JPH11266919A - 袋物用止め金 - Google Patents

袋物用止め金

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JPH11266919A
JPH11266919A JP9084498A JP9084498A JPH11266919A JP H11266919 A JPH11266919 A JP H11266919A JP 9084498 A JP9084498 A JP 9084498A JP 9084498 A JP9084498 A JP 9084498A JP H11266919 A JPH11266919 A JP H11266919A
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Tatsuo Nemoto
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】袋物Pの蓋P2に固定する固定体21を係
止具20の一端に設ける。止め具本体の突起部に着脱自
在に係止する係止体22を係止具20の他端に設ける。
この係止体22の表面22Aと裏面22Bとに異なった
装飾を施すと共に、これら表面22Aと裏面22Bとが
反転するように、係止体22を固定体21に回転自在に
連結する。 【効果】完成したハンドバッグ等の止め金具のデザイン
を、ユーザー自身が自由に選択できる。使用目的に適し
たデザインや、その日の気分によってデザインを選択す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドバッグなど
の袋物の開口部を止着する袋物用止め金の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の止め金具は、ハンドバッ
グ等の本体がわに止め具本体を固定し、この止め具本体
に係合する係止具をハンドバッグ等の蓋がわに固定した
ものが使用されている。この止め金具の係止手段は、止
め具本体の係止部分を回転させる、いわゆる、ひねりと
称されるものや、止め具本体の係止部分を上下に屈曲さ
せる折り曲げタイプのもの、更に、止め具本体の係止部
分をスライドさせるスライドタイプのものなど、その係
止手段は種々のタイプから選択されている。
【0003】これらハンドバッグ等の止め金具は、蓋と
本体とを固定する外に、ハンドバッグのデザインにも大
きな影響を与えている。すなわち、このハンドバッグ等
の止め金具は、ハンドバッグ全体のデザインを形成する
のに最も重要なアクセントになっているので、この種の
袋物の制作においても装飾的な効果が極めて重要視され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の止め金
具は、製造の過程において止め金具のデザインを選択す
ることは可能でも、完成した製品では、この止め金具の
デザインを選択することは不可能であった。これは、製
作者やユーザーが、ハンドバッグのデザインは変えるこ
とができないといった固定観念にとらわれていることが
原因である。その為、従来の技術では、その日の気分に
よってハンドバッグ等のデザインを変更したり、フォー
マルな使用からカジュアルな使用にデザインを変更する
ことなどは到底不可能であった。
【0005】そこで当発明者は、止め金具のデザインを
変更するだけで、ハンドバッグ全体の印象が大きく変化
することに着目し、完成した製品の止め金具のデザイン
を、ユーザー自身が選択できるようにすることで、使用
目的に適したデザインや、その日の気分によってデザイ
ンを選択することができる袋物用止め金具の提供を目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の第1の手段は、袋物Pの本体P1がわに固定さ
れる止め具本体10と、この袋物Pの蓋P2がわに固定
されて止め具本体10に係止する係止具20とからなる
袋物用止め金において、袋物Pの蓋P2に固定する固定
体21を係止具20の一端に設け、一方、止め具本体1
0の突起部11に着脱自在に係止する係止体22を係止
具20の他端に設け、この係止体22の表面22Aと裏
面22Bとに異なった装飾を施すと共に、これら表面2
2Aと裏面22Bとが反転するように、係止体22を固
定体21に回転自在に連結したことにある。
【0007】また、第2の手段は、係止具20の固定体
21に連結片23を設け、この連結片23を貫通する連
結ピン24を係止体22に設け、連結片23から連結ピ
ン24の端部を押圧付勢することで係止体22と連結片
23とを強制的に圧着するコイルスプリング25を設け
て連結片23に係止体22を回転自在に連結し、これら
係止体22と連結片23との接合面に、係止体22の回
転位置を固定する凹凸状の嵌合体26を設けたことを課
題解消のための手段とする。
【0008】本発明によると、係止具20の係止体22
を反転させて表面22Aと裏面22Bとの装飾を選択
し、この止め金のデザインを変更することで、袋物P全
体の印象を変えるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。本発明止め金は、止め具本体1
0と係止具20とからなる(図1参照)。
【0010】止め具本体10は、袋物Pの本体P1がわ
に固定するもので、先端に突起部11を設けて係止具2
0と連結する。図示の突起部11は、突起部11の係止
部分を回転させる、いわゆる、ひねりと称される形状を
示している。この他、図示していないが、止め具本体の
係止部分を上下に屈曲させる折り曲げタイプの形状、更
に、止め具本体の先端部分をスライドさせて突起部11
の上に更にカバーをスライドさせて突起部11を目立た
ないようにしたスライドタイプの形状など、任意の形状
を選択できる。
【0011】係止具20は、袋物Pの蓋P2がわに固定
して、前述の止め具本体10に着脱自在に連結するもの
である。係止具20の一端には固定体21が設けられ、
この固定体21を袋物Pの蓋P2に固定している(図1
参照)。
【0012】一方、係止具20の他端に係止体22を設
け、この係止体22を止め具本体10の突起部11に着
脱自在に係止する。そして、この係止体22の表面22
Aと裏面22Bとに異なった装飾を施し、これら表面2
2Aと裏面22Bとが反転するように、係止体22を固
定体21に回転自在に連結している(図3参照)。
【0013】固定体21と係止体22との連結手段は、
係止具20の固定体21に設けた連結片23と、係止体
22に設けた連結ピン24を使用する(図3乃至図5参
照)。この連結ピン24は、連結片23を貫通支持して
係止体22を回転自在に連結する。
【0014】連結ピン24の周囲にコイルスプリング2
5を配設する。このコイルスプリング25は、連結片2
3から連結ピン24の端部を押圧付勢する。コイルスプ
リング25の押圧付勢力が、係止体22と連結片23と
を強制的に圧着する。図示例では、連結ピン24の端部
に係止凸部24Aを設け、この係止凸部24Aにコイル
スプリング25の端部を係止するようにしている。
【0015】係止体22と連結片23との接合面に、係
止体22の回転位置を固定する凹凸状の嵌合体26を設
ける(図5参照)。図示の嵌合体26は、断面略V字形
状の凸部26Aと凹部26Bとをそれぞれ係止体22と
連結片23との接合面に設けたもので、回転自在な係止
体22の表面22Aまたは裏面22Bが所定位置で固定
するようにしている。図3及び図4に示す嵌合体26
は、係止体22を90度回転させた状態を示している。こ
のように係止体22を強制的に回転させると、嵌合体2
6の凹部26Bに沿って凸部26Aが持ち上がり、係止
体22が反転した位置で再び凸部26Aと凹部26Bと
が嵌合状態になり、係止体22が固定される(図5参
照)。
【0016】また、図示の係止具20は、前述の如く、
通称ひねりと称する形状の止め具本体10に係止するタ
イプである(図2参照)。この実施例では、板体状を成
した係止体22の略中央部に挿通孔22Cを開穿し、こ
の挿通孔22Cに止め具本体10の突起部11を挿通係
止する。そして、この係止体22の表面22Aと裏面2
2Bとに、印象が異なるように、それぞれ異なった装飾
を施している(図2、図4参照)。この例では、係止体
22の表面22Aと裏面22Bとに模様的な装飾を施し
ているが、この装飾は、図示例に限定されるものではな
く、係止体22の輪郭や形状、あるいは宝石や貴金属を
係止体22に装着するなど、自由な装飾を施すことが可
能である。また、止め具本体10のタイプや形状を変更
する場合は、係止具20の係止体22の形状も、この止
め具本体10の変更に伴って任意に変更できるものであ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。
【0018】すなわち、請求項1により、係止体22の
表面22Aと裏面22Bとに異なった装飾を施すと共
に、これら表面22Aと裏面22Bとが反転するよう
に、係止体22を固定体21に回転自在に連結したこと
で、係止具20の係止体22を反転させて表面22Aと
裏面22Bとの装飾を選択し、この止め金のデザインを
変更することで、袋物P全体の印象を変えることができ
る。
【0019】この結果、完成した製品の止め金具のデザ
インを、ユーザー自身が選択できるようにすることで、
目的別の使用や、その日の気分によってデザインを選択
することなどが可能になった。
【0020】また、請求項2により、係止体22の変更
操作が容易に行なうことができる。しかも、一旦変更し
た係止体22を再び安定した状態に固定することが可能
で、使用時に係止体22がぐらつくおそれもない。
【0021】このように、本発明によると、完成したハ
ンドバッグ等の止め金具のデザインを、ユーザー自身が
自由に選択できるようにすることで、使用目的に適した
デザインや、その日の気分によってデザインを選択する
ことができるなどといった従来では得られない効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態を示す斜視図。
【図2】本発明の係止具の一実施例を示す斜視図。
【図3】本発明の係止具を90度回転させた状態を示す正
面図。
【図4】本発明の係止具を90度回転させた状態を示す一
部切欠側面図。
【図5】本発明の係止具と嵌合体との嵌合体を示す一部
切欠側面図。
【符号の説明】
P 袋物 P1 本体 P2 蓋 10 止め具本体 11 突起部 20 係止具 21 固定体 22 係止体 22A 表面 22B 裏面 22C 挿通孔 23 連結片 24 連結ピン 24A 係止凸部 25 コイルスプリング 26 嵌合体 26A 凸部 26B 嵌合体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋物の本体がわに固定される止め具本体
    と、この袋物の蓋がわに連結されて止め具本体に係止す
    る係止具とからなる袋物用止め金において、袋物の蓋に
    固定する固定体を係止具の一端に設け、止め具本体の突
    起部に着脱自在に係止する係止体を係止具の他端に設
    け、この係止体の表面と裏面とに異なった装飾を施すと
    共に、これら表面と裏面とが反転するように、係止体を
    固定体に回転自在に連結したことを特徴とする袋物用止
    め金。
  2. 【請求項2】 前記係止具の固定体に連結片を設け、こ
    の連結片を貫通する連結ピンを係止体に突設し、連結片
    から連結ピンの端部を押圧付勢することで係止体と連結
    片とを強制的に圧着するコイルスプリングを設けて連結
    片に係止体を回転自在に連結し、これら係止体と連結片
    との接合面に、係止体の回転位置を固定する凹凸状の嵌
    合体を設けた請求項1記載の袋物用止め金。
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