JP2700782B2 - タイピン等の装身具の係止装置 - Google Patents

タイピン等の装身具の係止装置

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JP2700782B2
JP2700782B2 JP28806395A JP28806395A JP2700782B2 JP 2700782 B2 JP2700782 B2 JP 2700782B2 JP 28806395 A JP28806395 A JP 28806395A JP 28806395 A JP28806395 A JP 28806395A JP 2700782 B2 JP2700782 B2 JP 2700782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピン体を突設して
成る針止型のタイピン等の装身具の係止装置(ピンキャ
ッチ)に関するものであり、更に詳しくは、表面に宝石
等の装飾品を装着して成る装飾頭部に一個のピン体を取
り付けたタイピン、カフス、ブローチ、バッジ類等の装
身具を簡便な操作で安定かつ確実に係止することが可能
な当該装身具を噛合、係止するのに有用な新しいタイプ
の係止装置(ピンキャッチ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ネクタイ等を装着した際に当該
ネクタイ等を固定する手段として、タイ止め等が使用さ
れているが、その種類は、大別すると、いわゆる挟み型
と針止型に分けることができる。このうち、前者の挟み
型は、クリップ方式により挟むようにしたタイプのもの
であって、ネクタイ等を安定かつ確実に固定することが
可能であり、一般的に広く用いられている実用性を重視
した製品であり、また、後者の針止型は、装飾性を重視
して宝石類等の装飾品のみを外面に露出させるようにし
たタイプのものであって、その係止装置は外面に露出さ
せない形態となっている。従って、一般に、針止型のタ
イピン等は、装着した際にその装飾効果を顕著に奏する
ことができる高級製品として利用されている状況となっ
ている。
【0003】ところで、前者の挟み型タイプのものは、
構造的にみて、一般に、クリップ形、圧着形等の製品が
開発されているが、このうち、クリップ形の製品は、単
一素材から成る金属板で形成され、それを2つ折りにし
たクリップ形態の表面部と裏面部との間にネクタイ等を
挟み込んで固定するようにしたものであり、装着操作が
簡単であり、固定機能も優れていることから、実用製品
として広く普及している状況にある。また、圧着形の製
品は、上記クリップ形の製品の表面部と裏面部を別体で
形成してクリップの開きを大きくし得るようにしてネク
タイ等への挟み込み操作を容易なものにすると共に、そ
れらの間にスプリング機能を有する圧着片を設けて、当
該圧着片の作用により固定機能を強化するようにしたも
のであり、クリップ形の製品を高級化した高級タイプの
製品として知られている。
【0004】一方、上記挟み形の製品に対して、針止型
の製品は、基台に装飾品を装着し、当該基台の裏面に一
本の針(ピン体)を突設した有針の装飾具とピン噛合体
(ピンキャッチ)とを合体して使用されるが、その係止
機構上、使用中に、外力等により、装飾具の針とピン噛
合体の係止状態に何らかの不具合が生じて、加わる外力
と、針に対するピン噛合体の噛合力の低下等により装飾
具の針がピン噛合体より逸脱し、予期せざる装飾具の脱
落が発生することが多々あった。
【0005】このような、針止型の製品における意に反
する逸脱現象を防止するために、従来、種々の改善策が
試みられており、例えば、有針の装飾体とピン噛合体の
離脱現象が、これらの2部材の回転作用に起因するもの
として、その回転作用を阻止するようにすることを目的
として、装飾体側より突出させる針の本数を複数とした
製品(特開昭62−240003号公報、実開昭49−
131005号公報)、が提案されている。しかしなが
ら、これらの製品は、複数の針を構成要素とするもので
あるため、外見上、装飾製品としての審美性を著しく損
ねることになること、また、ネクタイ、衣服等に対する
着脱操作が困難になること、更に、複数の針の着脱を同
時的に行うためのピン噛合体における操作機構が複雑な
ものになること、等の実用上の問題点があった。
【0006】また、上記の問題点を改良するために、装
飾体側において植設する針を小面積の範囲に集中させて
美観上の欠点を除去すると共に、ピン噛合体側に設置さ
れた針本数と同数の複数の操作片を各々独立に形成し
て、装飾体の針を複数の操作片に係合し、当該操作片を
介して着脱操作ができるように構成した製品(特公平5
−34001号公報)、が提案されている。
【0007】また、一本の針を突設してなる通常の針止
型の製品において、一個の豪華な台座に対して複数のタ
ックピンを組合わせることにより、着衣やネクタイに合
わせてアクセサリーに変化をもたせることのできる製品
(実開平1−20886号公報)、更に、装身具を二つ
のブロックで構成し、その一方のブロックの裏面にピン
キャッチを支持体により長手方向に移動可能に取り付
け、そのピンキャッチの中空体と固定子の撮み部との間
に位置するように係止体を配置し、他方のブロックには
ピンを取り付けて両ブロックの外側にデザインを施すか
デザインされた装身具に取り付けた製品(実開平6−1
3518号公報)、等が提案されている。
【0008】このように、従来、針止型の製品に関し
て、種々の観点から、種々の製品が開発されているもの
の、いずれのものも、ピン噛合体(ピンキャッチ)の構
成が複雑であり、部品点数が多く、そのために、製作に
手数を要すると共に、使用に際しては、針(ピン)の係
止機構が複雑であるにもかかわらず、使用中に、針(ピ
ン)がピン噛合体(ピンキャッチ、係止装置)から離脱
する現象を防止し得ないという問題点があり、当業界に
おいては、上記問題点がなく、装身具を安定かつ確実に
係止することができると共に、しかも、使用時における
着脱操作を簡便に行うことが可能な新しいタイプの製品
を開発することが強く要請されている状況にあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような状況を踏ま
え、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、針止型の製
品において、使用時における着脱操作を簡便に行うこと
が可能であり、ピン噛合体(係止装置)の構成が機構上
複雑ではなく、部品点数の低減化と作製上の省力化及び
低コスト化を達成することが可能であると共に装置全体
を薄身のボタン状にコンパクト化することが可能な新し
いタイプの製品を開発することを目標として鋭意研究を
積み重ねた結果、ピン噛合体におけるピンの噛合部材と
してバネ部材と着脱操作を行うための操作片を一体的に
形成して成る特定の噛合部材(中間部材)を開発して係
止機構を非複雑化すると共に装置全体をボタン状の薄身
体にコンパクト化することに成功して本発明を完成する
に至った。
【0010】本発明は、タイピン、カフス、ブローチ、
バッジ類等の針止型の装身具における係止装置であっ
て、使用中における離脱現象を確実に防止することが可
能な新しいタイプの製品を提供することを目的とするも
のである。また、本発明は、使用時における着脱操作を
簡便に行うことが可能な針止型のタイピン等の装身具の
係止装置(ピンキャッチ)を提供することを目的とする
ものである。更に、本発明は、上記係止装置であって、
ピン噛合体の構成が機構上複雑ではなく、部品点数の低
減化と製作上の省力化を可能とするボタン状の薄身体か
ら成るコンパクト化された新しいタイプの製品を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、表面に装飾品を装着して成る装飾頭部1に
一個のピン体2を突設した装身具Aのピン体2を挿通し
た状態でそのピン体の端部の近傍に形成した溝部jにお
いて係止するための係止装置(ピンキャッチ)Bであっ
て、表部材3、中間部材5及び裏部材4を有して成り、
上記表部材は板状部材から成り、その表面中央部に挿通
孔aを有し、上記中間部材は上記表部材と略同形状の板
状部材から成り、操作片e、挿通孔b及び操作片の対称
に位置するバネ部f、f′を一体形成して成り、上記裏
部材4は上部開口の容器状部材から成り、その中央にピ
ン受部c、上部開口の周縁に表部材嵌着部i、側面に上
記操作片を挿入する切り欠きhを有して成り、上記中間
部材及び表部材を上記裏部材に収容し、表部材嵌着部に
より嵌着して一体化したことを特徴とするタイピン等の
装身具の係止装置、である。また、本発明は、表部材3
の中央部に凸状部dを形成した上記のタイピン等の装身
具の係止装置、バネ部f、f′を有する中間部材5がス
テンレスである上記のタイピン等の装身具の係止装置、
中間部材5に形成した操作片の外部表面e′が裏部材4
の側面形状に沿うように略同一の面形状に形成した上記
のタイピン等の装身具の係止装置、を望ましい実施の態
様としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るタイピン等の装身具
の係止装置は、上記のように、表部材、中間部材及び裏
部材とを有して成り、表面に宝石等の装飾品を装着して
成る装飾頭部に一個のピン体を突設した装身具のピン体
を挿通した状態でそのピン体の端部の近傍に形成した溝
部において噛合、係止するように構成したことを特徴と
するものである。このうち、表部材は、中心部にタイピ
ン等の装身具のピン体を挿入する挿通孔を形成して成る
薄板状部材から成り、その薄板状部材の表面中央部に凸
状部を形成して薄板部材を補強した構造とすることが望
ましい。上記中間部材は、上記表部材と略同形態の板状
部材から成り、タイピン等の装身具のピン体を着脱操作
する際に装着者が指で操作するための操作片、タイピン
等の装身具のピンを挿入する挿通孔、当該挿通孔を中心
として上記操作片と対称に位置するバネ部を一体形成し
た構造を有する。
【0013】上記バネ部は、板状部材をその外周の一部
をバネ部として残す形で適宜の形状に切り欠くことによ
って形成した部分を略直角に折曲した構造から成り、例
えば、上記板状部材の外周に対称に位置する一対のバネ
部を形成するように板状部材の一部を切り欠くと共にそ
れを略直角に折曲してバネ部とするようにしたものが好
適なものとしてあげられる。この場合、バネ部の形状
は、バネ機能を有するものであれば適宜のものでよく、
特に限定されるものではない。また、上記操作片は、前
記のように、タイピン等の装身具のピン体を着脱操作す
る際に装着者が指で操作するための部材であり、例え
ば、外部に位置する操作片の先端部分を略直角方向に折
曲してその外部表面を指で操作し易いように形成するこ
とが望ましい。尚、この場合、バネ部と操作片を略直角
に折曲させる方向を一致させることが、同時折曲を可能
とし、作製工程を省力化し得ることから好ましい。当該
操作片の構造は特に限定されるものではないが、良好な
操作性、全体構造のコンパクト化、取扱いの便宜性等か
ら、中間部材に形成した操作片の外部表面が裏部材の側
面形状に沿うように略同一の面形状に形成したものが好
適なものとしてあげられる。
【0014】次に、裏部材は、前記表部材及び中間部材
を収容し得る形状に形成した上記開口の容器状部材から
成り、中央底部にピン受部、上部開口の周縁に表部材嵌
着部、側面に中間部材の操作片を挿入する切り欠きを有
し、上部開口の容器状部材に上記中間部材を収容し、更
に、上記表部材を収容した後、上記表部材嵌着部を内側
に折曲する等により嵌着して一体化することにより本発
明に係るタイピン等の装身具の係止装置が作製される。
この場合、表部材と中間部材の挿通孔及び裏部材のピン
受部の位置関係は、中間部材のバネ部のバネ機能を適宜
調整して、その付勢により中間部材の挿通孔が操作片方
向に移動した状態とし、上記バネ部の付勢に抗して操作
片を指で押入した際に中間部材の挿通孔が表部材の挿通
孔及び裏部材のピン受部の位置と一致するように構成す
ることが必要とされる。
【0015】表部材と中間部材の挿通孔及び裏部材のピ
ン受部の位置を上記のように調整することにより、例え
ば、タイピン等の装身具を装着する場合は、上記中間部
材の操作片を指で押入した状態で本発明に係る係止装置
の表部材の挿通孔にタイピン等の装身具のピン体を挿入
し、次いで、指を操作片から離してバネ部の付勢により
操作片を元の状態にすることにより、ピン体をその端部
の近傍に形成された溝部を介して係止装置に噛合させ係
止することが可能となる。また、装身具を離脱させる場
合には、バネ部の付勢に抗して操作片を指で押入して、
中間部材の挿通孔を表部材の挿通孔及び裏部材のピン受
部の位置に一致させて、上記噛合を解除することによ
り、装身具のピン体を係止装置から簡便に離脱させるこ
とが可能となる。
【0016】本発明に係る係止装置の全体形状は、適宜
の形状とすることが可能であり、上記表部材、中間部材
及び裏部材の全体形状は特に限定されるものではない
が、例えば、上記表部材、中間部材及び裏部材を各々略
同様の円形の曲面状に形成することにより、本発明に係
る係止装置の全体形状を円盤状、円形ボタン状等の薄身
体に形成することが好適なものとしてあげられる。ま
た、上記装身具に突設したピン体の端部の近傍に形成し
た溝部の形態は特に限定されるものではなく、ピン体の
周囲の一部又は全体に適宜の巾及び深さの溝を形成する
ようにすればよい。
【0017】このように、本発明は、操作片及びバネ部
を一体形成して成る板状の中間部材を用いることによ
り、係止装置の構造を簡便なものとし、部品点数の低減
化と作製工程における省力化を可能とすると共に、実際
の使用に際しても、簡便な操作を施すだけで、装身具の
ピン体の着脱操作を行うことを可能とし、安全かつ簡便
に利用することを可能とするものである。
【0018】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、本発明に係る係止装置(ピンキャッ
チ)Bの全体構造を示す説明図である。また、図2は、
本発明に係る係止装置の具体的構成を示す説明図であ
る。更に、図3は、その使用状態を示す説明図である。
図2において、Aは、装飾頭部1にピン体2を突設して
成るタイピン等の装身具である。ピン体2はその端部の
近傍に溝部jを有する。本発明に係る係止装置(ピンキ
ャッチ)は、表部材3、裏部材4及び中間部材5を構成
要素として成り、表部材3は、その中心に挿通孔a、そ
の中央部に凸状部dを有する。また、中間部材5は、板
状部材から成り、その中心に挿通孔b、当該挿通孔を挟
んで、一方に、装身具(タイピン等)Aのピン体2を着
脱操作する際に装着者が指で操作するための操作片e、
他方に、その対称の位置に、板状部材の一部(切り欠き
g、g′)を切り欠いて形成した一対のバネ部f、f′
を有して成り、当該バネ部f、f′、及び当該操作片e
の外部表面eは、各々、同一方向に略直角に折曲した構
造となっている。また、上記中間部材5において、その
中心の挿通孔bの口径は、表部材3の挿通孔aの口径よ
りも大きく形成し、挿通孔に余裕を持たせるようにする
ことが好ましい。
【0019】また、裏部材4は、上記表部材3及び中間
部材5を収容し得るように略同形状に形成された上部開
口の容器状部材から成り、その中心に凹状に形成して成
るピン受部c、側面に中間部材5の操作片eを挿入する
ための切り欠きh、上部開口の周縁に表部材嵌着部iを
形成して成る。このうち、表部材嵌着部iは、上記裏部
材4に、中間部材5をその操作片eが切り欠きhに位置
するように収容し、更に、表部材3を収容した後、表部
材3を当該表部材嵌着部iにて嵌着して一体化する機能
を有するものである。尚、表部材を嵌着するための機構
は、上記のものに限らず、例えば、接着、ネジ込み手段
等により嵌着し得るようにしたものであってもよく、表
部材を嵌着し得るものであれば適宜のものを使用するこ
とが可能である。
【0020】本発明に係る係止装置は、上記裏部材4に
中間部材5をその操作片eが切り欠きhに位置するよう
に収容し、次いで、表部材3を収容した後、裏部材4の
上部開口の周縁に位置する表部材嵌着部iを介して表部
材を嵌着して一体化することにより作製される。この場
合、中間部材5は、そのバネ部f、f′のバネ機能を適
宜調整して、中間部材5を裏部材4に収容した際に、中
間部材5の挿通孔eの位置が、表部材3の挿通孔a及び
裏部材4のピン受部cの位置よりも、操作片eの方向に
付勢された状態にすることが必要とされる。
【0021】このようにして作製された本発明に係る係
止装置(ピンキャッチ)Bを使用するには、当該係止装
置の操作片eをバネ部の付勢に抗して装着者が指で押入
し、その状態においてタイピン等の装身具Aのピン体2
を係止装置(ピンキャッチ)Bの挿通孔aを介して挿入
してピン体2を裏部材とのピン受部cに到達せしめた
後、操作片eから指を離して装身具Aのピン体2をその
端部の近傍に形成された溝部jにおいて係止装置に噛合
せしめて係止させることにより装身具Aを係止装置Bに
装着することができる。このようにして係止装置Bに装
着した装身具Aのピン体2は、中間部材5のバネ部f、
f′の付勢により、その中心の挿通孔を介して安定かつ
確実に噛合された形となっており、使用時に装身具Aに
何らかの外力が作用したとしても装身具Aが係止装置B
より離脱することがなく、従来製品のように脱落する心
配がない。このような離脱の防止効果は、係止装置の全
体構造が薄身のボタン状の偏平構造から成ることも大き
な要素となっている。
【0022】本発明の係止装置を構成する材質は、特に
限定されるものではなく、鉄、ステンレス、銅、真鍮、
アルミニウム、金、銀、プラチナ等の適宜の金属材料、
貴金属材料等が用いられるが、例えば、バネ部f、f′
を有する中間部材5をステンレス材料又はそれと同等の
材料とすることにより、バネ部の耐久性を一層増強する
ことができるので望ましい。
【0023】図3により、本発明に係る係止装置(ピン
キャッチ)の使用状態を説明すると、装身具(タイピ
ン)を装着するに際しては、装身具(タイピン等)Aの
ピン体2をネクタイCの表側から裏側に向けて突き差
し、裏側に位置する係止装置Bの挿通孔aに挿入し、同
時に、係止装置の操作片を指で操作してピン体をその端
部の近郷に形成された溝部jにおいて係止装置に噛合さ
せ係止させることによって、装身具Aを係止装置Bに係
止させ装着することができる。一方、脱着するに際して
は、上記操作片を指で押入させると同時に装身具のピン
体を係止装置から引き抜くことにより離脱せしめればよ
い。
【0024】このように、本発明の係止装置は、使用す
るに際して、簡便な操作を加えだけで着脱させることが
可能であり、しかも、使用時に、装身具が離脱する従来
製品の問題点を確実に解消することを可能にするもので
ある。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、表面に装飾品を装
着して成る装飾頭部1に一個のピン体2を突設した装身
具Aのピン体2を挿通した状態でそのピン体の端部の近
傍に形成した溝部jにおいて係止するための係止装置
(ピンキャッチ)Bであって、表部材3、中間部材5及
び裏部材4を有して成り、上記表部材は板状部材から成
り、その表面中央部に挿通孔aを有し、上記中間部材は
上記表部材と略同形状の板状部材から成り、操作片e、
挿通孔b、及び操作片の対称に位置するバネ部f、f′
を一体形成して成り、上記裏部材4は上部開口の容器状
部材から成り、その中央にピン受部c、上部開口の周縁
に表部材嵌着部i、側面に上記操作片を挿入する切り欠
きhを有して成り、上記中間部材及び表部材を上記裏部
材に収容し、表部材嵌着部により嵌着して一体化したこ
とを特徴とするタイピン等の装身具の係止装置に係るも
のであり、本発明によれば、以下のような効果が奏され
る。 (1)ピンを突設して成る針止型のタイピン、カフス、
ブローチ、バッジ等の装身具を簡便な操作により安定か
つ確実に噛合、係止させることが可能な新しいタイプの
係止装置(ピンキャッチ)を提供することができる。 (2)バネ部及び操作片を一体形成して成る板状の中間
部材を用いることにより、係止装置の全体構造を薄身の
ボタン形状等にコンパクト化することが可能であり、何
らかの外力による装身具の離脱を確実に防止することが
できる。 (3)上記中間部材の使用により、係止装置の部品点数
を低減化すると共にバネ部及び操作片を金属の板状体か
ら一体形成することが可能であり、それによって作製工
程を簡便なものにして生産コストを低減することが可能
となる。 (4)バネ部の材質をステンレス又はそれと同等のもの
とすることによりバネ部の耐久性を一層向上させること
ができる。 (5)中間部材に形成した操作片の外部表面を裏部材の
側面形状に沿うように略同一の面形状に形成することに
より、操作片の操作を容易にすると共に、取扱い時の安
全性を一層高めた高級製品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る係止装置(ピンキャッチ)の全体
構造を示す説明図である。
【図2】本発明に係る係止装置の構成要素を示す説明図
である。
【図3】本発明に係る係止装置の使用状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
A 装身具(タイピン等) B 係止装置(ピンキャッチ) C 衣服(ネクタイ等) 1 装飾頭部 2 ピン体 3 表部材 4 中間部材 5 裏部材(容器状部材) a 挿通孔 b 挿通孔 c ピン受部 d 凸状部 e 操作片 e′ 外部表面 f バネ部 f′ バネ部 g 切り欠き g′ 切り欠き h 切り欠き i 表部材嵌着部 j 溝部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に装飾品を装着して成る装飾頭部1
    に一個のピン体2を突設した装身具Aのピン体2を挿通
    した状態でそのピン体の端部の近傍に形成した溝部jに
    おいて係止するための係止装置(ピンキャッチ)Bであ
    って、表部材3、中間部材5及び裏部材4を有して成
    り、上記表部材は板状部材から成り、その表面中央部に
    挿通孔aを有し、上記中間部材は上記表部材と略同形状
    の板状部材から成り、操作片e、挿通孔b、及び操作片
    の対称に位置するバネ部f、f′を一体形成して成り、
    上記裏部材4は上部開口の容器状部材から成り、その中
    央にピン受部c、上部開口の周縁に表部材嵌着部i、側
    面に上記操作片を挿入する切り欠きhを有して成り、上
    記中間部材及び表部材を上記裏部材に収容し、表部材嵌
    着部により嵌着して一体化したことを特徴とするタイピ
    ン等の装身具の係止装置。
  2. 【請求項2】 表部材3の中央部に凸状部dを形成した
    請求項1記載のタイピン等の装身具の係止装置。
  3. 【請求項3】 バネ部f、f′を有する中間部材5がス
    テンレスである請求項1記載のタイピン等の装身具の係
    止装置。
  4. 【請求項4】 中間部材5に形成した操作片の外部表面
    e′が裏部材4の側面形状に沿うように略同一の面形状
    に形成した請求項1記載のタイピン等の装身具の係止装
    置。
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