JPH11267546A - 磁気分離方法 - Google Patents
磁気分離方法Info
- Publication number
- JPH11267546A JPH11267546A JP10077382A JP7738298A JPH11267546A JP H11267546 A JPH11267546 A JP H11267546A JP 10077382 A JP10077382 A JP 10077382A JP 7738298 A JP7738298 A JP 7738298A JP H11267546 A JPH11267546 A JP H11267546A
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- Japan
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- separated
- substance
- magnetic
- particles
- magnetic separation
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、磁化率の小さい粒子でも磁気分離
が可能になる磁気分離方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明に係る磁気分離方法は、磁気分離
ボア内に磁場勾配を形成し、その内部に被分離物質を通
し、被分離物質に働く磁気力の違いにより特定の物質を
分離する磁気分離方法において、（Ａ）被分離物質を磁
場内に通す前に、予め被分離物質に強磁性添加剤３を添
加して強磁性添加剤３と被分離物質間に働く強い磁気力
により結合した粒子１３を発生させ、（Ｂ）前記強磁性
添加剤３と被分離物質の結合粒子１３と非結合粒子を、
磁場勾配を形成した磁気分離ボア５の内部に通し、前記
結合粒子１３と非結合粒子に働く磁気力の違いにより特
定の物質を分離することを特徴とする。
が可能になる磁気分離方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明に係る磁気分離方法は、磁気分離
ボア内に磁場勾配を形成し、その内部に被分離物質を通
し、被分離物質に働く磁気力の違いにより特定の物質を
分離する磁気分離方法において、（Ａ）被分離物質を磁
場内に通す前に、予め被分離物質に強磁性添加剤３を添
加して強磁性添加剤３と被分離物質間に働く強い磁気力
により結合した粒子１３を発生させ、（Ｂ）前記強磁性
添加剤３と被分離物質の結合粒子１３と非結合粒子を、
磁場勾配を形成した磁気分離ボア５の内部に通し、前記
結合粒子１３と非結合粒子に働く磁気力の違いにより特
定の物質を分離することを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式開勾配型の磁
気分離方法に関する。
気分離方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術を図２に示す。図２は、従来
の磁気分離装置の縦断面図を表す。図２に示す従来の装
置は、複数の励磁方向の異なるソレノイドコイル４によ
り磁気分離ボア５内に磁場勾配を発生させ、その内部に
磁化率χが比較的大きい被分離物質１および磁化率χが
小さい被分離物質２を通し、被分離物質１、２の粒子に
働く磁気力の違いにより特定の物質を分離する。
の磁気分離装置の縦断面図を表す。図２に示す従来の装
置は、複数の励磁方向の異なるソレノイドコイル４によ
り磁気分離ボア５内に磁場勾配を発生させ、その内部に
磁化率χが比較的大きい被分離物質１および磁化率χが
小さい被分離物質２を通し、被分離物質１、２の粒子に
働く磁気力の違いにより特定の物質を分離する。
【０００３】すなわち、従来技術では、磁場勾配を形成
した磁気分離ボアの内部に被分離物質を通し、被分離物
質に働く磁気力の違いのみにより特定の物質を分離して
いた。
した磁気分離ボアの内部に被分離物質を通し、被分離物
質に働く磁気力の違いのみにより特定の物質を分離して
いた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置
は、磁化率の大きい粒子については有効であるが、磁化
率の小さい粒子については磁気力が小さいため、被分離
物質の径方向の移動距離が短く、有効でないという問題
がある。本発明は、これらの問題を解決することができ
る方法を提供することを目的とする。
は、磁化率の大きい粒子については有効であるが、磁化
率の小さい粒子については磁気力が小さいため、被分離
物質の径方向の移動距離が短く、有効でないという問題
がある。本発明は、これらの問題を解決することができ
る方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気分離方
法は、磁気分離ボア内に磁場勾配を形成し、その内部に
被分離物質を通し、被分離物質に働く磁気力の違いによ
り特定の物質を分離する磁気分離方法において、（Ａ）
被分離物質を磁場内に通す前に、予め被分離物質に強磁
性添加剤３を添加して強磁性添加剤３と被分離物質間に
働く強い磁気力により結合した粒子１３を発生させ、
（Ｂ）前記強磁性添加剤３と被分離物質の結合粒子１３
と非結合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボア５の
内部に通し、前記結合粒子１３と非結合粒子に働く磁気
力の違いにより特定の物質を分離することを特徴とす
る。
法は、磁気分離ボア内に磁場勾配を形成し、その内部に
被分離物質を通し、被分離物質に働く磁気力の違いによ
り特定の物質を分離する磁気分離方法において、（Ａ）
被分離物質を磁場内に通す前に、予め被分離物質に強磁
性添加剤３を添加して強磁性添加剤３と被分離物質間に
働く強い磁気力により結合した粒子１３を発生させ、
（Ｂ）前記強磁性添加剤３と被分離物質の結合粒子１３
と非結合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボア５の
内部に通し、前記結合粒子１３と非結合粒子に働く磁気
力の違いにより特定の物質を分離することを特徴とす
る。
【０００６】すなわち、本発明では、被分離物質を磁場
内に通す前に、予め被分離物質に強磁性添加剤３を添加
することにより、強磁性添加剤と被分離物質間に働く強
い磁気力により結合した粒子１３を発生させた後に、そ
の結合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボア５の内
部に通し、前記結合粒子１３と被分離物質２に働く磁気
力の大きな違いにより特定の物質を分離することを特徴
とする。
内に通す前に、予め被分離物質に強磁性添加剤３を添加
することにより、強磁性添加剤と被分離物質間に働く強
い磁気力により結合した粒子１３を発生させた後に、そ
の結合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボア５の内
部に通し、前記結合粒子１３と被分離物質２に働く磁気
力の大きな違いにより特定の物質を分離することを特徴
とする。
【０００７】したがって、次のように作用する。強磁性
添加剤自体は大きい磁化率を持つため、強磁性添加剤３
と被分離物質１との磁気力は強く、また、強磁性添加剤
も自身が磁化することにより、強磁性添加剤自身の周囲
に局所的な大きい磁場勾配を発生するため、強磁性添加
剤と被分離物質の結合粒子に働く磁気力も強くなるとい
う効果を利用することが出来る。
添加剤自体は大きい磁化率を持つため、強磁性添加剤３
と被分離物質１との磁気力は強く、また、強磁性添加剤
も自身が磁化することにより、強磁性添加剤自身の周囲
に局所的な大きい磁場勾配を発生するため、強磁性添加
剤と被分離物質の結合粒子に働く磁気力も強くなるとい
う効果を利用することが出来る。
【０００８】
【発明の実施の形態】（第１の実施の形態）本発明の第
１の実施の形態を図１に示す。図１は、本発明の第１の
実施の形態に係る方法の説明図である。
１の実施の形態を図１に示す。図１は、本発明の第１の
実施の形態に係る方法の説明図である。
【０００９】本発明方法は、予め以下の処理をしておく
ことが、従来の技術と異なる。磁気分離を行うにあた
り、予め供給物質に磁化率の大きい強磁性物質３を添加
剤として均一に混合しておく。
ことが、従来の技術と異なる。磁気分離を行うにあた
り、予め供給物質に磁化率の大きい強磁性物質３を添加
剤として均一に混合しておく。
【００１０】混合された強磁性添加剤３としては、例え
ば、マグネタイト、強磁性のステンレス（ＳＵＳ４３
０）がある。強磁性添加剤３は、磁気分離ボア５に入り
磁化されると磁化率が大きいため、自己の周囲に大きい
磁場勾配を発生する。
ば、マグネタイト、強磁性のステンレス（ＳＵＳ４３
０）がある。強磁性添加剤３は、磁気分離ボア５に入り
磁化されると磁化率が大きいため、自己の周囲に大きい
磁場勾配を発生する。
【００１１】強磁性添加剤３は近隣の粒子に、 Ｆ＝χμ0 ＨＶ（ｄＨ／ｄｒ） ただし、 Ｆ は近隣の粒子の受ける磁気力 ［Ｎ］ χ は近隣の粒子の磁化率 ［単位な
し］ μ0 は真空の透磁率 ４π×１０-7［Ｈ／ｍ］ Ｈ は近隣の粒子にかかる磁場 ［Ａ／ｍ］ Ｖ は近隣の粒子の体積 ［ｍ3 ］ ｄＨ／ｄｒは近隣の粒子が存在する位置での磁場勾配
［Ａ／ｍ2 ］で表される磁気力を及ぼす。
し］ μ0 は真空の透磁率 ４π×１０-7［Ｈ／ｍ］ Ｈ は近隣の粒子にかかる磁場 ［Ａ／ｍ］ Ｖ は近隣の粒子の体積 ［ｍ3 ］ ｄＨ／ｄｒは近隣の粒子が存在する位置での磁場勾配
［Ａ／ｍ2 ］で表される磁気力を及ぼす。
【００１２】近隣の粒子が、磁化率χが比較的大きい被
分離物質１である場合には、磁化率χが比較的大きいた
め、強磁性添加剤３との間に強い磁気力が発生し、強磁
性添加剤３に吸着されるか、或いは、強磁性添加剤３を
吸着することにより、被分離物質１と強磁性添加剤３の
結合粒子を発生する（図１）。
分離物質１である場合には、磁化率χが比較的大きいた
め、強磁性添加剤３との間に強い磁気力が発生し、強磁
性添加剤３に吸着されるか、或いは、強磁性添加剤３を
吸着することにより、被分離物質１と強磁性添加剤３の
結合粒子を発生する（図１）。
【００１３】ところが、近隣の粒子が磁化率χが小さい
被分離物質２である場合には、磁化率χが小さく、ほと
んど０であるので、強磁性添加剤３との間に磁気力は発
生しない。
被分離物質２である場合には、磁化率χが小さく、ほと
んど０であるので、強磁性添加剤３との間に磁気力は発
生しない。
【００１４】そのため、磁化率χが比較的大きい被分離
物質１は、磁化率の違いにより、選択的に強磁性添加剤
３に吸着される。磁化率χが比較的大きい被分離物質１
と強磁性添加剤３は、吸着し合ったまま結合粒子とし
て、磁気分離ボア５内を通過するが、その時、強磁性添
加剤３の磁化率が大きいため、磁化率χが比較的大きい
被分離物質１を吸着したまま大きい磁気力を受け、磁気
分離され、分離物質回収容器６に回収される。
物質１は、磁化率の違いにより、選択的に強磁性添加剤
３に吸着される。磁化率χが比較的大きい被分離物質１
と強磁性添加剤３は、吸着し合ったまま結合粒子とし
て、磁気分離ボア５内を通過するが、その時、強磁性添
加剤３の磁化率が大きいため、磁化率χが比較的大きい
被分離物質１を吸着したまま大きい磁気力を受け、磁気
分離され、分離物質回収容器６に回収される。
【００１５】他方、磁化率χが小さい被分離物質２は、
磁気分離ボア５内を通過する時、磁化率が小さいため磁
気力を受けず、まっすぐに落下し回収物質回収容器７に
回収される。
磁気分離ボア５内を通過する時、磁化率が小さいため磁
気力を受けず、まっすぐに落下し回収物質回収容器７に
回収される。
【００１６】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 （１）本発明では、予め被分離物質に強磁性添加剤を添
加することにより、強磁性添加剤と被分離物質間に働く
強い磁気力により結合した粒子を発生させた後に、その
結合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボアの内部に
通すため、前記結合粒子に働く磁気力が大きくなり、効
率良く特定の物質を分離することが出来る。 （２）そのため、従来方法では磁化率の大きい粒子しか
磁気分離できなかったが、本発明方法により磁化率の小
さい粒子でも磁気分離が可能になる。
で、以下に記載するような効果を奏する。 （１）本発明では、予め被分離物質に強磁性添加剤を添
加することにより、強磁性添加剤と被分離物質間に働く
強い磁気力により結合した粒子を発生させた後に、その
結合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボアの内部に
通すため、前記結合粒子に働く磁気力が大きくなり、効
率良く特定の物質を分離することが出来る。 （２）そのため、従来方法では磁化率の大きい粒子しか
磁気分離できなかったが、本発明方法により磁化率の小
さい粒子でも磁気分離が可能になる。
【図１】本発明の第１の実施の形態の説明図。
【図２】従来の技術の説明図。
１ …磁化率χが比較的大きい被分離物質（磁気力を受
け分離されるもの） ２ …磁化率χが小さい被分離物質（磁気力が小さいた
め分離されず回収されるもの） ３ …強磁性添加剤 ４ …ソレノイドコイル ５ …磁気分離ボア ６ …分離物質回収容器 ７ …回収物質回収容器 １３…被分離物質と強磁性添加剤の結合粒子
け分離されるもの） ２ …磁化率χが小さい被分離物質（磁気力が小さいた
め分離されず回収されるもの） ３ …強磁性添加剤 ４ …ソレノイドコイル ５ …磁気分離ボア ６ …分離物質回収容器 ７ …回収物質回収容器 １３…被分離物質と強磁性添加剤の結合粒子
Claims (1)
- 【請求項１】磁気分離ボア内に磁場勾配を形成し、その
内部に被分離物質を通し、被分離物質に働く磁気力の違
いにより特定の物質を分離する磁気分離方法において、
（Ａ）被分離物質を磁場内に通す前に、予め被分離物質
に強磁性添加剤を添加して強磁性添加剤と被分離物質間
に働く強い磁気力により結合した粒子を発生させ、
（Ｂ）前記強磁性添加剤と被分離物質の結合粒子と非結
合粒子を、磁場勾配を形成した磁気分離ボアの内部に通
し、前記結合粒子と非結合粒子に働く磁気力の違いによ
り特定の物質を分離することを特徴とする磁気分離方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10077382A JPH11267546A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 磁気分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10077382A JPH11267546A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 磁気分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11267546A true JPH11267546A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13632351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10077382A Withdrawn JPH11267546A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 磁気分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11267546A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004138464A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Univ Osaka | 微粒子の磁気泳動分析法、及び微粒子の磁気泳動分析装置 |
| WO2011049229A1 (ja) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 強磁性体の分離装置 |
| JP2018122218A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 磁力選別方法及び装置 |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP10077382A patent/JPH11267546A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004138464A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Univ Osaka | 微粒子の磁気泳動分析法、及び微粒子の磁気泳動分析装置 |
| WO2011049229A1 (ja) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 強磁性体の分離装置 |
| JP2011104582A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Jfe Steel Corp | 強磁性体の分離装置 |
| JP2018122218A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 磁力選別方法及び装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |