    タ(モニタデータ)記憶機能と、自己異常診断機能とを
    少なくとも具備した成形機において、 前記成形機と外部コンピュータとの間でデータの送受信
    を行うための外部通信制御部を設け、 前記成形機にトラブルが発生したとき、前記外部通信制
    御部にモデムを接続して、電話回線を介して前記外部コ
    ンピュータとデータを送受信可能にし、 前記成形機は、前記設定された各運転条件データ、前記
    実運転条件データ、前記自己異常診断機能によるアラー
    ム情報を、前記外部コンピュータに送信し、また、前記
    外部コンピュータによって作成された試運転のための各
    運転条件データを受信することを特徴とする成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記外部通信制御部にコンピュータ通信ネットワークを
    接続し、このコンピュータ通信ネットワークを介して外
    部コンピュータとデータの送受信を行うようにしたこと
    を特徴とする成形機。
  3. 【請求項3】 成形機に設けられたマイクロコンピュー
    タが、設定された各運転条件データと各センサからの計
    測情報等に基づき成形機の各部を駆動制御する自動運転
    制御機能と、前記各センサからの計測情報等に基づき自
    動運転時の実運転条件データを記憶する実運転条件デー
    タ(モニタデータ)記憶機能と、自己異常診断機能とを
    少なくとも具備し、異常発生時にはアラームメッセージ
    を成形機のディスプレイ装置に表示させるようにした成
    形機のためのトラブル診断方式において、 成形機にトラブルが発生し、異常内容がオペレータに対
    処不能なものやメーカーへの連絡が必要なもの、あるい
    は前記ディスプレイ装置に表示されたアラームメッセー
    ジの指示内容に従った処理を行ったにもかかわらず異常
    が解消されない場合において、成形機のユーザーからメ
    ーカー側にトラブル対処要請があった際に、公衆電話回
    線もくしは専用ネットワークを介して、メーカー側のホ
    ストコンピュータに、前記成形機のマイクロコンピュー
    タから設定運転条件データ、モニタして記録した実運転
    条件データ、並びに該当するアラーム情報データを取り
    込み、このホストコンピュータに取り込んだデータに基
    づきホストコンピュータ側でトラブル要因の解析を行う
    と共に、この解析結果に基づき算出した運転条件指令デ
    ータを前記公衆電話回線もくしは専用ネットワークを介
    して前記成形機のマイクロコンピュータに送信して、前
    記成形機にトラブル要因を確定乃至絞り込むための試運
    転を実行させ、必要に応じこの試運転結果を再度ホスト
    コンピュータ側が解析するようにしたことを特徴とする
    成形機のトラブル診断方式。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 前記ホストコンピュータからの指令による試運転の開始
    前に、成形機側のオペレータから、試運転実行開始可能
    状態であることを確認した旨の信号がホストコンピュー
    タに送信された後、ホストコンピュータが成形機の試運
    転を実行させ、かつ、この試運転には、成形機側のオペ
    レータが事象の現場での正確な確認のために試運転に立
    ち会うようにしたことを特徴とする成形機のトラブル診
    断方式。
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